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1057
昨年2015年に1974千万人に達した訪日外国人はその後も順調に増えていっているそうで、人口減と高齢化に直面して経済活動に活気が薄れつつある日本経済にとっては救いとなっています。

国別訪日外国人数(2015年)と前年伸び率

出典:日本政府観光局(JNTO)

東京オリンピックが開催される2020年には倍増の4000万人、その10年後、2030年には6000万人まで訪日する外国人を増やすと、政府はあまり根拠のない目標を設定しています。

現在の2000万人から3倍増の6000万人と言えば、世界を見るとフランスの8400万人、アメリカ7500万人には及びませんが、スペイン6500万人、中国5500万人(いずれも2014年各国の入国外国人数統計)と肩を並べることになります。

陸続きでクルマやバス、鉄道に乗ったままで隣国へ入れてしまう国と違い、飛行機か船を使わないと来られない島国の日本にはちょっとハードルが高そうです。

せいぜい同じ島国の英国3300万人(同)ぐらいが、現実的なところでしょうか。その英国にしてもフランスと鉄道が結ばれていて、ヨーロッパ各国から鉄道で直行便も可能と日本よりも恵まれています。

外国人が日本にやってくる理由としてはビジネスや観光(買い物含む)が主でしょうけど、最近は病気の治療や、留学、研修、コミケなどイベント参加など多目的となってきているようです。

その中でひと言で観光と言っても今まで主だった中国人観光客の爆買い旅行や格安団体ツアーから、インターネット時代を反映して、ちょと変わった経験ができる個人ツアーの需要が増えてきているそうです。

「私だけ」訪日体験プランが外国人客に大受け 墨絵体験、相撲の朝稽古、芸者体験…
訪日外国人観光客の消費志向がモノからコトへ変わりつつある中、インターネット旅行会社が訪日客の体験意欲を刺激するプランづくりに躍起になっている。団体ツアーの定番コースに飽き足らず、自分だけのオリジナルツアーを組みたい訪日客から「英語で説明してくれて、楽しめるものが少ない」との声を聞くからだ。

確かに日本人には珍しくない「スクランブル交差点」が外国人観光客の人気だったり、「五重塔と富士山が一緒に見える(写真が撮れる)ローカルのお寺」が有名になったり、「人気コミックで描かれた風景と同じ場所」など、外国人の口コミで拡がる隠れた観光名所や外国人には珍しい体験ができるコースが注目されてきています。

さらに私が考えると、「ラーメンツアー」(福岡、京都、横浜、喜多方、札幌などの名店を巡るツアー)とか、外国にはない「丼ツアー」(親子丼、牛丼、うな丼、天丼の食べ比べツアー)、「B級グルメツアー」(たこ焼き、もつ鍋、もんじゃ焼きなどばかりのツアー)、子供が巣立って空き部屋が多い団塊世代の家にホームステーして家庭料理を食べる「民泊ツアー」などが面白いのではないでしょうか。

特に「民泊ツアー」は規制緩和の必要がありますが、観光客のホテル不足にも対応でき、また格安の料金で泊まれるので若い外国人観光客に人気が出るでしょう。

引退した団塊世代には現役時代に海外で仕事をしていた人も多く、外国人客の扱いに慣れている人も多いでしょう。

家庭料理でお総菜やポテトサラダ(これは外国人に大人気)など出せば、ホテルの一流レストラン以上に喜ばれます。

都会の住宅だけでなく、地方の農家などでも部屋はいくらでも空いている家が多そうで、そういうところに宿泊するプランも面白いでしょう。夕食は自分で収穫した野菜で健康的な料理を自分で作ってもOKとか。

もっとアイデアを出せば外国人のカップルの旅行客向けに「ラブホテル宿泊ツアー」。各地にある露天風呂などがついている豪華なラブホテルをネットワーク化し、観光地とラブホテルをセットにして最寄り駅までの送迎がついたツアーなんかいかにも日本的で人気が出そうです。人口減と草食系増加によるラブホ業界の凋落にも歯止めがかけられるでしょう。

