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詐欺という犯罪は、昔は詐欺のプロが天才的なアイデアとワザで、普通の良識ある人や会社を騙し、大金を手に入れるというものがメインでしたが、徐々に素人犯罪者が手を出すようになり、その手口も千差万別、幼稚なモノからなかなか手の込んだモノまで手を替え品を替え様々な方法が生まれては消えてきました。

下記はたまーに現れるマイクロソフトを装った詐欺サイトで、この前摘発されたと思いましたがまだあるようです。

普通の人が、これが現れるとドキッとして慌てて指示(電話)に従ってしまう人もいるのでしょう。



特殊詐欺の被害額は2020年の1年間で285億2千万円、認知件数は1万3550件ということです。(出典警察庁)

平均すると毎日37件の詐欺が発覚し、7千800万円が盗まれているということになります。2021年はそれを上回る予想です。

その特殊詐欺の内訳では、「オレオレ詐欺」が126億1千万円で最多で、有料サイト利用料金名目などの「架空請求詐欺」が79億8千万円、警察官などを装いキャッシュカードを盗み取る「詐欺盗」が42億6千万円とのことです。(出典警察庁)

最近ではコロナ禍を反映していて、給付金詐欺や事業継続給付金や支援金の詐欺などが急増しています。

どれだけ注意をしていても人の弱点を突いた詐欺には誰が被害に遭っても不思議ではありません。特に「自分は詐欺なんかに絶対騙されない」と思っている自信家が一番危ないと言います。

幸い、私は今まで詐欺の被害者になったことはありませんが、過去に何度か危ない(うまい話しを持ちかけられた)ことはあります。

特に話しを持ち込んでくるのが知人や先輩だと、つい真面目に話しを聞いて検討してしまいます。

そのいくつかを書いておくと、まず1970年代の学生時代には有名なネズミ講「天下一家の会」の話しをアルバイト先の先輩から執拗に勧誘されました。

まだ「天下一家の会」が社会問題化する前でしたが、話しを聞いて胡散臭さをすぐに感じました。

ただ仲が良かった先輩からの話だったので、すぐにキッパリとは断り切れず、何度も「今すぐ一緒にサラ金へ言って金を借りて振り込もう」「返済する頃には何倍ものお金が振り込まれるから大丈夫」「大金持ちになれるから好きな新車が買えるぞ」と、詰められましたが「する」とも「しない」とも返事せずうやむやにしてました。

うやむやにしていたおかげで、結局は被害に遭わずに済みました。その先輩は人づてに聞いたところでは大きな借金を背負い、友人をなくし、大学も辞めてどこかへ行ったということです。

社会人になってからは、渋谷の路上で将棋盤を置いて詰め将棋をしている3人(2人は仲間のサクラ)のオッサンに騙されかけましたw今でもなんだったのかよくわからない詐欺行為です。

意味がわからないまま「支払え!」と言われましたがキッパリ断ったら、それ以上は何も言わず、なぜ支払う必要があるのか聞いたら「早くどこか行け」と小声で言われました。

バブルの終わりかけの時には、知人の紹介で会社に営業にやってきたゴルフ場の会員権勧誘で、後に事件化する茨城カントリークラブの格安の会員権を執拗に買うよう勧められました。知人の紹介だけに軽く追い払うワケにもいかず、往生しました。

「常陸観光開発がゴルフ会員権を2830名限定と偽って募集し、実際には5万2000人以上もの会員から金銭を集めて、約1000億円の資金を関連会社に横流しした事件。」(wikipedia)です。そりゃ会員数を20倍近くも水増しすれば会員権を安くできます。

その他、若いときは営業職で外を出歩くことが多かったので、いわゆるデート商法の一種か、路上で綺麗なオネェサンから逆ナンパ?なのか、「お茶しませんか?」とか「一緒に画廊へ絵を見に行きませんか?」と声をかけられたことが何度かありました。

やにを下げてついていったら、不要なもの(英会話教材とか健康器具など)を買わされたり、怖いお兄さん達に囲まれて二束三文の美術印刷物をローン組まされて高額で契約されていたと思います。

しかし一般的にはモテそうもなく女性免疫がない男性に声をかけるのが通例らしいので、ターゲットになったことは複雑な思いですw

あとは詐欺とは言えませんが、「KDDIですが・・」とか「ソネットですが・・・」と、大手有名企業を名乗る詐欺まがいの電話が自宅によくかかってきます。

これはよく聞くとKDDIやソネットの販売代理店で、実際は聞いたこともない怪しい会社からの電話で、「うちの回線(ネット)契約にしてくれると安くなる」という、電話回線やネット接続プロバイダーの営業電話です。

もちろん初月無料とかで一瞬だけは安くなったりしますが、不要なオプションを一緒に契約させられたりしてすぐに前よりも高額になることがあります。

昔からよくある戸別訪問で「消防署のほうから来ました」と、消防署員と似た作業ユニフォームをまとった営業が、高額な消火器や火災警報器などを押し売りする手法をよく聞きました。今でもやっているのかな?

同様に、「水道局のほうから」とか「東京ガスのほうから」と言って、特に高齢者しかいない家には「点検のため」とか言ってズカズカと部屋にあがり、「水道管が老朽化している」とか「ガス漏れ警報器が古いから交換」など様々な理由で不要な工事や機器を売りつける一種の詐欺とも言える行為です。

もし、後で「消防署から来た」と言ったから信用したと契約無効を述べても、「○○の方(角)から来た」とは言ったが、「消防署(水道局、東京ガス)の者とは言ってない」と言い訳をします。

もちろん、KDDIや消防署など、一般の人がよく知っている企業や役所を出して、相手が油断し勝手に誤解をしてくれるように話しをする一種の詐欺(錯覚)商法です。

さらに付け加えると、これも厳密には詐欺にはあたりませんが、誤解を与える商法で、家電量販店などによく貼ってある「当店人気ナンバー1!」とか「売れ筋No.1」とかのPOPは、実態と違い、実際は「当店の利益が出るNo.1商品」で、一番儲かるモノをそうやって注目させるのが目的だと言うことも知っておくことです。

コンタクトレンズを作りに行くと、自分が作りたい有名なメーカーのレンズを指定しても、男性客なら若い綺麗な女性が、女性客ならイケメン男子が、なんの資格も持っていないのに白衣を着て「お客様の安全を考えるとお勧めはこちらのレンズです」と言って店が一番利益の出る三流メーカーのレンズを強く勧めてくるのが常です。

ドラッグストアでもそうですが、白衣を着ているだけでアホ面したバイト店員でもなにか知的に見えてしまうから人間の印象操作は不思議です。

もちろんそうした店が儲かる三流メーカー品を勧めてくる人は、医者でもないし薬剤師でもなく、店長から「これを必ず売るように!」と指示されている単なるフリーターの場合がほとんどです。

【関連リンク】
914 殺人事件の国際比較
844 内職・副業詐欺など
810 高齢者向けビジネス(第1部 居住編)

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