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東京原発 2004年「東京原発」フィルムパートナーズ他 監督:山川元 出演:役所広司
 
福島第一原発事故の7年前に上映された映画ですが、その時にはおそらく様々な上映妨害もあったのでしょう、マスコミで話題になることもなく、またメジャーな制作会社が関わったわけでもなかったために、PRにかけられる予算も少なく、ひっそりと上映され、そして闇に葬られていった映画です。

しかしいま、毎日テレビや新聞で語られる「○ミリシーベルト」「ヨウ素」「プルトニウム」「核燃料棒」「ウラン埋蔵量」「臨界」「核再処理工場」「高速増殖炉」「被害想定」「チェルノブイリ」「耐震強度」「再生可能エネルギー」などが、この映画で非常にわかりやすく解説されています。
 
専門家に言わせると、事実誤認や数値に間違っている部分もあるそうですが、そういう微細なことでいちいち文句を告げるようなものではなく、あくまでエンターテインメント映画として楽しみ、そして評価をすべきでしょう。
 
ストーリーは、人気絶頂にある東京都知事(役所広司)が、ある日突然原発の東京誘致を決め、都の関係役人を集めて会議を開きます。集められたのは副知事、産業労働局長、政策報道室長、都市計画局長、財務局長、環境局長で、途中から副知事に呼ばれた東京大学教授も参集します。
 
この集められた都の役人達がみんなユニークで、当然原発の知識は皆無、テレビでは「原発は絶対安全」「大地震対策もバッチリ」などを鵜呑みにしていますが、東大教授の話を聞くうちにだんだんと青くなっていきます。
 
しかし都民から絶大な支持を背景にした都知事は、原発を東京へ誘致することで国から莫大な補助金が出るので、東京都の赤字はいっぺんに解決し、さらに原子炉冷却水を今までは海に捨てているのを、東京中の都市冷暖房に有効活用するという計画まで披露します。
 
「放射能の汚染リスクのある原子炉冷却水を使うなんて」という意見には「今まで何億トンの冷却水を安全だと言って海に流しておいてそれはないだろう?」、「首都大震災が起きたらどうするんだ?」には「もし大地震が来れば国の原子力安全委員会が自信を持って言う通り、原発の敷地内が一番安全なはず」という反論です。
 
その原発の立地場所はと言うと「新宿中央公園かまたは日比谷公園。なんと言っても都有地なので、原発の建設地を買収する手間やコストはゼロで、今すぐでも可能」とのこと。「それに日比谷公園ならすぐそばにある原発は絶対に安全と言う霞ヶ関(官庁街)も文句は言わないはずで、お堀の池も冷却水として使えて都合がいい」と無茶苦茶なことを言い出します。
 
一見原発には広大な土地が必要と思われがちですが、今回の福島第一を見てもわかる通り、重要なのは原発建て屋と制御棟ぐらいで、あとはただの広場や林なので、広さは問題ありません。
 
一方、フランスで再処理されたプルトニウムが、反対運動で直接福井の港に持ち込めないからと、秘密裏に東京お台場から福井までトラックで運ばれようとしています。そのトラックが少年にカージャックされてしまい、爆弾を抱えて都庁へ向かいます。と、同時に知事が急に原発誘致を言い出した理由と本来の目的が次第に明らかになってきて、いよいよクライマックスへと突き進んでいきます。
 
現実の東京都が推進している都の施設貸し出し等、映画制作協力をうまく利用していて、都庁や都内各所でロケが行われ、おそらくは制作費は低予算ながらもなかなか臨場感ある本格的な映画です。
 
思うに、公開当時、この映画はコミカルでもありますが、芯に流れる反原発と政府や電力会社の欺瞞、小役人の身勝手さを描いていますので、様々な役所、企業、圧力団体から妨害され、また電力会社から多額のスポンサー代を受けているマスメディアからも総スカンを食っていたのではないかと思われます。出演した俳優達も、今後映画やテレビから干されてしまうリスクもあったでしょう。
 
