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隠遁とは「俗世間を逃れて隠れ住むこと」とありますが、別に山奥に隠れ住みはしなくても、俗世間と少し距離を置いて誰にも邪魔されず、好きなことをやって余生を送りたいと思っている人は少なくないでしょう。

もうだいぶんと以前から都会から地方の農村部や海外へ移住する人の話しがニュースなどで時々登場し、私も一種のあこがれを持って見ていましたが、それらの人の多くは五体満足の健康で、しかも比較的裕福な方が多そうで、あまり私の参考にはなりません。

あるいは裕福ではない人でも、実家が地方にあり、都会に出て長く仕事をしていた人が、仕事から引退し、親元や兄弟がいる地方へ帰ったりするケースなどもあり、理由は様々ですが、都会を去って田舎に住むという人はある一定数は出てきそうです。

特に団塊世代の人達は、若いときに学校や就職のために地方から大都市に出てきて、そのまま都会に住みつき、核家族を形成してきた人が多く、そうした人達が仕事を辞め、子供達を社会に送り出した後、昔を懐かしんで地方へ帰っていくという例は今後増えそうな気がします。便利な都会に住み続けたい家族をどう説得できるかが鍵でしょうけど。

6月に放映されたNHK土曜ドラマ「55歳からのハローライフ 」の第1話「キャンピングカー」では、早期退職制度で引退した中年男性が、自分の夢であったキャンピングカーを買って日本国内を妻と一緒に回りたいと家族に告げますが、妻の同意は得られず、自分の身勝手さを思い知らされ苦悩する姿が印象的でした。

私の場合も、元々は周囲は山と田畑ばかりの田舎の育ち(幼児の頃までは、農耕用の牛馬を飼っている家が近所にいくつもありました)ですが、次男のため実家の家も土地も継げず、いまさら故郷に帰ろうとは考えていません。それでも家族を説得できれば年金生活は都会からは少し離れた場所で暮らしたいなと思っています。

田舎暮らしは都会で長く生活をしてきた人にとっては、そう夢見るほど甘いものでないという話しも耳にタコができるほどよく聞きます。

例えば、「近所や町内会などの人間関係が濃密で煩わしい」、「ネットや携帯電話の接続環境が悪くて遅い」、「雪が多いところでは毎日の雪下ろしや道路の除雪がたいへん」、「ちょっと買い物したくてもクルマで何十分もかかる」、「外食やお茶するにも夜は遅くまでやっている店がない」、「地元民からはずっとよそ者と見られ、疎外感を感じる」、「テレビのチャンネル数が都会と比べると少なく映画館やレンタルビデオなども少ない」、「美しい自然環境は、住む人にとっては厳しい自然環境」などなど。

このような本も出ています。

田舎暮らしに殺されない法」 (朝日文庫)丸山健二著

Amazon内容紹介:団塊の世代が定年を迎え、「第二の人生」を「夢の田舎暮らし」に託す人々が増えた。ところが……。安易に田舎暮らしを決めて、本当にいいのか? 厳しい自然環境、共同体の閉鎖的な人間関係、やがて襲ってくる強烈な孤独など、田舎に暮らすことの幻想を暴きつつ、それでも田舎暮らしを志向する人に向けて、自立し、目的意識を持つことの大切さを説く。田舎暮らし歴40年の著者が、豊富な体験から田舎暮らしに潜む危険を説く書き下ろしエッセイ。

この本では、「田舎ぐらいってこんなにもたいへんなのか!」って驚くほどのことが書かれています。例えば都会のようにご近所さんや、すぐに駆けつけてくれる警察などない田舎では「強盗対策に槍(棒の先にナイフをくくりつけたような)ものを準備しておき、いざというときは躊躇なく相手を刺す」とか「田舎ではプライバシーはない」「自分の都合ではなく町や村の都合で生活が縛られる」「農閑期以外は都会と同様に騒音に悩まされる」などなど。

それに田舎暮らしにあこがれる団塊世代に向けてかなり厳しい批判と偏見をもった語り調で、私は団塊世代ではありませんが、それでもちょっとムッときますが、それぐらいきつく言わないと、真実がわかってもらえないということなのでしょう。

こちらの本はもう少しマイルドです。

田舎暮らしができる人 できない人」(集英社新書)玉村豊男著

Amazon内容紹介:組織人から生活者回帰する男たちへのエール!停年後は田舎暮らし、への関心が団塊世代を中心に高まっている。後半生の幸福な人生の選択とは何か? 田舎暮らし歴25年の著者が語る、手触りのある暮らしの潤い、安らぎ、停年リボーンの思想。

新たな田舎暮らしには上記の本に詳しく書かれていますが、様々な問題があります。

そしてそれらの問題を少しでも和らげるのには、いきなり地元民と同じ環境に入っていくのではなく、多少余計にお金はかかりますが、同じ都会で暮らし価値観なども似た人達が多く住む、開発された別荘地に永住するという考え方がいいそうです。

