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築33年になる我が家の風呂場は、新築当時のタイル張りの旧式タイプから11年前にTOTOのユニットバスにリフォームしました。

そのユニットバスについてきた標準型のシャワーヘッドは、TOTOのエアインシャワーという機能がついていました。これはシャワーの水の中に空気を入れて大粒化したもので、従来製品より節水と心地よさが増しているというのがウリの製品です。

最近ではこうした大粒化と逆のテレビCMで有名になった空気を極小化して水に含ませる「マイクロファインバブル」が人気です。またシャワーヘッドを自在に動かせたり、停止スイッチが付いたものなども人気を集めていきます。

マイクロファインバブルは直径1マイクロメートル未満の微細な泡を混ぜることで、細かい皮膚の毛穴などにある汚れを落とす効果があり、油性マジックでも簡単に落とせるCMが印象的です。

今回、11年経った元のシャワーヘッドを掃除しようと分解してみたところ、シャワーフタ（水が出てくるところ）が固着していて外すのに苦労しました。

そしてその時に、シャワーフタの周囲のプラ部分をドライバーでこじってしまい、小さな亀裂が入り、掃除後に元へ戻したあと、フタの周囲からシャワーの水が漏れてしまうことに、、、やっちまいました。

そこで、あっさり気持ちを切り替えて新しいシャワーヘッドに交換することにしました。

シャワーヘッドを通販で調べると、3000円程度の安いものから、数万円する高額なものまで千差万別です。

その中から、私の選択の基準は、

1）できれば日本製が良い（見かけや価格、機能より信頼性と耐久性）
2）TOTOのシャワーホースにポン付けできる
3)手元ストップ（一時停止）機能
4）ファインバブル機能
5）シャワーヘッドの向きが自由に変えられる
6）1万円以下

です。

いろいろと検討した結果、上記の5）以外は合致する下記の製品を購入することにしました。

SANEI(サンエイ) ウルトラファインバブルシャワーヘッド レイニーストップ 極細水流 手元ストップ 節水 日本製 PS3036-80XA-MW2 メタリックブルー 9,855円（購入当時価格）





SANEIは、水回りの補修部品でよくお世話になっている大阪のメーカーで、信頼がおけます。

交換はほとんどの国内メーカーのシャワーホースに対応していて、DIYで簡単にできます。特にTOTOやLIXIL（INAX）のホースにはアダプターの必要がなく、そのまま交換するだけです。

交換方法は、まず古いシャワーヘッドをねじって外します。永く使っていると固着していてなかなか緩まなくなっているかもしれません。このDIYではそこだけが一番難しい点です。



私は力が入りやすい滑り止め用ゴムの手袋を両手にはめ、一気に力を入れて回すとどうにか外せました。握力の弱い女性が素手で回そうとしても厳しいかもしれません。どうしても回らない場合は、傷が付かないよう布などを噛ましてプライヤーなどを使うしかありません。

古いシャワーヘッドとホースの間に小さな金属のフィルター（ゴミ取り？）が入っていたので、それは新しいシャワーヘッドに流用します（なくても大丈夫です）。



新しいシャワーヘッドをねじ込みます。その場合は、ホース側の金属製のテーパーキャップを回していきます。水圧に負けて緩まないよう強く締め込みます。



作業は順調にいって所要時間は5分ほどですが、これでも業者さんとかに依頼すると、シャワーヘッド代金とは別に作業料（出張料）で5千円とかかかるのでしょう。

シャワーを出してみて、漏れがないか、手元ストップ機能が問題なく使えるかテストして問題がなければ完成です。問題はありませんでした。



このシャワーヘッドには細かな気泡を作る「ウルトラファインバブル」発生装置が内蔵されています。

よくナノバブルとかマイクロファインバブルとか聞いたり目にしますが、仕組みはともかく、なにがどう違うのか？と調べてみました。

出典：株式会社 水生活製作所 MIZSEI SHOP

名称	気泡の大きさ	特徴
ファインバブル	直径100μm以下	総称的な言い方で、マイクロバブルとウルトラファインバブルを含む上位カテゴリ
マイクロバブル	1～100μm	比較的大きめの気泡。浮上して破裂しやすい
ナノバブル	1μm未満	水中に長時間とどまる。浮上せず、自己崩壊も遅い
ウルトラファインバブル	1μm未満	実質的にはナノバブルと同じ。JIS規格ではこの名前が正式
マイクロナノバブル	マイクロバブルとナノバブル両方を含む	技術や装置で両方のバブルを発生させるという意味合いで使われる

※1μm（マイクロメートル）＝0.001mm（ミリメートル）、髪の毛の太さは約50～100μm

よく耳にするナノバブルとウルトラファインバブルは実質的に同じと言うことです。

このウルトラファインバブルという名称は、日本産業規格（JIS）で定義された正式名称です。おそらく海外製品はJIS規格ではないことが多いので、その名称は使わずナノバブルなど他の名称が付けられるのでしょう。

使ってみての感想は、今までのTOTOエアインシャワーと比べてよりずっと細かな泡を含む水流が出てくるので、一見すると頼りなさそうに思いますが、決して勢いは弱くなく、肌への当たりが優しい感じになります。それゆえ、マッサージになるような強めの水流が好きな人には向きません。

ただ強い水流は節水にはつながらず、家庭用としてはあまり一般的ではありませんが、レバー切り替え式で強弱の水流に変えられるシャワーヘッドもあります。

Amazonのレビューには、「このシャワーヘッドに変えたら水温が下がってしまった」という書き込みがありましたが、それは特に感じませんでした。水流に空気が多く混じることでそう感じる人もいるのでしょう。私は交換前にもエアインシャワーだったので慣れているということがあるかも知れません。

またシャワーの温度はシャワーヘッドで変わるものではなく、水栓の流量調節栓で温水と冷水の混合比（量）を変えるべきものです。水栓の位置はメーカーや仕様によって様々です。

30秒ぐらい顔にシャワーをかけていると、ソープ類を使わなくても、肌がスベスベになります。あきらかにウルトラファインバブルの効果が実感できます。

顔だけでなく足裏や腋、首筋など汗をかきやすい場所、そして極めつけは口の中までシャワーをかけると歯磨き前でも歯がツルツルになります。

決してメーカーの回し者ではありませんが、古いシャワーヘッドを使っているなら、メーカーは問わず、こうしたウルトラファインバブル機能がある（確かな※）製品に交換することを強くお勧めします。
※一部の海外製品には嘘八百を平気で記載しているものもあります

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