リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~
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思いつきで世界は進む─「遠い地平、低い視点」で考えた50のこと (ちくま新書) 橋本治
この新書は筑摩書房のPR誌「ちくま」に2014年から2018年に連載されていた著者のエッセイ「遠い地平、低い視点」を、整理して再構成したものです。
このPR誌「ちくま」のバックナンバーは、今でも読めますので、ランダムで良ければそちらでどうぞお読みくださいって感じです。
小説家でもあり評論家としても活躍されていた著者の小説は過去に「リア家の人々」など2作品、新書も1作品を読んでいますが、3年前の2019年にその作品のひとつの新書をたまたま読んでいるとき、テレビで亡くなられたという報道があり驚きました。享年70歳でした。
この新書は、その時々の時事問題や、著者が日常で気になることが、特にテーマを決めず(一応テーマらしき分類はされていますが)にとりとめない話です。
なにか新たな発見がある新書ではなく、著者の世界観がよくわかるもので、ファンの人には楽しく読めそうです。
特にファンではない人には?
それなりに素通りして読めます。
★☆☆
◇著者別読書感想(橋本治)
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
つまをめとらば (文春文庫) 青山文平
著者は団塊世代生まれの作家さんで、2011年にメジャーデビューされました。今回作品を読むのは初めてです。直木賞という金字塔はやっぱり偉大です。
2015年単行本、2018年に文庫化された6篇の時代もの小説短篇集で、2015年の直木賞を受賞した作品です。短篇は「ひともうらやむ」「つゆかせぎ」「乳付」「ひと夏」「逢対」「つまをめとらば」の6篇です。
いずれも江戸時代の下級侍やその家族を主人公とした時代物小説で、まだ維新の兆しはなく、平和な時代が長く続き、戦う武士からプライドだけは高いサラリーマン侍に変わってしまっている時代です。
そうした平和ボケ?している世界観は、今の平成・令和時代の日本とも相通じるかもしれません。
歴史小説や時代もの小説を読むと、まるでその数百年前の世界をのぞき見てきたかのように描かれていて、そうした単に浅い知識だけではダメで、目の肥えた評論家や審査員をもうならせる文章力と創造性はどのようにして得られるのか、いつも不思議に思います。
短篇集なので、特に内容はいちいち書きませんが、下級武士の身分、お役目、お金、副業、妻や母親との関係など、庶民に近いというか、現在のサラリーマンの悲哀を読んでいるような感じで面白く読めます。
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
ガッツン! (双葉文庫) 伊集院静
2013年に単行本、2016年に文庫化された麻雀を通して成長していく若者達を描いた長編小説です。
舞台が神楽坂周辺で、行ったことのある人なら馴染みのあるお寺や神社、坂道などが出てきてなんとなく主人公達の姿が生き生きと思い浮かべられそうです。
主人公は、東京の三流私立大学へ通う山口県出身の貧乏大学生、東大と思える大学に通う静岡出身の秀才大学生、神楽坂の料亭の跡取り娘で学習院に通う女子大生の3人がふとしたことがきっかけで出会い、その後麻雀をともにする仲になっていきます。
麻雀小説というと、アングラな雰囲気が漂い、大金が飛び交い、生きるか死ぬかのような対決が多いのですが、こちらは大学生のお遊び麻雀の延長なので、最低限のお金こそ賭けますが、レートは低く、貧乏大学生向けの設定となっています。
著者は麻雀に造詣が深いことはよく知られていますが、同時に「麻雀放浪記」などで有名な阿佐田哲也氏に見出されて、作家になったこともあり、本著でもバーの隅で眠りこける「伝説の雀士」として描かれています。
2015年に亡くなった白川道氏の小説でも、よく主人公が麻雀を打つ場面がありましたが、そういうシーンを読む度に、若い頃によくやった麻雀を弱い癖にやりたくなってしまいます。
今は、パソコンの中にオンラインではない昔ながらの麻雀ゲームを入れていますので、時々引っ張り出して楽しんでいます。
★★☆
◇著者別読書感想(伊集院静)
