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最近の二つの記事を見て、とうとうその時が迫ってきているのだと実感しました。
 
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2010年3月25日
日産 マーチ 新型は「中国車キラー」  
「主力モデルなのに日本市場向けもタイ生産」ということで日本でも話題となっている新型日産『マーチ』。24日から始まったバンコクモーターショーでも展示され、実は、タイでも一般市民の間で大注目されている。
 
2010年03月23日
マルチ・スズキ(スズキとインドの合弁会社)は1983年12月に自動車の生産を開始。生産開始からの累計生産台数は878万9000台を数える。また、インド国内の販売と輸出をあわせた年間総販売台数についても100万台を超える見通しだという。
 
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「Made in Japan」の工業製品がその品質と安さで世界中を席巻したのは、私がまだ子供の頃、1970年代だったように思います。アメリカへ旅行しお土産を買うとどれも「Made in Japan」だったという話しもありました。

しかしすでに、繊維製品、ケミカル用品、テレビ・オーディオ等を中心とする家電製品、パソコン、小型バイク(スクーター)と、日本で販売されているものの中から次々と「Made in Japan」が消えていきました。そしてそれはとどまることがありません。
 
80年代以降、バブルの頃には、国内人件費や地価の高騰、その後バブル終焉後も少子化による労働者不足や労働者派遣の禁止等で、製造業が次々に海外に流出してしまう、いわゆる産業の空洞化の不安が話題になっていましたが、現在はそれが現実として起きています。
 
国策はどうあれ、企業は利益を上げ続けなければならないので、淡々と製造部門の海外移転を進めて来ていました。単純に労働力が安いからと言うだけで製造業は海外移転をするわけではありません。
 
昔の日本がそうであったように、先進国以外の多くの国では、国内産業振興のため、工業製品輸入に多額の関税をかけています。

日本で生産して輸出していたのでは、その国では高額になり過ぎて売れません。そこで現地生産がどうしても必要になってくるわけです。
 
試行錯誤をしながら現地生産を始めてみると、意外と労働者の質もよく、世界一品質にうるさいと言われる日本人顧客にも受け入れられることが次第にわかり、それならば国内向け製品も、ずっとコストが安く作れる海外生産に切り替えられるのでは?ということで、2000年代以降一気に生産拠点の海外移転が進みました。
 
それでも、国の基幹産業とも言える自動車産業は、貿易摩擦の解消のため海外で販売する何割かは海外で生産を行ってきましたが、少なくとも国内向けの自動車はずっと国内の工場で生産が行われていました。

一部アメリカで販売するためにアメリカで製造していた国産車を日本へ逆輸入していたことがありましたが、数は極めて限定的なものです。
 
しかし7~8年ほど前から125cc以下のバイク(原付スクーター)は、国内で製造していたのでは競争に勝てず、日本のバイクメーカーはエンジンなど主要な部品も含め生産を海外に移し、日本で販売されるもののほとんどは、完成品を輸入されたものです。

それが、とうとう中型バイクになり、四輪車へと移ってきたのです。もはや日本の工業製品は消えていく運命なのでしょうか。
 
もはやこの潮流は止めることはできず、日本メーカーの日本車でも、実は外国産だったということが当たり前に起きるでしょう。

今ではパソコンやテレビや原付バイクの生産国を気にする人は少ないでしょう。

シャープの大画面液晶テレビ(の一部)は亀山工場製だと盛んにPRをしていますが、それがPRになるぐらいに、日本メーカーのほとんどの液晶テレビは外国製になっているということなのです。
 
今から15年ほど前には、パソコンも中に使われる汎用的な一部の回路や部品だけが外国製で、重要な部品や組み立ては日本というモデルが多くありました。

その時に日本のメーカーの人が「日本人は細かなところまで気にするので、国内でしっかり管理された中で作らなければ信用されず売れない」と言っていました。

しかし今では組み立ても含め海外製で、販売とサポートだけを国内メーカーが行っているというものが増えています。
 
ニュースを読む限り、まずは比較的安価な小型乗用車から、海外で生産し、国内への輸入が始まるでしょうが、やがてそれが商用車、SUV、高級車へと拡がっていくのも時間の問題だと思っています。

つまり今はまだ貧しくて小型車しか買えない途上国でも、やがては中型車や高級車が売れるようになってくるのは自明の理です。そうなるとそれらも海外生産が行われ、日本への逆輸入となるわけです。
 
かろうじてハイブリッド車や電気自動車、水素エンジンなど特殊な仕様のクルマだけは国内生産が残るのではないでしょうか。ただそれも日本でしか作れない特殊なものではないので、すぐに追いつかれる可能性はあります。というか電気自動車に至っては日本は遅れていると言ってもいいようです。
 
これからの高齢化と人口減により、国内需要が今以上に伸びることがないクルマや家電のような耐久消費財は、国内の製造に固執するよりも、これから多くを消費してくれる国でおこなうというのがもっとも理にかなっています。

その場合、企画、研究、開発、生産までを一括で行わなければ、その国の事情や流行に合ったものが作れません。

もちろん数万点に及ぶ自動車関連部品も、組み立て工場の近くで製造しなければならず、そうなると唯一日本にまだ残されてきた自動車関連製造業のピラミッド構造がこの数年で一気に縮小してしまうことになりそうです。
 
製造業の60年代の成長期から80年代の絶頂期までをつぶさに見てきただけに、ちょっと複雑な気もしますが、時代の流れには逆らえないのでしょう。
 

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