リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~
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まずは人口推移実績と予測グラフを見ていただきましょう。
2010年までの実績値は「国勢調査」「人口推計」、2011年以降の推計値は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(H18年12月)」の中位推計
このグラフの未来予測は「国立社会保障・人口問題研究所」のものですが、今年発表された最新のデータでは「2060年の日本の人口は8674万人と2010年比32%、4132万人減少すると試算。65歳以上が5人に2人を占めるほか、生涯未婚の比率が5人に1人に高まり、少子高齢化が加速する。」とのことでした。
5年前の推計(上記グラフ)より今回の推計のほうがさらに人口減少は悪化(人口減)しているようです。
話半分以下にしても、ある週刊誌では『人口減少社会「消える会社」』と銘打って、識者や企業人が50年後の日本の社会を推測していました。
・日本のGDBは2025年に16%、2050年には42%減少。
・都心部でも廃線が始まり、小田急線は成城学園前止まり
・デパート、新聞社、テレビ局は存亡の危機
・多くの銀行、生保は消え、病院・大学も次々と閉鎖
・多くの人は住宅ローンが組めない
・宅配便は自宅まで届かない
・プロ野球もJリーグもなくなる
でもね、人口が減るとは言っても50年後にまだ8600万人もいるのですよ。
現在のドイツ8200万人、フランス6500万人、英国6200万人、イタリア6000万人などの先進国と比べるとまだまだずっと多く、老人ばかりというハンデはあるものの、老人だから生産や消費になにも貢献しないというわけではありません。
真面目な人が多い日本には「身体が動くうちは働きたい」と思う人は多く、そしていよいよ身体の自由が効かなくなってきたときの保障さえしてくれれば、高齢者だってレジャーや生活に普通にお金を使うはずです。
大規模な老人ホームの中には病院はもちろん、コンビニやゲームセンターはもちろん、旅行会社のカウンターや結婚式会場が普通に併設されるようになるかも知れません。
プロ野球やJリーグなどのスポーツを見て楽しむ人は年齢には関係がなく、また選手もすでに40代の現役選手が年々増えてきているように、いずれは50代現役選手とかが出てくることで裾野が拡がり、消滅することなんか考えられません。今年の大リーグではスタートはマイナー契約ですが49歳のモイヤー投手がまだ現役続行です。
自分でも楽しむスポーツで言えば、若い人が中心のスポーツから、高齢者でも楽しめるものが増えていくことが予想されます。例えばパターゴルフやビリヤード、太極拳なんてものがもっと盛んになっても不思議ではありません。
私はもちろん50年後には生きていませんが、実はこの人口8600万人の日本の社会にものすごくあこがれています。もっと言えば、江戸幕末の頃の人口3千万人ぐらいの日本に惹かれます。
なにがって?そりゃ、いくつもあります。
・不動産、特に住宅が安くなる 人口が減りさらに世帯数も減れば住宅用不動産はさっぱり売れなくなります。都内でも大きな1戸建てが、今の貨幣価値で数百万円(いまの1/10以下)で買えるようになるかもしれません。これだと高度成長・終身雇用時代の遺産でもある35年ローンのようなバカなことをしなくても済みますよね。 ・激烈極める満員電車に乗らなくて済む 私は20代前半から平日は毎日満員電車に乗って通勤をしています。朝も夜も新聞はおろか文庫本ですら読めない混雑ですが、人が減ればそのような非人間的な生活ともおさらばできます。できれば勤務先へはバイクか自転車で通いたいものです。 ・ゴールデンウィークやお盆の帰省ラッシュや渋滞がなくなる(かも) 自然渋滞は平常の交通量からわずか数パーセント通行するクルマが増えるだけで発生すると言われています。人口が3割減ると道路の渋滞も相当減るでしょう。現在の交通渋滞による経済損失は年間でおよそ10兆円と言われています。そのロスがなくなれば企業も個人もとてもハッピーなことです。 ・病院や役所での待ち時間がなくなる 大病院では5分間の診察のため2時間待ちというのは現在では普通の光景です。