リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~
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ビジネスでもプライベートでも相手との交渉の場でついヒートアップし「カッとなる」ことはありませんか?、、、私はよくあります。
一言で言えば「短気」「瞬間湯沸かし器」と片付けられてしまいますが、「短気」な人は逆に「どうしてそれが怒らずにいられるのか?」「鈍感すぎない?」と思っていて「カッとなること」を無意識に正当化をしています。
しかしある時に「短気こそ失敗の元」と理解するようになり、その後はどんなことが起きても自分だけは冷静にいようとできるだけ心掛けてきました。ただ残念ながら今なおそう簡単にカッとなる性格を変えることはできていません。
その「短気こそ失敗の元」が痛切に感じることになったのは、今から20年ほど前のことです。
当時勤務先の会社が仕掛けたある大きなイベントに、ほぼ全社員が来場者誘導や警備にかり出されることになり、私もまったく不慣れな仕事ながらその一員として現場の警備&誘導員として最前線に立ちました。
誘導や警備をおこなっていた現場の私たちは、別室にある警備本部と無線を通じて現状を伝えるのですが、本部からは「まだ待て」の指示だけで、集団で理不尽な苦情を言って迫ってくる客にはひたすらお詫びをして、ちょっとしたパニック状態になりました。
その際「本部」へは各所(出入り口は全部で十カ所ほどあり)からパニック寸前の激しい声が届いたはずですが、本部からはいたって冷静な声で「落ち着いて」「予定通りに」としか返答は返ってきません。
最初はそのやたらと落ち着いた声がなんだか無視されバカにされたようで腹立たしかったのですが、後から考えると、もし警備本部が現場の声を聞いてすぐ過剰に反応し、予定にないオープン時間前の開門をおこなったり、予定されていない出入り口から入場をさせたり、乱暴な客に対し強硬な姿勢を見せていたら、おそらくもっと収拾のつかない事態に陥っていた可能性がありました。
その時の全体指示を出す本部要員には確かに私のようなイケイケで短気な社員ではなく、いつも冷静で温厚な、私から見ると普段は「気迫が足りない」「積極性がない」「若いのに落ち着き過ぎている」というメンバーが配置されていて、「ああ、こうした緊迫した状態を収めるにはこのような能力が必要なんだなぁ」と感心し、そういう人選をした上司をあらためて見直しました。
この「カッとなる」短気な性格は人によって程度に差がありますが、これほど無駄で損な性格はありません。それは様々な犯罪で捕まった加害者が使う言い訳に「ついカッとなってしまって」というのが多いことでもわかります。
これも古い話ですが、同じ会社の社員で、普段はおとなしくて真面目な男性が、通勤途中に駅で他の男性客とトラブルを起こし、相手を殴ってしまいました。先に手を出したらしく、その場で傷害容疑の現行犯逮捕されてしまいました。
とてもそういうことに巻き込まれるような人ではなかったのですが、おそらくはトラブル相手の言動につい「カッとなってしまって」手が出てしまったのでしょう。
例え相手が一方的に悪いというトラブルでも、先に手を出して怪我をさせてしまうと、立場は一転してこちらが悪者(犯罪者)になってしまいます。
中には正当防衛のためというケースがありますが、おそらく一般の人が考えているより、それが完全に認められる基準はそう多くありません。
「電車内で足を強く踏まれて文句を言ったら、逆ギレされうるせえと肩を押された」「その態度に腹が立って肩を突き返そうとしたら偶然に手が顔に当たってしまい相手が鼻血を出した」となると、とても正当防衛とは言えず立派な刑事事件の「傷害罪」となってしまう可能性が大です。
興奮したり混乱していて冷静でない時には、得てしてそういう不運なことが起きてしまうのです。
そして怪我をさせてしまった相手の性格が悪く、多額の治療費や慰謝料を請求されたり、和解に応じず長引く刑事裁判の被告に立たされたりと、ちょっとしたきっかけで人生を棒にふってしまうことになる一瞬の短気が起こす悲劇なのです。
