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うつ病は、従来は「こころの病気」である「神経症性」のうつ病と、「脳の病気」である「内因性」のうつ病の二つに分類されてきました。しかし2010年現在では脳と心の両面から起きるものと言われています。
 
うつ病の精神的な症状は、「抑うつ気分」と「興味・喜びの喪失」に分けられています。
1. 「抑うつ気分」とは、気分の落ち込みや、何をしても晴れない嫌な気分や、空虚感・悲しさ
2. 「興味・喜びの喪失」とは、以前まで楽しめていたことにも楽しみを見いだせず、感情が麻痺した状態
 
また身体的な症状としては一般的に、
1. 不眠症など睡眠障害
2. 消化器系の疾患で急性胃炎、慢性胃炎、胃潰瘍、下痢
3. 摂食障害に伴い、食欲不振と体重の減少、あるいは過食による体重増加
4. 全身の様々な部位の痛み(下背部痛、頭痛など)

があると言われています。
 
治療法としては精神分析、行動療法、認知行動療法、臨床動作法など様々な方法がありますが、現在では心療内科や精神科におけるうつ病治療の主流は薬の処方が多く、脳内に不足している脳内物質(ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンなど)の分泌を促進させる薬物治療を行うことで改善をはかっています。

ただ薬にあまり依存すると副作用や、薬をやめたときの再発率が高まるとかあり、なんだかな~ということで、様々な議論がなされているので、治療法はひとつではないということです。
 
ただ基本的には、まずうつが病気であることを本人や家族が納得して認め、「無理せず、安静にし、カウンセリングを受け、(場合によっては)薬を飲んで、回復を待つ」ことがベストだと言われています
 
逆に自分自身で「忍耐、我慢、努力」をしたり、「変えられないものを変えよう」としたりすると症状は悪化してしまうことになります。

またうつ病に罹ったことを悲観したり、周りに隠そうとするとそれだけでプレッシャーになってしまい、余計に悪くなるので、「いつかは良くなる」という軽く楽観的な希望を、本人も周りの家族も持つことが大事だそうです。
 
従って周りが「頑張れ」「自分の力で治せ」「甘えるな」など叱咤激励したり、そういう心理状況でないのに「気分転換に旅行でも行ってきたら」とかは禁句です。

自分自身の力ではどうすることもできなくなりうつ病に罹るので、強い励ましや新しいことへの取り組みは逆効果ということです。

周囲の人も、患者がうつ病であり、患者自身の力では今の状態から抜け出せないことを自然に受け入れ、長い目で回復を待って、焦らないことが必要です。
 
もちろんその患者の趣味が旅行で、ずっと旅行がいけなくてストレスを溜めていたとするならば、旅行へ行くことを勧めたり誘ってみるのはありでしょう。

できればその人に負担にならない軽い内容で、「やりたいこと」「誰かの役に立つこと」を一緒に見つけてあげるといいかもしれません。

「好きなことをやっている」「誰かの役に立っている」「人に喜ばれている」と思うと人は前向きに充実した気分になるものです。
 
いずれにしても、経験豊富な心療内科医や精神科医と話し合うことがベストの選択です。治療法や生活もそこで話し合った結果、決めていくことになります。

特に仕事をもっている人は、収入のことや立場のこともあり、なかなか割り切れないことがよくありますが、病気はなんでも早期治療が治りやすいので、思い切って早めに病院へ行くことをお勧めします。
 
カウンセリングが少なく、安易に薬だけを出す医者(最近は減ったと思いますが)には注意すべきで、遠慮なく治療方針、期間、普段の生活についての質問や、信頼できないと思ったら病院を変えてもいいかもしれません。
 
うつ病の快復期間は、統計上は治療開始から8カ月で約60%の人がほぼ快復します。たまに3カ月ぐらいでもう良くなったからと職場に復帰する人がいますが、一般的にはまだまだ不安定な時期です。

この時期に「もう大丈夫、今までの分を取り返さなくては」と無理をしてしまうと、再発しその後もずるずると何年も長引いてしまうことになりかねません。
 
快復してもこの病気は再発の可能性が高く、いったん快復したと思ってもその後約半数(50%)の人は1年以内に再発をしてしまうことが多いようです。

なので、医者の指示やアドバイスを無視して、勝手に投薬をやめてしまったり、通院しなくなったりするのは危険なことです。
 
そして一度再発すると、二回目の再発率は75%、三回目の再発は90%と非常に高くなってしまい、いつまでもうつ病から抜け出せない状態が長く続いてしまうことがあるので注意が必要です。

