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リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~ HomePage https://restrer.sakura.ne.jp/
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448
以前豪華なプレゼントに釣られてJTにメールマガジン登録をしたことがありますが、その際住所も入力したようで、ZERO STYLEのサンプルが唐突に送られてきました。
 
いままでタバコは何十年とずっと吸ってきましたが、この10月の無謀な値上げに反対するため、9月に買い置きをした分がなくなり次第禁煙をすることにしました。

一応12月末でなくなる予定でしたが、買いすぎたためこのままでは1月いっぱいぐらいは持ちそうです。ま、しかしキリのいいところで年内で禁煙をする予定です。
 
で、このZERO STYLEですが、「かぎたばこ」と言うことで、煙も火も出ませんが、ニコチンはしっかり吸収できるそうです。したがって禁煙ツールではなく、通常のタバコと同様に注意書きが書かれています。

20101123_01.jpg
   
専用のパイプの中にたばこ葉が詰まったカートリッジを装着して、普通に吸えば香りとニコチンが吸収できるようです。

カートリッジは4本で600円ですから、1本あたり150円。そのカートリッジは半日から1日で交換ということですので、1日一箱吸う人は通常のタバコより割安になります。

20101123_06.jpg
 
せっかく送ってくれたけど、まだたっぷりとタバコの買い置きはあるし、年内でやめると残ったタバコを大量に捨てることになりそうで、ZERO STYLEは無用のモノとなりそうです。
 
火を使わず煙も出ないことから、禁煙の場所でも吸えるということのようですが、公共の場所などでプカプカしていれば、いかにもタバコを吸っていると周囲に誤解を与えてしまいそうで、その度胸はありません。

//////過去の関連?記事//////
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447
東京島 (新潮文庫)  桐野夏生

映画化もされて有名になった小説です。書店でも長く平積みされていて何度か手にとってみたものの、どうも子供の頃からイメージができている無人島冒険小説の夢が壊されてしまう気がして読めなかった本です。

しかしたまたま知人からいただいた本の中にありましたので読んでみました。
 
無人島冒険小説は数々ありますが、名作映画で言えばロビンソン・クルーソー物やイタリア映画の「流されて… 」、トム・ハンクス主演の「キャスト・アウェイ」やブルース・ウイルス主演の「6デイズ/7ナイツ」など数々ありますが、和製の無人島版です。
 
映画は見ていませんので、小説の感想ですが、日本人らしくディテールにこだわっています。また漂流してきたのは数十人と数が多く、その中に女性が1人だけという設定がいかにも日本人作家の小説っぽい感じです。
 
女性の中には多くの男性から崇められるという願望があるらしく、自分を巡って多くの男が闘い、求愛してくれるという想定内のパターンです。

ただ、日本人以外にも中国人やフィリピン人(女性)までが次々とやってくることで、混乱していくことになります。
 
沖縄を中心とする南西諸島には今でもかなりの数の無人島が存在し、今話題の尖閣列島も無人島です。沖縄には行ったことがないのですが、長期滞在者向けに、無人島へのツアーやしばらく無人島での生活を体験するツアーがあると聞いたことがあります。
 
無人島で生活する最低限の設備や食料が用意されていて、船で送ってもらい、数日間そこでカップルだけで(あるいはファミリーで)生活ができるというツアーです。

これはあこがれでしたが、かないそうもありません。でもアウトドア生活の経験がほとんどない人にとっては(私のことです)、すぐに怪我した、病気になった、たいくつだ、コンビニがないとか言ってしまいそうです。

著者別読書感想(桐野夏生)
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 

ネットの中でコミュニティに参加していると、特に匿名で参加できるところでは変人・奇人がいっぱいいることがわかります。

自分も人からすれば奇人・変人と映っているのかも知れません。そういう人の価値観の多様性やジョークをよく理解し、嫌な人や書き込みは簡単にスルーする姿勢を持っていないと、とても耐えられない場所ということです。
 