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
真昼なのに昏い部屋 (講談社文庫) 江國香織
2010年に単行本、2013年に文庫が発刊されていますが、初掲載は週刊現代に2009年に連載されていたものです。
奥泉光氏の巻末の解説に書いてありましたが、あまり見かけない複数人の視点で物語が進んでいく「三人称多元」というスタイルで書かれていて、最初のうちはどうも違和感がつきまとい、それに慣れるのに少し時間がかかりました。
つまりそれぞれの視点ごとに、物の見方、考え方、心理状態が違うので、その都度頭の中で切り替えていく必要があります。慣れればそれも心地よいのですけどね。
内容は、不倫小説で、経済的にも生活にもなにも不満がない恋愛結婚した専業主婦と、近所に住む妻子をアメリカに残したままで日本で単身生活しているアメリカ人が、お友達の範囲を超えてくっついてしまうというベタとも思える内容です。
浮気される旦那さんにもまったく問題(妻の言い訳をちゃんと冷静に聞かなかったとか)がなかったとは言えませんが、男性視点ではこれで旦那さんを責めては気の毒だと思います。
あるいは女性作家さんが主に中高年男性が読む週刊誌の掲載と言うことで、女性視点で満ち足りた結婚生活の中で、精神的な不満足を刺激的に伝えたかったのか?と思えてきます。
そういうわけで、男性側からすると、「なぜ?」「どうして?」という理解不能な展開となっていき、後味は決して良くありませんでした。
★★☆
◇著者別読書感想(江國香織)
【関連リンク】
2月後半 退廃姉妹、冬の旅、彼が通る不思議なコースを私も、IQ、かなたの子
2月前半 流、女神記、遠い山なみの光、新・日本の階級
1月後半 風味絶佳、美しい家、老老戦記、イッツ・オンリー・トーク、百年法(上)(下)
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退廃姉妹 (文春文庫) 島田雅彦
1983年に短篇集「優しいサヨクのための嬉遊曲」でメジャーデビューした著者の2005年(文庫は2008年)の作品です。著者の作品は2011年に「自由死刑」(1999年刊)を読んでいます。
11月後半の読書(自由死刑) 2011/12/4
この作品は、太平洋戦争直前から始まり、母親は戦争前に亡くなっていて父親が映画会社に勤務、目黒にある家に住む比較的上流社会の姉妹の物語です。
戦争中は周囲の家が焼夷弾で焼けていく中で、奇跡的に人も家も無傷のままで終戦を迎えます。
ところが父親が戦犯容疑で捕らえられ、まだ女学校の生徒だった姉妹は、住む家こそあるものの、生きていくために苦労を強いられます。
行動的な妹が、銀座で米兵相手の娼婦と仲良くなり、食べていくため自宅で米兵相手の売春宿を開くことを姉に提案し、認めさせます。妹は娼婦として、姉は賄いなどの役割分担です。
奥手の姉は、戦争中に知り合い、その後学徒出陣で戦地へ行った慶応の大学生の帰りをひたすら待ち続けます。
そのような戦後の大変な時期の話しが盛りだくさん詰まっていて、決して暗いばかりではなく、姉妹の恋愛ドラマも挟まれて、父親の無罪釈放や、再婚など明るい前向きな話しも加わり、読んでいてなにか日本の庶民達の近代史を垣間見るような感じです。
結局、タイトルにある「退廃」は、姉は闇市にどっぷりつかった上、戦争中の復讐のために元上官を惨殺して逃亡中の恋人と心中一歩手前までいき、妹は娼婦の身ながら米兵と恋仲になりやがて別れが来たときに自殺を図るというそれぞれに退廃した生き方をせざるを得なかったことから来ているものと思われます。
★★☆
◇著者別読書感想(島田雅彦)
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
冬の旅 (集英社文庫) 辻原登
文芸誌すばるに2011年から連載された長編小説で、2013年に単行本、2015年に文庫化されました。
著者の作品を読むのはこれが初めてです。1990年には 「村の名前」で芥川賞、その他にも著名な賞を数多く受賞されています。この「冬の旅」も伊藤整文学賞を受賞しています。
内容は、離婚した母親の元で育ち専門学校を卒業後に就職しますが、そこで最初の躓きが起きますが、無事に再就職を果たし、結婚もして順調な人生を送るかと思えば、何度も不幸や自己の怠慢、悪事などがあり、自ら人生をゆがんだものにしてしまいます。
