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1193
厚生労働省統計の平成 28 年簡易生命表では、日本人の平均寿命は男性が80.98 年、女性は 87.14 年となっています。

平均寿命は0歳児の寿命のことですから、それぞれの現在の年齢でみる平均余命を見ると、

年代別の平均余命
40歳 男性41.96歳 女性47.82歳
50歳 男性32.54歳 女性38.21歳
60歳 男性23.67歳 女性28.91歳
70歳 男性15.72歳 女性19.98歳

となっています。

60歳を迎えた男性は、平均余命の23.67歳を足すと83.67歳が平均的な寿命ということになります。

その60歳で還暦を迎えた人は、「あと23年も生きるのか~、もう一仕事できそうだな~」って考えそうですが、そうは問屋が卸しません。

平均余命のうち、健康寿命(日常生活に制限なく健康でいられる年齢)は、そう長くはなく、2013年の統計では男性は71歳、女性は74歳となっています。

つまり、いま60歳の人が、健康で過ごせる平均は男性で11年、女性でも14年ということで、60歳の男性なら23年間の余命のうち11年間はまぁ健康ですが、あとの12年間は健康ではない状態です。

健康でないと言っても、いきなり寝たきりになるわけではなく、どの程度健康を害するかは人それぞれで、また実際に健康を害するかどうかも千差万別でひとくくりにはできませんが、統計上ではそのあたりで健康を害する人が多いのも事実だと認識しておかなければなりません。

また、現在の健康寿命の統計手法や健康寿命に対する一般認識がずれているのでは?という意見もありますので、付け加えておきます。

本当の健康寿命は、男性82歳、女性85歳(INSIGHT NOW!)

それはともかく、よく話しに聞くのは、70歳で元気でピンピンしていた人が、あるとき歩行中につまづいて、足の骨にヒビが入り、それがなかなか完治せず、その日を境にほぼ寝たきりや車椅子生活になってしまったというようなことがあります。

若いときなら骨にヒビが入っても、数日間の安静で骨はくっつき、大事に至らないのですが、高齢者の場合、骨がもろくなっていて、骨折しやすくしかも快復力がありません。

また若い人は仕事や遊びや趣味のため、骨折後も多少無理をして歩いて、筋肉の衰えが最小で抑えられますが、高齢者は痛い思いをしてまで運動する必然性がないので、しばらく安静にしていると、ますます筋肉が衰え、元通りには戻らず、リハビリで歩こうとしても思うように歩けず結果的に車椅子が手放せないということになります。

一昨年と昨年に病院のリハビリ室へ行くことがありましたが、その時に、理学療法士が一生懸命に患者を立たせ、歩かせようとするのですが、「嫌だ」「無理」とごねている高齢者が結構いました。

 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

最近では60歳で定年を迎えて晴れてリタイヤとはなかなかいきません。

2013年から施行された改正高年齢者雇用安定法により、通常なら65歳までの定年延長や継続雇用が一般化してきています。

そして65歳で、40年以上と長かったサラリーマンをようやく卒業したと思ったら、健康でいられる時間は残り男性で6年間、女性で9年間という短さです。

なにか役目を終えたカマキリの雄が、雌に喰われてしまうみたいで哀れに見えてきますが、それを思うと、引退後の老後というのは、実質上、病気や怪我との闘いに明け暮れるというのが実際のところなのかも知れません。

最近読んだ「定年後 - 50歳からの生き方、終わり方 楠木 新著」や「老後に本当はいくら必要か 津田倫男著」にも書かれていましたが、引退後は、若いときや子供がいる時とは違い、交際費や外食費など不要となり、また食事の量も質も落ち、お金を使うことがないというのは事実のようで、不定期にかかるのはせいぜい日々の医療費や孫への小遣い程度ということになります。

これは、健康ではない期間が、健康な期間よりも長いということに関係しているのかも知れないなぁって思うのです。健康だったらより行動的に旅行へ出掛けたり、外食したり、趣味にお金を使うでしょうけど、健康を害すると、そうしたお金のかかりそうなことはなくなります。

たまたま見かけた記事ですが、『「男性6年・女性9年」思ったより短いセカンドライフを考えてみませんか』(ファイナンシャルフィールド)にも、健康寿命とお金について、書かれていますので、ご参考にしてください。


