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騙し絵の檻(創元推理文庫) ジル・マゴーン

騙し絵の檻
著者は1947年スコットランド生まれのミステリー作家で、本著を始め数多くの推理小説が出版されています。

中でも「犯人当てミステリー」が有名で、本書もそれに該当します。本書の原題は「THE STALKING HORSE」で、巻末の解説によると「漁師が獲物に近づくために身を隠す馬のことで、転じて口実やみせかけという意味」があるそうです。ただそれが犯人当てのヒントになるということはありません。

その特徴は、殺人事件が起き、誰が真犯人でも不思議ではない状況で、ひとりひとりのアリバイや人間関係を小出しにしていき、最後にその容疑者全員の中で、事件の謎解きと犯人を名指しするというお馴染みのものです。

謎を解くいわゆる探偵役は、2件の殺人で無実の罪を着せられ、16年間の刑務所収監の後に仮出所してきた男性です。

同様の日本の小説ではもう少しわかりやすい人間関係や容疑者の性格が語られますが、なかなか露わにならない複雑な人間関係とか、ちょっとイライラしたりします。それも著者の作戦ということなのでしょう。

名著という評判ですが、最後の謎解きで初めて知ることもあり、なんだかなぁというのが感想です。

★☆☆

実は、情けないことに5年前の2021年にこの小説を読んでいました。読み終わってリストの整理してから気がつくという、「老化もここまできたか!」と思わせられることになりました。
感想も評価も下記に書いています。評価は今回の読後よりも高かったみたいですが、6年後にまったく覚えていないということは、内容にインパクトがなく印象が薄かったのでしょう。言い訳ですが。

2021年6月後半の読書と感想、書評(騙し絵の檻)

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日本のタブー3.0(宝島新書) 望月衣塑子、鈴木智彦、西島信彦、鳥集徹、他

日本のタブー3.0
サブタイトルは「メディアの忖度と自主規制が生んだ16の新たな聖域」と銘打ってあります。

そのサブタイトル通り、あまりマスメディアが深く追求しないテーマ、新型コロナワクチンと製薬マネー、官房機密費、内閣情報調査室、太陽光発電やIRカジノ利権、山口組分裂抗争、工藤會総裁の死刑判決、出入国在留管理庁の闇、脱炭素社会の罠、格差社会、死刑制度などについて、それぞれの記者やジャーナリスト、ライターが解説し問題提起をしてくれます。

もちろん、そのライターやジャーナリストが信じて書いている内容や考え方がすべて世の中の常識、社会正義なのかどうかは?で、それを判断するのは結局読者に委ねられているのだと思います。

というのも、エビデンスとして引用されている記事や情報の出先の多くが「事情通」とか「関係者」で、出典先も日刊ゲンダイだったり週刊実話だったりして、どこまで信頼性のある話しなのかほとんどわからないという感じです。

情報源の秘匿はジャーナリストや記者がもっとも大事にすることですが、逆に言えば、信頼できない情報や噂話でも、それがさも真実であるかのように、センセーショナルに書くこともできます。

また真実を知っていても、それを書くと仕事を奪われたり、自分や情報提供者の命さえ危うくする可能性があれば、あえて論点をずらした書き方やわざと違った内容でゆがめることもあるでしょう。

そうしたことをよく理解した上で、それぞれの章を読むと、俯瞰的にいまなにが日本の社会で起きているのか?というのがぼんやりと見えてきます。

★★☆

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日御子(上)(下)(講談社文庫) 帚木蓬生

日御子
著者は長く精神科医と作家との二足のわらじで活躍されてきましたが、2023年に開業医から引退され作家専業となられたようです。今年79歳というご高齢ですので、半分だけ肩の荷を降ろしたということでしょう。

そういうことから、著者の作品は医療に関連する内容のものが多いですが、今回の小説は医療とはまったく関係がなく、タイトルから想像できるように、1~3世紀頃、九州北部にあったとされる倭国(日本)が舞台です。2012年に単行本、2014年に文庫化されています。

