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ubume.jpg 小説の舞台は戦後まもなくの昭和20年代後半(1940年代後半~50年代前半頃)ってところでしょうか(書いてあったかもしれませんが、記憶になし)、とにかくまだ戦争の傷跡がそこここに残っているというような東京です。

「背筋が凍るような物語」というわけではないですが、すべて理詰めで密室からの行方不明男性の謎解きをおこなっていきます。
 
都内にある個人経営の病院の跡継ぎの男性が密室内から忽然と姿を消してしまったので探して欲しいと、人には見えない透視力のある私立探偵に依頼があり、たまたま居合わせた友人とともに病院へ行くと、その私立探偵は警察へ届けろと言って去ってしまいます。

そこでその友人が古本屋を営む一方で神社の宮司や憑物落としをやっている別の友人とその妹に頼んで、謎解きに奔走するというストーリーです。
 
鍵となるのはタイトルにあるとおり「姑獲鳥」(うぶめ)という妊婦の妖怪のことで「産女」とも書きますが、日本各地にそれに類する伝承が残っています。
 
この小説はウルトラマンや帝都物語の映画監督で有名な実相寺監督の手により2005年に映画にもなっていたそうで、そう言えばテレビのCMで流れていたことを読後に思い出しました。

その時は難しい名前だなぁってぐらいしか興味はありませんでした。今度DVDで借りてくるかな。

著者別読書感想(綾辻行人)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇ 
 
眩暈 (講談社文庫) 島田 荘司
 
多くの本格的推理小説を出している島田荘司氏の作品ですが、読むのはこれが初めてです。

島田氏は団塊世代の作家で売れっ子の伊坂幸太郎や綾辻行人にも大きな影響を与えたということですが、直木賞始め大きな賞には縁がなく、同じ多作の推理小説というジャンルでも社会派推理小説の松本清張氏とは対極に位置しているのかもしれません。
 
この小説は島田氏の代表的な御手洗潔シリーズ28編中のひとつで、1992年に発刊されたものです。本来はこの眩暈の中にもチラッと登場してくるシリーズ1作目で著者のデビュー作である「占星術殺人事件 」(1881年)を先に読むべきだったかなと、ちと反省するところですが、街の本屋さんにはほとんど置いてありません。
 
内容は子供?の日記から始まり、やがて成長してから自宅の中で殺人事件がおこり、通報するために外へ飛び出せば、信じがたい奇想天外な街の光景が拡がっているといた文章が探偵の御手洗潔の元に届けられ、単なる狂人の想像かと思いきや、それがすべて実際に起きていたことを証明していきます。この謎解きが多少無理なところもありますが、よくできていてビックリです。
 
長い小説ですが、このような小説ではどこに謎解きのヒントやポイントがあるのかを考えながら読むのが楽しみでもあるので、スラスラとは読めず、しっかり1ページ1ページ深く読んでいき、時には立ち止まって少し前に戻って確認をしたりして読み進めますので、暑い夏の日にクーラーの効いた部屋でゴロリと寝ころびながら読むには最適です。
 
さっそく前作の「占星術殺人事件」も読んでみたいものです。書かれたのが今から30年前の小説なので、懐かしい風景にも出会えそうです。

著者別読書感想(島田荘司)
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 

爆発的に売れた「ウェブ進化論 」で一躍有名人&お金持ちとなった梅田氏の「柳の下にドジョウ本」です。

進化論でも同様でしたが、頭のいい人の特徴でしょうで、言わんとすることはなんとなくわかるのですが、自分の体験やそれを元にした想像の世界にどっぷりとつかって、お気楽な非現実的理想論を説いています。
 
なので、普通のありきたりの庶民にはどうでもいいことが多く書かれていて、またとことん主観的で「ウェブ進化論」を信奉する梅田ファン以外にはあまりお勧めできるものではありません。
 

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
優しすぎて、怖い (文春文庫) ジョイ フィールディング
 
500ページを超える長編心理サスペンス小説です。私は差別というわけではないのですが、女性作家が好んで書く延々と続く心理描写や感情表現場面が苦手で、この本はいきなりそういうシーンから始まりますので、5~6年前に購入後、数ページでイライラして断念してしまい、長らくカバーを掛けたまま本棚にしまってあった本です。
 