満員電車の中では、足を踏んだ、肩が当たった、鞄が当たった、濡れた傘を押しつけたなど、トラブルのタネには事欠きません。
これも前述の例のように通常は先にカッとなって手を出したほうが負けですが、トラブルの相手に刺されたり、ホームから線路に突き落とされる事件さえ起きていますから、先に手を出さなければ安心というものでもありませんから難しいものです。
私ももう30年以上満員電車で通勤をしてきましたので、そういう理不尽なトラブルに巻き込まれそうになったことは一度や二度ではありません。自分があきらかに悪いとき(電車が揺れて他人の足を踏んだり、手に持っていた新聞が人の顔や頭に当たったり)したときには、とにかくすぐに詫びる言葉を発すること、逆に誰かに足を踏まれても、下手に相手に文句を言ったり睨まないことがむやみなトラブルを避けるコツでしょう。忍耐が必要でストレスが溜まります。
そしてその他に痴漢えん罪を避けるため、満員電車では女性の後ろには立たないというのも私の中で鉄則です。ある知り合いの銀行員は、遠回りになるのを承知の上で、女子高生が多く乗る電車通勤経路を避けて、別の遠回りのルートで毎日通勤していると言ってました
。銀行員にとっては例え最終的にえん罪だと証明されても、痴漢と疑われて取り調べを受けただけで、もうその銀行では将来がなくなってしまう信用第一の職業なのでその予防線なのです。
また、帰りが遅いので、電車内でできあがった酔っぱらいに絡まれることが何度かありました。酔っぱらいが相手では論理や道徳、マナーが通じずにいつも悩まされます。
まず近づかないこと、近くに寄ってきたら自ら静かに遠ざかるしか巻き込まれない方法はありません。
それは理不尽なことをされたり見たりするとすぐに「カッとなってしまう」自分の性格を知っているからです。
酔っぱらいの扱いに慣れている人や、短気でない人はその必要はないでしょうけど、私はそういうことが起きる前に状況を察知し、トラブルから遠ざかることに神経を使います。
タバコは周囲にも迷惑をかけるというので公共の場所では禁煙となっています。では飲酒はどうでしょう。私は何度も酔っぱらいに迷惑をかけられ、嫌な思いをしてきました。
一定の酒量を超えた酔っぱらいは、公共の交通に乗るのを規制してもらいたいとずっと思っています。
この種の「イライラ克服」「怒りのマネジメント」本は山とあります。それで困っている人、悩んでいる人が多いんだなぁと実感します。
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ものの考え方には、直感で考える時、論理的に考える時、行き当たりばったり柔軟に考える時など様々な思考があります。
ビジネスの場では論理的に物事を整理しながら考えていくやり方が尊重されていますが、それだけが必ずしもそれが正しい思考法とは限りません。
なぜかというと、論理的に考えると言うことは過去の事例や経験を主たる判断基準とし、それらから外れるとそれは不確定要素でいくらでも都合よく偏向させることが可能だからです。論理的な発想に未来志向はないと言ってもいいでしょう。
9割は論理的に正しくても残りの1割に不確定要素があり、それを自分に都合よく変えてしまうと、それは本来論理的結論とは言えないのに、そう信じてしまい失敗する過ちを犯します。そして失敗した原因は多くの場合「予想外のことが起きたから」で収斂してしまいます。
なので私は論理的に書かれた本で「○○はデータから判断すると××である」などと書かれている本や、人のTwitterやブログで、自分の価値観や考え方が正しいとのだと確定的な書き方をされているものにはいつも「ホントかいな?」「うさん臭い」とまず疑ってみます。
いまの不況の時代にユニクロや楽天、グリー、ソフトバンクなどワンマン経営者を擁する企業が強いのは、トップなど経営者がみな論理的思考能力が高いからではなく、トップのひらめきや思いつき、発想がその時代にうまく合致しているからでしょう。論理的思考でビジネスがうまくいくならば大学の学者先生が始めた事業やコンサルティング会社がすべてうまくいくはずです。しかし実際にはそうはなっていません。