しかしいま見た感想は、たいへんよくできたエンタメ映画で、しかも非常にタイムリーなので、ぜひ多くの方が、子供達と一緒に一度見ることを強くお勧めします。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
アデル/ファラオと復活の秘薬 2010年フランス映画 監督:リュック・ベッソン 出演:ルイーズ・ブルゴワン
 
1900年初頭のフランスで元ジャーナリストで売れっ子女性作家が主人公で、脳死状態になった妹を救うため、エジプトへ渡り今から3200年前にいたファラオ=ラムゼイ2世の侍医と思われるミイラを奪い、それを蘇らせようとします。このあたり、なぜ昔の医者なのか理由が映画ではイマイチよくわからないのですが、原作ではちゃんと理屈があるのかもしれません。
 
ま、いろいろとドタバタがあり、無事フランスに持ち帰ったミイラを蘇らせることができたものの、侍医ではなく、原子物理学者だということがわかります。3200年前のエジプト人がなぜフランス語を流ちょうに喋っているのかもよくわかりません。それはさておき、偶然にルーブル博物館に展示中のミイラにその皇帝とそれに付き添う侍医があることに気づき探しに行きます。
 
ま、言ってみればフランス製の「女インディジョーンズ」ってところですが、映画の最後では、主人公はやがて沈む運命のタイタニック号に乗船するところで終わりますので、シリーズの次回作に乞うご期待ってことなのでしょう。ま、観ないけどね。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
シッコ SiCKO 2007年米 監督:マイケル・ムーア
 
アメリカの医療制度問題を皮肉ったドキュメンタリー映画で「ボウリング・フォー・コロンバイン」や「華氏911」などを制作した社会派監督マイケル・ムーアの作品です。シリアスな内容ですが、コミカルに作られていますので、楽しく映画を見ることができます。
 
アメリカの医療保険制度の矛盾や、無保険者の悲惨な状況、911事件で救助活動をおこなったために肺に障害が出たもののアメリカの病院ではまともに扱ってもらえない人達が数多く登場します。
 
政府は赤字財政で医療費負担を削減し、企業は利益の追求が最大目的なので、どうにかして保険の請求を拒否しようとします。したがってアメリカで医療を受けたい人は、高額な医療費を支払えるお金持ち以外は切り捨てられていくアメリカの実態を明らかにしていきます。そしてカナダやヨーロッパへ飛び、医療システムをアメリカと比較していきます。
 
決定的なのはキューバにある米軍基地では911の犯人などアルカイダの犯罪者を収容していて、そこの囚人達はアメリカ人の税金で完璧な医療が施されているということを知り、マイケル・ムーアは取材した多くの善良なる?アメリカ人を連れ、そのキューバへ乗り込んでいきます。せめて囚人と同等の医療をこの人達にも与えろと訴えますが基地には近づけません。
 
普通のアメリカ人や日本人が持つキューバのイメージは、共産主義で、国は貧しく、汚く、抑圧され、経済的に遅れているというものですが、実は今ではそれとはほど遠く、優れた医療設備や制度があり、しかも貧富にかかわらず誰でもが、ほとんど費用のかからない最高の治療費が受けられる仕組みになっていることが紹介されます。
 
アメリカではまともに扱われなかった病人の多くが、キューバの病院へ行き、そこで格安の治療を受け、涙を流してキューバ人医師に感謝をします。映画ですから当然デフォルメされている部分も多くあるのでしょうけれど、そしてすべてが真実かどうかはさておき、これを見てショックを受けない中流以下のアメリカ人はいないでしょう。
 
マイケル・ムーア監督の映画を観るのは実はこれが最初なのですが、過去の映画とともに、2009年に公開された資本主義経済をやはり皮肉った次作「キャピタリズム~マネーは踊る~」のレンタルDVD化が楽しみです。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~ 2009年米 監督:シェーン・アッカー
 
9(ナイン)昨年日本で公開されたアメリカのアニメ映画で、ロボットが反乱を起こし人間が滅亡した後というターミネーターもそうでしたが、割とよくある設定で、その中にあって、人間の良心を込められた風変わりなロボットたちが、破壊を繰り返すロボットに立ち向かっていくというストーリーです。
 