ラブホテル業界は大改革の真っ最中

私ですらこのようにスラスラとアイデアが出てくるのですから、日本に住む外国人にアンケートをとれば、どうすればその国の観光客を日本に誘致できるかなんて、すぐ1000通りのアイデアが出てきそうです。その中ですぐに実現できそうなところからやっていけばいいのです。

頭の硬そうな天下り役人を受け入れるのではなく、ぜひ日本をよく知る世界中の外国人を日本政府観光局は大量にアルバイトで雇い、次々と日本人が思いも付かない日本の資産を活かせる策を練ってもらいたいものです。


【関連リンク】
1024 沖縄へ行く観光客はなにを求めるか
955 道の駅の転換期
802 観光後進国日本の現実
814 日本に外国人観光客を呼ぶ
754 東京オリンピックとこれから高まるビジネスチャンス
578 外国人研修制度という名の移民政策



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1056
20歳からの社会科 (日経プレミアシリーズ) 明治大学世代間政策研究所

すでにあちこちで語られていて多くの人は知っていながらも、政治家含めどうすることもできずにただあきらめているという感がある、日本の高齢化社会、格差社会、外交、未来の課題に真正面から向き合い、様々な学者や識者と言われる人が、わかりやすく解説しています。

内容は、
第1章 高齢者の意見が通りやすい国
第2章 どうすれば若者が社会を動かせるのか
第3章 今の若者が担う外交で日本は生き残れるか
第4章 年金や医療費を誰が支えるのか
第5章 人が減り、教育に熱心でなくなった国
第6章 未来の地球に何を贈るのか

タイトルにあるように、主としてこれから社会を担っていく20歳前後の若い人向けという体裁をとっているため、特に高齢者の既得権益については手厳しい内容となっていますが、いろいろと考えさせられる内容となっています。

別に今の高齢者が悪いことをして権利を得たわけではなく、社会や政治がそういう高齢者優遇の方向へ向かっていった結果だと思うのですが、今ではそうした議論も限界にきていて、これから生まれてくる日本人に借金をつけ回すのではないという結論には誰も反対はできないでしょう。

具体的には、年金、医療費、雇用、教育、安全保障、家族政策、環境などの問題整理に役立てられると思います。

★★★

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

八甲田山死の彷徨 (新潮文庫) 新田次郎

1902年の明治時代に実際に起きた「八甲田雪中行軍遭難事件」を題材にした小説で、1971年に単行本、1978年に文庫化されました。

私も映画館へ見に行った高倉健主演の1977年公開の映画「八甲田山」の原作として有名ですが、映像では描ききれない著者の想いが詰まった山岳小説として読みました。

山岳小説を書かせると右に出る者はいないと言われた著者だけあって、雪山での壮絶なシーンはもちろん、その雪山へ行軍する二つの部隊をうまく対比していて、その事前の予行演習や装備、組織や上官との関係などが細かく書かれていて興味深いです。

あらすじは、日露戦争が始まりそうになってきた社会情勢で、日本陸軍としても冬山の装備や部隊の展開などが重要視されてきて、青森と弘前の二つの部隊に冬の八甲田山を踏破する命令(表向きは任意だが実質的には命令)が下され、それぞれ逆方向から八甲田山に登り、途中ですれ違うという計画になります。

雪山行軍の経験があり、慎重な弘前歩兵第三十一連隊が先に出発し、それを聞いて天候が悪い中、案内人も雇わず慌てて出発した経験の少ない青森歩兵第五連隊が八甲田山に足を踏み入れたとたん猛吹雪に遭ってしまい部隊が全滅してしまいます。

一方の弘前隊は常に地元の案内人を立てて、慎重に進むことで、予定通り八甲田山を無事に踏破し、ただ1人だけ足をくじいたために引き帰らせた他は、予定通りに行軍して、弘前へ戻ってきます。