今回は精神的にも肉体的にもゆとりのある夏休みにゆったりと読んだので、最後までキチンと読了することができましたが、やはり私の苦手な場面が多くて(というかそういう場面が8~9割)、ちょっとげっぷが出るくらいに食傷気味です。
 
ストーリーは、主人公の美しい女性が街中で突然記憶をすっかり失ってしまい、自分が何者で、なにをしているのかがわからなくなってしまいます。

しかも着ている服には大量の血の跡があり、ポケットには1万ドルの現金が入っています。起承転結の起はもうこれで十分でしょう。
 
犯罪との関わりを避けようと服を着替えお金も隠し、病院へ行くと、偶然知り合いに出会い、自分が結婚していて子供もいることが分かり、しかもこれ以上は望めないと思えるぐらいにとても裕福で恵まれています。

ところが、、、ってところがミソなのであとは書きませんが、主人公が心の中でずっとあれこれと考える想像が中心にストーリーは進んでいきます。
 
タイトルは、記憶喪失で、しかも精神的不安定で、妙な想像ばかりしている妻を、甲斐甲斐しくサポートしてくれる優しくて誰もがうらやむほどの旦那さんのことだと想像します。

でもこれじゃぁ明らかにその旦那になにか裏があるな?ってすぐにわかってしまいますね。

しかしだからこそ、多くの読者はこの女性主人公の心の叫びに安心して感情移入できるのかもしれません。きっと私は悪くない、悪いのは周りの人達で、私は可哀想な人なんだって。
 

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420
ハンニバル (新潮文庫) (上)(下)トマス ハリス

1999年に刊行された小説で「レッド・ドラゴン 」「羊たちの沈黙 」と併せて3部作の最終編です。

「羊たちの沈黙」で精神科医ハンニバル・レクター博士と関わりができたFBI特別捜査官クラリス・スターリングと、レクター博士のせいで昔、愛犬に自分の顔面を食い散らかされ、生命維持装置で生き延びている大金持ちのメイスンの残忍な復讐計画が主なテーマとなっています。
 
このハンニバルは以前テレビかビデオで見た記憶があるのですが、そのときの印象として残っているのは、ラスト近くのクライマックスで生きている人間から脳の一部を切り取りそれをフライパンで炒め本人にも食べさせるシーンだけでした。
 
この本は10年ほど前に購入したものですが、なかなかじっくり読む機会がなく、熟成されたワイン同様に長く寝かせたままになっていました。

今読んでも十分に面白く、迫力があり、残忍で、ラストに待ち受ける意外な結末には驚かされることになります。
 
ただ小説の中では小柄でやせ形体型のレクター博士ですが、映画(DVD)ではやや小太りなアンソニー・ホプキンズが演じていますが、あの不気味な雰囲気は、もうすっかり定着してしまっています。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 

ブログでの過激な発言が人気の池田氏ですが、この方自身も日本の旧体制や年金問題からのいわゆる逃げ切り世代の代表格です。

発言の内容には「もう自分はやりたいことやお金も稼ぐだけ稼がせてもらったから、あとは自分の損得には関係ないところで、若い頃にはまったマルクス理論を振りかざして、あとは野となれ山となれ」主義の筆頭という気がします。
 
書かれている内容は一部を除いて至極もっともなことで、さすが学識経験者と言ったところです。

様々なデータを元にして持論を述べられていますが、データというのはそれを調べる目的や、使い方によって正反対の意味を持つ危険もあり、特に出典のないデータを持ち出して「こうだからこうだ」という決めつけが時々見られるのは本を構成する上ではやむを得ないのかもしれません。
 
一番気になるのは氏の持論でもある「解雇規制の撤廃」についてです。著者は「解雇規制すなわち正社員を解雇する権利に強い制限があることで、雇用の流動性が進まず、非正規雇用が増える」と言うことですが、これは単なる景気悪化が最大要因であることには触れず、現役世代から逃げ切った人がいくらそれを言っても説得力がありません。
 
つまり今その解雇制限について撤廃を言うのはそういう逃げ切った世代か、入社した当時から頭を押さえ続けられている団塊ジュニア世代以下の30代半ばまでの人達です。
 
現在40代~50代の人は、若い頃からそういう逃げ切り世代の人達に「今は給料が安くて仕事がきついけど、それは40代50代に給料も仕事も充実を得るために仕方がないこと」とずっと言われて我慢を押しつけられてきました。