転落していく人の象徴みたいな話で、先が見えて気が重くなってきますが、最初に刑務所から出てくるシーンがあり、それへ向かってまっしぐらというストーリーです。
刑務所から出てきた後にも何度か立ち直るチャンスがありながら、それらも無為にしてしまい、最後にはさらに重苦しい結末がまっています。
実はこの本はジャケ買いです。と言うのも立原白秋の小説「冬の旅」を原作としたテレビドラマ「冬の旅」を中学生の頃(1970年頃)に見た印象が強く残っていて、それとかぶったのでタイトルに惹かれて買いました。
そのドラマでは、シューベルト作曲の「冬の旅」が重々しくテーマソングとして使われていて、この小説と同様、理不尽な悪が暗躍するシーンが印象的でした。
そういう意味からすると、内容は知らずに読みましたが、想像通りの内容だったと言えますが、元々は母親思いの1青年が、悪のスパイラルにはまっていくところを見るのはつらいものがあります。
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
彼が通る不思議なコースを私も (集英社文庫) 白石一文
2014年に単行本、2017年に文庫化された長編小説です。著者の作品は文庫になったものはできるだけ読むようにしていて過去に19作品を読みましたが、最近読んだのが2020年なのでちょっとサボり気味で2年ぶりになります。
普通の恋愛小説かな?ぐらいに思っていましたが、主人公の女性が合コンで気が合ってそのまま結婚した相手の男性には不思議な能力があることに気がつきます。
その男性は、小学校の教師をしていましたが、普段から子供中心には考えない既存の教育システムに限界を感じていて、結婚と同時に辞めてしまい、様々な問題を抱える子供達を集めた体育塾を始めます。
主人公の女性は大手企業で働いているのと、男性の実家は裕福なので、最初のうちは赤字でもなんとかやっていけますが、女性に抜擢の異動があり、関西へ転勤をすることになります。なかなか現代風なカップルです。
イジメや家庭の問題など、現実にもたびたび報道されるような様々な子供の問題を男性は仲間の協力を得ながら解決していきますが、そこには抵抗勢力もあり、子供によかれと思ったことでも、時には親から訴えられたりすることもあります。難しい問題をはらんでいます。
そうした一種の世直し事業は成功していきますが、やがて死期が近いことを悟った男性は、、、
最後のパラレルワールドというか、ふりだしに戻るところはちょっと理解不能でした。
★★☆
◇著者別読書感想(白石一文)
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
IQ (ハヤカワ・ミステリ文庫) ジョー・イデ
著者(Joe Ide)は1958年生まれの日系アメリカ人作家で、2016年に出したこの小説がデビュー作です。
日系人が黒人を主人公として黒人コミュニティだけ描いた小説を書くというのは珍しいパターンですが、著者が子供の頃から住んでいたのが物語の舞台にもなる黒人が多く住むロサンゼルスのサウス・セントラル地区(現サウス・ロサンゼルス)だったことからだそうです。このエリアは全米でもトップクラスの犯罪多発地域だそうです。
欧米の探偵小説と言えば、ホームズにしても、マーローにしても、サム・スペードにしても、スペンサーにしても、マット・スカダーにしても白人のスマートな男性が多いのですが、この小説では、名前のイニシャルから、そして人並み外れた頭脳の持ち主ということでIQと呼ばれる若い黒人男性が主人公です。
しかし主人公の若い頃はひき逃げで亡くなった兄と一緒に住んでいた借家の家賃を支払うため、同じ黒人仲間と計画的に深夜小売店へ忍び込んで商品を盗み出すことを続けていた小悪人です。
この主人公IQは無資格探偵ですが、元々は自分が関係した犯罪の報復で、まったく関係がない夫婦が巻き添えで殺されてしまい、その夫婦の子供も銃弾を受けて一生歩けない重傷を負います。
それがトラウマになり、尊敬していた亡くなった兄がいつも言われていた「人の役に立つことしろ」を実行しようと、弱い人の味方になって様々な問題を解決していくことで、それが口コミで拡がり、それが仕事になっていきます。
そうした主人公の小悪人からの再生と、今回どうしてもお金が必要になって昔の犯罪仲間から、殺されかけた有名なラップミュージシャンを守る仕事を請け負うことになります。
