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596
ニート(Not in Education, Employment or Training, NEET)とは、「教育、労働、職業訓練のいずれにも参加していない状態を指した造語」(wikipedia)ということで、一般的に日本では「勉強も仕事もおこなっていない無職の若者(15~34歳)」を指しています。

厚労省の定義でなぜ「34歳以下」になったのかは不明ですが、実際には「本来ニートと呼ぶべき無職の40代、50代の人が増えているのではないか?」という疑問があり、もしそうだとしたら、そちらのほうが社会的なインパクトがありそうなので、34歳以下に限定せず、年代別に無職の人がどのぐらいなのかを調べてみました。

なぜ40代50代の無職者がインパクトが若い人より大きいかというと、それらの人はあと10~20年のあいだに定年の年齢に達し、それ以降は本来ならば貯金と年金で生活する人達です。しかし40代50代に無職であればその多くは年金受給資格が得られず、親兄弟から援助が受けられたり遺産がもらえる人は除き、貯蓄も多いとは思えないので、実質的には生活保護受給者予備軍ということです。昨年すでに200万人を突破して過去最多の生活保護受給者になっていますが、それが今後も増え続けていく経済的なインパクトはとても大きいのです。

ちなみに社会問題化している同じような言葉に「引きこもり」というのがありますが、こちらは厚労省の定義によると「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6ヶ月以上続けて自宅にひきこもっている状態」と言うことで、必ずしもニートと同義ではありません。

つまり家に引きこもったままネットビジネスやオンライントレードなどをおこなってお金を稼いでいる人もいます。ここでは、ニートを含み収入を得ていない人(=無就労者)について考えてみます。

ここで「収入が得られる仕事」について「家事」の扱いをどうするかという問題があります。厚労省の統計では「家事」という無償就労を認めていて無職には含めませんが、総務省の統計では「家事手伝いとニートに差異はない」ということで、いわゆる「無就労者」に加えているのです。

ならば、ということで、「家事」を無職とした場合と、無職としない両方で見るようにします。

元の表は総務省統計局労働力調査年報(平成22年度)から抜粋したものです。
mushokus.jpg

下記のグラフは、仕事や学業に就いている人(「主に仕事」、「家事などのかたわらに仕事」、「通学のかたわらに仕事」、「通学」)と、無就業の人(「家事」、「休業者」、「完全失業者」、「その他」)の数を5年ごとの年代別で表したものです。つまり「家事」を無職とした場合のグラフです。

musyoku1s.jpg

年代ごとに棒グラフの高さがまちまちなのは、人口構成比の違いです。

この中で無就労者の数は団塊世代後半に相当する60代前半が一番高く(多く)、次が団塊ジュニア世代の30代後半が高く(多く)なります。60歳以上は定年で引退をする人が多く「その他」や「家事」の無就労者が多くなるのは自然なことですが、次に多いのが30代後半ということで、「無就労=ニート」ではないとはいえ、やはり34歳までだけをとってニートの数を判断するのは間違っているようです。

ただ実際には出産や育児、介護のため、仕方なく勤めを辞めて家事等に専念している人が相当数いると思われますので、その割合を測って調整を加えるのが本当は正しいような気がします。この「家事」を無職に入れる総務省の理由ですが、「女性が家庭外での社会活動をしていない場合、自らを表す言葉に窮し『家の手伝いをしている』と回答する女性が多く見受けられた」とのことからです。

下記はその「家事」を除いた無職の人の年代別グラフです。

musyoku2s.jpg

次に現時点で無職と思われる「家事」「休業者」「完全失業者」、働く意志のない無就労者「その他」の人数(棒グラフ)と、その年代の人口比(折れ線グラフ)を年代別にしたのが下グラフです。これでどの年代に家事を含む無就労者が実数としてまた比率として多いか、少ないかがわかります。

musyoku3s.jpg

同様に「家事」を除いたグラフです。

musyoku4s.jpg

これからわかるのは、年代別にみて無職者数が一番多いのは、引退して働かなくなった60代前半、次に多いのは、意外にも50代後半、その次は「家事」を入れると30代後半、除くと「20代後半」と違いが出てきます。

50代後半で無職というのはどうしてなのでしょうね。早期引退なのか、リストラなどで失業して働きたいが次が決まらないだけなのか、それとも病気などで仕事ができなくなったのか。実数を見ると「その他」が2倍、「家事」が4割も増えていますので、単に失業者が増えたということではなさそうです。

