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レディ・ジョーカー (新潮文庫) 上・中・下 高村薫
 
高村薫氏の小説は「黄金を抱いて翔べ」以降「神の火」「リヴィエラを撃て(新潮文庫)」「マークスの山(講談社文庫)」「照柿」「地を這う虫」などハズレなしで面白く、この1997年に単行本が刊行された「レディ・ジョーカー」も文庫化されるのを長く長く待ち望んでいました。


先に2004年に映画ができて上映されていましたが、観ると小説の面白さが半減するなと思って我慢し、それからさらに6年(単行本から13年!)経ってようやく文庫版が刊行されました。
 
滅多なことでは単行本は買わない文庫ファンの私としては、このようなベストセラーの非常に遅い文庫化は出版社の都合なのでしょうけど、残念に思います。

2000年頃にBOOK-OFFで中古の単行本も見つけたのですが、満員電車の中で読むには重すぎて、また程度もあまりよくなかったのであきらめました。おそらく売れに売れている村上春樹の「 1Q84 」も、文庫化はずっと先なんでしょうね。

今年から大ブレークしている電子書籍になれば、単行本も文庫本もなくなるので、そのような出版社が高い単行本を売りたいからというせこいやり方は自然となくなりますね。
 
内容は、企業恐喝犯罪を核に犯人、企業、警察の三つの視点で話が進んでいきます。上・中・下とかなり長い小説で、やや中だるみもありますが、登場人物はそれほど多くなく人間心理や企業論理、それと警察組織の動きが緻密に描かれている力作です。

でも果たしてこの内容で1000ページも越える必要があったのかはちょっと?です。
 
同じように大企業の苦悩と犯罪を扱った長編小説に池井戸潤著「空飛ぶタイヤ(講談社文庫)」がありますが、「空飛ぶタイヤ」が実際に起きた企業犯罪(自動車のリコール隠し)に対し、「レディ・ジョーカー」は1984~5年に起きたグリコ・森永事件がヒントになっているようです。

いずれにしても小説で描かれる大企業は、そこにいる個人個人は善人であったとしても、企業論理が優先される組織には自浄能力はなく、汚いものだというメッセージです。昨年映画化されて大ヒットした山崎豊子著の「沈まぬ太陽(新潮文庫)」もまさにそうでしたね。
 
しかし「空飛ぶタイヤ」や「沈まぬ太陽」には三菱自動車工業や日本航空という実際にモデルがありましたが、この「レディ・ジョーカー」のたまたまモデルとなってしまった「ラガーが主力の日本最大のビール会社」にしてみると、身に覚えのない疑惑やよからぬ風評が降りかかってしまう可能性があります。

さらにこの作品をヒントにした類似の恐喝事件が起きないとも言えず、迷惑な話しだろうなと、企業人としてはちょっと気の毒に思ってしまいます。今のところ大人のキリンビールが著者や出版社を訴えたという話しは聞こえません。
 
あとこのタイトルにもなっている「ジョーカー」は、一般的にあまりいい意味で使われることはないのですが、それが身体障害者のことを指していたり、日本に古くから存在している「被差別部落」出身者の採用差別の問題が絡んでいたり、またひたすら身内の犯罪を隠蔽しようとする警察組織とか、著者が意識をしてかどうかはわかりませんが、ある意味現代社会のタブーに問題提起した小説と言えるかも知れません。

著者別読書感想(高村薫)


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384
神々の指紋 (角川文庫) (上)(下) グラハム・ハンコック

1996年に日本で刊行される(英国では1995年)やベストセラーになったこの本のことはよく覚えている人も多いと思います。私もその頃に「世界不思議発見」でも取り上げられたことをよく覚えています。

しかし現在はもっぱら「トンデモ本」として「事実の歪曲」、「事実誤認」、「無茶苦茶な推論」などとされまったくその信頼性はないと言われています。
 
実はこの本は文庫になってまもなく購入したのですが、最初のうちは結構難解で小説のようにストーリーがあるわけではなく、南米の古代文明の歴史と遺跡の分析が淡々と続きます。なので、途中で苦しくなり読むのを断念して10年以上も放置していました。
 