その若い頃の小悪人だった頃の話と、現在のまともな探偵業の話がパラレルで進んでいきますので、ちょっと混乱することもありますが、スリリングでよくできたサスペンスミステリーです。
本作の最後のエピローグでは、兄が亡くなった原因となったひき逃げをしたクルマをスクラップ工場で発見するという次作への予告めいたことが書かれてあり、それが次作のIQ2(原題はRighteous)らしく、すでに既刊です。
★★★
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
かなたの子 (文春文庫) 角田光代
文學界などに掲載され2011年に単行本、2013年に文庫化された8作の短編小説集です。それぞれのタイトルは「おみちゆ」「同窓会」「闇の梯子」「道理」「前世」「わたしとわたしではない女」「かなたの子」「巡る」です。
なんというか、古い因習や前世の因果、過去に起きた暗い話など、重苦しい話が多いのと、恋愛、出産、子育てなど女性を主人公とした物語が多いので、古い男性にとってはどうもとっつきにくい内容です。
「遠野物語」に出てきそうな摩訶不思議な話もあれば、現代の話しもありで、一気に連続して読んでいると、なにかがなんだか混乱しそうでした。
中にはホラー?と思えるものもあったり、そういう読み方をすれば面白いのかも知れませんが、ホラーのように結末がハッキリするようなものはなく、いわゆる文学的に「あとはそれぞれが勝手に想像して余韻を楽しんでください」的な終わり方で、個人的には消化不良が続きます。
文芸雑誌に掲載する短編小説にはこの手のものが多いですね。
ということで、あまり私には良い印象は残りませんでした。
★☆☆
◇著者別読書感想(角田光代)
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1613
2000年頃から読んだ本は基本的に書名や著者名、読了日などをデータにして保存しています。その前に読んだ(蔵書のある)本もタイトルや発刊日などだけですがまとめてあります。
最近読んだ白石一文氏の小説のタイトルは「彼が通る不思議なコースを私も」と14文字あります。
小説としては長いタイトルだなと思い、他にはどんな長いタイトルがあったか?と調べてみました。
その3200冊ほどの蔵書データから、タイトルが一番長い本はと言うと、小説では、
「愚者よ、お前がいなくなって淋しくてたまらない」(伊集院静著 22文字)
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」(ジョナサン・サフラン・フォア著 20文字)
「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」(白石一文著 16文字)
です。
白石氏は、他にも「僕のなかの壊れていない部分」とか「もしも、私があなただったら」(各13文字)といった長いタイトルの小説があり、長タイトルの常連っぽいです。
伊集院静氏にも小説ではなくエッセイで「ヒデキ君に教わったこと 野球で学んだこと」(20文字)などがありますが、全体的には短いタイトルが多い感じです。
東野圭吾氏の小説には比較的長いタイトルがあるように思っていましたが、私が読んだ中では「パラレルワールド・ラブストーリー」(16文字)が最長でした。
新書やビジネス書、ノンフィクションでは、目立ったもの勝ちなのか、もっと長いタイトルのものがあります。
さらにどこまでがタイトルなのかわかりにくい長いサブタイトルがつく場合がほとんどで、それらの区分がつきにくいこともしばしばです。とりあえず、私の基準でタイトルのみ蔵書の中から抜き出してみました。
「どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか?」(中島義道著 27文字)
「「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った?」(細野真宏著 24文字)
「どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?」(梅田望夫著 23文字)
「顔を忘れるフツーの人、瞬時に覚える一流の人」(山口真美著 20文字)
