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先日、今まで原因不明の痛みで苦しんでいた病気がどうも股関節唇損傷のようだと書きました。調べれば調べるほどこれは間違いなく股関節唇損傷と思えます。問題は検査をして手術を受けるか、我慢するかの二者選択しかないということです。
 
サイト(神経内科医の徒然診療日記)で調べると、
 
股関節唇(こかんせつしん)というのは股関節の中の柔らかい組織のことで、この組織が怪我やスポーツで損傷すると脚の付け根に痛みが発生する場合があります。股関節の唇損傷であっても坐骨神経痛や滑液胞炎や原因不明の痛みと判断される事が多いのは、レントゲンやMRIなどの通常行われる検査や診断ではわかりにくいからです。
 
とありますが、私も内科や整形外科ではレントゲンも撮りましたが「不明」ということで終わっていました。

私の場合、スポーツで損傷したわけでなく、20年近く右手に重い荷物を持って出歩く仕事をずっとやってきたのと、身体や関節が硬いことを気にして時々激しくストレッチをやっていたことによると思われます。
 
股関節唇損傷するとかなりの確率で関節が動く時に音がパキンと鳴ったり関節がずれているような変な感覚があったりします。
 
そう、右側だけ大腿骨がグリグリと動いてずれたような感じがしています。それ自体では痛みはないのですが気持ち悪い違和感を感じます。
 
その他の症状としてはふとした動作のときに違和感がある場合があります。例えば椅子から立ち上がる時や股関節をひねったとき、足の爪を切ったり靴下を履くときなど痛みが生じる場合があります。
 
私の場合はクルマに乗り降りする際、右足を軸にして少し身体をひねりながら乗り降りするので(国産乗用車の場合はほとんどそう)、その時が一番痛みます。

あと歩くときも真っ直ぐに歩いている分にはどうってことないのですが、右足に長く体重が乗ってしまったり、対面の人とぶつかりそうになって、サッと横に避けようとするとギクっと痛みます。
 
日常の生活に支障をきたす程ではありませんが車の乗り降りや買い物で重いものを持ったりスポーツをしたり階段を上り下りすると一瞬、激しい痛みを感じることがあります。
 
まさにおっしゃるとおり!1日歩き回ったり、立ち仕事をやっているとその痛みは半端ありません。またその痛む右足股関節をかばって歩くものだから、その負担が左足へ余分にかかり、左足まで痛むことが時々あります。
 
股関節の唇損傷の手術方法は股関節鏡を使い関節唇を覗きながらシェーバーや電気メスや各種のパンチを使用しながら股関節の損傷した関節唇を切り取ります。
 
うぅ痛そうだなぁ。麻酔はかかっているとはいえ局部だろうし。松本人志の場合は「股関節鏡を使って2時間の手術」と出ていました。ただ手術中は肺が動かず呼吸ができないそうで人工呼吸器を使っていたとのことです。なんだか大がかり。
 
症例には股関節の痛みで整形外科を何度も受診されていた方を股関節鏡で検査したとろころ股関節唇損傷がわかり切除手術を行いました。すると手術した翌日には松葉杖を使ってですが歩けるようになり、1週間で歩いて退院できるようになったという例もあります。
 
手術をすると1週間ぐらいは入院加療が必要ということなんでしょうかね。

でも退院したからと言ってもいきなり満員電車で長時間通勤というのも厳しいでしょうから、なんだかんだ2~3週間は無理せず療養というのが正しいのかも知れません。

またある人のブログでは「1~2カ月は入院が必要ですが手術しますか?」と言われて断念したというのもありました。
 
先日年1回ある健康診断で、内科医と話しをする機会が二度あり、せっかくだから「右足がどうも股関節唇損傷のようなんですが」と聞いてみたんですが、両方とも医者は「え、股関節がどうした?」って顔をされて、この病気の知識はまったくないという感じでした。内科医ですからね。
 
