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NEXT―ネクスト (ハヤカワ文庫NV) マイクル・クライトン(上)(下)

ジュラシック・パーク」「タイムライン」「ER 緊急救命室」など主に科学やバイオ、医療関係で大ヒットを飛ばしてきたマイクル・クライトン(Michael John Crichton)の生前に出版された最後の作品と言う紹介がされている小説です。

なぜこのようなまどろっこしい言い方をするのかと言うと、死後に彼のパソコンからほぼ完成された新作小説が見つかったので、遺作というのはそちらになるとのことです。
 
最近では「恐怖の存在」など巨大独占企業や過激化する環境保護団体等を非難し敵に回す小説が多かったため、2008年に66歳で突然死亡が伝えられたときは「陰謀説」「暗殺説」が噂されたこともあるようです。

アメリカ社会ではなにがあっても不思議ではありませんので、事実はわかりませんが、公式にはガンで死亡と発表されています。
 
「NEXT―ネクスト」は人間を含む動物の遺伝子操作による倫理的な問題やそれに関しての法律の遅れ、遺伝子特許の弊害、大学などの研究機関と学者が利益追求主義に走る現実、そして遺伝子操作や実験の規制がないに等しいアジア諸国の問題などにスポットライトをあて、現実で起きている出来事とSFが入り交じったなかなかショッキングな小説です。
 
米や大豆、野菜などの植物、それに家畜にも遺伝子操作がおこなわれているのは誰もが知っていることですが、他の動物に人間の遺伝子を組み込むことや、人間の遺伝子操作をおこなうことはすでにタブーではなくなってきているようです。

確かに遺伝子治療で今まで不治の病だった病気を治したり、やがて発症するであろう難病を事前に取り去ってしまうことなど期待されている面はあります。

そういった表向きの大義名分を掲げ、止めどもなく暴走していく可能性のある科学者や、それで得られる利益を独り占めしたいバイオベンチャー、巨大製薬会社、そしてもっとやっかいな国家による法律や宗教観などの違いに対し、果たして歯止めがかけられるのか?という問題提起をエンタテーメント小説としています。
 
1990年代前半までは、映画化された「大列車強盗」「失われた黄金都市」「ジュラシックパーク」のようなエンターテインメント中心のものから、この小説もそうですが、1990年代後半以降は「エアフレーム」や「恐怖の存在」など、世間ではあまり知られてはいなかったり、誤解されている社会問題を鋭く突くというものが増えてきます。
 
しかしその意欲と裏腹に、人間の尊厳や特に欧米では神の領域に関わる深刻な問題を「きっと映画化もされるので、無理矢理にエンターテインメント化してみました」というストーリーがうまくマッチしていないようにも思えます。

いっそ、ドキュメントでもよかったのではないかと思いますが、小説だから名誉毀損にはならずに許されるという部分もかなりあると想像されます。またドキュメントと小説では読者の桁が全然違ったものになってしまうのでしょう。

著者別読書感想(マイケル・クライトン)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
偽善エネルギー (幻冬舎新書) 武田 邦彦

偽善エコロジー」の著者が同じ土俵(柳の下のドジョウ)での書き下ろしの新書です。

「偽善エコロジー」でもいろいろと新しい発見があり勉強になりましたが、今度は著者の専門分野でもあるエネルギー問題ですので、ややエリート意識が出て独特の独断専行的な書き方には嫌味も感じるのですが、書いてある内容はとてもためになります。
 
まず現在のエネルギーの主力である石油ですが、過去何十年も前から「あと30年で石油はなくなる」と言われ続けてきたその理由が明確に書かれており、実際に底をつくのはいつ頃かという推測も科学的におこなわれています(推測部分が多いのは仕方がありません)。

そしてその石油に変わる代替え燃料として、天然ガスや石炭、太陽光、風力などのエネルギーの可能性について検証されてます。

また「電気自動車は本当にCo2を出さないのか?」「日本にとっては地球温暖化するほうが良い」「温暖化しても海面上昇にはならない」などの科学者である著者の理論が展開されます。
 
日本は世界で唯一実験以外で原子爆弾の洗礼を受けた国として「原子力アレルギー」が特に強く、やむを得ないことではありますが、「原子力」と名が付けばイコール危険・反対という条件反射を持っています。

そういう状況なので、政府も電力会社もそういう民意やマスコミを刺激しないよう、できるだけ「原子力」の情報はタブー化し、オープンにはせず、情報公開もせず、ひた隠しにするという体質が出来上がっています。

これからのエネルギー政策には欠かせない日本の原子力政策について、著者は内閣府原子力委員会メンバーでもありながらそこに一番の問題があると指摘しています。
 
個人的にはまだまったく生産の目処が立っていないものの、日本近海に大量に埋蔵されているメタンハイドレートの事も少しは触れてもらいたかったなと。

もしこの深海にある「燃える氷」を数十年後にでも採算の取れるエネルギーとして開発することが技術的、商業的にできれば、一躍日本は世界有数のエネルギー資源大国になる可能性があります。(関連リンク「燃える氷」高任和夫著
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