蔵書している新書やビジネス書などで、サブタイトルを含めて長いのは、
「「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? ~世界一わかりやすい経済の本~」(細野真宏著 40文字)
「どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか? 現代将棋と進化の物語」(梅田望夫著 34文字)
「失われたミカドの秘紋 エレサレムからヤマトへ「漢字」がすべてを語り出す」(加治将一著 34文字)
「顔を忘れるフツーの人、瞬時に覚える一流の人 「読顔術」で心を見抜く」(山口真美著 32文字)
「定年前後の「やってはいけない」 人生100年時代の生き方、働き方」(郡山史郎 31文字)
「経済危機のルーツ モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか」(野口悠紀雄 31文字)
未読の本でタイトルの長い本は、ライトノベルやネット小説の中には、100文字程度のタイトル?小説があります。どういうタイトルかというと、
「砂魔法で砂の王国を作ろう~砂属性なんて使えないと国から砂漠に追放されたから、魔法で砂の城を生み出し、オアシスを作りスローライフを満喫していた筈が、いつの間にか祖国を上回る巨大国家が出来上がっていた!~」
オッサンにはわけわからん。
出版されている本では、横尾忠則氏の「悩みも迷いも若者の特技だと思えば気にすることないですよ。皆そうして大人になっていくわけだから。ぼくなんかも悩みと迷いの天才だったですよ。悩みも迷いもないところには進歩もないと思って好きな仕事なら何でもいい。見つけてやって下さい。」という114文字のエッセイ?があります。
またイチハラヒロコ氏の「雨の夜にカサもささずにトレンチコートのえりを立ててバラの花を抱えて青春の影を歌いながら「悪かった。やっぱり俺…。」って言ってむかえに来てほしい。」(72文字)も極端に長いタイトルです。
ベストセラーになった有名な書籍では、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海著 35文字)や、「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(坪田信貴著 33文字)などが有名です。
書籍のタイトルは、小説だとほとんど著者が自分で付けるケースが多いと思われますが、新書やエッセイの場合は、著者と編集者、場合によっては販売部門とが相談して決めるというのが多いのではないでしょうか。
新書やビジネス書の場合は、話題性で売れてナンボです。タイトルだけでは不足と見えてサブタイトルにキーワードを散りばめ、、加えて帯にも「これでもか!」と禍々しいまでの煽り文句と宣伝がうねうねと書かれていることがあり、逆に読書家としてはひいてしまいます。
ま、タイトルなど、なんでもいいんですけどね。中身さえ良ければ。
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1612
流 (講談社文庫) 東山彰良
2002年に実質の作家デビューを果たし、2015年にこの作品で直木賞を受賞した日本在住ながら台湾国籍の作家さんです。
子供の頃から、台湾、日本、中国を転々としていることから、それらの歴史的な関係や社会生活までよく経験して知っていることがこの作品にも生かされています。
物語は、1970年代から80年頃の中国と臨戦状態で長い戒厳令下の台湾が舞台で、主人公の祖父が戦前には抗日運動、戦後は中国共産党との内戦で奇跡的に生き抜き大陸から台湾へ逃れてきた人で、これは著者の祖父の経験が元になっているようです。
その主人公は祖父が台湾の仕事場で何者かに惨殺されているところを発見しますが、殺された理由や犯人の目星が付かず、10数年が経っていきます。
その間には、高校生の時に友人の代理受験が発覚して退学、寄せ集めの不良ばかりが集まる高校へ転校、子供の頃から仲良かったいとこへの初恋、幽霊騒動など様々なことが起きます。
実は私はそのまだ戒厳令下の1983年頃に台湾へ数回観光で訪問しています。目的は、故宮博物館やゴルフ、食べ歩きでしたが、タクシーに乗ったときには高齢ドライバーから流ちょうな日本語で話しかけられ、昔日本がおこなった日本語義務化政策の影響を実感し少し後ろめたい気がしました。