一人目の歳を取った内科医は「ちょっと立って」と言い、ツボかなにかわからないけど腰をグイグイ指で押し「どう楽になった?」と。

そんなんで痛みが消えれば世話ありません。正直に「痛いだけ」と答えると急にその医者は不機嫌になりました。後ろにいた看護師さんも苦笑いしていましたが、わがままで独善的な医者なのでしょう。
 
二人目の若い医者は「そりゃ、MRI診断ができる大きな総合病院へ行きなさい(キッパリ)」と。

「大学病院ではなく総合病院のほうがいいんですか?」と聞いてみると「大学病院は紹介状がいるし長く待たされる。総合病院のほうがいいな」と。

「紹介状がいるならあんたが書いてくれればいいじゃん」と思いましたが、気のない「はぁ」とだけ返事しておきました。
 
というのも、股関節唇損傷をネットで調べると浜松医大病院とか慈恵医大病院、山梨医大付属病院など大学病院が多く出てきますので、股関節治療に関しては、総合病院よりも進んでいるのかなって思っていたのですが。
 
とにかく健康診断に出てくる内科医というのは、成人病や慢性病なんかには詳しいかもしれませんが、この「股関節唇損傷」のような珍しい病気にはまったくと言っていいほど知識がないということがわかりました。
 
そりゃ過去に内科(クリニック)や整形外科(総合病院)へ行ったときの医者もまったくわからなかったし、気がつかなかったような病気ですから、やむを得ないのでしょうね。
 
股関節唇損傷友の会でも設立して情報交換でも始めようかと密かに検討中です(USO)。

※2016年に人工股関節置換手術をおこないました

変形性股関節症の人工股関節全置換手術(1)初診編
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(2)手術前検査編
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(3)入院手術編
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(4)リハビリ、退院編



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カイジ 人生逆転ゲーム 2009年 
監督:佐藤東弥 出演:藤原竜也、天海祐希

人気コミックの映画化でレンタルDVDを借りるとなぜかいつもこの映画の予告編が入っていて、そこまでしてCMを流さなければならないのはたいして面白くないからだろうと思って、借りてきてまで観るつもりはなかったのですが、子供からのリクエストがあってやむなく借りてきました。
 
結論から言えば「ストーリーはいかにもコミック的でハチャメチャながら、決して後味は悪くないそこそこ面白い」映画です。
 
カイジというフリーターが保証人になった借金を返すため金融会社の一発逆転のゲームに参加。まんまと口車に乗せられ危機を迎えるけれど機転を利かせ逆転したはいいけど、そうはうまくいかずに核シェルターを作るための地下工場現場へ。

そこから抜け出すために死を賭けたゲームに参加し、ただ一人生き残るがさらにまた試練が、、、という次から次へ災難とチャンスが交互に降りかかるジェットコースター映画です。
 
この映画では「正社員で働けない(働かない)」「給料が上がらず生活が苦しい」「気軽に借金する」などの閉塞感のあるしかも負けクセのついたロスジェネ層が中心に描かれています。
 
ま、極端な言い方ですが映画の中では「なにも努力をしないクズ」「今まで親に散々甘やかされてきた」「お前達が考えるほど世間はそんなに甘くない」「金は人の命より重いのだ」などドキッとする言葉がいくつもあります。
 
20世紀少年といい、このようなコミックから実写映画化されるものには、世相をデフォルメし皮肉を効かせ、わかりやすいシチュエーションが準備されていて、ほどほどのハッピーエンドが準備されているというのがスタイルのようです。この映画も続編が作られるかな。
 
ところで、悪役で登場の香川照之(44歳)って目をむいたときは柳葉敏郎(49歳)にそっくりで芸風がそっくりです。あと天海祐希は一般的に言って美人だというのは理解できますが、女優としてはどうかな。