【関連リンク】
1098 自分の寿命を選べるかという重い話し
1013 5年生存率と余命宣告
1005 泉質による温泉健康法
985 高齢者の健康には会話が重要だということ
737 日本人が罹りやすい病気



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1179
今年還暦を迎えました。今までまるで他人事のように「高齢者」「老人」「老醜」「老害」と、いろいろと勝手なことを書いてきましたが、それに自分自身が加わることになります。

国連では60歳以上、世界保健機関 (WHO) の定義では65歳以上の人のことを高齢者と言い、日本の公的機関では65歳以上を前期高齢者という言い方をし、特に決まっていることではなさそうです。

世界はともかく、日本は長寿社会故、高齢者の定義は上記のように60歳ではなく65歳から入るというのが一般的だそうで、それはつまり国の都合で年金を満額もらってリタイアしてもいいよという年齢が65歳からになったからに他なりません。

ってことは、何年か後、年金がもし70歳からの支給と言うことになれば、高齢者というのは70歳以降と言うことになるのでしょう。25年前なら60歳は間違いなく高齢者でしたからね。

今年60歳になった人は146万人(男72万人、女74万人)ということで、団塊世代のピークの現在68歳の人達219万名から73万人(33%)も少ないのが特徴です。



いわゆる団塊世代と団塊ジュニア世代の谷間で、しらけ世代とか言われている、目立たなく、上下の過激な世代に挟まれ、いつも損な役回り?をしてきた世代です。

年金の支給が60歳以降にという議論は1994年で、その時に老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢を2013年までに段階的に65歳引き上げが国会で決議されました。

その後、2000年改正で、老齢厚生年金の報酬比例部分も2025年までに段階的に65歳への引き上げが決まります。

政治家にとって大票田の団塊世代に影響を及ぼさないようにうまく考えられています。そしてその影響は私たち世代がまず先頭に立って受けていくことになるわけです。

寿命(平均余命)が伸びてきているのと、(役人の無駄遣いのせいで)年金財政が厳しくなってきているので、仕方ないでしょうねぇ、、、日本人はアホな役人や政治家に対し、ほとんど怒らず冷静な国民で、これは世界に誇れる?ことかも知れません。さすがクールジャパンです。

さて、還暦ですが、「還暦(かんれき)とは干支(十干十二支)が一巡し誕生年の干支に還ること。人の年齢について言う場合が多く数え年61歳(誕生年に60を加えた年)を指す。

本卦還り(ほんけがえり)ともいう。」(Wikipedia)とあるように、人生にとってひとつの区切りにあたる年齢ですが、個人的には今のところ生活が大きく変化するわけでもなく、特に感慨はありません。

「十干十二支(じっかんじゅうにし)」とは、年・月・日・時間や方位、角度、ことがらの順序を表す文字(漢字)で、紀元前17世紀頃と言う、とてつもなく古くから使われているものです。

十干が、甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)、十二支が、子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)で、十干と十二支それぞれの組み合わせが60通りあり、それが生まれてから一巡するのが60歳ということです。

何千年もの間、廃れず、(漢字文化に限られますが)様々な生活の場面で使われてきたことからすると、必要以上に熱心になる必要はありませんが、こうした基準や言い伝えをバカにしてはいけません。

私も数え年42歳の厄年と、この60歳の厄年には厄除け祈願に行ってきました。これぐらいの年齢ってなにかと不幸が起きるもので、なにか予期せぬ不幸が起きたときに「厄除けに行っておけば良かった」と後悔しそうな心理にうまくつけ込んでいます。

ま、神社にとっては初詣とこの厄除け祈願は大きな収入源で、厄除けのお札にも数万円のものから、数千円までランク分けがあったりして、金儲けに走っているなぁって感じもしますが、それは仕方ないですね。

調べていて気がついたのは、厄除け祈願は通常数え年の60歳におこなうとされていますが、川崎大師など一部の神社では満年齢60歳で厄除け祈願をおこなうところがあります。

どこへ行くかは早めに決めて、その神社がどういう仕組みになっているかを知っておくと良いでしょうね。もっとも厄年以外に行ってもまったく問題はありません。

日本では過去の最高齢が117歳ぐらいですが、世界にはダブル還暦120歳(大還暦)を迎える人もいるわけですから、還暦でようやく人生の半分という人が実際にいるわけです。