そしてその時、衝撃を受けたのは、台湾で映画(日本映画の「サンダカン八番娼館 望郷」)を見たとき、映画が始まる前に、観客は全員起立をして、台湾国歌を背景に勇ましい国防映画が流されるのを姿勢を正して見ることになります。それがこの国は今まさに臨戦態勢なんだということを思い起こさせられました。
その最前線は中国と目と鼻の先にある金門島ですが、その島の歴史は2007年に船戸与一著「金門島流離譚」で読みました。
そうしたことから、台湾は個人的には思い出深い場所で、この小説を読みながらさらに深い知識や感慨を持つことができました。また台湾から見た日本や日本人という視点も新鮮でした。
直木賞というのは別にしてもとても面白い作品です。
★★★
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女神記 (角川文庫) 桐野夏生
著者の作品を読むのはこれが9作目で3年ぶりぐらいになります。以前読んだ「東京島」では無人島に流された集団の中で女性がひとりだけ、その女性が女王様のように扱われるという内容でした。
その「東京島」と同じ2008年に出版されたこの著作ですから、きっとそれの延長線上にあるような内容かな?と思っていたら、まったく違いました。
2008年に単行本、2011年に文庫化された、日本の古代史というか神話の世界の女王の話です。
主人公は南の貧しい島国で生まれ育ち、姉が陽の巫女となり、妹は陰の墓守という宿命となる、その妹が語り手となります。
その妹は島で知り合った男と島から逃げ出しますが、その男に殺され、なぜか女神イザナミに仕えることになります。
イザナミと言えば、兄弟でもあり夫だった神世七代(天地開闢)の最後のひとりイザナギの子を何人も産みますがやがて産後が悪くて死亡(神が死ぬかどうかはともかく)、腐乱した死体を夫のイザナギに見られて、離縁され、死者の世界黄泉国の中に大岩で閉じ込められています。
と言った神話になにも興味がないとイミフなことが多い内容ですが、ボヤッとしか知らない古代の王、神話に少しでも興味があると、なかなか面白く読めます。
ただ、あまりにも馴染みのない世界の話だけに、突っ込みどころが満載で理解しながら読むのは難しく、あまり深くは考えず、学者でもなければ、そういうものだと軽く流しながら読むのが正解かも知れません。
◇著者別読書感想(桐野夏生)
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
遠い山なみの光 (ハヤカワepi文庫) カズオ・イシグロ
長崎生まれで2017年にノーベル文学賞を受賞した著者の初期の作品(1982年出版、日本語版は1984年刊)で、原題は「A Pale View of Hills」です。
舞台は原爆被害から復帰しつつある1960年代頃の長崎と、その後、再婚して移住した現在の英国の田舎町で、主人公の日本女性が過去を振り返る内容となっています。
著者が日本に住んでいたのは、幼稚園時代までなので詳しくは知らないでしょうけど、その頃の街の背景がわずかに残っていたのでしょう、まだ復興途中の長崎で日々暮らす人達の姿が生き生きと描かれています。
いわゆる純文学なので、なにか事件が起きてその謎を解くというような話ではありません。
ただ最後にちょっと引っかかった文章がありました。これは解説などでも指摘や話題になっていないので、なにかのミスか、それとも深い意味が込められているのかは謎です。
それは、後ろから2ページ目に、主人公の女性が、再婚した英国人との間に産まれた娘(ニキ)に、持っていた長崎の港が写った古いカレンダーの写真を渡し、
「なにかとくべつなことがあったの?」
「とくべつなこと?」
「海へ行った日に」
「ああ、なにもとくべつなことはなかったのよ。ただ思い出したという、それだけ。あの時は景子も幸せだったのよ。みんなでケーブルカーに乗ったの」私は笑ってニキをふりかえった。「そう、何もとくべつなことはなかったの。ただの幸せな思い出、それだけだわ」
しかし、一度だけ行ったという「あの時」は、前夫との娘景子はまだお腹の中で、一緒にケーブルカーに乗ったのは近所の親しい親子だけでした。
どうして、まだ産まれていない景子がその時幸せだったのかよくわかりません。理解できる方はいらっしゃいますかね?
