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ドキュメンタリー小説「深海の使者」吉村昭著を読み終えて、過去に潜水艦を題材にしていたり、主要な場面に潜水艦が登場したりした小説や映画、コミックやアニメで読んだり見たものはどれほどあったかなと思って調べてみました。

割と最近に「終戦のローレライ」福井晴敏著と、その映画版「ローレライ」があります。ドイツがフランスから接収した連装の主砲を持つ架空の潜水艦を日本が譲り受け、さらにそれに人間特殊兵器を積み、終戦近く、撃沈されるのを覚悟の上で浮上し、広島長崎の後さらに東京へ原爆投下をするためにテニアン飛行場を飛び立つB-29爆撃機を潜水艦の主砲で撃ち落とすという奇想天外なストーリーでそこそこ楽しめました。

yasukuni20100327_046.jpg

またそれとほぼ同時期に映画で「出口のない海」、テレビドラマで「僕たちの戦争」において、同じ回天という魚雷を改造した特攻兵器を扱ったものです。

この2つは人気作家の横山秀夫氏と荻原浩氏の各小説で、映画やテレビで見る前に先に読んでいて、あとで映画化やドラマ化を知りました。

回天の実物は靖国神社の遊就館(博物館)に展示されていますが、そのすぐ横に置いてある魚雷とほぼ同じ大きさで、まさに鋼鉄の棺桶です。

2009年公開の映画「真夏のオリオン」の原作は、池上司著「雷撃深度一九・五」という実話を元にした小説で、内容はだいぶんと変えられていますが、終戦近く劣勢に立たされながらも伊号潜水艦がアメリカ駆逐艦と激しい攻防を描いたものです。

古い映画や小説では、ソ連が開発した新型推進装置を持つ最新鋭原子力潜水艦レッド・オクトーバーとともに艦長がアメリカへ亡命しようとするトム・クランシーの小説「レッド・オクトーバーを追え」が、小説・映画とも秀作です。

ちなみにこの映画では、潜水艦では当たり前にある迫力ある海中での戦闘シーンがありますが、撮影は水は一滴も使わなかったという、特殊効果だけで制作されています。

他の小説では池上司著の「無音潜航」は、自衛隊が誇る静かなディーゼル潜水艦対中国の艦船が一発触発の状態になるという内容で、尖閣諸島問題でお互いに譲れない緊張状態を早くから警告し、さらに今後このような事態がいつ起きても不思議ではないと思いました。

映画になるといっぱいありすぎて、もうすっかり内容も忘れてしまっているものも多いのですが、その中では、ドイツの誇るUボートとアメリカの駆逐艦との心理戦や駆け引きが見ものだった「眼下の敵」や、日本の駆逐艦対アメリカ潜水艦の闘いを描く「深く静かに潜航せよ」も、後者は日本がやられてしまう側なので複雑な思いながら緊張する場面の多いいい映画でした。

最近に見た「渚にて」は古い白黒映画ですが、核戦争によって放射能に汚染された地球において、南半球のオーストラリアとアメリカの潜水艦のみが生き残っているという設定で、東西冷戦下の核兵器開発競争時代を皮肉った秀作でした。

やがてオーストラリアへも放射能が忍び寄ってくることがわかり、アメリカ原潜が選んだ道は、どうせ放射能にやられて死ぬなら故郷に帰ってという、重い選択がなされます。

Uboat7C.jpg

「Uボート」は西ドイツ(当時)が制作した大作映画で、アカデミー賞6部門にノミネートされる実績を残しました。

この映画では、多くの武勲をあげたことでなにかと英雄視されがちなUボートですが、乗組員にとっては海に浮かぶ棺桶と同じで、非情で過酷でとても厳しいものであったことを訴えかけ、しかも最後はあっけなく悲しい結末となるものです。

日本でも英雄や特攻隊員を賞賛するものではなく、そういった一乗組員の目線で潜水艦映画を作ってもらいたいものです。

「1941」は若き頃のスピルバーグ監督の映画で、太平洋戦争初期(1941年)、真珠湾を攻撃したあとアメリカ本土にも日本が攻めてくるという危機感をコミカルに描いたものですが、その中に三船敏郎が艦長役で潜水艦に乗ってアメリカまでやってきて、サンタモニカにある有名な桟橋を攻撃し、観覧車を破壊するシーンが笑えました。