ちょっと気になるのが、自殺者の年齢別を見ると50代以上、60代以上が常に高く、自殺の原因の上位が健康問題と経済・生活問題ということで、50代以上の中高年者の無就労と自殺には深い関係が見出せそうだということです。

あと「家事」を含むと30代の無就労者が多いのが目立ちます。やはり女性が出産や育児のため退職し、家事をしているというケースが多くなるからでしょう。これは実数を見ても「家事」が20代前半では25万人、後半で72万人だったのが30代前半で124万人、後半では155万人と一気に膨れあがります。この増加傾向は、まだ日本では「結婚して家庭に入る」「子供ができると専業主婦」などというのがどうも普通に多いようです。都会ではそうは思えないのですけど、ある種の女性にはそれが憧れであることも確かでしょう。

整理すると、
・20代はもっぱら外で働き、30代になると外で働き続けるか家事(≒無就労)に分かれる
・20代~30代前半(20~34歳)で「家事」除く無職者は合計210万人。ニートはそのうちの約半数100万人と言われている(あとの半数は求職活動中や勉強・病気のため就業ができない人など)
・世代人口比で見ると20代がもっとも無職者の割合が高い
・無職者の実数(人数)は30代(30~39歳)が多く425万人(家事含む)、146万人(家事除く)
・20代~50代に家事を除き532万人が無職者で、それは人口比で約8%を占める
・50代後半で仕事を引退すると想定される人が20万人いる

一般的にはニートや引きこもりで社会問題化しているのは、主として若い20代層に思われがちですが、決してイコールではないものの「仕事も学校にもいかない無職者」という観点で見ると、20代以外にも50代後半と30台後半の数が非常に多いことがわかります。「ニート統計が34歳までというのが適当であるか?」というと、どうもそうは思えません。



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595
前回の火事についての備えに続き今回は地震の備えです。

家がぺちゃんこにつぶれるような地震だと、もうこれは運次第でどうにもなりません。保険をかけていても一家全滅してしまえば意味のないことです。

阪神淡路大震災の時も家が倒壊したが2階で寝ていた人は無事で、1階で寝ていた人は押しつぶされたり、崩れてきた柱や壁に挟まれて逃げ遅れたと言います。

でももし地震が昼間に起きた場合、崩れそうになれば1階にいるほうが早く外へ避難ができるでしょう。なので運が左右するのです。

地震保険は余裕があればかけておいて損はないでしょう。契約によって違うでしょうが、全壊でなくても壁にひびが入ったのを修繕したり、家財道具が倒れて壊れた場合の修復や買い替えには役立ちそうです。私は今のところ地震保険には加入していません。

そして備えと言うことでは、家はつぶれなかったものの、都市のインフラが崩壊し、電気が使えず、ガスや水道が何日も止まるということは十分あり得ます。

我が家ではもう何十年も前からミネラルウォーターの2リッター6本入りの箱を、まとめ買いをして常備するようにしています。

最低でも3箱(計18本)が常備してあり、使って減れば随時買い足しています。その他カップラーメンとレトルト食品も同様に十数個があるようにしています。

ただ5人家族ですから、それでも決して備蓄に十分とは言えません。しのげてもせいぜい2~3日と言ったところでしょう。

万が一都市ガスが止まったときのためと思って、カセットガスコンロを20年前に購入し、同時にカセットボンベも半ダースほど買いました。

しかし先日鍋料理に初めて使ってみようと出して点火してみたところ、何度やってみても着火せず、カセットボンベが古くてダメなのかなと思い、新しく買ってきて交換してもやっぱりダメで、どうもコンロの初期不良のようでした。

新品でも購入から20年経っているのでもちろん保証は効きません。まったく冗談みたいな話しですが、非常時の備えになっていません。

いくら新品でもそういうものは買ってから放置ではなく何度か試しに使ってみる必要がありそうです。くそっ岩谷産業金返せ!