ま、それはともかく、内容は古代マヤ文明、インカ帝国、エジプト文明など、現在の技術でも難しい土木工事や進んだ航海術、太陽の惑星運動や星座の位置の観測能力などを見ると、それらの文明よりも遙か昔、およそ紀元前1万年に、非常に高度な文明があり、その文明が何かにより滅びるときが来て、その技術の一部が各地に伝わったものではないかという推測を順番に証明していきます。
 
先日DVDで観た映画2012やノウイングに出てきましたが、それは古代マヤ文明では星座の動きや地球が太陽を周回していることを理解しており、独自のカレンダーを持っていて、そのカレンダーには2012年12月までしか日付がないことから、地球に大災害が起きてほとんどの人類が死滅するのではと言われています。本書ではそのことにも触れています。
 
つまり地球は何万年という単位で過去に3回壊滅状態に陥ったが、その都度初期化された新たな文明が起き、次に壊滅を迎えるのが2012年12月だということです。

もし人類がまもなく死滅するともしわかったとしたら、残された期間でなにをするかと言えば、昔ここには進んだ文明があったことを証明する遺跡を残してなにかを伝えようとするだろうということで、南米やエジプトに現代の建築工学でも不可能に思える大建築物を残したと推定しています。
 
結局は、その高度な文明があったのは、現在の分厚い氷の下にある南極大陸で、元々は温暖な緯度にあった大陸が、およそ1万数千年前に大きな地殻変動で南極の位置へ移動してしまい、同時に地球規模での大洪水で文明は滅びてしまったが、一部の生き延びた文明人が、地中海周辺や南米大陸へ流れ着き(あるいは自らの意志で海を渡り)、その高度な知識と文明を伝え残したのではないかというのが結論になります。
 
作者はジャーナリストですが、そもそも考古学というのは、そのほとんどが推論で、目の前にある数少ない遺跡などの証拠は、その目的も建造方法も謎だらけというのが実際のところのようです。

なので、どのように推論するかは学者であれ、ジャーナリストであれ勝手なのですが、読者はそう言った推論に使われる様々な証拠やデータを直接に見たり分析することはできないので、こうだと言い切られると信じざるを得なかったりします。
 
特に学者の場合、通常は権威のある先輩学者に逆らえなかったり、派閥によって他の派閥の推論を絶対に認めなかったりして、新しい理論や研究が阻害されてしまうということがよくあります。

学者がこのような発表をすれば、まず学会にはいられなくなるでしょうし、それこそ精神異常者扱いでしょう。
 
今後さらに新たな遺跡が発見されたり、残された意味が解析できたり、それこそ南極大陸の地表が詳細に分析できるようになれば、もっといろいろな発見があるのかも知れません。
 
もし今後エジプトや南米のペルーやメキシコへ行く機会があれば、事前にこの本を読んでおくことで、いろいろと事前の勉強にはなるでしょう。

しかし謎だらけのイエス・キリストの話しは今からたった2000年前の話ですが、エジプトの大ピラミッドやスフィンクスが建設されたのが、本書で書かれているように今から12000年以上前だとすると、やはりトンデモない話しに思えますが、本書を読むと妙に説得力があります。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇ 
 
著者の紹介欄を見て、同じ年齢だということがわかりました。道理で書かれているテーマと意見が私の思いを綴ってきた日記と近いはずです。

もちろん本書はプロが書いていますので、読みやすく説得力のある文章でしかもよくまとめられています。
 
ただ、同年齢と言っても楡氏は小学校の時からずっと弁当持参だったと書いてますが、当時は全国的に公立小学校は給食だったはずです。

地域によって多少の違いはあるでしょうけど、まずくて臭う脱脂粉乳や三角形の牛乳パック(その前は牛乳瓶)、鯨肉の甘露煮、唯一好きだったカレー風味シチュー、味気ないマーガリン、いつも代わり映えがしないカスカスの食パンなど覚えています。もしかすると楡氏はリッチな私立の小学校だったのでしょうかね?
 