暴風雪と深い雪で行く手をさえぎられる青森隊の悲惨な状況は、映像で見ることでその迫力が倍加します。

小説ではそうした現場の迫力ではなく、それぞれの立場に立った人間物語として読むことができます。それにしても想像を絶する物語です。

昨年夏、八甲田山のすぐ近く、奥入瀬まで旅行で行きましたが、もしこの小説を先に読んでいれば、八甲田山麓の供養塔がある場所へ寄っていただろうなと感慨深げに読みました。

★★★

著者別読書感想(新田次郎)

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

WORLD WAR Z (文春文庫)〈上〉(下) マックス ブルックス

アメリカで2006年、日本語訳版は2010年に出版された終末ホラー小説です。2013年には映画「ワールド・ウォーZ」が製作されていますが、小説とは一線を画して内容はかなり違っているようです(未見のため不明)。

予備知識はなく、究極を意味するZを付けたWORLD WARですから、これは米中が核兵器を使って互いに攻撃するのか?と勝手に想像してましたが、全然違いました。

Zはゾンビ(ZomB)のZで、全盛界で繰り広げられた人類と生きた屍者との壮絶な戦いが起き、やがて人類がほぼゾンビを制圧し、沈静化してから各地で生き残った人々に当時の模様をインタビューをしたという形態をとった変わった作品です。

中国の奥地で発生したなぞのウイルスが屍者を蘇らせ、その屍者が人に噛みついたり引っ掻くことでウイルスが感染し、やがて心臓は止まるけど身体は動き出すというあまり夢には見たくないB級ホラーって感じ。

そう言えば、以前読んだ伊藤計劃・円城塔著の「屍者の帝国」では、奴隷のように労働や兵役をさせるために屍者を蘇らせる技術を開発するというのがありましたが、いつかずっと未来にそうした技術が開発されるのかも知れません。

とはいえ、なにもわざわざ不気味で有限な屍者を蘇らせなくても、AIと高感度センサー、人工皮膚、ナノテクなどを使ったロボットを開発、生産すれば人間に忠実な労働力でも兵隊にでもなんでも使えて効果的だと思いますけどね。もうとっくに開発が始められていると思います。

単にホラーではなく、それぞれの国の特性を考えたゾンビ対策や、住民避難、軍隊の活動など細かなところまでよく調べて書かれているところがミソかも知れません。

その原作をモチーフとした映画も録画してあるのでそのうちに見たいと思ってます。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

サマータイム (新潮文庫) 佐藤多佳子

1990年に「サマータイム 四季のピアニストたち」として刊行され、その後2003年に上下巻合わせた連作短編の文庫で、その中身は四季を彩るように「サマータイム」、「五月の道しるべ」、「九月の雨」、「ホワイト・ピアノ」の4編からなっています。

この作品は著者のデビュー作で、私は過去に「しゃべれどもしゃべれども」「一瞬の風になれ(第一部~第三部)」を先に読みましたが、いずれも遠い青春時代を思い起こさせてくれる爽やかで甘酸っぱい作風という感想です(自分の青春時代はまったく爽やかでも甘酸っぱくもありませんでしたが)。

タイトルはジャズの名曲「サマータイム」から来ていますが、短編ごとに変わる主人公のいずれもが、ピアノに関係していて、そうした名曲の思い出が出てきます。

やはりお得意のほろ苦さと甘酸っぱさが同居する若い青春ドラマが展開されていて、60近いオッサンが読むのはちょっとキツめ。若い人には共感できるところがあるのでしょう。

★☆☆

著者別読書感想(佐藤多佳子)


【関連リンク】
 8月後半の読書 挽歌、アミ小さな宇宙人、葉桜の季節に君を想うということ、マルドゥック・スクランブル The First Compression-圧縮
 8月前半の読書 小説 上杉鷹山、秋霧の街、結婚は人生の墓場か?、史上最強の内閣
 7月後半の読書 サクリファイス、ティファニーで朝食を、残念な人のお金の習慣、ロスト・ケア

