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1549
騙し絵の檻 (創元推理文庫) ジル・マゴーン

1987年に発表され、2000年に日本で翻訳版が出版された長編ミステリー小説です。原題は「THE STALKING HOUSE」で、解説によると「隠れ馬(獲物を捕るときに馬を姿を隠す盾として使う)、転じて口実や見せかけという意味」だそうです。

著者の作品は今回初めて読みますが、作品数(翻訳版)は少なく、すでに故人ですので、これが最初で最後になりそうです。

著者はミステリー作家で有名なアガサ・クリスティと同じく英国の女性作家で、この作品もクリスティの影響を大いに受けている感じがします。

ストーリーは、二人の殺人で有罪判決を受け、15年間刑務所で服役した後、仮釈放で戻ってきた男性主人公が、自分に罪を着せた真犯人を捜すというものです。

殺されたのは、主人公の幼馴染みの女性と、その女性が浮気していないかを夫の依頼で調べていた探偵の二人です。

女性が殺される直前には主人公が女性に誘われてベッドを共にしていたことや、情事の直後に女性が旦那に電話をして浮気を報告したことで、怒りにまかせて絞殺し、さらに女性を監視していて主人公を目撃したと思われる探偵を撲殺したと犯行動機や2件の殺人事件の現場にいたという完全に不利な証拠が揃っています。

その真犯人と目される容疑者は、元妻や同僚、上司、殺された女性の夫や父親、いとこなど多彩です。

都合の良いことに、主人公に元新聞社記者という若い女性が近づいてきて、献身的に真犯人捜しを手伝ってくれるのは物語に花を咲かせるのには必要不可欠だったのでしょう。

個人的には、結局、主人公が二重人格者で、自分が殺人を犯したことをまったく覚えていなかったというオチかな?と推理しましたが、そうではありませんでした。

やっぱりこうした様々に散りばめられた行動やふとした言動で真犯人を推理していくというのは難しいものです。なかなか読み応えがありました。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

思い出袋 (岩波新書) 鶴見俊輔

著者は戦後の代表的な思想家、評論家、政治活動家として著名な方で、2015年に他界されています。

戦前に政治家の父親と、医師であり政治家の後藤新平の娘との間に生まれ、裕福な家庭に育ちますが、うつ病を発症するなど行動に問題があり学校を追い出され、親の斡旋で当時の先進国アメリカへ留学(予備校を経由しハーバード大学入学)します。

その留学中に日米開戦が起き、戦争捕虜として収容所に入れられますが、捕虜交換船で日本へ帰ってきます。

帰国後は、英語ができることから、海軍軍属として南方のジャカルタでラジオの英語放送を傍受し、日本語に翻訳する仕事をしていましたが、やがて病気になって本土に返されるという波瀾万丈の前半生を送っています。

そうした戦争時代の経験や、専門の哲学、戦後関わった政治運動など、様々な話しをとりとめなく書かれたエッセー集です。

何度も繰り返して同じ話がポコポコと出てきて鬱陶しい感じもしますので、もうちょっと編集がアドバイスをしてスッキリさせれば良いのにと思いますが、これほどの大物にズバリと意見できる編集者は、岩波書店ともいえどもそうはいないのでしょうね。

著者からすれば、高齢になり、どんどんと物忘れが多くなってきて、それなら忘れる前に書いておこうとする「単に備忘録」的な意味合いだったかも知れませんが、一読者からすれば、「それさっきも書いてた」というのが繰り返されます。

実は、私の実家のお向かいに住んでいて、子供の頃にはよく行き来して仲が良かった家のご主人が、著者と懇意だったというのをこの本で知って驚きでした。その家にはウチで飼っていた猫が産んだ黒猫が欲しいと言われて差し上げましたが、お向かいという近さから、毎日のように実家に戻ってきて、夕方になるとその家に連れて戻るってことをしていました。

それはともかく、懐かしい風景とともに、激動の中で生き抜いてきた人の話しを面白く、そして考えさせられる良い新書でした。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

