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484
ドーン (講談社文庫) 平野啓一郎

近未来のSF小説ですが、その設定はかなり近くて今から20数年後の2036年頃となっています。それだけに現在のテクノロジーの延長線上にある新しいサービスや、近々起こると想定されている災害などが盛り込まれていてなかなかリアル感があります。
 
主人公は外科医出身の日本人宇宙飛行士でJAXAからNASAへ出向し無事火星探査から帰ってきた日本人と、もうひとり、アメリカの大統領選挙において不利な闘いを強いられている地味な民主党の候補をPRする広告会社のアメリカ人です。
 
その日本人宇宙飛行士は、外科医だった頃、東京で起きた大地震のため、幼児だった自分の子供を亡くしていますが、なにか先月に起きた東日本大震災を彷彿させるものがあります。もちろんこの小説のほうがずっと先に書かれています。
 
ストーリーは大きく分けて2つのことが同時に進行します。ひとつは火星探査の長い旅のあいだに起きたとんでもない話し。もうひとつが、アメリカ大統領選に絡み、火星着陸を無事成功させたことを政治的に利用しようとする与党共和党の弱点となる「混迷する東アフリカ」への軍事介入問題です。
 
この小説でも、先月読んだ「KATANA」と同様、2000年代のブッシュ大統領時代から始まったアメリカの軍隊や軍備の民間企業へのアウトソーシング化が触れられており、その行き着く先は?というのが焦点になっています。
 
日本人の作家が描くアメリカとアメリカ人をメインに配置したSFといえば、以前読んだ伊藤計劃著「虐殺器官」や、SFではないですが前述の服部真澄著「KATANA」がそれに近いものと言えます。そして結末も意外と似たようなところがあります。
 
20数年後の話しですから、生活などはそう大きく違うところはありませんが、ネット上で誰でもが創作することができる「Wikiノベル」、街角や店内に設置されている数多くの監視カメラをネットワーク化して利用する顔認識システム「散影」、顔の整形手術がより進み、いくつもの顔を持つことができる「可塑整形」など、現代のテクノロジーやシステムなどが進化した想像というか予想図が描かれています。
 
ちょっと面白かったのは、『…とりわけ昨年50周年記念として《ウィー・アー・ザ・ワールド》のリメイクの制作に参加した民主党支持のミュージシャンたちが、《ウィー・アー・ザ・ワールド アゲイン》コンサートに参加してからは、その差は顕著なものとなった。ライヴで放送されたこのステージでは、87歳で闘病中のブルース・スプリングスティーンが車椅子で登場し、…』なんていうのが出てきてニヤリとさせられます。1949年生まれのブルース・スプリングスティーンが2025年まで無事生きていられるかは微妙って感じでしょう。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
前作「怪しいお仕事!」の続編で、前作と同様買ったのではなく会社の書棚にあったので暇つぶしに借りてきました。

北尾トロ氏はフリーのライターで、面白そうなネタを週刊誌などに持ち込んで、それを自ら体験してそのレポートを書くというスタイルが多そうです。
 
出版は2006年ですから5年ほど前の文庫ですが、実際に体験して書いたのはさらにその2~3年前というところでしょう。
 
この書で実際に体験したり、関係者にインタビューした危ないお仕事とは、
・万引きバスター
・私立探偵
・警察マニア
・超能力開発セミナー講師
・フーゾク専門不動産屋
・ダッチワイフ製造業者
・新聞拡張団
などです。
 
読んで面白かったのは、新聞拡張団に実際に応募し、体験したレポートです。あとはテレビなどで時々レポートされたり、お笑い芸人が突撃レポートしたり、あるいは社会問題として事件が起きたりしますので、その仕事の内容はだいたい想像ができます。
 
その新聞拡張員というのは、その販売地区の配達員が昼間の暇な時間に営業として回っているのかと思っていたらどうもそうではないようです。

もちろん配達員が営業しているケースもあるでしょうが「新聞拡張団」とあるように、全国にいくつもの拡張員を束ねている組織があって、各地の系列販売店からの依頼でその地区を回わり、片っ端から家を訪ねていく拡販専門部隊です。ベテランとなると月80万円近い収入の人もいるようです。
 