また役所で各種の手続をおこなうのにも長く待たされます。役所の場合、仕事の効率の問題もありますが、その頃には人手不足解消のため、今よりずっと機械化や電子化されていて、ほとんどの手続は自宅でおこなえ、待ち時間はなくなるでしょう。病院も特別な時以外は在宅したまま診察がおこなえるでしょう。 ・地産地消が進む 今は都会にいれば世界中の食べ物が旬であるかどうかに関わらずいつでも買うことができますが、燃料費が高騰し、さらに物流に人手をかけられなくなると、基本的には地元産の農作物(地元工場で計画的に生産された農作物)を消費するようになるでしょう。なにも東京や大阪へ遠隔地から高い輸送コストをかけて、野菜や魚、冷凍肉を運んでくる必要はありません。地元の旬なものをありがたくいただくというのが本来の生活です。 ・医療レベルが上がり、老人にとって住みやすい環境に 高齢者が多くなると、需要と供給の関係で医療レベルやシステムが確実に向上し、また街の設計は移動距離を減らすためコンパクトに集約され、高齢者に便利な環境が整えられます。一方では郊外に出ると人が少なくなった分、広い公園や趣味の農園などが充実するようになります。 ・IT&高齢者ビジネス先進国に躍り出る 世界に先駆けてITを高度に利用した医療、教育、研究、政治、社会インフラ、メディア、コミュニティ、エンタティメントなどが発達し、それらを今後次々と高齢化を迎える国々に輸出をすることができる。 |
逆に不便になることもあるでしょう。
・スーパーやコンビニではすべてセルフレジが当たり前 ・公共工事が減り主要道路以外の道はボコボコでも改修工事がおこなわれない ・ゴミの収集は月2回で有料制 ・宅配便は最寄り営業所かコンビニ留まりで、自宅配達は別料金 ・救急車は民間委託となり有料 ・介護や医療、サービス業、建設業などに勤務する人は日本語が怪しい外国人労働者が多数を占める ・警察官が削減され、多くの交番も廃止され地域によっては治安が悪化 ・乗客数が減り、また運転手が減らされ、公共交通の電車やバスの本数が減少 ・消費税は北欧並みの25%程度 |
でも、そこれらのデメリットを補っても余りあるほどメリットは大きいなと想像しています。
元々この生活できるエリアが狭い日本列島に1億人は多すぎたと考え直してもいいでしょう。
人口8千万余と言えば太平洋戦争の前後の人口です。
その前後、国民が増えすぎたと言って、国が率先して海外移民を進めた歴史があります。当時は産業や経済が現在とはかなり違うといっても、8千万人で多いと思っていたわけです。
人口が減り、GNPが下がることを容認したことをいうと「江戸時代の暮らしに戻るのか?」と極端なことをいう人がいますが、世界中で人口爆発、食糧危機が叫ばれる中、GNPを上げるために人口を増やそうという考えも本末転倒ではないでしょうか。
8倍の人口のお隣中国にGNPで抜かれるのは当たり前のことで、それを悔しがるのもまた馬鹿げています。
そろそろGNP至上主義から脱し、身の丈にあった経済と社会システム、世界中の高齢者から羨ましがられる整った環境とシステムを作り上げれば、もうそれだけで、世界の中の日本の地位は築けるのではないでしょうか。
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「新聞に想うこと その1」では、私の新聞人生の半生を語りましたが、世間では今でも新聞は数多く読まれているのか?という購読者推移を調べてみました。
2007年頃をピークに日本の人口は減り始め、現在はまだ伸びている世帯数も、やがて下がることは間違いなく、いずれ自然減で新聞購読者は減っていきます。
しかし新聞は家電製品や自動車、食料品、学生数などと違い、人口減になってもそれが直ちには影響を受けにくい理由があります。
それは新聞の購読者の層は、進学や就職・結婚で必要となる家電製品や、生活に必要だったり、趣味で買ったりする自動車とは違い、比較的年齢の高いところにあり、人口減の影響をまともに受けるようになるにはまだ数年から十数年先のことだからです。
つまり今65歳前後の団塊世代が寿命の尽きる頃、あるいは子供の頃からPCや携帯が身近にあり、新聞を必要とせず育ってきた人達が社会人になる頃です。
それでも発行部数が減ってくるのは、