「アマルフィ 女神の報酬」でもそうでしたが、これほど演技が下手な女優はあまり知りません。宝塚女優なのできっと舞台に立たせるとまた違った印象があるのでしょうけど。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
アリス・イン・ワンダーランド 2010年米 
監督:ティム・バートン 出演:ジョニー・デップ、ミア・ワシコウスカ

ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス 」を実写版映画としてウォルト・ディズニーリメイクしたものです。本来の主演はアリス役のミア・ワシコウスカで、映画のストーリーでもその通りなのですが、さすがに大物の貫禄なのか完全にジョニー・デップが中心の映画という感じになっています。
 
このDVDにはメーキング場面も入っていて少し観ましたが、後で周囲には他の映像やCGと合成するため、なにもない緑色したスタジオ内で、走り回ったり階段を駆け上がったりするわけで、俳優達の資質としては演技力や表現力というのではなく、それぞれの場面を頭の中でイメージして違和感のない表情を作るというようにすっかり変わってきているようです。
 
ま、3Dを意識して作られている映画ですが、もちろん2Dで観ても画面が綺麗で、面白くできていて、ディズニー映画であればまず失敗はないなっていう感想です。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
第9地区 2009年米・南アフリカ・ニュージーランド
監督:ニール・ブロムカンプ 出演:シャールト・コプリー、デヴィッド・ジェームズ

映画の世界では常識なニューヨークでもなくロサンジェルスでもなく今年Wカップが開かれた南アフリカのヨハネスブルク上空に他の惑星から避難をしてきた大型宇宙船が現れ、それに乗ってきた弱ったエイリアン(エビに似ているので通称エビと呼ばれている)を緊急避難させるためにヨハネスブルグに隔離した難民キャンプを設置するのですが、それが第9地区ということになります。
 
しかし受け入れ後13年も経つとエイリアンと人間との間に様々な問題が起きてきて、双方が暴動一歩手前まで来ているというのが映画の現在の姿となっています。

そこでもっと広くてヨハネスブルグと200km離れた地域へエイリアンを移そうとするのですが、これがまた大変なことで。
 
ま、誰でもこのストーリーだけを見るとよくあるB級SF映画と思ってしまいますが、これが本当によくできた映画となっています。

エイリアンしか使うことができない強力な武器を人間が使えるようにと研究をしたり、マスメディアを情報操作して指名手配をおこない逃げ出した秘密を持つ主人公を捕まえようとするところは十分に現実にあり得そうです。
 
ただ終わり方がちょっと中途半端なので、おそらくは続編が作られるのではないかと思っています。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
ゴールデンスランバー 2010年 
監督:中村義洋 出演:堺雅人、竹内結子

2008年本屋大賞、2008年山本周五郎賞を受賞した売れっ子の伊坂幸太郎氏原作の「ゴールデンスランバー」の映画化です。同氏の本はだいたい読んでいるのですが、この本は知らないなと思っていたら、まだ文庫にはなっていないんですね。
 
同氏の小説の映画化は「陽気なギャングが地球を回す 」「死神の精度 」「フィッシュストーリー 」など合計すると7本もあります。舞台は伊坂氏の住む仙台が多く、この映画も仙台を舞台としています。
 
元々「ゴールデンスランバー」とはビートルズの曲で直訳すると「黄金のまどろみ」ということで、「子守歌」からヒントを得て作られたということです。
 
主人公が友人から呼び出され、眠り薬を飲まされている間に、総理大臣が爆殺されてしまい、その犯人に仕立て上げられてしまうというというとんでもなくあり得ないような設定です。
 
でも一旦そのような状況に追い詰められてしまうと、警察はもちろんマスコミや市民にも追いかけられます。

凶悪犯人だとする証拠までねつ造され、犯罪者としての既定観念が作られてしまうと、もう言い訳なんか通用しなくなるというのは現実にも実際に起きていることです。
 
仙台の街を逃げまくり、いろんな人にも助けられて、危機一髪を次々とかわしていきます。絶体絶命に追い詰められたときにも自分を信用して様々な手助けをしてくれる友人や見ず知らずの人がいるというのは、人間性ということなのでしょう。そういう性格はうらやましい限りです。