私は医者でもなければ心理カウンセラーでもないので、以上のことは、本で読んだり、実際に経験したことなどを中心にまとめたものというだけで、根拠に乏しいことや誤っていることもあるかもしれません。

いずれにしても一人で悩んでいないで、一緒に改善していこうという仲間や専門家にまずはゆだねてみることをお勧めいたします
 



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417
うつ病(うつびょう、鬱病、欝病)とは、気分障害の一種であり、抑うつ気分や不安・焦燥、精神活動の低下、食欲低下、不眠症などを特徴とする精神疾患である」とwikipediaに書いてありますが、どうもこれだけではよくわかりません。
 
厚労省の患者調査によると、気分障害の患者数は1996年433千人、1999年441千人、2002年711千人、2005年924千人、2008年1041千人と12年間で2.4倍と急速に増えてきています

また世間体などを気にして病院等で受診、治療をしていない人が、実際はこの患者数の数倍はいるのではないかとも言われています。
 
私が社会人になった30年前に、後輩が誰も知り合いのいないところへ転勤して間もなく、会社に出社しなくなったと人づてに聞き、よく話しを聞くと少し前から「朝が起きられない」「やる気はあるが身体がだるくて力が入らない」と言って上司がいくら厳しく注意しても改善しなかったそうです。
 
当時はまだうつ病など気分障害は一般的ではなかったので、会社からは「なまけている」「睡眠障害(多眠症)」と思われていたそうで、過去に1年間ほど一緒に働いていた私のところにも、本人の素行や病歴について質問がきました。

しかし当時はいたって真面目で、連絡なしで来なかったりしたことはなかったので、信じられない思いでしたが、今思えば完全にうつ病の典型的な症状だったように思います。
 
気分障害の国際比較では日本は先進諸国の中では低く出ていますが、先に述べたように、日本人の国民性からすると、欧米のように風邪を引いたときのように気軽に神経科や心療科に通院することを嫌がり、会社や世間体を気にして仕事や社会生活に不利益や差別を被ると思い、隠す慣習が今でも根強くあるせいかもしれません。
 
Prevalence of mental health problems(メンタル・ヘルス問題の普及 2009年)
 
うつ病に罹りやすい年代はあるのかということで、年代別に見ると総数では30歳代から70歳代まで平均的に散らばっています。つまり特定の年代に偏った病気ではないということです。

ただし男女比で見ると20歳代、60~70歳代では圧倒的に女性の割合が多く、その他の年代でも女性の比率が男性より高くなっています。
 
年代    総数 (男性 女性)
20歳未満  15千人 (6 9)
20歳代   85千人 (25 60)
30歳代  181千人 (79 102)
40歳代  189千人 (84 105)
50歳代  168千人 (71 97)
60歳代  179千人 (59 120)
70歳代  164千人 (46 118)
80歳以上  61千人 (15 46)

 
20歳代の女性は、社会に出て仕事や人間関係に悩んだり、恋愛、結婚関係を原因とすることが多く、60歳代以上の女性は更年期障害とともに、定年退職した夫との関係や配偶者との死別、健康問題などの原因が考えられます。
 
意外に思ったのは、40~50歳代の男性中高年者で、体力の衰えから仕事がキツイとか、退職勧奨などリストラの恐れとともに、住宅ローンや子供の教育費など金銭的に一番たいへんな時期で、女性よりも精神的抑圧が多いかと思っていましたが、他の年代と比べて男女差は小さくなっていますが、患者数は女性より低いままです。

また自殺数の男女差は各年代とも男性が女性に倍以上の大差をつけて圧倒的に多いので、よく言われているうつ病と自殺との関連は、性差で見る限りは一致していないように見えます。
 
うつ病は「誰でもかかる可能性がある」「かかりやすい」ことから「うつ病は心の風邪」という表現がされることがあります。

一方では「うつ病は放っておいても治る」「気の持ちようで治る」と誤解をする人も多いそうです。しかし風邪と違って「時間がたてば自然に治る」という病気ではないそうです。次回は治療法などの検証をします。

その2へ続く

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416
ネットで紹介されていたので、書店で探したけど全然なく、Amazonにはあったので購入しました。発刊自体古いせいか、新品ですが送られてきた本は少し焼けが入ってます。どこかの本屋さんに並べられていた返品ものかもしれません。

