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鎮火報 (双葉文庫) 日明恩

日明恩(たちもり めぐみ)氏は1967年生まれで、2002年に「それでも、警官は微笑う」でデビューしたミステリー作家さんで、この鎮火報は、第二作目であり、その後シリーズ化される「Fire's Outシリーズ」の第一作目となります。

主人公は今どきの若者で、手っ取り早く楽して終身雇用の公務員になれると消防士になった大山雄大20歳です。読み始めてしばらくすると、先般読んだ「あぽやん」の主人公となんとなく今どきの真面目なんだかよくわからない働く若者という点だけは似ているかなぁって。

ところで「鎮火報(ちんかほう)」ってなによ?と最初は知りませんでした。火事現場へ向かう際にはサイレンと激しく連打する鐘を鳴らして走りますが、消火作業が終わり(鎮火)、署に戻るときに鳴らすゆったりとした鐘の合図とのことだそうです。

そういえばサイレンは鳴らさず、鐘だけをゆっくりと鳴らして走っている消防車を何度か見掛けたことがありますが、あれがそうだったのですね。

警察ものの小説は星の数ほどありますが、消防ものは意外と少なく、あってもハイパーレスキュー(消防救助機動部隊)のようなスーパーヒーローものが多く、下町にある普通の消防署とそこの最下層の署員を描いたものは滅多に見かけません。

ストーリーは、不法滞在外国人が住むアパートに入国管理局と警察の手入れが入るとそのあとになぜかその住まいが放火されることが連続し、そのことに主人公やその仲間が気づきます。

そして誰がどうやってという謎を解き明かしていきます。主人公含め登場人物がなかなか魅力的で、それがシリーズ化されるポイントでしょう。

シリーズ第2弾は2年後の2005年に「埋み火」(文庫は2010年)が出ていますが、その後は続いていないようです。もう少しシリーズ化してネタを増やし、その後東京消防庁の協力を得て実写ドラマ化をすれば結構面白そうに思えるのですが、どうなんでしょうかね。

ただ今は不況で署員採用の競争率は高く、あらためて活動のPRをする必要もないので、難しいのかもしれません。

著者別読書感想(日明恩)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

無理(文春文庫) 上・下 奥田英朗

直木賞作家奥田英朗氏の小説はお気に入りなので、文庫化されたものはほとんどは読んでいます。「サウスバウンド」や「イン・ザ・プール」のようなコミカルなものもいいですが、今回は「最悪」「邪魔」に続くシリアスな内容の犯罪小説です。

この「無理」は単行本が2009年に刊行され、文庫化されるまで3年かかり、2012年6月にやっと登場しました。

ビジネス的なことがあるのもわかりますが、お願いですからもう少し文庫化までの期間を短縮してくれないでしょうかね?

その小説の舞台になるのは日本中どこにでもありそうな雪が多い地方の一都市。

日本の地方都市はどこも似たり寄ったりとなってしまい、昔あった商店街はシャッターが降り、少し離れた国道沿いに大きな駐車場をもったショッピングセンターや郊外のパチンコ店が繁盛しているという構図です。

そういえば少し前に読んだ楡周平氏の「プラチナタウン」も同じような廃れて高齢化が激しい寒冷な地方都市が舞台でしたが、こちらは誘拐、殺人、政治家と土木業者の癒着、主婦売春など犯罪絡みでもっと暗い世界が拡がっていきます。

さらには今年になって急速に話題が拡がった生活保護の不正受給の問題や、遠い昔の感となってしまいましたが、怪しい教祖が主宰する新興宗教教団など話題性もたっぷりです。

主人公は複数いて、市役所で生活保護の申請を受け付ける公務員、新興宗教にのめり込む離婚した中年女性、引きこもりのゲームオタクに誘拐された女子高生、元暴走族リーダーで現在は高齢者相手に不要な商品を売りつけるセールスマン、親の後を継いで市会議員となった二世議員とそれぞれに全然違った個性、立場、職業でありながら、狭い地方都市の中でそれが複雑に絡み合っていくことになります。

現代日本の貧しい地方都市問題と、その中で暮らす人々の縮図がギュッと1冊にまとめられたような小説で、都会に住んでいるとわからないことが多く、社会を学ぶのにもいい本です。