北尾氏はそのひとつのグループにアルバイトとして入社し、完全歩合制で契約を取っていく体験レポートを書くというものです。

レポートの中にその仕組みが書かれていましたが、どう考えても拡張団へ支払う費用は月々2~3千円の新聞代ではペイしませんが、それにはちゃんと裏がありました。
 
ただ近年は特に若い人(共働きの夫婦も)は、あまり新聞を取らないので、この拡張員という仕事も末路をたどっているのだろうなと思ってしまいます。
 
私も時々自宅へ来る拡張員と話しをすることがありますが、人気プロ野球チームのチケットやビール券、洗剤をチラチラと見せながら、お試しで1ヶ月だけでも購読しませんか?という営業で、それはそれで案外コロッと「じゃぁ1カ月だけ」とか言う人もいるのでしょう。
 
あいにく私はパリーグのファンで、家ではアルコールは飲まず、洗濯は家人がやってくれるので、そのようなありきたりのサービスではまったく食指が動きませんでした。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
美丘 (角川文庫) 石田衣良

日本テレビ系列で昨年放送されたドラマの原作小説で、よくあるパターンのお涙ちょうだい不治の病の少女との純愛小説で、片山恭一氏の「世界の中心で、愛をさけぶ」が地方の高校生カップルだったのに対し、こちらは都会の大学生カップルで、より大人の恋愛風景に振ってあるという感じです。
 
ま、それ以外にあまり感想も解説もありません。 

著者別読書感想(石田衣良)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
アフガンの男 (角川文庫) 上・下 フレデリック・フォーサイス

ジェフリー・アーチャーと同様、当たり外れのない英国の作家です。ただ作品数は少なく、でも寝る間を惜しんで一気に読みたくなる作品を書いてくれます。

ちなみに私はフォーサイスの本(翻訳本)はすべて読んでいますが、その半数は文庫ではなく単行本です。文庫になるまで待てなかったという意味です。
 
古くは実在した元ナチ高官の秘密組織を追い詰める「オデッサ・ファイル」や、映画で大ブレークした「ジャッカルの日」など、戦争、諜報、暗殺、政治、東西冷戦などに鋭く切り込み、徹底した取材と緻密なストーリーで読む人を引きつけます。
 
1996年に突然断筆宣言をして長くその作品を読むことができませんでしたが、8年後の2004年に「アヴェンジャー」など数作品を次々と発表、この「アフガンの男」は2008年に発刊され今年2011年に文庫化されたものです。
 
ストーリーはSIS(英国特殊部隊)を引退して、英国の田舎で古い農家を買い取り、余生を過ごすためゆっくりと自分で直していこうとしていたマイク・マーティン元大佐が、中東での戦闘などを買われ、しかもアフガン人の特徴を有していることから、オサマ・ビンラディンらが率いるアルカイダに潜入し、9.11に続く、謎の大規模テロの情報を掴んでいくというものです。
 
このマイク・マーティンという主人公、もちろん実在の人ではありませんが、どこかで聞いたような記憶がありました。読後に真山仁氏の解説文を読むと、同作家の小説「神の拳」(1994年)に登場していることが書かれていました。

この小説の舞台はやはり中東で、サダム・フセイン率いるイラクがクエート侵攻をおこない、対する多国籍軍に多大な被害を及ぼすであろう新兵器「神の拳」を探り出して撃退するまでのストーリーで、非常に読み応えがありました。
 
相変わらずストーリーの切れ味は抜群なのですが、中東、アラブ界隈の地名や人名はとにかく覚えにくく、当然それに加えて米英両国のスパイマスター、中東問題専門家、コーラン研究家などが加わりますので、作中にはカタカナばかりが羅列されることになります。

逆に読むなら一気に読んでしまわないと、あいだを置くと、誰と誰がどうだったのかがこんがらがってしまうということになります。
 
ハリウッド映画のようにすべてがハッピーエンドで終わるというものではありません。そして国際的には不合法な身代わりの不法入国でスパイ活動をするわけですから、その功績を表だって顕彰できるはずもなく、事実を知っているわずかな人達の思いと、改装中で残されたままの農家が、最後にジワリと涙を誘うことになります。

