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もうずいぶん前から家ではミネラルウォーター(2リットルペット)を箱で買ってきて、コーヒーやお茶など入れるときに使っています。買うのはだいたいスーパーで、安売り時にまとめて3箱(6本×3箱)ぐらい買ってきます。まとめて買っておくのは、大型地震などにより万が一断水した時のために最低限の飲み水は確保しておきたいという理由もあります。その前に大型地震がきたら家がつぶれてしまいそうですが、、、

考えてみると最近は安全で美味しくなってきたと言われているタダ同然の水道水を飲み水としてはあまり積極的に使わず、重くて置き場所に困るミネラルウォーターを買い続けたり、コンビニや自販機で手軽にミネラルウォーターを買うようになってしまったのは、なんだか不思議な気がします。

私の子供の頃はミネラルウォーターって外国製の高級品しかなく、大人がウイスキーの水割りに使うぐらいしか用途がありませんでした。時々起きていた事前にわかっている断水の前には鍋、ヤカン、バケツに前もって水道水を溜めておいたものです。

今から25年とか20年とか前の話になりますが、降雪や降雨が少なく夏場に水不足が続いたり、工業用で予測を上回る水が必要となって、水道水の品質が落ちた時期があったように思います。家庭用浄水器などが大ヒットした時期でもあります。

その時は水道水が臭ったり、カルキ臭が強かったりしたことがありましたが、水道局や浄水場の原因だけでなく、古くなった送水管や貯水槽、家庭の配管パイプなどにも原因があったのかも知れません。

子供の頃は水が飲みたくなると公園でも家でも水道の蛇口に直接口を付けて(考えると非衛生的)ゴクゴク飲んでましたし、水で薄めて飲むジュースの素も普通にありました。でも今では少なくとも都会の子供には、親が水道水の水をそのまま飲ませるようなことはあまりしていない気がします。

結局は、まんまとサントリーやキリンビバレッジ、ハウス食品などミネラルウォーター販売の会社に、「水道水は危険」「美味しくて身体にもいい」「世界では常識」などのアンチ水道水のイメージを潜在意識の中にすり込まれ、「ミネラルウォーターを買わずにはいられない症候群」にはめられたとしか思えません。

外国で飲み水としてミネラルウォーターが使われる多くの理由は、日本ほどシームレス水道管が普及していなかったりして水道水が飲料として適していないからなのですが。

東京都水道局を始め全国各地の多くの水道局は水道水を詰めたペットボトル飲料を販売しています。つまりミネラルウォーターに負けない味だという自信の表れでもあるのでしょう。

大阪府にある枚方市水道局の「きらり枚方 天の川のしずく」なんていうのはいかにも美味しそうなネーミングですが、中身は所詮水道水(殺菌や濾過の方法とか多少は違っているかもしれませんが)です。大阪の水は不味いというのが一般的な定評でしたが、果たしてその伝説は覆せているのでしょうか?

デフレを一層加速させている感もある安売りネタですが「西友が500ml・48円のミネラルウォーター販売(2月1日)」という記事が出ていました。自動販売機やコンビニで売っているミネラルウォーター(500ml)は通常110円とか120円が普通ですから、その半額以下というのはインパクトがあります。

味などそんなに気にしなければというか、慣れてしまえばどれも同じようなもので、お茶で言えば「伊藤園のお~いお茶」と「サントリーの伊右衛門」の違いぐらいで、そうそう気になるものではありません。

少し話は変わりますが、「ガソリン代が高い」「暫定税率廃止せよ!」とよく聞きますが、そういうドライバーでもミネラルウォーターを自販機やコンビニで買っていると思います。いくら自分が飲むからと言ってもたかが水に1リッター換算240円(500mlペット120円として)を文句も言わず支払っています。

一方ガソリンは同じく1リッターで現在120~130円ぐらいです。ガソリンと水を比べると、水のほうが倍近く高価だというのもなんだか変な気がしませんか?えっ?1回に使う(飲む)量が違う?まぁその通りですが、、、

