リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~
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東京島 (新潮文庫) 桐野夏生
映画化もされて有名になった小説です。書店でも長く平積みされていて何度か手にとってみたものの、どうも子供の頃からイメージができている無人島冒険小説の夢が壊されてしまう気がして読めなかった本です。
しかしたまたま知人からいただいた本の中にありましたので読んでみました。
無人島冒険小説は数々ありますが、名作映画で言えばロビンソン・クルーソー物やイタリア映画の「流されて… 」、トム・ハンクス主演の「キャスト・アウェイ」やブルース・ウイルス主演の「6デイズ/7ナイツ」など数々ありますが、和製の無人島版です。
映画は見ていませんので、小説の感想ですが、日本人らしくディテールにこだわっています。また漂流してきたのは数十人と数が多く、その中に女性が1人だけという設定がいかにも日本人作家の小説っぽい感じです。
女性の中には多くの男性から崇められるという願望があるらしく、自分を巡って多くの男が闘い、求愛してくれるという想定内のパターンです。
ただ、日本人以外にも中国人やフィリピン人(女性)までが次々とやってくることで、混乱していくことになります。
ただ、日本人以外にも中国人やフィリピン人(女性)までが次々とやってくることで、混乱していくことになります。
沖縄を中心とする南西諸島には今でもかなりの数の無人島が存在し、今話題の尖閣列島も無人島です。沖縄には行ったことがないのですが、長期滞在者向けに、無人島へのツアーやしばらく無人島での生活を体験するツアーがあると聞いたことがあります。
無人島で生活する最低限の設備や食料が用意されていて、船で送ってもらい、数日間そこでカップルだけで(あるいはファミリーで)生活ができるというツアーです。
これはあこがれでしたが、かないそうもありません。でもアウトドア生活の経験がほとんどない人にとっては(私のことです)、すぐに怪我した、病気になった、たいくつだ、コンビニがないとか言ってしまいそうです。
◇著者別読書感想(桐野夏生)
これはあこがれでしたが、かないそうもありません。でもアウトドア生活の経験がほとんどない人にとっては(私のことです)、すぐに怪我した、病気になった、たいくつだ、コンビニがないとか言ってしまいそうです。
◇著者別読書感想(桐野夏生)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
REVERSE―リバース (中公文庫) 石田衣良
ネットの中でコミュニティに参加していると、特に匿名で参加できるところでは変人・奇人がいっぱいいることがわかります。
自分も人からすれば奇人・変人と映っているのかも知れません。そういう人の価値観の多様性やジョークをよく理解し、嫌な人や書き込みは簡単にスルーする姿勢を持っていないと、とても耐えられない場所ということです。
この小説では男性が女性になりすまし、女性が男性になりすましてネット上のコミュニティで意気投合していくストーリーです。
でも現実では男性に完璧な女性言葉はムリですし、すごく違和感があるものです。小説では相手に送る文章は何度も推敲して書けますが、ネット上では瞬時に書いて送るのが普通です。そうすると必ずボロが出ちゃうでしょうね。
でも現実では男性に完璧な女性言葉はムリですし、すごく違和感があるものです。小説では相手に送る文章は何度も推敲して書けますが、ネット上では瞬時に書いて送るのが普通です。そうすると必ずボロが出ちゃうでしょうね。
ま、そういう細かいことはさておいて、小説では都合よく、男性は女性の知人に、女性は元彼を自分の代理にたてて実際に会うことになります。もちろん自分はすぐそばで相手のことをうかがうという設定でです。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
レベル7(セブン) (新潮文庫) 宮部みゆき
現代ミステリーの女王宮部みゆき氏の初期の代表的な作品でもあります。過去には「火車 (新潮文庫) (山本周五郎賞)」「理由 (新潮文庫) (直木賞)」数冊同氏のミステリーを読みましたが、いずれもよくできた作品でした。
記憶喪失した男女が目を覚ますと5千万円の現金と拳銃、血の付いたタオルが部屋にあり、謎が深まっていきます。
