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暑い夏が続きますが、この暑さを感じながら、ふと中学生の頃に毎日野球漬けの生活をおくっていたことを思い出しました。

私が入学した中学校には軟式野球部があり、小学生の頃から野球少年だった私は、親しかった同級生とともに入部しました(下記写真は社会人になってからの雄姿?)。

 社会人チームでの私 (*゚∀゚*)1年生の頃はそれこそ来る日も来る日もランニングと球拾いばかりで、これじゃ野球なんてうまくなれないなぁと思っていましたが、とにかく理屈ではなく上級生の指示を盲目的に従うのが当たり前という時代でしたから、そんなものかと思っていました。

そうして自分の頭で考えることより反射的に上位者から命令されることが当然と思ってしまう都合のよい働き蜂が作られていったのです。

それはさておき、今でこそ、夏場のスポーツには適度な水分補給やクールダウンは当たり前ですが、当時はそれこそ巨人の星と同じようなシゴキは当たり前、土曜日や夏休み期間中は午後1時に始まって夕方6時頃まで一切の水分は摂れず、アンダーシャツだけでなくユニフォームまで手で絞れば汗水がしたたり落ちました。でもなぜだかそれで具合の悪くなる部員はいませんでした。

そんなことも今では懐かしい思い出となりましたが、私の場合、実質的に野球部で活動できたのは2年生まで。2年生の終わり頃に足を故障してしまい、検査入院をする羽目となりました。その後は再発を恐れ練習には参加していません。

つまり本当なら先輩に命令されるばかりの苦しい1~2年生の頃をやっとしのぎ、これから上級生として、またレギュラーとして本格的に練習や試合に出られるようになった矢先の病気でした。

したがって練習試合はともかく、公式戦の出場は2年生の秋におこなわれる新人戦だけです。

さぞガッカリして意気消沈したかと言うと、案外平気なもので、今まで放課後や休日はすべて部活に縛られ、それまでまったく知らなかった優雅で堕落したもうひとつの生活を知ってしまい、それなりに楽しく過ごせていたのは今から考えると不思議です。

そのような2年間という短い野球部生活の中で、一番強烈に記憶に残っているのが、私自身の初ヒットでもなければ痛恨のエラーでもなく、私が2年生だった時の夏、先輩の3年生が出場する最後の公式戦での一幕です。

 社会人になってから買ったグローブ入部していた野球部は市内の公式戦でも初戦突破できるかどうかという弱小チームでした。練習時間だけは豊富だったのですが、まともな指導者はいない、練習方法も非科学的、根性とか精神力で勝てと言わんばかりのチームでしたからそれも当たり前です。

野球の練習というよりは肉体を痛めつける精神修行のようなものでした。しかもまともに野球の練習ができるのは上級生レギュラーだけで、後輩を早く育てようという風土はまったくなし。したがって連綿と毎年弱いチームの出来上がりです。

で、試合ですが負ければレギュラーを占めていた3年生すべてが引退をするという夏の公式戦です。

私たち2年生はベンチの横で構えながら声をかけているだけです。そして当事者ではないだけに、冷静に試合を見ていられます。

相手チームは忘れましたが、どこにあるのか、強いか弱いかもわからないチームです。有名でないのでおそらく自分たちと同じく弱小チームだったと思われます。

中学野球は7回まで戦います。市内の大会を勝ち進み優勝すれば地域代表の試合へ。それにも勝てば全国大会へと続いていき、評判になれば甲子園常連校からスカウトが来る野球少年の最初の登竜門です。もちろん私たちのチームにはまったく関係のない話ですが。

試合は猛暑の中、順調に進み、1点差で負けている状態でいよいよ最終回の攻撃となりました。

先頭打者はヒットだったか、四球だったかで、とにかく塁に出ることができました。やっと味方チームの反撃が始まりそうです。

と、その時、風雲急を告げるがごとく、空からポツポツと雨が降り出してきました。

犠牲バントや相手のミスなどもあり、1アウトでランナーが1塁・3塁となりました。この3塁ランナーがホームへ返ると同点に、1塁ランナーまで返ってくれば逆転です。

この3塁まで進んだ先輩ですが、野球部員らしくなくお洒落でファッションにこだわり、お調子者で、場を明るく和ませてくれる人なのですが、自己中で少々間がヌケていて、時々とんでもないことをしでかす人でもあります。