著者別読書感想(フレデリック・フォーサイス)




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483
以前、CATVの増設か地デジ用アンテナの設置か悩んでいるという記事を書きました。まだ多くの人が地デジ移行について悩んでいたり、あるいはよくわからないので放置したままではないかと思います。
 
そうこうしているうちに、3月11日東北関東大震災が起こり、ネットの役割もかなり増えましたが、やはり多くの人はまずテレビの情報を求めるケースが多く、その中にはまだ地デジ化がされていないアナログテレビも相当数含まれていたように思います。
 
特に東北の避難場所や倒壊した住宅の中には、大きなブラウン管テレビが使われていて、都会ほどには液晶テレビ(=地デジ)が普及していないようにも見えました。もちろんブラウン管テレビで地デジを見ている可能性も否定はしませんが、総務省が発表する地デジ普及率はどうみても調査対象に偏向があり楽観的だと思えます。
 
この震災が起きたため、あらためてアナログ放送完全停波に議論が沸きそうです。つまり今回犠牲になった多くの高齢者世帯では一般的に地デジの普及は進んでなく、もしアナログ放送が停まってしまえば、間違いなく地デジ難民となり、国は高齢者を見捨てたという図式になってしまうからです。
 
今回CATVの人と話をする機会があって、アナログ停波の話しを聞いたのですが、CATV会社にはユーザーに対してはCATVのケーブルを使ってアンテナを提供する義務が課せられていて、そのアンテナは当然地デジ放送のためのアンテナなのですが、同時にアナログにも変換して従来のアナログテレビでも地デジチューナーなしでみることができるように2015年まで求められているとのことです。

20110326_1s.jpgつまり普通の一軒家の場合、リビングにCATVのセットボックスを設置してCATV会社の地デジを含む多チャンネル+衛星放送などを見て、それ以外の部屋では高額なセットボックスを増設する必要はなく、室内のアンテナ線を通じて地デジはもちろんアナログ放送も2015年までは見ることができるのです。しかもケーブルから室内のアンテナ線につなぐ一時的な工事費(1万円程度)以外には費用は発生しません(利用する部屋数が多いとブースターの費用5千円程度が別途必要)。これは自宅でアナログテレビをサブ的に使っている人(私のことです)には朗報で、聞かないとわからないことでした。これでアナログテレビを買い換えたり地デジチューナーを購入する必要は少なくとも2015年まではなくなります。
(写真 上:買取したブースター 下:ついでにセットボックスも交換)
 
もう一度我が家の場合の完全地デジ化対応について復習しておきます。
 
我が家(18年ぐらい前に購入したボロっちい一軒家)では当初屋根の上にVHFとUHFとBSアンテナを立てていましたが、近所に大きなマンションができた際、電波障害対策で共同アンテナが建てられ、そこからアナログ波が送られてくるようになりました。それまで使っていたVHFとUHFアンテナは必要がなくなり、その後古くなったので撤去しました。
 
共同アンテナから送られてくる電波は、すべての部屋(リビング含め5室)に設置されているアンテナ線につながっていますが、リビングだけはCATV会社と契約し、地デジ、衛星放送など含む多チャンネルが見られるようになっています。
 
そしてリビング以外で利用してきた共同アンテナは今回の地デジ移行後は電波障害とならなくなるので閉鎖される旨の連絡がありました。アナログが停波されると同時にリビング以外の部屋ではテレビは映らなくなります。そういう世帯はまだ多いのではないでしょうか。
 
そこで、地デジ完全移行後にリビング以外の部屋でもテレビを見るために検討を始めました。
1)全部屋でCATVが見られるようにする
2)屋根の上に地デジ用アンテナを新しく設置し、共同アンテナの線と入れ替える
3)リビングはCATVのセットボックス、それ以外の部屋にはCATVが提供するアンテナをつなぐ
です。
 
1)は価格的にムリ。2)は長い目で見ると一番いいのですが、現在アンテナ工事は強気の商売で、近所でアンテナを立てた人に聞くと、BS/CSアンテナ含めてですが工事に総額12万円!かかったとのことでした。さすがにそれではちょっと引くものがあります。現状では3)が一番安く上がりそうなので、CATV会社(J:COM)に依頼することにしました。
 