ところがパラダイムシフトが起き、それまでの約束はなかったことにすると突然言われ、さらに安定雇用も守られないとなれば、中高年者のうち10人に一人か二人の幹部以外は、みんな不要とされてしまいます。
 
ノンワーキングリッチとして働かない高額年収を得ている中高年者の例としてNHKの元同僚の話が出てきますが、そのような特殊な団体に所属している人の例を出してもまったく説得力がありません。

今の40代50代の多くはリストラや企業の存続に怯え、家族や住処を守るため、若い人が毎年海外旅行へ遊びに出掛けるのを横目で見て身体にむち打ちながら必死に仕事をしています。
 
もし本当に解雇規制をなくそうと思えば、住宅ローンや子供の教育費で人生で一番金銭的負担が大きい40代50代の中高年者のセーフティネットが整備されてからのことでしょう。それは失業保険の手当ぐらいではとても収まるものではありません。




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416
ネットで紹介されていたので、書店で探したけど全然なく、Amazonにはあったので購入しました。発刊自体古いせいか、新品ですが送られてきた本は少し焼けが入ってます。どこかの本屋さんに並べられていた返品ものかもしれません。

この文庫本の発刊は1989年12月ということですから今から21年前です。書かれたのはその数年前のはずです。読んでいて盛んにポケベルや公衆電話が出てきますので携帯電話の普及前ということです。
 
内容は、作家を目指しているものの、生活費を稼ぐために、弁護士事務所でもっぱらケチな事故の証拠集めに奔走する私立探偵スタンリー・ヘイスティングズが主人公で、バイオレンスや拳銃などとは無縁の日々を送る妻と子供もいる中年男性の話です。

私立探偵の免許を持っているのも、自分で欲しいからとったのではなく、契約している弁護士事務所から取るように言われてのことですから、なにか大きな野心があるわけではありません。
 
ところがある日、オフィスの看板を見て「不法カジノで借金を背負い、コカインの運び屋をやらされている」「そのコカインをくすねたのが見つかったらしいので助けて欲しい」と頼まれ、当然そんな危険なことはできないからと断ります。

ところが翌日新聞を読んでいると、まさしくその男が惨殺されたという記事を発見してしまい、自分が断ったことに責任を感じてしまいます。

どのようにして殺された男の仇を討ち、自分と自分の家族は安全なところにおいておくかは読んでの楽しみです。
 
ロバート・B・パーカーのスペンサーシリーズやローレンス・ブロックのマット・スカダーシリーズのような知的でハードボイルドな探偵とは違って、いつも金欠で、銃を見るとちびりそうになったり、人を殴るなんて今回が初めてというさえないオヤジ探偵ですがその設定がなかなか粋です。
 
その後の続編もいくつか出ているようですが、多くはAmazonでも欠品となっているようで、中古本でしか買えないものが多いですね。もう増刷はされないのかな。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
カシオペアの丘で (講談社文庫) (上)(下) 重松清

2000年に「ビタミンF 」で直木賞を受賞した作家さんですが、同賞を逃した「定年ゴジラ 」やその後に書かれた「流星ワゴン 」「疾走 」などが私は気に入ってます。

最近はテレビワイドショーのコメンテーターにも出たりされていますが、とても多作の作家さんです。
 
年代的には私より半周りお若い方ですが、比較的世代も近く、子供の頃から現在に至るまで見てきた様々な風景が割と近いと感じられます。

例えば高度成長期に子供時代を送り、その象徴として万博の太陽の塔だったり、多摩ニュータウンだったりします。
 
この小説では北海道芦別市がモデルとなっている、昔は炭坑で賑わっていたけど今は寂れてしまった街の出身の仲良しグループだった子供達と、ひょんなことで知り合った人達が、大人になって様々な問題を背負って再びその街に集まってくるというものです。
 
ただねぇ、、、子供の頃に友達との喧嘩の直後下半身不随の事故に遭った人、40歳手前で悪性腫瘍に罹り余命3カ月と宣告された人、過去に運転中老婆を轢いて死なせた人、妻の不倫相手に小さな我が子を殺された人、炭坑を守るため行方不明者の捜索を断念し注水を決めた人、、、あまりにも不幸なことや重苦しい出来事を背負った人ばかり登場するので、気分はなかなか晴れません。

