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我が家では今でも朝日新聞をずっと購読しています。私が物心ついた頃からずっと家では朝日新聞でしたが、私が大学に入学するとほぼ同時期に、両親、兄弟が仕事で実家を離れて暮らすようになり、その時点で私の意志で4年間だけ地元の地方新聞に切り替えました。
理由は別にたいしたことではなく、その地方新聞の販売店が家のすぐ隣にできて頼まれたからという単純な理由です。
やがて大学を卒業し、実家を離れて1人住まいをするようになってからは、日経新聞を取るようになりました。1980年代はまだ「ビジネスマンで日経新聞を読んでないヤツは信用できない」ぐらいの感覚がありました。
そして一度それに慣れてしまうと、もう毎朝、日経新聞に目を通さないと不安で仕方なくなってきます。なにか自分が知らない間に仕事上の大きな話題や事件が1ヶ月ぐらい先にすっ飛んでしまい、浦島太郎になってしまうんじゃないかと焦り、新聞社の思惑通り自分を追い詰めてしまっているのです。
20代後半に結婚をして、それまでの寮代わりに住んでいたワンルームマンションから新婚用のマンションへ引っ越しをしました。
その新居で妻に聞いたところ妻の実家でも朝日新聞を取っていたというので、自宅用に朝日新聞、自分用に通勤時に読むための日経新聞の2紙併読という形になりました。その組み合わせで13年間、日経新聞は学校卒業以来20年間続くことになります。
40代前半に思わぬリストラで退職に追い込まれてしまい、次はすぐに決まるだろうと楽観していた再就職もなかなか決まらず、数カ月間失業保険で食いつなぐ必要が出てきたため、日経新聞や有料のクレジットカードの解約、住宅ローンの月々返済額の減額(返済期間を延長)など日々出て行くお金を減らすことにしました。
あれほど日経新聞を読まないと不安感がいっぱいだったのが、失業して無職になると、もうどうでもよくなります。取り残される感は引き続きありましたが、家計がそれを押さえ込みます。
それに経済・企業・ビジネスの内容にはもの足りませんが、朝日新聞がありましたので、大きな不便は感じません。
朝日と日経の差は、内容もさることながら、連載小説に大きな違いがあります(そこかよ)。
朝日はどちらかと言えば女性、特に奥様方に向けたテーマで、日経は明らかに硬軟織り交ぜながらも中高年男性向けです。
私が日経を購読していた頃(1980年~2001年)の連載小説(朝刊)はと言えば、
城山三郎 「男たちの好日」1980年
渡辺淳一 「化身
阿刀田高 「花の図鑑」1986年
津本 陽 「下天は夢か
隆慶一郎 「花と火の帝
連城三紀彦 「褐色の祭り」1989年~1990年
遠藤周作 「男の一生」1990年~1991年
三浦哲郎 「夜の哀しみ」1991年~1992年
宮本 輝 「朝の歓び
渡辺淳一 「失楽園
辻井 喬 「風の生涯」1999年~2000年
(※記憶と検索で調べても上記ぐらいしか判明しません。知ってる方がいらっしゃったら穴を埋めてください。)
一方の同時期の朝日新聞の連載小説(朝刊)はというと、
遠藤周作 「女の一生〈第1部〉
遠藤周作 「女の一生(第2部)」1981年~1982年
松本清張 「迷走地図」1982年~1983年
加賀乙彦 「湿原
城山三郎 「秀吉と武吉
辻 邦生 「雲の宴」1985年~1987年
三浦朱門 「ささやかな不仕合わせ」1987年
干刈あがた 「黄色い髪」1987年
佐藤愛子 「凪の光景」1987年~1988年
宮尾登美子 「きのね(柝の音)
椎名 誠 「銀座のカラス」1989年~1991年
筒井康隆 「朝のガスパール」1991年~1992年
渡辺淳一 「麻酔
曽野綾子 「夢に殉ず」1993年
遠藤周作 「女」1994年
皆川博子 「朱紋様」1994年
澤田ふじ子 「これからの松」1994年~1995年
杉本章子 「残映」1995年
陳 舜臣 「チンギス・ハーンの一族
堺屋太一 「平成三十年
髙樹のぶ子 「百年の預言
宮城谷昌光 「沙中の回廊
村田喜代子 「人が見たら蛙に化れ」2000年~2001年
ま、人気作家はかぶっていますが、その内容は対照的です。特に日経はおじさん向けですべて男性作家ばかりです。
それはさておき、再就職後にもすっかり日経新聞を読まない生活に慣れ、当時普及し始めたネットニュース+自宅へ帰ってから朝日新聞+テレビニュース+ネットニュースで十分事足りるようになりました。つまりこの時点で私の新聞に対する期待はかなり薄まってきたことになります。