そのようなワンマン経営者から指示があれば、それに論理的、合理的な理由があってもなくても、幹部や従業員達は必死にそれをやり遂げなければなりません。理不尽だと思っても簡単にその指示を変えるわけにはいきません。そして無事に指示を果たした後に、後付で合理的理由をくっつけたりすることもよくある話しです。
そのように、社会常識では「これが正しい」と思われていることでも、実際のビジネスの現場では正反対の動き、つまり逆張りをしなければならないことはいくらでも起きます(ただし法を逸脱するのは問題外)。
しかし一般的にそれは「上司に命ぜられたから」「会社の方針だから」「顧客の要請があるから」などと自分の責任ではなく他人の指示や考えに基づいておこなうという人がほとんどでしょう。普通のサラリーマンであれば「前例がない」ことをやるにはたいへん勇気がいります。
私は上述の時代の寵児となっているカリスマ経営者は、人の物真似や過去の経験に基づく発想やビジネス本に書かれているようなありきたりの論理的な正攻法ではなく、世の中の動きや一般人が考えるものとは真逆の「逆張り」発想ができるからではないかと理解しています。
それらの逆張り発想は若い人向けのビジネス書の多くに書かれている「論理的思考」では常識外で考えつかないことがほとんどです。もしできてもそれは後付けでとりあえず整合性をとっただけのものです。
実績のあるカリスマ経営者でもないのにいつも「逆張り」発想をする人がいれば、おそらくその人は周囲から変人扱いされているでしょう。変人として終わってしまうか、それとも時代の変化を誰よりも敏感に感じ取り、逆張りして成功を収めるかは、運や実力もありますが、おそらく長くずっとあきらめずにこだわり続けられる忍耐力、あきらめない粘りではないでしょうか。
もし「自分が会社員として向いていないなぁ」「今の仕事を今後ずっとはやりたくはないな」と長きにわたって感じているのならば、それはきっと自分が「逆張りをしたいのに、周囲がそれを許してくれない」環境にいるからなのでしょう。まずは認められる地位に就くよう精進するか、自分の意見が通る環境に移るかしかありません。
そして周囲から「天の邪鬼なヤツ」「変人」と思われ続けても、自信をもって人とは違った発想法で「逆張り」し続けられる人だけが、本当の成功者になれるごく少数の人達です。
そしてその逆張りができるようになる日頃の簡単な訓練があります。
それはポピュリズムではないにしても大衆やマスコミが一斉に同じ主張をし始めたとき、「それって違ってないか?」と疑問を呈し続けることです。
●「脱原発」→「脱原発は本当に国や国民にとっていいことなのか?」
●「民主党不信任」→「自民党時代と比べて本当に悪くなったのか?」
●「公務員天国」→「他国の状況と比べてどうなんだ?」
●「マスコミ報道の劣化」→「いますぐそれに変われるものはなにかあるのか?」
●「新しいエコ商品を買おう」→「エコでない古い製品を大事にして長く使うことは悪なのか?」
など、まずは冷静に自分なりの反論なり疑問を出してみるところからスタートします。結論として同じ意見になればそれはそれでいいのですが、考えもせずに信じ込んでしまうよりずっと説得力がありいいことです。
私を含め多くの人は、どうしても有名人が発する情報、多数派の情報、過激な情報、面白い情報などに注目して、それを信じてしまいます。特に悪気がなくとも感情でもの言う人はそれしか目に入らないので、確信を持って断定的に話しをしていきますので、ついそれに巻き込まれてしまうことも多そうです。
真実と虚偽が混ざり合う不安定なネット情報が進化すればするほど、自分の頭で考えずに、流行に流されて安易なほうへいってしまいがちです。それでも古い時代の「政治家や学者さんなど偉いさんの言うことは間違いがない」と妄信するよりはずっとマシかもしれません。
とにかくまずは「その情報(考え方)って違ってないかい?」となんにでも疑問を呈するところから始めてみることが大事です。ただしそれに周り全部を敵に回す覚悟が必要で、ものすごい勇気と努力が必要です。
