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厚労省から若年者の雇用状況を把握するために毎年調査をしている「新規学卒者の離職状況」についてちょっと触れておきます。

新規学卒者の離職状況(厚生労働省)

城繁幸氏の「若者はなぜ3年で辞めるのか?」が世に出たのは、今からちょうど10年前の2006年9月でした。実はその前、ITバブルが弾けた2000~2002年頃の就職氷河期に、新卒で入社した若者が次々と辞めだしたのがきっかけと言われています。

90年代前半にバブルが弾けて長引く平成不況の中、かろうじて活況を呈していたITバブルもが弾けてしまい、一気に日本経済は失速していきます。

その就職氷河期に、苦労してやっと新卒で入社した人達は、実際に仕事に就いてみると「思っていた仕事じゃない」「聞いていた話しと違う」とばかりに一気に退職者が増加していきます。

企業側にしてみれば、不況で教育にお金もかけられず、買い手市場で狭き門だから、少々荒っぽく使っても辞められないだろうという驕りと、若者も仕事の中身や企業の体質、文化にはお構いなしで片っ端にエントリーシートを出しまくり、希望する会社、仕事ではないけれど、とりあえず内定くれたので入社したというツケが双方に出たと言うことでしょう。

その後リーマンショックが起きて世界的な不況に突入したため離職率は一時的には下がりますが、また2009年頃から上昇へ向かい3年以内に辞める大学新卒者の割合は10年前と同様に30%を超えるようになっています。

大学卒業就職者の在職期間別離職率



次に産業別で見ると、飲食・宿泊業は離職率が最も高く、3年以内で辞めたのはなんと59%と6割近くに達しています。

「おもてなしの心」や「外国人観光客2000万人突破」「2020年には4000万人目標!」とか言っておきながら、それを担う人達は「とてもやってられない」という現状が見えてきそうです。

こんな状況では、4000万人はもとより、やがては「日本の観光地は客も従業員もみんな外国人ばかり」ということになってしまいそうです。

大卒者の3年以内の離職が多い業種の次点は、理美容師や旅行業などを含む「生活関連サービス業、娯楽業」で47.9%、次いで「教育、学習支援業」の47.3%となっています。

これら離職率の高い上位に位置する業種は、いずれも大企業は少なく、中小企業主体の経営という点が特徴的かも知れません。

大企業でないと言うことは、給料や福利厚生サービスなどでも劣っていて、しかも他の業種よりも肉体的精神的にキツイということになれば続かないのもわかります。

その証拠に勤務先の従業員規模別で大卒者の3年以内離職率を見てみると、5人未満の零細企業では59%、100~499人の中小企業で31.9%、1000人以上の大企業では23.6%となっていて、大企業ほど離職率は顕著に低くなっています。



このことから中小零細企業が多い業種では離職率が高くなり、電気・ガス、製造業、金融など比較的大企業が多い業種では離職率が低いということもになります。

「大企業ばかりにこだわっていないで、中小企業に目を向けよ!」とか言っている無能な学者や評論家などの意見などは無視して、安心して長く働きたいのなら「寄らば大樹の陰」は当然の帰結でしょう。


【関連リンク】
859 採用氷河期でなにが問題なのか?
767 若者の離職の原因は単なるミスマッチなのか?
727 大学生の就職率推移と卒業後の進路
714 離職率が高いことは悪ですか?
614 企業は若者の早期離職を恐れるな


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1074
新世界より (講談社文庫)(上)(中)(下) 貴志祐介

2008年に単行本、2011年に文庫化された長編SF小説で、第29回日本SF大賞を受賞しています。

上巻、中巻、下巻3冊合わせて1500ページ近い、長い長い物語で、読み応えがあります。

最近、1冊で1000ページを超える「魍魎の匣」を読むなど、なぜか一気に読むにはちょっと苦しい長編を読む機会が増えてきましたが、秋の夜長に相応しい選択をしているのかも知れません。

そう言えば、柳広司著の小説に「新世界」というのがありました。こちらは大阪のごちゃごちゃした下町を描いた小説、、、ではなく、ロスアラモス国立研究所の原爆開発現場で起きた殺人事件のお話でしたね。