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1055
なんとかミクスやらのひとつに「男女共同参画社会の実現」があります。役所言葉をわかりやすく訳せば、「少子化で勤労者数が減ってきたので、その代わりに女性(や高齢者)はもっと働いてね。そのためにいろいろと対策をしますから。」ということでしょう。

昭和の時代は男は外で働いて、女性は専業主婦として子育てや親の介護など家を守るという役割分担ができていました。それを国が推奨していて、専業主婦には配偶者控除や年金面で優遇するという政策がとられていたわけです。

しかしそれもいよいよ難しくなってきて見直しが入るようです。

所得税改革、安倍首相が指示=「多様な働き方」対応―政府税調
政府税制調査会(首相の諮問機関)は9日、所得税の抜本改革に向けた議論を始めた。専業主婦やパートタイムで働く妻がいる世帯の税負担を軽減する「配偶者控除」の見直しなどが柱。

団塊世代の高齢化による大量退職と、少子化の影響で1997年に日本の歴史で初めて労働者数の減少が始まり、その対策として、保育園を充実させて今まで専業主婦で外へ出て働かなかった女性にも働いてもらおう、また60歳定年でリタイアしていた高年者にも年金受給を65歳からにしてそれまでは働いてもらおうという政策が順次始まったわけです。

専業主婦世帯と共稼ぎ(兼業)世帯推移(1980~2014年) 出典:内閣府男女共同参画局


1992年頃より共稼ぎ世帯数が専業主婦世帯を上回り始め、その差は一気に開いてきました。バブルが崩壊し、失われた20年と一致するところからすると、女性の社会進出が支援され世の中が変わったというより、家計が苦しくなってそれまで専業主婦世帯だったところが共働き世帯に移っていた結果でしょう。

それでもまだ2014年時点で720万世帯の専業主婦世帯があるというのには驚かされます。

専業主婦と言っても、子育て、介護、病気などに縛られて就業できない人も多いのでしょうけど、自分の周囲では夫婦ともリタイアした高齢者以外では専業主婦と言える人はいないので、まだそんなにいるのかって驚いたというのが本音です。

共稼ぎ世帯の割合が少ない(専業主婦の割合が高い)都道府県は、奈良県(共稼ぎ世帯の割合45.9%)、大阪府(46.0%)、神奈川県(46.7%)、東京都(48.5%)、兵庫県(49.1%)と奈良県を除き大都市を含む都道府県が多いのが特徴です。やはり都会ほど保育園に預けられず働けないということが影響しているのでしょうか。

逆に共稼ぎ世帯の多い県は山形県(68.2%)、福井県(67.4%)、島根県(66.4%)、富山県(66.3%)、鳥取県(65.3%)となっています。地方が多いですね。

今は女性の活躍には保育園の充実というのが最大のテーマになっていますが、単に労働者を増やすというのに効果はあってもそれで活躍できるってそれホント?って気もします。

というのはやはり企業(役所も含め)の体質が大きく変わらなければ、単に女性が労働者に加わったからと言って女性活躍にはほど遠い気がします。

この女性活躍社会の話しで時々みられるのが、「日本は世界の中で専業主婦の比率が多い特殊な国」という話し。そういう印象づけをする評論家やコメンテーターという自称識者がいますが、それは間違ってます。

OECD諸国の女性(15~64歳)の就業率 出典:内閣府男女共同参画局


アイスランド(79.9%)、スイス(74.4%)、ノルウェー(73.5%)、スウェーデン(72.5%)などの女性就業率と比べると低いですが、日本の女性就業率は62.5%と、米国(62.3%)やフランス(60.4%)よりも高く、OECD平均の57.5%よりは断然高い割合です。つまり世界の中で専業主婦が多いというのは明らかに間違っています。

主要国の年齢別労働力率(女性)