この小説では男性が女性になりすまし、女性が男性になりすましてネット上のコミュニティで意気投合していくストーリーです。

でも現実では男性に完璧な女性言葉はムリですし、すごく違和感があるものです。小説では相手に送る文章は何度も推敲して書けますが、ネット上では瞬時に書いて送るのが普通です。そうすると必ずボロが出ちゃうでしょうね。
 
ま、そういう細かいことはさておいて、小説では都合よく、男性は女性の知人に、女性は元彼を自分の代理にたてて実際に会うことになります。もちろん自分はすぐそばで相手のことをうかがうという設定でです。
 
ややドタバタ劇ですが、ハッピーエンドで、このようなネットから発展した恋愛も最近は増えているのでしょう。ネットの中に住んでいる人達には救いになる小説かも知れません。

著者別読書感想(石田衣良)
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 

現代ミステリーの女王宮部みゆき氏の初期の代表的な作品でもあります。過去には「火車 (新潮文庫) (山本周五郎賞)」「理由 (新潮文庫) (直木賞)」数冊同氏のミステリーを読みましたが、いずれもよくできた作品でした。
 
記憶喪失した男女が目を覚ますと5千万円の現金と拳銃、血の付いたタオルが部屋にあり、謎が深まっていきます。

味方と思っていた人が敵だったり、敵方と思っていたら味方だったりと、混乱を極めていきますが、並行して進む二つの物語が次第に重なっていきます。
 
今では医療ミステリーは多くなってきましたが、その走りに当たるのかも知れませんし、またホテルニュージャパンの火災事故や、精神病院でのリンチ殺人事件なども彷彿される社会派小説でもあります。

著者別読書感想(宮部みゆき)

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446
少し旧聞になりますが、9月の有効求人倍率は0.55倍、完全失業率は5.0%と厚労省から発表されました。どちらもわずかながら改善方向に向かっているという統計データですが、実感としては、逆に悪くなってきているような気もします。気のせいだったらいいのですが。

過去に厚労省の発表する完全失業率の統計データはあまり正確なものではないというようなことを書きましたが、役所批判ばかりしていても仕方がないので、今回は年代別、地域別、男女別と言った統計データを元に失業率、失業者数の推移を見ることにします。

まず、私の勝手な思い込みと想像からすると、

(1)地方の失業率は都市部に比べると高い
(2)失業者の数は圧倒的に都市部のほうが多い
(3)特に一極集中が進み、首都圏だけで全国の1/3ぐらいの失業者を抱えている
(4)若い人は非正規・正規を問わなければ仕事には就きやすいので失業率は低い
(非正規でも勤務していれば失業者のカウントにはならない)
(5)中高年者は会社のリストラや倒産で一度退職をすると再就職が難しく失業率は高い
(6)男女別では不況時は女性は就職をあきらめ結婚や家事手伝いへ向かい失業率は男性より低くなる

ですが、当たっているか、外れているか検証していきます。

  ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇

地域別 失業者・失業率推移グラフ(クリックで拡大します)
shitsugyo201011_3.jpg


この20年間の地域別失業率(%)をみると
(%)
北海道 東北 南関東 北関東/
甲信
北陸 東海 近畿 中国/
四国
九州/
沖縄
1990年 3.0 1.9 2.2 1.4 1.4 1.5 2.5 2.0 2.7
2000年 5.6 4.4 4.9 3.7 3.6 3.8 5.9 4.1 5.4
2010年 5.2 5.6 5.2 4.7 4.1 4.2 5.8 4.4 5.5


全国的にまんべんなく上昇しています。中でも大幅な上昇なのが、東北(+3.7%)、近畿(+3.3%)、北関東/甲信(+3.3%)、南関東(+3.0%)、九州・沖縄(+2.8%)です。