元々は短編映画で、それが2005年のアカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされたことにより、有名な監督&プロデューサーのティム・バートンの目にとまり、それが長編化されたものです。
 
大人でも楽しめるよくできた映画で、展開も次から次へと早く、長編アニメによくある時間をもてあましたり、無意味なシーンが多いと言うこともなく、最後まで飽きることはありませんでした。
 
アニメは日本が一番という強い想いを持つ人も多いでしょうが、もはやそう言った差は感じられず、逆にテクニック的にはお金をいっぱいかけられるアメリカ映画のほうが質的には高いように思います。日本でも漫画家やアニメクリエイターがもっと稼げるような体制にしていかなければ、やがては旧作の掘り起こしばかりで行き詰まっていくのかも知れません。
 
早く世界に通用する次世代の手塚治虫や宮崎駿が出てこないと、そして彼らが日本ではなく、中国やアメリカ、インドを舞台にして活躍しなければ、急激な少子化に向かう日本においては、アニメ業界も構造不況業界になっていくでしょう。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
必死剣鳥刺し 2010年東映 監督:平山秀幸 出演:豊川悦司
 
昨年上映されたチャンバラ映画ですが、タイトルにあるように、最後の必殺技がすべての映画なのですが、それはホンの一瞬のことなので、それを見るための前段部分100分はなんだったのか?という印象があります。
 
豊悦は今年は大河ドラマで信長役でしたので、ここのところ時代劇続きのようですが、信長役の時はともかく、この映画での侍の月代姿はイマイチな印象です。「20世紀少年」のオッチョ役や「犯人に告ぐ」のはみ出し刑事役のほうがずっと似合ってます。かつらを付けることで頭と顔全体が大きくなってしまい、元々顔が大きい上に、さらにアンバランスになるせいかもしれません。
 
しかし敵役となる岸部一徳という俳優は、登場すると、当初どんなに善人風であっても、あの半開きまぶたの目つきからして、きっと最後には極悪非道な悪人役なんだろうなぁと思ってしまいますが、その期待は決して裏切られません。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
告白 2010年東宝 監督:中島哲也 出演:松たか子
 
湊かなえ氏原作の小説「告白」の映画化です。昨年の日本の各映画賞では「悪人」と最優秀賞を分けていましたので期待の一本です。小説の感想は「2月前半の読書」に少しだけ書きましたが、映画も原作に忠実に作られていて、まずまずいい出来でした。
 
私はすでに原作を読んでいたので、映画の展開や登場人物の役割など問題なく理解できましたが、原作を読んでいない子供は、この映画を見てよくわからないところがあったと言ってました。

確かに似たような生徒が何人も出てきて、場面に動きが少なく、メールや手紙での「告白」が次々展開されていくだけのストーリーですから、書籍と違い繰り返し読み直すことができない映画の場合、重要なシーンをちょっと見逃すと、その先がわからなくなったりすることがあります。特にこういうミステリー映画の場合、細かな部分があとで重要な意味を持っていたりしますので、何かをしながらではなく、じっくりと集中して見る必要があります。
 
ひとつ不満を言えば、松たか子は真剣な顔をしていても、どこか裏も表も明るくカラカラと活発に笑っているような顔つきで、この映画の復讐に燃える知的で冷酷な主人公にはふさわしくないように思え、もっと裏表の違った表情を微妙に表現ができる、演技力豊かな女優さんが、いなかったのかなと思ってしまいます。その点だけが残念ですが、考えてみると今の世の中、プロの専門女優さんなんて人は、ほとんどいないのでしょうね。



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ちょんまげぷりん 監督:中村義洋 出演:錦戸亮、ともさかりえ
 
荒木源氏の小説「ちょんまげぷりん (小学館文庫)」の映画化で昨年2010年7月に公開されたものです。

もともとこの小説は2006年に「ふしぎの国の安兵衛」というタイトルであまりパッとしなかったのですが、映画化に合わせて改題し、さらに文庫カバーに上條淳士氏のイラストでイケメン武士にしたところ、映画化の話題と相まってベストセラーになった作品です。
 