「K19」はソ連の原子力潜水艦の原子炉が火災に遭い、それを消火するために、多量の放射能を浴びながらも必死で格闘する実話を元にした潜水艦映画です。

消火活動中の乗組員の姿は、見るに忍びない悲惨極まりない状態ですが、どうにか消火でき、無事に帰港することができます。

そして数年後に艦長の下に乗組員が集まった時には、その多くは無事元気な姿で再会を喜び合うという最後にホッと安心できた映画でした。

この映画を思い浮かべると、福島で必死に放射能漏れを食い止めようとしている人達とダブってしまいます。

下記に映画の潜水艦艦長役の一覧を書きましたが、潜水艦の艦長というのは、当然主役でもありますが、それにしても日米ともトップクラスの役者が演じているのには驚きます。

i400.jpg

コミックの「あかつき戦闘隊」は、故園田光慶氏が少年サンデーに連載していた漫画ですが、戦時中の人間関係の描写もリアルで、絵もうまく楽しめました。

主人公は戦闘機パイロットですが、決してヒーローではなく、次々と仲間が死んでいき、最後には主人公も撃墜され亡くなります。

物語の終盤では潜水艦(伊号)との関わりが増え、その中に格納していた戦闘機(水上機ではなく)を飛び立たせるなど、今思うとあり得ない設定もありましたが、小学生当時(1969年)はワクワクして読んでいたことを思い出します。

潜水艦を扱ったものでまだ読んでいない小説や、見ていない映画もありますが、小学生の頃はいくつもの潜水艦のプラモデルを作ってお風呂で遊んでいました。

なぜそれほどに潜水艦が好きかというと、その理由は自分でも不明です。

ちなみに会社のパソコンでは、スケジュールされた会議などの時間が来たときに画面のPOPアップと音声で知らせる機能を付けていますが、その時の音声にはソナーの発信音(本物)を採用しています。


■潜水艦を扱った小説で読んだ一覧
レッド・オクトーバーを追え トム・クランシー

無音潜航 池上司

雷撃深度一九・五 池上司

終戦のローレライ 福井晴敏

新紺碧の艦隊 超潜出撃須佐之男号・風雲南東太平洋 荒巻義雄

深海の使者 吉村昭

出口のない海 横山秀夫

僕たちの戦争 荻原浩


■潜水艦を扱った映画、DVD、TVで観た一覧
眼下の敵 1957年米 駆逐艦艦長役:ロバート・ミッチャム

深く静かに潜航せよ 1958年米 潜水艦艦長役:クラーク・ゲーブル

渚にて 1959年 米 潜水艦艦長役役:グレゴリー・ペック

海底大戦争 スティングレイ 1964年英 人形劇

原子力潜水艦浮上せず 1978年米 潜水艦艦長役:チャールトン・ヘストン

1941 1979年米 潜水艦艦長役:三船敏郎

復活の日 1980年東宝 潜水艦艦長役:チャック・コナーズ

Uボート 1981年独 潜水艦艦長役:ユルゲン・プロホノフ

レッド・オクトーバーを追え 1990年米 潜水艦艦長役:ショーン・コネリー

クリムゾン・タイド 1995年 米 潜水艦艦長役:ジーン・ハックマン

K19 2002年米・英・独・加 潜水艦艦長役:ハリソン・フォード

Uボート最後の決断 2003年米 潜水艦艦長役:ウィリアム・H・メイシー

ローレライ 2005年東宝 潜水艦艦長役:役所広司

出口のない海 2006年松竹 潜水艦艦長役:香川照之

僕たちの戦争 2006年TBS 回天乗組員:森山未來

真夏のオリオン 2009年東宝 潜水艦艦長役:玉木宏


■潜水艦を扱ったコミック・アニメで読んだ一覧
沈黙の艦隊 かわぐちかいじ

サブマリン707 小澤さとる

あかつき戦闘隊 園田光慶



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太平洋戦争中に遠く離れた日独伊の三国同盟国いわゆる枢軸国同士で人的交流や技術供与、資源融通などをおこなうべく、様々な方法が考えられていました。
 
まず空路ですが、長距離輸送機を使い、ドイツから最短距離で、当時日本が支配をしていた満州まで一直線に飛んでくるのが一番手っ取り早く、制空権が確保できているあいだは、それがもっとも現実的だったのですが、ドイツとソビエトは戦争状態、日本とソビエトは不可侵条約を結んでいたことから、そのソビエトの上空を通過することは、ソビエトに日本が利敵行為をしたと見なされ、太平洋で手一杯のところに後ろのソ連からも攻められてはたまらないと、その案は日本側の強い反対で何度も却下されました。
 
空路では遠回りになりますがドイツ~イタリア~トルコ~シンガポール経由の南周りという方法もありましたが、こちらは英国が制空権を持つインド上空を通過する必要があり、リスクが大きく、また距離も長くなるのでほとんど実行されることはありませんでした。

一度日本がキ77という試作機でチャレンジしましたが、インド洋上空で行方不明となり、おそらく撃墜されたと思われます。
 
陸路はもっと難しく、実質的には中立条約を結んでいるソ連のシベリア鉄道を使う以外には方法はなく、そのシベリア鉄道もドイツと激しい戦争をしている中で、ソ連の日本人に対する監視は厳しく、ドイツとの交流を図れるルートではありません。
 
最後に残されたのが海路ですが、はやりインド洋には英国部隊が、大西洋に入ると英国やアメリカの部隊が待ちかまえており、それらを突破するには、無線を封鎖し、見つからないように海底に潜むことが出来る潜水艦しかありません。
 