そして現在、新聞をとっていて一番役立つのが土曜日に大量に入る特売品のチラシです。食料品から日用品、家電製品の安売りチェックは欠かせなくなっています。
また近所の不動産の状況や便利なサービスの案内など、休日の朝は新聞の中身を読むよりも、チラシ広告を眺めている時間が多いぐらいです。
しかし家族のうち何人かはiPadやパソコンで読むニュース以外にも一応新聞には目を通しているらしく、まだ今のところはとるのをやめようという判断はありません。
「2011年新聞・テレビ消滅」という本がありましたが、案の定タイトルだけのこけおどしに過ぎず、結局どこもつぶれずに立派に存続していますが、うちみたいな中年夫婦と子供三人の世帯でもその役割が終わりに近づいてきていると実感できるのですから、引退して暇を持てあます高齢者世帯以外では、家で新聞をとる習慣は相当に減っているのは間違いなさそうです。
次回「新聞に想うこと その2」では、その新聞の購読数推移などを調べてみます。
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パスワードについてちょっと雑談 2012/2/15(水)
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今から40~50年前までは、銀行での取引は通帳と印鑑だけで、もちろんパソコンもWebもなかったので、暗証番号やパスワードを個人で持っている人はいませんでした。しかし今の日本社会で生きていくには、数々の暗証番号やパスワードを持っている必要があります。
50代以上の人が最初に暗証番号を持つことになったのは、銀行業務合理化のため自動支払機とキャッシュカードが導入されたことにより、暗証番号を個人ごとに持つことになった時ではないでしょうか。そして、続いてクレジットカードのブームが起こり、それにも数字4桁の暗証番号が必要となります。したがってその世代の多くは同時期に作ったためキャッシュカードとクレジットカードの暗証番号が同じです。
親方日の丸で合理化の必要がなかった郵便局に口座を持っていた人は、銀行がキャッシュカードの発行を始めてから遅れること10年以上経ってから、ゆっくりと始まりました。したがってかなり長いあいだ通帳と印鑑だけの取引がなされていましたので、暗証番号もかなり後になってから必要となりました。
一方今の若者は、自分で銀行口座を作るよりも前に、携帯電話やパソコンを使う際、パスワードを自分で決めて入力する必要があるため、その時点で暗証番号やパスワードで認証してもらうシステムに慣れてしまいます。
私は暗証番号を覚えるのが苦手ですぐに忘れてしまいますが、それを苦と感じるかそうでないかは、社会人になってからやむなく必要となったか、それとも子供の頃から生活の一部として存在していたかの差だろうと考えています。
若い人にはわからないでしょうけれど、年を取ると、数カ月前に決めたパスワードを始めて使うとき、それを何かにメモでも残しておかない限り、記憶しておけるなんて至難の技に等しいことなのです。私なんかは1週間前に決めたパスワードでも怪しいです。
今考えると、例え数億円のお金を預けている貯金口座であったとしても、4桁の数字の組み合わせ、たった1万通り(10の4乗)で解けてしまうというのはなんとも心許ないセキュリティだと思います。しかし現在でもその方式が変わらない(補助的にIC化や掌紋認証というのがありますが)というのは、利用者の便利さ(記憶力とか操作性)と最低限のセキュリティを天秤にかけると、案外それで十分なのかもしれません。
もちろん銀行取引の場合は、3回連続して認証に失敗すると、口座がロックされるとか対策は打たれていますが、お金の引き出しができるキャッシュカードですらこれぐらいの緩い認証で済んでいるのに、なぜかパソコンやネットワークの世界では「パスワードはアルファベット大文字小文字を混ぜ、数字、記号も含めて8文字以上(推奨15文字)、しかも3カ月に1回は変更するように」なんて厳しいルールがあったりします。
その堅牢なパスワードで守っているのはと言えば、影響力もないたかが匿名個人ブログの管理者権限だったり、メールマガジンを送ってもらうための会員登録だったりするわけで、アホらしさ満開です。