2011年2月後半の読書「新世界 (角川文庫) 柳広司」

小説の舞台は今から1000年後の日本で、理由は不明ですが、戦争?などで文明は一度リセットされていて、千葉や茨城の狭い限られたエリアの中で、高度に管理された社会が営まれています。

そして人はすべて妖術を操ることで、他の動植物を人間に都合良く操り、厳しい肉体労働から解放されていますが、一方では妖術をうまく使えない者や社会を乱し害を及ぼすとされる者は徹底して排除するという仕組みができあがっています。

また過去になにが起きて、周囲にどういう問題が残されているのかという歴史もゆがめられ、教育の場でそれらの真実を知ることはできません。

タイトルはドボルザーク作曲のクラッシック音楽で、夕方になって帰宅を促す学校の放送などで有名です。小説のこの時代でも、夜間の外出を制限するために、この曲が流れるとみんな家路に急ぐという古き伝統は残されています。

主人公はそうした特殊な「村」で育った少女で、村を襲う化けネズミや異端者と対決するというストーリーです。なのでSFファンタジー小説と言えるかも知れません。

指輪物語」や「ハリー・ポッター」以降、そうした長編ファンタジー&ミステリー小説というのが日本でも増えてきた感じです。私も最近読んだ、上橋菜穂子著「精霊の守り人」や宮部みゆき著「英雄の書」なども同じジャンルでしょう。

ちょっと中年のオジサンが読むのはつらいところですが、中高生には読書が好きになってもらうために、こういう本はいいかもしれません。

★★☆

著者別読書感想(貴志祐介)

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

ロートレック荘事件 (新潮文庫) 筒井康隆

数多くのSF作品で有名な著者の1990年初出の長編の推理ミステリー小説です。著者が書いた多くの小説の中で、推理小説としては「富豪刑事」、「フェミニズム殺人事件」とこの作品の3作だけと言われています。

SF小説はあまり好みでなかったこともあり、著者の作品で過去に読んだのは「最後の伝令」だけで、1993年のことです。

タイトルのロートレックは正式にはアンリ・マリー・レイモン・ド・トゥルーズ=ロートレック=モンファという、長ったらしい名前の1991年に亡くなったフランスの画家です。

小説の舞台となる別荘に、その持ち主の趣味で、ロートレック作品があちこちにかけてあり、通称「ロートレック荘」と呼ばれています。

その別荘に集まってきた人達のうち、若い女性が何者かに射殺されてしまいます。そして警察が現場検証をしている最中に、第二の殺人が行われます。

さて犯人は?

ってことで、幾重にも張り巡らされたトリック?に翻弄されて、最後までまったく犯人捜しはできませんでした。

しかし先の「富豪刑事」とは違って、これは小説ならではのトリックで、映画など映像化は難しいだろうなぁって思います。

★★☆

著者別読書感想(筒井康隆)

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

リストラ日和 (ハルキ文庫) 汐見 薫

2010年に発刊された単行本「リストラに乾杯!」を大幅に加筆修正した文庫本でタイトルも変えて2015年に発刊されました。「リストラ天国」を運営している身としては、こうしたタイトルの本を読まないわけにはいきません。

主人公は都市銀行をリストラされて、子会社に追いやられるも、やがていたたまれなくなり退職して無職に。専業主婦で子供の教育と夫の自慢しか頭にない妻との関係は悪化してと、あまり芸のないお決まりのコースですが、最後は少し夢のある終わり方になっていて救われました。

著者自身も銀行勤務経験者だそうで、主人公の頭の中を占めるエリート意識はご自身の経験からきているのだろうと勝手に想像して読んでいましたが、著者はなんと女性だそうで、自身の経験というより身近に肌で感じてきたことなのかも知れません。

でもね、こうした銀行のような大企業をリストラされるっていうのは、退職金の割り増しやら、子会社への就職斡旋やら、再就職においてもデメリットより銀行出身者というだけで有利な点も多く、中小零細企業をリストラされた場合と比べると何百倍もお得と言えます。

中小零細のリストラだと退職金は出ない、就職斡旋など当然ない、ハローワークへ行っても誰も聞いたことがない会社の職歴などないに等しいと判断され、惨めな思いをすることばかりです。