しかし読んでいるとどうも私と同世代の不満不平を並べあげつらっているだけという気がしてなりません。

もちろん不満とともに筆者なりの解決法やアイデアも提案されていますが、練りに練られたものと言うよりはジャストアイデアとしか思えないのが残念です。

いや、それでもなにも解決策を考えないで文句ばかり言っている最近の軽薄な評論家やジャーナリストよりはずっといいのですが。
 
楡氏の著作を知ったのは友人に勧められて読んだデビュー作の「Cの福音 」(1996年刊)からです。この本は単行本で、後は文庫本になってからほとんどすべて買って読んでいます。

「Cの福音」では当時はインターネットメールが普及する直前の時期で、パソコン通信を使っての犯罪ネットワークがポイントとなっていました。

1996年当時私はすでにインターネットメールアカウントを持っていましたが、それまでは私もNiftyサーブを使ってメールやBBSに参加していましたので、さっそくそれらを使った犯罪小説ができたと驚いたものです。それからするとこの今の世界は万感の思いがします。

著者別読書感想(楡周平)
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
陰陽師・土御門典明が活躍する妖怪退治の小説です。って書いたらそれで終わっちゃってしまうので、もう少し感想を書くと、文庫本は1997年に発売された少し古いもので、この本も長く本棚にしまい込んでいた途中で断念した本です。

なぜ断念したかは記憶にないのですが、240ページの比較的短い小説で、別に難解ではなく、読みづらいわけでもなく、ただ荒唐無稽なだけです。
 
陰陽師と言うと平安時代に活躍した安倍晴明が有名で小説や映画にもよく出てきますし、京都には安倍晴明を奉っている清明神社まであります。

土御門家はその安倍晴明の末裔ですが、この小説の登場人物は実在の人物ではなく架空の人物のようです。
 
主人公の祖父が語った羅城門に住む鬼の退治など所々に京都らしさが出てきますが、土御門(つちみかど)家と言えば応仁の乱を避けて、とっとと若狭へ逃げだしていた、ちょっと根性なしのようで、京都ではイマイチ人気がありません。



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377
停電の夜に (新潮文庫) ジュンパ ラヒリ

感性豊かなインド人女性の書く短中編小説集で、アメリカでは各賞を受賞したという作品です。

が、私にはイマイチ理解しがたい構成で、いずれの作品も淡々として盛り上がりはなく、最後の結末も知らぬ間に各編終わってしまうという感じです。

どちらかというとハチャメチャな流行本にはとっくに飽きて、深く自分で考えられる人だけが読むべき本かもしれません。

ただ、インド映画にはつきものの集団ダンスシーンは出てこなくって救われます。



  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
閉店時間 (扶桑社ミステリー)  ジャック・ケッチャム

こちらも短中編小説集で、ケッチャムらしく問答無用のハードバイオレンスが満載です。

ただ短中編という制約の中での小説は、どうしてもストーリーを一部端折っているというかすっ飛ばしているように思える部分があり、よく小説を映画化するときに、映画の上映時間の制約から、映画脚本段階で一部を端折ってしまうのになんとなーく似ているなと思ってしまったり。

その点、O・ヘンリ、サキ、J・アーチャーなど短編の名手は最初から短編に向くテーマや内容で、うまくまとめているので、そうは感じません。



  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
ちょっと古い小説で、まだ携帯電話やネット、衛星放送というのが拡がる前の頃の誘拐話しです。

雫井脩介の小説「犯人に告ぐ 」は史上初の「劇場型捜査」という触れ込みでしたが、この「大誘拐」は史上初?の「劇場型犯罪」と言えるかも知れません(他にあればすみません)。