ミネラルウォーターは、河や湖や地下から水をくみ上げて、必要なら殺菌、またゴミや不純物が混じらないようフィルターにかけたあと、ボトルに詰めればハイ一丁出来上がり。そしてその水は誰が、どこでも、どのようにしても販売が可能です。消費税はかかるけど、その他に道路特定財源や環境税など野暮なものが上乗せされることはありません。

ガソリンは、OPEC(だっけ?)に頭を下げ下げ(時にはPKOを出したり莫大な経済援助をおこない)、掘れば吹き出してくるような巨大油田がなくなった現在では、地下の深くや海底の小さな油田から苦労して原油を吸い上げ、専用タンカーで地球を半周して運び、工場で不純物を取り除き、精製を繰り返し、その中でも上質な油だけを取り出して、さらにエンジン洗浄剤や添加剤まで加えて、頑丈なタンクローリーで輸送し、安全設備の整った給油施設を作り、危険物取扱責任者を置いて、オマケに販売価格の40%以上にあたるリッターあたり53.8円のぼったくりのガソリン税をかけ、さらにその上に消費税を乗っけて(税金に税金をかける税金の二重取り)、認可を受けた場所でやっと販売できるのですが、それでもミネラルウォーター(500mlペットボトルの価格と比較して)の半分の価格というのは、、、どう考えても不思議です。

経済の原則からしてモノの値段が需要と供給のバランスで成り立っているのだとすると、「本当にガソリンって不足しているのか?」「もしかして飲料水のほうが不足しているのでは?」「燃費の悪い車がなぜいけない?」と、ガソリンの消費量を抑えるのも結構だけど、それよりもすでに飲む根拠が薄くなっきたミネラルウォーターから水道水に変えた方が、個人のお財布にとってはずっとエコで優しいような気がするのですが。えっ?論点がズレてる?確かにその通りです。



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今日は節分です。節分で思い出すのは、子供の頃にじゃんけんに負けて渋々鬼になったら、豆まきの集中攻撃に遭い、こてんぱに打ちのめされた惨めな悲しい記憶、、、ではなく、仕事中に偶然立ち寄った柴又帝釈天でおこなわれていた豆まきのことです。

setsu.gif仕事でたまたま柴又近く、と言ってもそれほど近くでもない町屋にある会社へ午前中にひとりで行く用事があり、仕事が無事に終わり、近くで昼でも食べてから会社へ戻ろうと思っていたとき「確か寅さんの柴又はこの近くじゃなかったっけ?」とハタと気がつきました。

そこでいつも仕事の鞄に入れてあるポケット地図を見ると、京成に乗れば割とすぐのところだと判明し、時間があったので帰りとは反対方向の京成に乗り、初めて柴又駅に降り立ったのです。

駅前には寅さんの銅像が建っていて、映画の世界そのままに雰囲気を盛り上げてくれます(ような気がします)。

しかし残念ながら私は関西生まれの関西育ちなので、言葉や風習、それに映画の舞台が基本的に東京下町の寅さん映画には、ほとんど興味がなく、映画館で(お金を出して)寅さん映画を見たこともなく、テレビで放映された古い映画を2~3編見たことがある程度です。

多くの根っからの関西人なら(全部とは言いませんもちろん)、たぶんそんなものではないでしょうか。

同様な例をあげるとお正月におこなわれている箱根駅伝も、関東では毎年テレビも新聞も大きく取り上げ、中継するテレビ局なんかはオリンピックかワールドカップ並みの扱いで必死に盛り上げようとやっていますが、関西ではテレビ中継こそやっていますが、関東と比べると視聴率はかなり低いのではないかと思うぐらい盛り上がってはいません。

そりゃそうでしょう、例えば関西の大学選抜だけが六甲山を走る歴史ある駅伝があったとして、根っからの江戸っ子達が、それを見たいと思うかどうかを考えれば同じ事なのです。

なので、吉本新喜劇のことなら毎週土曜日の昼に欠かさず見ていたので、どこでどういうギャグが出るかなど詳しいですが、寅さんことは、ほとんど知らないので、銅像を見ても、参道を埋め尽くす、似たり寄ったりの自称元祖だの本家だの書いてある団子屋さんやお土産屋さんを見ても、なにがなんだかよくわかりません。それよりも昼飯をどこで何を食おうかと思いつつ歩いていました。