ただ中小企業のリストラではドラマにはならず、リストラと言えば結局は大企業と相場が決まってしまっているのがちょっと残念なところです。

★★☆

【関連リンク】
 10月後半の読書 チャイナ インベイジョン、判決破棄 リンカーン弁護士(上)(下)、シューマンの指、きいろいゾウ
 10月前半の読書 だいこん 山本一力、魍魎の匣 京極夏彦、犯罪 フェルディナント・フォン・シーラッハ
 9月後半の読書 風の影(上)(下)、小説・秒速5センチメートル、名探偵に薔薇を



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1073
先般、世界経済フォーラム(WEF)が各国の男女格差(ジェンダーギャップ)報告書を出しました。

高度成長期には政治は三流だけど経済は一流などとおだてられていましたが、それもとっくに怪しい状況で、男女格差に至っては日本はずっと昔から世界の三流国と言っていいのかも知れません。

【世界最低レベル】日本の男女格差は一体いつ解消されるのか 女性が働きやすい企業を増やさなければ変わらない(BLOGOS)
世界経済フォーラム(WEF)が10月26日に発表した各国の男女格差(ジェンダーギャップ)報告書
「経済活動への参加と機会」「政治への参加」「教育」「健康と生存率」の4分野の計14の項目で、男女平等の度合いを指数化して順位を決める。今回の111位はG7先進諸国の中ではもちろん最低レベル。日本と近い順位の国を見ると、エチオピア(109位)、ネパール(110位)といった発展途上国が並ぶ。同じ東アジア諸国と比較すると、韓国(116位)よりは上ではあるが、中国(99位)よりは下。

誰が悪いとかではなく、男女格差を許して放任してきた社会構造、文化、教育などが長く続いてきたからであることは明らかです。

世界を見回すと男女格差や、貴族などの特権階級の世襲など、様々な格差が存在していましたし、現在でもまだ残っている国もたくさんあります。

しかし世界が猛烈なスピードで変わりつつある中で、男女格差に至ってはグローバルスタンダードと比較すると遅々として改善されていないことが、国際機関に名指しで指摘をされないと理解できないという状況になっています。

今でも政治家やリーダーが女性だと、それだけで注目されたり、オジサン方の「お手並み拝見」という見下したようなスタンスが歴然と支配しています。

って言う、そういう私も長く昭和時代に生きたオヤジなので、そういう感覚はわからなくもありません。

でも仕事柄、働く女性達と一緒に仕事をする機会が多く、また上司や同僚に女性が何人もいたので、仕事で女性だからという偏見をもったことなどなく、特に意識をしたことはありません。

ただ今の団塊世代ぐらいまでは、やはり女性は結婚したら家庭に入ってというのが常識で、そうしてきた人に社会において女性の活躍をサポートすることを求めても無理がありそうです。頭ではわかっていても、自分の常識にはないことなのです。

幸い日本でも大きな力を持ってきた団塊世代が次々と現場から引退し、男女平等、女性総合職時代の人達が企業の中で力を持ってきていますので、これからは一気に変わっていく可能性があります。

あとは女性側が、「男が働いて妻と子を養ってくれる」みたいな専業主婦の幻想を捨ててくれることが必要でしょう。

ソニー生命の調査では、3人に1人の女性に専業主婦の願望があり、仕事をして管理職になりたいと思う女性は2割に満たないということでした。これは今回の結果だけではなく毎年似たような結果となっているので、本音なのだろうなと思います。

女性の活躍に関する調査 2016(ソニー生命)

それでも専業主婦願望が3割というのは20年前からすれば大きく減ってきていると思います。

あとは、社会、特に企業や役所が男女の隔てなく女性にもっと重要な仕事を任せていくようになることですが、やはり女性には出産や育児と言ったハンデがつきまといますので、その点を考慮した社会の仕組みや、子供の頃から男性が家事や介護、育児を平等に担っていくことを身につけさせる教育が必要でしょう。

女性が働きに出るために保育園の充実などもそのひとつですが、欧州などでは当たり前になっている夫が長い育休をとって、育児を担うようなことも考えないといけません。

日本の社会で、男性が育児をするというのはまだまだ珍しいのでしょうけど、今の20代の人達はあまり抵抗もないようなので、それが会社や役所の中での評価で不利にならない、男性も育児や家事をするのが当たり前という理解が進むことが求められます。