著者別読書感想(奥田英朗)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

「捨てる!」技術 (宝島社新書) 辰巳 渚

最近ではやましたひでこ氏が提唱する断捨離という言葉が流行っていますが、バブル時期以来絶えず増え続けてきたモノを捨てて身軽になろうという主旨の本は相当数にのぼります。

ま、ゴミ屋敷と言われる家が方々にあり、部屋の中がモノであふれ、それを片付けられない人が男女ともに相当数いることがわかってきたので、このようなノウハウ本もよく売れるのでしょう。

私の世代(1950年代生まれ)は子供の頃はまだ物不足の時代で、親たちはそれこそデパートの包装紙や紙袋は綺麗に折りたたみ再利用したり、電気製品が壊れても、一部の部品はまだ使えるとのことで新しい製品を買った後も大事に残してあったりしたものです。

そういう親の姿を見てきたので、私もなかなか目の前のモノが捨てられません。

その「またなにかに使えるだろう」「よくわからないからとりあえずとっておこう」「家族の誰かが読むだろう」「捨て方がわからないから後でまとめて捨てよう」と思っているうちにどんどん不要なモノが溜まってしまうという本書の指摘はグサグサと胸に刺さってきます。

捨てるための極意として本書では「3年間一度も使わなければそれは不要」としていますが、私が以前読んだ本ではそれが「1年間使わなかったモノ」だったので、1年ではちょっとなぁと思っていたので適度に緩くていい感じです。

そうすれば暖冬のため一度も使わなかったダウンや厚いソックスを1年使わなかったからと捨ててしまうこともなくいいかなと。でも結局は1年使わな買ったモノはたいがい3年経っても使わなかったというものが多いのも事実なんですけどね。

そうして身の回りを見ると、いくらでも捨てられるものが出てきますが、ただ年を重ねると、趣味的なものが相当に溜まり、それを簡単に処分するのはできず、代わりに別のモノを差し出すという「身代わり廃棄」という実態もあったりします。

その他では、誰もが大事そうに段ボールに詰めて持っている自分の子供の頃の写真(アルバムやネガフィルム)は、そういえば自分以外の誰も見たがるわけもなく、ネガとともにアルバムを処分してしまってもいいかなと思ってきました。

もしどうしても置いておきたいならば、73才になるキャスターの森本毅郎氏のように、写真やネガは必要なものはデータとしてCD-ROMに焼き、あとは全部捨てたとテレビで言っていましたが、それが正解のようです。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

男の品格 (PHP文庫) 川北 義則

著者の川北義則氏は1935年生まれでジャーナリストからエッセイストの王道を歩いてきた方で、「大人の「男と女」のつきあい方 」「男の器量 」「みっともない老い方: 60歳からの「生き直し」のすすめ (PHP新書) 」など多くの指南本?が出ていますが、私はこの方の本は初めて読みます。

私も読みましたが藤原正彦氏の大ベストセラー「国家の品格」が発刊されたのが2005年で、その後まるで雨後の竹の子のように「○○の品格」という作品が登場してきました。

この「男の品格」(2006年)もそのうちのひとつとなるでしょうが、他にも「女性の品格」「日本人の品格」「自分の品格」「親の品格」「遊びの品格」「極道の品格」「熟女の品格」ともう何でも有りです。またそのようなブームを揶揄するように「品格バカが多すぎる」なんて本まで出てきました。

さて内容ですが、タイトルでイメージするよりはもっとずっと軽いもので、著者が考える日本人男性が持つべき精神と、他の著名人の発言をもとに「その通り!」と断じていく繰り返しです。

中でも直木賞作家の伊集院静氏が書いたとされる「男の品性とは目の前にあるものを取りに行かないこと」という言葉にはちょっとドキッとさせられたりします。

そういえば通勤時、空いた席があれば真っ先に取りに行ったり、宴会で出された旨そうな料理に真っ先に食らいついたりと、品性のないことをよくやってしまっています。

それには股関節が痛むので電車ではできれば座りたいという自然な願望や、長い行列ができる前にさっさと空いているあいだに料理を取っておこうという理由があるにしても、はたから見ると決して感心できるようなことではないでしょう。反省しきりの部分もあります。

しかし一方では他に流されず「ひんしゅくを買う大人になろう」とか矛盾するようなことも書かれています。ひんしゅくを買ったらそりゃダメでしょう。いったいどっちなんだよ!とちょっと言いたい。