今後医療技術が進むとますます寿命は延びていきそうです。果たして普通の人にとってそれがいいことなのかどうかはわかりませんが。


【関連リンク】
1102 あまり役には立たない曜日の話し
1101 厄除け祈願
1098 自分の寿命を選べるかという重い話し
1032 団塊と団塊ジュニアに挟まれた50代の悲劇
1013 5年生存率と余命宣告

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1156
懲りずにまたまた空き家の話題です。

いま「空き家」で検索をすると、全国各地の自治体などが運営する空き家バンクのサイトが星の数?ほど出てきます。役所が主導することと言えばこのように右にならえばかりで、創造力や起業家精神に欠けているとしか言えません。



いくつかの空き家バンクのサイトをのぞいてみたところ、「ど」が付きそうな田舎の築数十年の中古一軒家が数千万円とかで掲載されていたり、駅までバス便しかない地方都市の賃貸が月6万円の家賃とか、アホらしくてよくこんなの恥ずかしげもなくよく載せているなと思うようなものばかりです。

民間の不動産業者なら相手にしないような物件で、枯れ木も山の賑わいってところでしょうか。

このような全国共通の金太郎飴みたいな「上からやれと言われたから仕方なく格好だけつけてます」というような空き家バンクをやっている限り、その地方都市に未来は永遠に来ることはないでしょう。

 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

さて、空き家ですが、今までは地方でその傾向は強まっていますが、今後は都市近郊のいわゆる郊外地域にまで広がってくるのは明らかな情勢です。

少子化で、跡継ぎがいない夫婦や遠くで暮らす家族しかいない高齢者が、老人ホームや介護施設などに引き取られた後、残されるのは築40年とか50年経過した古屋です。

子供など家族がいる場合なら、そうした古い空き家は価格が付けばさっさと売ってしまえばいいのですが、親は介護施設に入っていてもう住んでいなくても、親がまだ生きているあいだは思い出が詰まった家を勝手に処分するわけにもいかず、仕方なく空き家状態で放置というパターンが多いのではないでしょうか。

私の住む地域でも最近空き家がボチボチ現れてきています。

東京都心や横浜中心部まで距離にして20km、電車で1時間程度の郊外地域で、ここに引っ越してきた30年近く前は、周囲にはまだ畑や田んぼが結構あり、交通の便が割と良く、しかも土地代は比較的安いというメリットがあり、周囲には大手企業の社宅や寮、そして古い小さな工場などがいっぱい建っていました。

その社宅はというと、現在はほとんどが普通の民間マンションに建て替えられていて、小規模な工場跡地はいくつにも土地が分筆されて小規模な一軒家が建っていたりと今ではファミリー向けの住宅地となっています。

そうしたまだまだ需要がある地域でも、すでに空き家はいくつも見つかります。

総務省が公表した2013年の全国平均の空き家数は820万戸、全体の空き家率は12%ですが、野村総研の未来予測では、そこから20年後の2033年には空き家は2140万戸(2.6倍)、住宅数全体の30%(2.5倍)に達するそうです。

20年後と言えば、競ってマイホームを手にした団塊世代が80代半ば~80歳後半中盤となり、その多くが亡くなるか、介護施設等に入居、または介護に便利なケア付きマンション等に移っているかというタイミングで、団塊世代達の夢のマイホームが古い空き家になって出てくるわけです。

3軒に1軒が空き家というのは、限界集落や準限界集落ではすでに起きている事象ですが、やがて人がワサワサと多い都市部でもそれが近づいてくるというあまり考えたくない未来絵図です。

それでも日本の住宅メーカーやマンションデベロッパーは前年より着工件数を増やし売上を上げようと、必死に政治家や役所にロビー活動をおこない、テレビやチラシで派手に宣伝し、家やマンションを売りまくろうと手ぐすね引いています。

そりゃ無理ですってば。

国内にこれ以上、新築の家やファミリータイプのマンションを建てたって、そうそう売れるものではありません。ディベロッパーや建材メーカーは、売上や利益を伸ばしたいならとっとと海外へ向かうべきです。

長期トレンドで人口が減っていて、結婚する人が減り、ひとり住まいの人(基本は賃貸)が増えている現状で、中長期的に見てどうやって稼ぎ頭のファミリー向けの一戸建てや広いマンションの販売数を安定して伸ばせますか?