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50歳も半ば近くになり、振り返ってみると歳を取るにつれての味覚の変化は、確かに存在することがわかります。例えば若いときには脂っこい食品が大好きで、40代ぐらいまでは毎日でも問題なかったのですが、40歳半ばぐらいからは、ガラリと変わりあっさり系の食事を好むようになってきました。
脂っこいものを避けるようになってきたのは、別に健康のためとか健康診断で注意されたからというのではなく、トンカツや中華料理を積極的に食べたいとは思わなってきました。代わりに生野菜や豆腐などを食べたくなってくるのです。
このように年齢とともにあっさり系を好むようになるのは、日常のカロリー消費量と関係があるので、歳を取ってから若いときほど運動しなくなり、また身体が求める新陳代謝の活動も弱まり普通のことだと思いますが、揚げ物やこってり料理を山盛りにして食べている若い人を横目で見ると若い時を思い出して羨ましい限りです。
もうひとつ、年齢ではなく、育ってきた環境によって味覚が違うこともあります。広域で言えばフランス人と日本人では当然美味しいと感じる味覚が違いますし、同じ日本人同士でも大阪と東京の生まれ育ちで微妙に味覚が違っているはずです。
暑いところと寒いところでは味付けや身体が自然と要求する塩分なども違ってくるでしょう。
ミシュランや様々な食のガイドブックが、美味しいと判断しても、それはその人の判断(+多くのガイドブックの場合はスポンサーや協力してくれた店の料理に対して不味いとは書けない)でしかなく、自分が美味いと思うかどうかはまた別の基準となるのは当たり前のことです。
同じ地域に生まれ育ったとしても、多くの子供は親が作った食事を毎日食べますので、その親の作る味に慣れていきます。子供の頃はまだ美味しい不味いを比較する対象がないので、美味い不味いの判断ではなく、自分が好きか嫌いの判断でしょう。
それでも親の食育は重要で、この子が大人になってからの味覚に大きな影響を与えることは間違いありません。
そこの子供が幼稚園へ通っていた時は、お昼は菓子パンか出来合のおかずやご飯を詰めたお弁当だったそうです。
親が作る伝統の味付けを子供が引き継げないというのはちょっとかわいそうですが、家それぞれに理由や事情があるので仕方ありません。
子供がやがて大人になると外食をしたり親以外の人が作った料理を味わう機会が増え、同じ素材を使った同じ料理でも味が違うことに気がつきます。
その時になってはじめて、自分の感性で美味いと不味いの判断がついてくるものだと思います。
日本マクドナルド創業者の藤田田氏が書いた古い本の中に「人が好きだと感じる味はおよそ10歳ぐらいまでに決まる。
なので将来に渡り日本でハンバーガーを売るためには、今まで醤油味に馴染んできた日本人に子供の頃からケチャップ味に馴染ませる必要がある」とありました。
だから当初のマクドナルドの戦略は「家族で一緒にマクドナルドへ行こう」で、メインのターゲットは子供だったようです。
確かに古くから日本人の舌は醤油とカツオや昆布のダシの味に馴染んできていました。ところがマクドナルドが日本へ進出してきた1970年頃から急激に食生活が西洋化し、ケチャップやソースで味付けをする食事が増えてきました。
それがマクドナルドの戦略だったのかわかりませんが、その後のマクドナルドの大成功を見るとドンピシャ当たりました。
そう考えると、おそらく日本人の味覚の大変革が70~80年代頃に起き、その時子供だった今の40歳前後ぐらいの団塊ジュニア世代以降と、それ以上の年代とでは大きく味覚が変わってきているのではないだろうかとこれは私の勝手な想像です。
確かに居酒屋へ行くと、昔は食べ物と言えば煮物、焼き物、乾き物といずれも味付けがダシか醤油ベースだったものが、最近ではソースやケチャップをかけたコロッケなど揚げ物やサイコロステーキ、ピザ、ポテトなどが人気メニューになってきているのはそれらの影響なのかも知れません。