同様に久しぶりに懐中電灯を使おうとしたら電池切れだったなんてことはよくあります。なので電池はいずれ必要となるので、いつでも多目に予備を買い置きしています。

ゲーム機用の電池は繰り返し充電ができる電池にして、単1~単4までいずれも6個ずつぐらいは予備の電池を持っています。昨年の夏は計画停電が騒がれ、電気店の棚から単一乾電池が長いあいだ消えましたが困ることはありませんでした。

しかしいずれにしても大地震で道路などインフラが壊れると、食料品を含む物資が住宅地まで届かなくなり、首都圏は大混乱になるでしょう。

東北と違い首都圏の人口は半端なく多いので、同じく被災をした近県の人達やボランティアがすぐに助けに来てくれるという期待はもたず、自衛策を考えておかなければなりません。

東北の地震の際、遠く離れた関東でも日用品や食料品の買い溜めに走る人が多く、スーパーやコンビニから米やパン、水、カップラーメン、野菜など食料品、防災グッズ、トイレットペーパー、ティッシュなどの日用品があっという間に消え、その他ガソリンも手に入りにくくなりました。

もし首都直下型地震が起きると、その比ではなくエゴと暴力によるわずかな食料品の奪い合いの騒動すら起きそうです。

人口の少ない地域でも、当初震災後の避難民に届けられた食料は1日におにぎりが1個とかの状態でした。

人が密集し東北の被災地の何百倍の人口がひしめいている首都圏の場合、食料品や日用品不足、燃料不足が起きるのは当然のことです。

そのようなパニック状態の中で、1~2週間待っていればそのうち援助物資が届くだろうから、それまでありものでジッと我慢していようという人がどれほどいるのか疑問です。

せめて各世帯に1週間分程度の食料や水の備えがあれば、その間に一気に道路や水道などのインフラを応急修理し、あとは徐々に流通機能を回復していくことができますが、明日の食料がなくなるとおそらく人はパニックとなり、道路には食料を求めるクルマや人であふれかえり、救援隊が入ってこれない状態になるでしょう。

例え救援隊が来たとしてもまず救うのは怪我人や病人、高齢者や子供達であって、一般の大人は自分でどうにかするしかありません。

しかし現実はと言えば、コンビニの出現により、自宅の冷蔵庫は空っぽで、必要になれば近くのコンビニでその都度少量だけ調達するという生活スタイルが、若い人だけでなく高齢世帯にも浸透してきています。

そのため食料品や飲料水をたっぷりと備蓄している家庭は少数でしょう。コンビニの食料保管庫化ですが、配送車による毎日数回の補充があってはじめて成り立つもので、災害などの非常時にはまったく役に立たないことを知っておくべきです。

もし食糧不足が長く続いた場合には、ネズミが大量発生し、農作物を求めて広域に拡がり次々と田畑を食い荒らしていく西村寿行氏「滅びの笛 」や、イナゴの大量発生から巻き起こる騒動を描いた「蒼茫の大地 滅ぶ 」の小説を思い出しますが、現に起きるのはネズミやイナゴではなく首都圏に暮らす2000万人が、比較的農地が多い茨城、栃木、山梨、長野へと食料を求め、輪を徐々に拡げ、うつろな目をして彷徨っていく姿はみたくないものです。

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594
我が家(一戸建て)に「震災の備えはできているか?」と聞かれるとまったく不十分なので、それを反省する意味も込めて書いてみます。

一般的な災害と言えば、地震、火事(放火や延焼含む)、津波、液状化、地滑り、竜巻、台風あたりが思いつきますが、我が家のある場所は、海岸から20kmほど入った内陸地域で、元々は畑や果樹園、住宅地として使われていた土地で、津波や液状化の心配はなく、周りは平坦なので地滑りの心配もありません。

強いて言うなら2kmほど離れたところに一級河川の多摩川、数百メートル離れたところに幅5mほどの水路(運河)があり、可能性は低そうですが、万が一それらが氾濫すると、床下浸水ぐらいは起きるかもしれないというレベルです。また地震による大津波の時には河川の流れが逆行してきて河口から1~2キロぐらいの川沿いに被害が及ぶ可能性が指摘されていますが、河口からは10km以上離れているのでこれも問題なし。

もし津波の被害や液状化しそうな土地だったとしても、その対策は個人には容易でなく、コストも半端なくかかりますので、対策をして備えるというのは現実的ではありません。個人ができることと言えば、土地やマンションを買うときによく注意をするか、引っ越しをするしかないでしょう。

台風や竜巻に関しては周囲は同じような建物が並ぶ住宅地域ですから、その中で窓や屋根などを飛ばされるとそれはもう運が悪いとしか言えず、こちらもより強力な雨戸の設置や窓に割れにくい強化ガラスを入れるという以外に対策のしようがありません。

