忍者ブログ
リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~ HomePage https://restrer.sakura.ne.jp/
Calendar
<< 2025/04 >>
SMTWTFS
12 345
6789 101112
13141516 171819
20212223 242526
27282930
Recent Entry
Recent Comment
Category
154   155   156   157   158   159   160   161   162   163   164  

[PR] Amazon 書籍 売れ筋ランキング

ビジネス・経済

ビジネス実用本

新書

文庫

文学・評論

コミック

ゲーム攻略・ゲームブック


ハヤカワ・ミステリ  

創元推理文庫

新潮文庫

講談社文庫

角川文庫

集英社文庫

岩波文庫


文芸作品

ノンフィクション

ミステリー・サスペンス

SF・ホラー・ファンタジー

歴史・時代小説

経済・社会小説

趣味・実用


1041
ビッグデータがビジネスを変える (アスキー新書) 稲田修一

2012年と少し前の新書です。著者は現在東京大学森川研究室の中で、東京大学先端科学技術研究センター特任教授として「ICT実証フィールドコンソーシアム」を運営されています。

今更ながらという思いもありつつ、ビッグデータについてあらためて理解を深めておこうという目的と、ある日突然出てきたキーワードゆえに、人によってビッグデータの解釈が違っているのではないかなとちょっと気になって、専門家の本を読むことにしました。

一般的によく知られているビッグデータと言えば、コンビニのPOSシステムに溜められた消費者購買動向や、GPSカーナビで集められたクルマの渋滞情報、ネット通販で「この製品を検討している人はこの製品にも興味があります」と余計なお世話とも言えるレコメンテーションなどが思い浮かびます。

また大きなイベントや、大震災の時に、人やクルマがどう動いたかなど、ビジネスだけではなく公共社会にも活用することが増えてきています。

ただこのデータ利用、ビッグデータの活用が日本は世界の先進国やアジアの新興国と比べてえらく後れているそうで、様々な法的な規制などもあるのでしょうけど、このままではビジネス分野で負けてしまうことを憂いています。

本書が書かれた時期(2012年)では将棋がコンピュータに負けたことが書かれていますが、囲碁に関しては広い視野で独特の感性が必要なのでコンピュータはまだまだ人間には遠く及ばない的なことが書かれています。

しかし現実はというと、今年(2016年)すでに囲碁の世界チャンピオンをGoogleが開発した囲碁のAIソフト「AlphaGo」が破っています。この辺りの最先端技術の進歩の速度は加速度的というか脅威にさえ感じます。

いずれにしても、ビッグデータと言うと、Google、Apple、Amazon、Facebookの4強ばかりが注目されていて、なかなか日本のIT企業や、ベンチャーでは歯が立たない感じです。


★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

鍵のかかった部屋 (角川文庫) 貴志祐介

2011年に単行本、2012年に文庫版が発刊された『防犯探偵・榎本シリーズ』の第3作で、「佇む男」、「鍵のかかった部屋」、「歪んだ箱」、「密室劇場」の4編が収録されています。

またこのシリーズ作品は2012年に大野智主演でテレビドラマ化 もされていて、いわゆるエンタテインメント的な犯罪ミステリー小説というジャンルになるでしょうか。

密室殺人の謎を解く主人公は防犯コンサルタントが本業で、弁護士から相談されたり、警察から依頼を受けたりして、それぞれの謎解きをおこないます。

「佇む男」は1代で築き上げた葬祭会社の社長が、遺言を残し密室で自殺した事件、「鍵のかかった部屋」も引きこもりがちな連れ子の息子が密室にした自分の部屋で練炭自殺をした事件、「歪んだ箱」は手抜き工事で大きく傾いてしまった新居の中で事故死した建築会社社長の事件、、「密室劇場」は芝居本番中の楽屋で何者かに役者が殺されていた事件と、それぞれに密室状態の謎解きがテーマとなっています。

それぞれに特殊な才能、つまり葬祭で遺体の防腐処理をおこなう技術、学校の理科の教員で科学や化学に詳しかったり、また野球部の監督でピッチングマシンを自由に扱えたりと、なかなか手の込んだ密室完全犯罪?が披露されていきます。

短編が中心なのでちょっと物足りない感じがするのと、現実には?ってところもありますが、そこは小説ですから、気にしないってことで。

★☆☆

著者別読書感想(貴志祐介)