そうすれば、田舎独特の煩わしい人間関係や、古いしきたりに気を遣うこともなく、他の住民との適度な距離感が得られ、都会とそう変わらない生活ができるからです。

そう言えば私の知人にも、郊外の一軒家を売って伊豆の別荘地へ移住された方がいらっしゃいます。

ただし別荘地でも、管理状態が悪いと古くなって荒れ果て朽ちたままの建物が周囲に増えてしまったり、安易な開発のため何十年に一度という大雨で盛土や道路が流されたり、また、静かに生活したい永住組と、たまにはハメを外して大騒ぎしたい純粋な別荘組とのあいだが険悪なムードになったりと、問題がないわけではありません。

そして特に高齢者にとって一番深刻な問題になるのは医療や介護でしょう。今は元気でも、いずれは病に罹り、寝たきりになったり、ひとりでは食料品の買い物にも行けなくなるかも知れません。

都会では最先端の医療を提供してくれる病院が自宅近くにも数多くあり、優秀な専門の医師もすぐに見つかるでしょう。完全介護の施設はすでに入居待ち状態ですが、デイケアサービスや訪問介護などの都市型介護サービスは充実しています。

しかし、考えても見てください。今後都市部においては高齢者の数が急速に増え、それにともない要介護者や患者数も急増することになり、今までのように病気の治療や介護が満足に受けられなくなるのは目に見えています。

国も医療費や社会保障費の増大に頭を抱え、高齢者に対し自宅介護をするよう自立を強く求めていてそれが今後顕著になるでしょう。

つまり都会に住んでいても誰しも望むような高度な医療や専門医の治療などは、相当なお金持ちや有名人、病院や医者に強いコネがある人以外は難しくなるということを理解しておく必要がありそうです。

なにをするにしても便利で、文化的な生活がおくれる都市部も、これからの40年間は病気や介護と無縁ではいられなくなる高齢者にとって、決して安心して住みやすい場所や環境ではなくなる可能性があるわけです。

一方、地方では、すでに限界集落や準限界集落化しているところもあり、若者の数はもちろんですが、高齢者自体の数も減少してきています。

そういう場所でまともな医療や福祉が受けられるのか?というと、それもまた疑問なところはありますが、民間の最先端医療や大規模で設備の整った病院は無理でも、最低限度の社会福祉サービスは行政サービスの一環として続けられるでしょうから、大病でなければそういう診療所的なところを利用すれば、逆に都会より高齢者が減り始めている分、いいかも知れません。

当然都会とは設備や医療技術は比べられるものではありませんが、若いときならともかく、お役目も終え高齢になってから、最先端医療とか言いつつ大きな手術を繰り返し、身体中スパゲッティー状態で生きながらえることだけが人の幸せとも思わないので、別に高度医療でなくてもいいかなと割り切るしかありません。

それよりも、都会の騒音、隣近所の生活音、ストレスがたまったペットの遠吠え、窓を開けておくとホコリや煤塵ですぐに真っ黒になる部屋などとは早くお別れして、夜になると川が流れる音、風が吹いて木々のさざめく音が聞こえ、昼間は広い空が拡がり、周囲に自然がたっぷり残った静かな場所で余生を過ごせれば最高です。カエルや蝉の鳴き声はどれほどうるさくても、私にとっては懐かしい音であり、決して騒音ではありません。

年金だけの生活だと、都会ではなにかと物入りで、それこそ老後も仕事を続けなければなりませんが、家賃や生活費が安い地方だと、どこへいくにも軽自動が必要となり、それらの出費は最低限必要ですが、なんとか年金の範囲で暮らせるかなと思ってます。それにもう食欲も物欲もなくなっていますからね。

まったく刺激がないとさすがに惚けちゃいそうなので、近くの耕作放棄地を借りて、自宅で食べる野菜ぐらいは作ったり、自宅をベースに日帰りで行けそうな場所の美しい四季の自然を写真に撮って日々ブログにアップしたり、お金をかけずにできそうなことはいくらでもありそうです。

夜はテレビなど見ないで、通販で買ったコーヒー豆をガリガリと手で挽き、長編小説を読んだり、やはり通販で買ったプラモデルをのんびりと時間をかけて作って過ごす贅沢な暮らしを夢見ています。

私が考えるその候補地としては、もちろん日本国内で、(1)原発から最低30km以上離れているところ(2)津波や洪水の被害、大規模な地割れや山崩れが過去に起きていないところ(3)雪は滅多に降らず比較的温暖なところ(4)隣家とは少なくとも50m以上離れている、ということで、ある程度は場所が限られてきますが、探せばきっと見つかるでしょう。ま、はかない夢ですけどね。


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