1)我が家のように経費削減のため2紙とっていたのを1紙に減らした
2)テレビやネットで情報を得るようになり新聞が不要となった
3)1人住まいを始めたが、新聞は不要(または無駄)と考える
4)会社や団体で経費節減のため購読紙を減らしたりやめた
5)スマートフォンやモバイルPCがあるので、駅で新聞を買わなくなった
などが考えられます。
それでは発行部数がどのぐらい減ってきたのか、グラフで見てみましょう。
新聞の発行部数の20年間推移(新聞協会経営業務部調べ)
このグラフでは、朝刊・夕刊セット販売(新聞販売店の配達)を見ると、20年前の1992年が19,752千部だったのが2011年では13,236部へと6,517千部(33%)も落ちていることがわかります。
同期間新聞全体では3,593千部(7%)のダウンですので、特にセット売りの新聞配達所経由のダウンが大きく目立ちます。
合計部数だけを抜き出してもう少し詳しく見ると、下のグラフになります。
1996年から2001年にかけてはバブル後遺症もなんのその、新聞社は我が世の春を謳歌していましたが、1997年をピークにジワジワと下げ続け、2004年にいったん下げは止まったかと思いきや、翌年から昨年まで7年連続して下がり続けます。
今年(2012年)も、今のところ伸びる要素は見当たらないので発行部数は確実に落ちるでしょう。
紙の新聞の発行部数が減っても、日経や朝日が始めている携帯やスマートフォン、PCなどへ配信する電子版が増えていけば、ある程度の穴埋めができますが、まだスタートして間がなく、本格的に普及するとしてもまだ先のようです。
次に日本の世帯数と新聞発行部数を比較してみます。2011年現在世帯数はまだ緩やかな上昇傾向にあります。
これは仕事や学校のために都会へ出て行く子供と核家族化、シングルライフの増加、子供と離れて過ごす高齢者など様々な理由があるでしょう。
世帯数は増えているのに新聞発行部数は下がり、当然1世帯当たりの新聞発行部数は大きく下がります。
このグラフを見ると、1世帯当たりの新聞発行部数が1を切ったのが2008年です。1992年以前のデータが手元にはないのですが、おそらく統計以来初のことでしょう。それでも1世帯平均1紙を購読している国は世界中探してもそうはないでしょう。
新聞は各世帯に配達されるものばかりではなく、駅売りもあれば、企業や商店などへ配達されるものも相当数あります。また1世帯で二紙以上購読している家も少なくないでしょう。
したがって、実際のところとっくの昔に1世帯平均1部の購読はきっていたことになります。
私の子供の頃(1970年代)、自宅に新聞をとっていない家はまずなく、下宿や寮住まい、単身赴任者でもなければ新聞を購読しないことは考えられなかったことからすると、あらためてその変化に驚かされます。
新聞社は新聞の発行数や販売数だけで売上が決まるわけではなく、広告や関連事業(書籍出版やネット収入、カルチャースクール、物品通販など)もあり、販売店も購読契約戸数以外に広告チラシ収入や新聞以外の宅配事業などをおこなっていますので、必ずしも「発行部数減=売上減」ではないでしょう。またここ数年は電子版の有料配信に大きく期待する向きもあります。
しかしいずれの対策もあまりにも巨大化した新聞社にとっては焼け石に水で、販売部数の減少はいずれ命取りになるはずです。ここ数年の傾向を見る限りでは、系列のテレビ局も巻き込んだ「巨大メディア崩壊」というX-DAYが近づいてきているのは間違いないでしょう。
果たしてその時に、日本航空や東電のように政府が全面的に支援をしてくれるか?と言うと、それはほとんど期待できないでしょう。
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581
我が家では今でも朝日新聞をずっと購読しています。私が物心ついた頃からずっと家では朝日新聞でしたが、私が大学に入学するとほぼ同時期に、両親、兄弟が仕事で実家を離れて暮らすようになり、その時点で私の意志で4年間だけ地元の地方新聞に切り替えました。
理由は別にたいしたことではなく、その地方新聞の販売店が家のすぐ隣にできて頼まれたからという単純な理由です。