ちなみに多くの人はネットワークで利用するパスワードは、簡易なところでは英数字で4~6文字程度が多いでしょう。しかしキャッシュカードと同じわずか4文字でも、英字が入ると組み合わせは一気に巨大になります。
ただその承認処理をキャッシュカードのように物理的におこなうのではなく、プログラムで自動実行させれば4桁の暗証を解くには数秒しかかかりませんから、それを避けるため、できるだけ多くの文字数にしてリスクを回避しているのでしょう。
■質問
パスワードを設定する場合、「桁数を増やす」のと「英文字・数字・記号の文字の種類を増やす」のとどちらが効果が高いでしょうか?(記号は便宜上30文字とする)
クリックすると拡大します
こうして見ると、微妙なところですが、文字の種類を増やすより、パスワードの桁数を増やす方が、パターン数は増えていくのがわかります。そして、文字の種類を増やす場合は、数字のようなわずか10文字しかないものではなく、記号のように30文字以上もあるものを使うと、その効果はてきめんです。
●文字種類を加える | |||
英小文字 | 4桁 | 456,975パターン | |
英小文字+記号 | 4桁 | 9,834,496パターン | (22倍) |
数字+英小文字+記号 | 4桁 | 71,639,296パターン | (157倍) |
●桁数を増やす | |||
英小文字 | 4桁 | 456,975パターン | |
英小文字 | 5桁 | 11,881,376パターン | (26倍) |
英小文字 | 6桁 | 308,915,776パターン | (676倍) |
ちなみに大小区別のない英文字だけ4桁のパスワードを、解除ツールで解くには約3秒、6桁でも37分、8桁でようやく17日間だそうです。
大小英文字+数字+記号で4桁は約9分、6桁で54日、8桁では1千年かかります。おそらく国家機密や大手企業の重要情報でもなければ1カ月以上かけて解除しようとは思わないので、大小英文字+数字+記号で6桁のパスワードをかけておくと、通常個人レベルとしてはかなり頑丈なパスワードといえます。
「記号って入力するときに面倒」と思われがちですが、通常パスワード入力画面は半角入力に固定されますので、わざわざShiftやF8キーを押さなくても、通常のアルファベットや数字と同じように打てる記号がありますから、それを使えば面倒ではありません。
あと、パスワードとして使える記号は、それぞれに決まりがあって、必ずしも種類が一致していませんので注意が必要です。一般的に記号として使えるのは下記の33種(一番最初はスペース)ですが、例えばスペースや\などが記号として使えないところもあります。
!"#$%&'()*+,-./:;<=>?@[\]^_`{|}~
すべての文字を含むパスワードの作成の仕方として、例えば愛車の自動車の名称や形式番号など(例:Audi2.0)でうまく組み合わせて使うと忘れてもすぐに思い出したり調べることができます。あと一般の英字辞書に出てくる単語の組み合わせは一気に解析しやすくなるので使わないというのが常識です。
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573
書籍にも似たタイトルのものがありますが「やめることから始めよう」という題がついたある記事の中に、「意味のないやめるべきこと」の一例として「年賀状のやり取り」というのがありました。
その筆者にとっては「新年の挨拶として大切ではあるが、その後1年間に送った人とどれくらいやり取りしたり、会ったりしただろうか。意味がないと思える人に送るのは、やめたほうがいい。」とバッサリ切り捨てています。
おいおい、それは全然違ってるぞ!と思わず反論です。
ここで筆者が記事に書いている「意味のない年賀状のやり取り」とはなにか?ということですが、前後をみてみると、「その後1年間に送った人とどれくらいやり取りしたり、会ったりしただろうか」=「会わない人には送っても意味がない」と言いたいようです。
ちなみに筆者は某コンサルティング系企業の社長さんですが、私個人的に言えば、こういう根源的な過ちを平気で公言する社長がやっている会社とは絶対に付き合いたくないものです。
私は「頻繁にやり取りしたり、会ったりする相手だから年賀状を送る」なんてことは、社会人になってから一度も考えたことがありません。確かにそういう人も少数ながらいますが、多くは、1年のうちに滅多に顔を合わせることのない人や、もう何年も会っていない人に対し、ご無沙汰のお詫び、近況の報告、新年のご挨拶として送ります。そういう相手だからこそ年賀状が最大限にいいのです。普段会える人には会って挨拶すればいいのです。