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

二十五の瞳 (文春文庫) 樋口毅宏

2012年に単行本、2014年に文庫版が発刊されています。Amazonのカスタマーレビューでは「絶版にして欲しい」など、なかなか手厳しい意見も見られますが、この賛否両極端な感想が出てくるのもこの著者ならではでしょう。

タイトルからわかるように、壺井栄が戦後まもなく発表した名作「二十四の瞳 」をパロっている連作短編集です。

大きく4つの物語からなり、それぞれ、平成、昭和、大正、明治へと時代がさかのぼっていきます。

物語の舞台は小豆島ですが、二十四の瞳に感化された真面目な純文学派が間違ってこの本を読むと、ひどい目に遭いますのでご注意ください。

私自身まだ小豆島へは行ったことがありませんが、風光明媚で都会の猥雑さとはほど遠く、海と山の自然は素晴らしいけれど退屈さをたっぷりと味わえそうなところなのでしょう。

物語を読んでいると、数々のロマンや伝説に満ちたこの島には一度は行ってみたくなります。

民宿雪国 」でもそうでしたが、著者の小説にはたくさんの「有名人」が登場してきます。

この小説にも小豆島に流れ着き、荒れ寺に住まう俳人尾崎放哉や、天皇と呼ばれた若き天才映画監督と、人気絶頂の映画女優との秘めた恋の話しなど、あれこれ無謀な想像をたくましくしながら読むのは、なかなか破天荒な小説としての趣があって私は嫌いじゃありません。

天皇と呼ばれる監督が「七人の侍 」の最後の名言「今度もまた負け戦だったな 。勝ったのはわし達ではない、あの百姓達だ」を思いつくきっかけとして「買ったのは秘薬草だ」のようなダジャレには苦笑するしかありません。

★★☆

著者別読書感想(樋口毅宏)

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

クジラの彼 (角川文庫) 有川浩

自衛隊三部作「塩の街」(2004年)、「空の中」(2004年)、「海の底」(2005年)を書いてきた著者の、2007年発刊の制服ラブコメ短編集ということで、本書には「クジラの彼」「ロールアウト」「国防レンアイ」「有能な彼女」「脱柵エレジー」「ファイターパイロットの君」6編が収録されています。制服というのはもちろん自衛隊の制服のことです。

私は三部作の中では、「海の底」しか読んでいませんが、ま、それでも特に問題はありません。

「クジラの彼」と」「有能な彼女」は、潜水艦乗りを描いた「海の底」の番外編、続編って感じです。「潜水艦ってクジラのよう」と言ってみたり、潜水艦は「沈むではなく潜る」という表現などその業界用語に詳しくなれます。

「ファイターパイロットの君」は私も読んだ長編小説「空の中」の後日談的な番外編で、「空の中」で親しくなった女性の戦闘機パイロットと航空機製造メーカー男子が結婚して娘ができて、その幼い娘が育児に励むパパに最初のキスはいつ?って聞かれることで、結婚に至る経緯が明らかになっていく話しでほのぼの系が好きな人には両方お勧めです。

「ロールアウト」「国防レンアイ「脱柵エレジー」もいずれも自衛隊員の恋愛事情や基地内の自衛隊の常識は世間の非常識的な裏事情などが面白おかしく書かれています。

共通するのは、ほのぼのとした甘ったるい恋愛小説で、それが汗臭く規律が最重要な自衛隊の生活とはミスマッチなのですが、そうした中でこそ得られる愛情や恋愛をうまく組み合わせていきます。そしてそれは著者がもっとも得意とするお仕事小説と言えるかも知れません。

★☆☆

著者別読書感想(有川浩)


【関連リンク】
 6月後半の読書 天の方舟(上)(下)、無痛、下山の思想、沈黙のひと
 6月前半の読書 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活、深泥丘奇談、他人を攻撃せずにはいられない人、日の名残り
 5月後半の読書 楽園の蝶、英雄の書(上)(下)、男性漂流、ザ・ロード



リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
著者別読書感想INDEX
PR

[PR]