潜水艦と言えば一般的には深く潜ったまま遠くまで航行ができるものと思われがちですが、それは戦後に登場した電力も酸素も海中にいながら作ることが出来る原子力潜水艦からです。

当時の潜水艦は他の艦船と同様海上に浮び、ディーゼルエンジンで発電をしながら航行します。

もし敵船や敵の航空機を発見したらすぐに潜って息をひそめ、電池でスクリューを駆動し、敵艦に攻撃ができるようならば攻撃をする、あるいは潜ったまま待ち伏せをして攻撃をするというのが普通の戦い方です。
 
つまり潜水艦でドイツを目指すというのは、日本の基地があったマレーシアやシンガポールから潜ったままアフリカ大陸をまわって2万キロの旅をするのではなく、通常の船のように海上を進み、敵の哨戒地域では夜だけ航行し、昼間はできるだけ潜って隠れているという長旅です。
 
海面ギリギリまで浮上し、潜ったままで艦内に外気を取り入れたり、動力源の電池を充電するためディーゼルエンジンを使うシュノーケル装置が付くのは、もう終戦に近い頃の話しです。この技術も戦争中にドイツから教わったもののようです。
 
前置きが長くなりましたが、そのようなたいへん難しい任務を実行した潜水艦乗りや、関係者に取材をして書き上げた実話のドキュメンタリーです。
 
ドイツの潜水艦と言えば有名なUボートですが、日本海軍の潜水艦は大型艦は「伊号」中型艦が「呂号」、小型艦が「波号」といろは順で区分され、それぞれに番号が付きます。Uボートは日本のように広大な太平洋で長期間作戦行動をする必要はなく、したがって大きさで言えば呂号クラスの中型の大きさになります。
 
日本の潜水艦技術は世界的に見ても決して劣っているわけではなく、特に「伊号」の中にはアメリカ本土の空襲を計画して攻撃用水上機が4機積める潜水空母と言えるようなものまでありました。
 
しかし攻撃力では連合国に勝っていても防御能力では他の日本の兵器と同様遅れていて、相手よりも早く敵を発見することができるレーダー技術は、決定的な差がありました。

これは日本軍にとって「攻撃は最大の防御なり」「先制必勝」精神で、攻撃兵器には多額の予算がつくものの、防御兵器については予算が付かないという結果です。

しかし潜水艦にとっては、敵が気づく前に潜行して隠れないと攻撃されてしまいますので、防御のためのレーダー技術の優劣が、生死を分ける一面を持っています。
 
ドイツから日本へ持ち帰るものはその最新レーダーや、ジェット戦闘機の設計図、4連装機関銃、精密工作機械などで、あとはドイツ留学中の技官など。

逆に日本や東南アジアからドイツへ運ぶのは錫、ゴム、金などの南方の天然資源が中心です。この交換する物品の差に、当時の日本と世界の技術格差にあらためて驚かされます。
 
当然ながらすべての航海がうまくいくわけではなく、最初に往復を成功させた伊号潜水艦は、実効支配していたシンガポール湾で、英国が撤退する際にばらまいていった機雷に蝕雷、沈没してしまったり、戦局が悪化するに従い、航海途中で発見されてインド洋や大西洋で撃沈するものが増えます。往復を終え日本本土までもう少しという南シナ海で、米潜水艦に待ち伏せされて沈没した艦もあります。
 
いよいよドイツ降伏が近くなり、Uボートが連合国に接収される前に、日本の要請でそれを日本へ運ぶためドイツ人乗組員が大西洋を南下していた際、ドイツ降伏の知らせが無電で入り、結局そのUボートは降伏しアメリカへ向かうことになります。

しかしそのUボートに同乗していた日本の技師は「生きて虜囚の辱を受けず」と、ドイツ語で艦長宛に丁寧なお礼の遺書を残し、艦内で自決する場面などはとてもつらい歴史のひとつです。

著者別読書感想(吉村昭)
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
「顔に降りかかる雨」は1993年に著者が初めてミステリー小説を書き、それがいきなり第39回江戸川乱歩賞を受賞し一躍その名を有名にした記念碑的な作品といえます。

私は著者の作品は過去に「水の眠り 灰の夢」と最近「東京島」を読んでいますが、特にこれといった特徴はない作品だなと思っていました。「OUT(1997年)」や直木賞を受賞した「柔らかな頬(1999年)」と着実に人気作家として駆け上がってきました。
 
しかしこのメジャーになる前の作品は、なかなかどうしてまだ新人の時に書いたと思えないほどできのよい作品だと思います。私が小説の中ではもっとも好きなジャンルである探偵ものの要素が含まれているためそう思うのかも知れません。
 
内容は夫を自殺で失い絶望の中にいた女性が、ある日突然大金を持って行方不明になった友人を、事件に巻き込まれながら探すというストーリーです。ちなみにこの主人公の女性は、その後シリーズ化されていくつかの小説に登場するようです。
 