20110326_6s.jpg工事は、元々引いているCATV会社のケーブルを分岐し、共同アンテナから送られてきていた線と入れ替えるものです。さらに部屋数が5部屋あるのでブースターの設置の必要があります。注意しないといけないのは、このCATVのアンテナは地上波(デジタル/アナログ)だけで、BS/CSは見ることはできません。(写真 住宅内引き込み線を共同アンテナの線からCATVケーブルに交換)
 
分岐してつなぐCATVのアンテナ線に元々設置していたBSアンテナの線も一緒に接続してよと頼んでみましたが、CATV会社としては、表向きは「サポートや保証の対象外なので」ということで、それはやってくれません。実際はアンテナ工事をするのは行政から命令されて仕方なくやっているらしく、それに追加する+αのサービスはおこなってくれないと言うことでしょう。残念。
 
少し知識があれば自分でブースターの前に混合器を入れてケーブルテレビアンテナとBSアンテナをつなぎ、部屋の出力する際に分波器を挟んで、BSチューナーの付いているテレビに接続すればたぶん大丈夫なはずです。
 
現在は5部屋のうちテレビを見ているのは3部屋だけですが、子供たちも自分のテレビを欲しがってきますので、とりあえずこれで各部屋で地上波だけは見られる環境になりましたので、一安心です。
 
来年地デジの電波が東京タワーから東京スカイツリーへ代わり、地デジ狂想曲が完全に終わる二年後ぐらいには工事費の値段もこなれるはずでその時にアンテナを設置して、ケーブルテレビを解約することで、月々の費用を抑えることができるようになるかなと思っています。


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482
一般的に社会生活を送る中で身分証明書の提示を求められることがしばしばあります。「身分証明」というと「日本ではまだ士農工商などの身分制度が残っているのか?」と突っ込まれそうなので、最近は「本人確認書類」と言うそうです。
 
本人確認書類が必要な場面とは、 
 ・戸籍抄本、住民票の写しの交付を受けるとき
 ・金融機関に口座を開設するとき(氏名や住所変更、通帳再発行等も必要)
 ・金融機関で10万円以上の振り込みをするとき
 ・金融機関で200万円を引き出すとき
 ・保険金の受け取りや振り込み手続を店頭でおこなうとき
 ・株式配当金を現金で受け取るとき
 ・新たにクレジットカードを作るとき
 ・固定電話や携帯電話を申し込むとき
 ・小包、書留などを郵便局で受け取るとき
 ・会員制ネットカフェの入会手続き
 ・レンタルビデオ店の入会手続き
 ・古物の売却時
 ・公務員による職務質問の際
 ・セキュリティ厳重なビルや工場などへの入館時
 
特に銀行や郵便局においては「そこまで必要か?」と思えるほどに執拗に求められます。これは国際的に地下マネーの流通をなくそうという合意の元で、世界各国で厳しく管理されるようになりましたので仕方がない面はあります。それにしても10万円の振り込みで、本人確認書類が必要とはちょっとやり過ぎな感じで、せめて100万円ぐらいまで引き上げ余計なコストや手間を省くべきでしょう。
 
一般的な大手都市銀行が、様々な手続の際に求める本人確認書類としているのは、 
 (1)運転免許証
 (2)旅券(パスポート)・船員手帳(乗員手帳)
 (3)住民基本台帳カード
 (4)各種年金手帳
 (5)各種福祉手帳
 (6)各種健康保険証
 (7)母子健康手帳
 (8)身体障害者手帳
 (9)外国人登録証明書
 (10)官公庁から発行・発給された書類で、顔写真が貼付されたもの 
とされています。これらは国からの強い指導がありますので、銀行によってその内容が変わるというものではなさそうですが、上記にあげた証明書等には顔写真が貼ってあるものと、貼ってないものがあります。そのあたりどうも明確な基準がないようで、慌てて決めた妥協の産物という気がします。私たちの年代だと農林省が発行していた「米穀通帳(米穀配給通帳)」が身分証明書として通用していた時代がありましたが、今からちょうど30年前の1981年に廃止されています。
 