やがて大学を卒業し、実家を離れて1人住まいをするようになってからは、日経新聞を取るようになりました。1980年代はまだ「ビジネスマンで日経新聞を読んでないヤツは信用できない」ぐらいの感覚がありました。
そして一度それに慣れてしまうと、もう毎朝、日経新聞に目を通さないと不安で仕方なくなってきます。なにか自分が知らない間に仕事上の大きな話題や事件が1ヶ月ぐらい先にすっ飛んでしまい、浦島太郎になってしまうんじゃないかと焦り、新聞社の思惑通り自分を追い詰めてしまっているのです。
20代後半に結婚をして、それまでの寮代わりに住んでいたワンルームマンションから新婚用のマンションへ引っ越しをしました。
その新居で妻に聞いたところ妻の実家でも朝日新聞を取っていたというので、自宅用に朝日新聞、自分用に通勤時に読むための日経新聞の2紙併読という形になりました。その組み合わせで13年間、日経新聞は学校卒業以来20年間続くことになります。
40代前半に思わぬリストラで退職に追い込まれてしまい、次はすぐに決まるだろうと楽観していた再就職もなかなか決まらず、数カ月間失業保険で食いつなぐ必要が出てきたため、日経新聞や有料のクレジットカードの解約、住宅ローンの月々返済額の減額(返済期間を延長)など日々出て行くお金を減らすことにしました。
あれほど日経新聞を読まないと不安感がいっぱいだったのが、失業して無職になると、もうどうでもよくなります。取り残される感は引き続きありましたが、家計がそれを押さえ込みます。
それに経済・企業・ビジネスの内容にはもの足りませんが、朝日新聞がありましたので、大きな不便は感じません。
朝日と日経の差は、内容もさることながら、連載小説に大きな違いがあります(そこかよ)。
朝日はどちらかと言えば女性、特に奥様方に向けたテーマで、日経は明らかに硬軟織り交ぜながらも中高年男性向けです。
私が日経を購読していた頃(1980年~2001年)の連載小説(朝刊)はと言えば、
城山三郎 「男たちの好日」1980年
渡辺淳一 「化身」1985年
阿刀田高 「花の図鑑」1986年
津本 陽 「下天は夢か」1986年~1989年
隆慶一郎 「花と火の帝」1988年~1989年
連城三紀彦 「褐色の祭り」1989年~1990年
遠藤周作 「男の一生」1990年~1991年
三浦哲郎 「夜の哀しみ」1991年~1992年
宮本 輝 「朝の歓び」1992年~1993年
渡辺淳一 「失楽園」1995年~1996年
辻井 喬 「風の生涯」1999年~2000年
(※記憶と検索で調べても上記ぐらいしか判明しません。知ってる方がいらっしゃったら穴を埋めてください。)
一方の同時期の朝日新聞の連載小説(朝刊)はというと、
遠藤周作 「女の一生〈第1部〉」1980年~1981年
遠藤周作 「女の一生(第2部)」1981年~1982年
松本清張 「迷走地図」1982年~1983年
加賀乙彦 「湿原」1983年~1985年
城山三郎 「秀吉と武吉」1985年
辻 邦生 「雲の宴」1985年~1987年
三浦朱門 「ささやかな不仕合わせ」1987年
干刈あがた 「黄色い髪」1987年
佐藤愛子 「凪の光景」1987年~1988年
宮尾登美子 「きのね(柝の音)」1988年~1989年
椎名 誠 「銀座のカラス」1989年~1991年
筒井康隆 「朝のガスパール」1991年~1992年
渡辺淳一 「麻酔」1992年
曽野綾子 「夢に殉ず」1993年
遠藤周作 「女」1994年
皆川博子 「朱紋様」1994年
澤田ふじ子 「これからの松」1994年~1995年
杉本章子 「残映」1995年
陳 舜臣 「チンギス・ハーンの一族」1995年~1997年
堺屋太一 「平成三十年」1997年~1998年
髙樹のぶ子 「百年の預言」1998年~1999年
宮城谷昌光 「沙中の回廊」1999年~2000年
村田喜代子 「人が見たら蛙に化れ」2000年~2001年
ま、人気作家はかぶっていますが、その内容は対照的です。特に日経はおじさん向けですべて男性作家ばかりです。
それはさておき、再就職後にもすっかり日経新聞を読まない生活に慣れ、当時普及し始めたネットニュース+自宅へ帰ってから朝日新聞+テレビニュース+ネットニュースで十分事足りるようになりました。つまりこの時点で私の新聞に対する期待はかなり薄まってきたことになります。