そう言えば「疾走」なんかも重苦しかったような気がします。

著者別読書感想(重松清)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

名残り火名残り火―てのひらの闇〈2〉 (文春文庫)  藤原伊織

藤原伊織氏は電通に勤務時代から二足のわらじで作家デビューし、1995年に「テロリストのパラソル」で直木賞受賞、2000年には電通を退職して、本格的に創作活動をはじめられました。

しかし残念なことに2007年に59歳の時、食道癌で亡くなられ、この作品が最後の作品ということになります。
 
本作品は1999年発刊(文庫版は2002年)の「てのひらの闇 」の続編となっていたので、すっかり抜け落ちていた「てのひらの闇」を再読することにしました(6月後半の読書)。

再読したところ途中で思い出すかなと思ったらさっぱり思い出せず歳のせいかそれともアルツ…、、、やばいなぁって思った次第です。
 
さて物語はヤクザの組長の息子として育ったものの、飛びだして飲料メーカーの宣伝部で真面目に20年間勤務したあと、リストラの早期退職に応募して個人で細々と企画マーケティング会社をやっていたところ、前の職場の親友がオヤジ狩り風に若者に殺されたという事件が起き、警察をも出し抜いて調べ上げていくというストーリーです。

宣伝部とか企画マーケというところが元電通マンらしく詳しく描かれています。
 
この本だけでも十分に楽しめますが、やはり先に「てのひらの闇」を読んでからのほうが楽しめます。このストーリーだと予定は聞いたことありませんが映画にしても面白そうです。

著者別読書感想(藤原伊織)
 



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415
最近の小説で多いと感じるものに、主人公やその周辺に超能力者(サイキック)がいるという設定がよくあります。

私の場合は、そういう内容の話しは全然ダメで、文庫の裏表紙に書かれている紹介文を読んで、そのようなことが書かれているともうその本に興味を失ってしまうのです。
 
昔はそうでもなかったと思いますので、歳を重ねてきて、現実の部分が重くのしかかってきて、ファンタジーやフィクションに対しての理解や想像が貧弱になってきたせいかもしれません。
 
超能力を信用していないわけではありません。もう20年以上前になりますが、仕事がらみでユリ・ゲラー一家と日本と外国でしばらく行動をともにしたことがあります。本人はいかにもユダヤ系のベジタリアンで、当時はまだそういう人達用の専門店もなく苦労をしました。
 
日本食ではうどんが好物で、香港へ行ったときに「うどんが食べたい」と言われましたが、返還前の香港ではまだそう和食レストランも多くなかったので(高級和食ステーキ屋はたいていのホテル内にもありましたが、さすがにうどんは置いてない)苦労しました。

西洋人から見ると東京もソウルも香港も同じにしか見えないので、日本であちこちにうどん屋があるなら香港でもあると思ったのでしょう。
 
なぜ肉を食べないのか聞いたところ、肉を食べると超能力がにぶるそうで、次第に食べなくなったと言うことでした。

日本でよく知られるようになったときには、すでに莫大な富を持つ大金持ちでしたが、ものすごく神経質で、あまりお友達にはなりたくないタイプです。
 
彼の超能力は、マジックでもトリックでもなく正真正銘だったことは間違いありませんが、その能力を私たちの前ではスプーン曲げやフォークをポキリと切断したり、時計を一時的に止めたりすることなど、正直言ってなんの意味もないことだけに使っていて、もっと何か役立つことに使えないのかな?と思っていました。
 
彼の周辺にはいつも家族と親戚とボディガードが付き、移動の時にはその集団が一斉に動きますので、荷物も半端ではありません。

どうも親族以外は信用してないという感じでしたが、彼がエスパーとして有名になるまでのあいだに、彼の能力をめぐって様々な出来事があったからではないかと想像します。
 
もっぱらの噂では、軍や諜報機関、警察の犯罪捜査などにも関わっていたということですので、契約というか機密保持上、他の能力を一般に公開できなかったのかも知れません。

日本でもかつて国の補助でESP研究を公に行っていたことがありますが、現在は表向きには解散してなくなっています。
 
しかしよく小説に登場する超能力者というのは、あまりにも突飛で都合よく主人公の前に現れる予言者であったり、透視やテレパシーができたりして主人公を助けます。さすがにそういう人達のオンパレードでは興ざめもします。
 