(1)~(9)はハッキリと名指ししていますが、(10)の「官公庁から発行・発給された書類で、顔写真が貼付されたもの」というものについては、個々にこれはいい・ダメという判断がなされていないので、金融機関、本支店、窓口担当者でその解釈に食い違いが出てきます。それは単なる認識不足もあれば、勘違いや、ひどいのになると確認するのが面倒とか、前例がないいうことで断られることもあります。
 
身分証明書で融通がきかず一番厳しいのがクレジット会社を含む金融機関ですが、最近では1つだけではあきたらず、複数の証明書を提示させるところ(郵送での手続の場合)や、身分証明書と共にガス・水道などの公共料金の領収書などを求められる場合(間違いなくそこに住んでいるか確認の意味があると思われる)があります。
 
Wikipediaによると「身分証明書として一般的に使用されているもの」とは、
 * パスポート
 * 住民基本台帳カード
 * 健康保険被保険者証
 * 年金手帳
 * 身体障害者手帳
 * 療育手帳
 * 宅地建物取引主任者証
 * 管理業務主任者証
 * 小型船舶操縦免許証
 * 海技免状
 * 電気工事士免状
 * 無線従事者免許証
 * 航空従事者技能証明書
 * 動力車操縦者運転免許証
 * 労働安全衛生法による免許証
 * 労働安全衛生法による技能講習修了証明書
 * 消防設備士免状
 * 猟銃・空気銃所持許可証
 * 船員手帳
 * 学生証
 * 外国人登録証明書(定住外国人が日本国内で身分証明する際) 
とあります(一部修正してます)が、上記の金融機関が求める身分証明書とは若干種類が違っています。
 
例えば「療育手帳」とは都道府県知事が発行する「障がい者手帳」の一種で、「宅地建物取引主任者証」や「消防設備士免状」と同様に地方自治体の知事が、「管理業務主任者証」や「海技免状」は国交省大臣が、「猟銃・空気銃所持許可証」は地方の公安委員会というか実質的には各都道府県の警察が、「無線従事者免許証」は総務大臣が、「労働安全衛生法による技能講習修了証明書」は厚労省が、「学生証」に至っては各学校がそれぞれ認証し発行するものです。これらの身分証明書は金融機関で求められた場合に認めてくれるかどうかは微妙と思われます。
 
特に金融機関が求める本人確認としては、①氏名 ②顔写真 ③現住所 ④本籍地 ⑤生年月日の記載が必須のようですが、それらをすべて網羅しているものは決して多くはありません。銀行でもOKなパスポートの場合、現住所は本人が手書きするだけなので、間違った住所や、偽の住所を書いておくことだって可能です。逆に運転免許証には性別の表示はありませんがパスポートや健康保険証にはあります。新しく生命保険に加入する場合は、性別の違いによる契約の違いなどがありますので、運転免許証だけでは証明書として不十分です。
 
私はいろんな場面で身分証明書を求められると、天の邪鬼なので「運転免許証」ではなく、上記を全て網羅している「小型船舶操縦免許証」(国交省大臣許可、顔写真あり、現住所・本籍地・生年月日の記載あり)を提示してきたのですが、 
 ・レンタルビデオ店(TSUTAYA)入会→ 問題なし
 ・都銀窓口で○百万円振り込み→ 問題なし
 ・地銀の印鑑・通帳紛失手続→ 問題なし
 ・証券会社で口座開設→ 問題なし
 ・区役所で自分の戸籍抄本、住民票取得→ 問題なし
 ・簡易保険の生存保険中間配当振り込み手続→ ダメ
 ・クレジットカード郵送申込み→ ダメ
 ・携帯電話新規購入手続→ ダメ 
と、意外にダメな場合があります。ただ問題なしと書いたところでも、小型船舶免許の提示は珍しいらしく、上司へ確認へ走ったり、コピーを取ったりと余計に時間がかかるように思います。
 
ダメだったところでは、「小型船舶操縦免許証」を最初に出したあと「運転免許証はありませんか?」と一旦突き返され、そこで変に強情は張らず、素直に運転免許証を出すことにしていますので、もし拒否すれば小型船舶免許で可能だったかもしれません。結局は担当者レベルまたは企業や団体レベルでケースバイケースですが、いろいろ深刻なトラブルの多いクレジットカードの新規発行は、郵送でのやりとりということもあり、かなり厳しい審査が行われているようでした。
 