また「恋愛は不倫こそが面白い」というような不道徳なところや、「男たるもの飲み物でストローを使ってチューチュー飲むな」など?な部分もかいま見られますが、それは著者の感性なのでなんとも言えません。

同様に著者の思想、思いこみ、価値観がちょい上から目線でやってくるので、迷える指示待ちな弱気な中年男に対して物言うスタイルは、読む人によっては「なにをえらそうに」と腹が立ってしまうかもしれません。

したがって残念ながらAmazonの読者評価はかなり低いものとなってしまっていますが、人に言われて初めて気がつくということもありますし、中年以降になると人からあれこれ指摘されることも少なくなりますので、そういう人が一度謙虚になって読むのにはちょうどいいかもしれません。私の評価は結構高めです。

著者別読書感想(川北義則)

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別に老い先短くなってのことではないのですが、断捨離ブームや辰巳渚氏著の『「捨てる!」技術』に多少刺激され、このところ部屋の棚にあふれる段ボール箱や小物類、使わなくなった家電製品を徐々に整理、処分しています。

古いデスクトップパソコンや、ビデオデッキ、スキー板などを有料にて引き取ってくれる回収業者に来てもらったりしていますが、今回は衣装ダンスの上に鎮座しほこりをかぶった段ボール二箱分に収まる過去の写真アルバムやネガにも手をつけることにしました。

そりゃ50数年間生きていると膨大な写真があります。20年ぐらいまではこまめに整理してきたアルバムが10冊、しかも結婚してからの家族写真はほぼすべて配偶者の手に渡っているので、今回の整理の対象とはせず、私の手元にある結婚前のものと、結婚後の家族以外の仕事や趣味で撮ったものだけです。

初めてデジタルカメラを買ったのが2000年頃なので、それ以降は概ね自分で撮った写真はデータ化されていますが、人からもらった写真はアルバムに整理することもなく、束になって段ボール箱に突っ込んであります。

ざっと見たところアルバムに貼ってある写真が計1300枚ぐらい、未整理のまま束になっているのが200枚ぐらい計1500枚。ネガは70本ぐらいあります。

と言ってもいきなりアルバムの写真全部を捨ててしまうのにはちょっと抵抗がありますので、まずアルバムを見直して、取っておきたい写真だけをデジカメで撮影して、データ化することにしました。

本来なら手間をかけずに自動給紙付きの写真用スキャナを買ってきて、それで片っ端から取り込んでデータ化していくのが最良のやり方でしょう。というのはデジカメよりもスキャナのほうがずっと楽にしかも綺麗に取り込めるからです。さらに残したい写真のネガフィルムがあれば、そのネガから写真データを直接取り込めるスキャナも低価格であるので、それを利用するのがいいでしょう。

でもスキャナは、以前買って使っていましたが(実は今でも部屋にありますがPCと接続できずに使用不能)、滅多に使う機会がなく、今回もその目的でしか使う予定もないので、なんとか買わずに済ませようとデジカメでの撮影としました。

デジカメで写真を撮影するのにスキャナよりも有利な点がひとつだけあって、それはアルバムに貼ったままでも撮影ができることです。70年代途中からはビニールシートで圧着するタイプのアルバムが急拡大しましたが、それまではスクラップブックのように写真を台紙に糊で貼り付けるタイプのものが多く、スキャナに通すためにはそれを一枚一枚綺麗にはがしていく手間がかかります。

逆にデジカメの場合、気をつけなければいけないのが、カメラを手にもって撮影するのは邪道で、動かないよう三脚等で固定をして、シャッターは手動ではなく2秒タイマーで自動的に切られるようにします。つまり撮影時のブレをできるだけ防ぎます。しかも一枚一枚にその手間がかかりますから、スキャナのように自動で一気に取り込めない分思い切り時間はかかります。

さらに光の当て方にも注意しないと写真が反射してしまいます。これが結構大変です。特に写真(印画紙)がしなっていたりすると、なにかで押さえるなどの工夫も必要です。

プリント済みの写真1500枚中、残しておきたい約500枚の写真を撮影して、次はひとつひとつ加工し年月日など情報を入れていきます。これがまた大変な作業です。加工とはデジカメで撮影しただけでは縦の写真が横を向いていたり、多少ゆがんでいたりしますので、それらをひとつひとつ確認をして補正しながら再保存していきます。