都市部においては、中国人富裕層や国内の少数お金持ちが買う投資用高級タワーマンションか、シングル用の安価なマンション、裕福な高齢者が古くて不便な一軒家から移り住みたいケア付きマンションのこの三つしか考えにくいでしょう。

投資用マンションも、増え過ぎて、今後それを借りてくれる裕福な人がすぐに見つかるか怪しいものです。家賃保証を唄う不動産会社も、そのビジネスモデルが危険水域に来ていると言われています。まもなくそうした高級投資用タワマンのババ抜きゲームが始まると予想されています。

以前書いた、リゾート地の古いマンションがわずか数万円で売りに出されている話しがありましたが、やがてそれがリゾート地だけでなく、周囲が空き家だらけで不用心になり、不良外国人のたまり場と化し、治安が悪化してくる都心部でも同様に売りたくても売れない物件というのが出てきてもまったく不思議ではありません。

そう考えれば、私自身は元々賃貸派ではなく持ち家派なのですが、今廃れ始めた都市郊外にマイホームを買うという選択肢はかなり冒険だと思いますね。

マイホームや不動産を買うのなら、20~30年後にその住宅の周囲がどうなっているかという目利きが重要ですが、そればかりは想定が難しいとしか言えません。


【関連リンク】
1069 世帯数や住宅総数は増えていき、空き家も増える
1053 空き家問題を考える
1103 高齢者の賃貸アパート入居問題
795  定年リタイア時の必要貯蓄額と生涯住宅費用
790  空き家が増えている


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1141
日本では「定年退職」や「リタイアメント」と言うと、残念なことですが「濡れ落ち葉族」とか「熟年離婚」、「定年認知症」など決して明るい未来という印象ではありません。

それらを反映して、多くのリタイア後に困らないようお金と生活についてのノウハウ本がいっぱい出ています。

退職金貧乏 定年後の「お金」の話」「老後親子破産」「リタイアの心理学 定年の後をしあわせに生きる」「金持ちリタイア・貧乏リタイア」「定年後の生活を楽しむために」「老後不安がなくなる 定年男子の流儀」「 定年後のお金と暮らし 2017」などなど。

今まさに定年を迎え、その後の嘱託契約を終えた人達は、バブル時代前の入社組で、高度成長期の猛烈社員を上司にいだき、会社に生活のすべてを依存してきたような人達です。

なので、趣味と言っても接待ゴルフとか高級クラブ通い、自前でいく安い居酒屋ぐらいしかなく、引退してどうしていいかわからないということからノウハウ本へ走るというパターンの人が多いのでしょう。

それはさておき、アメリカではこのリタイアについて日本と真逆の感覚で、「おめでたい!」という意味合いが込められています。

先日女子プロゴルファーの宮里藍ちゃんがプロ引退を決意し表明しました。

日本ではこうしたプロスポーツ選手の引退も同様でファンからは「寂しくなる」「まだ若いのにどうして?」と言う反応が強いのに対し、アメリカでも有名な宮里選手の引退については「おめでとう!」という反応です。

宮里藍が米ツアーで再出発 日米で異なる「引退」のとらえ方(ゴルフダイジェスト・オンライン)
キャリアの終止符が、新しい人生のスタートと実感できるのは米国ならでは。「日本とアメリカの文化の違いだと思う。日本では『さみしい、さみしい』という感じですけど、こっちは”Congratulation”、”So Happy for you.”と言ってくれる。その表現の違いに印象を受けました」。祝福の言葉が飛び交うのはもちろん、第一線を退いた後の宮里の未来への期待や楽しみが大きいからでもある。

って祝福される「引退=リタイアメント」ってなんだか素敵ですね。

日本でも引退が祝福されるようになれば良いのですが、元気なうちは労働するのが美徳であり、働き蜂と言われる日本人の特性からすれば、「身体が動くのに働かない人はダメな人」というレッテルが貼られてしまうのでしょう。

最近は日本でも極めて一部の裕福な人達が早々に引退を決め「残りの人生を楽しみたい」という人が少しずつ増えてきてはいますが、周囲を見回してもそういう人はごくわずかで、多くの人は例え裕福でこれ以上稼ぐ必要もなければ、働く必要もなく、後進のために早く道を譲ればいいのに「まだまだ」と第一線に居座る人が多くいます。

常になにかをしていないと落ち着かないのでしょうかね?