その小説の感想は、「4月後半の読書」で書いています。ちなみに原作で出てくる侍は小太りで愛嬌はあるけどハンサムとは言えないイメージでしたが、映画ではそれでは絵にならないためアイドルタレントを使っています。
 
映画はほぼ原作に忠実に作られていて、江戸時代の侍が現代の巣鴨に現れるところからはじまります。偶然知り合うことになった母子と同居することになり、やがて家事をこなすうちにスイーツの腕をメキメキと上げていき、テレビのコンテストで優勝するまでになります。
 
素人がちょっと本をみて腕が上がるとは信じがたいところでもありますが、そこはフィクション、プロ顔負けのスイーツを次々と作っていきます。でもやがて再び江戸に帰ってしまうことになって、、、というストーリーです。
 
先に原作を読んでいたので、流れはよくわかっていますが、それでも感動的なシーンでは思わずウルッときてしまいます。歳を取るということは涙もろくなるってことでもあります。

それを一番感じたのは今から13年も前になりますが、1998年に「プライベート・ライアン」を映画館で観て、涙が止まらず映画が終わってから席を立つのがえらく恥ずかしかったことを思い出します。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!  監督:本広克行 出演:織田裕二、小栗旬

人気の映画の続編で2010年7月に公開されました。映画としてはマニアックでよくできているのですが、さすがに3本目(関連映画含むと6本目)の映画となるとワンパターンなだけにマンネリ化が避けられません。
 
若き湾岸署刑事も13年経つと係長に昇進し、部下を持つ身となっていますが、いつまでもあの落ち着きのない暑苦しい演技にはちょっと無理も出てきていますし、映画「アマルフィ 女神の報酬」では若き沈着冷静な外交官役でしたが、「湾岸署のやんちゃな刑事」というイメージが強すぎ、せっかくの美しいイタリアの古都と大人のしっとりとしたストーリーとミスマッチしていました。
 
ストーリーは、湾岸署の引っ越し中に事件が起き、出払ってしまった署から拳銃が盗まれてしまいます。また新しい署の設備マニュアルが書き換えられ、中に署員が閉じこめられてしまいます。
 
犯人の要求は青島刑事が過去に逮捕した犯人を釈放することで、以前の映画やテレビドラマで出てきた犯人が登場します。その中でも第1作で強烈なインパクトがあった小泉今日子演じる日向真奈美が印象的ですが、今回は警察病院で療養中のところ、釈放されることになります。
 
関連シリーズやテレビドラマは別として、映画としてはもう出尽くした感があるので、これが最後の「踊る大捜査線 THE MOVIE」ではないかと特に根拠なしに思います。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
メッセンジャー 監督:馬場康夫 出演:飯島直子、草なぎ剛

私をスキーに連れてって(1971年)」「彼女が水着にきがえたら(1989年)」などと同じくホイチョイ・プロダクションズの馬場康夫監督の1999年の青春映画です。
 
海外ブランドのファッションエキスプレスを経営していたセレブな女性(飯島直子)が、取引先の倒産と交通事故によって、仕方なく傾きかけた自転車配送業者で働くことになり、仲間とともに立て直し、バイク便と熾烈な競争をしていくというストーリーです。
 
見所は飯島直子のこのときすでに32歳ながら新鮮でなまめかしいボディや脚線美がいっぱい出てくるところで、他にはさほど魅力はありません。
 
この映画の不振で「馬場康夫監督もホイチョイ・プロダクションズも終わったかな」という評判も立ちましたが、その後の「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式(2007年)」でいい映画を作り、その健在ぶりを示しました。
 
私自身ビッグコミックに連載されていた漫画「気まぐれコンセプト」やテレパルにコラムを連載していた「酒とビデオの日々」のディープなファンで、馬場康夫率いるホイチョイ・プロダクションズをずっと影ながら応援してきました。
 
馬場氏とは同世代ということもあり(彼が3歳年上)、考え方や経験してきたことに共感するところが多々あり、観る映画や読む本、その他趣味等にも影響を受けました。いいスポンサーを見つけて、面白い映画をもっと作ってもらいたいものです。
 

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日本で制作される映画はザックリとおよそ年間800本(いわゆる裏モノは除く)ぐらいはあるそうですが、実際に映画館で上映されるのはそのうちの1/3あるかないかということです。