私の場合、写真データファイルには「20120714_001.jpg」あるいは「20120714家族旅行_001.jpg」のように日付を頭につけるようにしています。それによって保存日(加工した場合などに保存日が更新される)に関係なく、撮影日順でソートがかけられます。デジカメで撮影した写真ならば撮影日と保存日は別々に記録されるので、そのような気遣いは必要はありません。

最近の出来事ならファイル名に付ける日付はなんとか調べられますが、さすがに30年前、40年前の撮影の日付はアルバムに書いてないとわかりません。スキャナで取り込む場合は先に全部はがしているので、後ですべてはがした後のアルバムの日付と突き合わせするのがもっと大変になりそうです。

コンパクトカメラや使い捨てカメラで写真に年月日が自動的に入るようになったのはおよそ30年前の1980年代半ば以降からですが、私の場合はそれ以降も一眼レフ(キヤノンAE-1P)をメインに使っていたので、デジカメに取って代わられるまでそうした便利な機能はありません。

アルバムにも日付が書かれていない場合は、70年代以降のプリントの余白に年だけは記載されているので例えば'79の刻印があれば「19790000_001jpg」というように撮影年だけ入れ、とりあえず日付はなしで保存をしていきます。年までわからない場合はもうお手上げですが、逆にそんなおおよその年代すらわからない写真が大事かよ?と割り切ってしまうことも必要でしょう。

今回古い写真を撮影してみてわかったことは、1980年代以前、つまり30年前までのカラー写真のほとんどは、かなり色が抜け落ちてしまっています。それは前から言われていたので頭ではわかっていたつもりですが残念です。しかし唯一80年代に売り出した「コニカ百年プリント」で焼いた分は今でもちゃんと綺麗に色が残っていたのには驚きました。

20120714_3.jpg

当時は一般的に富士写真フィルムかコダック製のフィルムを使い、現像やプリントもその系列店でおこなう場合が多く、コニカ(サクラカラー)を使うのは三流というイメージ(ゴメン)がありましたが、いまさらながらコニカの(印画紙ですが)先見性と技術力には感心させられました。

60年代終盤にはカラー写真が普及してきましたが、まだフィルムや現像代、プリント代が高かったので、70年代始めぐらいまでは白黒写真をよく使っていました。保存に最適な白黒写真は50年前のものは全体的に薄くセピア色がかってきていますが、それでもくっきりと綺麗なままです。

あと当時は写真をプリントしてもらう際に店員さんから「写真の紙は艶にしますか?それとも絹目にしますか?」と聞かれました。素人的にはなんとなく絹目のほうが高級そうな感じがするのと触ったときにも指紋がつきにくいので、たいがいは絹目を選んでいました。それが今回裏目に出ることになります。

写真をデジカメのマクロで接写すると、そのやや色落ちした絹目のつぶつぶがハッキリと写ってしまうのですね。光の反射のせいでもあるのでしょうけど、たぶんスキャナで取り込んでも同じだろうと思われます。これは残念な写真になってしまいます。もちろんネガから取り込めばそういう問題はないでしょう。

次に色がすっかり抜け落ちた写真のカラー補正を今後どうするか考えてみます。おそらく高級なペイントソフトや画像ソフトにオリジナルな色を復活させる機能がありそうですが、調べていないのでわかりません。しかし歴史的なスクープ写真ならばいざ知らず、たかが古いプライベート写真でそこまでする必要があるのか?という思いもあります。

プライベートな写真というのはその人にとってはかけがえのない大事な思い出が詰まったものでも、それが大量にあると家族にとっては処分に困る迷惑なものに他なりません。人はなにも持たずに産まれてきた時と同様、死後にはなにも残さず去っていきたいと私は思っています。

そう思うと、自分の遺影になるものと、棺桶に入れてもらいたい写真でもなければ、いつまでも大事にとっておく必要はありません。その点デジタルデータ化をしておけば、見たいときにはいつでも見られ、物理的な邪魔にはならず、クリックひとつですべて綺麗に処分もできますので、これほどいいことはありません。

ある程度デジタル化がうまくいけば、10冊あるアルバムをダイジェスト版として1冊にまとめそれだけ残しておこうかなと思っています。そうそう、ネガについては中身を見ることもなく、すべて今回廃棄することにしました。後ろ髪は引かれましたが、写真と違いそのままでは見づらいのと、見始めるときりがなくなりそうなのでここは思い切りが必要です。