◇著者別読書感想(カズオ・イシグロ)
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
新・日本の階級社会 (講談社現代新書) 橋本健二
著者は格差や階級、貧困などのテーマで多くの著書がある社会学者さんです。この新書は、2018年に発刊されています。
表紙の帯に「もはや格差ではなく階級」「固定化し、次世代へ継承される負の遺産」「900万人を超える新しい下層階級が誕生。日本社会未曾有の危機。」と、かなり煽った扇情的な言葉が書かれていています。新書では著者ではなく編集部が売るためにつける常套手段です。
内容もそれに沿った(内容から帯の刺激的な文字になったわけですけど)もので、日本の階級社会について、数字のデータをメインに解説がなされています。
こうした貧困や格差を見る統計データは、一般的には政府統計などが使われることが多いのですが、この著作では学術的な調査研究「2015年社会階層と社会移動(SSM)調査研究会」のデータが使われています。
ま、数字は嘘つかないということで(政府統計は時々嘘をついてますが)、特に目新しい発見や意外なことはないですが、知識を数字の裏付けで上書きするのには役立ちそうです。
面白いのは、著者の政治信条なのか、かなり自民党を批判気味に書いてあります。
例えば、データから導き出された推論ではあるものの、「自民党支持者に典型的に見られるように、格差拡大を容認し、自己責任論の立場に立ち、所得再分配に反対する人々ほど、「排外主義」「軍備重視」を支持すると予想される。」など、ちょっと扱いが手厳しい感じです。
個人的には特に自民党支持ではないので、公平にみてもなにか日本の諸悪の元凶のような書きっぷりにはちょっと驚きました。これは支持政党と年収格差や年齢などでの分析で出てきます。
ただ投票率を見て思うに、いまの日本人の多くは、政党よりも個人へ、政党は経験不足でなにか寄せ集めみたいなところより、聞き慣れたところが安心じゃね?というぐらいにしか興味関心がないような気がします。
★★☆
【関連リンク】
1月後半 風味絶佳、美しい家、老老戦記、イッツ・オンリー・トーク、百年法(上)(下)
1月前半 漂砂のうたう、ツリーハウス、嗤う伊右衛門、ジェームズ・ボンドは来ない、自動車保険は出ないのがフツー
12月後半 錨を上げよ(1)出航篇(2)座礁篇(3)漂流篇(4)抜錨篇
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1611
リタイアする5年ほど前から、「リタイアしたらやりたいことリスト」というのを作り始め、それが徐々に増えていき全部で20ほどになったメニューリストがあります。
このリストを作ったのは、6年ほど前にテレビ放送を録画して見た映画「最高の人生の見つけ方」(2007年公開)を見て、そこでキーワードとなっていた「棺桶リスト」ならぬ、リタイア後に「やりたいことリスト」を作っておこうと思い立ってのことです。それにしても良い映画でした。
「1286 棺桶リスト 2018/12/12(水)」
その「やりたいことリスト」の中で一番多くを占めているのは、「旅行・ドライブ」で、しかも行く場所も具体的にピンポイントで決めてあります。
しかしリタイア後はずっとコロナ禍で、宿泊をともなうような遠出を控えているので、そちらの実現はまだ先になりそうです。