ずっと会っていない、会えないからこそ、例え虚礼と言われても1年に一度の年賀状を出すべきであり、それが過去に恩や縁のあった人に対しての最低限の礼儀ではないでしょうか。またそうして1年に一度ぐらいは様子伺いをしておかないと、その方の安否や、今どのような状態、環境にいるかもわからなくなってしまいます。
いつでも顔を合わせる会社の同僚や上司などは、否応にも会社が始まれば、直接新年の挨拶をおこないますので、年賀状は不要でしょう。それこそあまり出す意味がありません。
そうではなく、法事の時にしか会わない遠い親戚や、遠く離れて暮らす兄弟、学校時代の恩師や同級生(小・中・高・大)、元勤めていた会社の同僚や当時お世話になった方々など、それだけでも普通ならすぐに50~100人ぐらいに達するでしょう。
私の場合は、そういう方が9割で現在の仕事関係は別にして約70~90枚ぐらいを毎年出しています。それこそ仕事関係で出すのは年々減ってきて(減らして)今では10枚程度で、合計100枚程度です。
よく定年になって会社を退職した途端、年賀状の枚数が激減してガックリ落ち込むという話題が面白おかしく伝えられますが、その原因は現在の勤め先関係、つまりは上記記事の筆者が意味があると思っているらしい「やり取りしたり、会ったりする人」ばかりの年賀状だから起きることです。
そしてここが大事なのですが、年1回の個人の年賀状は、昔は苦心して毎年干支の絵を芋版やゴム版に彫って、宛名書き含めすべて手書きで1枚1枚作っていたものですが、最近はパソコンと年賀状ソフトとカラープリンターで簡単に作れてしまいますので、せめて一枚一枚自分の近況や、相手を気遣うひと言を手書きで添えるのが重要なポイントです。それができるのは(やる気が起きるのは)せいぜい100~150枚程度まででしょう。
私の知人の中には、毎年800枚ぐらいの個人宛の年賀状を出したりもらったりしていることを自慢気に語る人もいますが、それだけの数だと、業者で印刷して、形式上送るだけになってしまっているでしょう。そういうのはどうかと思います。もらった側も、印刷だけの他のDMと同じでほとんど記憶に残らずポイでしょう。
やっぱりもらって嬉しい年賀状は、どんなに美しい写真よりも、お金をかけて印刷されたものよりも、「自分あてて書かれたひと言」です。効率ばかりを求めるデジタル社会の弊害なのか、そういった気遣いの重要性を考えなくなった人が増えて残念でなりません。
あと、10数年前頃から始まった電子メールで送られてきて、ネット上で見るネット(Web)年賀状というのがありますが、私は物珍しかった初期の頃は別として、ここ数年それをもらってもそれらを開いた(クリックした)ことがありません。
だってその人の温かさや思いやり、人柄というものが感じられず、逆に無機質な汎用デザインで興ざめしてしまい、とても寒々と感じるからです。年のせいだと言ってしまえばその通りかもしれません。
そして送った相手から、それを見てくれたかどうかがわかるらしく、たまに「ネット年賀状を送ったのに、開いてくれない」とクレームを寄越す人がいますが、そんなものを送られるほうが迷惑だと思っているので、特に相手にしません。
個人でも会社関係でも同じですが、せっかく年賀状を送るのならば、滅多に会うことのできない人に、そして必ず自分の近況や相手や相手のことを気遣うひと言を添えて送りましょう。その効果はアナログ的かもしれませんが、きっと将来自分の大きな財産となっていきます。
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566
明けましておめでとうございます。
今年の新年は、いつもの年よりこのような挨拶ができない方が多いのは、2万人近くの方が一瞬にして亡くなられてしまった東日本大震災が起きたからですが、もし備えが十分で、避難態勢が確立できていて、情報が早く正確に伝えられていれば、そのような中で救えた命も多くあっただろうと今さらながら残念に思います。
同時に起きた原子力発電所の大事故に関しても、後から判明してきてわかったのは、人も設備も万全の安全対策ができていなかったことによります。そのせいで、今度何十年(何百年?)もにわたって、日本の国土に安心して近づくことができない大きなエリアができてしまったことは、安全神話や技術大国とおごってきた日本人に対する強い警鐘ともとれます。