何か昼飯によさそうな店はないかと参道をブラブラと歩いていくと、突き当たりにかろうじて記憶にある「帝釈天で産湯をつかり」の帝釈天があり「ああ、ここがそうなのね」ぐらいの感覚で境内に入っていくと、境内はガラガラなのに、本堂?の周りにだけ大勢の人が集まっています。

最初はなんだろうって見ていたのですが、やがて派手な裃(かみしも)を付けたゲストらしき人が、特別にあつらえられたとおぼしき渡り廊下に出てきて、豆を投げるのを見てはじめて「ああ今日は節分なのね」と理解しました。

ちょっと理解するのが遅すぎって気もします。帰り際に帝釈天の入り口の門をよく見ると確かに「節分会(せつぶんえ)」とか大きく書いてありました。

まったく偶然にそのような場面に出くわしたおかげで、なぜか「節分=帝釈天」の印象が深く残っています。

ただその時のゲストが誰だったか、遠目だったけど、確かに知っている人(芸能人だかスポーツ選手だか)だったのをかすかに覚えているのですが、派手な色の裃しか目には焼き付いていません。もう15年ぐらい前の話です。

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332
花の回廊―流転の海〈第5部〉 宮本輝

宮本輝氏の自伝的長編小説「流転の海」の第5部です。時代はまだ戦後まもない昭和20年代の大阪が舞台です。

同氏には「泥の河」「道頓堀川」など幼少期を送った大阪の下町を描いた原点とも言える著作があり、その薫りがします。
シリーズになっていますので、「流転の海(第1部)」、「地の星 (流転の海 第2部)」、「血脈の火(流転の海 第3部)」、「天の夜曲(流転の海 第4部)」と読み進めていかなければ、よくわからないところが出てきますが、第1部が出たのが今から25年も前(文庫で読んだのはたぶん20年ぐらい前)ですので、すっかり忘却の彼方という状態です。

いい小説なので、ゆっくりと最初からもう一度読んでみたいと思っています。なので、まだ読んでいない人は第1部~第5部まで一気に読めますので、羨ましいです。 

著者別読書感想(宮本輝)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
  
月島慕情 浅田次郎

浅田次郎氏の小説は基本的に文庫になれば全部読んでいますが、「蒼穹の昴」や「壬生義士伝」のような長編はもちろん、このような短編もさすがです。

ただ短編はあっという間に終わってしまって物足りない消化不良な感じがします。

やっぱりじっくりと長編をわくわくしながら読みたいというのが本音です。

この七編の短編はいずれも涙腺が弱いとウルウルすることうけおいです。私も「雪鰻」や「シューシャインボーイ」なんかには、、、ちょっと泣いてみたい人にお勧めです。  

著者別読書感想(浅田次郎)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
警官の血(上)(下) 佐々木譲

佐々木譲氏渾身の作品です。佐々木氏は北海道出身で現在も北海道に住んでいますが、奥様がこの小説の舞台である谷中あたりの出身で今でもお住まい(佐々木氏は北海道で単身生活)ということです。

先日直木賞受賞されましたが、えっ?まだだったの?って思っいました。

エトロフ発緊急電」や「ストックホルムの密使」「ベルリン飛行指令」の3部作はもちろん、「昭南島に蘭ありや」「鷲と虎」など戦記ものが好きです。警察ものも豊富で昨年映画にもなった「笑う警官」など北海道警シリーズもあります。
警官の血はタイトル通り、祖父、父、子と三代続いた警官一家が、祖父が死亡した原因を突き止めていく物語で、戦後まもなくから次第に復興していく日本の姿がよく描けています。

昭和30年代の頃のパートを読んでいると、そのままALWAYS 続・三丁目の夕日(映画)のワンシーンを思い出しそうです。

また最近ではほとんど忘れ去られてしまった過激派との闘いも著者自身が団塊世代でその渦中にいたのかどうかは知りませんが、思い出させてくれました。 

著者別読書感想(佐々木譲)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
棘の街 堂場瞬一

堂場瞬一氏の単発小説です。主人公が刑事で、よくあるパターンの敏腕ではあるが「はみ出しデカ」。

少し前に読んだ同じ作者の「約束の河」と同様、犯罪に巻き込まれた少年が都合の悪い部分だけ記憶喪失。それ流行っているんですか?(笑)