今から18~9年前に書かれた小説ですから、様々な環境や行動様式に現在とはいろいろと違う点があるのが、読んでいてなかなか面白いです。

携帯電話は、まだ一部のビジネスマンぐらいしか持っていない時代で、FAXが頻繁に活用されていたり、個人情報保護にはさほどうるさくない時代でしたので、マンション管理人が容易に住人のことを喋ったり、部屋の鍵を貸したりします(それはいつの時代でもちょっとダメだろと思いますが)。

探偵も今の世の中になって、個人情報を調べるのはきっと大変になっているのでしょうけど、逆にネットで簡単に調べることができる場合もあるので、便利さと不便さはいってこいなのかも知れません。
 
最近の小説に多い複雑で怪奇であり得ないストーリーではなく、非常にシンプルで、女性作家らしく、安易な妄想がしばしば挟まれつつで、私はこういうシンプルな内容は嫌いじゃありません。

著者別読書感想(桐野夏生)
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
超氷河期に突入している就職活動で、JR東海、NTTDoCoMo、伊藤忠商事、東京海上日動火災保険など有名どころの大企業から内定をもらった人達の就職活動、特に事前準備や面接、インターンシップなどの経験談をインタビュー形式でまとめたものです。
 
これから就活へと踏み出す人には多少参考になるとは思いますが「要は企業それぞれに採用ポリシィがあり、就活する学生にもそれぞれ特徴や個性があるので、特に必勝パターンというものはない」というのが結論でしょう。あるとすれば、そのような大手企業には、学校ブランド(トップ5ぐらい)や海外生活経験が役立つことぐらいでしょう。
 
内定をもらった人の話しで必ずと言っていいほどよく出てくるのは「この会社の面接は他社と違って…」「ここの会社の人は他の会社の人と比べてずっと熱く…」という言葉があります。内定をもらい、入社した途端、インタビューを受けるときには、すっかりその会社の広報パーソンになりきっています。
 
これを読む学生さんが誤解してはいけない点として、このインタビューに登場する人達は、一般内定者の中から無作為に選ばれたわけではなく、企業が学生に向けて、その企業にとって一番宣伝になると思う人達を選び、質問される内容もその回答も準備された人達であると言うことをお忘れなく。だからまるで企業の広報担当者のような回答に終始することになります。
 
当然インタビュー中は、すぐそばに切れ者の人事担当者が控え、質問や回答に予定外のものがないか目を光らせ、原稿になってからも、自ら手を入れていると想像が出来ます。

したがって内容はすべてに当たり障りがなく、その企業のことや面接を過大に評価し、上記の「この会社は他社と違い…」という、誉め言葉ばかりの表現ばかりになってしまうわけです。そこのところを間違えなければ、いつ頃、なにを、どうやって、様々な難関をクリアしたのかなどは、右も左もわからない学生にとっては参考になることもあるでしょう。
 
これも何人もの人がインタビューで言っていましたが「入社して長く働きたいので、面接で自分を偽ったり、よく見せようとテクニックに走っても、あとで困るのは結局自分だ」というのは、まさにその通りです。

ところが現実的には、学生がうまく企業側を騙すなんてことは、まず不可能で(できると思っているならそれは単純な思い上がりというもの)、逆に企業側が学生を騙すケースの方がはるかに簡単で多いと言うことを知っておく必要があります。




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様々な経済書がある中で「少子高齢化」という言い方がよくされていますが、著者は「少子化と高齢化とは別物の事象であり、子供さえ増やせば高齢化が防げるという誤解が蔓延している」と書き、さらにこの「少子高齢化という言葉を使う識者やこの言葉が使われる論説は信用しない」とまでバッサリと切り明快です。私も過去に何度もこの言葉を使ってきましたので反省しなくちゃいけません。
 
著者の藻谷浩介氏(46歳)は山口県出身で東大卒業後、日本開発銀行(現・日本政策投資銀行)に入行、現在も日本政策投資銀行地域振興部参事役の根っからのバンカーで地域エコノミストです。ちょうどこの4月に朝日新聞社が立ち上げた「ニッポン前へ委員会」の委員に委嘱されましたので、今後朝日新聞紙上でも論説などを読むことができそうです。
 
著者が指摘する日本経済の長期的な不況とデフレは単なる少子高齢化ではなく「生産年齢人口の減少」であると言い、いままではGDPや失業率など「率」で見てきた数字を「実数」の生産年齢人口、完全失業者数などで見るべきとしています。

そしてこの事態は何十年も前からわかっていたことで、その生産年齢の減少を1人あたりの生産効率をあげることや外国人労働者で埋め合わせることができると考えた学者や経済人を批判しています。
 
ただいま日本に近いアジア各国はこれからしばらくのあいだは生産年齢人口の増加が見込まれ、日本の高度成長期と同様活況をおびることとなるので、それらをスイスやイタリアのように観光やブランドを盛り上げてうまく利用していくべきとまとめています。

頭ではぼんやりと理解していたつもりでも、こうハッキリと事実と根拠を指摘してもらえるとガーンと頭を殴られたような感じがします。20年前に読みたかったところです。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 