しかしそう考えると、運転免許証は各都道府県の単なる名誉職に過ぎない公安委員会というところが発行して証明するものですが、それが国内においては身分証明書として一番信用力が高く、国の大臣が証明した「小型船舶操縦免許証」(国交省大臣許可)などは、それよりも信用度が低い証明書ということになり、なにか間違っているような気がします。
 
ま、コロコロと1年持たずに次々と変わってしまう素人大臣よりも、明治以来、営々と内輪の利益優先で順繰りに持ち回って維持してきた輝かしい官僚システムが生み出した組織のほうが「価値も信用もありますよ」ということなのでしょうかね。


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481
太平洋戦争の終盤、日本軍がアメリカ軍に押されている小さなサイパン島で、陸海軍の兵隊と民間人数百名を率い、玉砕してこそ日本人というのをこらえ、命を粗末にしないで闘い続けた大場栄陸軍大尉の実話を元にした小説です。
 
当時そのサイパンで敵味方で戦ったアメリカ兵が、戦後この大場大尉の元を訪れ、大場大尉の監修の元、アメリカでこのサイパン激戦の模様の本を出版したかったそうなのですが、内容があまりにも日本寄りの話しであり、アメリカではまとまらず、結局翻訳をして1982年に日本で出版されました。
 
その当時はあまり評判にはならず、埋もれてしまいましたが、今回、映画化の話しが決まり、それに合わせて今回2011年2月に復刻版として文庫となりました。
 
題名の「タッポーチョ」はサイパン島の山の名前ですが、これをタイトルに選んだ時点で売れないことは明らかでしょう。

映画の題名にもなっている「太平洋の奇跡」だけでよかったと思います。バカバカしい『「敵ながら天晴」玉砕の島サイパンで本当にあった感動の物語』という、まるでテレビのバラエティ番組や90分ドラマのような、つまらないサブタイトルもまったく不要です。
 
サイパンと言えば、北の端にバンザイクリフと言って追い詰められた島民が身投げをした崖があることでも有名ですが、日本軍兵士のほとんどは命令により、圧倒的な攻撃力と兵員を送り込んだアメリカ軍に玉砕をするしかなかった北海道の利尻島や瀬戸内海の小豆島とほぼ同程度の小さな島です。
 
圧倒的な攻撃力とおよそ4万人と言われる米軍上陸部隊に対して、実在した主人公は散り散りになって逃げまどう日本兵や、行き場をなくした民間人を組織化し、米軍の様々な攻撃をかわしていきます。

その時はまだ捕虜になると殺されると聞かされていたので、誰もが逃げるのに必死です。また兵隊の多くは戦陣訓の「生きて虜囚の辱を受けず」が徹底されていたので、降伏という考えは誰も持っていません。
 
そのような中で「きっと連合艦隊が島を奪回しにきてくれる」「それまで我々は犬死にしないで、日本軍が上陸するとき後方から米軍を攻撃する」と信じ、米軍の攻撃をジッと堪え忍ぶことにした主人公の大場栄大尉の考え方とリーダーシップがとても魅力的です。
 
そのため、アメリカ軍は最終的に日本が無条件降伏するまで、結局サイパンを完全に支配下に置くことができず、終戦後になって大場大尉の上官から命令書を届け、下山させたことになっています。

最後にその降伏し下山してきた時の模様の写真が掲載されていて、なにか感慨深いものがあります。映画はぜひレンタルDVDになってからでいいので観たいと思います。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
信長の暗号 (ハルキ文庫) 上・下 中見 利男

う~ん、どういう感想を書けばいいのか非常に迷うところですが、まず「タイトルに騙されてはいけません」「エンタメ小説としては面白い(かな)」「ちょっとやりすぎの感も」といったところです。
 
たぶんですが「信長」とか「秀吉」とか「家康」とかをタイトルに入れると、ある一定数の強烈なファンがいますので、まだ有名ではない作家さんが売り出すためにはいいのかも知れませんが、その一方手厳しい評論も覚悟しなくてはいけません。
 