このグラフを見ると主要国では29歳まで働いている女性の割合は、シンガポールが高く、イタリアがやや低いぐらいで各国で大きな開きはありません。

しかし30歳以上、これは出産や育児との関係だと想像できますが、国によって大きく差が出てきます。主としてアジアの国、日本や韓国、シンガポールでは下がり、イタリアやスウェーデンでは逆に上がり、米国やフランス、ドイツでは20代から横ばいが続きます。30歳以降で労働につく女性が増えるっていうのは日本では信じられない現象です。

日本などアジアの国では女性が出産だけでなく育児(あるいは介護も?)を主として担当することで仕事から離れてしまう傾向が強く、今後女性の労働を維持するためには欧州の社会の仕組みを見習わないといけないでしょう。

日本の場合、女性の就業と言ってもパートやアルバイトなど非正規が多いという話も出ますが、各国で雇用形態は様々なルールや制約があるので、単純比較は難しそうです。例えば正規社員でも簡単に解雇ができる国は正社員雇用率が高くても当たり前でしょう。

女性の正社員の割合は1985年には67.9%だったのが2014年には43.3%まで下がって、代わりに非正規社員と言われるパート、アルバイト、契約社員、嘱託、派遣社員が増加しています。

非正規が増えたのは女性だけかというとそんなことはなく、男性も1985年92.6%だった正社員の割合が、2014年には78.2%に下がってきています。男性の場合、60歳で定年を迎えた団塊世代の多くが、その後嘱託として非正規勤務したことの影響が大きいでしょう。

つまり社会の構造で、バブルが弾けた90年代以降、それまで右肩上がりが普通だった経済が、長く停滞してしまい、長期的な計画と育成が必要な正社員から、短期で即戦力、または雇用の調整弁となる非正規雇用が増えてきたわけです。

失業するとお世話になるハローワークですら、そこの窓口で働く大半の人は非正規の契約職員なのです。別にブラック企業が多くの非正規社員を雇っているわけではありません。日本の職場の多くはそういう構造と環境になってしまったのです。

そう考えると、これからまだ20年30年働く人達は、いつ非正規になっても食っていけるだけの「手に職」か「特殊な経験」を意識して身につけておかないと、安心安定した生活ができません。自分と家族を守るのは自分の才覚のみという世知辛い世の中になってきました。

【関連リンク】
1010 不本意な非正規雇用とその実態
1009 兼業禁止規程はいつ禁止されるか
866 失業率とか雇用状況
807 労働人口と非労働人口推移と完全失業率
717 非正規から正規雇用への転換策
630 38年後(2050年)の雇用形態はどうなるのか



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1054
通勤用に新しいスクーターバイクを買ったのはいいのですが、それに関連してどうもついていないことが起きます。

まず第一に、重要な会議がある日の朝、通勤電車が信号故障で長時間運行中止となり、その場でいろいろと考えた結果、電車が動かないならバイクに乗って20kmほどある会社近くの駐輪場まで行こう!と決意しました。

新しいバイクで慣らし運転がてらということもその決意に影響しました。古くて故障がちでパワーのない以前のバイクだったら、、、たぶんその選択はしなかったでしょう。

その判断は正しく、必死に走った結果、無事に朝一番の会議に間に合ったのはよかった(同じ路線の同僚は、他社の路線に遠回りして1時間半遅れで到着)のですが、機械精算のバイクの駐輪場で発券された駐輪カードを急いでいたので、紛失と相成りました。

会社に着いてからいろいろと探してみましたが結局見つからず、駐輪場に停めたとき、慌てていて、その場で落としたと思われます。

仕事が終わり、駐輪して10時間後にその駐輪場へ行って周囲をくまなく探しましたが、あるはずもなく。その日は台風が近づいている風のたいへん強い日でもありました。

で、その無人の駐輪場に書かれた電話番号にかけて「駐輪カードをなくしたのですが、、、」と言ってみたところ、「紛失の場合は5千円を支払っていただきます」と。

ヒェ~です。

本来1日最大700円で済んだ駐輪料金が、ホンのちょっとした不注意で5000円のペナルティです。

確かにもし悪意を持って、数日間駐輪した後、券を紛失したと言えば1日分で許してもらえるってなわけもなく、そうした長時間利用者に対する対策でもあるわけでしょうが、あまりにも悔しい。