将棋について興味のない人は読んでもさっぱり理解できない本です。伝統あるプロ棋士の世界に今から25年前、わずか15歳でデビューし、その後ずっと将棋界のトップで活躍した羽生善治名人のことは多くの国民にに知られていますが、なにがそれほど凄いのかはやはり将棋をこよなく愛する人でなければわからないところです。
 
その羽生名人の対局や棋譜を見ながら、羽生世代、その前の世代、後の世代などを比較していきますが、羽生名人へのインタビューや過去の言葉からその強さと凄みをあぶり出していきます。と、いうことで、本の内容については、私のレベルでは棋譜を追うのに必死で、特に感想もなにもありません。
 
私と将棋の関わりですが、将棋を一番よくやったのは小学生の頃で、最初は4つ離れた兄に教わり、兄に勝ちたい一心で、必死に将棋のノウハウ本や故大山康晴15世名人の書いた本などを読み、毎週日曜日の午前中に教育テレビでやっていた将棋対局を興味を持って見ていました。
 
その時に初歩的な定跡をいくつか覚えたものの、その後、中学生以降は滅多にしなくなり、最近は何十年もやっていません。子供に教えてやるべきだったかと反省ですが、子供は小さいときからもっぱら携帯ゲーム機に夢中なので、将棋のような動きに乏しい割に、頭をたいへん使う奥深いゲームにはなかなか興味を示さなかっただろうというのも事実でしょう。
 
いつだったか社会人になり立ての頃に、将棋にはまっている先輩がいて、嫌がる私と無理矢理に対局をすることになりました。当時は体育会系風貌の私に、そういう将棋の経験があるなんてまったく想像できない油断もあり、私にコテンパンにやられて愕然として落ち込んだのを思い出します。その後何度も何度も誘われてヘキヘキしました。
 
そんなウ~ンと昔の知識だけですので、この本を読んでもその対局中継のポイントや世代による違いなんてものはまったくわかりませんが、なにか小学生の頃に一生懸命に櫓やミノの効率的な作り方、相手の陣の崩し方を研究してきた頃を懐かしく思い出します。
 
世界中に将棋と似た対戦ゲームは数々ありますが、将棋にしかないルールがあり、それは相手の駒を取ったらそれを今度は自分の駒として使えるというルールです。このルールがより一層ゲームの展開を複雑にしていて、ずっと防戦一方で負け寸前だったのが、相手から奪った駒を使って一気呵成に相手を追い詰め逆転するなんてことがアマチュア将棋ではよくあります。
 
確かに日本では戦国時代までの戦争では敵の大将の首さえ取れば、生き残った家臣達まで皆殺しとせず、逆に有能な武士や参謀は味方につけて重用する場面がよくありました。そういうところから来ているのかどうかは知りませんが、敵将以外は打ち取れば(生け捕りにして)、その後は味方として働いてもらうという発想はとてもよくできています。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
著者伊藤計劃(いとう けいかく)は2009年3月20日に34歳という短い生涯を終えてしまった作家です。書いた長編小説は「虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)」「メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット (角川文庫)」とこの「ハーモニー」の三冊だけですが、いずれもクセがあるものの強烈なインパクトのある作品ゆえ多くのディープなファンがいます。
 
また「伊藤計劃:第弐位相」という自身のブログは2009年1月7日の記述で最後となっていますが、その中にも早く退院して見たいDVD?が紹介されており、旅立つ前に見ることができたのか気にかかるところです。そしてこの作品「ハーモニー」を書き始めたのは2008年8月29日のブログで「第一稿上げた」と書かれています。
 
すでにデビュー作の「虐殺器官」は読んでいますが、読んだときのなんというべきか、新鮮さと緻密なプロットがこの本でも伝わってきます。

このようにして徐々に読者を拡げていき、文章もテーマもこなれていって数年後には大ヒット作を世に出し、映画化もされていくのが期待される人気作家の流れですが、それを望むことができないとは残念至極です。
 
ストーリーは、21世紀も終わりの近い世界で、SFではよくある健康至上が蔓延し、テクノロジーが精神世界にまで達しています。

様々な技術が進化した中で、100年前(つまり現在)から残り続けているものもあり、例えばガソリンで動く機械や鉛玉を発射する拳銃が骨董品としてではなく現役で出てくるのにはちょっと違和感を感じたりします。

ま、それらの未来予想については私が生きているあいだに知ることはなさそうですが。

著者別読書感想(伊藤計劃)
 



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ドーン (講談社文庫) 平野啓一郎

近未来のSF小説ですが、その設定はかなり近くて今から20数年後の2036年頃となっています。それだけに現在のテクノロジーの延長線上にある新しいサービスや、近々起こると想定されている災害などが盛り込まれていてなかなかリアル感があります。
 
主人公は外科医出身の日本人宇宙飛行士でJAXAからNASAへ出向し無事火星探査から帰ってきた日本人と、もうひとり、アメリカの大統領選挙において不利な闘いを強いられている地味な民主党の候補をPRする広告会社のアメリカ人です。
 