個人的なことを書くと、前述の通り、昭和人間で、自分は外で働いて、妻は家で育児を中心に家事全般を担うという生活を長く送ってきましたが、三人目の子供が生まれた頃から妻がパートに出るようになり、自分も少ないながらも育児をするようになってから、「育児というのはなんと楽しいものなんだ!」と初めて気がつきました。

もちろん育児は楽しいことばかりではなく、たいへんなことも多いですが、仕事で嫌なことをすることを考えると全然気にならないぐらいのことです。なので男だからと言って育児を放棄しちゃうのは絶対に損です。

育児のなにが楽しいかと言うと、育児は自分のDNAを持った人間をゼロから独り立ちするまで、どういう人間を作っていくかという数十年間の大きなプロジェクトだと見ることができます。

その達成感や充実感は仕事の巨大プロジェクトでも得られないほど大きなものがあります。しかも嫌なクライアントにペコペコしたり会社の利益を考えたりする必要はありません。

自分の思うように育ってくれるとは限りませんし、反抗することもあります。でもそれがその中にいると愛おしくて楽しいのです。

「リング」などで有名な小説家の鈴木光司氏は、育児や主夫として有名です。今から考えると、本当に羨ましい生活をされていると思います。

私と同い年ですので、生まれ育ってきた環境は私と同じだと思いますが、育児に関しては大きく進んだ考えの方です。

鈴木光司さん “文壇最強”子育てパパの、実践から生まれた勉強法

男女格差から育児の話しへとちょっと脱線してしまいましたが、いずれにしても男性が育児に関わり、女性が男性と平等に社会に出ていられる環境を整えていくことが、女性の社会での活躍が一層進むのではないでしょうか。


【関連リンク】
1055 働き方と社会構造
1035 最近の恋愛、結婚事情
1009 兼業禁止規程はいつ禁止されるか
787 世帯内単身者の増加が引き起こすかも知れない社会問題
724 離婚の多さと結婚という形式

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1072
先週11月1日(火)から来年の年賀状の販売が開始されました。年賀状の声を聞くと、いよいよ今年も押し迫ってきたという感じがします。

私は昭和人間なので、年賀状との因縁は深く、古くは50年以上も前の保育園時代から先生や友達、親戚、知人に年賀状を送るという習慣を半ば義務的に繰り返してきました。こうした習慣は親が身につけさせてくれるかどうかが大きいでしょう。

そんな中で、転勤や転職をしたときには、前職で仲の良かった人達へは今まで通りに送るものの、あまり親しくはなかったけど儀礼的に送っていた上司や同僚には転職を機に送らなくなったりを何度か繰り返していきます。

そうしていくうちに、ほぼ毎年定番での送り先が固まっていきました。年を取るということは、新たに年賀状の送り先が増えないことと同義かもしれません。

もちろん高年齢になってから新たな仕事にチャレンジしたり、趣味など同好の知人が増えて、年賀状の送り先がさらに増えていくという人もいるでしょうけど、一般的に定年間際になるサラリーマンにとっては増える機会がありません。

最近は若い人を中心に、手間もお金もかかる郵便の年賀状にはあまり執着せず、メールやLINE、Twitter、Facebookなどで新年の挨拶をやってしまう人が多くなってきていると思います。それはそれで、時代の要請ですからいいんじゃないかなと思っています。私も年賀状ではなくメール等で年賀の挨拶を済ませる相手もいます。

職場での先輩で、今は引退している高齢の人と長く年賀状をやりとりしていましたが、その人からある年の年賀状で「今年の年賀状を最後にしたい」というメッセージが書かれていたことがあり、単なる生存確認のようなものであれば、年賀状という習慣をやめてしまうと言う判断もありだなぁと思ったことはあります。

今のところまだ郵送の年賀状を思い切ってやめてしまうという決断には至らず、一時期に比べると半数ぐらいに減りましたが年賀状はしばらく続けていくつもりです。

昔は、ゴム版に彫刻刀で干支を彫って版画にしたり、手書きで宛名を書いたりと、かなりの手間をかけて制作していましたが、90年代に入ってからは、まずはプリントゴッコ、そしてワープロ、その後はパソコンとカラープリンターと簡便になってきたと同時にその内容も薄くなってきました。