でも今回の最後に反省を込めて言っておくと、もしネガがあるならネガや写真を読み込めるスキャナ(1~2万円から)を購入して、できるだけ色あせが少ないネガから写真画像データを取り込み、年代順に分け、DVDにでも焼いておくのが賢明です。


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ブラウザを起動したときにまず現れるページのことを「スタートページ」または「ポータルページ(玄関)」とか呼んでいますが、マイクロソフト製のIEならばmsnが初期設定されていて、そのまま使っている人も多いでしょう。その他にはyahoo!のトップやSNSのマイページが最初に出てくるよう設定している人もいるでしょう。

私の場合は、プライベートPCにはyahoo!のログイン後のカスタマイズページ「My Yahoo!」とGoogleのカスタマイズページ「iGoogle」を併用して使っています。併用というのは最近のブラウザはタブで複数のページが同時に起動しますので、1番目のタブはiGoogle、2番目のタブにMy Yahoo!、3番目にHootSuite(Twitter用Webアプリ)というように設定してあり巡回するページが自動的に開くようにしてあります。

なぜ複数のページを巡回するかというと、iGoogleではメインに使っているGmailの送受信と興味のあるニュース一覧、Yahoo!ではセカンドで使っているYahoo!メール、ヤフオクの情報とブログ、そしてTwitterの送受信でHootSuiteとそれぞれ連携せず違った目的で使っていて、1日最低1回、通常は数回は巡回するためです。

iGoogleにしてもMy Yahoo!にしても一度画面の設定をしておけば、自宅でも会社でも携帯でもまったく同じ状態で見ることができますから便利です。ちょっとしたメモや添付ファイルならメールに書き保存しておけば、どこにいても同じものが見られたり使えます。もっとも容量のある動画などや大量の画像は別途ネット上のクラウドで使えるサイトなどがあり、そういうところに置いておくのが普通です。

ポータルとして使うiGoogleやMy Yahoo!は、画面全体を自分で好きなようにカスタマイズができて、メール、スケジュールをはじめ、自宅や勤務先のピンポイント天気予報、乗り換え案内、株価情報、ニュースの場合は社会、経済、政治、国際からスポーツ、エンタメまで自分で好みを選択し設定できます。これはたいへん重宝します。

iGoogleがなくなればMy Yahoo!だけでいいのでは?と思うかも知れませんが、My Yahoo!の場合では、

(1)メインで使っているGmailの送受信ができず、受信していてもGmailの画面を開かないとわからない
(2)MyYahoo!ではカスタマイズできる範囲がiGoogleより少なく、さらに大きな広告が入るのが目障り(iGoogleは広告なし)
(3)Googleの各種サービスを使うときiGoogleからの動線があるとなにかと便利


などの問題があり、今まではどちらかといえばMy Yahoo!よりiGoogleのほうを贔屓に使っていました。

そんな便利なiGoogleがなくなるとは、まったくトホホです。ただし来年の11月までは使えるそうなので、まだだいぶんと先ですけどね。

グーグル、廃止予定サービスを新たに発表--「iGoogle」や「Google Mini」が対象に(cnetjapan)

Webサービスの世界ではこのように始めるのも簡単ですが、辞めるのも簡単で、それに親しんだユーザーのことなんかほとんど無視、関係ありません。儲からないものや手間のかかるものはさっさと撤退、その流れは半ば常識化されているようで、ひとつの文化を長い目で育てようとか、とことん極めてやろうというこだわりはなく効率ばかり重視されて残念なことです。

もちろんそうした無料で使えるWebサービスは「使わせてもらっている」のだから「文句を言えた義理はない」とか、最近ちまたでよく聞かされる「貴重な情報がタダで得られると思うな!」的な話しもわからないでもないですが、ある一面ではボロ稼ぎしている携帯ゲーム会社のように、最初のうちは「無料!」と銘打っておいてユーザーを増やしておき、使い込んできたところで「このあとは有料よ」という特に自己抑制力や経済観念の弱く薄い層を狙い撃ったやり方になっていることにはどうも感心しません。