したがって個人でできる災害対策はとりあえず火事と地震に絞れます。

まずは火事についてですが、我が家のある地域は準防火地域に指定されているので、買った建売住宅の外壁は燃えにくいモルタルで覆われ、玄関扉は金属製です。しかしそれらはホンの気休めというものでしょう。

第一に内部から燃え上がると、天井や壁など木造住宅なので一気に燃え広がりますし、外からの延焼も地震で壁のモルタルが崩れ落ちてしまうと、あとは燃えやすい木の骨組みが表面に出て燃え移ってしまいます。阪神淡路大震災では、モルタルの壁の家がそれで多く消失したそうで、大地震+火災延焼だと耐火、防火と思っているモルタル壁では延焼を防げないそうです。

あと内部の火事に備えて、火災報知器や消火器などの設備もありません。バケツに水を汲んでおくというような面倒なこともやっていません。ずっとこれではまずいなぁと思っていますが、なかなか対応が遅れています。

せめて消防法によって寝室等に設置義務がある住宅用火災警報器ぐらいはと思っていますが、ダイニングや部屋、階段の全部で6個もと考えると、なかなかその気になれません。まずは2個3個からでも取り付けないといけませんね。なんとか今年中には設置することを目標とします。

火災警報器は最近では電池式で10年無交換のものがあり、それだと取り付けも簡単でいいですね。ただ煙感知と熱感知の2種類があり、1個3千円程度の安いものではそのどちらかを選ばねばなりません。それってどちらか片方で効果が得られるものなのでしょうかね?

火事が起きやすい台所や火を使う暖房機を使う部屋の近くに、万が一の時のため、消火器を備えておくといいのはわかっているものの、これも実現できていません。一度買うだけならいいのですが、数年ごとに買い替え、処分するのが面倒というのが理由です。命と財産に関わることですから、こんなことで面倒がったりケチっちゃいけないのですが、、、

先日ホームセンターで、スプレー缶式の消火用グッズを発見しました。これは薬剤ではなく冷却した液剤を噴射し火を消すものと思われます。消火以外にもクルマのオーバーヒート時にラジエーターにかけて冷やすこともできるものでした。これなら邪魔にならないし数年で交換を要することもなさそうです。1本3千円程度でしたので、気休めに数本買っておくのもいいかなと。まだ買ってませんが。

調べてみるとネット(Amazon)にもありましたファイヤーロックEX

使い方の動画をみると家庭用としては最強かも?と思ってしまいますね。でも本当なのだろうか、、、


あと火事や地震の備えに非常持出袋があると便利と言われていますがこれも持っていません。これって貴重なものや非常用グッズや食料を入れておくわけですが、例えば銀行通帳、印鑑(銀行員、実印)、不動産登記簿、年金手帳、財布(キャッシュカード・クレジットカード含む)、携帯電話と充電器などですが、考えてみると空き巣に狙われると、それらをまとめて置いておくのは危険すぎますし、財布や携帯電話は普段持ち歩くものなので、寝るときにわざわざ持ち出し袋に入れておくような面倒なことはしないでしょう。みなさんどういう使い方をされているのでしょうかね?どちらかと言えば地震で逃げ出すとき用なのかな?

貴重品保管用としてなら非常用持ち出し袋の代わりに小さな耐火・防水保管庫という手があるなと最近思っています。これなら登記簿や通帳、年金手帳、印鑑などは入れっぱなしにしておけますし、万が一盗難にあってもプロならともかく素人では簡単に開けられないでしょう。持ち出すにしても十キロ以上ありそうなので、片手で抱えて走って逃げるというわけにもいきません。

次回は地震の備えについて書いてみます。

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593
永遠の仔 (幻冬舎文庫) (1)再会 (2)秘密 (3)告白 (4)抱擁 (5)言葉 天童荒太

1960年生まれの天童荒太氏の作品は、先に2008年の直木賞受賞作「悼む人」を読んでいます。

この「永遠の仔」は1999年の作品で、日本推理作家協会賞とこのミステリーがすごい!国内1位を受賞していますが、それよりも2000年に中谷美紀主演でテレビドラマ化され、それを知っている方が多いのではないでしょうか。