約束の河 (中公文庫) 堂場 瞬一

警察小説で有名なベストセラー作家、堂場瞬一の小説です。

この小説「約束の河」の主人公は、子供の時に友達に命を救われた恩義を持ち続け、その助けてくれた友達がその際に右腕をなくしてしまったという後ろめたい気持ちや事件のトラウマが消えぬまま大人になり、しかも親の法律事務所を継ぐために司法試験を受け続けたが落ち続け、ドラッグにおぼれてしまう情けない男性で、暗く重苦しい話しが延々と続きます。

読んでいるとどんどん落ち込んでいきますから、精神状態のいいときに読むことをお勧めします。

この著者の作品には割と共通していますが、最後は拍子抜けするぐらいに淡泊に終わります(盛り上がりに欠けるとも言います)。
 
子供の頃の悲惨な経験とその記憶を引きずって大人になってもトラウマが消えず、犯罪に巻き込まれたり、ドラッグにおぼれたり、自らが精神に異常をきたしたりしていくというストーリーは世界中、特にアメリカの現代小説に多くみられます。

こういうところまでアメリカナイズされなくてもと思うのですが、やはりこれも日本でも起きうる(既に起きている)社会問題なのでしょう。
 
しかしどうして小説と言ったら「死」ばかりがストーリーのメインとして登場するのでしょうか?「死」が平凡な生活にはない非凡なショッキングな出来事だということは理解できます。

でも「死」以外のテーマで優れたドラマを作り出せる作家というのは残念ながら極めて少ないような気がします。通常割と身近で起きる死は多くても年に1人か2人でそれも天寿を全うしたりそれに近い死が普通です。

小説のように主人公の周りで次々と犯罪の匂いがする死が発生することはまずあり得ません。無理にストーリーを作るには殺してしまうのが一番お手軽なのでというわざとらしさを感じるのです。
 
この「約束の河」には、発生した時期はバラバラですが、主人公の両親、友人(2名)、友人の両親、友人の妹に「死」がこれでもかとばかりに登場してきます。

小説とはいえ安易に人を殺しすぎです。決して80歳で天寿を全うしたという死ではなく、いずれも若くしての事故、病死、自殺、殺人です。不慮の「死」が一度も出てこない読み応えのある本格的なミステリー小説というのは存在しないものなのでしょうか。

著者別読書感想(堂場瞬一)
 



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読書
 年末と言うこともあり、仕事や忘年会で忙しくあまり読書は進みませんでした。

ブルータスの心臓 東野圭吾 

「ブルータスの心臓」は複雑な人間関係が絡む殺人ミステリーということで、特に目新しいものはありません。

慌ただしい師走に読むにはお気楽で最適かもしれません。ただこの著者超売れっ子で量産が激しく、限られたネタを少しずつ出し惜しみしているって感じで、一冊に込める情熱というのがなくなってしまったという気がします。

これはとにかく出せば必ず売れるという欲深い出版社の責任かも知れません。

一度3年ぐらい充電して、1年ぐらいをかけてじっくりと1冊の本を書けば、いい本が出来上がるような気がしますが、ファンと出版社には許してはもらえないのでしょうね。

著者別読書感想(東野圭吾)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
 知的創造のヒント 外山滋比古
「知的創造のヒント」はヒントというより著者が気に入っている自分の(ライフ)スタイルの紹介本です。自分がいいと思ったこと、好きな言葉や本の羅列でな~んもヒントにはなりません。この時期に読んだせいなのかもしれませんが。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

DVD
年末に深夜集中してDVDを観ました。くだらない能のない芸人ばかりが出ているテレビしかやっていない年末年始は、頭を使わなくてもいいこの手のDVDは最適です。新作は3泊までなので、いずれも準新作か旧作品ばかりです。

マンマ・ミーア!
「マンマ・ミーア!」は恋愛ミュージカル映画ということで、人気スター達と懐かしい音楽でお気楽に楽しめます。でも高い鑑賞券を買ってまで見たい映画ではありません。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
死神の精度  フィッシュストーリー 

「死神の精度」「フィッシュストーリー」は共に伊坂幸太郎の小説の映画化です。わかりにくい部分もありますが、一部の俳優に救われて楽しめます。

金城武だけが頼りの「死神の精度」より特に人気スターがいない「フィッシュストーリー」の方がずっとよくできていると思います。

こういう地味な国産映画は、観客を呼ぶには難しいでしょうが、ぜひ生き残ってもらいたいものです。ちなみにいずれも先に小説は読んでいます。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

誰も守ってくれない

「誰も守ってくれない」は殺人事件加害者の家族の崩壊とそれを保護する刑事のドラマです。

性格が悪いという噂の志田未来がそのままの地でワガママ娘を演技しています。

加害者の家族や警察を追い込むネット掲示板の悪意だけを取り上げて悪者に仕上げるのは踊る大捜査線と同じ君塚良一脚本の悪い癖でしょう。

この人ネット=悪という図式が固まっています。映画としては佐藤浩市や松田龍平のいい演技もあり完成度は高いと思います。



  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

イントゥ・ザ・ワイルド


「イントゥ・ザ・ワイルド」は実話に基づいたロードムービーで、大学を卒業した富裕層の息子がお金やカードを捨て、アメリカ各地をヒッチハイクし、最後はアラスカでひとり餓死するというストーリーです。
お金持ちしか考えつかないような行動です。

共感できる人は少ないと思いますが(私もできません)、どうなのでしょう。自然の風景だけは最高に素晴らしい映画です。


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