例えば練習中、周囲に人がいる中で、何を思ったか突然バットの素振りを始め、それが人の頭にあたって大怪我をさせたことがあります。

そういうなにか自分が決めたら他のことはなにも考えられなくなってしまう人です。押せ押せムードの中で、貴重な3塁ランナーがその人だというのが唯一不安材料です。

と、そこで雨が急に強くなり、なんと試合途中、しかも最終回の逆転のチャンスというところで中断となり、そのままサスペンデッドとなってしまいました。

サスペンデッドはコールドゲームとは違い、後日に中断したところから再スタートするもので、その残りの試合は球場の都合で3日後となりました。

再試合まで間があるので、翌日からの練習は、朝から晩まで1アウト1・3塁の場面からどうすれば最低1点、できれば逆転となる2点を取るかというシュミレーションに明け暮れました。当然3年生は試合に負ければ引退ですから必死で練習をします。

そして試合が再スタートする時のバッターは、部のキャプテンで打順は4番、長打力はチームで一番、またバントなど小技も上手く、部では一番野球センスがありチームにとっては願ってもない好打順です。

その練習では様々な攻撃パターンを実際に試してみて検討しましたが、結局決まったのは「初球は見逃し」て、それがストライクだったら「2球目はスクイズ警戒で外してくる可能性があるので見極めてヒッティングを基本とする(Aプラン)」、もし初球がボールなら、「次は必ずストライクを取りに来るからスクイズでまず1点をとる(Bプラン)」という作戦に決まりました。

いずれにしても難しいのは打席に立つ打者ですが、一番信頼がおけるキャプテンなので、もうすべてあなたに任せたというところです。

同時に、Bプランでスクイズが成功した場合、1塁ランナーは2塁に残るので、逆転するためにそのランナーを帰すために、、、というその後の練習までみっちりとおこないました。

ま、こうした柔軟性を持たせた作戦が結果的には裏目に出ることになります。WBC準決勝での内川選手のグリーンライトの走塁ミス?とも少しダブってしまいます(いや全然違いますが)。

で、再試合当日です。

ランナーは中断した時と同じ1・3塁に付き、キャプテンは自信たっぷりに打席に入ります。

相手チームもこの1週間、同様に様々なケースを想定した練習をおこなってきているはずですが、気の毒なのはピッチャーで、一般的にピッチャーは初回に失点するケースが多く、それは試合開始直後というのはなかなかコントロールが安定せず、そのため球速も出ません。

しかも今回のようにいきなり同点のランナーを得点圏に背負っての試合開始ですから、そのプレッシャーたるや相当なものでしょう。

もしそういうことを深く読む力があれば、相手ピッチャーにとって最悪なのはコントロールが定まらず、ボール先行で四球を出すことですから、初球からスクイズ警戒で大きく外してくることはまずないと思うのですが、その時は誰もそれを考えませんでした。

さてその初球、緊張気味の相手ピッチャーがセットアップモーションから第一球を、、、

バッターは相手バッテリーを惑わせるためスクイズの構えをとり、プレッシャーをかけます。

そして初球が投じられたと同時に、誰も想定しなかったことが起きました。

えぇぇぇぇ、な、なにぃぃぃ!!???(声なき声)

3塁ランナーのヌケ作(先輩だが)が、なんと投球と同時に(足は遅いくせに)必死の形相でホームに突っ込んできます!

不運にもバッターは右打ちで、3塁ランナーが突っ込んでくるのは見えません。見えたとしてもとっさに反応ができるか微妙です。

そしてバッターは決めた通りにバットを引いて初球を見逃します。

投球は打ちごろのど真ん中ストライクで、3塁ランナーはキャッチャーにホームで楽々タッチされてアウト。飛んで火に入る夏の虫ってやつです。形としては単独ホームスチール失敗となってしまいました。

これで2アウト、ランナーは1塁のまま。相手チームは大喜び。

初球は見逃すという作戦を知っている味方チーム全員、いやその3塁ランナーのヌケ作を除いた味方チーム全員、いったい何が起きたのか「???」状態です。この3日間の猛練習はなんだったのでしょう。

その後は、1球で地獄から天国へと変わったピッチャーと、混乱してしまったバッターとの勝負もあっけなくつきゲームセット。試合時間わずか5分ほどで再試合は終了し、3年生達の暑い夏が終わりました。

球場からの帰り道、勝てそうだった試合に負けたという悔しさだけでなく、すべてが終わった3年生の周囲には重く気まずい空気が包み込み、誰からもなにも声は出なかったのです。まったくこれ以上後味の悪い試合はありませんでした。


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