まぁ結局はなるようにしかならないわけですが、主人公はみんな裕福な恵まれた子供生活を送っているのにどうしてそんなグレちゃうんでしょうね。

刑事でグレてるとはちょっと違うけれど、人生斜めに見ていることは確かです。

それって親が悪い?いや、やっぱり本人が一番悪いでしょう。ということで、せっかくのハードボイルドなのに感情移入がまったくできません。 

著者別読書感想( 堂場瞬一)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
聖灰の暗号〈上〉 帚木 蓬生

現在下巻を読んでいるところなので、感想は次回。とっても面白い!でもクリスチャンの人は読まない方がいいかも。

こういう本をアメリカとかヨーロッパで発刊すると、作者の命の保障はないでしょう。その前に出版社がクレームやテロを恐れて出版してくれないか、、、

著者別読書感想(帚木蓬生)


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331
2009年の有効求人倍率が過去最悪の0.47倍だったと厚生労働省から発表されました。一昨年2008年と比べるとなんと0.41ポイントも下がり(悪化)ました。完全失業率は2009年平均で5.1%で、前年2008年よりも1.1ポイント上昇(悪化)しました。
 
完全失業率とは求職者総数から見た失業者数ですが、厚労省で定めている失業者の認定の基準が実体とは大きくかけ離れているのと、失業者と認定されるには数ヶ月かかる場合もあり、即時性がないので、あまり信用はできません。

これに対して、求人倍率は単純に求人数と求職者数の比率を示していますので、失業率よりも比較的信頼が置けます。
 
求人倍率が0.47倍ということは、求職者100人に対して47の求人しかないということですが、この47の求人うち、普通ならば応募しない(できない)求人も一定の割合で含まれます。

例えば「弁護士資格や米国公認会計士、オラクルのプラチナ、シスコのCCAの資格を持っている人」など特殊な資格が必要な仕事や、「農業、漁業、林業」などの第一次産業も都市部に住む多くの人には転居や単身赴任が必要であり、体力的、年齢的にも限界があるでしょう。
 
また最近注目されている介護関連の求人は増えているのは間違いないところですが、「どこへも行くところがないから、仕方ないから介護でも」という人では、受け入れる職場も、また介護でお世話になる人達もできれば御免被りたいものです。

そのようなまず決まらないミスマッチ求人が好景気、不景気関係なしに一定割合が必ずありますので、有効求人倍率が例え1倍以上になったとしても求人数が不足していることにかわりありません。
 
ということで、現在は統計上100人のうち47件の求人がありますが、実はその47件は上記のような普通の人では難しい仕事ばかりで、本来なら1.2~1.3倍以上の求人倍率がないと、思うような仕事が見つけられない可能性が高い気がします。
 
ちなみに、有効求人倍率が1倍を超えていた年は、統計のある1963年以降の47年間の中で1967~1974年(8年間)、1988~1992年(5年間)、2006年~2007年(2年間)で15年に過ぎません。

一番高かった(求人数が多かった)のが1973年の1.73倍、次が大阪万博があった1970年の1.41倍、1990~1991年の1.40倍です。

1960年代後半~1970年代前半は高度成長華やかし頃で、1990~91年はバブルの絶頂期ということでわかりやすいです。

この1倍を超えていた好景気で求人数の増加する期間が8年→5年→2年と段々と減ってきているのが気になります。
 
昨年は統計開始以降で最も低い0.47倍でしたが、ワースト2番目はバブル崩壊後、大型倒産やリストラの嵐が吹き荒れた1999年の0.48%です。私が失業して苦渋の8ヶ月を送ったのは2002年で、求人倍率は0.54倍でこれがワースト3です。
 
すでにJALやプロミスなど大手企業が大幅な人員削減表明し、出過ぎてしまった杭、いや、トヨタ自動車がアメリカに完膚なまでに叩かれてしまい、その波及はまもなく国内にも影響が出るでしょう。