つまり約250本ぐらいが映画館で上映され、その後DVDになって販売、レンタルされるのでしょう。

残りの550本は、よくて映画館ではない場所で自主上映されたり、マニア向けにDVD化されたりしますが、中には陽の目を見ることもなくお蔵入りしてしまうものもあると思われます。
 
日本の映画館へ足を運んで映画を見る人は、年間で1億8千万人ぐらいということですので、日本人は1年のあいだに1回以上は行っている勘定となります。

映画で平均すると上映1本あたり観客は72万人ということになりますが、超人気映画で1千万人近い入場者を集めるものもあれば、全国で数千名というものまで千差万別あるのだとと思われます。
 
映画の人気度は一般的には「興行成績」という入場料等の売上げ規模(映画館関連収入)で表されます。
その日本映画の過去の興行成績トップ5はというと
 
 1位 「千と千尋の神隠し」304億円 2001年
 2位 「ハウルの動く城」196億円 2004年
 3位 「もののけ姫」193億円 1997年
 4位 「踊る大捜査線THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ」173.5億円 2003年
 5位 「崖の上のポニョ」155億円 2008年
 

なんと宮崎駿氏のアニメがほぼ独占していて、4位に実写映画がかろうじて1本入っていますが、これは世界的に見るととても変わっていると思われます。
 
興行成績で5位以下は、6位「南極物語(1983年)」、7位「踊る大捜査線 THE MOVIE(1998年)」、8位「子猫物語(1986年)」、9位「借りぐらしのアリエッティ(2010年)」、10位「天と地と(1990年)」となります。
 
映画入場料は数十年前と今では当然物価に違いがあるので、興行収入の比較では古い映画にとって不利になります。そこで日本映画の歴代入場者数(推定値)順位を見ると、
 
 1位 「千と千尋の神隠し」2350万人
 2位 「東京オリンピック(1965年)」1950万人
 3位 「ハウルの動く城」1500万人
 4位 「もののけ姫」1420万人
 5位 「明治天皇と日露大戦争(1957年)」1300万人
 
ということになります。動員数でも宮崎アニメは強し!ですが、40年以上前の古い映画が2本入りました。
 
しかし5位の「明治天皇と日露大戦争(1957年)」という映画は、私がちょうど生まれた年に大ヒットしていたなんて知りませんでした。DVDされているなら今度借りて来なくっちゃ。
 
この2月には昨年(2010年)に上映された映画の賞が、次々と発表されています。主な日本の映画や俳優・女優に与えられる賞と言えば「キネマ旬報賞」、「毎日映画コンクール」、「ブルーリボン賞」、「日本アカデミー賞」などがあります。それらの賞で評価された昨年のベストワンは、
 
 キネマ旬報 日本映画ベスト・ワン 「悪人」
 ブルーリボン賞 作品賞 「告白」
 日本アカデミー賞 最優秀作品賞 「告白」
 毎日映画コンクール 日本映画大賞 「悪人」
 報知映画賞 作品賞 「悪人」
 日刊スポーツ映画大賞 作品賞 「悪人」
 
と意外にも「悪人」と「告白」の一騎打ちだったようです。どちらも原作は読みましたが映画はまだ観ていません。原作の小説で言えば私的には9:1の割合で「告白」の勝ちでしたが、映画になると受賞数を見る限り逆に6:4か7:3で「悪人」が人気のようです。
 
昨年上映された映画の中で他にも有力候補として上がっていたものは「13人の刺客」「おとうと」「借りぐらしのアリエッティ」などでしたが、それら以外にも、私はまだ観ていないものが多いですが「ゴールデンスランバー」「人間失格」「孤高のメス」「アウトレイジ」「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ! 」「必死剣 鳥刺し」「キャタピラー」「東京島」「THE LAST MESSAGE 海猿」「武士の家計簿」「ノルウェイの森」「海炭市叙景」などベストセラー小説の映画や定番ものが目白押しでした。
 