パンク侍、斬られて候 (角川文庫) 町田康

2004年に単行本、2006年に文庫化されたちょっと変な時代小説で、2018年には石井岳龍監督、綾野剛、北川景子、染谷将太、豊川悦司などの出演で映画が制作され公開されています。

財政が逼迫している架空の地方の藩に、ヘンテコな新興宗教「腹ふり党」が拡がって来るのではないかと言うことで、その対策アドバイザーとして売り込む浪人と、城主に次ぐNo.2の座を争う二人の家老などが巻き起こすドタバタコメディといったところです。

映画化されたぐらいだから、それなりに内容や作者の強い意志があるのだろうと勝手に思って買って読みましたが、、、あまりお薦めできるようなものではなかったです。

ただ、こういう軽さというかいい加減さが、若い人にはウケるものなのかもなぁーと、私などオッサンがちょっと斜めから眺めてみるのにはよいのかも知れません。

★☆☆

著者別読書感想(町田康)

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黄砂の籠城(上)(下) (講談社文庫) 松岡圭祐

2017年に文庫書き下ろし作品として発刊された歴史時代小説です。こんな大作が文庫書き下ろし作品とは担当編集者の目は腐っているとしか思えません。

著者の小説は、「催眠」「千里眼」「八月十五日に吹く風」「マジシャン」「ミッキーマウスの憂鬱」とこれで6作品目です。

作品自体は全部で100近くあるようですので、6作品ぽっちではファンとはとても言えませんが、この作品とともに「八月十五日に吹く風」の歴史小説は気に入ってます。

「八月十五日に吹く風」は、「リス天管理人が2018年に読んだベスト書籍」で国内小説の大賞次点に挙げています。

その他の歴史時代小説でまだ未読の「ヒトラーの試写室」「シャーロック・ホームズ対伊藤博文」なども読みたいと思ってます。

さてこの小説の舞台は、1900年の清朝末期の北京、欧米+日本の列強国の公使館が集まる東交民巷です。

そこへ日本で言えば幕末の「攘夷」と同じように、排外主義を唱える義和団という民間の組織が急速に力をつけ、北京在住の外国人や、キリスト教に帰依した中国人に対し攻撃を加えるようになっていきます。歴史の授業で必ず習う義和団事件です。

そう、学校で教わった、清国に駐留する8カ国の兵隊が一列に並んで写真に写っていたアレですね。



当初は、西太后率いる清国は、国際条約上、公使など外国人を守る姿勢でしたが、義和団の影響が大きくなってくるにつれそれを止められず、いきなり列強8カ国に宣戦布告を発します。

清国正規軍も義和団と協調し始めたことで、狭い公館が集まる地域(東交民巷)に民間人を含む外国人が追い込まれ、そこでいつ来るかわからない救援軍を待ちながら2ヶ月以上籠城することになります。

8カ国連合軍の軍隊は、清国を刺激したくないことから北京近くには主力部隊は駐留をさせてなく、北京の公館が襲われたということで慌てて救出に向かいますが、その時には義和団が全国に拡がり、兵員や物資輸送の鉄道網が爆破されたり、攻撃を受けて救出に時間がかかってしまいます。

そうした中で、多くの犠牲者を出しながらも、会津藩出身の日本人駐在武官や、語学が得意な伍長が大活躍をしてギリギリまで籠城を持ちこたえていくというスリリングなストーリーで、登場人物など、ある程度は実名で実話に沿った内容で構成されています。

アメリカの映画「北京の55日」が、欧米寄り(有能なアメリカ人が大活躍)で話が進むのと同様、この小説では日本人が主役で大活躍するというのはやむを得ません。単純ですが、日本人として誇らしい気持ちにさせてくれます。

しかしこの事件の結果、日本人が知的で勇猛果敢、植民地にはとてもできない強国であることを欧米列強に広く知らしめたことは事実で、そのすぐあとには日英同盟締結など、欧米が日本と手を組みたがるようになってきます。