私の場合、なぜかプリントゴッコは使わずに、社会人になってすぐの80年代初めに無理して買ったポータプルワープロを使い、それで宛名書きもイラストなど絵図もそれでしていました。

90年代中盤頃からはご多分に漏れずWindows95パソコンとインクジェットプリンターで一気にフルカラー印刷ができるようになり、カラーのイラストや写真入りで、質が格段に上がり、また制作する手間も大きく減りました。

ちょうどその頃が人生の中で年賀状を出す相手がもっとも多い時期でしたので、それでだいぶんと助かりました。

現在は前述のように枚数も落ち着き、年賀状に使えそうな写真を毎年撮りに行くのが恒例となり、内容で勝負しています。

枚数が多いときのこと、さすがに自筆でひと言コメントや挨拶を書けないことがあり、印刷してそのまま出したところ、ある高齢者の顧問からお小言をいただいたことがあります。印刷だけでは誠意が伝わらないぞってことを遠回しに。

それ以来、どれだけ忙しくても、枚数が多くても、なにかひと言は自筆で書くように心がけています。出すだけでなく、「あなたのことをちゃんと気にかけていますよ」と思える気持ちをなにかひと言でも綴るのが重要なのでしょう。


【関連リンク】
990 お正月休みにみた映画
884 年明けにつらつら思うこと
458 初日の出のご来光を富士山とともに拝む
573 年賀状不要論への反論
310 初日の出



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1071
にっちもさっちもいかないことってしばしば起きます。そうしたこんがらがった問題をうまく解きほぐせる能力、行動力、説得力、リーダーシップを持った人っていうのは、これからもっとも貴重な存在となっていくのかもしれません。

正直言って私はそうしたややこしい絡み合った問題に首を突っ込むのは苦手で、当然にそのような問題を解決する能力に欠けていると自覚しています。

いわゆる短気な性格ってやつです。なので釣りに行って少しでも糸が絡むと、丁寧にじっくりとほぐしていくのではなく、絡み合ったところをハサミでブチブチとすぐに切ってしまうタイプです。

それにしても最近この手の「にっちもさっちもいかないこと」っていうのが増えてきているような気がします。

世の中が複雑化してきているのか、それとも問題解決できる人が少なくなってきたのか、人々の忍耐力がなくなり、我が儘で、私利私欲の欲望が強まってきたのか、そして今まで黙っていた人々が、黙っていてくれなくなってきたのか、様々な要因が考えられそうです。

国内の政治や社会問題も、いままでならば政治家が無能でも、それを下支えする官僚が有能であれば、事務レベルの下交渉や予備交渉でなんとかなってきたという時代がありました。

しかしその官僚の力が相対的に弱まり、テストで優秀な成績をとることだけに秀でた秀才ばかりが役所に集まった結果、交渉や粘り強い説得など、リーダーシップやコミュニケーション能力、忍耐力、使命感をもった官僚がいなくなってきたようです。

その結果、今までそれぞれの道でエキスパートだった官僚達におんぶにだっこしてもらえた政治家も頼るところがなくなっているという現状です。

また政治家の質も二世や三世といった使命感で政治を目指す人達でなく、単に世襲や金儲けの仕事として政治家になる人が増え、その結果政治家としての能力、適性の低下が進み、気軽なパーティではウケ狙いで問題発言を連発しながら、国会の場では、いかにも官僚が書いた答弁原稿をただ棒読みする閣僚ばかりになってきました。

こうした無能で官僚頼りの政治家達には早々にリタイアしてもらいたいと思うばかりですが、選挙になると地盤・看板・カバンを持っているだけに強いのです。

そうした国会答弁で自分の言葉で答えられない政治家には、先の「にっちもさっちもいかない」難問を解決できるだけの能力があるとはとても思えません。

ここ数年、耳にする、日本に関係する「にっちもさっちもいかない問題」とは、一例ですけど、

・北朝鮮拉致事件
・尖閣諸島の領有権争い
・北方領土返還問題
・竹島領有権問題
・沖縄の米軍基地移転問題
・慰安婦像問題
・南京大虐殺問題
・靖国神社A級戦犯合祀問題
・引きこもり、ニート、年金未納、生活保護
・築地市場の豊洲移転問題
・ゴミ屋敷や老朽化した空き家問題
・保育園の設置場所問題、少子化対策
・ゴミ焼却場や火葬場の設置場所問題
・高齢者の運転免許証返納問題
・年金不足や医療費支出増大
・介護士、介護施設不足など福祉関連