また同様に大手新聞社や出版社がWebサイトで次々と始めている「見出しと概要だけ見せてあとは有料」というスタイルはどうも好きになれません。

一方では「月当たり数千円の有料メルマガ」というビジネスモデルがジャーナリストや著名人などを中心に増えてきていますが、確かにこれはそれを必要とする人が情報に投資するわけで、誰も文句をつけようがありません。

昔から株式売買の有料情報提供などでは普通に有料制がありました。今後は新興宗教もこの手を使って会員の獲得や資金集めをしてくるような気がします。

「だったらそういうのは最初から見なければいい」と言われても、TwitterやFacebookでそういうところへのリンクが短縮URLで貼られていると知らずに飛んでしまいます。

で、リンク先を見てがっかりするわけです。中には会員限定ページの中にリンクが貼られていて、会員以外はエラーになってしまうところさえあります。そういうところのリンクをオープンに貼る人はいったい何を考えてのことか不思議でなりません。

少し以前には「検索した結果で上位にくるとがっかりするベスト3」に「個人のブログ」というのがありましたが、最近では上位に中身がスカスカなアフェリエイト広告(ばかりの)サイトや、途中から有料や会員制になるサイトというのが上位にくるのではないでしょうか。

そういう残念なところへリンクを貼る人も人なのですが、そういうサイトは検索順位が大きく下がるようにして、Webの世界から早々に追い出されるか、特定の人向けだけに細々とやることを強く望むばかりです。



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621
過去に書いた自分の日記を読み直していると、その時々の精神状態がよくわかります。私の場合は精神的につらく追い詰められているときは、前向きで明るい話題を中心に書き、逆にまずまず順調で推移しているときは悲観的で暗い話題を選んで書いているようです。

これには理由があって、落ち込んでいる時には例えカラ元気であっても明るく振舞っていないと、精神状態がどんどんと奈落へ沈んでいきますから、それを防ぐという意味合いで意識して前向きな内容となります。

逆に調子のいい時には、そのうちまたあの悪夢が襲ってくるんじゃないかと疑心暗鬼に囚われ、万が一、最悪の結果になったとしても、その時に慌てなくていいように、また精神的なショックをモロに受けないように、自然とネガティブなものの見方へなってくるのです。

ここ数年は体力は相当落ちてきたことを実感するものの、仕事はまずまず順調にいっているので、それに調子に乗らないようにと戒める意味もあってか、ネガティブでアイロニーあふれる話題と意見を多く書いているようです。これってあまり誉められものじゃないですね。

過去に一度も仕事や生活で一生のトラウマになりかねない最悪の修羅場を経験したことがないと、自分にとって最悪の状況というのが理解できません。

例えば独身の20歳代で勤めていた会社が潰れて失業したり、相思相愛だと思っていた人に振られたと言っても、その年齢ならば再就職は比較的容易にできるでしょうし、恋愛もまだやり直すことができます。

でももし重い負担の住宅ローンと、扶養すべき家族や高齢で病気の親を抱え、40代や50代で突然失業の憂き目に遭ったとしたら、再就職も難しくおそらくたいへん大きな精神的ショックをうけることになるでしょう。さらに介護が必要な家族を抱えていたりすると、もうそれはパニックです。

しかもそういう厳しくつらい事態は、年齢的に若い人よりも、もうどこにも逃げ場のない中高年以降になってからよく起きるものなのです。

つまり中高年者が「失敗を恐れて新しいことをやらない」「考えが保守的になる」「チャレンジ精神に欠ける」というのは、単なる加齢による肉体的、精神的老化現象だけがもたらすものではなく、過去のおぞましい経験から、本能として避けようとしているのではないでしょうか。

中には高齢になっても気持ちは若々しく、健康でチャレンジ精神旺盛で、若い人よりも活動的な人もたくさんいます。しかし一般論としては、多くの失敗と挫折を経験し、その恐怖をよく知っている中高年こそ、若い人がもっていない特殊な才能ではないかと、ふと考えました。いえ、できない言い訳ではなく。

世の中の高齢者が、みんな気持ちが前向きで、若い人の前に出て、先頭で走り続け、引っ張っていく社会がいいとは思いません。

そんなことすると若い人が目障りに感じるでしょう。高齢者には高齢者の役割があるはずで、新しいチャレンジングなことや斬新な感性を要する仕事、そして二三日徹夜しても平気という肉体にきつい仕事などには当然向きません。