その日本人宇宙飛行士は、外科医だった頃、東京で起きた大地震のため、幼児だった自分の子供を亡くしていますが、なにか先月に起きた東日本大震災を彷彿させるものがあります。もちろんこの小説のほうがずっと先に書かれています。
 
ストーリーは大きく分けて2つのことが同時に進行します。ひとつは火星探査の長い旅のあいだに起きたとんでもない話し。もうひとつが、アメリカ大統領選に絡み、火星着陸を無事成功させたことを政治的に利用しようとする与党共和党の弱点となる「混迷する東アフリカ」への軍事介入問題です。
 
この小説でも、先月読んだ「KATANA」と同様、2000年代のブッシュ大統領時代から始まったアメリカの軍隊や軍備の民間企業へのアウトソーシング化が触れられており、その行き着く先は?というのが焦点になっています。
 
日本人の作家が描くアメリカとアメリカ人をメインに配置したSFといえば、以前読んだ伊藤計劃著「虐殺器官」や、SFではないですが前述の服部真澄著「KATANA」がそれに近いものと言えます。そして結末も意外と似たようなところがあります。
 
20数年後の話しですから、生活などはそう大きく違うところはありませんが、ネット上で誰でもが創作することができる「Wikiノベル」、街角や店内に設置されている数多くの監視カメラをネットワーク化して利用する顔認識システム「散影」、顔の整形手術がより進み、いくつもの顔を持つことができる「可塑整形」など、現代のテクノロジーやシステムなどが進化した想像というか予想図が描かれています。
 
ちょっと面白かったのは、『…とりわけ昨年50周年記念として《ウィー・アー・ザ・ワールド》のリメイクの制作に参加した民主党支持のミュージシャンたちが、《ウィー・アー・ザ・ワールド アゲイン》コンサートに参加してからは、その差は顕著なものとなった。ライヴで放送されたこのステージでは、87歳で闘病中のブルース・スプリングスティーンが車椅子で登場し、…』なんていうのが出てきてニヤリとさせられます。1949年生まれのブルース・スプリングスティーンが2025年まで無事生きていられるかは微妙って感じでしょう。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
前作「怪しいお仕事!」の続編で、前作と同様買ったのではなく会社の書棚にあったので暇つぶしに借りてきました。

北尾トロ氏はフリーのライターで、面白そうなネタを週刊誌などに持ち込んで、それを自ら体験してそのレポートを書くというスタイルが多そうです。
 
出版は2006年ですから5年ほど前の文庫ですが、実際に体験して書いたのはさらにその2~3年前というところでしょう。
 
この書で実際に体験したり、関係者にインタビューした危ないお仕事とは、
・万引きバスター
・私立探偵
・警察マニア
・超能力開発セミナー講師
・フーゾク専門不動産屋
・ダッチワイフ製造業者
・新聞拡張団
などです。
 
読んで面白かったのは、新聞拡張団に実際に応募し、体験したレポートです。あとはテレビなどで時々レポートされたり、お笑い芸人が突撃レポートしたり、あるいは社会問題として事件が起きたりしますので、その仕事の内容はだいたい想像ができます。
 
その新聞拡張員というのは、その販売地区の配達員が昼間の暇な時間に営業として回っているのかと思っていたらどうもそうではないようです。

もちろん配達員が営業しているケースもあるでしょうが「新聞拡張団」とあるように、全国にいくつもの拡張員を束ねている組織があって、各地の系列販売店からの依頼でその地区を回わり、片っ端から家を訪ねていく拡販専門部隊です。ベテランとなると月80万円近い収入の人もいるようです。
 
北尾氏はそのひとつのグループにアルバイトとして入社し、完全歩合制で契約を取っていく体験レポートを書くというものです。

レポートの中にその仕組みが書かれていましたが、どう考えても拡張団へ支払う費用は月々2~3千円の新聞代ではペイしませんが、それにはちゃんと裏がありました。
 
ただ近年は特に若い人(共働きの夫婦も)は、あまり新聞を取らないので、この拡張員という仕事も末路をたどっているのだろうなと思ってしまいます。
 
私も時々自宅へ来る拡張員と話しをすることがありますが、人気プロ野球チームのチケットやビール券、洗剤をチラチラと見せながら、お試しで1ヶ月だけでも購読しませんか?という営業で、それはそれで案外コロッと「じゃぁ1カ月だけ」とか言う人もいるのでしょう。
 
あいにく私はパリーグのファンで、家ではアルコールは飲まず、洗濯は家人がやってくれるので、そのようなありきたりのサービスではまったく食指が動きませんでした。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
美丘 (角川文庫) 石田衣良

日本テレビ系列で昨年放送されたドラマの原作小説で、よくあるパターンのお涙ちょうだい不治の病の少女との純愛小説で、片山恭一氏の「世界の中心で、愛をさけぶ」が地方の高校生カップルだったのに対し、こちらは都会の大学生カップルで、より大人の恋愛風景に振ってあるという感じです。
 