それらの中で、数ある賞のベストがいずれも「告白」と「悪人」に集中していたというのは、ちょっとどうなんだと思ってしまいます。

つまりどこの賞も選考方法や手法、採点方法が似たり寄ったりで代わり映えしないのではと心配します。

この2作品が専門家にも一般にもうける、突出して素晴らしい出来だったかどうかはまだ観ていないのでなんとも言えませんがなんとなくそうは思えません。なにか消去法で消していくとこの2作品が残ってしまったという感じがします。
 
つまり結局何が言いたかったと言うと、日本の映画というのは残念ながら特定のアニメ以外は世界に通用するものではなく、それを寄って集ってあれこれ賞を大安売りしている割には、大手制作会社やテレビ局の肝いりの作品(つまり制作費や宣伝広告が莫大な作品)が各賞をかっさらっていくばかりで、あまりにも業界の論理が見え透いていそうで面白くないということです。
 
もっと気骨ある映画評論家、カリスマ批評家が前面に出て、万人受けするメジャー作品だけでなく、大手系列映画館では上映できなかった作品から、素晴らしい映画や監督に対して名誉ある賞を与え、再上映をしてもらえるような仕組みを作っていくと、映画産業や映像文化の裾野はもっと拡がっていくことでしょう。
 

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渚にて  1959年 米 
スタンリー・クレイマー監督、グレゴリー・ペック主演

元々は英国の作家ネビル・シュートにより1957年に書かれた渚にて 人類最後の日 (創元SF文庫) 原題「On the Beach」という小説ですが、1959年にグレゴリー・ペック主演で映画化され一躍有名になりました。

同時期の映画「サイコ」に主演した若きアンソニー・パーキンスも出演してました。1959年の映画なのでモノクロ映画ですが、十分に見応えのあるいい映画です。
 
ストーリーは第三次世界大戦が起きて、唯一南半球のオーストラリアだけが気流の関係で放射能の影響を受けず、人類がいまだ生き残っていて、そこに被害を受けなかったアメリカ軍の原子力潜水艦がメルボルンに寄港します。その頼れる艦長がグレゴリー・ペックです。
 
しかし全滅したはずのサンフランシスコから意味不明のモールス信号が発信されていることがわかり、その潜水艦で調査に向かいます。潜望鏡から眺める人っ子いないサンフランシスコの街並みが不気味です。
 
潜水艦は再びオーストラリアに戻ってきますが、そのオーストラリアにもやがて放射能が流れてきて、人類全滅の道へと進んでいきます。
 
ここには宇宙戦艦ヤマトのように奇跡も起きずハッピーエンドもありません。米ソ核戦争の危機と言われていた中で、この小説や映画が描く核戦争後の世界の恐ろしさは真に迫っています。
 
スポンサーや投資家にとって魅力的ではないこういうバッドエンドの映画は最近特に作られることはありませんが、ぜひ最新の科学データと技術を駆使してリメークをしてもらいたいものです。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
宇宙戦艦ヤマト 復活篇  2009年 
監督:西崎義展

実写版のヤマトが公開されなかなかの人気ですが、そう言えば何度か作られていたアニメの続編はほとんど見ていないなということで、2009年12月に公開された復活編を借りてきました。
 
ヤマトはもう松本零士氏のオリジナル作品からは遠く離れた存在になってきてます。古代と森雪は結婚し子供ができています。その古代雪の乗った移民船を護衛する艦隊が攻撃されて行方不明となります。
 
古代進は貨物船船長だったのを地球の危機と言うことで呼び戻され、復活したヤマトの艦長の椅子に座ることになります。見所は波動砲が六連発式となっていて、パワーアップされたところでしょう。
 
なんだかんだとあって、無事生還するものの、古代雪の行方は不明のままで、「第一部完」と最後にクレジットされるところを見ると、第二部以降があり、そこで発見されるのでしょう。もうどうでもいいと言う感じです。
 
映画の最初に「原案:石原慎太郎」とクレジットがされますが、なにか場違いですね。おそらくですがいまボイコットで揺れている東京アニメフェアの実行委員長へのおべんちゃらと見ておくのがいいところかも知れません。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
ハート・ロッカー  2008年 米 
監督:キャスリン・ビグロー 主演:ジェレミー・レナー