この文庫本の発刊は1989年12月ということですから今から21年前です。書かれたのはその数年前のはずです。読んでいて盛んにポケベルや公衆電話が出てきますので携帯電話の普及前ということです。
 
内容は、作家を目指しているものの、生活費を稼ぐために、弁護士事務所でもっぱらケチな事故の証拠集めに奔走する私立探偵スタンリー・ヘイスティングズが主人公で、バイオレンスや拳銃などとは無縁の日々を送る妻と子供もいる中年男性の話です。

私立探偵の免許を持っているのも、自分で欲しいからとったのではなく、契約している弁護士事務所から取るように言われてのことですから、なにか大きな野心があるわけではありません。
 
ところがある日、オフィスの看板を見て「不法カジノで借金を背負い、コカインの運び屋をやらされている」「そのコカインをくすねたのが見つかったらしいので助けて欲しい」と頼まれ、当然そんな危険なことはできないからと断ります。

ところが翌日新聞を読んでいると、まさしくその男が惨殺されたという記事を発見してしまい、自分が断ったことに責任を感じてしまいます。

どのようにして殺された男の仇を討ち、自分と自分の家族は安全なところにおいておくかは読んでの楽しみです。
 
ロバート・B・パーカーのスペンサーシリーズやローレンス・ブロックのマット・スカダーシリーズのような知的でハードボイルドな探偵とは違って、いつも金欠で、銃を見るとちびりそうになったり、人を殴るなんて今回が初めてというさえないオヤジ探偵ですがその設定がなかなか粋です。
 
その後の続編もいくつか出ているようですが、多くはAmazonでも欠品となっているようで、中古本でしか買えないものが多いですね。もう増刷はされないのかな。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
カシオペアの丘で (講談社文庫) (上)(下) 重松清

2000年に「ビタミンF 」で直木賞を受賞した作家さんですが、同賞を逃した「定年ゴジラ 」やその後に書かれた「流星ワゴン 」「疾走 」などが私は気に入ってます。

最近はテレビワイドショーのコメンテーターにも出たりされていますが、とても多作の作家さんです。
 
年代的には私より半周りお若い方ですが、比較的世代も近く、子供の頃から現在に至るまで見てきた様々な風景が割と近いと感じられます。

例えば高度成長期に子供時代を送り、その象徴として万博の太陽の塔だったり、多摩ニュータウンだったりします。
 
この小説では北海道芦別市がモデルとなっている、昔は炭坑で賑わっていたけど今は寂れてしまった街の出身の仲良しグループだった子供達と、ひょんなことで知り合った人達が、大人になって様々な問題を背負って再びその街に集まってくるというものです。
 
ただねぇ、、、子供の頃に友達との喧嘩の直後下半身不随の事故に遭った人、40歳手前で悪性腫瘍に罹り余命3カ月と宣告された人、過去に運転中老婆を轢いて死なせた人、妻の不倫相手に小さな我が子を殺された人、炭坑を守るため行方不明者の捜索を断念し注水を決めた人、、、あまりにも不幸なことや重苦しい出来事を背負った人ばかり登場するので、気分はなかなか晴れません。

そう言えば「疾走」なんかも重苦しかったような気がします。

著者別読書感想(重松清)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

名残り火名残り火―てのひらの闇〈2〉 (文春文庫)  藤原伊織

藤原伊織氏は電通に勤務時代から二足のわらじで作家デビューし、1995年に「テロリストのパラソル」で直木賞受賞、2000年には電通を退職して、本格的に創作活動をはじめられました。

しかし残念なことに2007年に59歳の時、食道癌で亡くなられ、この作品が最後の作品ということになります。
 
本作品は1999年発刊(文庫版は2002年)の「てのひらの闇 」の続編となっていたので、すっかり抜け落ちていた「てのひらの闇」を再読することにしました(6月後半の読書)。

再読したところ途中で思い出すかなと思ったらさっぱり思い出せず歳のせいかそれともアルツ…、、、やばいなぁって思った次第です。
 
さて物語はヤクザの組長の息子として育ったものの、飛びだして飲料メーカーの宣伝部で真面目に20年間勤務したあと、リストラの早期退職に応募して個人で細々と企画マーケティング会社をやっていたところ、前の職場の親友がオヤジ狩り風に若者に殺されたという事件が起き、警察をも出し抜いて調べ上げていくというストーリーです。