義和団事件をテーマにした小説では、以前浅田次郎著の「珍妃の井戸」を読みました。そちらは清国からみた義和団事件でしたが、こちらは日本から見た義和団で、当時の地図なども書いてあってわかりやすかったです。

★★★

著者別読書感想(松岡圭祐)

【関連リンク】
 6月前半の読書 オリジン、ゴルディアスの結び目、デフレーション“日本の慢性病"の全貌を解明する、望郷
 5月後半の読書 ザ・チーム、緋色の記憶、ビット・トレーダー、王妃マリー・アントワネット
 5月前半の読書 「食糧危機」をあおってはいけない、泥棒はクロゼットのなか、愚者よ、お前がいなくなって淋しくてたまらない、屍人荘の殺人

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1547
昨年6月にビジネス界からリタイアしてちょうど1年が経ちました。

周囲からは「仕事を辞めると暇を持て余して困るぞ~」と言われ続けてきましたが、負け惜しみでも、言い訳でもなく、「暇はあるけど退屈はまったくしてない」というのが実感です。

リタイアしてのメリット
・何時に寝て、何時に起きるという規則正しい生活をしなくてよい
・仕事や対人関係など、様々なプレッシャーから解放される
・スケジュールはすべて自分の考えで作れる
・平日にドライブ(旅行)や、買い物、散髪ができて楽
・晴れたら布団を干し、荒天には読書や映画と行動が自由
・コロナ禍で電車や会議室など密は避けられる
・長編小説を気軽に一気に読める
・自宅のメンテナンスや模様替えが長期計画でコツコツDIYでできる
・トイレの空きを気にせずいつでもゆっくりできる
・好きな味のコーヒーを毎日たっぷり飲める
・いつでも天気の良い日に洗車やメンテナンスができる
・安くて空いている平日ゴルフ(コース・練習)が可能
・宅配等の不在配達が減り、配送業者に貢献できる

リタイアしてのデメリット
・世の中の流行や話題から遅れを感じる(特に先端技術など)
・年金以外の収入がない(貯金が減っていく)
・会話が家族や近所の人以外なくなる(自分的にはメリットかも)
・暇があるのでつい間食をとってしまいメタボが心配
・健康保険料(任意継続、国民健保)が高くなる

現在はコロナ禍と言うこともあり、遠出や県外へ出掛けることは極力控えていますが、もし解除になったとしても、年1~2回の遠出旅行(ドライブ)は別として、あまり県外に出掛けるようなことはないかなと思っています。

日課は、朝7時頃には自動的に目が覚め、8時頃まではゴロゴロしていて、8時過ぎに朝食、9時頃から1~1.5時間のウォーキングにでて、戻ってからはクールダウンしつつ、テレビの情報番組(ひるおびなど)やメジャーリーグを視聴。

お昼は自宅で夕食の残り物か自作、時には外食し定食やラーメンなど。

午後は、網戸(全部で30箇所ほどあるので少しずつ)の張り替え、エアコン(5箇所)掃除、クルマやバイク洗車、窓拭き、風呂掃除、トイレ掃除、庭木の剪定、自宅周辺の道路(公道・私道)の掃除など、やろうと思えばいくらでもやることはあります。

時にはホームセンターやブックオフ、カルディ(コーヒー豆)、シャトレーゼ(ヨーグルトや洋菓子)、イトーヨーカドー、ジェイソン(飲料箱買い)などへ出掛けてお買い物。

その他にも、天気が良い日には、カメラを持って大きな公園や、花の名所などへ出掛けます。

夕方は読書や録画しておいたテレビ番組(ドキュメンタリーや映画)を視聴、お風呂に入って夕食後はネットの定期巡回やブログ記事執筆(これが意外と時間がかかる)など。

寝る前には再び読書や、録画しておいた映画やドラマを見て、眠くなれば寝る。

って感じです。

時にはなかなか寝付けず、そう言う時にはガバッと起きて、映画を見たり読書したりして徹夜することも時々あります。翌日はずっと寝ぼけ眼で過ごすことになっても平気です。そして昼寝を我慢すれば夜はぐっすり眠れます。