おや、大阪を含む近畿や、東京を含む南関東の悪化がベスト5に入っていてひどいようです。つまりこの20年間の推移では、比較的地方より都市部の失業率が高くなったということですね。したがって(1)の「地方の失業率は都市部に比べると高い」は×間違いのようです。

  ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇  ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇

失業者数2010年(万人)

  北海道 東北 南関東 北関東/
甲信
北陸 東海 近畿 中国/
四国
九州/
沖縄
2010年 14 27 98 25    12 34 60 26 40


南関東98万人+東海34万人+近畿60万人=192万人(全体の57%)


完全失業者の全体総数334万人のうち192万人(57%)が工業地帯を有する東名阪の都市部ということで、全人口比率の56%よりわずかだけ高くなっています。

やはり失業者数は都市部に多いとも言えますが、これは各地域の人口比や勤務先の多さからすると当然のことで、逆に地方の142万人の失業者数という大きさにも驚かされます。

(2)「失業者の数は圧倒的に都市部のほうが多い」の「圧倒的」と言えるかどうかは微妙なところで△

首都圏≒南関東とすると、首都圏の失業者98万名は全体の29%(南関東の全人口比率は27%)にあたり、1/3には届きませんが人口比率よりは少し高めになっています。

(3)「特に一極集中が進んでいるので、首都圏だけで全国の1/3ぐらいの失業者を抱えているのでは」は僅差なのでこちらも△

  ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇

次に年代別失業者数、男女別の失業率をみていきましょう。

年代別失業者数推移(クリックで拡大します)
shitsugyo201011_1.jpg


年代別失業者数(万人)の最新データでは、

(万人)
15~24歳 25~34歳 35~44歳 45~54歳 55~64歳
2010年 51 82 70 53 64


となっていて、比較的若い年代の25~34歳の完全失業者が飛び抜けて多くなっています。様々な理由や統計の取り方にもややクセがありますので、一概には言えませんが、これが最近ちまたでよく言われている「若年層の雇用対策を!」に根拠となっているに違いありません。

ちなみに、派遣でもアルバイトでもパートでも仕事をしている人や、仕事探しをあきらめて家事手伝いや学校へ通って勉強をしている人は完全失業者にカウントされません。

したがって、

(4)「若い人は非正規・正規を問わなければ仕事には就きやすいので失業率は低い(非正規でも勤務していれば失業者のカウントにはならない)」は間違いで、2000年頃から急激に25~34歳の若年層の失業者数が増えてしまい、今まではずっと安定していた35~44歳の中堅層の失業者まで上昇傾向にあります。

そしてこのもっとも高い25~34歳の失業者の層が、やがて上の年代に移っていくことにより、さらに35歳以上の中堅層の失業者数が高まっていく危険があると言えます。

(5)「中高年者は会社のリストラや倒産で余儀なく一度退職をすると再就職が難しく失業率は高い」は、確かに55歳以上の年代の失業者数はここ4年間連続して増加していますが、45~54歳の年代の失業者数は比較的少なく、必ずしも他の年代と比べて高いとは言えないので間違いです。

統計では取られていませんが、もし「再就職までにかかった期間」というのを取ると、この世代は目立って長期になるのではないかと推測します。

  ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇

男女別失業者数推移(クリックで拡大します)
shitsugyo201011_2.jpg


男女別失業者数推移(万名)

  男性 女性
1990年 74 56 18
2010年 196 124 72
  +122 +68  

(6)「男女では不況時は女性は就職をあきらめて結婚や家事手伝いなどへ向かい失業率は男性より低くなる」は理由は定かではありませんが、1990年では失業者数の男女差は18万人とそれほど大きくなかったものの、2010年では72万人と差は4倍に拡大しています

特に2009年までは男女ともほぼ同じ傾向を示していますが、2010年は男女が反対(男性の失業者が増え、女性は減る)に動くという、過去には例がない異常な状況を示しています。