著者は新人というわけではなく、過去にも様々な歴史物の小説を書いていますので、腕のほうは確かな方なのでしょうが、いまいちブレークしていません。

この本がそのきっかけになるといいのですが。そう言えばこの著者の得意とする暗号は世界的ベストセラーとなった「ダ・ヴィンチ・コード」とも、残された記録からの謎解きという点で共通します。
 
内容は壮大で、元々空海が手に入れたユダヤ教の宝(十戒など収めた箱)が、「いろは歌」に暗号として込めて四国の山に隠されていることを信長が見つけ、その事実を信長がバチカンへ贈った安土城を描いた屏風絵にやはり暗号として仕込み、それが解けたときにはバチカンが日本にひれ伏すようにしてやろうという計画があります。
 
しかし信長は本能寺で裏切りに遭って殺されますが、その宝をめぐりバチカンからの使者や徳川家康の子秀忠、家康に刃向かう独眼竜伊達政宗のそれぞれ暗号師と言われる一種の霊能者や忍者が、信長が仕掛けた謎を追いかけて四国の剣山へ集まります。
 
読んでいる途中には、この小説の主人公がいったい誰なのかわからないのと、主人公がわからないと言うことはつまり誰が勝つのか、負けるのか、もっと言えば誰が正義で誰が悪なのか一切不明のまま読み進めていくことになります。その点はとても新鮮です。
 
特に現在NHKでは大河ドラマ「江」が放送され、その中で織田信長は「実はいい人で正義の味方」のような設定になっていましたから、もしそのようなイメージを持っていると、この本では最後に裏切られてしまうことになります(多少ネタバレ)。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
なぜか下巻から読みましたが、ストーリーがあるわけではないので問題はありません。難解な哲学をこれほどまで身近な興味のある問題へと変換し、うまく講義をおこなった人は過去にいなかったでしょう。

大衆迎合の権現でもあるNHKで放送され、視聴者の多くが感銘を受けるのですから、決してハーバード大学に入学できる特定のエリートだけのものでないことは確かです。
 
哲学のベースを作ったと言われるアリストテレスやカントの考え方と、それが現在の社会や政治にどのように生きているのか、生きていく上での正義とは?善とは?家族とは?を深く考えさせられる内容となっています。
 
1回テレビで見たからもういいやと最初は思いましたが、こうして文章で読むと、わかりにくかったところを何度も読み返したり、前の講義へ戻って、復習してみたり、教授の質問に自分ならどう答えるか時間をたっぷりかけて考えたりできますので、サッと通り過ぎてしまうテレビとは違って、やはり本はいいです。
 
あるテーマや過去の判例を元に教授がわざと生徒を挑発するような考え方を披露し、それに対し間髪置かず生徒が反論したり、視点を変えていったりと、論理的に進めていく授業のスタイルは有名ですが、こうやってアメリカの大学ではディベートの技術が磨かれていくのだなぁというのが、いまさらながら読んで実感できます。でも実際に反応できているのは何百名の中の十数名だけなんでしょうけどね。
 
最後の数ページには昨年来日したときの東京大学での特別講義の模様が収録されています。それを読むとディベート慣れしている米国学生と、教授の話をひたすら聞くことが一般的な授業のスタイルの日本の学生とでは、そのやりとりに明らかな差を感じます。
 
あとハーバードの学生の発言には道徳や正義に宗教感が色濃く影響していますが、当然のことながら日本の学生にはまったくそれはありません。

これが実際に切った貼ったのビジネスの場において、欧米(カトリック)、中東・アラブ(イスラム)、東アジア(無宗教かその他の宗教)で、価値観や商道徳、さらには国家観にまで渡りなかなか理解しあえないところなのかなぁと思ったりします。
 

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480
ちょんまげぷりん 監督:中村義洋 出演:錦戸亮、ともさかりえ
 
荒木源氏の小説「ちょんまげぷりん (小学館文庫)」の映画化で昨年2010年7月に公開されたものです。

もともとこの小説は2006年に「ふしぎの国の安兵衛」というタイトルであまりパッとしなかったのですが、映画化に合わせて改題し、さらに文庫カバーに上條淳士氏のイラストでイケメン武士にしたところ、映画化の話題と相まってベストセラーになった作品です。
 