また同じように小説によく登場するのが「天才ハッカー」です。多くの場合主人公ではなく主人公を助けるためにITを駆使して軍や警察、電話会社、企業のデータベースなどに不正侵入し、必要なデータを取り出したり、書き換えたりします。

例えそれができる技術があったとしても、そのようなリスクの高いことを他人のために使う人はいません。
 
もちろん天才的なハッカーがいることは承知しています。そういう天才達は既に業界内では有名人で、一般的に学校や企業や団体に属していて、個人の依頼で気軽に重大犯罪を犯すことはないでしょう。

なので、主人公の前に、犯罪を恐れず、警察や軍や仲間にマークされていない、天才ハッカーがいきなり登場するなどということは超能力者が列をなしているのと同様ナンセンスなことです。
 
天才ハッカーが、主人公を助けるという設定は、今から20年ほど前に小説や映画に登場してきた頃は、目新しい展開と思ったのですが、今ではそういう都合のいい安易な設定があまりにも多すぎて「あぁ、またか」とげんなりしてしまいます。
 
おそらく作家側からすると、小説自体が想像の産物でもあることから、ストーリーに超能力者や天才ハッカーを登場させることになんら違和感はないのでしょうけど、あまりにも飛躍しすぎるとリアリティに欠け私の年代ではもうついていけないと感じるのです。
 
あと15~25年前のアメリカの小説や映画には、サイコもの、いわゆる「精神異常者」がよく登場しました。精神異常者がとんでもない犯罪を犯すとか、主人公を追い詰めるというストーリーが氾濫していました。

これも小説を作る上では安易な方法で、ミステリーには欠かせない不可解な現象や行動を、すべて精神異常者がやったこととして丸く収めてしまえるからです。具体的には「ミザリー」「羊たちの沈黙」「危険な情事」「不法侵入」「ボーン・コレクター」など名作と言われるものにも多く見られます。
 
もっともその原点は1960年にヒッチコック監督が作った映画「サイコ」(原作者はロバート・ブロック)からですから今から50年も前のことです。
 
私が好きなテーマは自伝的な普通のありふれた内容や過去の有名な事件や現象をうまくアレンジしたリアリティのある内容で、主人公が困難に立ち向かったり葛藤する姿を、小気味いい文章で読ませてくれるストーリーを一番期待しています。
 
そういう小説を書いてくれる浅田次郎、白石一文、白川道、宮本輝、荻原浩、盛田隆二、佐々木譲、重松清ならどの本も安心して手に取ることができます。


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410
書籍裏表紙の筆者紹介のところに自分のことを『某有名私立大学を経て、いわゆる「勝ち組」職場の事務職として勤務。…』と書いてあるのには大笑いしました。

多くの場合この紹介文は著者が自分で書いたり、少なくとも誰かが書いてくれたものを自分でチェックするわけですが、このような紹介文を自分で書いたり認めたりするような人は、うぬぼれが強く、自尊心旺盛で、傲慢で一般的には信用しないほうが良さそうです。
 
書いてあることは至極まっとうなことばかりですが、たった数百人の面接経験からこうだと決めつけてみたり、Aさん、Bさんといくつも事例が出てきますが、その多くは自分で都合よく作っているなぁって感じを受けてしまいます。

新書を書き下ろすにあたり、ヒントはその経験から出てきたものが多いのでしょうが、事例で書かれている内容は、よりシンプルにデフォルメしたものだろうと思います。
 
また「解雇規制を緩和することで企業が中途採用や解雇が気楽にできるようにすべし」というようなことが書かれていますが、まったく馬鹿な話しです。

これはつまり欧米のように失業率を今の5%から10~20%以上にするための方策を述べているに過ぎず、そういうことをすればほとんどの企業は安い給料で元気に働く若者以外必要とせず、決して健康とは言えず、子供の進学や住宅などで一番お金が必要な(高給な)中高年者はほとんど失業です。
 