デフレスパイラルと相まってこの3月で退職や解雇を余儀なくされる人が大量に出てくることになりますから、少なくとも今年の前半は求人倍率はもっと厳しくなると思われます。
 
さらに追い打ちをかけることになりますが、正社員だけに絞った有効求人倍率は当然もっと低く、昨年(2009年)は0.28倍です。

つまり求職者100人に対して、応募が可能かどうかはともかく、47人分の仕事はあるが、その中の4割は契約社員か臨時雇い、パート・アルバイトで、正社員の求人はこれも応募が可能かどうかは問わず、たった28件だけという極めて厳しい環境です。

先日「本当に派遣就労全面禁止するつもり?」を書きましたが、そう、今まで派遣で職を得ていた四百万人も来年一気ということではないにしても、今後新たに求人競争に加わってくることになります。
 
とにかく戦後5年ぐらいまでの混乱期はともかく、これほどひどい状況は日本では初めてのことで、この先に何が起きるのか、現在仕事に就いている人も含めて、不安と疑心暗鬼に陥ってしまいそうです。
 
若くてエネルギーの余っている多くの人達が「働きたくても働けない」「転職したくてもできない」というこのような状況が長く続くと、生活が破綻して荒れてしまい、将来への不安も拡がり、さらに雇用主側が有利な立場になることで職場では過重労働やリストラの加速、いじめの温床となっていきます。
 
そしてそのような不満がやがて充満し、その鬱憤の矛先が老人、在日外国人、子供達など社会的弱者へ向かってしまうという、日本の国民性の危うさを最近感じています。

日本以外の国ならばその矛先は政府や国会に向かうのですが、日本人はなぜか昔から「長いものには巻かれろ」「お上(政府や官僚)には盲信的に従う」「異端を排除」「弱い者いじめ」「新聞・テレビのマスコミは嘘は言わない」という誤った伝統を持っています。
 
なので、ちょっと心配しているんですが、私を含めてほとんどの日本人は、「自分や自分の家族を守るのが精一杯」というのが現実ではないでしょうか?
 


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330
さもありなんと思ったのが、「消える書店、10年間で29%減 和歌山県ではほぼ半減」という1月26日の朝日の記事です。

出版業界が厳しいとはよく言われていますが、当然それを販売している書店経営ももっと厳しいのではないでしょうか。特に大手チェーン店以外の町の小さな本屋さんが。
 
2000年には書店数は全国で2万1922店あったそうですが、2010年現在では1万5519店とのこと。

減少率の高い県は和歌山、山口、佐賀となっています。人口の推移と合わせて見ると、人口減少率(2007年度調査)の上位10県、秋田、青森、高知、長崎、和歌山、岩手、山形、島根、鹿児島、鳥取では和歌山県だけが入っていますが山口や佐賀は入ってなく必ずしも書店減少数と同調しているわけではなさそうです。ちょっと意外かも。
 
全国の書店を調査しているアルメディア
 
書店が減る(書店で購入しなくなった)理由としては下記が考えられます
 
 1)ネット販売の普及
 2)若年層の読書離れ
 3)趣味や余暇の中に占める読書時間の減少
 4)団塊世代の現役引退
 5)長引く不況
 6)中古本の流通
 7)乗り物移動時間中の携帯メール・ゲームの普及
 
1)ネット販売の普及
ネットで書籍を購入したことがある人はよくわかるでしょう。期間限定ですが、Amazonでは1冊の文庫本でも送料無料で、ほとんどのところには翌日到着しますし、地域にもよるでしょうけど別料金を支払えば注文当日配達も可能です。

在庫があるかどうかもすぐにわかり、なければそのまま中古本を調べることも可能です。デメリットは、本の中身をパラパラ見て納得してから買いたいと思う人には不向きですが、それも今後改善されていくようです。

また目的なくブラリと書店をのぞき、いい本に出会いたいと書店を利用する人にもネットは不向きですが、中には大型書店で下見をしておいて、帰ってからネットで注文すると言う人もいるようです。特に専門書や美術書のように重くてかさばる本だと何冊も持ち帰るのはつらいですからね。
 