リタイアしてまもなく2年になりますので、そのリストですでに実行(実現)したのは、「山積みになっている書籍を全部収納できる本棚を作る」「ヒビが入った窓ガラスを交換する」「感度が落ちたBSアンテナを交換する」「大量のスーツとビジネスシューズを捨てる」「古い網戸を張り替える」「不要品をオークションに出品する」などで、主に自宅でDYIでできる作業や、業者に依頼し作業に立ち会うだけのことです。
またリストの中の「旅行・ドライブ」の内、近場の水戸の偕楽園(日本三大名園訪問達成)など日帰りで行けるところはいくつかは実行済みです。
そのようなリストの中には、築30年が経つ我が家のあちこちの補修作業が入っています。
今回はまだ手を付けていなかった玄関とガレージの門扉(「もんぴ」と読みます)の修理に今回手を付けました。
なぜ後回しになっていたかというと、家の補修では屋根の塗り替えや窓ガラスの交換は業者に依頼しますが、その他は基本はDIYで補修します。ただ30年前に建売で買った古さゆえ、門扉も当然ながら現在は生産されてなく、壊れた箇所の補修品もネットで探したところ既にないことがわかり、「こりゃ、代替品を探すか手作りしなきゃならないなぁ~」ってことで、取りかかるのが遅れました。
その門扉一式は、当時の東洋エクステリア製でしたが、その後2011年に同社を含め数社が合併し、現在はLIXILグループになっています。ブランドこそはTOEXとして残っていますが、古い製品の補修品などはほとんどない状態です。
まず最初に、ガレージの門柱の上にかぶせる樹脂製キャップは角形で、割れてボロボロになっていました。
しかしこれはネット通販で奇跡的に発見でき、2個購入し取り付けました。このタイプは30年以上前から変わらず今でも現役のようです。価格は1個760円(高け!)×2個+送料275円
もう一箇所、玄関前の2つの門柱の上にかぶせてある樹脂製のキャップも割れていて、これも本来は交換ですが、同型の部品はもちろん、内側にフック用の大きな溝があり、代替できそうなものもありません。
そこで壊れた部品を表と裏から樹脂パテで埋め(写真上)、整形し、1日乾燥させてからヤスリで形を整え、最後に塗装をして(写真下)再利用しました。ちょっと凸凹してますが、ご愛敬です。
さらに蛇腹になっている門扉の小さな樹脂製キャップが上に37個、下にも別形状のキャップが32個あり、そのうちの上側の3/4が割れ、下のキャップは落ちたらしく5~6個がなくなっていました。
まず上側ですが、さすがにこの数をパテで再生するのは大変なので、代わりになる部品を探し「モノタロウ」へ発注しました。
オリジナルの硬質の樹脂製のものがなく、柔らかい塩ビ製のキャップですが、樹脂製よりも安く、100個単位で売っていたのでこれで十分です。価格は1,390円+送料500円です。
さらに、汚れていた門柱を掃除した上で同色の水性ペンキを塗りました。
Before
After
今回使った軟質の塩ビ(ポリ塩化ビニルあるいは塩化ビニル樹脂)製だと耐久性、耐候性がないかな?と思いましたが、調べると、塩ビは上下水道管などにも使われる極めて耐久性の優れた樹脂だそうで、熱や酸や火にも強く、さらに水性塗料で簡単に塗装もできる優れた性質を持っています。知りませんでした。
元々のオリジナルは上下で違ったキャップで、違いは上は先がとがっているのに対し、下のキャップは平坦で真ん中が水抜きのためか穴が開いています。今回のキャップは穴が開いてないので、上はそのまま利用しましたが、下用にはドリルで小さな穴を開けて使うようにしました。
実際にはあまり使っていない門扉ですが、家の正面にある門扉が少し綺麗になって、満足度は高いです。
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