味方と思っていた人が敵だったり、敵方と思っていたら味方だったりと、混乱を極めていきますが、並行して進む二つの物語が次第に重なっていきます。
味方と思っていた人が敵だったり、敵方と思っていたら味方だったりと、混乱を極めていきますが、並行して進む二つの物語が次第に重なっていきます。
今では医療ミステリーは多くなってきましたが、その走りに当たるのかも知れませんし、またホテルニュージャパンの火災事故や、精神病院でのリンチ殺人事件なども彷彿される社会派小説でもあります。
◇著者別読書感想(宮部みゆき)
◇著者別読書感想(宮部みゆき)
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中原の虹 (講談社文庫)(1)(2)(3)(4) 浅田次郎
NHKが中国と共同でドラマ化している清朝末期を描いた「蒼穹の昴(講談社文庫)」の続編です。同時代の義和団の乱(1900年)を描いた「珍妃の井戸(講談社文庫)」と合わせて3部作とも言われていて、300年続いた清朝が崩壊し中華民国ができあがっていく混乱した時代で、その完結編ということになるのでしょう。
清朝末期といえば映画「ラストエンペラー」が有名ですが、まさにその少し前の西太后や袁世凱、満州の馬賊の張作霖が暗躍した頃の時代で、一般的には史上最悪の悪女とも言われている西太后がそうしなければならなかった時代背景、それに愛と苦悩が壮大なスケールで描かれています。
小説ですので、実在の人物以外にも想像の人物も多数出てきていて、どこまでが真実でどこからが創作なのかよくわかりません。
中学校や高校の時に習った元、明、清王朝のことや、義和団事件、辛亥革命などを思い出しつつ読んでいくことになりますが、相当に浅田ロマンが込められていますので、あくまでもそうあって欲しいという著者の願望だと思って読み進めることがいいのかもしれません。
中学校や高校の時に習った元、明、清王朝のことや、義和団事件、辛亥革命などを思い出しつつ読んでいくことになりますが、相当に浅田ロマンが込められていますので、あくまでもそうあって欲しいという著者の願望だと思って読み進めることがいいのかもしれません。
文庫本4冊にまたがる長編ですが、蒼穹の昴同様あっという間に読み進められます。ただ人名や地名が慣れ親しんだ漢字の日本語読みではなく、中国発音のふりがながふってありますので、それに多少とまどってなかなか覚えられないかもしれません。
例えば満州で活躍した馬賊で後に清朝の軍隊に加わった「張作霖」は日本の教科書では「ちょうさくりん」ですが、小説では「チャン ヅォリン」、しかも通称が「白虎張(パイフーチャン)」、字は「雨亭(ユゥ ティン)」となりますので、この3つの名前が次々と出てくることになります。
日本でも有名な袁世凱(えんせいがい=ユアン シーカイ)に至っては、字は慰亭(いてい)、号は容菴(ようあん)、また一時は洪憲皇帝を名乗ることになります。
日本でも有名な袁世凱(えんせいがい=ユアン シーカイ)に至っては、字は慰亭(いてい)、号は容菴(ようあん)、また一時は洪憲皇帝を名乗ることになります。
現在は日本と中国の関係は非常に険悪なムードとなっていますが、この小説の舞台では、日清戦争や義和団事件で日本が大陸や満州に進出していく様子が出てきます。
と同時に反政府の革命家達は、政府軍に追われると日本へ逃げて庇護されるという微妙な関係になりたっています。
いずれにしてもこの頃から太平洋戦争までの日本の行いが、100年後の今になっても政争の道具とされ、反日運動の火種になっていることは間違いありませんので、ちょっと複雑な思いがします。
と同時に反政府の革命家達は、政府軍に追われると日本へ逃げて庇護されるという微妙な関係になりたっています。
いずれにしてもこの頃から太平洋戦争までの日本の行いが、100年後の今になっても政争の道具とされ、反日運動の火種になっていることは間違いありませんので、ちょっと複雑な思いがします。
清王朝のきらびやかで、厳かな雰囲気と、清朝末期に起きた漢民族による革命で大きく動く大陸、権益を狙う先進諸国の思惑、隣接する領土満州で起きる新しい国作りの動きなどが相まって、混乱の極みを呈する清朝末期を、浅田ワールドがもの悲しく、しかし時には暖かく展開されるこの小説は、漢民族が主体の中国人民はともかく、きっと世界中で長く読み継がれていくのではと思います
◇著者別読書感想(浅田次郎)
◇著者別読書感想(浅田次郎)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
