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「ダンドリくん」という漫画を今でも時々思い出します。1990年頃、その頃ランチでよく通っていた飲食店に置いてあった「漫画アクション」に連載されていました。

作者は泉昌之氏(泉晴紀氏と久住昌之氏の共作のペンネーム)で、タイトル通り、衣食住含め身の回りのことを段取りよくおこなう、うんちくが毎回収録されたコミックです。
 
一番記憶に残っているのが、東京から大阪方面へ新幹線に乗って旅行(出張)する時の段取りですが、覚えている部分だけで言えば、新幹線に乗り込んでから、重い荷物を持ちながら、慌ててチケットをポケットからごそごそと取り出し、座席番号を何度も何度も確認し、狭い通路を行ったり来たりしている人が実際に多くいるのですが、ダンドリ君は、乗る前にチケットの車両番号だけでなく座席番号までしっかりと記憶しておくことで、席から一番近い最適な乗降口から乗車、さっと自分の席に座ることができます。

さらに出発後、しばらくは都会の景色を眺めた後、おもむろに買っておいた駅弁を取り出し、ゆっくり味わって食べ、ちょうど終わる頃に進行方向右側を見ると、パッと富士山が間近に広がって気分爽快という、素晴らしい?ダンドリぶりです。
 
く、くだらない、、、と思うでしょうけど、結構はまるんです。
 
あらためて他のダンドリを思い出そうとすると、歳のせいか、それとももう20年も前のことなので、なかなか甦ってこないのですが、様々な場面で「あっそういえばダンドリくんはこう言う時にこうしてうまく処理していたな」とか思い出したりします。
 
直木賞をとった佐々木譲著の「警官の血 」を先日読みました。この小説は少し前にテレビでドラマ化もされていましたが、その時は気がついたのですが、何回かに分けた連続ものだったので見ていません。

その小説の中で、主人公(のひとり)がスポーツ新聞を読んでいた同僚(警官)との会話で「自分が生きてきた時代のことは、いったい何で記憶することになるのだろう?」「当時の総理大臣?警視総監?手掛けた大事件?それとも贔屓にしていたプロ野球選手の引退?」というような会話がありました。
 
さて私にとって、社会人になってからは、その節々で何がそれにあたるのかと考えて見た時に、結婚以外には引っ越しをともなう転勤ぐらいしか、強く印象に残っている出来事はなく、つまり20代、30代の約20数年間は、同じようなことを同じような場所で、同じように淡々と働いていたということなのでしょう。

なんだかそれも寂しいものですね。ちなみに40歳以降は、転職、リストラ、再々就職など激動の数年間を過ごしたのと、割と最近のことなのでよく記憶にはよく残っています。
 
「ダンドリくん」を古い記憶からふと思い出し、調べてみるとそれが1990年に連載されていたことがわかり、今から20年前ということは年齢にして私の32歳頃で、たぶん自分が公私ともに一番脂がのっていた頃のはずです(余り記憶にはないのですが)。

そして「ダンドリくん=新幹線の乗車うんちく編」をすぐに思い浮かべたのは、その頃は仕事の出張で東京から大阪や名古屋へ毎月のように出掛けていましたので、たぶんそのたびに、ダンドリくんを思い出していたからなのでしょう。
 
「ダンドリくん」は今でもAmazonで単行本が買えるとわかりましたので、購入して、子供にも読ませたいと思っています。

今と当時では相当に社会情勢(1990年というとバブル後期の絶頂期であり、パソコンも携帯電話も普及前)が違っていますから、どこまで役に立つのかは読んでみないとわかりませんが、その時代背景の違いを感じるのもまた楽しみです。
 


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339
聖灰の暗号〈下〉
 帚木 蓬生 

帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)氏は、医師免許をもっているということもあり、「受精」「臓器農場」などの医学関連の小説も多いのですが、それだけでは終わらず、「三たびの海峡」「千日紅の恋人」など純粋な人間ドラマにも定評がある作家です。
この「聖灰の暗号」は、13世紀のフランス南部の地方都市で展開される、カタリ派(Cathares)と呼ばれたキリスト教徒弾圧の歴史サスペンスですが、無宗教な日本人でも十分に楽しめる内容になっています。