「船頭多くして」といいますが、いつまでも老醜漂わせた高齢者がリーダーを務めているような集団はどこかに欠陥があるものです(別に某新聞社のことを言っているのではありません)。

いま、60歳定年から65歳定年へと動き始めています。これはどういうことかというと、企業の中で働く中高年者の割合が一気に増加するということです。

今までなら60歳で引退していた人達が65歳まで残るわけですから、従業員の平均年齢も、大きくあがっていくことになります。

それら中高年族には「新しいことには消極的」「考えが保守的」「体力、気力、根性はない」「昔はやり手だったという高いプライド」「好き嫌いが激しい」「短気で怒りっぽい」「覚えが悪く、物忘れが激しい」「身体のどこかに必ず異常を持つ」などなど、なにかをするには多くの障壁が立ち塞がります。

少し前に「企業は若者の早期離職を恐れるな」で皮肉的に「若い人の退職を減らしたいなら、リーダー(経営者)を30代にして40代以上は部下として使え」と書きましたが、入社して10年でトップに立ってしまい、その後は若者に30年間使われるほうへ回るというのは、むなしいものです。

本来ならこの長くなる中高年世代をうまくモチベーション高く活用することが企業としてもっとも有効な手段です。

中高年者に「変われ」と言うのは簡単ですが、上記にも書いたとおり、修羅場をくぐり抜けてきた経験と、それに対する怯えは、病院へ行って薬を処方してもらって治るようなものではありません。

そうした怯えや過去のひどい経験の記憶をいかにしてうまく希薄化させられるかが、今後の社会の中で中高年者を積極的に活用する方法ではないでしょうか。

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いつもの朝に(集英社文庫) 上・下 今邑 彩

今邑彩(いまむらあや)氏は1955年生まれというから私と年齢の近い推理小説家です。作品を読むのは今回が初めてです。

この「いつもの朝に」は2006年に発刊され、2009年に文庫化された作品で、主人公は絵描きの母親と暮らす中学生(兄弟)で、ふとしたきっかけから自分たちの出生にまつわる忌まわしい過去と謎を知ることになり、その謎を追いかけていくことになります。

プロローグに出てくる母親が描いた絵画作品に必ず描かれている顔のないのっぺらぼうの小さな男の子の姿と、一家の絵の中に出てくる「へのへのもへじ」で描かれた両親や姉の顔。その理由がこの小説のストーリーの柱として、徐々に明らかとなっていきます。

人が死んだ、殺されたというのが大半の推理小説の中にあって、特段この小説に出てくるような悲惨な出来事が小説に描かれることは珍しくありませんが、それにしても子供が大きくなるまで、それらのことが一切知らされず、また気がつかずにいるということは現実的には珍しいことです。

そして、子育てをしてきた私にとっては手にとるようにわかるのですが、普通の中学生が自分の生い立ちを調べるため、親に内緒で泊まりがけの旅行へ出掛けますが、その行き先を騙してなんてことは、実現的には不可能でしょう。

また小説では他人の子供を戸籍上わからないように養子ではなく嫡男として届け出をしたようなことが書かれていましたが、病院で産まれた子供を、母親が出産と同時に亡くなったからと言っても、赤の他人の子供として証明してくれる医者がいるとはとうてい思えません。バレたら医師資格の取り上げだけでなく関係者全員が犯罪者として罰せられることになります。

ま、そのようないくつかの矛盾や、あり得ない設定が所々に目立ちますが、本来なら重苦しく暗くなりがちな内容であるに関わらず、主人公が二人の明るい中学生ということもあり、そうはならずに、家族の絆や血筋というものを考えさせられる小説です。

著者別読書感想(今邑彩)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

ビリー・ミリガンと23の棺 (ダニエル・キイス文庫) 上・下 ダニエル・キイス

解離性同一性障害(多重人格)者で現在も健在なビリー・ミリガン氏は、作家ダニエル・キイスの「24人のビリー・ミリガン」(1981年)によって世界に広く紹介されました。この作品はそのノンフィクションの続編で最後に自由の身になるまでを緻密な取材を元に記録として書かれています。

ビリー・ミリガン氏は、1955年生まれで、子供の頃に義父から性的虐待を受けており、その頃から多重人格が形成されたようです。そして大人になってからはいくつもの重大な事件を引き起こし、刑務所にも入れられていますが、その都度ころころと人格が変わるため、割と早くから解離性同一性障害と一部の学者には認定されました。