2)若年層の読書離れ
いつの時代にも言われているのと、さらに少子化が追い打ちをかけて、歯止めはかからないでしょう。

また回転率が高く書店にとって美味しい人気雑誌や漫画誌は、今やコンビニやスーパーで手に入りますので、わざわざそのためだけに書店に行く必要がなくなっています。

あと若年層の収入が伸びないばかりか逆に下がってたりしますので、高い書籍が買えず、図書館の利用や中古本の購入へと流れていることもあります。
 
3)趣味や余暇の中に占める読書時間の減少
10年ぐらい前まで自宅で暇がある場合の過ごし方としては、テレビ(ビデオ)を見るか、本や雑誌を読みながらラジオを聞くぐらいしか選択肢がありませんでした。

しかし今では携帯電話(メール)やパソコン(ネット)があります。テレビをあまり見なくなったのはネットのせいだとよく言われますが、同時に新聞を読まなくなったり、読書をしなくなったのもネットの影響が少なからずあるのでしょう。
 
4)団塊世代の現役引退
団塊の世代が青年期になった頃には思想系や学術系、アイドル系、エッチ系の本が大量に売れ、社会人になれば恋愛小説、ハウツー本、ゴシップ週刊誌が売れ、出産育児時期には育児書や料理本。

やがて中高年にかかるとビジネス書やレジャー本、株や投資関連本が大量に売れました。つまり出版業界は子供の頃から本に親しんできた団塊の世代を常にターゲットとしてきました。

ところが2007年問題と言われた団塊世代の大量定年による現役引退で、団塊世代の本の需要が一気にしぼんでしまいました。お金はたっぷり持っている人が多いのですが、いかんせん年なので行動力がなくなり、新しいことをやる意欲もなく、おまけに目が弱ってきているのであまり読書をしなくなっています。

読書って意外に体力、視力、集中力が必要で、老人にはいずれもキツイですから。

新聞などは中高年者向けに文字を少し大きくしたりしていますが、文庫本(特に岩波文庫)なんかは相変わらず小さな文字で、老眼の人は読むなと言っているようです。
 
5)長引く不況
2)でも書いたとおり長引く不況のため、本来なら書籍(雑誌や漫画含む)に親しむ機会の多い若年層の収入が増えず、本の購入が妨げられています。

同時になぜか公共福祉とか言って図書館にも税金が使われ新刊本以外はなんでも揃っています。

お金のない地方の図書館では寄贈本を受け入れて住民がボランティアで整理を手伝って運営しているところもありますが、今後は都会の図書館も書籍購入費に無駄に税金を使わなくても、寄贈品で必要な本が集められるのではと思います。

購入する予定だった費用で寄贈本の整理を手伝ってくれるパートを雇えば、雇用対策の一環にも貢献しますし、ついでに言えば全国の公共図書館の蔵書データベースを構築し(既にあるかも?)、どこの図書館へ行けばその本が読めるか(借りられるか)、予約状況、予約受付をネットで公開すべきでしょう。

まぁそれだけ図書館が充実するとますます書店へは行かなくなってしまいますけどね。
 
6)中古本の流通
言うまでもなくブックオフの大躍進です。私は古本屋巡りが好きで、以前はよく行きました。

文庫や単行本も買いましたが、古い雑誌や懐かしい漫画本を見つけると、かび臭い暗い書店の中に光明を見出したごとくワクワクしたものです。

その古書店の古くさいイメージを一新したのがブックオフで、システムは合理的で店内は明るく清潔で、新書販売の書店と見間違いそうです。

またAmazonでも本を検索すると新本と同時に中古本(の価格)も表示されます。新本が在庫切れや廃刊であっても、中古本を買うことができますのでとても便利です。
 
7)乗り物移動時間中の携帯メール・ゲームの普及
一般の人が週刊誌や雑誌を買うのは自宅近辺のコンビニや書店か、駅の売店や駅に近い書店で、それを移動時間中の暇つぶしに読むのが普通でした。

私も月に一度の割合で東京から大阪までの出張をしていたときは、駅の売店で週刊誌を2冊(週刊新潮とフォーカスなどの写真週刊誌)と文庫本1冊を買っていました。

しかし最近では近郊電車の中ではおよそ2人にひとりは携帯電話を手に持ちメールやゲームなど操作をしていますし、出張中のビジネスマンが新幹線の中でパソコンを開いてカチャカチャやっている風景も珍しくはなくなりました。