確かアバターを破って第82回アカデミー賞作品賞を受賞した映画だったと思います。イラク駐留アメリカ軍の爆弾処理班を描いた、重苦しい雰囲気たっぷりの映画です。
 
映画はまるでドキュメンタリーを見るような感じで展開していきますが、今この時代においてもこのような爆発物が街のあちこちに仕掛けられたり、製造されている場所があることに戦慄を覚えます。

そういうことは日本では報道されることも少なく、ましてそれを取り除く軍人のことなど知るよしがありません。
 
これを観たアメリカ人はどういう感想を持つのでしょう?右派は「こういう命をかけた軍人に感謝しなければいけない」、一方左派なら「言葉も通じない地球の裏側にまでアメリカ人が命をかけて介入する必要があるのか?」でしょうか。確かに問題提起の映画ではあります。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
  
ボルケーノ 1997年 米 
監督:ミック・ジャクソン 主演:トミー・リー・ジョーンズ

缶コーヒーBOSSのコマーシャルに「宇宙人ジョーンズ」役で長く出演しているトミー・リー・ジョーンズはもちろんアメリカでは有名な俳優&監督さんで現在64歳。デビュー作は「ある愛の詩」(1970年米)での助演役でした。その後JFK(1991年)や逃亡者(1993年)、バットマン・フォーエヴァー(1995年)など助演役の多い俳優ですが、この映画では堂々と主演を張っています。
 
ストーリーはロサンゼルスの街中で池の温度が上がったり大きな地震が起きたりします。地下を調べると高温が吹き出しているところがあり、予想しなかった溶岩が吹き出していることが発覚。

トミー扮するカリフォルニア州緊急事態管理局局長が美人地質学者とともに吹き出して流れ出す溶岩を運河を使って海に誘導するため奮闘するというものです。
 
14年前のSFXはさすがにまだ粗さが目立ちますが、何物も溶かし飲み込んでしまう溶岩と最新の街という組み合わせがすごくアンバランスで楽しめます。
 
 



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カイジ 人生逆転ゲーム 2009年 
監督:佐藤東弥 出演:藤原竜也、天海祐希

人気コミックの映画化でレンタルDVDを借りるとなぜかいつもこの映画の予告編が入っていて、そこまでしてCMを流さなければならないのはたいして面白くないからだろうと思って、借りてきてまで観るつもりはなかったのですが、子供からのリクエストがあってやむなく借りてきました。
 
結論から言えば「ストーリーはいかにもコミック的でハチャメチャながら、決して後味は悪くないそこそこ面白い」映画です。
 
カイジというフリーターが保証人になった借金を返すため金融会社の一発逆転のゲームに参加。まんまと口車に乗せられ危機を迎えるけれど機転を利かせ逆転したはいいけど、そうはうまくいかずに核シェルターを作るための地下工場現場へ。

そこから抜け出すために死を賭けたゲームに参加し、ただ一人生き残るがさらにまた試練が、、、という次から次へ災難とチャンスが交互に降りかかるジェットコースター映画です。
 
この映画では「正社員で働けない(働かない)」「給料が上がらず生活が苦しい」「気軽に借金する」などの閉塞感のあるしかも負けクセのついたロスジェネ層が中心に描かれています。
 
ま、極端な言い方ですが映画の中では「なにも努力をしないクズ」「今まで親に散々甘やかされてきた」「お前達が考えるほど世間はそんなに甘くない」「金は人の命より重いのだ」などドキッとする言葉がいくつもあります。
 
20世紀少年といい、このようなコミックから実写映画化されるものには、世相をデフォルメし皮肉を効かせ、わかりやすいシチュエーションが準備されていて、ほどほどのハッピーエンドが準備されているというのがスタイルのようです。この映画も続編が作られるかな。
 
ところで、悪役で登場の香川照之(44歳)って目をむいたときは柳葉敏郎(49歳)にそっくりで芸風がそっくりです。あと天海祐希は一般的に言って美人だというのは理解できますが、女優としてはどうかな。