Amazonタイムセール

ホーム&キッチンの売れ筋ランキング 

枕・抱き枕の売れ筋ランキング

旅行用品の売れ筋ランキング


ミラーレス一眼の売れ筋ランキング 

空気清浄機 タイムセール

掃除機の売れ筋ランキング

ペット用品の売れ筋ランキング


1040
一般的に高齢化社会と言われますが、高齢者とは何歳からが高齢者なのか?ってところが結構曖昧です。

wikipediaで調べたのですが、

・国連では60歳以上を高齢者
・国連の世界保険機構(WHO)では65歳以上が高齢者
・定年退職者もしくは老齢年金給付対象以上(60~65歳?)を高齢者
・日本の医療に関する法律では65~74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者
・雇用に関する高年齢者雇用安定法では55歳以上を高年齢者
・公的機関が行う人口調査では65歳以上を高齢者

と、結構バラバラな感じです。

国内では人口調査などに使われる65歳以上が高齢者というのが一般的にマスコミも使うことが多いのでしょうけど、戦後急速に寿命が延びてきたことで、高齢者という概念も変化してきているというのが実際なのでしょう。

ちなみにすでに亡くなっている私の父親は、大正8年(1919年)生まれでしたが、父親が今の私よりも若い55歳だった1974年の一般的な会社の定年は55歳でした。

55歳で定年を迎え、その後5年間は嘱託契約で勤め、60歳から老齢年金をもらうという流れが普通の時代でした。

戦後すぐに生まれたいわゆる団塊世代は、60歳定年の時代で、その60歳で老齢年金が支給されるもっともお得というか納得感のある世代です。

さすがに政治(政治家)に影響力が大きな世代だけあって、うまく美味しいところだけをもって逃げ切ったというところでしょうか。

現在はと言うと、段階的ではあるものの老齢年金の支給は65歳まで延期され、しかし定年は60歳のままですので、その間は会社にすがってでも残って稼いでねということになっています。

今後この65歳以上の高齢者の数は、現在40代前半の団塊ジュニア世代が65歳以上にすっぽりと含まれるまでは年々増え続けることになります。自分もその中に入るわけですが、考えただけで恐ろしい限りです。

なにが恐ろしいかって?

だって高齢者、しかも年金は減らされる一方の下流老人ばかりになっていく国に、明るい未来なんかあるはずもなく。

・老人は食が細いので食料生産が落ち込む
・老人は旅行やスポーツをしないので観光業界、スポーツ業界は縮小する
・老人は外食しないので居酒屋、レストランなど外食業界は壊滅
・老人は転居や引越しをしないので、住宅や家電の売上は減少が続く
・老人は他人の子供が嫌いなので幼稚園や保育園が新設は無理
・老人は投資よりもより安全な貯蓄や国債を好むので株価は上がらない
・老人はクルマを運転しないので新車は売れない
・老人は新しい学びには拒絶反応を示し教育に関心がなく
・老人は他人とのコミュニケーションを嫌がり外出する機会が減る

いやいや、団塊世代なんて元気いっぱいで、旅行や新車や投資意欲もまだまだ健在ですぜ!って言う人もいるでしょうけど、10年後、彼らがすっかり後期高齢者になってしまった時も今と同じようにエネルギーがみなぎって活発でしょうか?と言うとそうは思いません。

数少ない成長産業と言えるのは、医療、医薬品、リフォーム、介護、墓地、葬祭業界ってところでしょうか。

その中でも福祉予算で補われる医療や医薬品、介護はともかく、このまま下流老人が増えていくと、その他の有料サービスの将来は富裕層向けに限られて、決して明るくない気がします。

食品も富裕層向けの高級食材と、下流老人向けのものとに二分化されていきそうです。

すでに高齢化率が5割を超える市町村を見るとわかりますが、まともな地場産業はなく、都市部からの様々な行政の援助なしでは充実した住民サービスは受けられず、町や村がいつ消滅するか?っていうところにきています。

2010年の国勢調査による市町村の高齢化ランキング


いずれにしても今後日本の多くの市町村では65歳以上人口が3割から4割近くを占めることになっていきます。

ま、あまり下流だの孤独死だの暗いことばかり考えているのではますます国力が低下していきますので、ここはパッと明るく、お金がなくても、健康でなくても、幸せな気持ちで毎日が過ごせる平和な長寿老人国家を目指しませんか。