そのひとつには、厳しい就職活動や厳しい労働環境に見切りを付けた女性が、就職以外の行動に出ているのではないでしょうか。かろうじて(6)は正解

  ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇

結果、

(1)地方の失業率は都市部に比べると高い→×
(2)失業者の数は圧倒的に都市部のほうが多い→△
(3)特に一極集中が進んでいるので、首都圏だけで全国の1/3ぐらいの失業者を抱えているのでは→△
(4)若い人は非正規・正規を問わなければ仕事には就きやすいので失業率は低い(非正規でも勤務していれば失業者のカウントにはならない)→×
(5)中高年者は会社のリストラや倒産で余儀なく一度退職をすると再就職が難しく失業率は高い→×
(6)男女では不況時は女性は就職をあきらめて結婚や家事手伝いなどへ向かい失業率は男性より低くなる→○

1勝、3敗、2引き分け、、、惨敗な結果でした。

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445
あらためて言うまでもないのですが、アルコールを摂取することは害です。タバコと同様20歳未満は禁止されているのも害があるからです。
 
WHOのInternational Agency for Research on Cancer (IARC) は、2007年アルコール飲料が口腔癌、咽頭癌、喉頭癌、食道癌、肝臓癌、女性の乳癌、直腸結腸癌の原因となり、アルコール飲料に含まれるエタノールに発癌性の十分な証拠があると結論づけました。

またアルコール依存症男性では、2人に 1 人は大腸腺腫(腫瘍性ポリープ)があり、4%で大腸癌が診断されています。
 
アルコールを飲むと、体内のアルコール脱水素酵素(alcohol dehydrogenase:ADH)によりアセトアルデヒドに酸化され、さらにアルデヒド脱水素酵素(aldehyde dehydrogenase:ALDH) により酢酸へと代謝されます。

ALDHには複数の種類があり、ALDH2と呼ばれる最も重要な酵素がアセトアルデヒドの分解酵素です。日本人の4割はこのALDH2の活性が欠損していると言うことです。
 
このADHやALDH2の酵素が体内で高活性化する人ほど、アルコールを分解する力が強く、従って酒に強くて顔にも出ません。

これらは遺伝的なもので、当初はすぐに顔が赤くなり弱かった人(低活性化の人)が、次第に強くなっていくのは、体質が変わって酵素が急に増えるわけではなく、逆に分解が追いつかなくなり、酔いが覚めるまでに時間がかかったり、しばしば二日酔いになったりします。そして発ガン性のリスクが格段に高まっていくことになります。
 
久里浜アルコール症センターのデータでは、ALDH2欠損の40歳以上のアルコール依存症男性では15%以上に初回検診で食道癌が診断され、初回検診で癌がなくても、その後の5年間に30%以上の頻度で食道や口腔・咽喉に癌が発生しています。
 
ALDH2欠損の飲酒者の食道発癌は、複数の研究から安全な量と関わりがあり、日本酒換算で1.5合以上の飲酒での発癌リスクは著しく高く、女性でも同様と報告されています。

また最近の研究では、食道と連続する下咽頭癌のリスクも、 ALDH2欠損の1.5合以上の飲酒者で著しく高まることが報告されています。
 
またやせはある種癌の危険因子で、やせた人で食道癌のリスクが高く、緑黄色野菜や果物を毎日食べる人では消化管癌を含む種々の癌が少ない。大量飲酒はDNA障害を起こしやすく抗酸化作用やDNA修復に関わる種々のビタミンは発癌を予防すると考えられています。
 
疫学学では胃癌と飲酒との関連を指摘されることがあり、証拠としては未だ限定されているものの、久里浜アルコール症センターの内視鏡検診では胃癌の頻度が1.5%であり、全国集計の0.2%と比べると著しく高くなっています。
 
これらのアルコールの害は、飲んだ本人だけの害ですから、緩やかな自殺ということで、別に構わないのですが、タバコと違ってお酒の害は本人だけにとどまりません(タバコも副流煙被害やポイ捨てによる環境破壊という側面はありますが、お酒も同様に乾杯の強制、一気飲み流行、返杯など周辺の被害はあります)。
 
