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霊園
65歳を超えて高齢者になってから、平均余命ではまだあと10数年は生きるだろうと思いますが、家族に後顧の憂いを残さないよう、自分の死後の埋葬場所、いわゆるお墓のことを考えるようになりました。

私には関西に住む長男の兄がいて、実家のお墓や菩提寺を親から引き継いでいるので、関東に長く住んでいる次男の私は原則的にはそれとは別のお墓、または埋葬方法を選ぶ必要があります。

なにもしないで先に亡くなってしまうと、妻や子は、私の実家の長男(永代使用権者)に頭を下げて実家のお墓へ埋葬してもらうか、独自でお墓を建てるか、樹木葬などを独自に探してくるか、悩むことになりそうです。

両親が眠る関西にある実家のお墓に入るのも嫌ではないですが、最近は諸般の事情で親戚の骨壺も次々に納められているらしく、カロート(納骨室)がすでにいっぱいになっていると聞いていたので、できれば家族が気軽に来られ、それぞれの死後のことを考えなくても良い新しい墓を建てたいものです。

まずお墓のある霊園ですが、その種類には公営、民営、寺院の3つがあり、その名の通り、市町村が運営する公営、民間の社団法人や宗教法人等が運営する民営、お寺が運営する寺院です。

一番手軽に使えるのが、民営の霊園墓地で、毎週のように「見学バスツアー」の新聞チラシが入ってきます。ただ、都市部は土地代が高いため、郊外や隣県の山を切り開いた遠い場所が多いです。

同じ民営でも納骨堂の施設は、交通の便が良い大きなビルの中に作られていることが多く、まるでホテルかと思うような豪華なロビーや、お参りの時には電子カードで遺骨がコンテナで自動で運ばれてくるシステムなど様々あります。

私は古い人間なので、どうもそういった営利企業の都合でいつ閉鎖になってしまうかわからない、民営の霊園や納骨堂という施設は信用ができず、昔からある霊園の中にあるお墓を求めたいです。

そしてクルマがないとお墓参りに行けないような不便で遠い場所というのもちょっとどうかなと思っています。お墓参りというと春秋のお彼岸と、夏のお盆に集中するため、大きな霊園だとその周辺の道路がたいへん道路や駐車場が渋滞することにもなります。

次に寺院が運営管理する霊園や墓地は、お墓の種類としては、すでにお寺の檀家になっている場合は問題ないですが、私のように20歳過ぎに都会へ出てきている人の多くは、決まったお寺や教会と特に関係がない場合が多いでしょう。もっと言うと特定の宗教宗派を持たない人も多いように思います。

お墓を持つために、仏教系だと新たに入檀料、護持会費、お布施などを支払い、よく知らない特に親しくもないお寺の檀家になってお墓を建てるというのはあまり現実的ではありません。礼拝日や祝祭にほとんど通っていない熱心でないクリスチャンの場合も同様です。

ところで、今後20年ほどは多死社会と言われていて、団塊世代を中心に毎年多くの人(約160万人)が亡くなっていきます。毎年160万人分のお墓や納骨堂などが必要ということです。

2024年1年間の日本人の出生者数は70万人を切っていますからその2倍以上の人が毎年亡くなっています。そしてその多死社会のピークは20年後の2045年頃と言われています。

死亡者数推移(1980年~2024年の紺色は実績、2025年~2065年のオレンジは推定)
死亡者数推移

上記のグラフは、2024年までは年間死亡者数の実績、2025年以降は「国立社会保障・人口問題研究所」が2023年(令和5年)に発表した将来人口推計の死亡者数推移です。

その発表時点では、2022年以降もっと緩やかに推移すると予想していましたが、2022年以降の実績は想定を大きく上回る死亡者数で、昨年2024年時点ですでに想定では9年先の2033年の推定値(1,615,619人)を上回っています

つまり、これだけ多くの人が急速に毎年亡くなるのはわかっていたことですが過去になかった緊急事態で、すでに都市部では火葬場の予約がとれず、順番待ちで火葬できるのが死後2週間先とか言われていますが、埋葬先の確保についても年々競争が激しくなっています。