って言うか、私が落とした駐輪券を拾った人が、本来なら数千円の支払いだったところ、私の駐輪券を使って精算し、数百円でまんまと出てしまったということも考えられます。く、悔しいです。ホントついてない。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

次の不運は駅まで新しいバイクを走らせていた時、その日は弱い雨が降っていてアスファルトも濡れていました。

駅の駐輪場までもうすぐという狭い道路を安全速度で走っていたのですが、狭い路地から、軽自動車がヌッと出してきました。

あとはご想像通り、すってんころりと転けてしまったわけですが、足に2箇所、腕に1箇所の擦り傷だけで済んだのはまだラッキーだったのかも知れません。

バイクに乗るときは長袖、長ズボン、手袋を夏でも実践していてよかったとホント思いました。しかも当日は雨でレインウエアを上下とも着ていたので、病院へ行くほどの大きな怪我にはなりませんでした。

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

いとも簡単に転けてしまった理由を考えてみました。これでも初代DAXから始まるミニバイク歴は40年以上という長い運転経歴を持っていて、そこそこ運転には自信があったのにです。自信は過信へとつながるのでダメなんですけどね。

今まで乗っていたバイクというかクラッチレバーがない普通のオートマのスクーターはみなそうなのですが、右レバーは前輪、左のレバーは後輪にブレーキがかかるようになっています。

バイクの場合、もし前輪が滑ると致命傷になりかねないので、滑りやすい場所や路面では基本は後ろブレーキを多用することになります。万一後輪が滑っても、バランス感覚があるベテランライダーにとっては立ち直らせることはそう難しくありません。

しかし、しかしです。この新しく買ったバイクはなんと「コンビブレーキ」と言って、後輪専用というのが身に染みついている左側のブレーキレバーを強く握ると、前輪にも制動がかかる仕組みとなっているのです。

そりゃ~渇いた綺麗な道ではそれもいいのでしょうけど、滑りやすい道ではこれは致命的な欠陥になりえます。雪道や砂の浮いた滑りやすい路面で前輪がロックしたらもうお終いです。

それに後輪だけブレーキをかけてバイクを横向けにして滑らせて停まるという高等テクニック(笑)も使えません。

そうした仕組みで、自分では思いもよらず突然前輪にブレーキがかかってしまい、その結果、どうすることもできずに転けてしまったわけですが、見通しの悪い狭い交差点で、頭だけをヌッとだしただけのクルマには責任はなく、驚いて1人で勝手に転けたバカなヤツという惨めなシーンを演出してしまったわけです。

えぇ、それでも血のにじむ手足をハンカチや汗拭き用のタオルできつくしばって(腕は自分で巻けなかったので駐輪場のオヤジに頼んで縛ってもらった)、電車に乗って会社へ行きましたよ、えぇ。社畜って言われそうです。

まったくホントついてないです。


【関連リンク】
1044 高齢者ドライバーの増加がもたらすこと
945 自転車の高級化と盗難
864 衝突安全性テストについて
800 高齢化社会で変化している交通事故の統計を見る
658 自転車のマナー違反が特にひどい

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1053
すでにあちこちで問題になっていますが、空き家が増えてきています。高齢化が進み限界集落化している地方はもちろんですが、都市部においても空き家の問題が顕在化してきています。

総務省の平成25年(2013年)調査では、

・総住宅数は6063万戸と,5年前に比べ,305万戸(5.3%)増加
・空き家数は820万戸と,5年前に比べ,63万戸(8.3%)増加
・空き家率(総住宅数に占める割合)は,13.5%と0.4ポイント上昇し,過去最高
・別荘等の二次的住宅数は41万戸。二次的住宅を除く空き家率は12.8%