九州北部にあった国々が独立した行政を敷いていて、それらをまとめて倭国と称していた時代、那国(奴国)で代々朝鮮半島や漢(中国)との交易のため通訳をしている一族が主人公で、漢の都洛陽へ使者を送る際に同行し、光武帝と面会、金印を返礼品として持ち帰ります。

時代は進み、隣の伊都国に征服され那国から伊都国へ仕えるようになった漢に渡った通訳の孫が成長して再び通訳として漢に渡ることになります。

その孫の子の女性が弥摩大国(邪馬台国)の通訳一族に乞われて嫁に入り、その子が国王の長女「日御子」(卑弥呼)に仕える巫女として働きます。

その頃の倭国全体が戦乱状態が長く続き、国土は荒廃し、交易などもできない状態でしたが、賢明な日御子が、各国に休戦の使者を送り、戦乱の世の中を鎮めることに成功します。

邪馬台国の九州説か近畿説かという議論はさておき、当時まだ会話以外の日本語(書き言葉)がない日本で、「邪馬台国」「狗奴国(くなこく)」「卑弥呼」「奴国(なこく)」など、口頭で聞いた音を、後進国の倭(日本)をさげすんでいた漢や魏の役人が、それを卑しい漢字(中国語)に当てはめて記録したという話しが出てきますが、確かにそういうこともあったでしょう。これは納得のいく解釈です。

今でこそ、中国と日本の関係は微妙で一部の日本人には驕りも見られますが、当時は先進国で大国だった漢や魏に対し、ひたすら中国皇帝にひれ伏し、命がけで日本から使節を送っていたことがあった歴史を日本人は知っておくべきでしょう。

そうすれば、中国人のDNAには、倭(日本)という地図にも載らないような小さく野蛮な後進国に、東アジアで大きな顔をされたくないという古くから脈々と伝えられてきたものが深く刻まれているのもわかります。

★★★

著者別読書感想(帚木蓬生)

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この闇と光(角川文庫) 服部まゆみ

この闇と光
1998年に単行本として、その後文庫版が出版されている、長編ミステリー小説です。

3年前に「一八八八切り裂きジャック」(1996年)を読んでいて、この作家はとても才能豊かな方で只者ではないと感じました。

ただすでに著者は2007年に58歳の若さで亡くなっています。まだ未読の9作品(アンソロジー除く)もぜひ読んでみようと思っています。

2023年1月前半の読書と感想、書評(一八八八切り裂きジャック)

なんの予備知識もなく最初この小説を読み進めていくと、戦乱が続く中世ヨーロッパの小国を舞台にした話かと思っていたら、全然違っていて、自動車やテレビ、録音機なども次々登場しアレレ??となりました。

というのは、主人公の王女レイラは、他国からの侵略で、城を追われ、別荘に軟禁されている目の不自由な幼い少女で、文庫の表紙にもそれらしい少女が描かれていますから、そんな第一印象を持ってしまいます。すっかりはめられてしまいました。

そのオチはというともちろんここでは書きませんが、次々と出てくる古典小説、西洋美術、クラシック音楽など、いかにも王族が好みそうな上流階級の趣味がこれでもかと出てきます。

中でもつい先日読んだ「嵐が丘」の主人公ヒースクリフの話がこの小説の会話にも出てきて、こうした古典の名作はちゃんと読んでおかないと何を言っているのかよくわからないなぁと思った次第です。

それが終盤にガラッと変わってしまいますが、それまでがやたらと長く、ちょっとイライラさせられます。

でもその終盤からクライマックスにかけての話の展開を読めば、伏線と言うにはどうかと思いますが、今までの話はなんだったの?という驚愕の内容に変わっていくところが絶品でした。

★★☆

著者別読書感想(服部まゆみ)

【関連リンク】
 1月後半の読書 マーチ博士の四人の息子、美食探偵、嵐が丘、こちら横浜市港湾局みなと振興課です
 1月前半の読書 貴族探偵、ナオミとカナコ、日本のこころ、阿修羅のごとく
 12月後半の読書 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史、容疑者、教会堂の殺人、その先の道消える

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