同じようなテーマには「ダ・ヴィンチ・コード」や「天使と悪魔」(いずれもダン・ブラウン著)、「イエスの遺伝子」(マイクル コーディ著)、「キリストの遺骸」(リチャード・ベン サピア著)など海外で書かれた小説が主流ですが、こちらはちょっと控えめな日本人学者がローマ教会の封印した過去の歴史をひもとくサスペンスとなっています。
東京大学文学部仏文科を出た後、TBSに勤め、その後退職して医学部へ進み、精神科医となったとんでもない経歴の帚木氏らしく、この小説にはフランス語はもちろん、すでに廃れてしまった南仏のオック語まで喋れるスーパー日本人歴史学者が登場します。

但し、同じく歴史学者インディ・ジョーンズのような、派手なアクションはありません。しかし少しずつ真実に近づいていくところは、きっと映画にしてもドキドキワクワクで楽しめることになるでしょう。まだ映画化の話しはないようですが。

著者別読書感想(帚木蓬生)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

グーグル革命の衝撃 NHKスペシャル取材班 

今頃になってGoogleの凄さを知っても遅すぎ!って思いながらも読んでみました。

確かに前半部分はGoogleとは何者ぞ?というような初級編が続きますので、そんなの知ってるよ~ん!ということも数多く出てきます。

しかし中盤あたりからは、NHKスペシャルの取材でのこぼれ話や、取材の意図、真意など番組の中では語られない興味ある話しが方々に登場します。
NHKは言わば代表的な旧メディアで、本来Googleのような新形態メディア(と言っていいのかどうか)とは相反する立場にあります。

例えば「テレビの視聴率が落ちたのはネットのせい」と言われたり、Googleの子会社である動画投稿サイトのYOUTUBEには「NHKの番組を含むテレビ局が著作権を持つ番組が違法に投稿(掲載)されている」ことなどもあり、テレビ局としては憎きGoogle批判を展開したいというのが本音ではないでしょうか。

しかしさすがにスポンサー獲得に必死にならなくてもよい、法律で守られた公共放送ということで、ある程度は公平・公正な判断で書かれているようです。
それにしてもGoogle(とそこの社員)が考え、描こうとしている未来(もうすぐ近くまで来ていますが)は、この本を書いたNHK取材班のバイアスのかかった内容だけで判断してはいけませんが、あまりにもおぞましく、背筋が凍るような気がするのは私だけでしょうか。NHKとしてはそれが狙いだったのかも知れません。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
やさしい小さな手 ローレンス・ブロック 

「やさしい小さな手」というひとつの短編小説の題名からとったタイトルの短編集です。そのタイトルから「ほんわかと暖かな家族のドラマ」を連想してから読み始めると、まったくひどい目に遭うでしょう。

満員電車の中では周囲の目が気になり、読むのも躊躇われるほどの卑猥な言葉、下ネタ、用語が次々と出てきますし、「やさしい小さな手」もちょっと普通では考えられないことのために使われるものです。
私の場合は、題名ではなく作者ローレンス・ブロックで躊躇わずに購入したので、短編集だということ以外、内容はまったく関知していないまま読み進めました。
前半に出てくるいくつかの短編は、ちょっとどうかなと思える、あまり面白くないストーリーと、よくわからない結末で、これは翻訳者の力量のせいかなぁという感想です。

しかし後半に続く短編はさすが!というストーリーが展開され、ローレンス・ブロックの代表作でもある「マット・スカダー」シリーズの主人公が登場してくる頃には、あと本の残りページが少なく「あれま残念」と思うに至っていました。

この本の評価がもし分かれるとしたら、我慢して前半部分を読めるかどうかにかかっているでしょう。またマット・スカダーの本をいくつか読んでいないと、最後のほうで登場するエレーンやミッキーなどシリーズには欠かせない役者達のことがわからないと思います。
そのマット・スカダーシリーズですが、2001年に発行された「死への祈り」が2006年に文庫版となりましたが、2005年に単行本で出た「すべては死にゆく」の文庫版はまだ出てこないので、ここのところしばらくご無沙汰をしています。

単行本で出てから文庫になるまで5年というのはちょっと長過ぎって気もしますが、これも出版社側の戦略なのでしょう。
そういえばジャンルは違いますが、高村薫著の「レディ・ジョーカー」も1997年単行本が出てからずっと文庫版を期待していましたが、2004年には映画化もされていながら、2010年2月現在まだ文庫本にはなっていません。文庫じゃないと満員電車の中では読めないんですけどねぇ、、、

著者別読書感想(ローレンス・ブロック)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

今年(2010年)「ほかならぬ人へ」で直木賞を受賞した白石一文氏は、同じく直木賞作家白石一郎の子ですが、双子の弟白石文郎氏も小説家で、絵に描いたような作家一家です。