幸い日本には豊かな自然と、世界に誇れる実質的な食料自給率(生産額ベース)があり、老人が毎日食うだけの食料ぐらいなら自分で生産ができるぐらいの環境とスペースと技術ベースがあります。

ITを駆使した農業法人が、高齢者を現物支給の形で雇う(正確には家庭菜園の延長として無償で貸し出す)ようなモデルも考えられそうです。

例えば生産する野菜や果物の10%をそこで働く高齢者に分配することで双方にメリットが出ます。高齢者は週に数回農園で作業を手伝えば現金の代わりに収穫物がもらえてそれが日々の食料になるということです。

そろそろ、日本もお金至上主義から脱する時代になってきたのかも知れません。


【関連リンク】
999 覚悟の地方移住か都市部で介護難民か
834 高齢者向けビジネス(第4部 ボランティア編)
824 高齢者向けビジネス(第3部 仕事編)
719 道の駅は次の段階へ進めるか
711 地方が限界集落化していく


リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
著者別読書感想INDEX



1039
過去に糖質制限ダイエットについて何度か書きましたが、極端なダイエットにはいろいろと批判もある中で、かなり浸透してきているなって気がします。

その理由として、定食屋とかレストランでご飯の量を自分で選べたり、抜いたりできるサービスが増えていることや、中には糖質の多いお米や小麦などは使わない「糖質制限メニュー」なるものがあったりもします。

東京にあるダイエットにぴったりな低糖質メニューのカフェ&レストラン

どこも店構え料理ともあっさりしていて、B級グルメファンにとっては、いかにも味気なく不味そうに映るのが玉に瑕です

その点、B級グルメファンにも大層ウケがよく、行列が絶えない「いきなりステーキ」とかで、ライスのついたセットメニューではなく、ステーキとサラダだけを頼む人が増えているとか。私もこれなら大満足でしょうね。

なんでも江戸時代には日本人男性は1日でお米を5合、女性で3合を食べていたそうです。もちろん今と違っておかずが少なかったせいで、生きていく上で必要とされるカロリーのほとんどをお米で摂っていたためです。

現在の成人男性ではどうでしょう。年齢や昼間の運動量にもよりますが、一般的なサラリーマンだと1日1.5~2合ってところが平均ではないでしょうか?女性では1~1.5合ぐらい。その代わりに麺類や揚げ物、焼き物、煮物、生ものなど豊富なおかずやお米に代わる主食も豊富にあります。

お米は国内で数少ない100%に近い自給率を続けていますが、TPP発効後はそれも怪しくなってくるでしょう。それにこれほどまで食の多様化が進み、糖質が多いお米を避ける傾向があり、やむを得ない面はあります。

昭和30年代後半、西暦で言うと1960年代には日本人1人当たりの年間米消費量は118kgありました。月平均にすると9.8kg、1日平均320グラム(2合半)ってところです。

米の年間1人あたり消費量の推移(出典:農林水産省「食料需給表」)


それがだんだんと下がってきて平成2年(1990年)には1人当たりの年間消費量は70kg、1ヶ月5,8kg、1日平均190g(1合半ぐらい)です。

平成25年(2013年)には年間57kg、1ヶ月4.75kg、1日平均158グラム(1合と少し)まで下がり、50年前の1960年代の半分にまで下がってきています。

いかにお米を食べなくなってきたかがよくわかります。

今後はどうか?

米の需要量の推移(出典:農林水産省「米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針」)


凸凹はありますが、およそ年間8万トンの米の需要が減っていくことになります。8万トンというと多そうに思いますが、平成27年度生産目標750万トンの約1%ってところです。意外と小さい気もします。

食が細くなる一方の高齢者が増えて、少子化が続き、人口総数も減っていきますので、ますますお米の国内消費は下がっていくことになるでしょう。

もちろん海外輸出を視野に入れた高級米やブランド米は、やり方によっては拡大していくでしょうけど、その他の米は国内消費に限って言えばお先真っ暗ってところでしょう。

それに追い討ちを打つように糖質制限ブームです。本当に一過性のブームで終わればいいですが、親がメタボ対策やダイエットのため糖質制限をし、それを子が真似をするようになってくれば、一番身近にあるお米がターゲットにされてしまうでしょう。