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小学生の時の卒業文集に「大きくなったら杉山選手(本人注:杉山隆一元三菱重工サッカークラブ右ウイング)のようなサッカー選手か、長池選手(同:長池徳二元阪急ブレーブス4番打者)のようなプロ野球選手になりたいです」と書いた記憶があります。
いかに小学生の頃は足が速く、それなりに運動神経がよかったかがわかる記述ですが、残念ながら私の運動神経を誇れるピークはその頃までだったらしく、中学生の頃にはそれらの話はタブーとなってしまいました。
また同時期に大活躍をしていた釜本選手、王選手、長島選手といった誰もが知る人気選手ではなく、小学生ながら杉山選手や長池選手に注目していたというのは、我ながら天の邪鬼というか、世の中の流行にとらわれない独自の素晴らしい目と洞察力を持っていたなと感心します。もちろんそれらの力もその頃がピークだったことは言うまでもありません。
さて、日本のサッカーがプロ化されたのは1993年(平成5年)のことで、まだ20年も経っていません。ヨーロッパではイングランドでは100年以上も前にプロ化されていたのを筆頭に、1920年(大正9年)頃には他の多くの国でプロ化がおこなわれていました。
それから考えると日本のサッカーは世界から大きく遅れていたかがわかります。それでもいまや日本のプロサッカーは、韓国と並び本場ヨーロッパと十分に渡り合える存在となってきたことはW杯やこのロンドンオリンピックで証明されてきました。
一方の野球は19世紀にすでに発足していた本場の米メジャーリーグには遠く及びませんが、1936年(昭和11年)には「日本職業野球連盟」ができて、プロ野球の興業がおこなわれていましたので、ざっと日本でも80年近い歴史があります。
子供の頃から不思議だったのは、サッカーと野球を比較して世界ではどちらが人気があるかを調べると、北米と東アジア以外ではサッカーに大きく分があります。なぜアメリカと日本でこれほど野球人気が起きたかについては、様々な理由はあるのでしょうけれど、ここでは話題にしません。
スポーツを興業とした場合、つまりお金儲けをするにはどちらが有利か?という視点に立つと、興業に必要な専用のスタジアムが必要な野球が経費が多くかかりそうで、オリンピックの競技種目から外された最大の理由が「球場建設にお金がかかる」というのもわかります。
日本のドーム球場など最近はその限りではありませんが、野球場は多くの場合は野球専用で、他のスポーツと共用したり形状が特殊なため他に転用がしにくい面があります。
しかし一方では野球はお客さんを呼ぶことさえ可能であれば、一組のチームで1週間に6日ぐらい詰めて試合をおこなうことが可能です。
サッカーの場合は選手の消耗度が高く、せいぜい詰めて開催してもコンディションを考えると1週間で2試合が限度でしょう(オリンピックでは6日間に3試合がありましたがちょっと無理があります)。つまり興業面で考えれば野球はサッカーの3倍もの生産性があるということになります。
実際にサッカーの公式試合は年間で多くても1チーム40~50試合ぐらいですが、野球はメジャーで年間162試合(プレーオフ除く)、プロ野球で144試合と、サッカーの約3倍の稼働率(試合数)があります。
そして1試合の平均観客動員数も日米に限れば野球のほうが圧倒的に多く収益面では大きく差が開いているはずです。
でも不思議なもので世界のトップアスリート達の年収比較ではいつもサッカー選手が野球選手よりも高給を取っています。
スポーツ・イラストレイテッドの世界のアスリート上位ランキング(2011年)では、サッカーのメッシ選手が推定4380万ドル(約34億6千万円)で全体7位、C.ロナウド選手が推定3880万ドル(30億6千万円)で同8位、ルーニー選手は推定2920万ドルで同18位、カカー選手は推定2730万ドルで同21位と、上位30位以内に6人も入っています。
野球選手はというとA.ロドリゲス選手が推定3600万ドル(28億円)で10位、イチロー選手が推定2400万ドル(19億円)で29位の二人だけです。
これは世界という単位で見ると野球よりサッカー人気が圧倒的に高く、それだけ世界中トータルするとファンの数も多いので、関連収入など稼げる金額も違ってくると推定できます。