スポーツ選手や政治家は2世、3世が当たり前のようになっていますが、小説家は珍しいのではないでしょうか?
この「見えないドアと鶴の空」は2004年に出ましたが、自身の週刊誌記者としての経験も交えて、純文学風?に作られています。

この人の小説のタイトルには長いものが多いのが特徴で「僕のなかの壊れていない部分」「もしも、私があなただったら」とか、まだ文庫になっていないので読んでいませんが「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」などがあり、「見えないドアと鶴の空」も意味不明な長いタイトルのうちに入るでしょう。
内容は夫婦の葛藤を描くのは常ですが、それに加えて超能力をもった人がバンバン出てきます。

イエスキリストも同じような力を持っていて、病人を治していったというような伝説を思い出しましたが、現代にあてはめるとどうしても陳腐なものになってしまいます。

まぁ小説なんてものは想像の賜物ですからそれでいいのでしょう。 

著者別読書感想(白石一文)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
柳生非情剣 隆 慶一郎 

柳生というと1978年に映画やテレビドラマが作られた「柳生一族の陰謀」が有名で、2008年にもリメークされてテレビで放映されたようですが、私は残念ながらいずれも見ていません。

一般的にこの「柳生一族」という言い方が、これらの映画やドラマにより、知られるようになったと思います。
その柳生一族ですが、多くの場合は柳生新陰流という剣術流派を創り出した柳生宗厳(石舟斎)から、その孫代ぐらいまでを指すのだろうと思います。

有名な柳生十兵衛は柳生三厳の別名で、宗厳の子の柳生宗矩(むねのり)の次男、つまり宗厳の孫にあたります。

時代としては宗厳(石舟斎)が剣術家として織田、豊臣、徳川それぞれに親交があり(豊臣秀吉には領地没収されていますが)、宗矩以降は徳川家代々の剣術師範となっています。
その柳生一族のひとりひとりにスポットをあて短い短編集に仕上げているのがこの「柳生非情剣」です。

そうした戦国時代に主に影として生き延びてきた柳生一族の3世代を知っておくと、時代小説に時々登場してくる柳生一族が身近に感じられるようになります。
ちなみに柳生の里は奈良県奈良市柳生町にあり、このあたりは現在の奈良、京都、滋賀、三重の各府県の境目で、忍者で有名な伊賀や甲賀のすぐ近くになります。

したがって、戦国時代には表舞台に立つよりは、主に諜報や暗殺の裏の世界でもっぱら活躍していました。だから「柳生一族=陰謀」というイメージが定着したのでしょう。

著者別読書感想(隆慶一郎)

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332
花の回廊―流転の海〈第5部〉 宮本輝

宮本輝氏の自伝的長編小説「流転の海」の第5部です。時代はまだ戦後まもない昭和20年代の大阪が舞台です。

同氏には「泥の河」「道頓堀川」など幼少期を送った大阪の下町を描いた原点とも言える著作があり、その薫りがします。
シリーズになっていますので、「流転の海(第1部)」、「地の星 (流転の海 第2部)」、「血脈の火(流転の海 第3部)」、「天の夜曲(流転の海 第4部)」と読み進めていかなければ、よくわからないところが出てきますが、第1部が出たのが今から25年も前(文庫で読んだのはたぶん20年ぐらい前)ですので、すっかり忘却の彼方という状態です。

いい小説なので、ゆっくりと最初からもう一度読んでみたいと思っています。なので、まだ読んでいない人は第1部~第5部まで一気に読めますので、羨ましいです。 

著者別読書感想(宮本輝)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
  
月島慕情 浅田次郎

浅田次郎氏の小説は基本的に文庫になれば全部読んでいますが、「蒼穹の昴」や「壬生義士伝」のような長編はもちろん、このような短編もさすがです。

ただ短編はあっという間に終わってしまって物足りない消化不良な感じがします。

やっぱりじっくりと長編をわくわくしながら読みたいというのが本音です。

この七編の短編はいずれも涙腺が弱いとウルウルすることうけおいです。私も「雪鰻」や「シューシャインボーイ」なんかには、、、ちょっと泣いてみたい人にお勧めです。  

著者別読書感想(浅田次郎)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
警官の血(上)(下) 佐々木譲

佐々木譲氏渾身の作品です。佐々木氏は北海道出身で現在も北海道に住んでいますが、奥様がこの小説の舞台である谷中あたりの出身で今でもお住まい(佐々木氏は北海道で単身生活)ということです。