宣伝部とか企画マーケというところが元電通マンらしく詳しく描かれています。
 
この本だけでも十分に楽しめますが、やはり先に「てのひらの闇」を読んでからのほうが楽しめます。このストーリーだと予定は聞いたことありませんが映画にしても面白そうです。

著者別読書感想(藤原伊織)
 



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415
最近の小説で多いと感じるものに、主人公やその周辺に超能力者(サイキック)がいるという設定がよくあります。

私の場合は、そういう内容の話しは全然ダメで、文庫の裏表紙に書かれている紹介文を読んで、そのようなことが書かれているともうその本に興味を失ってしまうのです。
 
昔はそうでもなかったと思いますので、歳を重ねてきて、現実の部分が重くのしかかってきて、ファンタジーやフィクションに対しての理解や想像が貧弱になってきたせいかもしれません。
 
超能力を信用していないわけではありません。もう20年以上前になりますが、仕事がらみでユリ・ゲラー一家と日本と外国でしばらく行動をともにしたことがあります。本人はいかにもユダヤ系のベジタリアンで、当時はまだそういう人達用の専門店もなく苦労をしました。
 
日本食ではうどんが好物で、香港へ行ったときに「うどんが食べたい」と言われましたが、返還前の香港ではまだそう和食レストランも多くなかったので(高級和食ステーキ屋はたいていのホテル内にもありましたが、さすがにうどんは置いてない)苦労しました。

西洋人から見ると東京もソウルも香港も同じにしか見えないので、日本であちこちにうどん屋があるなら香港でもあると思ったのでしょう。
 
なぜ肉を食べないのか聞いたところ、肉を食べると超能力がにぶるそうで、次第に食べなくなったと言うことでした。

日本でよく知られるようになったときには、すでに莫大な富を持つ大金持ちでしたが、ものすごく神経質で、あまりお友達にはなりたくないタイプです。
 
彼の超能力は、マジックでもトリックでもなく正真正銘だったことは間違いありませんが、その能力を私たちの前ではスプーン曲げやフォークをポキリと切断したり、時計を一時的に止めたりすることなど、正直言ってなんの意味もないことだけに使っていて、もっと何か役立つことに使えないのかな?と思っていました。
 
彼の周辺にはいつも家族と親戚とボディガードが付き、移動の時にはその集団が一斉に動きますので、荷物も半端ではありません。

どうも親族以外は信用してないという感じでしたが、彼がエスパーとして有名になるまでのあいだに、彼の能力をめぐって様々な出来事があったからではないかと想像します。
 
もっぱらの噂では、軍や諜報機関、警察の犯罪捜査などにも関わっていたということですので、契約というか機密保持上、他の能力を一般に公開できなかったのかも知れません。

日本でもかつて国の補助でESP研究を公に行っていたことがありますが、現在は表向きには解散してなくなっています。
 
しかしよく小説に登場する超能力者というのは、あまりにも突飛で都合よく主人公の前に現れる予言者であったり、透視やテレパシーができたりして主人公を助けます。さすがにそういう人達のオンパレードでは興ざめもします。
 
また同じように小説によく登場するのが「天才ハッカー」です。多くの場合主人公ではなく主人公を助けるためにITを駆使して軍や警察、電話会社、企業のデータベースなどに不正侵入し、必要なデータを取り出したり、書き換えたりします。

例えそれができる技術があったとしても、そのようなリスクの高いことを他人のために使う人はいません。
 
もちろん天才的なハッカーがいることは承知しています。そういう天才達は既に業界内では有名人で、一般的に学校や企業や団体に属していて、個人の依頼で気軽に重大犯罪を犯すことはないでしょう。

なので、主人公の前に、犯罪を恐れず、警察や軍や仲間にマークされていない、天才ハッカーがいきなり登場するなどということは超能力者が列をなしているのと同様ナンセンスなことです。
 
天才ハッカーが、主人公を助けるという設定は、今から20年ほど前に小説や映画に登場してきた頃は、目新しい展開と思ったのですが、今ではそういう都合のいい安易な設定があまりにも多すぎて「あぁ、またか」とげんなりしてしまいます。
 
おそらく作家側からすると、小説自体が想像の産物でもあることから、ストーリーに超能力者や天才ハッカーを登場させることになんら違和感はないのでしょうけど、あまりにも飛躍しすぎるとリアリティに欠け私の年代ではもうついていけないと感じるのです。
 