ということです。

住宅総数、空き家数、空き家率推移(総務省統計局)


野村総研のシミュレーションでは、今から17年後の2033年には空き家率は30%を超え、空き家総数は2170万戸に倍増するということです。3軒に1軒が空き家とは驚くべき事態です。

空き家数、2033年に2170万戸へ倍増(ITメディア)

日本では住宅というと、1世代につき1軒が基本で、地方の豪族以外は何代にも渡り、一つの家を使い続けるというような風習はありません。

それは高温多湿で基本木造構造の住宅がそれほど長持ちしないということもありますが、いつの頃からか使い捨て文化を推進してとにかく新しいものが素晴らしいという価値観を国民が刷り込まれてきたことにもよると思われます。

自動車でも大事に乗って長く使おうとするよりも、次々と買い換えることを国は推奨してきます。13年経ったクルマ、そして18年経ったクルマは税金が高くなります。

しかし最新の実質的にエコでもないエコカーを買うと、国や自治体から税金を原資に多額の補助が出たり、税金が安くなります。

欧州では古いクルマには一定条件の下で逆に税金免除など優遇措置が与えられたりしますが、日本では新しく買い換えることが正義とばかりに古いものを大事にしていると増税というペナルティまで科せられてしまうということなのです。

話しを戻すと、空き家ですが、地方や交通の便の悪いところは別として、本来はリフォームして住みやすくすれば借り手は見つかるはずです。

しかし日本人の感覚からすれば、古い家よりは新しい家とばかりに、新築や新築同然の家にばかり人気が集中してしまう傾向があり、結果、古い家をリフォームしたぐらいではよい条件での借り手や買い手が見つからず、結果、更地にして安普請の新築にして売り出すという繰り返しです。

販売されている多くの新築1戸建てが、元は大きな屋敷だったところを分割し、数戸を建てて売り出していることからもそれがわかります。

ま、買う側からすれば、確かに新しい耐震基準を満たした、最新のキッチンや設備が整った新築を希望するのもわかるのですけどね。

せめて鉄筋コンクリート造りのマンションなどは、中身の設備は順次更新するとして、100年~150年ぐらいは構造躯体はしっかりと持つようにしてもらいたいものですが、こちらも基本は1世代(30~40年)が使い終えるとその後は寂れていって空き部屋が増えていくという現実があります。

住宅に関して日本の貧困はこれからも続くのでしょう。

空き家の有効利用は、新東京知事が「不足している保育施設として利用する」とか言っていますがどうでしょうか?

大きな公園の中に保育園を作るというだけでも周囲の住人が大反対するのに、住宅地の中の小さな家に元気な子供を集めるのは向いていない気がします。

それよりは待機者の多い特養の代わりに使えるグループホーム的な介護施設としての利用や、下記の記事にあるように、非正規など低所得者に安く提供する住宅にするほうが現実的かもしれません。

消費低迷に構造問題、非正規の弱い担税力が主因に(ロイター)
全国に820万戸も存在する空き家を活用し、低所得者向けに「低料金」の賃貸住宅を提供し、可処分所得を底上げするシステムを作ることだ。
仮に非正規の平均年収・169万円で生活すると仮定した場合、1カ月14万円でやりくりすることになるが、家賃が5万円超では、余暇にお金を回すことは不可能に近い。
しかし、空き家を国や自治体が改修して借り上げ、月間5000円から1万円程度の低料金で貸し出しすれば、生活環境は相当に変わるだろう。

いずれにしても、今後、住宅ブームだった1970年代から1990年までの20年間に建った多くの住宅やマンションが次々と老朽化と住人の高齢化により空き家となってきます。

その対策を国として、自治体として早く方針を決めて動く必要がありそうです。

【関連リンク】
1020 老人ホームについて調べてみた(2)
995 2LDK、販売価格10万円のリゾートマンション
942 世知辛い世の中
908 本当に住みよい街とは
896 多死社会と葬儀ビジネス
790 空き家が増えている



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