激流 (徳間文庫) 上・下 柴田よしき
知人にいただいた本です。一時期平積みになっていて少し興味があったので買おうかどうしようか迷ったことのある本ですが、結局買わずに現在に至ってました。
柴田よしき氏も売れっ子となり、書店ではよく新刊が並んでいるのですが、イマイチ作品のテーマにつかみ所がなくインパクトに欠けているようで、それが今まで手にとってはみても買わなかった理由です。
もし今回もらわなかったとしたら、おそらく読むことはなかった小説だと思います。
もし今回もらわなかったとしたら、おそらく読むことはなかった小説だと思います。
ストーリーは中学校を卒業して20年が経った主人公達に謎のメールが送られてきます。その同級生に共通しているのが、京都での修学旅行中に同じグループ行動をしていた1人の女生徒が行方不明となり、現在も生死不明のままで、そのトラウマを抱えています。
送られてきた謎のメールというのが、行方不明となった女生徒の名前だったことから、社会人になってからほとんど縁のなかった同級生達が集まってきます。
送られてきた謎のメールというのが、行方不明となった女生徒の名前だったことから、社会人になってからほとんど縁のなかった同級生達が集まってきます。
あっけない結末と謎には少しガッカリしたのと「思春期の頃の仲間が中年になってから再会し」というのはミステリー小説ではよくあるケースで、次第にその当時の記憶が蘇り、それに現在の仕事や恋愛が絡んできたり二つの時代を行ったり来たりする共通したパターンです。主人公達の年代はちょうど団塊ジュニア世代を意識していると思われます。
同様の同級生が集まるパターンでは恩田陸の「黒と茶の幻想」や、たまたま最近読んだ重松清の「カシオペアの丘で」などが思い出されますが、「黒と茶の幻想」がしっとりとした大人のミステリーに対して、「激流」はわかりやすくドタバタと動きの激しいミステリーという感じです。ま、人それぞれに趣味が違いますので両方あっていいと思います。
あとこの小説はたぶん週刊誌かなにかで連載をされていたのでしょうけど、同じ話しが何度も何度も繰り返して出てくるのが気になります。
もしこの作品を有能な編集者が担当していたら、単行本や文庫化するにあたりそういう繰り返す部分はバサバサとカットして、上下巻で850ページを超えるこの大作も500ページぐらいまで圧縮してくれるのではないかなと読みながら思ったり。
売れっ子作家の書いたものを、バッサリ削ったりできる度胸のある編集者はもうほとんどいないのでしょうけど。
もしこの作品を有能な編集者が担当していたら、単行本や文庫化するにあたりそういう繰り返す部分はバサバサとカットして、上下巻で850ページを超えるこの大作も500ページぐらいまで圧縮してくれるのではないかなと読みながら思ったり。
売れっ子作家の書いたものを、バッサリ削ったりできる度胸のある編集者はもうほとんどいないのでしょうけど。
あと、世間ではあまり縁のない出版業界のことがたびたび小説に登場するのも、作家と出版社の深い関係性や、柴田氏もそのようですが、作家自身が元出版社の編集担当だったというケースが多く、やや食傷気味です。
決してハッピーエンドではないですが、お気楽に読むのには、わかりやすく、スピード感があって、団塊ジュニア達にとっては懐かしいところもあったりして、いいのではないかというのが感想です。
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「ボーンコレクター」で一躍有名になったミステリー作家ジェフリー ディーヴァーの短編小説をいくつも集めた本です。
長編でシリーズ化されている「リンカーン・ライム」もその中の1編に登場してきます。何かの書評でお勧めマークがあったので、少し前の本ですが買ってみました。
長編でシリーズ化されている「リンカーン・ライム」もその中の1編に登場してきます。何かの書評でお勧めマークがあったので、少し前の本ですが買ってみました。
短編小説のいいところは、事前の長い前置きもなく、スピード感があり急転直下最後にアッと言わせる展開を容易に出せることですが、私は登場人物が少なく特定の2~3人に物語が集中することに一番魅力を感じています。
古くはサキやO・ヘンリ、新しいところではジェフリー・アーチャーやローレンス・ブロックなど短編の名手達も多いですが、残念ながらそのレベルにはちょっと及ばないかもしれません。しかし中には「三角関係」などキラッと光る素晴らしい短編も含まれまれています。