今後はどうなるかまだわかりません。

シルバー人材センターに登録してなにか仕事でも?っていう気は今のところありませんが、もし知り合い等に頼まれれば、それが収入につながる仕事か、無償奉仕のボランティアかどうかは別として、なにかをするかもしれません。今のところその予定はありませんが。

ま、たいした能力も技術もないので、今後なにかを求められることもないでしょうし、プレッシャーのかかる求め方をされるのもお断りなので、なにも起きないでしょうけどね。

【関連リンク】
1465 リタイア後、日々やってきたこと
1447 ビジネス界からリタイアした
1425 リタイア後に取引銀行はどうすれば良いか
1394 あと半年に迫ったリタイア準備
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1545
オリジン(上)(中)(下)【角川文庫】 ダン・ブラウン

2013年の「インフェルノ」に続く宗教象徴学の学者「ロバート・ラングドン」シリーズの第5作目となります。2018年に単行本、2019年に文庫化されました。

2017年12月後半の読書と感想、書評(インフェルノ)

今回のテーマは、古くからあるキリスト教やイスラム教、ユダヤ教、仏教などすべての宗教の教えがインチキ?で、「われわれはどこから来たのか」「われわれはどこへ行くのか」という宗教や哲学につながる大テーマを解決する証拠を発見したという富豪の学者が、ネット中継で世界に向けてプレゼンテーションしている途中に銃殺されるという事件が起きます。

大学でその学者の恩師でもあった主人公ラングドンが、美術館の館長として働いているスペイン皇太子の婚約者とともに、学者が残したAIの仮想人物(頭脳)とともに、残された謎を解決していくというものです。

スペインが舞台となり、サグラダ・ファミリアやグッゲンハイム美術館、カサ・ミラなどガウディの建築物、スペインの王宮やフランコ将軍の遺跡(戦没者の谷)など観光名所がふんだんに出てきますのでスペインが好きな人にはたまらないでしょう。私も行ったことがないので一度ガウディの建築物を間近に見たいなぁと思いました。

AIが一段と発達することで、人間が解明できなかった過去の出来事や、未来に起きることの予測が確かに増えてきそうです。そういう世の中もなんだか味気ない気もしますけどね。

AIを使った仮想人物(会話)は、今はまだ「ハーイ、メルセデス」や「OK Google!」程度の認識率と、聞かれたことだけを返してくれる会話ですが、その先へ行くと、人が考える前に提案してくれたり、ジョークを交えて場を和やかにしてくれたりと、良き秘書であり、友人となっていくのかも知れません。

そうした未来を少しだけ味わえるのもこの小説で、そうしたことがそう遠くない未来に待っているかと思うとワクワクします。その頃にはもう生きてないかも知れませんが、、、

★★★

ダン・ブラウン作品読書感想

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ゴルディアスの結び目 (ハルキ文庫) 小松左京

1977年に単行本、1980年に文庫化されたSF短編集です。1978年には優秀なSF作品に贈られる星雲賞を受賞しています。

そう言えば、著者は2011年7月に亡くなられたので、来月に亡くなってちょうど10年となるのですね。没後10年を記念して、もう一度なかなか手に入らない「虚無回廊」や「果しなき流れの果に」など古い作品を再版してくれると良いのですけどね、、、

収録されている短編は、「岬にて」「ゴルディアスの結び目」「すぺるむ・さぴえんすの冒険 - Sperm Sapiens Dunamaiの航海とその死」「あなろぐ・らう゛または“こすもごにあII”」の4編です。

タイトルの「ゴルディアスの結び目」とは、古代アナトリアにあったフリギアの都ゴルディオンの神話と、アレクサンドロス大王にまつわる伝説のことで、手に負えないような難問を誰も思いつかなかった大胆な方法で解決してしまうことのメタファー「難題を一刀両断に解くが如く」として使われる。(Wikipedia)