そして現在、新聞をとっていて一番役立つのが土曜日に大量に入る特売品のチラシです。食料品から日用品、家電製品の安売りチェックは欠かせなくなっています。
また近所の不動産の状況や便利なサービスの案内など、休日の朝は新聞の中身を読むよりも、チラシ広告を眺めている時間が多いぐらいです。
しかし家族のうち何人かはiPadやパソコンで読むニュース以外にも一応新聞には目を通しているらしく、まだ今のところはとるのをやめようという判断はありません。
「2011年新聞・テレビ消滅」という本がありましたが、案の定タイトルだけのこけおどしに過ぎず、結局どこもつぶれずに立派に存続していますが、うちみたいな中年夫婦と子供三人の世帯でもその役割が終わりに近づいてきていると実感できるのですから、引退して暇を持てあます高齢者世帯以外では、家で新聞をとる習慣は相当に減っているのは間違いなさそうです。
次回「新聞に想うこと その2」では、その新聞の購読数推移などを調べてみます。
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迷宮 (集英社文庫) 清水義範
著者はSF小説を得意としながらも、ミステリーやコラムっぽい話しまでかなり幅広く活躍されている方です。私も1990年代に短編集で「深夜の弁明」「ビビンパ」などを読んでいますが、非常にユニークな方という記憶があります。
この「迷宮」は1999年初出の小説なので今から13年前のものになります。ブックオフで購入したことがバレバレでして、その場合は著者にはまったく実入りがないので申し訳なさでいっぱいです。だからと言ってベタ褒めするようなお調子者ではないので、率直な読後感想です。
まず内容はいきなり驚き連発です。このようなスタイルは決して珍しくないと解説にありましたが、いやいやどうして十分に珍しいです。解説者の場合は「俺はお前等と違ってもっといっぱい読んでいるんだぞ」という見栄がありますから、知ったかぶりでもなんでも有効に使わなければ食っていけません。
まず病院と思える室内にひとりの男が連れてこられ、かと言ってなにか拘束されているようなわけではなく、単に過去に起きた特定のある凄惨な殺人事件の新聞記事や週刊誌記事、それを題材として小説を書こうとしている人の取材メモ、手紙などを治療の一環と称され読まされます。というか小説ですから文章で表されます。治療にしてはかなり過激とも思える療法です。
読者としてはその過去の殺人事件のことにだんだんと詳しくなっていき、それを読まされている男がおそらくこの事件に関わりのある人物だと感じてきます。記憶喪失の主人公も当然それに気付きはじめます。うん、これだけでもなにかゾクゾクします。
というだけの話しなんですが、組み立てが素晴らしいというか、作者が新聞記者が書いた原稿、週刊誌のライターが書いた原稿、小説家が取材したメモ、小説家が師と仰ぐ先生にこの件で相談した手紙、先生からの返事、警察の聴取記録などひとつの事件について様々なパターンでその真相を想像したり探って書いていくのはこれは凄いし、それが一気に読めるのはたいへん面白い試みです。ただ最後が突然終わるので、これがやっぱり清水義範氏の持ち味なんだなぁと思い知らされたり。
◇著者別読書感想(清水義範)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
阪急電車 (幻冬舎文庫) 有川浩
2004年「塩の街」でデビューしその後大活躍中の女性作家さんです。自らライトノベル作家と称するように、軽いノリで大人の機知をうまく表現する現代の売れっ子必須要素を備えている感じです。
この作品は「阪急電車 片道15分の奇跡」として映画化もされましたが、わずか片道15分の阪急今津線の各駅ごとに主人公を入れ替え、様々な人生模様を軽いタッチで描かれています。
同沿線には名門の関西学院大学や阪神競馬場、子供でも知っている宝塚歌劇場、大正時代にできた宝塚ホテルなどユニークで歴史ある施設が多い場所です。
そういえば1月に甲東園駅前にあるマクドナルドが関西学院大学にマナーの悪い学生を注意して欲しいとクレームを入れたら、学校側は出入りを禁止すると学生におふれを出したことがありました。その甲東園駅もこの今津線の駅のひとつです。