などなど、すぐに解決できそうもない問題は、戦後から続く国際問題から、すぐ身近なところで起きている問題まで様々あります。

これらの問題は、どれだけ会合を重ねたところで、関係者全員、もしくは両国の意見が一致すると言うことは絶対になく、また国際機関も法を執行するだけの強権はないので、詰まるところお互いが譲歩して痛み分けとするか、あるいは金銭的な補償を手厚くするとか、代替案を提示して不本意ながらも同意をとっていくしかありません。

特に太平洋戦争中に起きた事件や問題をいま綺麗に解決しようというのは現実的に難しく、何世代も代わっていくことで風化していくのを気長に待つか、領土問題に関しては再び戦争をするか、政治的な決着(補償や援助も含め)しか考えられないでしょう。

もちろん戦争は勝っても負けても双方が大きく傷つき、双方にとって最悪の結果を招くことになるのは言うまでもないことです。

身近な問題は法制化や行政指導などである程度は解決の道筋を付けられますが、人々の感情にはそうした法律の裁定よりも根深く浸透していることも多く、離婚裁判に負けて自暴自棄となった宇都宮の老人が、手製の爆弾で周囲の人を巻き込んで自殺したように、暴走する人が必ずついてまわるからやっかいな問題です。

宇都宮の事件を自衛隊出身の老人という一種特別な事件という見方をする人達もいますが、身勝手な不満や欲望を爆発させて暴走する人達は、秋葉原通り魔事件(事件当時26歳、職業は警備員、運転手、派遣工員)やマツダ本社工場連続殺傷事件(事件当時42歳、職業はマツダの期間従業員)、新幹線放火事件(当時71歳、職業は流しの歌手、運転手など)を見るまでもなく年齢や職業には関係ありません。

やっかいな問題にぶつかると、昔働いていた会社のオーナー社長が時々言っていた言葉がいつも思い浮かびます。それは「何事も賛成半分、反対半分と心得よ」ということ。

つまりなにをするにしても、それに対して賛成する人と反対する人がほぼ同じ数だけいるってことを常に考えておくことです。

自分にとって良いと思うことは別の誰かにとっては悪いことで、みんなにとって良いことだと思っても、それは独りよがりでみんなのうちの半分は反対していると思って行動をするべきです。

そうまでしてみんなの意見を聞き、案を作り、それに大多数が納得してくれて、反対意見の人も渋々でも了承してもらうというのは、これは凡人には絶対にできないことです。誰かが得をすれば必ず誰かが損を受け入れざるを得ないからです。

つくづく自分にはない、他人のために犠牲になれ、かつ難問を解くために奔走するリーダー的役割を果たせる人(ってほとんどいないだろうけど)はすごいなぁって思う日々です。

それでふと考えました。

犯罪者を捕まえるために懸賞金を出すことがあります。同じように、社会の問題点をランク付けし、その問題を解決したり解決するアイデアを出した人に、国は懸賞金や生涯年金を追加するなど報奨制度を設けてみてはどうでしょう?

例えば北方領土問題や北朝鮮拉致問題解決に向けて、素晴らしい解決案を考えた人、解決に向けて交渉する人を公募して、成功報酬で各々に10億円ぐらい出してあげればよいでしょう。

空き家問題や少子化を解決する道筋を作ることができれば、65歳からの年金を倍額もらえるとかすれば、きっと頑張る人も出てくるかも。公務員はダメよ。彼らはそういう公共サービスを考えて提案、実行するのが本来の仕事なのだから。

それら報奨金の原資は?

本来こうした社会や国際問題を解決すべき公務員や政治家を減らし、公務員宿舎や議員宿舎、公務員保養施設を売っぱらえばすぐに捻出できそうです。また問題が解決することで、それによるメリットも大きいはずで、十分にペイできます。


【関連リンク】
999 覚悟の地方移住か都市部で介護難民か
970 生活保護世帯の増加は高齢者増加だけが原因なのか?
921 もらえる年金の額はモデルケースとは違うということ
896 多死社会と葬儀ビジネス
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