まず泥酔した人が川に落ちたり、滑って転んだりしてよく死亡したり大怪我をします。飲酒運転による死亡ひき逃げ事故など悪質で重大な交通事故は後を絶ちません。

酔った勢いか本能が現れたのかわかりませんが、酔っぱらいが絡む喧嘩や暴力沙汰も日々起きています。また痴漢やセクハラ、盗撮行為で捕まると「酔っていてよくわからない」というのが犯人の常套句となっています。
 
これらはタバコの害とは比べものにはならない重大な事故、事件であり、また犯罪行為なのですが、それにしてもタバコの禁煙権、喫煙者排除は、国や自治体、市民運動まで活発におこなわれるのに、禁酒権、アルコール排除の運動はなぜか起きません。

1960年代のアメリカや現在のイスラム圏諸国ではアルコール規制は厳しいのですが、日本はお酒が絡んだ失態(事件や事故含む)には寛容で、酒が強いことが一種ステータスとなり尊敬されるという変な慣習を持っています。
 
犯罪でなくても夜の電車の中では、混雑している中でも大声でしゃべる酔っぱらい、満員なのにシートに寝ころんだまま起きない人、座っていると居眠りして寄りかかってくる人、ゲロで汚れた床やホームなど、酔っぱらいが引き起こすマナー違反や迷惑は枚挙にいとまがありません。
 
結局は、酒に緩やかな社会慣習とともに、酒やアルコール業界の、酒税という形での上納金と、様々な業界天下り先の提供などにより、アルコール規制派を封じ込めているということでしょう。

タバコの場合は気の毒なのはJTと数少ない生産者、町の小売り店ぐらいですから、巨大な酒・アルコール業界と数多くのアルコールを提供する飲食店と比べると、どうしても軽くみられてしまうことになります。
 
しかし国民の健康と安全を考えるなら、もっと強い規制が必要なのはタバコではなくアルコールだということを知らなければなりません。


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444
中原の虹 (講談社文庫)(1)(2)(3)(4) 浅田次郎

NHKが中国と共同でドラマ化している清朝末期を描いた「蒼穹の昴(講談社文庫)」の続編です。同時代の義和団の乱(1900年)を描いた「珍妃の井戸(講談社文庫)」と合わせて3部作とも言われていて、300年続いた清朝が崩壊し中華民国ができあがっていく混乱した時代で、その完結編ということになるのでしょう。
 
清朝末期といえば映画「ラストエンペラー」が有名ですが、まさにその少し前の西太后や袁世凱、満州の馬賊の張作霖が暗躍した頃の時代で、一般的には史上最悪の悪女とも言われている西太后がそうしなければならなかった時代背景、それに愛と苦悩が壮大なスケールで描かれています。
 
小説ですので、実在の人物以外にも想像の人物も多数出てきていて、どこまでが真実でどこからが創作なのかよくわかりません。

中学校や高校の時に習った元、明、清王朝のことや、義和団事件、辛亥革命などを思い出しつつ読んでいくことになりますが、相当に浅田ロマンが込められていますので、あくまでもそうあって欲しいという著者の願望だと思って読み進めることがいいのかもしれません。
 
文庫本4冊にまたがる長編ですが、蒼穹の昴同様あっという間に読み進められます。ただ人名や地名が慣れ親しんだ漢字の日本語読みではなく、中国発音のふりがながふってありますので、それに多少とまどってなかなか覚えられないかもしれません。
 
例えば満州で活躍した馬賊で後に清朝の軍隊に加わった「張作霖」は日本の教科書では「ちょうさくりん」ですが、小説では「チャン ヅォリン」、しかも通称が「白虎張(パイフーチャン)」、字は「雨亭(ユゥ ティン)」となりますので、この3つの名前が次々と出てくることになります。