おそらくこの小説と映画のおかげで、あこがれて全国から若い人が押し寄せてきたのではないかと思われますが、なにかそうさせてしまいそうな、男女の微笑ましい出会いや、くだらないDV男と別れるきっかけとなる乗客のひと言など、ほのぼのとさせるものがあります。
残念ながら私の年齢では、もうときめきもなにも湧いてきませんが、青春時代を送るならこの街がいいなと思わせる、そして阪急電鉄から表彰状と金一封がもらえそうな同時進行の短編物語です。
◇著者別読書感想(有川浩)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ひとがた流し (新潮文庫) 北村薫
2005年から2006年にかけて朝日新聞に連載されていた小説です。主人公はテレビ局の独身中年女性アナウンサーで、高校、大学時代からの同性の友人達と今でも仲良く付き合っています。その女性同士の友情の話しが淡々と続いていきます。
序盤から終盤近くまで特に話しで盛り上がるところもなくずっと平板なまま過ぎていきます。眠たくなるのをこらえるのがたいへんでした。北村氏の小説にしては妙だなと思っていましたら、案の定終盤近くになってから主人公に大きな事件が起き、そこから一気に急展開となります。
女子アナと言えば華やかでモテモテで脚光を浴びてと思いがちですが、40歳を超えたベテラン局アナだと、そういう華やかな世界ではなく、ナレーションや取材先からの中継で時々顔をだす程度の地味な存在となってしまいます。
しかしベテランアナともなれば、ニュース番組でのメーンキャスターの道もあり、主人公は密かにその道を目指しています。そこへ行くまでの苦労話などはほとんど出てきませんが、ようやくその主役の座が回ってきそうなときに、思いもよらなかったことが起きるのです。
タイトルは主人公が子供の頃に、澄んだ綺麗な川に「ひとがた」の紙に願いを書いて流した行事について、ある本では「ひとがたに書くのは悲しみや持病など捨ててしまいたいこと」と書いてあり、それにずっと違和感を覚えていたところ、ある人から「願いを書くこともある」と聞いて、自分達のおこないが間違っていなかったことに安心するところから用いられています。しかしそのタイトルと、小説の中身とはあまり関係がなさそうです。
◇著者別読書感想(北村薫)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
読者は踊る (文春文庫) 斎藤美奈子
以前読んだ米原万里氏(故人)の書評本の中で、やたらと誉めちぎっていた斎藤美奈子氏の書評本を読んでみることにしました。米原万里氏の書評を読んだ時もそうでしたが、書評にはその中でお薦め本というのがあり、自分の趣味の中には入っていない本でも面白そうな本を積極的に取り込むことで知識や興味の偏りを防ごうとしています。米原氏の書評の中からは佐藤優氏の本などいくつか発掘できました。
この本では、聖書からグルメガイドや辞書、教科書、学習漫画まで広範囲に200冊以上の本に触れ、舌鋒鋭く、また諸先輩方々や業界の大物にもなんらひるむことなく、気の向くまま思うままに書かれているので、これがたいそう面白くて笑えます。しかし逆にすごく読みたくなる作家さんや本のことはあまり紹介されてなく、新たな分野や作家さんを発掘する目的だとちょっと物足りないかも。
著者は1956年生まれということで私と1歳違いの同年代です。ステレオタイプで語るわけではないのですが、この世代というのは何かにつけて団塊世代が食い散らかしたその後始末と、社会に入ってからも、ドカンと居座って騒がしいその(悪い)影響をモロに受けざるを得なかった世代で、多少は世の中に対して皮肉っぽくなるのも仕方なしです。
現在は朝日新聞の文芸時評を書いているそうですが、その団塊世代にもっとも支持されているであろうお堅い新聞ではおそらく控えめにしか書けずストレスが溜まりまくりでしょうが、自分の本なら名誉毀損になりはしまいか?と思えるギリギリまで、バッサリと斬り捨て御免ができます。
一方では著者本人も書評だけでなく小説などを書いていますので、自分の書いた本の書評についてもぜひ取り上げてもらいたいものです。おそらくその書評を書いた人や書評自体をまたバッサリと斬るのでしょう。