そしてその「なにか」は、決まって報酬をともなう労働ということになります。中高年者の無報酬労働は活発とは言えません。

若い人からそのような仕事や報酬に執着する高齢者を見れば「老醜をさらす」以外の何ものでもないのですが、本人はいたって意気軒昂で、「働いていないと呆ける」「若い者には負けない」「オレの経験や指導力が必要なんだ」と周囲の評価などには耳を貸すこともなく、裸の王様になっている人が、ビジネス界、スポーツ界、芸能界、政界などにも少なくありません。

もちろん年金が少なくて、生きていくために老いても働かなきゃならないという人もたくさんいるでしょうし、仕事が趣味という人もいます。

それはわかっていますが、もっと多くの富裕層が、自らの貯蓄を殖やすためではなく、若い人を育てるためにお金を使ったり、社会貢献したり、そこまでしなくとも、もっとジャブジャブとお金を使って経済を潤してくれると、どれほどの若い人が救われるかなと考えると、最近の老後の不安をあおるような一連の報道が日本経済を自ら縛り付けているような気がします。

私もいよいよ定年が近づき、ハッピーリタイアメントとなるのか、それとも「老兵は死なず、ただ去るのみ」と重い足取りでビジネス界から去って行くのか、、、はてさて。


【関連リンク】
834 高齢者向けビジネス(第4部 ボランティア編)
828 後継者不足で廃業、倒産する企業
820 高齢者ビジネス(第2部 趣味編)
810 高齢者向けビジネス(第1部 居住編)
795 定年リタイア時の必要貯蓄額と生涯住宅費用



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1136
私も今年60歳となり、勤務先の就業規則上では、次の年度末で定年を迎えることになります。もっとも他の多くの会社と同様に60歳以降の雇用延長制度があり、老齢厚生年金支給開始年齢までは嘱託として勤務を続けることを希望すれば可能となっています。

今年定年年齢に達する男性の多くは、老齢厚生年金支給開始は63歳からですので、希望をすれば63歳までの雇用延長は可能ですが、老齢基礎年金を含むフルで年金がもらえるようになるのは65歳からです。

つまり、63歳から一部年金がもらえるからと言っても、それはまさしく一部であって、普通の生活をおくるのに十分とは言えない額(現役時代に支払ってきた年金額と年数により決まります)です。

結局は、サラリーマンの場合、定年時に多額の退職金がもらえないと、少なくともフルにもらえるようになる65歳まではなにかしら収入を得続けなくては心許ない老後ということになります。

いま70歳前後に達している団塊世代はと言うと、60歳定年で、退職金と同時にフルで年金がもらえました。

この10年間の差はいったいなんだ!?と言いたいところですが、いま50代前半より若い人達は老齢厚生年金含め、年金がもらえるは65歳以降ということで(繰上げ受給制度はありますが、年金額が減額され、平均余命まで考慮したトータルで見ると損になるケースが多い)、63歳からもらえる私(現59歳)はまだマシと言われかねません。

すべては日本人の出生率の低さと平均寿命が伸びたため、こうした年金受給時期の繰下げや減額が起きてくるわけですが、私の父親の時代は55歳が定年、60歳まで嘱託で働き、60歳で仕事も辞め、年金をフルにもらって悠々自適の生活を送っていました。

人口ピラミッドも正三角形で、国内のあちこちに年金資金を使った豪華なリゾート施設やらホールが次々と建ち、そこへ天下りの役人が高給で迎えられるという年金財政が極めて裕福で砂糖に群がる蟻のごとく役人天国だった時代です。

団塊世代は、60歳で定年、60歳からフルに年金がもらえますが、その時すでに雇用延長を始めていた企業も多く、そのまま嘱託として企業で働き、同時に年金も受給してのダブルインカム(嘱託や契約社員としての報酬額月28万円以内なら年金額は下がらずフルでのダブルインカムが可能)としたり、あるいは年金受給開始を繰下げることて、もらえる年金額を増額する人も多くいました。優雅なものですね~。

さて、個人的な話しですが、私が20代だった頃、50歳ぐらいで早期引退し、体も心も健康なうちに、世界や日本中を旅して、自宅に帰るのは年の半分ぐらいと言う生活を夢見ていました。

