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1052
挽歌 (新潮文庫) 原田康子

1956年に初出の小説で、その後重版を重ね、1957年と1976年と2回映画化されたり、外国語へ翻訳されたりと、長く読み継がれている作品です。

ストーリーはいまでは特に珍しくもない不倫を描いたものですが、主人公の腕に障害を持つ独身の娘と、才能があり妻子ある建築士の男性との恋愛を、その我が儘で自由奔放な主人公の視点で淡々とつづられているという感じ。

海外の建築物の話しなど現在ではめずらしくもないでしょうけど、当時はまだ海外への渡航自由化がされていない時代でもあり、物珍しさというか新鮮な話しでもあったのでしょう。

もっとも建築士の男性が海外で見た建築物の話しは、戦争中にカンボジアへ進軍したときに遺跡を見たとかです。

そうした時代背景を感じつつ、読むのにはいいですが、現代の世相と重ねて読むにはちょっとつらいものがあるかも知れません。テレビドラマ化も過去4回作られていますが、1982年版が最後でその後は作られていません。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

アミ小さな宇宙人 (徳間文庫) エンリケ・バリオス

著者はチリの作家で、1986年の作品です。日本語版では当初1995年に「アミ 小さな宇宙人―アダムスキー マイヤーをしのぐUFO体験」として発刊されました。その後、2000年に改題され、さくらももこが挿絵を担当したことで注目を浴びました。

ファンタージーというかSF仕立ての児童文学ですが、大人が読んでも面白く読めます。

少年がある日池の中に落ちてきたUFOを見つけて、その中から出てきた少年のような宇宙人と会話をし、そのUFOに乗って月や他の惑星を見学するという話し。

善を説くことで、宇宙は平和を維持しているけど、争いが絶えない地球人はまだ進化の途中で、野蛮で原始的だと一刀両断されます。

で、理想的な世界はと言うと、争いごとがなく、平等で、精神社会が安定、充実し、労働は基本は機械がおこなうという。理想的な共産主義社会なのかな?とも思わせる節がありますが、現実はそうはいかないことも実験済みで、、、

星の王子さま」や、「アルケミスト―夢を旅した少年」をこよなく愛せる人ならば、この小説もたいへん面白いと思います。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫) 歌野晶午

2004年の「このミステリーがすごい!」の1位を受賞した作品で、この年のミステリー界を席巻したと言ってもいい作品ということです。

単行本は2003年刊、文庫は2007年刊です。この作家さんの小説を読むのは今回が初めてです。

いわゆる探偵小説モノですが、主人公が探偵をしているというのではなく、なんでも屋稼業で、過去に数ヶ月だけ探偵事務所にアルバイトで働いた経験があるという変わった設定。

頼まれて悪徳商法事業者との闘い、個人的な相談、鉄道自殺をしようとしていた女性の救出など、いくつかの事件や行動がやがてひとつにつながっていくというのは、よくあるパターンですが、最後の最後まで謎が明らかにならず、ちょっとストレスがたまりますが、それだけ仕掛けが巧妙とも言えます。

どちらかというと、海外の古い私立探偵小説のようなストレートな展開が好きな私としては、このように凝ったストーリー展開はちょっと苦手かも。でも最近のミステリー小説ってどれもこうしたもので、それでないとファンというか読者は納得しないのでしょうね。

★☆☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

マルドゥック・スクランブル The 1st Compression─圧縮 (ハヤカワ文庫JA) 冲方丁

過去に「天地明察」(2009年)を読んだことがありますが、それとはまったく違うSF小説です。この小説はシリーズ化されていて、「」(2006年)、「マルドゥック・フラグメンツ」(2011年)、「マルドゥック・アノニマス」(2016年)と続いていきます。

「マルドゥック・スクランブル」とは、説明が難しいので、Wikipediaから引用すれば「(架空の未来都市)マルドゥック市における人命保護を目的とした緊急法令「マルドゥック・スクランブル」の一つで、保護証人の人命保護のために委任事件担当捜査官および保護証人に禁じられた科学技術の使用を認める法律」ということ。

殺されかけた少女娼婦に、加害者の裁判で証言をおこなわせるために、緊急法令の下で禁じられていた科学技術を使って生き返らせ、さらに加害者からの刺客から身を守るため超人的なサイボーグに作り替えられます。

まぁ、一種ロリコン小説と言えなくもありませんが、こうした若い少女がサイボーグの身体を手に入れて、強い男や変態どもをバッタバッタとやっつけていくという筋書きは、その筋の人にはウケるのでしょうかね。私にはよくわかりませんが、、

個人的には「天地明察」がすごくよかっただけに、反動が大きくて残念な結果に終わりました。

★☆☆

著者別読書感想(冲方丁)

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