ということは世界トップクラスの選手なら、野球選手よりサッカー選手のほうが効率よく稼ぐことができことになります。つまりプレーする時間(日にち)は野球選手の1/3のサッカー選手が、野球選手よりも多く収入があるからです。
ただし野球とサッカーでは現役選手でいられる年数が違うので(平均的にはサッカーのほうが短い)、生涯獲得収入でみるとまた違ってくるでしょう。
なので、野球に才能がありそうな子供は早くから日米の強豪チームに野球留学をしてメジャーを目指し、サッカーに才能がありそうなら、早めにヨーロッパへサッカー留学か武者修行するに限るということです。
もしどちらにも才能があり選べるなら、太く短く生きるならサッカーで、細く長く生きたいなら野球ということになります。
ちなみにランク上位の他のプロスポーツをみると、なんとプロゴルファーが1位、2位を独占しているんですね。
それからすると、子供の頃に野球やサッカーの才能があれば、それはたぶん運動神経が人より優れているということなので、将来のことを考えると、そのまま野球やサッカーを続けさせるのではなく、家族親戚がよく言い聞かせて中学生ぐらいから本格的にゴルフスクールへ通わせて英才教育をするのが経済的には成功するのかもしれません。現に最近そのような親を見かけます。
というのはゴルフは他のスポーツと比べ10代から60代まで第一線で稼ぐことができる非常に息の長いプロスポーツです。50代60代でも現役トップクラスとして活躍できるプロスポーツは、英国のスヌーカなどかなり限られてきます。
短期的に見ても他のスポーツ選手より稼げているわけですから(一部の人達だけが突出しているとも言えますが)、長期的に見ると生涯獲得できるお金は他の一流スポーツ選手よりも多くなる可能性が高そうです。もちろんそれはホンの一握りの選手ということではありますが。
最新のスポーツ・イラストレイテッド2012年のアスリート上位ランキングが出ましたので掲載しておきます。50位までです。
これを見ると、バスケット、ボクシング、アメフトの選手が数多く上位に多く入っていて、世界と言うよりもアメリカを中心とするスポーツがいかに稼げるかということがわかります。
いずれも日本では強烈なマニアはいるものの一般的にはそれほど人気が高くないスポーツです。逆にサッカーやレースはヨーロッパが中心でしょう。
そして日本人はお金を稼ぎたいならバスケットやアメフト、重量級のボクシングで欧米人に体格+運動能力で対抗できる人は極めて少ないのと、育成する環境や優秀な指導者もそう多くなく、この最新のデータを見る限りでは運動神経に優れた人は体格差をそれほど気にしなくてもよい野球、サッカー、ゴルフ、レーサーあたりに勝機を見出していくのがいいと判断できそうです。
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いまでは電車やバスに乗ると当たり前のように優先座席(シルバーシート)があります。この優先座席、高齢者・身体障害者・怪我人・妊婦・乳幼児連れなどを対象にできるだけ席を譲りましょうという主旨で1970年代から徐々に拡がってきました。
1970年代と言えば、高度成長期のど真ん中で、団塊世代が一気に社会に出てきて、通勤時には電車もバスも超満員のすし詰め状態が一番激しかった頃です。
そういう若い世代が多いときに、敬老精神や身障者を守るマナーを広く国民に植え付けるという意味では絶妙のいいタイミングだったのでしょう。
しかしそれから40年が過ぎ、すでに国民の4人に一人、まもなく3人に一人が高齢者となる社会に、ごく一部に限られた優先座席が果たしてこのままでいいのか疑問でもあります。
つまり優先座席がわざわざある以上「年寄りや身障者はまず優先座席に行くべきで、優先席以外で当たり前のように席を譲ってもらえると思うのは大きな勘違い」と普通の人が思っても不思議ではありません。
優先席付近とそうでない席で、高齢者や幼児を抱えた人が、席を譲ってもらえる確率はかなり違っています(筆者調べ)。