つまり犯人側から、テレビやラジオの生中継を要求し、警察の動きを牽制していきます。
 
そう言えばそれに似た同じようなテーマの映画が10年ぐらい前に渡哲也主演であったようですね。この「大誘拐」のパクリとは言えませんが、誘拐犯罪にテレビ中継を使うところなんかはそのものですね。
 
と思って調べていたら、20年前にこの「大誘拐」も「大誘拐 RAINBOW KIDS 」というタイトルで映画化されていました。

この小説では和歌山の風光明媚な海と山がふんだんに出てきて、作中に出てくる生中継をする地元テレビ局としてテレビ和歌山も全面協力をしているというから、こりゃぜひ見てみないと。
 
小説は、ミステリーファンなら前段部分を読むと、おおよそ想像がついてくる内容ですが、犯人と誘拐された老婆のタッグで県警を翻弄するという奇想天外なストーリーで、そこはエンタテーメント、設定のあちこちに無理やあり得ない部分が多々ありますが、まぁ細かいことはいいのでしょう。

結局はミステリーやコメディ要素を含む犯罪ピカレスク小説と言えるのかも知れません。でも最後がちょっと消化不良で、著者は1981年に亡くなられていますが、続編があってもいいかなぁって思ったりします。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
twitterで紹介されていたので調べると面白そうだったので購入しました。元々の単行本のタイトルは、意味不明でありきたりな「ふしぎの国の安兵衛 」だったと言いますから、文庫化にあたりこの思い切ったタイトル変更はGood!だと思われます。
 
そのおかげかどうかは知りませんが、イケメン侍を表紙に飾った文庫はそこそこ売れているようで、なんと近々NEWS(関ジャニ∞?)の錦戸亮主演で映画化されるようです。単なるファン向けのアイドル礼賛映画でなければいいのですが、、、
 
小説は、江戸時代から現代へタイムスリップしてきた下級武士が、離婚して子供と二人暮らしのキャリアウーマン(古ぅ)の部屋に転がり込んでくるところから始まります。
 
忙しく外でエンジニアとして働く女性の代わりにそのお侍が家事をすることになり、持ち前の几帳面さと研究熱心さで、料理や洋菓子の腕前がメキメキとあがっていき、テレビの料理番組に出演することになります。
 
と、まぁありきたりのような設定ではありますが、このタイムスリップものでは、現代から過去へ行くパターンはもう出尽くした感がありますが、この小説のように過去から現代へ来るパターンは「進んだ現代を見て驚きとまどう過去の人を描く」以外に手法がなく、難しいテーマなのだなというのがわかります。 

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370
親子で直木賞作家となった息子さんのほうの白石氏は、私と歳が近いこともあり(1歳違い)、本名で出版された最初の作品「一瞬の光」からずっと読んできた好きな作家です。

作者と同世代と言うことはつまり主人公とも同世代ということが多く、共感を覚えることが多々あります。
 
この「永遠のとなり」はかなり作者本人の自伝的な要素が多く含まれていそうで(作者も主人公も早稲田卒、パニック障害になって大企業を退職し、郷里の福岡で療養という点など)、主人公が生きてきた時代と自分のそれがシンクして(小学生時代に大阪万博が開催されシンボルだった太陽の塔がそのイメージとして残っているとか)、小説の主人公ほどには波瀾万丈(浮気が妻にばれて、離婚を経験したり)でないにしろ、自分の生き様を思い返すいい機会にもなりました。

著者別読書感想(白石一文)


  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇ 
 
南太平洋の楽園と言われるフィジーを舞台にした小説です。しかし現地に住む人達(フィジー人、インド人、日本人等)にとっては、楽園とは言い難い様々な問題や生活があります。

日本人にとってはフィジーやトンガ、ツバル、タヒチなど南太平洋の国々はみな同じように思えてしまいますが、それぞれの国や民族に特徴があります。特に以前植民地として支配をしていた国の事情にも影響されているようです。
 
小説では2000年に起きたフィジーでのクーデターによる混乱の前後を現地に移住した日本人レストラン経営者、その恋人のインド人女性、学友のフィジー人、フィジー人の恋人の日本からワーキングビザで来ている女性が複雑に絡み合います。
 