タイトルになっている「クリスマスプレゼント」は著者の大ヒット作リンカーン・ライムが登場する短編です。
そのタイトルから私はO・ヘンリの「賢者の贈り物(講談社青い鳥文庫) 」や、クリスマスキャロルを現代版にアレンジした1988年の映画「3人のゴースト 」をふっと思い浮かべましたが、内容はオーソドックスに著者の得意なリンカーン・ライムと悪人との知恵比べで安心して読んでいられます。
◇著者別読書感想(ジェフリー・ディーヴァー)
そのタイトルから私はO・ヘンリの「賢者の贈り物(講談社青い鳥文庫) 」や、クリスマスキャロルを現代版にアレンジした1988年の映画「3人のゴースト 」をふっと思い浮かべましたが、内容はオーソドックスに著者の得意なリンカーン・ライムと悪人との知恵比べで安心して読んでいられます。
◇著者別読書感想(ジェフリー・ディーヴァー)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「かもめのジョナサン (新潮文庫) 」で有名なリチャード・バックの不思議で魅力的な中編の小説です。現代にキリストの再来か超能力を持つ救世主が現れたのだけども、本人はいたってクールで今は複葉飛行機で観光飛行ガイドをやっています。その救世主と語り部のリチャード(作者)とのふれあいがストーリーとなっています。
詩的でライトな文章は、ヘビーなミステリー小説などに慣れてしまっていると、ややもするとうわべだけをスルッと流れてしまいそうですが、本当はじっくりと味わいたい作品です。
実はこのわずか200ページ足らずの小説は1995年頃に買っていたのですが、15年を経てようやく完読しました。15年前と言えば自分で言うのもなんですが、会社の中で重要な地位にいて、全国を飛び歩いていた時期で、おそらくこのようなゆったりしたテンポの小説は合わなかったのでしょう。
「かもめのジョナサン」は五木寛之氏の翻訳でしたが、こちらの翻訳は村上龍氏です。この村上龍氏の翻訳には賛否両論があり、原書との内容の違いはわかりませんが、私はよくできているのではないかと思います。
こういう小説をプロの翻訳家が行わずに、日本の作家が行うと言うことは、それなりにはメリットがあるのでしょう。
こういう小説をプロの翻訳家が行わずに、日本の作家が行うと言うことは、それなりにはメリットがあるのでしょう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
2006年に購入したまま、積ん読状態になっていた本ですが、発掘して完読しました。
時は江戸時代から明治へと日本が大きく変わり、日本が世界にデビューし始めた時代、欧米が日本を研究する際に、彼らの宗教観、政治観、倫理観ではとうてい理解しがたい日本人の思想、行動、様式などの根源について、キリスト教徒でもあり、外国によく通じていた新渡戸稲造氏が、日本人にというより外国人向けに書いた「大和魂」と「武士道」という理解です。
したがって、内容は欧州の哲学者や宗教家、思想家と日本の武家やリーダーの残した言葉を引用し、日本人は欧米人と哲学的な考え方は変わらないばかりか、ずっとその先を行っている部分もあるのだということを解説しています。
章立ては第1章「武士道とは何か」から始まり、第2章「武士道の源をさぐる」……第17章「武士道の遺産から何を学ぶか」まで、このスタイルは現在のよくある新書を読んでいるような錯覚に陥ります。
世界中のいろいろな人の言葉や記録を引用できると言うことは、現在のようにインターネットがあるわけでもない明治初期に、この新渡戸稲造氏がいったいどれだけ多くの世界中の書物や文献を集めて読み、しかもそれらをちゃんと理解して記憶していたかということを考えると驚異を感じます。
それだけにこれほどの貴重でよくまとめられた情報量の詰まった本ですから、世界中で大ベストセラーとなったのでしょう。日本人にももっと読んでもらいたい本です。
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436
獣どもの街 (文春文庫) ジェイムズ・エルロイ
例によってロサンジェルスを舞台にして、暴力、SEX、同性愛、拷問などを描いた暗黒小説で、しかもスラングや韻を踏む言葉遊びの連続で、翻訳者はおそらくたいへん苦労をされたのでしょうが、これがまた日本語にすると読みにくいったらありません。かと言っておそらく原文直訳だともっと理解できないと思われます。