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ロストジェネレーション(ロスジェネ)世代とは日本ではバブル崩壊後の就職が困難であった時期(1993年から2005年に学校を卒業し、超就職氷河期を迎えた人達のことを指しますが、2010年においてはその世代の人達は27歳~40歳ということになります。
 
27歳から40歳と言えば団塊ジュニアを含み、今の日本経済の中で、「経験を積み」、「能力を発揮して」、「活発に行動をしている」人達とほぼイコールということをあらためて知ることになりました。
 
ロスジェネの人達から「もう10年早く生まれていれば、もっとマシな違った人生を歩めた」「社会人のあいだに経済バブルを経験したかった」「入社後一度も景気がよくなったことがない」などの言葉が聞かされます。
 
確かに1980年代の日本経済は絶頂期を迎えていて「世界に敵なし Japan as No.1」、「アメリカ中の不動産を買い叩け」、「給料が毎年2~30%上がっていく」、「証券会社のOLのボーナスが20代前半で夏200万円、冬300万円」なんていう時代でした。
 
しかし時代がそういう時代なので、みんな遊べ歌え買え行け使えで、しっかり堅実に貯蓄に努めていた人はほとんどいないというのが実態で、逆にそういう放蕩が身体に染みついたまま長引く経済不況下で苦しむことになっているわけです。
 
ロスジェネの人達に言わせれば「そういういい時代を遊び尽くし、身を滅ぼすなら自己責任じゃないか」ということになります。65歳以上の団塊世代以上の人達は、既定の退職金と年金を受け取って逃げ切りに成功しましたが、逃げ切れなかった多くの40~50代の人達がいまその責任を取らされているわけです。
 
それは、実力主義やら能力主義と言われる成果報酬制度であったり、終身雇用のつもりだったのが会社倒産、売却、縮小にともなう失業やリストラ、給料カットなどです。
 
そうした中で、もう引退して安全圏に逃げ込んだ人達や、ロスジェネの人達は「雇用対策は若年層向けにおこなうべし」「解雇規制を撤廃して人材流動化を進めるべし」なんて中高年者にとっては一番物騒なことを言い出しています。
 
ハッキリ言えばバブルに浮かれて、体力勝負ならともかく、ろくに仕事の勉強をしてこなかった40代後半~50代が、激しい競争にもまれてきた20代、30代のロスジェネ世代に仕事の能力や知識でそうそう勝てるとは思っちゃいません。唯一勝てそうなのは経験値や人間関係ぐらいです。
 
しかしこの40代~50代っていうのは、親から莫大な遺産でも転がり込まない限り、住宅ローンや子供の学費などで人生の中で一番お金の必要とする時期なのです。会社から追い出されるわけには絶対にいかないのです。
 
一番問題なのは、もう年金もらいながら悠々自適、世帯平均で2000万円以上の現金資産(それ以外にも不動産資産などがあり)を持っている60歳以上の団塊世代以上の元気なご老人達が、まだまだ元気とばかりに、企業や団体、個人で働き続けていることです。その人達が早く完全引退することでどれほどの若い人の雇用が生まれることでしょう。
 
昨年楽天に契約期間満了にもかかわらず、もう一年監督をやらせてもらえるものと思い、駄々をこねてそれがないとわかると被害者面して文句をたれていた楽天で最高年棒をもらっていた(日本人の中で、推定)老人が典型的な例です。

結果的には外国人監督が後を継ぎましたので新たな若い日本人の雇用にはつながりはしませんでしたが。
 
政治家も評論家も大学教授も作家も天下り官僚や公務員も、もちろん普通の会社員や個人商店主も、みーんな60歳過ぎたら(年金支給がまもなく段階的に65歳からになるので、そうなれば65歳過ぎたら)早く完全に引退してくださいよ。そうすれば日本の雇用は好転しますって。