元々フィジーの住民は現地人のフィジー人が51%、英国の植民地時代に労働力として強制的に移民させられたインド人(の子孫)が44%と人口が伯仲していて、それが2000年のクーデターの一因となっていますが、楽園にはあまりふさわしくない根深いものがあるようです。
 
つまりフィジー人にとって、自分たちの国で他民族に大きな顔をしてもらいたくないという理屈があり、一方移民インド人にとっては、フィジー人にとって有利な政策の上に、真面目に働かず利益の分配やだけを求めるフィジー人に対して苛立ってしまうという根深いものがあります。
 
普段知り得ない行ったこともない外国のしかも小国の様々な事情が、どこまでが真実でどこまでがフィクションなのかは考える必要があるものの、それらを知ることができるというのは小説ならではの醍醐味です。

通常ならフィジーと言えば南国のマリンレジャーのために行く場所というイメージしかありませんでしたが、そこで生活をしている人達や民族のことなどは例え旅行で行ったとしてもわからないことばかりだと思います。
 
で、2000年のクーデターで観光客が激減してしまい、その後どうなったのか知りたくなり調べてみると、現在は軍事政権が掌握し、民主選挙が行われていないということで、周辺のオーストラリアやニュージーランドなどとも対立し、その隙をついて中国が漁業資源の拡大を視野に入れてうまく入り込んでいるようです。

著者別読書感想(垣根涼介)
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
エッセイが主で、超短編小説?もあったり、隆慶一郎氏の元々の本業であった映画やテレビドラマの脚本家時代の話し、時代小説に対する考え方や発想法、小説の背景などがわかる本です。

隆慶一郎ファンには必携かも知れませんね。
 
この隆慶一郎氏は処女作の「吉原御免状」含め二度直木賞候補に挙がったそうです。

まだ作家としての経験が短い、また次があるということで逃してしまい、作家活動を始めてわずか5年(66歳)で他界され、結局受賞ができなかったことで、その後直木賞の選考方法にも影響を及ぼしたそうです。
 
著者別読書感想(隆慶一郎)


  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
応酬 (講談社文庫) ポール・リンゼイ

主人公はマフィアの大ボス(病気療養中)の娘と結婚したばかりに、下部組織のリーダーをやらざるを得ないやる気のあまりない男と、一方ではFBIの中では鼻つまみものが集められてダーティな潜入捜査や、盗聴・追跡などの張り込みを専門におこない、容疑が固まり犯人を挙げるときには、地元の警察署にそのすべてを引き渡してしまうという縁の下の力持ち部隊のリーダーです。
 
長編小説ですが、そのマフィアとFBIの両名が接触するのは最後の最後で、それまではずっと善悪それぞれが別々に事が進んでいきますが、本来は善と信じているFBIのダーティなところと、悪と思われるマフィアの意外と律儀で真面目なところが対照的で楽しめます。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
この本は、ずっと前に購入し、数ページ読んだところで、ハチャメチャで理解不能となり、長く書棚の肥やしとして溜めておかれた小説です。今回、熟成した肥やし救出計画のもと(単に図書購入費削減)、ほこりを払って一気に読んでみました。
 
森博嗣と言えばデビュー作「すべてがFになる」や「スカイ・クロラ」などが有名なSF推理ミステリー作家ですが、読むのは初めてです。

この作家の小説はしばしば漫画やゲーム、映画にもなり、マニアックな人達(単にオタクとも言えなくはない)にはとてもウケているのがわかります。

またわずか10年ぐらいのあいだに数十の作品を上梓していて多作な作家といえるでしょう。
 
映画の「スカイ・クロラ」はDVDを借りてきて見ましたが、精密な航空機の描写など、大人でも十分に楽しめる作品でした。しかしストーリーがこれもまたぶっ飛んでいて、ストーリーは中学生~高校生向けなのかなぁと思った次第です。

著者別読書感想(森博嗣)
 