最近、電車の車内吊り広告が読まれなくなった(効果が薄れてきた)という話しも聞きましたが、携帯電話や携帯音楽プレイヤーの影響が大きいのだと思います。
 
その他に、書店を使わなくなった理由として
 
・本屋の本は立ち読みのせいでヨレヨレで汚いものがあるが、通販だと綺麗なものが届く
・小さい本屋は品揃えが悪く、取り寄せもやたらと時間がかかる
・書店の在庫書籍は取り次ぎ業者の配本セット任せで特徴がなく面白みがない
 
などという人もいます。
 
では、今後書店はどうすればいいかと言うと
 
・趣味性、専門性の高い特徴ある書店に変える(大都市圏に限る)
・在庫を取次店に任せず、仕入れの選択は自分でおこなう(リスクはあるが特徴を出せる)
・人気本や注力している分野の本は中古本も新本と同列で並べて客に選ばせる
・在庫状況をネットで検索できるようにし、予約、取り置きも可能とする
・立ち読みや本探しで疲れた人用にコーヒー、日本茶が飲める(有料)カウンタースペースを作る
・暇つぶしの人が多いのは事実なので立ち寄りやすいように「いらっしゃいませ!」などあまり声をかけない
・あの本のタイトルは何だっけ?とすぐにネットで検索できるようネットに接続できるマシン設置(堂々とホームはAmazonの検索用ページにしておけばよい)
・同様な書店と連合を組み在庫をネット上で共有し互いに販売できるようにする
・地元の歴史・名所のガイドブック、割引券、ミニコミ誌、私製本、自費出版本の無料置き場所の提供や委託販売をおこなう
・無理を承知で近県在住の著者に面会を求め、販売用書籍数冊に著者のサインをもらう
 
しかし日本の書籍販売には取次制度(多くの出版社とさらに多くの書店とを結びつける役目を果たすが卸とは違って委託販売の形式をとり、金融面でも一定の保証をおこなう制度)や再販制度(値引は許さない)という昔からのしきたりがあり、出版社も書店も好き勝手ができないようになっています。

もし再販制度がなくなり本の値段が自由競争になると、有利になると思われるのは1番は無店舗のネット販売、2番は資本力、販売力のある大手チェーン店、3番目はコンビニ、4番目はJRなどの駅の売店を独占しているKIOSKとなるのでしょう。いずれにしても町の本屋さんは生き残れません。
 
これらの制度、もちろん戦後の混乱期から高度成長期にかけて、いい面もいっぱいあったのですが、自由競争をさまたげ、特定の既得権益者を保護している面もあります。

言ってみれば旧国鉄やNTTなどの旧三公社五現業や、旧大蔵省がバックについて護送船団方式だった生保、損保、銀行、証券などの金融業界、旧通産省管轄の放送、電波認可制度などと同じで、いつかは、その古い制度が破綻してしまうのは明白です。
 
ただ他とは違うのが、ネット系以外のメディア(新聞、テレビ、ラジオ、雑誌)は、その再販制度や放送法等で既得権益を守られている面がありますので、その問題点の追求については、及び腰です。

というかタブーなので滅多に表沙汰にはなりません。たまに良心的で出版で食っていないフリージャーナリストが、今後マスコミから干されるのを覚悟で、ちょっとだけ問題提起をすることがあります。
 
だいぶんと話題がそれてしまいましたが、結論としては今後、駅中の書店と大型チェーン店以外の書店はなくなってしまうのでしょう。

小さな書店はブックオフやレンタルDVD(のチェーン加盟)に切り替えるしかないでしょう。「専門性や趣味性の強い」と言ってもそれはあくまで大都市圏での話しです。
 
ということを見てくると、これは町の小さな電気屋さんがつぶれて、大型家電量販店へ切り替わってしまった家電業界と似ていなくもないですね。

つまり本も家電も工業規格品で、どこで買ってもその違いはないと言うことなのでしょう。個人的には本屋さんが大好きなので、寂しい気持ちでいっぱいですが。
 



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