小説のスタイルとしては主人公3人の少年少女時代と、17年後の現在とが行き来していきます。

その3人の子供はいずれも親から虐待を受けていて、そのせいで精神的に障害があります。

四国の病院で一時期ともに暮らしていたその少年と少女には、それぞれの秘密を共有する仲間となりますが、ある事件をきっかけにしてその後は連絡を絶ちます。

そして17年後、大人になった3人は川崎市の総合病院看護師、個人事務所を構える弁護士、神奈川県警の刑事としてそれぞれ会うこともなく働いていましたが、看護師の弟を自分の弁護士事務所で採用したことから、その関係が再びつながっていくことになります。

親からの虐待を受けて苦しむ子供や、障害を持つ少年少女が主人公の小説の場合、読み進めるにつれなんとも重苦しい雰囲気になるものが多く、この小説もその例外ではありません。

単行本で上下巻、文庫本だと5巻に渡る長い小説ですが、読み進めていくのがつらくなるほど息苦しさを感じてきます。

そして四方八方に張り巡らされた多くの謎の糸が、じれったいほどなかなか明らかにならず、なぜ?どうして?とその長さを感じなくなるほど読むことに集中したくなります。

そのあたりはいかに読者に飽きさせないテクニックを感じます。テレビで言えば、次回を見ないとその謎がわからないもどかしさを各回の最後に出すようなものでしょう。

このようなスタイルで、子供が犯す過去の犯罪に、読者が肩入れしてしまいそうな小説としては、松本清張の「砂の器」を思い出します。あれも暗くて重い小説でした。

それと雫井脩介氏の「犯人に告ぐ」がそうでしたが、小説の舞台となるのが、地元の川崎市ということもあり、なんとなく身近に感じました。

著者別読書感想(天童荒太)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

eの悲劇 (講談社文庫)  幸田真音

幸田真音氏の経済小説は割と好きで「マネー・ハッキング」1996年、「傷―邦銀崩壊」1998年、「日本国債」2000年、「凛冽の宙」2002年、「代行返上」2004年、「タックス・シェルター」2006年、などを読んできました。

で、この「eの悲劇」2001年ですが、毎度情けないことに文庫になってまもなく2004年5月に購入していて既読でした。道理でどこかで聞いたことのある話しだなと頭の片隅で思いながらも、最後まで既読とは知らずに読みふけりました。

記憶障害なのか、あぁ情けない。幸田氏も本のタイトルより著者名だけつい買ってしまう作家さんなのでこういうことがしばしば起きます。

内容は、短編連作の小説で、元腕利きの金融トレーダーだった中年男が、ある部下のミスをかばって辞職に追いやられてしまい、現在は金融界から足を洗って警備会社で警備の職に就いています。

その現場で起きる様々な出来事や事件に絡んで、過去の人脈や知識が生かされて、活躍をすると言ったものです。

連作の最後の短編では、昔勤務していたことのある銀行の金庫の中に取り残されてしまい、それを開けるためのパスワードを外に伝えるため、モールス信号を使うところなどは、金融とはまったく関係のないことですが、なかなか凝った味のある設定です。

モールス信号なんてもう誰も知らないとだろうと思っていたら、意外なところで使われていたり勉強している人がいるものです。

著者別読書感想(幸田真音)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

真紅の歓び (ハヤカワ・ミステリ文庫)  ロバート・B・パーカー

1989年初出の作品で、日本語の文庫化がされたのは1995年、探偵スペンサーシリーズでは15作目になる作品です。

パーカーの作品では珍しく、通常は「私」が語る一人称が多い中で、この小説では犯人と思わしき人物が淡々と独り言のように語っているところがあります。

その犯人とスペンサーの推理が最初は遠いところにあるものの、徐々に近づいていき、最後には交わっていくところがなんともスリルがあって楽しめます(実際は犯人自らから近づいていったのですが)。

内容は、黒人の中年女性が惨殺される事件がボストンで相次ぎ、ボストン市警のクワークに頼まれてスペンサーも犯人捜しを始めます。

そして別のよく似た事件が起き、その犯人が捕まりますが、クワークもスペンサーも犯人は別にいることを確信します。しかし連続殺人事件を早く決着したい人達の妨害を受けながら、引き続き真犯人捜しを続けることになります。

タイトルは、犯人が警察やスペンサーに対する挑戦状を突きつけ、さらに女性を殺した現場に真っ赤な薔薇を残していくという、快楽殺人に通じるところからきているのでしょう。

このシリーズの中には、殺し屋に狙われ命からがらということも多い中、この作品ではそのような場面はなく、そして最後はあっけない幕切れとなり、悪役がサイコっぽい異常者だとしてもどうも小粒すぎて、相棒ホークが活躍するシーンもなく、やや全体に物足りなさを感じます。