半端ではない読書量と、同じテーマの本を比較するために何冊も読むという執着心?、それになにも怖いものなしというところは、米原万里氏とも相通ずるところがあったのでしょう。この文庫版では解説に米原万里氏が登場しています。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
九つの殺人メルヘン (光文社文庫) 鯨 統一郎
鯨統一郎氏の小説は、早乙女静香シリーズの「邪馬台国はどこですか?」(1998年)に続き2冊目です。この「九つの殺人メルヘン」は2004年刊で、バーの中で謎を解くスタイルは「邪馬台国はどこですか?」と似ていますが、シリーズとしてはこちらは「桜川東子シリーズ」ということで別のものとなります。
タイトル通り九つのグリム童話に関連した不思議な殺人事件をテキパキと解決していくメルフェンを専攻する女子大生桜川東子と、バーのマスター、刑事、犯罪心理学者の三人の厄年トリオのうんちく話しが中心です。
童話の話し以外にも厄年トリオが、日本酒の話しや少年時代の思い出話し等、数々の雑学を披露してくれますので、飽きることがありません。しかし、デビュー作「邪馬台国はどこですか?」でも感心しましたが、鯨統一郎氏の守備範囲の広さには驚かされます。「2011年8月前半の読書」
すでによく知られていることですが、グリム童話の本当のストーリーは、絵本やディズニー映画で描かれているのとは大きく違い、かなり残酷かつ、非道な内容であると解釈されていますが、その解釈をうまく利用しながら、身近で起きた殺人事件の謎解きをおこなっていきます。
登場する童話と新解釈は、
ヘンデルとグレーテル→口減らしのための子捨て
赤ずきん→不良娘の夜遊びと視覚失認症
ブレーメンの音楽隊→死ぬ前の一瞬の夢
シンデレラ→ガラスの靴は性の相性
白雪姫→父親との近親相姦
長靴をはいた猫→悪漢ネコのピカレスクロマン
いばら姫(眠れる森の美女)→エクスタシーと性交渉禁止
狼と七匹の子ヤギ→母親の愛人による子への虐待
小人の靴屋→怠け者の願望
童話の新解釈本は今ではいろいろとありますが、本書の参考書籍にもなっている「メルヘンの深層―歴史が解く童話の謎」森義信著あたりを読んでみたくなりました。
◇著者別読書感想(鯨統一郎)
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パスワードについてちょっと雑談 2012/2/15(水)
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今から40~50年前までは、銀行での取引は通帳と印鑑だけで、もちろんパソコンもWebもなかったので、暗証番号やパスワードを個人で持っている人はいませんでした。しかし今の日本社会で生きていくには、数々の暗証番号やパスワードを持っている必要があります。
50代以上の人が最初に暗証番号を持つことになったのは、銀行業務合理化のため自動支払機とキャッシュカードが導入されたことにより、暗証番号を個人ごとに持つことになった時ではないでしょうか。そして、続いてクレジットカードのブームが起こり、それにも数字4桁の暗証番号が必要となります。したがってその世代の多くは同時期に作ったためキャッシュカードとクレジットカードの暗証番号が同じです。
親方日の丸で合理化の必要がなかった郵便局に口座を持っていた人は、銀行がキャッシュカードの発行を始めてから遅れること10年以上経ってから、ゆっくりと始まりました。したがってかなり長いあいだ通帳と印鑑だけの取引がなされていましたので、暗証番号もかなり後になってから必要となりました。
一方今の若者は、自分で銀行口座を作るよりも前に、携帯電話やパソコンを使う際、パスワードを自分で決めて入力する必要があるため、その時点で暗証番号やパスワードで認証してもらうシステムに慣れてしまいます。
私は暗証番号を覚えるのが苦手ですぐに忘れてしまいますが、それを苦と感じるかそうでないかは、社会人になってからやむなく必要となったか、それとも子供の頃から生活の一部として存在していたかの差だろうと考えています。
若い人にはわからないでしょうけれど、年を取ると、数カ月前に決めたパスワードを始めて使うとき、それを何かにメモでも残しておかない限り、記憶しておけるなんて至難の技に等しいことなのです。私なんかは1週間前に決めたパスワードでも怪しいです。