ま、それ以外にあまり感想も解説もありません。 

著者別読書感想(石田衣良)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
アフガンの男 (角川文庫) 上・下 フレデリック・フォーサイス

ジェフリー・アーチャーと同様、当たり外れのない英国の作家です。ただ作品数は少なく、でも寝る間を惜しんで一気に読みたくなる作品を書いてくれます。

ちなみに私はフォーサイスの本(翻訳本)はすべて読んでいますが、その半数は文庫ではなく単行本です。文庫になるまで待てなかったという意味です。
 
古くは実在した元ナチ高官の秘密組織を追い詰める「オデッサ・ファイル」や、映画で大ブレークした「ジャッカルの日」など、戦争、諜報、暗殺、政治、東西冷戦などに鋭く切り込み、徹底した取材と緻密なストーリーで読む人を引きつけます。
 
1996年に突然断筆宣言をして長くその作品を読むことができませんでしたが、8年後の2004年に「アヴェンジャー」など数作品を次々と発表、この「アフガンの男」は2008年に発刊され今年2011年に文庫化されたものです。
 
ストーリーはSIS(英国特殊部隊)を引退して、英国の田舎で古い農家を買い取り、余生を過ごすためゆっくりと自分で直していこうとしていたマイク・マーティン元大佐が、中東での戦闘などを買われ、しかもアフガン人の特徴を有していることから、オサマ・ビンラディンらが率いるアルカイダに潜入し、9.11に続く、謎の大規模テロの情報を掴んでいくというものです。
 
このマイク・マーティンという主人公、もちろん実在の人ではありませんが、どこかで聞いたような記憶がありました。読後に真山仁氏の解説文を読むと、同作家の小説「神の拳」(1994年)に登場していることが書かれていました。

この小説の舞台はやはり中東で、サダム・フセイン率いるイラクがクエート侵攻をおこない、対する多国籍軍に多大な被害を及ぼすであろう新兵器「神の拳」を探り出して撃退するまでのストーリーで、非常に読み応えがありました。
 
相変わらずストーリーの切れ味は抜群なのですが、中東、アラブ界隈の地名や人名はとにかく覚えにくく、当然それに加えて米英両国のスパイマスター、中東問題専門家、コーラン研究家などが加わりますので、作中にはカタカナばかりが羅列されることになります。

逆に読むなら一気に読んでしまわないと、あいだを置くと、誰と誰がどうだったのかがこんがらがってしまうということになります。
 
ハリウッド映画のようにすべてがハッピーエンドで終わるというものではありません。そして国際的には不合法な身代わりの不法入国でスパイ活動をするわけですから、その功績を表だって顕彰できるはずもなく、事実を知っているわずかな人達の思いと、改装中で残されたままの農家が、最後にジワリと涙を誘うことになります。

著者別読書感想(フレデリック・フォーサイス)




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太平洋戦争の終盤、日本軍がアメリカ軍に押されている小さなサイパン島で、陸海軍の兵隊と民間人数百名を率い、玉砕してこそ日本人というのをこらえ、命を粗末にしないで闘い続けた大場栄陸軍大尉の実話を元にした小説です。
 
当時そのサイパンで敵味方で戦ったアメリカ兵が、戦後この大場大尉の元を訪れ、大場大尉の監修の元、アメリカでこのサイパン激戦の模様の本を出版したかったそうなのですが、内容があまりにも日本寄りの話しであり、アメリカではまとまらず、結局翻訳をして1982年に日本で出版されました。
 
その当時はあまり評判にはならず、埋もれてしまいましたが、今回、映画化の話しが決まり、それに合わせて今回2011年2月に復刻版として文庫となりました。
 
題名の「タッポーチョ」はサイパン島の山の名前ですが、これをタイトルに選んだ時点で売れないことは明らかでしょう。

映画の題名にもなっている「太平洋の奇跡」だけでよかったと思います。バカバカしい『「敵ながら天晴」玉砕の島サイパンで本当にあった感動の物語』という、まるでテレビのバラエティ番組や90分ドラマのような、つまらないサブタイトルもまったく不要です。
 
サイパンと言えば、北の端にバンザイクリフと言って追い詰められた島民が身投げをした崖があることでも有名ですが、日本軍兵士のほとんどは命令により、圧倒的な攻撃力と兵員を送り込んだアメリカ軍に玉砕をするしかなかった北海道の利尻島や瀬戸内海の小豆島とほぼ同程度の小さな島です。
 
圧倒的な攻撃力とおよそ4万人と言われる米軍上陸部隊に対して、実在した主人公は散り散りになって逃げまどう日本兵や、行き場をなくした民間人を組織化し、米軍の様々な攻撃をかわしていきます。

その時はまだ捕虜になると殺されると聞かされていたので、誰もが逃げるのに必死です。また兵隊の多くは戦陣訓の「生きて虜囚の辱を受けず」が徹底されていたので、降伏という考えは誰も持っていません。
 
