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転落の街(講談社文庫)(上)(下) マイクル・コナリー

2011年発刊で、翻訳版は2016年刊のハリーボッシュシリーズの第15作品目で最新作です。

日本で最新作と言っても、すでにアメリカでは、まだ翻訳版が出ていないシリーズの5作品が出ていますので、この順次出てくると思われますので楽しみです。

未解決凶悪事件の担当をしているハードボイルドなハリー・ボッシュ刑事もそろそろ定年を迎える時期が近づいてきていて、ロス市警本部で定年延長の話しが持ち上がってきています。何十年といつまでも壮年だったパーカーのスペンサーシリーズとはその点は違いますね。

内容は、未解決凶悪事件と、同時に有力な市会議員に指名された事件の捜査を、中国系の若いパートナー刑事と並行して進めることになります。

元ロス市警副本部長で若きボッシュとは深い因縁のある間柄だった有力市会議員の息子が、ホテルから転落して死亡します。

それは果たして自殺なのか事故なのか、それとも殺人なのかということでボッシュと相棒は捜査を進めていくわけですが、その間にも最近の科学捜査であらたに判明してきた未解決事件にも首を突っ込んでいきます。

このボッシュシリーズではよくありますが、全く関係がない二つの事件を同時に進めていくことで、読者を飽きさせず、また一粒で二度美味しいじゃないですが、その二つの事件が時をほぼ同じくして解決していくというちょっとご都合主義的なところがあります。

今回も、タイトルにもあるとおりホテルからの転落死の謎と、それとまったく関係がない未解決事件の不可解なDNA検査結果を周囲の人を巻き込みながら並行して捜査を進め、同時に解決していきます。

大衆エンタメに走り過ぎたきらいのある前作「ナイン・ドラゴンズ」はいまいち評判が悪そうですが、今回はそうしたベテランの域に達した老練で冷静なボッシュ刑事の活躍が見られます。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

となりのクレーマー―「苦情を言う人」との交渉術 (中公新書ラクレ) 関根眞一

2007年出版の新書で著者はデパートでお客様相談室を長くやってきたクレーム対処のプロの方です。

具体的なクレーム対処法というのも少しは出てきますが、メインは心構え的な話しが中心で、それをマスターしておけば、たいていのクレームにも動揺することがなく、また顧客を逃すことなく収束させられるという精神論的な話しです。

クレーム処理は様々な場面で出くわすことがありますが、そうした時の対処法を知っているのと知らないのとでは円満解決できたり、逆に一歩間違うと訴訟沙汰に発展することなどよくあることです。

また最近増えてきているのが「モンスター●●」と言った、クレームのためのクレームを趣味か商売にしているような頭の悪い人が増えてきている問題対処法なども一読する価値はあります。

個人的にも今は引っ越していっていませんが、隣人と些細なことでトラブルになったことがあり、本当に不快な日々をおくった経験があります。

これも最初の対処を誤ったせいで、相手がつけいる隙を与えてしまったわけで、どうしてもそうしたトラブル時にはお互いがカッと感情的になりがちなので、今から思えば反省するとともに、プロのクレーム処理ならどうやってこうした難局を切り抜けるのかな?ということを考えると、案外冷静に客観的に物事が見え、対処ができるようになるかも知れません。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

長女たち 篠田節子

10年以上八王子市役所に勤務していたという異色の作家さんですが、1990年に「絹の変容」で作家デビュー以来着々と作品を生み出し、1997年には「女たちのジハード」で直木賞を受賞して押しも押されぬ売れっ子作家さんになっています。

この作品は、2014年の作品で、「家守娘」「ミッション」「ファーストレディ」の3編からなる中編小説です。

テーマはタイトルにもある通り、老いた親と長女という深い関係性で、長女視点で書かれた介護や仕事、恋愛などとなっています。

男性、しかも中高年が読むと主人公に感情移入はできず、ちょっと理解しがたい思考や行動を客観的にみるしかないのですが、現在進んでいる一人っ子の家庭では、こうした様々な親と長女の関係が社会の中で大きく捉えられるようになっていくのでしょう。

長女に頼りたい親と、他の兄弟のように自由に外へ出て行きたい長女とで、肉親の関係ゆえに重苦しい葛藤が生まれていくというのは想像が容易です。

男からすれば、だからどうした?っていうような些細なことまで気に病み、あれこれ自問自答するなど、想像できないところがわかって自分が老いたときには気をつけようと思ったり。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

殺戮にいたる病 (講談社文庫) 我孫子武丸

以前「弥勒の掌」(2005年)を読んだことがある作家さんの1992年発刊の割と古めの犯罪ミステリー小説です。

 2011年9月後半の読書「弥勒の掌」 (文春文庫)

最初読み始めた時には、25年も前に書かれた小説とは知らなかったのですが、読んでいくうちに、携帯電話も出てこないし今なら犯罪捜査には欠かせない監視カメラの存在もまったくないので、これはバブル時代かそれ以前の話しだなぁって気がつきました。

主人公は被害者の妹と一緒に犯人捜しをする元刑事ということになるのでしょうけど、その他にも、平凡な家庭の主婦と、連続して快楽殺人を犯していく犯人の二人の視点でも描かれています。

凝ったミステリーなので最後のクライマックスを書くわけにはいきませんが、ま、よくあるパターンと言えばそうですし、まったく現実的ではなさそうと言えばそうなる微妙な感じです。

死体損壊や屍姦など、決して気持ちの良い話しではなく、終わり方も異常でちょっと奇をてらいすぎた?って感じです。

でも1992年頃って、片田舎ならともかく、目撃者が多くいる都会の中で連続殺人が行えるほど警察の捜査能力って低かったのでしょうかね?ちょっと時代を感じてしまいました。

★☆☆
  
【関連リンク】
 7月後半の読書 漂えど沈まず、そして奔流へ 新・病葉流れて、本と私、落日燃ゆ、いっぽん桜
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