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最近特に気になる自動車の運転マナー低下について書いておきたいと思います。

まず片側1車線の市道とか県道とかに多いごく一般的な道路で、右折レーンなどがない場所で右折をするときや、反対車線側のレストラン等の駐車場へ入るため右折横断をしようとする際の時です。

その場合、対向車が続いてきている場合は、右折の指示器を出して停まって待つわけですが、中央線に近づいて停めるとか、場合によっては中央線を少しまたいで平行に停めると、後続車がその左横をすり抜けて先へ進める場合が多々あります。



しかし、最近はどうもそうした後続車のことを考える人がすっかり減ったみたいで、中央に寄ることもしなければ、車を斜めにして停め、後続車が横をすり抜けられないようにしているバカが多いのです。ってもちろんそういう周囲のことを考えないバカは、自分が他人の邪魔になっていると気がついてはいないと思いますが。

最近の自動車はやたらと幅がでかくなってきて、日本の狭い道を走るのには適さず、横をすり抜けるのも難しくなってきたということもあるでしょう。小型大衆車の代表と思っていたシビックの新型車の幅は1800mmですから、クラウンと変わらない幅です。

野暮ったいカローラやサニー全盛の時代に颯爽とカッコ良く登場したときには感動だった初代シビックの幅は1505mmですから、この45年のあいだにざっと幅は30センチも拡がったのですね。もうこれは立派なメタボで、肥満大国というのは国民でなくクルマのことなのかも知れません。

ごく平凡な人が好む平凡な形のセダンだったトヨタ・カムリも、1980年に登場したした時は幅は1645mmでしたが、新型のカムリは1840mmと約20センチもデブっています。そりゃ町中での運転もしづらくなりますって。

幅が拡がっても運転の上手な人なら、ギリギリの隙間でも難なくすり抜けられるのでしょうけど、世の中の趨勢はそうした幅がやたらとでかい、見栄を張りたい車を運転している人ほど運転が下手っぴという構図になっていて困ります。

従って、そうした片側1車線の道路では、今日もまたちょっとした運転マナーである程度は避けられる不要な右折渋滞が繰り返されているのです。

 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

次に交差点を左折する時のマナーというか、これは道交法でも書かれていますが、左折する場合は、左折信号を出して路肩によって左折をするというのが当然の行為です。

道交法34条(交差点における通行方法等)
車両は、左折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、できる限り道路の左側端に沿つて徐行しなければならない。

法律に「できる限り左側端に寄り」と書いてあっても、最近の運転を見ていると、交差点近くでいきなり右側へ寄るので、右折したいのかな?と思っていたら、そうではなく左折をスムーズにするためなのか、まず右側へ大きく膨らみ、そして左折していくクルマが圧倒的に多いのです。

レース雑誌や教習所などでもアウトインアウトの走り方を教えるものだから、そうするのが当たり前と思っているのか、それとも周囲のことはどうでもよくて自分がスムーズに走れることが最優先ということなのか、多分お馬鹿さんなので後者だと思います。



あと考えられる原因として、クルマの最小回転半径が年々大きくなって小回りができないクルマが増え、結果、曲がるときにはトラックみたく大きくまわるというのが習性になってしまっていることも考えられます。これもまたクルマのメタボ化悪影響です。

左折で左側を大きく空けるとなにが起きるかというと、左端に寄って走る自転車やバイクがその左折に巻き込まれやすくなります。

そりゃそうです、目の前にいた邪魔なクルマが右へ寄ってくれて、前がパッと空いたらスピードを上げたくなります。そうするといきなり右へ寄ったはずのクルマが目の前に現れるわけでガッチャーン!

同時に右左折のウインカーを出すのが遅い車が圧倒的なので、それも右左折事故を増やす原因となっています。

またそうした左折で右へ出て膨らむと、左折渋滞が起きやすくなります。

左折渋滞とは、横断歩道を渡る歩行者等のため、左折するクルマが左折できずに停まったままで、直進したい後続車もその影響で信号が変わるまで動けなくなる状態です。

少し広めの片側1車線道路であれば、左折車が左端に寄せてくれたら、直進車はその右横をすり抜けて直進できる場合がよくあります。

しかし上記で書いたように大きく膨らんで斜めにしたまま車道を塞ぐように停まるものだから、後続車は横をすり抜けられず、結果渋滞が発生することになります。

最後に、信号が少ない国道や、高速道路のような場所でも、やたらとブレーキを踏むマナーがなっていないド素人が増えているのも懸念しています。

なにも交通に支障がない道で、前は空いているのにいきなりブレーキを踏まれて後続車がビックリ仰天で急ブレーキということも時々起きます。

前の車のドライバーにしてみれば、走りながら場所を探していたり、考え事をしていたりして後続車のことなど考えてはいないのでしょうけど、迷惑千万です。

高速道路での自然渋滞の一番の原因は、そうした不要なブレーキから始まり、それが後続車へ次々と伝わっていくことで起きることがよく知られています。

ある程度の車間距離さえとっていれば、前の状況から、早めにアクセルで調整すればスピードは落ちるので、高速道でブレーキをかける必要なんてそうそう滅多にありません。それができないブレーキをパカパカ踏むお馬鹿ドライバーが多いのですよね。

いずれも後続車のことは知らない、関係ない、気にしないというマナーの欠如が不要な渋滞を引き起こし、それにより多くの人の時間や燃料など経済損失を引き起こしている結果となります。

自動ブレーキや自動運転もいいですが、車を運転するときには周囲に気を配る最低限のマナーぐらいはちゃんと覚えてからにしてもらいたいものです。自動運転にそうした気配りができるようになるまで、まだかなりの時間を要しそうです。


【関連リンク】
997 自動運転の未来2
994 自動運転の未来
842 ひき逃げは絶対に許してはいけない
751 自動車事故と車種や装備の関係
557 運転免許証の取得推移と乗用車保有台数推移を並べてみる



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