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今年もやります、管理人が独断と偏見で選ぶ、昨年読んだ中から超お勧めベスト本です。

昨年2014年に読んだ本は113冊(月平均9.4冊)で、上・下巻など複数巻ある本を1話と勘定すると101話となります。

一昨年2013年は98冊86話でしたから、15冊15話増えましたが、2012年は130冊読みましたので、それと比べると減少しています。

今年増えた理由はよくわかりませんが、たぶん一昨年より昨年のほうが仕事が暇だったのでしょう(笑)。

読む本のジャンルはできるだけ偏らないように意識して気をつけてますが、やはり気楽に読めて好きなミステリー小説が多くなるのは仕方がありません。

それと昨年は「Amazonオールタイムベストブック」からピックアップしてきた本が結構入っています。

昨年読んだ113冊の本の内訳は、「ビジネス書やエッセイ、ノンフィクション」が26冊26話、「外国の小説」が17冊13話、「日本の小説」が70冊62話となっています。

まずはビジネス書やエッセイ、ノンフィクション部門です。

いくつか強烈に印象に残っているものもあれば、すっかり忘却の彼方というのもあります。小説よりもその落差が大きいです。

26冊の中で、強く印象に残っているのは、

 田舎暮らしに殺されない法 丸山健二
 田舎暮らしができる人 できない人 玉村豊男
 人間の土地 サン=テグジュペリ
 冷血 カーポティ
 宿命―「よど号」亡命者たちの秘密工作 (新潮文庫) 高沢 皓司
 嘘つきアーニャの真っ赤な真実 米原万里
 旅をする木 星野道夫
 医療にたかるな 村上智彦
 政治家の殺し方 中田宏

で、その中から、ベストを選ぶと「冷血」、次点に「人間の土地」となります。
この二つはいずれも世界の中でもベスト書籍にも選ばれるだけあって、それらと比べられるのも気の毒な話しです。でもここは独断で。

「冷血」の感想は「783 1月前半の読書と感想、書評」
「人間の土地」は「849 8月後半の読書と感想、書評」
にあります。

トルーマン・カーポティは、「ティファニーで朝食を」を書いて一躍有名になった作家で、この「冷血」は小説ではなく1959年にアメリカで起きた一家殺人事件の関係者を徹底取材し、事件の背景から逮捕に至るまでの経過、そして裁判で死刑が確定、執行されるまでをノンフィクションとして書き上げ1965年に発刊されたものです。

読んでいると、なんの恨みも罪もない一家全員をわずかばかりの金欲しさに殺害するという、身の毛もよだつという事件を起こした二人の犯罪者にことが周囲の多くの人から語られ、またその事件の前後の行動は決して重犯罪を起こす(した)ようには見えず、普通の人があまり深く考えずに殺人やその他にもモロモロの犯罪を平気で犯していく様子が平板に描かれています。

この作品以降、同様の手法で、実際に起きた事件を元にノンフィクションとして、または実際の事件を下敷きにしたフィクション小説が多く作られるようになりました。

ただ昔と違って現在では実名はもちろん、仮名で書いたとしても、それとわかるものなら名誉毀損で訴えられる可能性があり、例え事実だけを書いたとしても巨額の賠償金を科せられるおそれがあるだけに、作家としてはリスクを背負う難しいジャンルでしょう。


  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

次に17冊(13話)の海外小説部門ですが、特に面白かったのは、

 動物農場 ジョージ・オーウェル
 ある微笑 フランソワーズ・サガン
 殺し屋 最後の仕事 ローレンス・ブロック
 卵をめぐる祖父の戦争 デイヴィッド ベニオフ
 シッダールタ ヘルマン・ヘッセ
 春嵐 ロバート・B・パーカー

その中から私が選んだのは「卵をめぐる祖父の戦争」に決定!です。次点は「殺し屋 最後の仕事」と、パーカーの遺作ということもありオマケして「春嵐」の2作ということで。

「卵をめぐる祖父の戦争」の感想は、「797 2月後半の読書と感想、書評」
「殺し屋 最後の仕事」は、「789 1月前半の読書と感想、書評」
「春嵐」は「805 3月後半の読書と感想、書評 」
にあります。

「卵をめぐる祖父の戦争」(2010年)は、ユダヤ人の自分の祖父が経験した壮絶なる戦争体験を聞かされるという日本でもよくありがちな設定ですが、リアリティがあり、また歴史上の必然性があり、そしてウイットにも富んだ素晴らしい作品です。