日本国家は明治維新以降、特に太平洋戦争以降に国家戦略の柱として経済成長を求めてきました。GNPだ、GDPだ、貿易黒字だと、とにかく人の健康や、福祉や、安心できる子育てなんかより経済成長と貿易黒字を最優先事項としてやってきました。
それが資源のない日本で世界の国と伍していくため、また豊かな国を作っていく上で、大正から昭和初期の頃のように軍備を増強して国外に支配権を拡げていくか、それともひたすら製品輸出をして経済発展を求めていくしか方法がなかったということもわかります。
明治維新の頃に日本の人口はおよそ3300万人、現在の人口の3割にも達しません。そして明治維新からわずか70年後、近代工業が発達し、世界に無謀とも言える闘いを挑んだ太平洋戦争の頃の人口は2倍以上に急速に膨れあがりおよそ8400万人、現在の人口の約7割に相当します。
この急激な人口の生活を支えるために、食糧や石油、石炭、その他天然資源と領土を拡張せざるを得なくなり、当時の日本人以外、誰もが勝ち目はないと思っていた戦争を始めてしまいました。そのことについては他にも様々な要因や理由、原因がありますが、資源の少ない狭い国土と、当時の経済環境、欧米に追いつこうと必死だった工業、小規模で非効率な食料生産において、膨れあがってきた8000万人の国民を飢えさせないためだったことは間違いないでしょう。
そして戦後です。焼け野原から見事に再生し、世界中から賞賛される60年代から始まる急速な高度経済成長が、個人を犠牲にしながらも、日本経済を豊かにし、世界中にMade in Japanを売りまくり、そこで得られた利益で世界中から資源や食品を買うことができました。めでたしめでたしです。
その高度成長期に大きな役割を果たしたのが、言うまでもなく戦後すぐに生まれた団塊世代の若い人達です。戦後のアメリカに押しつけられたとは言え、子供の頃に民主平和教育を受け、貧しい中からも努力すれば道が開けるという明快な目標を持つ若者達が主体となり、生まれ変わった理想的な青年国家として成長が約束されました。
同時に医療の発達やインフラの整備などにより、病死や事故死が減り、さらに平均寿命が大きく伸び、日本の人口は2006年に1億2779万人のピークに達します。日本の平均寿命は1940年頃は戦争の影響もあり48歳ぐらいだったのが、1950年には59歳ぐらい、平和な現在はなんと83歳です。この人口の変化と平均寿命の延びに、何十年も前に作られた医療保険制度も年金制度も、とてもついていくことはできません。
そしてバブル崩壊後から始まる長期の経済低成長の中、2007年以降の景気低迷、製造業の国外流出、欧州の経済危機、円高、失業者の増大、それに2011年の大震災と原発事故によるエネルギー不安と、日本に未曾有の不幸が襲い続けます。
しかしそのような中においても、日本の国家戦略は「経済成長」で、それがすべての基礎となっています。
日本にとって不幸なのは「ちょっと待て、それは違うんじゃないか?」と声を大にして言える与野党政治家は極めて少数です。
財政赤字を立て直すにも、年金不足を補うためにも、消費税を上げるためにも、雇用を安定させるためにも、少子化に歯止めをかけるためにも、高齢者医療や介護を充実させるためにも、物騒な隣国に対抗して防衛関連費を増やすためにも、すべて経済成長が続くことが基礎になるので、それが国の戦略目標となってしまうのです。
またそれは、過去の大成功にまだ捕らわれているせいでもあり、夢をもう一度という欲望が渦巻いているからでもあります。一方バブルも大きな経済成長も物心がついてから一度も経験したことがない20歳代の若者は、今後日本が世界に伍して成長していけるなんて、誰も信じていません。
しかし残念ながら日本の舵取りをしているのは、それら成長神話を信じていない若者ではなく、まだ多少は信じている(信じようとしている)40代以上の人達で、方針の最終決定者は言うまでもなく60代以上の人達です。未だに世論の構成力を保持している新聞社で言えば読売のトップは85歳、朝日新聞社66歳、日経新聞65歳、経団連会長74歳、日本商工会議所会頭73歳というメンバーが現役なのです。