「アマルフィ 女神の報酬」でもそうでしたが、これほど演技が下手な女優はあまり知りません。宝塚女優なのできっと舞台に立たせるとまた違った印象があるのでしょうけど。
 
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アリス・イン・ワンダーランド 2010年米 
監督:ティム・バートン 出演:ジョニー・デップ、ミア・ワシコウスカ

ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス 」を実写版映画としてウォルト・ディズニーリメイクしたものです。本来の主演はアリス役のミア・ワシコウスカで、映画のストーリーでもその通りなのですが、さすがに大物の貫禄なのか完全にジョニー・デップが中心の映画という感じになっています。
 
このDVDにはメーキング場面も入っていて少し観ましたが、後で周囲には他の映像やCGと合成するため、なにもない緑色したスタジオ内で、走り回ったり階段を駆け上がったりするわけで、俳優達の資質としては演技力や表現力というのではなく、それぞれの場面を頭の中でイメージして違和感のない表情を作るというようにすっかり変わってきているようです。
 
ま、3Dを意識して作られている映画ですが、もちろん2Dで観ても画面が綺麗で、面白くできていて、ディズニー映画であればまず失敗はないなっていう感想です。
 
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第9地区 2009年米・南アフリカ・ニュージーランド
監督:ニール・ブロムカンプ 出演:シャールト・コプリー、デヴィッド・ジェームズ

映画の世界では常識なニューヨークでもなくロサンジェルスでもなく今年Wカップが開かれた南アフリカのヨハネスブルク上空に他の惑星から避難をしてきた大型宇宙船が現れ、それに乗ってきた弱ったエイリアン(エビに似ているので通称エビと呼ばれている)を緊急避難させるためにヨハネスブルグに隔離した難民キャンプを設置するのですが、それが第9地区ということになります。
 
しかし受け入れ後13年も経つとエイリアンと人間との間に様々な問題が起きてきて、双方が暴動一歩手前まで来ているというのが映画の現在の姿となっています。

そこでもっと広くてヨハネスブルグと200km離れた地域へエイリアンを移そうとするのですが、これがまた大変なことで。
 
ま、誰でもこのストーリーだけを見るとよくあるB級SF映画と思ってしまいますが、これが本当によくできた映画となっています。

エイリアンしか使うことができない強力な武器を人間が使えるようにと研究をしたり、マスメディアを情報操作して指名手配をおこない逃げ出した秘密を持つ主人公を捕まえようとするところは十分に現実にあり得そうです。
 
ただ終わり方がちょっと中途半端なので、おそらくは続編が作られるのではないかと思っています。
 
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ゴールデンスランバー 2010年 
監督:中村義洋 出演:堺雅人、竹内結子

2008年本屋大賞、2008年山本周五郎賞を受賞した売れっ子の伊坂幸太郎氏原作の「ゴールデンスランバー」の映画化です。同氏の本はだいたい読んでいるのですが、この本は知らないなと思っていたら、まだ文庫にはなっていないんですね。
 
同氏の小説の映画化は「陽気なギャングが地球を回す 」「死神の精度 」「フィッシュストーリー 」など合計すると7本もあります。舞台は伊坂氏の住む仙台が多く、この映画も仙台を舞台としています。
 
元々「ゴールデンスランバー」とはビートルズの曲で直訳すると「黄金のまどろみ」ということで、「子守歌」からヒントを得て作られたということです。
 
主人公が友人から呼び出され、眠り薬を飲まされている間に、総理大臣が爆殺されてしまい、その犯人に仕立て上げられてしまうというというとんでもなくあり得ないような設定です。
 
でも一旦そのような状況に追い詰められてしまうと、警察はもちろんマスコミや市民にも追いかけられます。

凶悪犯人だとする証拠までねつ造され、犯罪者としての既定観念が作られてしまうと、もう言い訳なんか通用しなくなるというのは現実にも実際に起きていることです。
 
仙台の街を逃げまくり、いろんな人にも助けられて、危機一髪を次々とかわしていきます。絶体絶命に追い詰められたときにも自分を信用して様々な手助けをしてくれる友人や見ず知らずの人がいるというのは、人間性ということなのでしょう。そういう性格はうらやましい限りです。




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