私の子供の頃は、それこそご飯と漬け物か梅干しでもあれば、何杯でもお代わりができた貧乏たらしい古臭い世代で、お米を食べなくなった、あるいは食べたくても制限しなければならない今の状態は悲しく思っています。

私も可能であれば昔のように、熱々のご飯を腹一杯食べたいのですが、それを許されない時代というか変な健康ブーム?になってしまっているのを残念に思います。

もちろんお米を腹一杯食べても、それ以上に運動をしてカロリー消費をすればいいわけですが、長時間の肉体労働をする以外、働いている社会人にはそれができるのも限られているので、結局は食事制限をするのが一番手っ取り早いってことになるでしょう。

お先真っ暗という話しだけで終わるのはアレなので、お米で頑張っている会社も紹介しておきます。

時々お昼のランチでお世話になっている「おむすび権兵衛」を展開する株式会社イワイの業績は現在のところ右肩上がりです。

平成25年度(2013年度)の売上高は20億46百万円だったのが平成27年度(2015年度)は27億35百万円と順調に伸ばしてきています。確かにお米が美味しくてくせになります。

お米離れがブームになっている中で、お米を中心に提供しているこの会社にとってはアゲンストの風が吹いているとも言える現状ですが、よき日本人の米食の伝統を守り続けてもらいたいものです。

私も美味い米を食べたくなったときには買いに走ります。

【関連リンク】
1015 丼飯を日本の文化として育てていきたい
1002 その後の糖質制限ダイエット効果
786 緑茶うんちく話
759 糖質ダイエットについての備忘録その1

[PR] Amazn ほしいものランキング

携帯電話・スマートフォン 

スマートウォッチ

空気清浄機

洗濯機・乾燥機

衣類・ふとん乾燥機

テレビ・レコーダー


車&バイク


ヘルメット

洗車用品

自動車整備工具

釣りフィッシング   

ゴルフボール


ランニングシューズ

メンズスニーカー

レディーススニーカー

ベビー&マタニティ

ハンドケア・フットケア

シャンプー・コンディショナー


リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
著者別読書感想INDEX



1038
天の方舟 (講談社文庫)(上)(下) 服部真澄

現実の社会問題や国際問題をテーマに鋭く切り込み、上質なエンタティメントに仕上げた長編小説が多い著者の2011年刊(文庫は2012年刊)の作品です。WOWOWでドラマ化もされていると言うことです。

この作品のテーマはODA(政府開発援助)のいい加減さ、甘い蜜に群がる政治家や企業など、巨額の税金を巡る暗部をえぐり出しています。

現実のモデルとしては日本工営がコンサルティングを請け負ってODAで建設していたベトナムのカントー橋崩落事故の話しなども出てきますが、様々な要素を盛り込みあくまでフィクションとして作られています。

著者の過去の作品では、「龍の契り」(1995年)の香港返還協定について、「鷲の驕り」(1996年)はアメリカの秘密特許で濡れ手に粟の大儲けをする特許法について、「ディール・メイカー」(1998年)は金融システム、「バカラ」(2002年)は最近実現しそうなカジノ合法化問題について、「エル・ドラド」(初出時タイトルGMO、2003年)は遺伝子組み換えなどのアグリビジネスについてと、世界を股にした陰謀渦巻く業界や世界を取り上げてきました。

この小説も主人公は日本と海外を行き来して、ODAの暗部をついて私腹を肥やしたり、国内外の政治家や役人と結託して裏金作りに邁進したりと、いとも簡単に税金を食い物にしてくれます。

そして、主人公は自ら過去の犯罪を告白して外為法違反で逮捕されるわけですが、その裏には意外な隠し球があってと、なかなか読ませてくれます。

ただ主人公は悪に徹するわけでもなく、小説にするには魅力ある人物とは思えず、リアリティを考えてのことか、ちょっとあっさりしすぎって感じです。

★★☆

著者別読書感想(服部真澄)

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

無痛 久坂部羊

著者は現役の医者でもありながら、小説を書き始め、2003年に「廃用身」でデビュー、この作品は2006年に単行本、2008年に文庫版が出ています。

また昨年2015年にはTBSでこの小説を原作とするテレビドラマ「無痛~診える眼~」が制作されていますが、小説とは少しストーリーが変えられたオリジナル脚本となっているようです。