従来のように輸出するのではなく、今は外国に向けた仕事は外国でおこなうというのが普通になってきますので、日本の人口は5~6千万人ぐらいでも十分なのではないでしょうか。そして狭い東京に1千万人もの人が集まるという非人間的で劣悪な環境を排するため、国会も省庁も速やかに地方移転をするべきです。東大や阪大なども、青梅や箕面の山奥へ移転させます。まずは率先して国や国の団体から分散化の手本を見せなくてはいけません。
これだけ、技術が発展してきた中で、各企業も工場は無人で操業でき、大容量ネットワークが全国に張り巡らされ、隅々まで道路や鉄道などインフラが整備され、全国流通網が整い、どこにいても同じ環境が得られるようになった現在、なぜ大都市にその基盤を置く必要があるのでしょう。リスク管理の面から言っても不合理です。
多くの機関や企業が地方移転することで、高い家賃や人件費で競争力を失ってしまった企業が全国に散らばり、今よりは人間らしい環境と生活を手に入れた労働者が、満員電車で片道1時間半もかけて通勤する労働者より質の高い仕事ができるようになるはずです。極端なことを言えば地方へ移転し、生活費が半分で済むようになれば、給料も半分で済むのです。
少子化大いに結構じゃないですか。今世界では増え続ける人口に歯止めをかけようと必死で考えている中で、日本は世界に大いに貢献をしています。表彰されても不思議ではありません。また失業者が今後も増えそうだと言うことは、産業を内需中心にしていく国力に合わず、人が余っている現象で、人口減少はその解決方法のひとつでもあります。
今やるべきことは、少子化に歯止めをかけるのではなく、また短期的な付け焼き刃的な失業者対策をするよりも、もっと中長期的に、失業している暇がない程度まで人口を減らし、成長するどころか、衰退し続ける経済環境下で、日本人が精神的、物質的な豊かさが実感できる国作りを目指すべきではないかと考えるのです。
それには上記で述べたように、まずは都市部への一極集中排除と、人口減、縮小経済を前提にした内需型国家戦略です。
それが例えできたとしても、その頃には私はもう生きてはいないわけですが。
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私は普段パソコンで3種類のブラウザを使っています。会社ではMicrosoft Internet Explorer(以下IE)とMozilla Firefox(メイン使用)、自宅ではIEとGoogle Chrome(メイン使用)です。私は使っていませんがその他有名どころでは、SafariやOperaと言ったものもあります(Windowsの場合)。
世界でも日本でもOSのWindowsに標準で付いてくるIEのシェアがもっとも高いのですが、標準で付いてくるIEではなく、なぜわざわざ新たにインストールして他のブラウザを使うかと言うと、他のブラウザのほうが使いやすかったり、軽く動作したり、アドインと言って好みで追加できる機能が豊富だったりするものが多く、メリットはそれなりにあるからです。
■世界のブラウザのシェア(クリックで拡大)
■日本のブラウザのシェア
上記(StatCounter)のグラフを見ると、IEもFirefoxのシェアは徐々に落ちてきているのに対し、Google Chrome(クローム)が伸ばしてきています。すでにFirefoxを捉えて追い抜いたと先般報道がありましたが、今後もその傾向が続くのかどうかはわかりません。Firefox陣営も黙って見ていないでしょうから。
しかし世界と日本を比較すると、日本でのIEシェアが高いことに驚きます。ヨーロッパではWindowsにIEを最初から付けておくのは不当競争だという論争などもあり、ブラウザへの関心が高いのですが、日本では無料だからいいじゃんということで、特に火種にはなりません。
それぞれのブラウザには使い方やタイミングで一長一短あり、どれが一番かというのは難しいのですが、私の選択基準はできるだけメモリを消費しないで、軽くサクサクと動いてくれることとと、印刷設定が容易であることがポイントです。それで言うとまだ自分の思うような印刷ができるブラウザは少なく、まだ発展途上と言えます。
外国ではWebサイトを印刷することはあまり重要でないらしく、なんでもすぐに紙に印刷して読みたがるのは日本人(特に中高年)の特徴です。ブラウザの基本機能の開発はほとんどが欧米なので、印刷機能に力点が置かれていません。いずれ日本人の強い要望によって印刷設定が細部にまでこだわったブラウザが登場してくるかも知れません(すでにあって知らないだけかも)。