私の場合、結局一番望ましいのは、家から徒歩圏にあり、朝のウォーキングで時々そこを歩いている公営の霊園に埋葬してもらうのがベストだろうと考えています。

そこの公営霊園には、個々人が建てる「一般墓」と、「合葬型の納骨堂」の二種類があり、年1回、希望する墓や納骨堂の公募と抽選がおこなわれています。

一番安く済み、しかも比較的数が多いため当選しやすいのは「合葬型の納骨堂」です。最後の手段としてはここだと思っています。

「合葬型の納骨堂」の場合、使用料と永代管理料合計10万550円がすべての必要経費で、その後費用は発生しません。個別の墓石はないので、その費用はかかりません。

おそらくすべての埋葬方法の中で一番安上がりな埋葬方式でしょう。逆に言えば、誰かを丁重に埋葬するには最低でも10万円はかかると言うことです。

もうひとつの個別の「一般墓」には、1平米、4平米、6平米の広さの区画があり、それぞれに使用料(最初に1回のみ)と管理料(毎年)がかかります。

「一般墓」の使用料は、1平米25万円、4平米100万円、6平米150万円で、管理料は毎年それぞれ、710円、2,840円、4,260円です。これらは公営霊園なので民間霊園と比べるとかなり割安です。

これとは別に墓石は別途自分で業者に頼み、好みのお墓を建てる必要があります。墓石は一応の規格はありますが原則自由で好きな業者に依頼でき、宗教は問いません。

お墓
ウォーキング中にお墓を眺めていると、やはり仏教系のお墓が多いですが、十字架やマリア様の像が描かれたクリスチャン系、「感謝」や「ありがとう」などの言葉が墓標に大きく刻まれている無宗教系の墓石も増えてきています。

墓石は、調べてみると想像していたよりも高額で、標準的なお墓を建てるとしたら、1平米で60~120万円、4平米の場合、120~180万円、6平米の場合、150~240万円ほど(2023年時点)です。値段は墓石(国内産や外国産、石種)の種類、囲いの大きさや種類などで大きく変わってきます。

さらに昨今の人件費や物価の高騰で、現在はさらにそこから2~3割は上昇していそうです。

公営霊園のメリットは、まず民間霊園や納骨堂と違って倒産や事業撤退のリスクはありません。それに古くからあるため比較的交通の便が良い場所が多く、売店や公園などの周辺環境も整備されていて広大な公有地の中にゆったりと作られているので、遺族にとっても優しいのです。

それとなんと言っても、使用料や管理料が民営よりはずっと安いこと、寺院管理のように、使用料、管理料と別にお布施や檀家の費用、それに人間関係が不要なこと、どんな宗教宗派でも構わないことなどメリットがあります。

調べると民営のクルマでしか行けない郊外地域の新しい霊園の使用料は、上記の公営墓地の専有面積に応じそれぞれ2~3倍はかかります。

駅近など便利な場所(というのは実際にはほとんどありませんが)だと4~5倍以上になりそうです。また年間管理料も民営と公営では5~10倍ぐらいの開きがあります。

さらに、民営霊園や寺院の霊園では、墓石は霊園側で決めた業者でしか購入できない(指定業者)場合があり、その時は自由競争とはいかず、おのずと墓石の費用も割高になります。

公営霊園の一番のネックは、希望者が多く、しかもすでに亡くなった人の遺骨が手元にあったり、年齢が70歳以上の人が申し込む場合だけ当選優先権があり、私のような「遺骨なし」「70歳未満」の場合はほとんど当たらないことです(川崎市営の場合)。

結構広くゆったりとしている人気の4平米の一般墓(民営霊園では1~2平米の墓地が主流))だと抽選の競争率は50倍以上、比較的当たりやすい1平米の一般墓でも20倍以上です(2024年)。まるでバブル時の人気マンション購入抽選みたいな感じです。

それでも、もし当たればラッキーですから、もう何年も毎年11月下旬になると、申請用紙をもらいに行き、抽選申し込みをしています。

【関連リンク】
1494 墓じまいと公営墓地
1461 多死社会はなにをもたらすか
896 多死社会と葬儀ビジネス

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