460ページ超えとちょっと長めの作品ですが、一気に読み終えることでしょう。タイトルがちょっと変わっていますが、読めば真意がわかります。

「殺し屋 最後の仕事」は、これ単独ではベストとは言えず、今回は次点に入れましたが、過去から続いてきた「殺し屋ケリー」はたいへんよくできた傑作なシリーズ(前作までは連作短編)で、その総集編的な意味合いがありました。

結局今年にこの続編が出ていますので、これで最後ってわけではなかったのですが。もし読む場合は、シリーズの初め(「殺し屋」)から読むことをお勧めします。さすがにもう一般の書店には置いてないでしょうけど。


  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

さて70冊62話ともっとも数の多い日本の小説部門です。ミステリー系、純文学系、SF・ホラー系などジャンルに分けるべきかなと一瞬考えましたが、分別が面倒なので全部一緒くたで。

また諸般の事情により、昨年発刊された新作本よりも、古典作品を含め、数年前の小説がメインです。

印象に残り、さらに読後に面白かったなぁって思ったのは、

 親鸞(上)(下) 五木寛之
 博士の愛した数式 小川洋子
 二人静 盛田隆二
 東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン リリー・フランキー
 ダイスをころがせ! 真保裕一
 砂の女 安部公房
 塩狩峠 三浦綾子
 天地明察 冲方丁
 木暮荘物語 三浦しをん
 蝉しぐれ 藤沢周平
 それでも、警官は微笑う 日明恩
 西の魔女が死んだ 梨木香歩
 去年はいい年になるだろう 山本弘
 戦闘妖精・雪風(改) 神林長平

さて、その中で大賞は、、、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダン、ダン・・・ジャーーン

東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン」(2005年) リリー・フランキー著です!

えっ?とってもありきたり?

う~ん、、、でも「事実は小説よりも奇なり」って言葉があるように、実体験を多少脚色はするだろうけど書いた小説って、やっぱり真に迫っていて面白い。どこにも創作の無理や矛盾がない。私は涙は流さなかったけど、最後の亡くなった母親をみんなが見送るシーンは多くの人がきっと涙したでしょう。

健さんの映画「南極物語」も、裕ちゃんの映画「黒部の太陽」も、もし完全創作だったらあれほどメジャーな話しにはならなかったでしょうし、事実を元にした作品はやっぱり強い。本来プロの作家はそうしたものに打ち勝たなければならないので大変でしょう。

「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」を読んだ感想は、「879 11月後半の読書と感想、書評」

最後まで悩んだ次点には「親鸞」(2010年)と「二人静」(2010年)。

「親鸞」は仏教になにも興味がなくても軽いエンタテーメントとして読める歴史小説で、タイトルをもう少しライトに違ったものにすれば若い人にも取っつきやすくていいのになと思います。

逆に団塊世代を含む高齢者向けだとしたら内容がちょっと奇抜すぎて子供向けっぽい感じです。

続編の「親鸞 激動編」(2012年)も昨年中に読みましたが、激動というには「親鸞」と比べるとインパクトは薄れていて、なんとなく歴史に沿って淡々と書かれたって感じです。もちろん事実とは違って創造の産物がメインです。

「親鸞(上・下)」の感想は「818 5月前半の読書と感想、書評」
「親鸞 激動編(上・下」は「879 12月前半の読書と感想、書評」

「二人静」は近年大きな社会問題となっている高齢の親の介護をしながら働くという難しさや、情緒不安定な子供を持つシングルマザー、そして大人の淡い恋愛をうまくマッチさせたとてもいいストーリーの小説です。

普通であれば重く暗澹となりそうなテーマでありながら、終盤では暖かみさえ感じることができます。

「二人静」の感想は「789 1月前半の読書と感想、書評」


その他「塩狩峠」や「砂の女」は古い小説ですが、多くの人にこれからもずっと読み継がれていくと思ういい小説です。

映画にもなった「博士の愛した数式」は80分間しか記憶が持たない前行性健忘という奇病を扱いながらも娯楽性も豊かで読んで気持ちがホカホカする小説でした。

あまり日本のSF小説は読まないのですが、1980年代に発刊され、当時は本屋に平積みされていてずっと気になっていた「戦闘妖精・雪風(改)」を今回ようやく読むことが出来ました。

30年以上も前に書かれたSF小説なのですが、たいへんよくできていて、今でも古臭さはまったく感じさせません。今後も国産のSF小説の代表作として長く読み継がれることでしょう。

「戦闘妖精・雪風(改)」の感想は、「805 3月後半の読書と感想、書評」


【過去のリス天年間優秀賞】
2013年の結果は「リス天管理人が選ぶ2013年に読んだベスト書籍」
2012年の結果は「2012年に読んだ本のベストを発表」

今年もいっぱいいい本に出会えますように!


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