今考えると、例え数億円のお金を預けている貯金口座であったとしても、4桁の数字の組み合わせ、たった1万通り(10の4乗)で解けてしまうというのはなんとも心許ないセキュリティだと思います。しかし現在でもその方式が変わらない(補助的にIC化や掌紋認証というのがありますが)というのは、利用者の便利さ(記憶力とか操作性)と最低限のセキュリティを天秤にかけると、案外それで十分なのかもしれません。
もちろん銀行取引の場合は、3回連続して認証に失敗すると、口座がロックされるとか対策は打たれていますが、お金の引き出しができるキャッシュカードですらこれぐらいの緩い認証で済んでいるのに、なぜかパソコンやネットワークの世界では「パスワードはアルファベット大文字小文字を混ぜ、数字、記号も含めて8文字以上(推奨15文字)、しかも3カ月に1回は変更するように」なんて厳しいルールがあったりします。
その堅牢なパスワードで守っているのはと言えば、影響力もないたかが匿名個人ブログの管理者権限だったり、メールマガジンを送ってもらうための会員登録だったりするわけで、アホらしさ満開です。
ちなみに多くの人はネットワークで利用するパスワードは、簡易なところでは英数字で4~6文字程度が多いでしょう。しかしキャッシュカードと同じわずか4文字でも、英字が入ると組み合わせは一気に巨大になります。
ただその承認処理をキャッシュカードのように物理的におこなうのではなく、プログラムで自動実行させれば4桁の暗証を解くには数秒しかかかりませんから、それを避けるため、できるだけ多くの文字数にしてリスクを回避しているのでしょう。
■質問
パスワードを設定する場合、「桁数を増やす」のと「英文字・数字・記号の文字の種類を増やす」のとどちらが効果が高いでしょうか?(記号は便宜上30文字とする)
クリックすると拡大します
こうして見ると、微妙なところですが、文字の種類を増やすより、パスワードの桁数を増やす方が、パターン数は増えていくのがわかります。そして、文字の種類を増やす場合は、数字のようなわずか10文字しかないものではなく、記号のように30文字以上もあるものを使うと、その効果はてきめんです。
●文字種類を加える | |||
英小文字 | 4桁 | 456,975パターン | |
英小文字+記号 | 4桁 | 9,834,496パターン | (22倍) |
数字+英小文字+記号 | 4桁 | 71,639,296パターン | (157倍) |
●桁数を増やす | |||
英小文字 | 4桁 | 456,975パターン | |
英小文字 | 5桁 | 11,881,376パターン | (26倍) |
英小文字 | 6桁 | 308,915,776パターン | (676倍) |
ちなみに大小区別のない英文字だけ4桁のパスワードを、解除ツールで解くには約3秒、6桁でも37分、8桁でようやく17日間だそうです。
大小英文字+数字+記号で4桁は約9分、6桁で54日、8桁では1千年かかります。おそらく国家機密や大手企業の重要情報でもなければ1カ月以上かけて解除しようとは思わないので、大小英文字+数字+記号で6桁のパスワードをかけておくと、通常個人レベルとしてはかなり頑丈なパスワードといえます。
「記号って入力するときに面倒」と思われがちですが、通常パスワード入力画面は半角入力に固定されますので、わざわざShiftやF8キーを押さなくても、通常のアルファベットや数字と同じように打てる記号がありますから、それを使えば面倒ではありません。
あと、パスワードとして使える記号は、それぞれに決まりがあって、必ずしも種類が一致していませんので注意が必要です。一般的に記号として使えるのは下記の33種(一番最初はスペース)ですが、例えばスペースや\などが記号として使えないところもあります。
!"#$%&'()*+,-./:;<=>?@[\]^_`{|}~
すべての文字を含むパスワードの作成の仕方として、例えば愛車の自動車の名称や形式番号など(例:Audi2.0)でうまく組み合わせて使うと忘れてもすぐに思い出したり調べることができます。あと一般の英字辞書に出てくる単語の組み合わせは一気に解析しやすくなるので使わないというのが常識です。
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