そのような中で「きっと連合艦隊が島を奪回しにきてくれる」「それまで我々は犬死にしないで、日本軍が上陸するとき後方から米軍を攻撃する」と信じ、米軍の攻撃をジッと堪え忍ぶことにした主人公の大場栄大尉の考え方とリーダーシップがとても魅力的です。
 
そのため、アメリカ軍は最終的に日本が無条件降伏するまで、結局サイパンを完全に支配下に置くことができず、終戦後になって大場大尉の上官から命令書を届け、下山させたことになっています。

最後にその降伏し下山してきた時の模様の写真が掲載されていて、なにか感慨深いものがあります。映画はぜひレンタルDVDになってからでいいので観たいと思います。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
信長の暗号 (ハルキ文庫) 上・下 中見 利男

う~ん、どういう感想を書けばいいのか非常に迷うところですが、まず「タイトルに騙されてはいけません」「エンタメ小説としては面白い(かな)」「ちょっとやりすぎの感も」といったところです。
 
たぶんですが「信長」とか「秀吉」とか「家康」とかをタイトルに入れると、ある一定数の強烈なファンがいますので、まだ有名ではない作家さんが売り出すためにはいいのかも知れませんが、その一方手厳しい評論も覚悟しなくてはいけません。
 
著者は新人というわけではなく、過去にも様々な歴史物の小説を書いていますので、腕のほうは確かな方なのでしょうが、いまいちブレークしていません。

この本がそのきっかけになるといいのですが。そう言えばこの著者の得意とする暗号は世界的ベストセラーとなった「ダ・ヴィンチ・コード」とも、残された記録からの謎解きという点で共通します。
 
内容は壮大で、元々空海が手に入れたユダヤ教の宝(十戒など収めた箱)が、「いろは歌」に暗号として込めて四国の山に隠されていることを信長が見つけ、その事実を信長がバチカンへ贈った安土城を描いた屏風絵にやはり暗号として仕込み、それが解けたときにはバチカンが日本にひれ伏すようにしてやろうという計画があります。
 
しかし信長は本能寺で裏切りに遭って殺されますが、その宝をめぐりバチカンからの使者や徳川家康の子秀忠、家康に刃向かう独眼竜伊達政宗のそれぞれ暗号師と言われる一種の霊能者や忍者が、信長が仕掛けた謎を追いかけて四国の剣山へ集まります。
 
読んでいる途中には、この小説の主人公がいったい誰なのかわからないのと、主人公がわからないと言うことはつまり誰が勝つのか、負けるのか、もっと言えば誰が正義で誰が悪なのか一切不明のまま読み進めていくことになります。その点はとても新鮮です。
 
特に現在NHKでは大河ドラマ「江」が放送され、その中で織田信長は「実はいい人で正義の味方」のような設定になっていましたから、もしそのようなイメージを持っていると、この本では最後に裏切られてしまうことになります(多少ネタバレ)。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
なぜか下巻から読みましたが、ストーリーがあるわけではないので問題はありません。難解な哲学をこれほどまで身近な興味のある問題へと変換し、うまく講義をおこなった人は過去にいなかったでしょう。

大衆迎合の権現でもあるNHKで放送され、視聴者の多くが感銘を受けるのですから、決してハーバード大学に入学できる特定のエリートだけのものでないことは確かです。
 
哲学のベースを作ったと言われるアリストテレスやカントの考え方と、それが現在の社会や政治にどのように生きているのか、生きていく上での正義とは?善とは?家族とは?を深く考えさせられる内容となっています。
 
1回テレビで見たからもういいやと最初は思いましたが、こうして文章で読むと、わかりにくかったところを何度も読み返したり、前の講義へ戻って、復習してみたり、教授の質問に自分ならどう答えるか時間をたっぷりかけて考えたりできますので、サッと通り過ぎてしまうテレビとは違って、やはり本はいいです。
 
あるテーマや過去の判例を元に教授がわざと生徒を挑発するような考え方を披露し、それに対し間髪置かず生徒が反論したり、視点を変えていったりと、論理的に進めていく授業のスタイルは有名ですが、こうやってアメリカの大学ではディベートの技術が磨かれていくのだなぁというのが、いまさらながら読んで実感できます。でも実際に反応できているのは何百名の中の十数名だけなんでしょうけどね。
 
最後の数ページには昨年来日したときの東京大学での特別講義の模様が収録されています。それを読むとディベート慣れしている米国学生と、教授の話をひたすら聞くことが一般的な授業のスタイルの日本の学生とでは、そのやりとりに明らかな差を感じます。
 
あとハーバードの学生の発言には道徳や正義に宗教感が色濃く影響していますが、当然のことながら日本の学生にはまったくそれはありません。

これが実際に切った貼ったのビジネスの場において、欧米(カトリック)、中東・アラブ(イスラム)、東アジア(無宗教かその他の宗教)で、価値観や商道徳、さらには国家観にまで渡りなかなか理解しあえないところなのかなぁと思ったりします。
 

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