現役医者でありながら小説を書いてきた森鴎外、渡辺淳一、北杜夫、帚木蓬生、海堂尊、夏川草介など、数多くの作家がいますが、豊富な知識や経験を元にしていて、どれも面白く読ませてもらっています。

この作品も医療モノと呼ばれる町医者を主人公としたミステリー小説で、その主人公は人の外見を注意深く観察するだけで、罹っている病気や病歴などを見抜けてしまう特殊な能力を身につけています。

その能力のひとつに、犯因症という「エネルギー過多の一種で、犯罪を起こす者に現れる徴候」を見抜ける力もあり、未然に凶悪な犯罪が起きるのを察知することができることも特徴です。

タイトルは、未来の無痛治療に道を開くかもしれない「先天性無痛症」からきていますが、私自身まもなく手術を受けることから、こうした無痛手術というのは夢物語です。

もし可能ならば早く実現してもらいたいものです。それで多くの人が救われるのですから。

そうした高度な医療と、底辺にうごめく犯罪者とをうまく結びつけた内容となっていて、さらには刑法第39条における「精神障害者等の犯罪に関する責任能力」も取り上げられています。

600ページを超える長編作ですが、内容は特に難しいものではなく、サクサクと読めますのでお気楽な感じでいいかもです。ただ、登場人物のほとんどが、現実にはいなさそうな人ばかりというのがちょっとガッカリです。

★★☆

著者別読書感想(久坂部羊)

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

下山の思想 (幻冬舎新書) 五木寛之

東北震災直後の2011年に発刊されたエッセイで、震災後にいくらか書き直し?したような感じの内容となっています。

内容としては、栄華を極めた80年代から90年代に対し、いま日本が置かれている位置は、登山で言うなら下山しているところであり、その下山の方法こそが重要であるという話しです。

御歳83歳の著者は、少年時代に徹底的に破壊された敗戦を、青年時代には左翼運動にまみれた学生運動を、そして若いときに高度成長とバブルを経験しているだけに、今のバブル崩壊や東北地震、それに続く原発事故で大きく傷ついた日本を見るとそのような感想をもたれるのは仕方がないでしょうけど、今の若者にとってその下っていく思想は受け入れられるか?というと、ちょっと違うかなと。

つまり高齢者から見て自ら体験してきた日本の栄枯盛衰であり、同世代を生きてきた人にとっては間違いなく、同意し頷ける考え方に違いないでしょう。

一方では昭和時代よりもはるかに拡大していったグローバリズムや、日本人の多くが成長著しいアジアの各国へ出掛けていって仕事をするなんて、今の高齢者には考えもつかなかったことが起きています。

そうした、これからの日本と新しい日本人の生き方について、もっと著者の考え方を知りたかったというのが本音で、何度も何度も同じ話しが繰り返される文章をみて、この著者も寄る年波には勝てないのかぁと少し残念な気持ちがしました。

せめて編集者が気をつけてアドバイスや修正をすればいいのでしょうけど、大家の文章に赤を入れるだけの勇気がある編集者もいなくなったと言うことでしょうか。

★☆☆

著者別読書感想(五木寛之)

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

沈黙のひと (文春文庫) 小池真理子

2011年に雑誌に連載され、2012年に単行本、2015年に文庫化された長編小説で、2013年には吉川英治文学賞を受賞した作品です。

著者の作品では過去に「記憶の隠れ家」(1995年)と「天の刻」(2001年)を読んでいます。

物語の主人公(中年女性)は、自分が子供の頃に両親が離婚し、母子家庭で育てられましたが、別れた父親との交流はその後も長く続き、介護が必要となって老人ホームへ入居するとき、そしてそこで人生を終えた後の遺品整理の時も立ち会うことになります。

前半は亡くなった父親が残した前妻の子(主人公)と、後妻の姉妹達とのやりとりが長々と続きますが、これってこの前見た映画「海街diary」の設定となんとなく似ているなって感じ。

「海街diary」の原作はと言えば元は漫画ですが、異母姉妹の微妙に揺れる感情ってところが似ていて面白いなと。前妻の娘からすれば、自分と母親を棄てる原因となった父親の新しい家庭の娘達という。