日本でも有名な袁世凱(えんせいがい=ユアン シーカイ)に至っては、字は慰亭(いてい)、号は容菴(ようあん)、また一時は洪憲皇帝を名乗ることになります。
 
現在は日本と中国の関係は非常に険悪なムードとなっていますが、この小説の舞台では、日清戦争や義和団事件で日本が大陸や満州に進出していく様子が出てきます。

と同時に反政府の革命家達は、政府軍に追われると日本へ逃げて庇護されるという微妙な関係になりたっています。

いずれにしてもこの頃から太平洋戦争までの日本の行いが、100年後の今になっても政争の道具とされ、反日運動の火種になっていることは間違いありませんので、ちょっと複雑な思いがします。
 
清王朝のきらびやかで、厳かな雰囲気と、清朝末期に起きた漢民族による革命で大きく動く大陸、権益を狙う先進諸国の思惑、隣接する領土満州で起きる新しい国作りの動きなどが相まって、混乱の極みを呈する清朝末期を、浅田ワールドがもの悲しく、しかし時には暖かく展開されるこの小説は、漢民族が主体の中国人民はともかく、きっと世界中で長く読み継がれていくのではと思います

著者別読書感想(浅田次郎)
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
激流 (徳間文庫) 上・下 柴田よしき

知人にいただいた本です。一時期平積みになっていて少し興味があったので買おうかどうしようか迷ったことのある本ですが、結局買わずに現在に至ってました。
 
柴田よしき氏も売れっ子となり、書店ではよく新刊が並んでいるのですが、イマイチ作品のテーマにつかみ所がなくインパクトに欠けているようで、それが今まで手にとってはみても買わなかった理由です。

もし今回もらわなかったとしたら、おそらく読むことはなかった小説だと思います。
 
ストーリーは中学校を卒業して20年が経った主人公達に謎のメールが送られてきます。その同級生に共通しているのが、京都での修学旅行中に同じグループ行動をしていた1人の女生徒が行方不明となり、現在も生死不明のままで、そのトラウマを抱えています。

送られてきた謎のメールというのが、行方不明となった女生徒の名前だったことから、社会人になってからほとんど縁のなかった同級生達が集まってきます。
 
あっけない結末と謎には少しガッカリしたのと「思春期の頃の仲間が中年になってから再会し」というのはミステリー小説ではよくあるケースで、次第にその当時の記憶が蘇り、それに現在の仕事や恋愛が絡んできたり二つの時代を行ったり来たりする共通したパターンです。主人公達の年代はちょうど団塊ジュニア世代を意識していると思われます。
 
同様の同級生が集まるパターンでは恩田陸の「黒と茶の幻想」や、たまたま最近読んだ重松清の「カシオペアの丘で」などが思い出されますが、「黒と茶の幻想」がしっとりとした大人のミステリーに対して、「激流」はわかりやすくドタバタと動きの激しいミステリーという感じです。ま、人それぞれに趣味が違いますので両方あっていいと思います。
 
あとこの小説はたぶん週刊誌かなにかで連載をされていたのでしょうけど、同じ話しが何度も何度も繰り返して出てくるのが気になります。

もしこの作品を有能な編集者が担当していたら、単行本や文庫化するにあたりそういう繰り返す部分はバサバサとカットして、上下巻で850ページを超えるこの大作も500ページぐらいまで圧縮してくれるのではないかなと読みながら思ったり。

売れっ子作家の書いたものを、バッサリ削ったりできる度胸のある編集者はもうほとんどいないのでしょうけど。
 
あと、世間ではあまり縁のない出版業界のことがたびたび小説に登場するのも、作家と出版社の深い関係性や、柴田氏もそのようですが、作家自身が元出版社の編集担当だったというケースが多く、やや食傷気味です。
 
決してハッピーエンドではないですが、お気楽に読むのには、わかりやすく、スピード感があって、団塊ジュニア達にとっては懐かしいところもあったりして、いいのではないかというのが感想です。 

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