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子供の頃からずっと掛け布団と言えば綿がギッシリと詰まった普通の掛け布団でした。冬のあいだは暖かくていいのですが、夏布団に切り替わるまでの春・秋の中途半端な時期はもう暑くてたまりません。

そして、さらに困ったことが。

綿の掛け布団を今までずっと使ってきたので、あまり意識してきませんでしたが、重いのです。

毎日晴天の下、外で干したり、布団乾燥機で十分に乾燥させればそうでもないのかもしれませんが、綿は空気中や体内の水分を吸収していって、だんだんとその重みを増していきます。

股関節を悪くしてからは、そのずっしり重い綿の掛け布団が苦になってきました。

なんと言っても寝返りをしようと布団を少し持ち上げようと思っても足が痛くてできないのです。重い布団に身体中をがっちりと押さえ込まれた状態になります。これは健常者にとっては???ってことだと思います。

 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

たまに旅先のホテルで羽毛布団に出会うことがあり、その軽さや快適性は知っていたいたのですが、いざ広告を見ると安くても5万円とか10万円とかするので、自分とは関係がない布団と、はなから諦めていました。

そして少し前にはよく羽毛布団にまつわる高齢者詐欺のニュースもありました。羽毛布団は高いというイメージがすり込まれています。一組80万円の羽毛布団ですって!

高齢者に群がる業者「合法的詐欺」の手口(YAHOO!ニュース)
新品の高級羽毛布団15セット。一組80万円以上、総額で1000万円を超える。その部屋で一人暮らしをする76歳の婦人のもとに訪問販売業者が押しかけ、個別式クレジットを利用して購入させていたのだ。

そのようななにか怪しげな高額商品というイメージが定着しつつある?羽毛布団ですが、綿の布団が重たくて寝返りがうてない苦しさを、背に腹は代えられないと、購入すべくいろいろと調べてみました。

羽毛布団の選び方はネットで調べるといっぱい出てきますので、それは専門家に任せるとして、私が勘違いしていたことをいくつか箇条書きにまとめておきます。

羽毛布団と錯覚しやすい羽根布団とが混在している
羽毛(ダウン)が50%以上入っているのが羽毛布団で、羽根(フェザー)が50%以上入っている場合は羽根布団と言います。どちらがいいかと言うと吸湿発散性や柔らかさは羽毛が優れていて掛け布団に向いています。但し羽毛は1羽の鳥からとれる量が少なく、貴重で価格も高価になります。

日本製と書いてあっても信用できない
一般的な日本人なら「日本製」というブランドは高級品というイメージがあります。業者側も売るためにはできれば「日本製」と入れたいと考えます。「日本製」と書いてあると、羽毛自体は日本ではほとんど生産していないので当然外国産を使いますが、そのほか羽毛の処理や充填、生地の製造、縫製は日本でおこなっていると考えがちですが、中にはほとんどを安い海外で製造(処理、充填、縫製)をおこない、日本ではラベルだけを付けて「日本製」と唄う業者もあるとか。このあたり最終工程を日本でおこなっているからという理屈で虚偽表示かどうかは微妙です。利用者にそうしたことは事前にはわからないので、やはり信用できる業者の製品が無難ということでしょう。

ふとんの生地や縫製も大事
一般的に羽毛布団と言えば、中に入っているダウンの量や品質をメインに考えがちですが、ふとんの生地と縫製も重要です。ふとんの生地は日本製のしっかりした綿100%生地を利用し、縫製も日本でおこなっているというのが高品質の証となります。使っているうちに生地がすり切れたり、縫い目がほどけて中の羽毛が飛び出したりするのは生地や縫製が悪いせいです。長く使うものですので、いいものを選びたいものです。

季節によって変わる羽毛布団の種類
羽毛布団は冬暖かく夏は涼しいから1枚でずっと使えるものと勝手に勘違いしていましたが、当然そんなことはなく、冬用と夏用(肌掛け)とでは厚さは違います。しかし冬用、夏用、春秋用と季節に合わせて何種類も買うのもアレなので調べたところ、2枚合わせの羽毛布団がオールシーズン用として普通に売られています。これは厚めの1枚、薄い1枚の2枚の羽毛布団がセットになっていて、夏は薄めの1枚(肌掛け)、春・秋は厚めの1枚(合掛け)、冬はその2枚を重ねてと3通りの使い方ができる優れものです。冬用は2枚の羽毛布団がずれないようにホックで留められるようになっています。デメリットは2枚合わせの時は布団の生地が2倍になるのでやや重たくなることぐらいでしょうか。シーズン的には4月中~6月と10月~12月中は春秋用(合掛け)、7~9月は夏用(肌掛け)、12月中~4月中は冬用(2枚合わせ)って感じです(関東南部)。

そのほか、羽毛は動物の毛ですので、加工処理の段階でちゃんと洗浄・消臭処理が行われていないと獣臭さが残っている場合があるとか、羽毛布団の生地は綿100%でも、布団カバーが合繊で、寝ているときにパチパチと静電気が発生して困ったとか失敗談も聞きます。

私は通販でレビュー(最大に褒めちぎっているレビューはサクラと思って除外して読んだ方がよい)などを参考にし、2枚合わせ羽毛布団、生地・縫製は日本、生地は綿100%、布団カバーも別業者ですが綿100%のを購入しましたが、思っていたよりもずっと安い価格(2万円台)で購入でき、軽いので寝返りも苦痛なくできるようになり、それなりに満足しています。

夜中にうなされるのは、重い綿布団のせいかも知れません。この春から軽~い羽毛布団を試してみるのはどうでしょうか?

※私は羽毛布団製造・販売の関係者ではありません。また特定の布団業者から収益を得ることはありません。


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