百歩譲って解雇規制を緩和するならば、企業が欲しい年齢層20~30歳までだけを対象とし、31歳以上は現状の規制をさらに強化するぐらいにするべきでしょう。

30歳までならまだ転職するのに中高年者よりは不自由しませんし、いろいろ経験して自分になにが向いているかを考え、やり直すこともできる年齢だからです。
 
ネット上では「ブラック企業」「ブラック会社」と検索が多く「ブラック会社&○○」(○○は実際の企業名)で検索をされる人がもの凄い数になっています。
 
というのも、以前に私が書いたブログで学生の「人気企業ランキング」を書いたものがあり、その同じ記事の中に、たまたま偶然ですが「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」の映画の話しを入れたところ、その人気企業ランキングに出てくる企業名とブラック会社の二つのキーワードで検索が大量に来ていたことがわかりました。この本もそのような時流に合わせた一過性のものだろうと推測しています。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
私と同年代の作家さんで、すでに「空中ブランコ」で直木賞、「オリンピックの身代」で吉川英治文学賞など大きな賞をすでにいくつも取っています。

この短編集の作品も柴田錬三郎賞を受賞されています。私は受賞作品以外に映画にもなった「サウスバウンド」や「真夜中のマーチ」「東京物語」がお勧めです。
 
ほぼ同年代で1950年代生まれの荻原浩氏や盛田隆二氏より少しだけ若い作家さんですが、上記のように多くの賞を取っているのにはどういう理由があるのか不明です。扱うテーマが広く、機を見るに敏な作家さんなのかも知れません。
 
淡々と過ぎていく日々の生活や夫婦の姿が当たり前のようで当たり前でなく描かれているこの短編集は、奥田英朗氏の作品としては珍しい気がしますが、その中に光るエピソードやユーモアが散りばめられていてちょっとした空き時間にちょっと読むのに適しています。
 
私はちょうどワールドカップ期間中だったので、ハーフタイムの時間や、キックオフまでの待ち時間に読んでいましたが、このような短編集の場合は区切りやすくて便利です。

ただ、実際の初出は知らないのですが、いかにも女性向け雑誌か月間文芸誌の読み切り小説っぽさが伺えます。

著者別読書感想(奥田英朗)
 
   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
エコー・パーク (講談社文庫) (上)(下) マイクル・コナリー

長らく待っていました、ロス市警に復帰したハリーボッシュシリーズの最新刊(文庫)です。

1992年に「ナイトホークス」で登場して以来、シリーズの11作目となります。個人的にはロバートBパーカーが亡くなり、スペンサーシリーズが遺作(未読)を残して終了してしまったので、今後はコナリーのこのハリー・ボッシュシリーズに期待したいところです。
 
主人公のボッシュ刑事は一度ロス市警を退職したあと、再び刑事になったという変わった経歴を持ちますが、この作品では前に刑事だった時に担当し、未解決に終わってしまった女性の行方不明事件が、13年後に新たな展開で動き出すと言うところから始まります。
 
タイトルに使われ、小説の舞台となるエコーパーク(Ecoh park)はロサンジェルスのダウンタウンにあるドジャースタジアム近くに実在している大きな公園です。

ちょうど東京ドームそばにある小石川後楽園と言ったところでしょうか。ロスに詳しい方なら割と知っているのではないでしょうか。

著者別読書感想(マイクル・コナリー)
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
この本は2002年に既読なのですが、今年6月に続編となる「名残り火―てのひらの闇〈2〉」の文庫版が刊行され、それを読む前に前作のおさらいをしておこうと、書棚から引っ張り出してきました。

ちなみに藤原伊織氏はすでに亡くなっておられ、「名残り火―てのひらの闇〈2〉」が遺作のようです。
 
前作を8年前に読んだ内容はすっかり抜け落ちていて、読み始めても最後のネタバレをしないのは、うれしいような困ったような複雑な気持ちです。

これじゃ、新しい本を次々と買うより、蔵書している本を片っ端から読んだ方が経済的かつ効率的かもしれません。
 
小説の主人公は20年間勤続している飲料メーカーのサラリーマンですが、出自はやくざの組長の息子だったという設定です。

同じような設定をこれとは別の日本のハードボイルド小説で読んだ記憶がありますが、それがなんだったか忘れました。

ただしサラリーマン金太郎のような「できるスーパーサラリーマン」ではなく、冒頭のシーンでは、酔いつぶれて道路で寝ていると、朝方の雨で目が覚めるというさえないくたびれた中年です。
 
ヤクザの世界から抜け出して、リストラの早期退職に応募して20年間のサラリーマン生活に終止符を打とうとしたとたん、今まで縁がなかったヤクザとまた関わりがでてきた、、、というストーリーですが、読み応えは十分あります。

著者別読書感想(藤原伊織)



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