その小説の感想は、「4月後半の読書」で書いています。ちなみに原作で出てくる侍は小太りで愛嬌はあるけどハンサムとは言えないイメージでしたが、映画ではそれでは絵にならないためアイドルタレントを使っています。
 
映画はほぼ原作に忠実に作られていて、江戸時代の侍が現代の巣鴨に現れるところからはじまります。偶然知り合うことになった母子と同居することになり、やがて家事をこなすうちにスイーツの腕をメキメキと上げていき、テレビのコンテストで優勝するまでになります。
 
素人がちょっと本をみて腕が上がるとは信じがたいところでもありますが、そこはフィクション、プロ顔負けのスイーツを次々と作っていきます。でもやがて再び江戸に帰ってしまうことになって、、、というストーリーです。
 
先に原作を読んでいたので、流れはよくわかっていますが、それでも感動的なシーンでは思わずウルッときてしまいます。歳を取るということは涙もろくなるってことでもあります。

それを一番感じたのは今から13年も前になりますが、1998年に「プライベート・ライアン」を映画館で観て、涙が止まらず映画が終わってから席を立つのがえらく恥ずかしかったことを思い出します。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!  監督:本広克行 出演:織田裕二、小栗旬

人気の映画の続編で2010年7月に公開されました。映画としてはマニアックでよくできているのですが、さすがに3本目(関連映画含むと6本目)の映画となるとワンパターンなだけにマンネリ化が避けられません。
 
若き湾岸署刑事も13年経つと係長に昇進し、部下を持つ身となっていますが、いつまでもあの落ち着きのない暑苦しい演技にはちょっと無理も出てきていますし、映画「アマルフィ 女神の報酬」では若き沈着冷静な外交官役でしたが、「湾岸署のやんちゃな刑事」というイメージが強すぎ、せっかくの美しいイタリアの古都と大人のしっとりとしたストーリーとミスマッチしていました。
 
ストーリーは、湾岸署の引っ越し中に事件が起き、出払ってしまった署から拳銃が盗まれてしまいます。また新しい署の設備マニュアルが書き換えられ、中に署員が閉じこめられてしまいます。
 
犯人の要求は青島刑事が過去に逮捕した犯人を釈放することで、以前の映画やテレビドラマで出てきた犯人が登場します。その中でも第1作で強烈なインパクトがあった小泉今日子演じる日向真奈美が印象的ですが、今回は警察病院で療養中のところ、釈放されることになります。
 
関連シリーズやテレビドラマは別として、映画としてはもう出尽くした感があるので、これが最後の「踊る大捜査線 THE MOVIE」ではないかと特に根拠なしに思います。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
メッセンジャー 監督:馬場康夫 出演:飯島直子、草なぎ剛

私をスキーに連れてって(1971年)」「彼女が水着にきがえたら(1989年)」などと同じくホイチョイ・プロダクションズの馬場康夫監督の1999年の青春映画です。
 
海外ブランドのファッションエキスプレスを経営していたセレブな女性(飯島直子)が、取引先の倒産と交通事故によって、仕方なく傾きかけた自転車配送業者で働くことになり、仲間とともに立て直し、バイク便と熾烈な競争をしていくというストーリーです。
 
見所は飯島直子のこのときすでに32歳ながら新鮮でなまめかしいボディや脚線美がいっぱい出てくるところで、他にはさほど魅力はありません。
 
この映画の不振で「馬場康夫監督もホイチョイ・プロダクションズも終わったかな」という評判も立ちましたが、その後の「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式(2007年)」でいい映画を作り、その健在ぶりを示しました。
 
私自身ビッグコミックに連載されていた漫画「気まぐれコンセプト」やテレパルにコラムを連載していた「酒とビデオの日々」のディープなファンで、馬場康夫率いるホイチョイ・プロダクションズをずっと影ながら応援してきました。
 
馬場氏とは同世代ということもあり(彼が3歳年上)、考え方や経験してきたことに共感するところが多々あり、観る映画や読む本、その他趣味等にも影響を受けました。いいスポンサーを見つけて、面白い映画をもっと作ってもらいたいものです。
 

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