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430
白河馬物語 (文春文庫) C・W・ニコル

1996年に発刊された本でそのときに購入したものの、数ページで読まなくなった本です。今回14年ぶりにあらためて最初から読みましたが、どうして途中で断念したのか不明なぐらい面白い本でした。
 
日本で活躍する欧米人は最近では珍しくないですが、1962年に最初に日本に来て、その後離れますが最終的に日本国籍を取り関東や関西の大都市ではなく山梨に居を構える外国人は珍しいでしょう。
 
昔はテレビなどにもよく出ていましたが、最近はあまり目にしなくなりましたが、もう70歳なんですね。活発にナチュラリストとしてあの大きな太った身体で自然の中を飛び回るのにはちょっとつらくなってきたのでしょうか。著書もここ3年ほどないので、ちょっと健康に心配するところです。
 
と思っていたら「少年グリフィン 」という児童向け小説が6月に刊行されてました。まだまだ活躍して欲しい方です。
 
この小説は、ま、ハチャメチャな内容ですが、自分を主人公にして日本、ウェールズ、アフリカなどを舞台にしたハッピーエンドの小説です。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
業火 (講談社文庫) パトリシア・コーンウェル

1998年に文庫本で購入した本ですが、12年経ってやっと完読できました。

有名な検屍官ケイ・スカーペッタが主人公のシリーズものですが、デビュー作「検屍官 」含めそのシリーズを読んでいなかったので、このシリーズ9作目をいきなり読むにあたって予備知識がなく、登場人物の人間関係や過去の経緯がわからず苦労したのが積読することになった原因です。
 
550ページにわたる長編ですが、その半分ぐらいは起承転結で言えば起が延々と続きます。ちょっと長過ぎって感じです。

その代わりにクライマックスの結は1/10以下でいつの間にか終わっています。

もっとも本の場合、映画と違ってあとどれぐらいで終わるかというのが残りページ数を見ればすぐにわかってしまいますので、いつ最後の対決シーンが来るのか、まだか?とやや心配しながら読み進めました。
 
内容は過去の作品に出てきた(らしい)殺人犯が病院から脱走し、その復讐が心配されるが、それとはまったく関係がないと思われた放火殺人事件との関係が次第に明らかになっていくというストーリーです。
 
FBIとは円満な関係の検屍局だと思っていたのですが、FBIに対して辛辣で批判的な表現があちこちにあり、あれ?っと思っていたら、なんでもこの著者自身FBIとなにかトラブルに巻き込まれたことがあるとかで、そのような内容になったようです。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
人材コンサルタントといえば「元リクルート」が多いのと同様に、ビジネスコンサルタントと称する人の多くは「元アクセンチュア(旧アーサーアンダーセン)」の人が多いというかほとんどなのですが、この著者も例に漏れず東大-アクセンチュア-独立とコンサルゴールデンコースを歩んでいる方です。
 
最初は本のタイトル「残念な…」を見て、流行語をタイトルにつけただけで中身のないいつものパターンかなと思って読みましたが、なかなかどうして、読みやすくいいことがギュッと詰まっていていい本でした。
 
読者の対象としてはある程度経験を積んだ後この先キャリアプランをどうしようかと逡巡しがちな20歳代後半から35歳ぐらいまでの人向きです。団塊ジュニア世代に向けたいい戦略です。

私のように50歳を超えてから読むのは遅すぎます。というか私のような「残念な人」にならないようよく考えて将来プランを作りましょうと言われているようです。
 
コンサルタントで独立した場合、代表者が一番力を入れなければならないのは営業力です。アクセンチュアのような大企業時代は顧客から注文が入ってきますが、そのような後ろ盾がない場合は個人を信用してもらうか、営業力がものを言います。
 
そしてなくてはならないのが、このような本を出しておくことで、営業する際に「こういう本を出していまして…」というのが中小企業のオーナー社長に理解をしてもらうのに非常に有効な手なのです。
 