私がなぜ紙に印刷したがるとか言えば、スマートフォンを持っていないので、外出するときに、住所や地図、電話番号。営業時間などをメモするより印刷のほうが手間がかからないので、レストラン、観光地、観光マップ、クーポン券など次々と印刷しておきます。
また面白い記事やコラムを見つけた時、すぐに読めないタイミングなら、ブックマークしておくのではなく、印刷してあとでゆっくりと読むことがよくあります。紙やインクのムダと言われるかもしれませんが、効率を優先しているわけです。
もし今後スマートフォンを買ったとしても、あの小さな画面で苦労して読んだり調べたりすることを考えると、あらかじめPCの大画面で確認して印刷しておくような気もします。それだけに思うように印刷できる機能がとても欲しいのです。
「ブラウザの選び方」としては、「使う目的」によってということでしょう。私の場合、会社である新しいWebメールやWebサービスを使うことになった際、以前のIEだと読み込みや移動の動作があまりにものろく、使用に耐えられないことが発端となりFirefoxをメインに変えました。変更してみてこれほどに変わるのかとものすごく驚きました。
ただ、ブラウザは常に進化しているので1年前には使用に耐えられなくとも、新しいヴァージョンでは改善され問題なかったりしますので、現在はどうなっているか不明です。逆にFirefoxもシェアが落ちてきていることからすると、他のブラウザと比べ動作が遅くなってきているのかもしれません。
一旦メインに使うブラウザを変えてしまうと、ブックマークの引っ越しなど手間を考えると、そう簡単には元へ戻れなくなります。結局は一度変更すると、なにか不具合でもなければずっと使い続けることになります。
しかし一部のサイトでは、IE以外のブラウザではうまく表示されなかったり、Webサービス等が使えない場合があります。FirefoxやChromeを使っていて写真と文字が重なって見えたり、フォームが崩れて表示されることは数年前よりは減りましたが、今でも古いサイトや凝った作りになっているサイトではよく見かけます。
これはサイトやサービスの開発の際、シェアが一番高いIEに最適化された作りになっているからです。特にWindows95やWindowsMeの頃の古いIEでもちゃんと表示され動くようにするため、そのような仕様となっている場合をよく見かけます。そういう非常時のため、今でもIEも残しておく必要があります。
自宅ではGoogleのサービス(Gmailやスケジュールなど)を頻繁に利用し、TwitterにはHootSuiteを使うことで、それらとの相性が抜群によいChromeをメインで利用するようになりました。
しかしこれもよく使うyahoo!のサービスの中には未だChromeに対応していないものがあり「お使いのブラウザではうまく表示できない場合があります」と注意が出ます。無視して使用していると確かに不具合が起きることがあります。開発者側の大変さもわかりますが、これには困ったものです。したがって自宅でもChromeとIEの二本立てです。
さてこれら無料で得られるブラウザという製品、当たり前のように自由に使っていますが、いったいこの開発コストはどうなっているのでしょう?
おそらくはブラウザの占有率を高め、自社の他のWebサービスへ誘導したり、広告を表示したりするためだと思いますが、タダほど怖いものはないの教えの通り、ブラウザを通じ個人情報を含め様々な検索や行動履歴などの情報が、知らないうちに収集され、その人にあった広告が選ばれて掲載され(既に実施済み)、いずれはそれらの情報が国家管理となり、犯罪捜査や思想調査などにも使われるようになっていくのかも知れません(某国ではおこなわれているという噂)。
ま、それはともかく、このような使い勝手がよい様々なブラウザを自由に選んで無料で使えるというのは、ありがたく、「ソフトウェア=有料」が当たり前の中で育ってきた私にとっては驚異的でもあります。
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リタイア後の心配事
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変形性股関節症の人工股関節全置換手術(1)
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