あと15~25年前のアメリカの小説や映画には、サイコもの、いわゆる「精神異常者」がよく登場しました。精神異常者がとんでもない犯罪を犯すとか、主人公を追い詰めるというストーリーが氾濫していました。

これも小説を作る上では安易な方法で、ミステリーには欠かせない不可解な現象や行動を、すべて精神異常者がやったこととして丸く収めてしまえるからです。具体的には「ミザリー」「羊たちの沈黙」「危険な情事」「不法侵入」「ボーン・コレクター」など名作と言われるものにも多く見られます。
 
もっともその原点は1960年にヒッチコック監督が作った映画「サイコ」(原作者はロバート・ブロック)からですから今から50年も前のことです。
 
私が好きなテーマは自伝的な普通のありふれた内容や過去の有名な事件や現象をうまくアレンジしたリアリティのある内容で、主人公が困難に立ち向かったり葛藤する姿を、小気味いい文章で読ませてくれるストーリーを一番期待しています。
 
そういう小説を書いてくれる浅田次郎、白石一文、白川道、宮本輝、荻原浩、盛田隆二、佐々木譲、重松清ならどの本も安心して手に取ることができます。


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414
7月23日~24日のニュースを見て一見すると関係がないように見えて、実はそれぞれに関係がある今の日本を象徴することに気がつきました。考え過ぎかもしれませんが。
 
そのニュースとは、
 
・スイス氷河特急事故で日本人ツアー客多数が死傷
 
・世界最大の花に来園者が殺到

・引きこもり70万人。30歳代が多い。
 
それぞれのニュースの概要はというと、
-------------------------------
ツアー客の兵庫県在住の女性(64)が死亡したことを明らかにした。意識不明になっているのは横浜市在住の71歳の女性と千葉市在住の62歳の女性。別の横浜市の女性(68)が集中治療室に運ばれた。長野県在住の女性(60)が骨折したものの、命に別条はない。2010/07/24
-------------------------------
「世界最大の花」とされるショクダイオオコンニャクが開花し、小石川植物園には23日朝から、花を見ようと来園者が殺到した。周辺の道路が渋滞し、警察から対応を求められたことから、同園は午前10時半ごろ入園を停止した。
開園直後の時間帯、最寄りの都営地下鉄三田線の白山駅からは通勤通学のラッシュ時に近い人込みが植物園に向かった。帽子やベストを着ている中高年が大半で、カメラバッグを持った人も多かった。2010年7月23日
-------------------------------
全国の15~39歳のうち、自宅に閉じこもってほとんど外出しない人は推計で69万6000人。職場でのトラブルなどが原因で引きこもりとなるケースも多く、半数近くを30代が占めた。
年齢別では35~39歳が23.7%と最多で、30~34歳の22.0%、20~24歳の20.3%、15~19歳の15.3%の順。引きこもりになったきっかけのトップは、「職場になじめなかった」と「病気」が23.7%で並んだ。2010/07/24
-------------------------------
 
この3つの記事から推定できるのは、引退して暇な高齢者のうち、お金持ちは海外旅行、お金のない人は珍しい花を見に近場の植物園へ殺到している。
 
仕事をしないで引きこもりをするためには、不満のない額の生活費を出してくれる誰か保護者がいるはずで、30歳代の親と言えば平均資産が2500万円を越えている65歳以上のお金持ち高齢者
 
50歳以上を対象とした調査では、およそ半数の人が年1回以上海外旅行をし、年1回程度と回答した人が31%ともっとも多くなっています。(シニア世代の旅行動向gooリサーチ 2005年12月)
クラブツーリズム株式会社が運営する「クラブツーリズム」では、760万人超の顧客の7割超を、50歳代以上が占めています。
 
今や海外旅行ビジネスは若いワーキングプアには見向きもしないで、中高年者が主力です。従って外国の観光地で事故や事件が起きると、お気の毒ですがほぼ間違いなく60歳以上の日本人が巻き込まれているという現実があります。
 
男性中高年者に大人気なのが、一眼デジタルカメラです。最近は女性向けの小型一眼も増えてきましたが、男性中高年者にとってはスポーツカーやオーディオ以上に、高級一眼カメラはあこがれです。
 