しかしこの本の出来事が書かれている時代(1980年代半ば)は、現在ほどはまだこの病気がよく知られていなかったのと、学者以外の例えば刑務所の刑務官や介護人、裁判所の法律家、政治家などには「信用できない」「俺は騙されない」などと長く疑い続けられます。

彼の人格は種類が多いのが特徴的で、他の人格のことは一切わからないビリー(基本的人格)、8歳のデイヴィッド、14歳のダニー、縄抜けの名人トミー、唯一タバコを吸うアレン、犯罪を好むケヴィン、レズビアンのアダラナ(女性人格)、イギリス訛りのアーサー、暴力的なレイゲン、失読症のクリスティーン(女性人格)、ユダヤ教徒のサミュエルなど合計23人の人格を持っていることが判明しています。

この23の棺では、精神病と診断されながらも、よき理解者と引き離され、引き起こした事件の凶悪性と、政治的な理由によりその治療設備が十分とは言えない曰く付きの刑務所へと移されてからのことが細かく書かれています。

起きた事実を微に入り細に入り文章に起こすのは、記録としてはいいのでしょうけど、こういう読み物にはどうも合いません。というのもビリー自身に他に22の人格があり、収容される場所により担当医や所長、介護人がいて、法廷では検事や裁判官、弁護士がいて、さらに同じ入院仲間がいるわけで、登場人物が多すぎて混乱の極みです。

さらには複数の治療薬の名称が出てきて、それがどういう効果を及ぼすかなど、いちいち細かく知っておく必要があるとは思えず、そういった名前や固有名詞だらけで多くの行が埋まってしまっています。

なので、この本を読んでいると、まるで聖書か哲学書のように、数分で強力な睡魔が襲うことになり、ちょっとどうかなと思った次第です。

もっともこの本は小説ではなく、一人の解離性同一性障害者の苦難の記録として、起承転結や場面を盛り上げるような必要もなく、淡々としたものだと最初から理解しておくべきなのでしょう。

ダニエル・キイスが書いた本では、フィクションの小説でデビュー作「アルジャーノンに花束を」を最初に読みましたが、ものすごく感動したことを思い出すます。まだ読んでいない人は、こちらは一度は読んでおいて損はない小説です。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書) 松永 和紀

松永和紀(まつなが わき)氏は元毎日新聞社の記者で、その時は主として科学分野を担当されてきた方です。その後フリーとなってからも科学分野のライターとして活躍されています。

この2007年に発刊された「メディア・バイアス」は、2008年に海堂尊氏などと並び「科学ジャーナリスト賞2008」を受賞されています。と言っても極めて狭い世界の話しですから、関係者以外知っている人はほとんどいないわけで、私もWikipediaでこの賞のことは初めて知りました。

2011年の原発事故で、多くの「とんでも科学者」「とんでも評論家」「とんでも政治家」が世間を賑わしましたが、著者はもっと早くから特段自分の役にも立たない「とんでも科学」を糾弾してきています。そfれには著者自身が新米で新聞記者になり、いきなり知識もない中で科学の記事を書いてきたという反省もあるのでしょう。

内容はテレビの情報番組でよくある「○○を食べると癌にならない」などの健康情報の嘘や間違った情報を平気で垂れ流すマスメディアへの批判などです。新聞や雑誌、週刊誌でも毎度よくやっていることですけどね。それと添加物と天然物とどちらが本当は安全なのか?など身近な疑問を紹介していきます。

食品添加物に関して「健康へのリスクは確率論で測る」的なことが書かれていますが、それはまさに昨年から言われ続けてきた原発の安全神話と同じところがあります。

しかし科学者と違って普通の人は「嫌なモノは例え確率が極端に低くても嫌だ」という自然な気持ちや感情があることを忘れてはいけません。したがって食品添加物を極力減らした物がより受け入れられるという市場経済を無視して語ることはできません。

新書にふさわしい「世の中の常識は科学者の非常識」みたいな内容ですが、食品添加物にしてもマイナスイオンにしても、遺伝子操作大豆にしても、どの(いつの)情報が正しいかなんては先になってみないとわからないことが多く、研究が発表されているから正しい(はず)なんてことは誰にも決めつけることはできないというのが読んでみての感想です。

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