2006年頃に買った本ですが、1/3ほど読んでいったん断念していましたが、今回はなんとか全部読み切ることができました。しっかり読み込むとなかなか味わいがあっていいストーリーです。
ストーリーは中篇のハリウッドのファック小屋(1983年)、押し込み強姦魔(2004年)、ジャングルタウンのジハード(2005年)の3編をつないで一つの物語になっています。
主人公は通して殺人課の刑事で、最初の事件で有名映画女優と関係ができ、いつかは添い遂げたいと思ったままずっと独身を通しているけれどそれは純愛ではなく単なる変わり者です。
主人公は通して殺人課の刑事で、最初の事件で有名映画女優と関係ができ、いつかは添い遂げたいと思ったままずっと独身を通しているけれどそれは純愛ではなく単なる変わり者です。
その3編とも女性刑事役がはまり役の映画女優が事件の重要な鍵となっていて、男と暴力ばかりのギスギスした中に一点の華を咲かせてくれています。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
トゥルー・ストーリーズ (新潮文庫) ポール・オースター
2008年1月に購入した、詩人であり小説家でもあるオースターの自伝的エッセーです。
一応タイトル通り「真実の話し」なのでしょうけど、別にそれほど驚くに値しないものが多く、「事実は小説より奇なり」はよく経験しているので、少々退屈しました。
しかしこの著者は若いときには極貧生活も経験していたそうで、その頃の話しはとても味わいがあって面白いです。
ポール・オースターってどこかで聞いた名前だなと思ってwikiをググってみたら、過去に何度か書店で手にとって買おうかどうしようか悩んだことのある「ムーン・パレス (新潮文庫) 」(1989年)の著者でした。
よく行った書店でいつも平積みにされていたので、よく売れているんだなと思っていましたが、結局は買わずに読み損なっています。
よく行った書店でいつも平積みにされていたので、よく売れているんだなと思っていましたが、結局は買わずに読み損なっています。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
蒼ざめた王たち (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ) ロバート・B・パーカー
スペンサーシリーズ14作目(全37作)となる小説です。スペンサーシリーズは23作を既に読んでいて、今までに2回同じ作品をダブって買ってしまいましたが今回は大丈夫でした(と言ってもブックオフで見つけた100円本ですが)。
ストーリーは南米人が多く住む地方都市で新聞記者が殺された事件を解明するために出掛けます。
なんとなくコカインの犯罪との関係が臭うのですが、続けてスペンサーが接触をした警察署長やその子供までが殺され、意外な展開へと続いていきます。
もちろん相棒ホークもジャガーに乗って後半からですが颯爽と登場します。
なんとなくコカインの犯罪との関係が臭うのですが、続けてスペンサーが接触をした警察署長やその子供までが殺され、意外な展開へと続いていきます。
もちろん相棒ホークもジャガーに乗って後半からですが颯爽と登場します。
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講談社文庫のカバーに付いているマークを10枚送れば、特製ブックカバーを全員にくれるというので、さっそく送ってみました。
講談社文庫と言えば、最近では「カシオペアの丘で (重松清)」「エコー・パーク (マイクル・コナリー)」「真夏の島に咲く花は (垣根涼介)」「空飛ぶタイヤ (池井戸潤)」「遠き面影 (ロバート・ゴダード)」などを読みましたが、古くは「青春の門 (五木寛之)「ノルウェイの森 (村上春樹)」「追いつめる (生島治郎)」など多くの名作でお世話になりました。
蔵書しているものをざっと数えると約280冊ぐらいあり、新潮文庫となかなかいい勝負です。
蔵書しているものをざっと数えると約280冊ぐらいあり、新潮文庫となかなかいい勝負です。
プレゼントのブックカバーはいくつか選べましたが、普段着に合わせてデニム地のカバーがよさげだったのでそれをリクエストしました。
それがこれ。
それがこれ。
Amazonやブックオフで購入するとブックカバーが付いてきませんので、今までは書店の紙のカバーを取っておき、それを使っていましたが、これからはこれが重宝しそうです。
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