そしてそのカメラの出番の多くは春夏秋冬の花や風景で、そのタイミングには朝早くから高級一眼カメラを抱えた中高年者が群がるのがもはや風物詩となっています。

桜や紅葉、富士山が綺麗に撮れる時期と場所には必ず多くの中高年が暗いうちから待ちかまえています。時間ならたっぷりありますからね。
 
世界最大の花がまもなく開花するという情報が朝日新聞で報道されたのが7月14日。その後22日には「開花」宣言がされて、23日には平日というのに早朝から1万人以上が殺到して入園停止になりました。

桜や紅葉と違って分散しないことと、開花しているのがわずか2~3日だけという短さで、このような混乱が起きたようです。

夏休みに入って子供連れもいたと思いますが、早朝から並んで待っていたのは、カメラをぶら下げた高齢者がほとんどだったと断言できます。
 
そして引きこもりですが、一般的には引きこもりというのは、不登校になった子供や、就職がうまくいかなかったり入社しても数ヶ月で退職してしまったりした若い人が多いというイメージではないでしょうか?
 
しかし年代で見ると30代がもっとも多いという結果になっています。39歳までのデータなので40歳以上はどうなのかということにも興味がありますが、おそらく30歳代以上には多くはないと思われます。

10年後はとなるともしかすると今の30歳代の引きこもりがそのまま上がり40歳代が一番多くなるかも知れません。
 
なぜ30歳代?と言えば、前述した通り、働かなくても平均2500万円以上の貯蓄を持ち年金もたっぷりもらっている裕福な高齢者の両親が養ってくれるからに他なりません。

もし親がいないで、引きこもって収入がなければ生きてはいけません。そうすると携帯もネットもテレビも持つことができません。
 
そういった引きこもりながらもバーチャルな外の世界とつながっていられるのが、ネットでありテレビであり、携帯電話なのです。

ただ一般的にはそのことだけで避難することは誰にもできません。

大金持ちのどら息子や深窓の令嬢が一生働かずに生きていけることだってありますし、成人していれば外に出る出ないというのも他人がどうこう言うべきことではありません。
 
ところが面倒を見ていた親が亡くなったり、親がうるさく言うと下記のような象徴的な事件が起きる可能性があります。
 
「誰がネットを解約したんだ」。愛知県豊川市で4月17日、引きこもり状態だった30歳の男が、こう叫びながら家族を刺殺した。
事件は4月17日未明、愛知県豊川市の会社員(58)宅で起きた。会社員の長男、岩瀬高之容疑者(30)=殺人容疑などで逮捕=が、寝ていた家族5人を次々と包丁で刺した。会社員とその1歳の孫が死亡、3人が重軽傷を負った。
殺害の動機は「父親にインターネットの契約を解約され腹が立った」というたわいのないトラブル。しかし、岩瀬容疑者にとって、ネットは自身の“ライフライン”だったようで、事件のあった日には、暗い家の中を懐中電灯で照らしながら、「誰が解約したんだ」と叫び、母親(58)をたたき起こしている。
 
ここ数年、引きこもりをきっかけとする殺人事件が相次いでいる。平成18年には、引きこもり当事者が親を殺害する事件が5件、親が引きこもりを殺害する事件が2件あった。そのうち2件では本人も自殺している。
このうち、大阪府河内長野市で発生した殺人事件では、当時37歳の男が母親=当時(57)=を石で殴って殺し、遺体をセメントで詰めたバケツ内に遺棄。男は高校卒業後、自宅でパソコンばかり操作しており、母親から「仕事をしなさい」と注意されていたという。
「このような引きこもり殺人事件の背後には、表に出てこない形で数十倍もの『未遂』がある」と語るのは、引きこもりの専門家で大阪大非常勤講師の井出草平氏(社会学)。
 
このように30歳代の引きこもりを大量に作り出したのは「不景気で好きな仕事ができない」、「ストレスが多い」など世情もありますが、やはり親の責任が大きいと思われます。

親が子供離れをしない、子も親離れをしない、ちゃんと親子で向き合わないなどで、一時期流行ったパラサイトシングルがそのまま家の中にこもってしまった図式です。
 
少子化のこともあり、今後も親が子供を可愛がりすぎて、手放したくなく、子供をいじめる学校や社会に対して耐性を付けさせることもなく過剰に保護しているので、今後もこの手の引きこもりはなくならないと思われます。

団塊世代以下の中年が高齢者になったときには、今の高齢者と比べると圧倒的に貧乏なので、成人した子供を養えるかどうかはわかりません。

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自己紹介:
紆余曲折の人生を歩む、しがないオヤヂです。
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