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363
3月後半は読みかけて途中断念した本の中から3冊を最初から読み直しました。以前断念したという先入観があるわけではないと思うのですが、やはり読みづらく、なかなかサクサクとは読み進めません。
 
その中の「ナイロビの蜂」は前から映画版のレンタルDVDが気になっていたのですが、小説を読んでからと思ってまだ借りていません。

今回ようやく読み終えたので、今度借りてきたいと思います。私の中でのベスト3の名作「イングリッシュ・ペイシェント」と同じ俳優さん(レイフ・ファインズ)で、舞台も同じアフリカですが、時代と原作者は違います。

「イングリッシュ・ペイシェント」が不倫の愛に対して、「ナイロビの蜂」は歳は離れているけどちゃんとした夫婦の愛がテーマですから道徳的に言っても問題ないでしょう(笑)。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
明日なき二人 (ハヤカワ・ミステリ文庫) ジェイムズ・クラムリー
知る人ぞ知るなんでも文学的価値が高いと言われるハードボイルド作家の小説ですが、以前に読み始めたところ文章と展開が難解で、十数ページいったところで理解不能となり途中で断念した小説です。本棚を整理していたところ、目に付いたので、久しぶりに手にとって読んでみました。
 
翻訳者はハードボイルドミステリ小説の評論家であり、自身でもテレビドラマ「探偵物語」の原案を作るなどして、小説の執筆もおこなっている小鷹信光氏なのですが、どうもこの翻訳は意味不明なことが多く、私には合わないことがわかりました。
 
この小説の二人の主人公ミロ・ミロドラゴヴィッチとC・W・シュグルーは、著者の過去の小説の中でシリーズ化されていますが、熱心なファン向けに格好をつけているのか、翻訳者は当然シリーズ全編をよく読み理解した上で翻訳しているので気づいていないだけなのか、クラムリー初心者にとっては古文書を読むように苦痛で難解です。
 
クラムリーの他の作品では別の翻訳者が訳している本があるようなので、今度はそれを選んで読んでみようと思います。

それでもやはり難解で、途中で投げ出せば、翻訳者の責任ではなくクラムリーの文体やストーリーのせいということになりますが、どうもそうとは思えません。
 
小説の内容は、ファンにはたまらないらしい個性豊かな二人の探偵が協力し合って、アメリカやメキシコのあちこちを旅して、巨悪をやっつけるというわかったような、わからないような、もうどうでもいいって話しです。

このようにマニア向けのシリーズ物を途中から読むと、内容が理解しにくいことがままあります。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
ナイロビの蜂 (集英社文庫)(上)・(下) ジョン・ル・カレ
こちらも2007年に購入後、すぐに読み始めたところ、最初から登場人物が多く、しかも本名とニックネームと土地の名前がいずれもカタカナで入り交じり、通勤時往き45分、帰り45分、就寝前45分に分けて読んでると、だんだんとわからなくなって降参した小説です。記憶力の低下の影響かもしれません。
 
内容は冒頭にアフリカのケニアに赴任している英国外交官の美しい若い妻が陵辱され殺されるという事件が発生し、精神的に強く結ばれている年の離れた旦那(外交官)が、妻がそれに関わったために謀殺された陰謀を英国とケニアと多国籍企業を敵に回し、ひとりで暴いていく物語です。
 
登場人物は地元のアフリカ人以外は、みな優雅なハイソサエティかつお金持ちばかりで、不況に苦しむ今の経済状況の現実を鑑みると読んでいて少々腹が立ってきます。

まぁ貧乏人で下流階級の年老いた不細工な妻が殺されても小説にはならないでしょうが、純なラブストーリーにもう夢見てあこがれる年齢でもなく、現実とのギャップが激しすぎて、なかなか感情移入して集中はできません。

但し前述しましたが、これは今度DVDを借りてきてゆっくり観たいと思っています。いい小説だと映画もいいとは限らないのと同様に、その逆を期待して、、、
 



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紆余曲折の人生を歩む、しがないオヤヂです。
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