この作品では派手なアクションではなく、恋人スーザンとの知的でエロチックな会話や、スーザンの精神科医としての専門性を生かした犯人の行動分析などに重点を置いた楽しみ方をするのが正しいのかも知れません。

著者別読書感想(ロバート・B・パーカー)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

プラチナタウン (祥伝社文庫)  楡周平

正直言ってこのような中高年者が会社から追われ、見返してやろうと捨て身で奮闘する小説やドラマがとても好きです。

まず似た境遇で理解しやすく感情移入がしやすいのと、最初このようなつらい目に遭うと、最後は概ねハッピーエンドで終わると想像ができるからです。

私と同い年の楡周平氏はデビュー作「Cの福音」(1996年)以来、私は内容について無条件で購入する作家さんの1人です。

文庫化された本はほぼすべて読んでいますが、今回も例外なくワクワクドキドキの面白さでした。

元々犯罪絡みや暗黒街の世界をリアルに描く作家さんでしたが、2000年前後からは企業小説やコミカルなものまで幅を拡げた作品を発表されています。

今回の作品は民間企業と地方の役場という事業に関しては対照的な取り組みや考え方を前面に出し、苦難に立ち向かう主人公を応援しながら元気が出てくる内容となっています。

ストーリーは、宮城の農村出身ながら一流商社へ入り、順調に部長まで昇進してきた50歳超の主人公が、ある些細なつまずきにより、上司からおそらく復帰の見込みがない左遷を言い渡されます。

時を同じくして、出身地の町役場に勤めている中学校の同級生から「次期町長選挙に出てくれないか」と依頼されます。

その町というのが、地方によくありそうな公共事業で箱ものばかりを作り、その維持費用や地方交付税の削減により大きな財政赤字を抱え、数年後には夕張市のように財政再建団体に入ってしまう寸前のひどい状況です。結果、誰も町長選挙に出る人はなく、この町出身の主人公に白羽の矢が立ったわけです。

当然、そんな町に戻る気はなかったものの、酔った勢いでOKしてしまい、それが地元新聞にも掲載されるまでになって、後に引けなくなってしまいます。

他に立候補もなく、当選を果たした主人公を待ち受けているのは、町の大きな借金だけでなく、やる気のない公務員と利権にめざとい町議会議員です。

そういった環境の中で、真っ当な営利ビジネスの最前線で闘ってきた主人公がこの地方都市をプラチナタウンにするまでの苦難のドラマです。

日本社会は待ったなしに高齢者の生き甲斐や健康、介護、医療などの問題を解決していかなければなりません。

現在都市部に多くある民間の高齢者施設、いわゆる老人ホームはビジネスホテルのような狭く貧相な部屋か、億の単位が必要な高級な場所かの二通りに限られています。

さらに賃金が安いせいで常に介護士不足が続き、十分な介護が受けられません。この小説ではそれら問題を解決するひとつの方法を示しているものです。

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592
いまから10年ぐらい前に、歩いていると時々右足に違和感というか痛みを感じるようになり、その頃はさほど気にならなかったものの、その後次第に痛みが大きくなり、時には右足が思うように前に進まなくなり、しばらく痛みをこらえるため立ち止まってしまうような時がありました。

これはさすがに足の異常だと思い、もうすでに故人となっている母親が長く慢性関節リウマチに苦しんでいたことを思い出し、まずはリウマチ科のある近所の内科クリニックへ。そこでは、血液検査が中心で、オマケ的に関節痛をやわらげるという薬剤を足に注入してくれました。それがいまから8年前2004年のことです。

血液検査の結果は、リウマチではなく、整形外科の分野だろうという話しで、次に近所の整形外科へ。そこではまずレントゲンで足と股関節を撮影し、診断してもらいましたが、異常は見つからないとのことで、「筋肉痛でしょう」ぐらいのアホな診断。「5年間もずっと筋肉痛が続くわけねーだろ」と思いましたが、プライドの高そうな医者になにを言っても無駄だろうと、不信感だけがつのってしまいました。

その後は民間療法のカイロプラクティックへ1年半ぐらい通いました。初めのころは施術後しばらくのあいだ痛みが消えて、ようやく治るのか?と一瞬希望を持ちましたが、1~2週間に1回ぐらい通って半年ぐらい経つと、施術後1~2日経つともう痛みが出てしまうようになり、さらに施術方法をアクチベーターから覚えたての気功へと、なんの相談もなく一方的に変えられたこともあり、効果が期待できず行かなくなりました。