内容は、中小企業の経営に役立つノウハウ、会社を辞めて独立を目指すときに注意すべきこと、転職する際のテクニックなど多種にわたりますが、30歳前後のビジネスマンにとって役立つ本だと思います。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
2004年出版の文庫本で、芥川賞受賞作品です。やはり6年前に購入したもののその文体というかあってないがごとしのストーリーが理解不能で途中で断念した本でした。
 
こういう一人称で現実と空想の世界が入り交じり、黙々と進むストーリーは「罪と罰 」のドストエフスキーのようであり、またいけないクスリで逝っちゃっている人の意味のない戯言を聞くようでもあり、なんとも言えません。これが芥川賞というものなんですね。
 
町田康(まちだこう)氏はロックバンド、俳優、そして作家という異色の経歴の持ち主ですが、作家としてようやく大成功したという感じでしょうか。

私はこの小説を買うまではまったく知りませんでした。この小説だって6年前に買ったときは、よく覚えてはいませんがたぶん辺見庸(へんみよう)氏の小説と間違えて手に取ったような気がします。なんとなく語感とか字面とか似てません?似てないか。
 
物語は親が裕福で面倒を見てもらいながら芸術家を目指していたものの、自分より才能がないと思っていた同級生にずっと先をいかれ、親が設定した見合いを気に入らずに断った相手が、その成功した同級生の妻となり後でみると意外と綺麗だったことに後で気がつき、自分は親が反対するのを聞かずにランジェリーパブで知り合った片付けがさっぱりできないホステスと結婚し、さらに悪いことに、親がやっていた事業がつぶれてしまい生活が破綻して、やむなく会社勤めをすることに、、、となんてことはない物語です。
 
しかし、なにはともあれ芥川賞です。立派です。

著者別読書感想(町田康)


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 429
まだかろうじて飽きずにtwitterやってます。でもホント時間に余裕があるときないざ知らず、暇人と商売人に最適化されたツールって感じもしてきました。
 
若い人は仲間とメールの代わりにtwitterを使ったりしているようですが、メールじゃダメなのか?って突っ込みたくなるし、相変わらずつぶやきの半分以上がなにかしたの広告と思っていたほうが良さそうだし、暇つぶし以外になにか価値を見出せません。
 
なら速攻でやめてしまえばいいじゃんって思いますが、今ではネットやテレビでニュースを見る代わりにtwitterを見てるってところかな。

つまりニュースを提供してくれる人や企業(メディア)などをフォローしていると、次々とニュースが送られてきます。しかも自分で選んだ趣向にあったものだけ。
 
しかしこれは一種怖いものがあります。マスメディアもかなり偏向報道やら誤報などありますので100%信じてはいけませんが、twitterのニュースに至っては速報が命なので誤報あり、偏見に満ちた内容あり、わざわざ偽のニュースまで作って送ってくる場合まであり、それらを簡単に信じてしまい次々にリツイート(転送)してしまう人ありで、混交玉石甚だしい限りです。
 
数カ月やってきてまったく知らない人と気軽にtwitter上でやりとりすることにも慣れてきました。ある程度自分の相性というか感性の合う人と出会い、相手もそう思ってくれるようになるまでには時間が必要です。
 
もちろん本来の使い方としては実名で登録し、自分の友人・知人を相手にフォローしたりフォローされたりしつつその輪が拡がっていくというのが主流なのでしょう。

でも私を含めて匿名でやっている人のほうが割合的には多く、そうなるとあまり個人的に知った人は少なく、輪も拡がっていきません。
 
中にはフォロー返しを期待して片端からフォローをしていく人も多く見られます。そういう人のフォロワー数を見るとだいたい数千~数万人のフォロワー(している、されてる)がいます。
 
経験上、フォロワー数が100名を超えてくると、フォロワーが発するツイートのすべてに目を通すことが難しくなります。1000名を超えるとおそらくフォロワーの発言を読むなんてことはしたくともできないでしょう。
 