20代の頃は世の中がバブル景気でしたから、そうした夢も決して特に贅沢なものではなかったのですが、やがてバブル崩壊とその後長く続く平成不況で、その夢もはかなく散ってしまいました。

おそらく私と同世代の人は、新入社員の入社時に「さて60歳の定年までは頑張るぞ!もしかして早期で引退できればそれもまた良し!」ぐらいの気持ちが強かったのではないかなと思います。

ちょうど私が30歳頃には、団塊世代にとっての兄貴分の大橋巨泉氏が当時56歳でセミリタイアを宣言し、そうしたかっこいい生き方に憧れていたこととも影響しました。

しかし実際には、団塊世代が通り過ぎたあとにはぺんぺん草さえ生えず、後に残された荒涼とした廃墟のような日本経済の中で翻弄され、当初の予定通り60歳で引退することは許されず、65歳まで、そしてできれば70歳まで働くことがまるで常識のように求められるようになるとは誰も思っていなかったのではないでしょうか。

その定年延長ですが、こういう記事がありました。とってもその気持ちがわかります。

定年引き上げに不満の声をもらした50代社員の心情(毎日新聞 経済プレミア)
定年引き上げは社員にもメリットがあります。今年60歳で定年を迎える男性の老齢厚生年金支給開始は63歳です。今後、年金の支給開始年齢は2年ごとに段階的に引き上げられ、最終的には65歳まで年金を受給できなくなります。多くの人が年金支給開始まで、定年前の処遇のまま何らかの仕事に就きたいと考えるでしょう。
A社長は定年規定を含む就業規則を修正し、社員を集めて新しい就業規則を説明しました。「定年を65歳にする」と発表した途端、あと2年で定年を迎えるはずだったB男さんから不満の声が上がりました。

このBさんの不満は「一度決めたことをやり抜けと常々子供には厳しく言ってきた。体力的に厳しくなってきたが当初から60歳の定年までは頑張ると決めていた。60歳に向けてあと3年、2年と踏ん張ってきたのに、いきなり5年間の定年延長を言われても・・・」ということです。

20代、30代の頃に、60歳から65歳に定年が変更されてもライフプランに大きな変更が起きるわけではありませんが、50代後半になってからこうした変更はインパクトがかなり大きいのです。

そうした強いインパクトを、人口が多い団塊世代や団塊ジュニア世代が受けるタイミングではなく、人口が少ない谷間の世代にぶつけてきたことに、国や政府、そして団塊世代の票が欲しい政治家が仕掛けた悪意を強く感じます。

定年の移行時期について、タイミング的に意図されたかどうかは下々の者にはわかりませんが、いま50代後半に差しかかっている私の世代にとっては、定年、年功序列賃金や終身雇用、退職金制度など当初から「聞いていたことと違う!」ということが多いのは事実です。

今はまだ切実な思いをしていませんが、2030年以降に60歳前後に達する団塊ジュニア世代達が一大勢力となり、「年金もっとよこせ!」「退職金を増やせ!」「雇用を守れ!」と声を荒げて社会を揺るがす時代が来るのではないかなと思っています。

そうした団塊ジュニア世代が声を上げれば、国も政治家も重い腰を上げざるを得なく、様々な社会保障制度の改変が実施されそうです。

今から13年後と言えば私のような今50代後半の谷間世代は70歳を越え、その年代を含めた年金額の減額とか、医療費負担増などイジメのような締め付けが行われそうな気がします。谷間世代は人口が少なく、その前後(団塊世代と団塊ジュニア世代)と比べておとなしいですからねぇ、、

わかりやすく言えば、星野仙一、山本浩二、堀内恒夫、鈴木啓示、江夏豊は団塊世代で、原辰徳、石毛宏典、岡田彰布、辻発彦、北別府学は谷間世代、そしてイチロー、松井秀喜、新庄剛志、三浦大輔、上原浩治、中村紀洋は団塊ジュニア世代ってところで、谷間世代ってその前後の強烈な個性をもった世代と比べなんかおとなしい感じがするでしょ?だからいつも損な役回りなのですよ~


【関連リンク】
1011 定年後の生活資金設計
1007 退職金の不思議
795  定年リタイア時の必要貯蓄額と生涯住宅費用



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