実はこの頃はまだ足の関節の痛みとずっと信じていました。なので、診察も足や膝を中心に検査するので、誤った判断をされてしまったと考えています。

今ではハッキリと「変形性股関節症」またはその一種でもある「股関節唇損傷」が原因だろうと自己診断していますが、そのきっかけは松本人志の「股関節唇損傷」のニュースをみて、その症状や、普通のレントゲン検査ではわからない病気であることを知り様々な文献やネットで調べた結果です。

前置きが長くなりましたが、世の中にはこのような肉体や精神に抱える爆弾というか不調個所をかかえている人は、決して少なくないということです。

自分が若く元気だった時には、そういう肉体的なハンデを持った人の気持ちや行動に対してまったく関心がなく、気もつきませんでしたが、いざ自分がそうなると、少しずつですがわかってくることがあります。

目に見えるハンデキャップがある人は、未だ対策は十分とは言えませんが、少なくとも周囲の人にアピールができます。

しかし身体障害者手帳や療育手帳、精神障害者保健福祉手帳などを持っているいないにかかわらず、一見するとなにも問題がなさそうに見えるハンデキャップを持つ人が、この社会には実は相当数いるだろうということは、自分に置き換えてみると容易に想像ができるようになりました。

これは自分にハンデキャップができて初めてわかることです。

例えば高齢者や車いすの人が信号のない場所で横断できず困っていたら、誰かが助けようとします。また電車のシルバーシートの前に高齢者や松葉杖の人が行くと概ね席を譲ってくれます(寝たふりする人も多いですが)。

しかし一見すると健常者に見える状態だとしたら、もちろん誰も積極的には助けてくれません。それどころか、痛む足を必死にかばいながらも階段や狭い通路でモタモタしていると、後ろから邪魔だとばかりに平気で突き飛ばされてしまいます。

また満員電車の中では弱者の論理など通用するわけもないので、人のことなど構っていられず、押され引っ張られもたれかかられするのが普通です。自分も若いときにはたぶんそうだったなとあらためて深く反省です。

「そういうハンデがあるなら満員の電車に乗らず、時差出勤して空いている電車に乗ればいい」とか「エスカレーターで歩く人のために右側を空けるのと同様、歩くのが遅い人は邪魔にならない隅っこを歩け」というのは強者の勝手な論理で、現実の社会生活の中ではそれらが難しいことも強者(健常者)には理解ができません。

例えば私のように調子がいいときは真っ直ぐ歩く分には普通に動けるのですが、日によって痛みがひどいときがあり、その時はゆっくりとしか歩けなかったり、電車の中ではつり革などにつかまっていないとちょっとでも押されると痛む片足では支えきれない場合があります。

そんな中途半端な人にまで、国や勤務先が全面的にサポートしてくれるわけもなく、したがって普通の健常者とまったく同じ生活をおくらなければならないというのが現実です。

1年前に起きた東日本大震災の時は、自宅までの20kmは絶対に歩けないと自覚していたので、半分会社に泊まるつもりで電車が動くのを待っていました。

深夜2時前には地下鉄と私鉄の両方が動きだしたことがわかり、それで帰宅することができました。こう言う非常時の時もハンデを持っている人は、健常者に置いてきぼりを食いそうです。

心身ともになにも異常がなく、そして死ぬまでその状態が続くかというと誰にもその保証はありません。というかその状態がずっと続くことのほうが稀と言えるでしょう。自分の親や祖父母をよく見ていればそれは明らかです。

しかしこの社会の仕組みはそういったハンデのある人にとっては生きにくく、活動しにくい世の中であることは間違いありません。

大きな予算を取って現金をばらまいたり、箱ものにお金をつぎ込むようなことはしなくていいので、子供のころから福祉教育を通じ、弱者への接し方を含め、サポートの訓練をおこなっていかないと、今後超高齢化を迎える中で、ハンデキャップを持つ多くの人が健常者から邪魔者扱いされ、それが高じていくと弱者に対する虐待や暴力、ひったくりなどの犯罪増加、被害を受けた弱者が精神的に追い詰められた末の自殺など、悲劇の連鎖を生む社会へと変わってしまいそうです。



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