高齢者と妊婦や幼児連れ、障害者などを含めると優先席を必要とする人は年々増え続け、時間帯にもよりますが、電車やバスの利用者の1/3ぐらいになってきていると思われますが、優先席数は座席数全体の1/9~1/10ぐらいしかないのが実情です(小田急電鉄車両の場合)。
それに4年先だち1999年には関西の阪急電鉄および能勢電鉄・神戸電鉄が全席優先席と定めましたが、不評なことから2007年には廃止して、従来の特定の席だけに優先席を設ける方式に戻りました。
いずれにしてもそれがうまくいかない理由として「席が差別化されてないと譲ってもらえない」ということが一番の理由だそうです。ま、なんとなくわかります。
東京都の地下鉄ではこの6月より優先席を増加させました。いわゆる優先席の常道である車両の端、連結部分の近くをいままで片側だけだったのを両端ともすべて優先席としました。これならわかりやすくて、いいかもしれません。
多くの場合、優先席付近では医療機器に影響を与えないよう携帯電話の使用は控え、電源を切るようにと大きく表示され、時々アナウンスもされますが、実際それを守っている人はあまりいません。そんな多くの人が守れもしないルールをそのまま放置しておいていいのかこれも疑問に感じている点です。
ごくまれに「ここは携帯電話は禁止だよ」と注意をする勇気ある人がいますが、逆ギレされて、中には事件に巻き込まれてしまうことがありますので、おいそれとできることではありません。
電車内で携帯使用注意され、ホームで線路に突き落とし 殺人未遂で逮捕
バス車内での電話使用を注意され、催涙スプレー噴射
上記のような逆ギレ事件はいくらでもあります。
以前男性が電車内で女子大生に痴漢をしたと逮捕されましたが、どうもその後を調べていくと、電車内で携帯電話を使用していたその女子大生に注意したところ、その意趣返しでえん罪をきせられた可能性があるようです。
結局その男性は容疑不十分で無罪釈放されましたがそれまで21日間も拘留されました。釈放後国家賠償請求の民事裁判を起こしましたが今度は「痴漢をしていない証拠」が出せずに敗訴となっています(男性の立場からするといったいどういう証拠を出せというのだろう?)。
そういう報道や事例を知るとおいそれと人に恨みを買うようなことなどできません。
話しを優先席に戻して、よく「大人が優先席に座ったまま、高齢者や身体障害者が近くに来ても席を譲らないのはけしからん」という偽善的な話しをよく目にします。
しかし優先席に座っている「普通に見える大人」にどのような障害や優先席に座っている事情があるなんて、外見だけではわかりません。一見健常者に見えても、長くは立っていられない怪我や病気、苦痛を持っていないと、どうしてわかるのでしょうか。
私は股関節症を煩い、外見上は普通の健常者と変わりませんが、長く立っているのがつらく、席が空いていれば優先席であろうとどこでも座ります。
しかし、優先席に座ったときは、精神的に非常につらいことになります。それは気のせいかも知れませんが上記のように「なんでお前がここに座ってんだよ」という刺々しい周囲からの視線です。そして混んでくると肉体的痛みと闘うか、それとも精神的苦痛と闘うかのせめぎ合いをすることになります。
よぼよぼで今にも死にそうなお年寄りや、足に包帯を巻いて松葉杖でもついていれば、そのようなことは思われないのでしょうけど、世の中には身体にハンデを抱えながらも、できるだけ健常者と同じ仕事や生活をしようと努力し、そしてその努力をすればするほど、健常者と同じ扱いをされてつらい思いをします。
なにが言いたいかというと、世の中には自分とは違う様々な事情を抱えた人がいるので「外見だけで判断するんじゃねぇ!」ってことです、要は。
それでも、目の前にいかにも譲って欲しそうな顔をした高齢者がやって来た場合は、黙ってすっと立ち上がって席を譲っています。
しかしそういう高齢者に限って、大きなリュック背負って山歩きを楽しんできた帰りとか、仲間とつるんで観劇してお土産の紙袋をいっぱい抱え元気そうなおばさま連中だったりするんですけどね。それも外見だけではわからないので仕方ありません。
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