その浮気っぽい父親が亡くなったところから始まるパターンが両者に共通する点です。

こちらの小説では、その父親の遺品のワープロから家族が知らなかった別の顔に出会います。

仙台に単身赴任をしていた頃の恋人の存在や、趣味の短歌を通して知り合いずっと文通を続け、一度だけ施設で出会った人のことなどの存在を知ります。

主人公と母を見捨て、離婚していった父親に対して思う感情と、また違う感情を父親が持っていたことも知り、主人公の中で家族とは、肉親とはという思いが変わっていくことになります。

この小説の一部には著者の私的な自伝的要素も加わっているらしく、作中に出てくる父親の短歌は、著者の亡き父親の短歌をそのまま使われていたりします。

読み始めの時には、重く暗い、いまいちまどろっこしい感じが好きになれませんでしたが、途中からなにかグイグイと引きつけられるように感情移入ができ、著者の代表作と言ってもいいような面白い小説だと思います。

★★★

【関連リンク】
 6月前半の読書 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活、深泥丘奇談、他人を攻撃せずにはいられない人、日の名残り
 5月後半の読書 楽園の蝶、英雄の書(上)(下)、男性漂流、ザ・ロード
 5月前半の読書 オリーヴ・キタリッジの生活、年金の教室―負担を分配する時代へ、0.5ミリ、恋文の技術

[PR] Amazn ほしいものランキング

携帯電話・スマートフォン 

スマートウォッチ

空気清浄機

洗濯機・乾燥機

衣類・ふとん乾燥機

テレビ・レコーダー


車&バイク


ヘルメット

洗車用品

自動車整備工具

釣りフィッシング   

ゴルフボール


ランニングシューズ

メンズスニーカー

レディーススニーカー

ベビー&マタニティ

ハンドケア・フットケア

シャンプー・コンディショナー


リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
著者別読書感想INDEX



1037
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(1)で初診を受けて、全人工股関節置換手術(THA)をすることを決めましたが、約1ヶ月先の入院・手術までにいろいろと準備が必要です。

10年ほど前に同様の手術を受けた人に話しを聞くと、以前はこの手術は入院が1ヶ月に及ぶ大手術という認識があり、もっと多くの準備が必要だったようです。

最近では病院によっても差がありますが、医療技術の進歩なのか、手術を受ける人の急増による混雑緩和のための簡素化なのか、入院期間も大幅に短縮され、その準備も意外なほどあっさりしたものになってきています。

まずは病院とは直接関係しませんが、勤務先のスケジュール調整。概ね順調にいっても約2~3週間は出社ができないので、その間不在になることをそれぞれの関連部署と調整しなくてはなりません。

例えば、

・仕事の引き継ぎ、関係者への連絡
・病院へ持ち込む業務用PCの持ち出し申請や設定など
・有給休暇申請
・高額療養費制度の申請(健康保険組合)

など。

3週間近く会社を休むというのは社会人になってから初めて(無職期間は除く)ですので、なかなか実感がわきませんが、最近はPCとネット環境があれば、場所は関係なく、仕事の大部分が可能ということもあり(業務によりますが)、割と会社も私も平気な感じです。

人工股関節置換手術は、健康保険により3割の負担でも100万円近く必要な入院、手術、リハビリの費用ですが、この高額療養費制度を利用することで、その時の年収によって15万~25万円ぐらいの自己負担で済む仕組みです。

利用しない手はありません。もちろん個室部屋にするなどオプション費用(差額ベッド代など)はその対象となりません。

次に手術前に一度病院へ行き、

・入院時一式検査(血液、心電図、肺機能、レントゲン)
・股関節CT撮影
・自己血の貯血(400cc)
・麻酔科受診
・手術の説明
・入院の説明

がおこなわれます。

X線撮影とCT撮影はその画像で実際に入れ替える人工股関節の大きさを決めたり、手術の際に削る位置や深さなどをサポートするコンピュータ支援システムに活用されます。

自己血の貯血は、手術中出血が多い場合に使われるもので、あらかじめ取っておきます。

10年ほど前に手術をした人の話しでは1200ccほど貯血したと言っていましたが、今回はわずか400ccだけです。

手術前にもう一度貯血があるのかと聞いてみましたが、当院では片側の手術の場合400ccだけですとのこと。手術方法や病院によってもその量は違ってくるようです。

貯血するために、この日は朝はできるだけ動物性タンパク質(肉とか卵とか)を食べて、水やミルクなど水分を1リッターほど飲み、さらに自分で運転してクルマや自転車では来ないでくれと言われました。