先日直木賞受賞されましたが、えっ?まだだったの?って思っいました。

エトロフ発緊急電」や「ストックホルムの密使」「ベルリン飛行指令」の3部作はもちろん、「昭南島に蘭ありや」「鷲と虎」など戦記ものが好きです。警察ものも豊富で昨年映画にもなった「笑う警官」など北海道警シリーズもあります。
警官の血はタイトル通り、祖父、父、子と三代続いた警官一家が、祖父が死亡した原因を突き止めていく物語で、戦後まもなくから次第に復興していく日本の姿がよく描けています。

昭和30年代の頃のパートを読んでいると、そのままALWAYS 続・三丁目の夕日(映画)のワンシーンを思い出しそうです。

また最近ではほとんど忘れ去られてしまった過激派との闘いも著者自身が団塊世代でその渦中にいたのかどうかは知りませんが、思い出させてくれました。 

著者別読書感想(佐々木譲)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
棘の街 堂場瞬一

堂場瞬一氏の単発小説です。主人公が刑事で、よくあるパターンの敏腕ではあるが「はみ出しデカ」。

少し前に読んだ同じ作者の「約束の河」と同様、犯罪に巻き込まれた少年が都合の悪い部分だけ記憶喪失。それ流行っているんですか?(笑)

まぁ結局はなるようにしかならないわけですが、主人公はみんな裕福な恵まれた子供生活を送っているのにどうしてそんなグレちゃうんでしょうね。

刑事でグレてるとはちょっと違うけれど、人生斜めに見ていることは確かです。

それって親が悪い?いや、やっぱり本人が一番悪いでしょう。ということで、せっかくのハードボイルドなのに感情移入がまったくできません。 

著者別読書感想( 堂場瞬一)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
聖灰の暗号〈上〉 帚木 蓬生

現在下巻を読んでいるところなので、感想は次回。とっても面白い!でもクリスチャンの人は読まない方がいいかも。

こういう本をアメリカとかヨーロッパで発刊すると、作者の命の保障はないでしょう。その前に出版社がクレームやテロを恐れて出版してくれないか、、、

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328
故ロバート・ブラウン・パーカー(Robert Brown Parker)の代表作スペンサーシリーズは基本的にどの物語から読んでも面白く読めますが、やはりその周辺事情を知っておく方がより楽しめます。


ゴッドウルフの行方 (1973年)はシリーズ最初の作品でマニアの中でも評価は高くお勧めの一品です。スペンサーも元警官ですが、この時から探偵小説には欠かせない殺人課の刑事マーティン・クワークとフランク・ベルソンが登場し、その後もスペンサーの良き理解者、協力者としてずっと縁があります。


誘拐 (1974)ではスペンサーの恋人スーザン・シルヴァマンが登場します。スーザンとの絡みはその後ずっと続きますので押さえておくべきでしょう。


スペンサーが活躍するボストンはもちろんレッドソックスの本拠地。パーカーもレッドソックスファンらしくメジャーの話題も時々出てきます。3作目の失投 (1975年)はそのレッドソックス球団が舞台です。


約束の地 (1976年)はアメリカ探偵作家クラブ賞を受賞し、名実とも評価が高まってきました。この後ほとんどのシリーズに登場する無茶苦茶強くてしかも理知的な黒人の相棒ホークが初登場です。


ユダの山羊 (1978年)はヨーロッパが舞台です。依頼人の妻を死に追いやったテロリスト達を追いかけてイギリス、デンマーク、オランダなどを転々とします。相棒ホークも大活躍です。


レイチェル・ウォレスを捜せ (1980年)はシリーズの中でも私のベスト3に入るお気に入りです。レスビアンでフェミニスト活動家(作家)のレイチェルに最も嫌悪されているタイプの男臭いスペンサーがレイチェルの護衛につきますが、隙を突かれて誘拐されてしまいます。


初秋 (1980)は私がベストと思う一品。両親に捨てられたも同然で自閉症になってしまった少年ポール・ジャコミンを自立させるために立ち上がります。スペンサーの優しさと男らしさがうまく表現されます。この作品で作家パーカーと主人公スペンサーの名前を世界に知らしめ、ハードボイルドの世界で不動の位置を占めたと言っても過言ではありません。


拡がる環 (1983年)では今後時々出てくる最高の銃使いヴィニー・モリスが登場します。実はこの無口な殺し屋ヴィニーが登場人物の中で私の一番のお気に入りです。以降時々ちょい役で登場しますが、恋人スーザンの護衛という役回りが多いようです。


