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あらためて言うまでもないのですが、アルコールを摂取することは害です。タバコと同様20歳未満は禁止されているのも害があるからです。
 
WHOのInternational Agency for Research on Cancer (IARC) は、2007年アルコール飲料が口腔癌、咽頭癌、喉頭癌、食道癌、肝臓癌、女性の乳癌、直腸結腸癌の原因となり、アルコール飲料に含まれるエタノールに発癌性の十分な証拠があると結論づけました。

またアルコール依存症男性では、2人に 1 人は大腸腺腫(腫瘍性ポリープ)があり、4%で大腸癌が診断されています。
 
アルコールを飲むと、体内のアルコール脱水素酵素(alcohol dehydrogenase:ADH)によりアセトアルデヒドに酸化され、さらにアルデヒド脱水素酵素(aldehyde dehydrogenase:ALDH) により酢酸へと代謝されます。

ALDHには複数の種類があり、ALDH2と呼ばれる最も重要な酵素がアセトアルデヒドの分解酵素です。日本人の4割はこのALDH2の活性が欠損していると言うことです。
 
このADHやALDH2の酵素が体内で高活性化する人ほど、アルコールを分解する力が強く、従って酒に強くて顔にも出ません。

これらは遺伝的なもので、当初はすぐに顔が赤くなり弱かった人(低活性化の人)が、次第に強くなっていくのは、体質が変わって酵素が急に増えるわけではなく、逆に分解が追いつかなくなり、酔いが覚めるまでに時間がかかったり、しばしば二日酔いになったりします。そして発ガン性のリスクが格段に高まっていくことになります。
 
久里浜アルコール症センターのデータでは、ALDH2欠損の40歳以上のアルコール依存症男性では15%以上に初回検診で食道癌が診断され、初回検診で癌がなくても、その後の5年間に30%以上の頻度で食道や口腔・咽喉に癌が発生しています。
 
ALDH2欠損の飲酒者の食道発癌は、複数の研究から安全な量と関わりがあり、日本酒換算で1.5合以上の飲酒での発癌リスクは著しく高く、女性でも同様と報告されています。

また最近の研究では、食道と連続する下咽頭癌のリスクも、 ALDH2欠損の1.5合以上の飲酒者で著しく高まることが報告されています。
 
またやせはある種癌の危険因子で、やせた人で食道癌のリスクが高く、緑黄色野菜や果物を毎日食べる人では消化管癌を含む種々の癌が少ない。大量飲酒はDNA障害を起こしやすく抗酸化作用やDNA修復に関わる種々のビタミンは発癌を予防すると考えられています。
 
疫学学では胃癌と飲酒との関連を指摘されることがあり、証拠としては未だ限定されているものの、久里浜アルコール症センターの内視鏡検診では胃癌の頻度が1.5%であり、全国集計の0.2%と比べると著しく高くなっています。
 
これらのアルコールの害は、飲んだ本人だけの害ですから、緩やかな自殺ということで、別に構わないのですが、タバコと違ってお酒の害は本人だけにとどまりません(タバコも副流煙被害やポイ捨てによる環境破壊という側面はありますが、お酒も同様に乾杯の強制、一気飲み流行、返杯など周辺の被害はあります)。
 
まず泥酔した人が川に落ちたり、滑って転んだりしてよく死亡したり大怪我をします。飲酒運転による死亡ひき逃げ事故など悪質で重大な交通事故は後を絶ちません。

酔った勢いか本能が現れたのかわかりませんが、酔っぱらいが絡む喧嘩や暴力沙汰も日々起きています。また痴漢やセクハラ、盗撮行為で捕まると「酔っていてよくわからない」というのが犯人の常套句となっています。
 
これらはタバコの害とは比べものにはならない重大な事故、事件であり、また犯罪行為なのですが、それにしてもタバコの禁煙権、喫煙者排除は、国や自治体、市民運動まで活発におこなわれるのに、禁酒権、アルコール排除の運動はなぜか起きません。

1960年代のアメリカや現在のイスラム圏諸国ではアルコール規制は厳しいのですが、日本はお酒が絡んだ失態(事件や事故含む)には寛容で、酒が強いことが一種ステータスとなり尊敬されるという変な慣習を持っています。
 
犯罪でなくても夜の電車の中では、混雑している中でも大声でしゃべる酔っぱらい、満員なのにシートに寝ころんだまま起きない人、座っていると居眠りして寄りかかってくる人、ゲロで汚れた床やホームなど、酔っぱらいが引き起こすマナー違反や迷惑は枚挙にいとまがありません。
 
結局は、酒に緩やかな社会慣習とともに、酒やアルコール業界の、酒税という形での上納金と、様々な業界天下り先の提供などにより、アルコール規制派を封じ込めているということでしょう。

タバコの場合は気の毒なのはJTと数少ない生産者、町の小売り店ぐらいですから、巨大な酒・アルコール業界と数多くのアルコールを提供する飲食店と比べると、どうしても軽くみられてしまうことになります。
 
しかし国民の健康と安全を考えるなら、もっと強い規制が必要なのはタバコではなくアルコールだということを知らなければなりません。


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