それは血液を大量に抜かれると貧血状態になるからでしょう。特に女性の場合は、元々貧血気味の人が多いので、貯血の時は必ず付き添いを伴うように言うそうです。

私の場合はそのいいつけに逆らって、ひとりでバイクに乗って病院へ行き、400ccの貯血をおこないましたが、なにも影響はありませんでした。

入院の説明時には入院・リハビリに必要で持っていくもの、あると便利なもののリストがもらえます。病院側で有料で貸してもらえるものもありますが、必要に応じて入院前に揃えておく必要があります。

普段入院に備えた生活用品や日用品など持っているはずもなく、また2~3泊の旅行や出張というものでもなく、今回は2週間程度の入院となると、例えばリハビリ用の履きやすい上履き靴(この病院ではスリッパ、サンダルは禁止)や、寝たまま水を飲むためのストロー付きのカップなど、新たに購入しないといけないものが数点はあります。

先日初診を受けた後、手術を決めたのでこの病院の人工股関節置換術についての小冊子をもらいました。その内容を少し書いておきます。

  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

・小侵襲MIS(Minimally Invasive Surgery)手術で8~10cm程度(通常の手術では15センチ程度)の傷が残る

・切開場所は前方、前外側、後方アプローチなどがあるが、前外側アプローチでおこなう(脱臼が少ない)

・手術では筋肉や腱を切らないAL法(メリットは回復が早い)

・過去全例骨セメントを使用しない方法(セメントレス)

・筋肉や腱を切らないので手術後の足の位置や運動の制限はしない(禁忌肢位はなし)

・小侵襲手術は通常の手術時間(1.5~2時間)よりは少し長くかかる

・人工関節(インプラント)の主原料はチタン、臼蓋側は架橋超高分子量ポリエチレン、大腿骨側にセラミック骨頭、または金属骨頭(コバルトクロムまたはオキシニウム)、臼蓋側・大腿骨ともセラミックのいずれかを使用

・手術前の自己血貯血は片側だけの場合400cc

・糖尿病、肝臓病の人は細菌感染に抵抗力が弱いので注意

・喫煙は全身麻酔や細菌感染を起こしやすいので、術前・術後は禁煙

・片側だけの人工股関節置換手術の入院期間の平均は12日(術後8~10日)

・退院後、3ヶ月、6ヶ月、1年、1年半、2年と術後3年までは半年ごとに経過観察

・その後も人工股関節のゆるみや摩耗を検査するため最低年1回は検査が必要

・人工股関節が生体に固着するには3ヶ月程度要するので、この間は走る、跳ぶ、重い物をもってしゃがみ込むを控える

  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

手術はまだ1ヶ月先ですが、いよいよ人工股関節置換手術をするという実感がわいてきます。

期待と不安?

そりゃ~不安のほうがずっと大きいです。今まで外科手術とは縁がなかった痛みに弱い体質なので、、、

変形性股関節症の人工股関節全置換手術へ(3)」は、実際に入院、手術、リハビリが終わってからの執筆となります。あまり期待しないでお待ちください、、、


【関連リンク】
1046 変形性股関節症の人工股関節全置換手術へ(3)
1033 変形性股関節症の人工股関節全置換手術へ(1)
1028 グルコサミンとコンドロイチンを飲み続けた結果
1022 股関節サポーターを購入
965 とうとう杖を買いました orz
602 ついに変形性股関節症の診断下る

[PR]

Amazonタイムセール

ビジネスの書籍売れ筋ランキング 

文庫の売れ筋ランキング

新書の売れ筋ランキング


ミュージックの売れ筋ランキング 

車&バイクのほしい物ランキング

ヘルメットのほしい物ランキング

洗車用品のほしい物ランキング


リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
著者別読書感想INDEX
ブログ内検索
プロフィール
HN:
area@リストラ天国
HP:
性別:
男性
趣味:
ドライブ・日帰り温泉
自己紹介:
紆余曲折の人生を歩む、しがないオヤヂです。
============
プライバシーポリシー及び利用規約
Template & Icon by kura07 / Photo by Abundant Shine

Powered by [PR]


忍者ブログ