告別 (1984年)で登場したリタ・フィオーレは最初は検事補、その後敏腕弁護士として登場しますが、何度もスペンサーを誘惑しようとしてフラれ続けます。


晩秋 (1991年)は初秋の続編で、初秋で救った少年ポール・ジャコミンが立派なアーティストになって登場します。


ペイパー・ドール (1993年)ではスペンサーの友人達が多く登場します。中でもゲイの刑事リー・ファレルにはとっても味があります。


虚空 (1995年)はホークの登場しない珍しい作品で、舞台はロサンジェルス。友人でもある刑事フランク・ベルソンの妻を救い出すため、LAのギャングチョヨと組むことに。


悪党 (1997年)ではスペンサーが殺し屋グレイ・マンに撃たれ瀕死の重傷に。グレイ・マンとはその後和解し、仲間になります。


ポットショットの銃弾 (2001年)は過去のシリーズで登場したガンマン達(ホーク、ヴィニー・モリス、テディ・サップ、バナード・フォーチュナート、チョヨ、ボビー・ホース)が結集して荒野の七人をやります。


冷たい銃声 (2005年)では相棒ホークが撃たれ重傷を負う。対決するために以前スペンサーを撃ったグレイ・マンやヴィニーに協力を依頼する。


番外で、スペンサーシリーズではありませんが、多大な影響を受けているレイモンド・チャンドラーの執筆途中の遺作「プードル・スプリングス物語 」はパーカーが完成させて1989年に世に出しました。無理した部分もあるのでしょうけど、チャンドラーの小説というより、パーカーの小説と思って読んだ方が良さそうです。


さらばスペンサー!さらばロバート・B・パーカー
ロバート・B・パーカー「スペンサーシリーズ」全巻まとめ
著者別読書感想(ロバート・B・パーカー)


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毎日新聞 2010年1月21日
訃報:R・B・パーカーさん77歳=米ハードボイルド作家
19日のAP通信などによると、米マサチューセッツ州ケンブリッジの自宅で18日死去。死因は不明。
32年同州生まれ。ノースイースタン大などで教えるかたわら、73年に私立探偵「スペンサー」を主人公とする「ゴッドウルフの行方」でデビュー。76年発表の「約束の地」で米国推理作家クラブ最優秀長編賞を受賞した。テレビドラマ化もされた「スペンサー」シリーズが人気を博し、ハードボイルド作家としての地位を確立した。(共同)
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男のロマンを感じさせてくれるたいへん好きな作家でした。ベタな言い方をすれば、ハードボイルドの代名詞ともなった私立探偵フィリップ・マーローで超有名なレイモンド・チャンドラーの魂を引き継いだ作家でもありました。

死因は不明とのことですが、年齢的に言えば、アメリカ人の平均寿命は超えているので、特に驚きはしませんが、まだまだ読みたかったので残念なことです。

好きになった作家の本は基本的には片っ端からすべて読むのが自分の習性なのですが、この作家はとにかく多作な作家で、スペンサーシリーズだけでも37冊もあります。

その他、ジェッシィ・ストーンシリーズ、サニー・ランドルシリーズ、エヴェレット・ヒッチ シリーズがあり現在出版されているものだけでも50冊以上あるのではないでしょうか(ただ大型書店でもその半分も置いてありません)。なので、とても全部は買い揃えていません。

20年ほど前から少しずつつまみ食い的に読み進め、今までに約30冊ぐらいは読んだでしょうか。ということはまだこれから彼の作品を20冊ぐらいは読めるということですね。ちょっと安心しました。

ハードボイルド小説のお気に入りについて以前日記に書いたことがあります。その中の海外の作家で現役のローレンス・ブロック、マイクル・コナリー、フレデリック・フォーサイスに頑張ってもらわなければいけません。

自分へのメモとして読んだロバート・B・パーカーの小説を書いておきます(今までに4冊ダブって購入しました)。いずれも面白かったです。

書店には比較的新しい2~3種類しか置いていないので、私は買うときは丸善や紀伊国屋の本店へわざわざ出掛けました。今はAmazonでほとんど揃っているので便利になりました。しかしさすがのAmazonでも本の表紙の画像がなかったりします。画像がないものはテキストリンクだけ貼っておきます。

儀式 (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ)
キャッツキルの鷲 (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ)
虚空―スペンサー・シリーズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)
残酷な土地 (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ)
晩秋―スペンサー・シリーズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)
誘拐 (ハヤカワミテリ文庫―スペンサー・シリーズ)


【スペンサー関連リンク】
著者別読書感想(ロバート・B・パーカー)


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紆余曲折の人生を歩む、しがないオヤヂです。
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