つまりそういう人達は、自分が発言することだけが目的で、それに答えてくれた場合だけ返事を返すが(それさえしない人も多数)、他人が発する自分には直接関わりのない発言にはまったく興味がない(読みさえしない)という自己中心的な人達なのでしょう。
 
あと多いときで1日20人ぐらいからフォローされますが、その相手を見ると一番多いのが「○○コンサルタント」「○○カウンセラー」「○○セラピスト」「ネットビジネス研究家」「アフィリエート研究家」「SEO研究家」「FXや株式取引友の会」などの個人でビジネスや副業をやっている人達。
 
もちろんそういう方の過去の発言を見ると、そう変な人達ばかりでもないので、先入観を持ってはいけないのだが、暇なのかそれともtwitterでビジネス拡大を狙っているのかよくわからないけど、あまり積極的にはお近づきにはなりたくないような方々です。

しかもそういう方はフォロワー数が数万名というのは珍しくないので、こちらの発言なんかまず読まれることはないでしょう。そんな一方的なコミュニケーションは無意味無価値とも思えます。
 
いろいろな商品を片っ端に紹介してAmazonのリンクを貼る人がいます。これは明らかにアフィリエート目的でそのリンク(短縮URLに変換されている)をたどって、もし購入者がいればリンクを貼った人にお金がチャリンと入る仕組みです。

数万名のフォローがいるので、タイムリーにいい商品を紹介すれば購入につながる可能性はありますが、そのためにtwitterを使うというのはなにか反則のような気がします。私はすぐにフォロー解除しましたが、日々フォローを増やすために奮闘されているのでしょう。
 
次に学生、主婦、現役引退高齢者と言った暇そうな人達。こちらの人達は、まぁまともなのだけど、愛猫の写真やマクドナルドで休憩中の写真、雲の写真などと一緒につぶやかれても知り合いでなければ面白くもなんともない。
 
あとはビジネスパーソンに多いのですが、そして自分もよくやってしまうのですが、自分が評論家になって政治や経済や宗教について知ったかぶりで語ってしまう人。

140字で語ることってすごく内容が凝縮限されますので発言は直接的、断定的になり、政治家や政策に対しても好きか嫌いかの両極端の発言です。
 
自分が「こいつ嫌なヤツだな」「こいつとは意見が合いそうもないな」と思えばフォローを解除してしまえばいいだけなので、無理して自分の意見や思想と合わない相手と付き合う必要がないのがtwitterのいいところと残念なところかも知れません。

仲良しこよしの同じ嗜好ばかりが周囲に集まってしまうということになってしまい、ますます「違う価値観を認めない」「自分の意見に批判的な人を遠ざける」「他人の話に真摯に耳を傾けない」など自己中心的な集団となっていきます。
 
そう言う人は(私を含め)、別にブログを持っていて、意図的かどうかは別にして、twitterで発言をすることで、自分のブログに人を誘導しようと考えています。

これは別に悪いことでもなんでもありませんが、有名人でもなければその効果は少なく、割に合わずにやがて消え去っていく運命でしょう。
 
悲しいのは何度も同じ事をつぶやいている人がいます。これはセミナーの誘導であったり、アフィリエート商品リンクだったり、単なる自分の意見だったりと様々ですが、私なんかはまだフォロー数が二百数十名ですので、フォロワーさんのつぶやきは過去分を含めてチェックしていますから、「ありゃこれで3度目だ」とわかってしまいます。仏の顔も3度までということで3度同じことをつぶやいたフォロワーは速攻でさいならします。
 
自動的に投稿・応答したり、同じ事を繰り返しつぶやくbotという機械的な仕組みがよく使われています。

必ずしもbotがダメというわけではありませんが、そういうものを使うというのは、本来ライブでコミュニケーションできる醍醐味があるtwitterという仕組みを否定しているような気がして、私は好きになれません。 

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紆余曲折の人生を歩む、しがないオヤヂです。
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