つまり誰もほどけなかった縄の結び目を、まだ駆け出しのアレキサンダー大王が剣でバッサリ切ってほどいてしまったことで、「この結び目を解くことができたものこそ、このアジアの王になるであろう」と予言されたことがその後の大王の大躍進につながったという逸話です。

タイトルからして難解なこのSF小説は、その中身もかなーり難解です。

あまり深く考えないようにしてサクサク読んでいかないと、すぐにつっかえてしまい、投げ出したくなります。しかしこんな難解SF小説が40年以上も前に出ていたのですね。

ま、そんなわけですから、感想なんてとてもじゃないけど書けません。

★★☆

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デフレーション―“日本の慢性病"の全貌を解明する 吉川洋

著者は1951年生まれの経済学者で、本著は2013年に発刊されています。

この本が書かれた2010年代前半頃には「失われた20年」と言われていましたが、バブルが崩壊した後、ゼロ金利に象徴される実質デフレ状態が続いています。

2021年の今はデフレから脱却したか?というと10年前とほとんど変わりがないというのが実感でしょう。

それだけに、この10年近く前に書かれたこの本ですが、デフレの原因と対策について知っておこうと読みました。

読んでいて、なるほどと思ったのは、バブル後からずっと所得の減少が続いていて、それは単に正社員の所得比較だけではなく、統計上では出てきにくい、正社員から非正規社員への切り替えで、実質的に労働者の所得減少を生じていることが、デフレが続くひとつの要因であるということ。

さらに製造業中心の経済から、一気にサービス業へと転換し、そのサービス業の賃金が、労働生産性の低さもあってか極めて低水準なことなど、所得が上がっていくという想像ができないことなど。

某病弱な総理大臣がなんとかミクスで所得を上げよう!と檄を飛ばし、大企業はそれに従うようなフリをしながら、一方では正社員を切り(早期退職などのリストラ)、代わりに契約社員や派遣、アルバイトなどの安い非正規労働者を増やしているという実態があります。

そうした表面的な姿と、実態との乖離が、世界で唯一長期的に続くデフレを、政府に求められてアドバイスする経済学者さんの机上の理論では止められない要因じゃないかな~って気がしてきました。

同一労働、同一賃金など、非正規労働者の賃金を引き上げようとする政策もありますが、この本では想像もできなかったコロナ禍で、企業の体力も厳しくなってきている現状を考えると、今後も容易に所得を増やしていくという政策は難しくなっています。

専門的でわかりにくい箇所も多々ありましたが、そういうところはサッと飛ばして読み進めても、ある程度は理解できる役に立つ本でした。

★★☆

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望郷 (文春文庫) 湊かなえ

2010年から2012年にオール讀物に連載された小説をまとめた短編小説集で、2013年に単行本、2016年に文庫版が出ています。

短編は、「みかんの花」「海の星」「夢の国」「雲の糸」「石の十字架」「光の航路」の6編で、それぞれ主人公は変わりますが、瀬戸内海にある因島を舞台にした連作です。

この作品を原作としたテレビドラマ(2016年放送)、映画(2017年公開)が制作されています。

どの作品も島で暮らす人達の素朴でありながらも、都会に憧れ、人間関係や家族の因習に悩みつつ生活していく姿がよく描かれていて話しの中に自然と入っていけます。

私も田舎生まれ育ちなので、遠いディズニーランドへ行くことが自慢で憧れだったという時代があったのだということが長く都会で生活しているとすっかり忘れていましたが思い出されました。

★★☆

湊かなえ作品読書感想

【関連リンク】
 5月後半の読書 ザ・チーム、緋色の記憶、ビット・トレーダー、王妃マリー・アントワネット上・下
 5月前半の読書 「食糧危機」をあおってはいけない、泥棒はクロゼットのなか、愚者よ、お前がいなくなって淋しくてたまらない、屍人荘の殺人
 4月後半の読書 ふりだしに戻る(上)(下)、極上の孤独、ゼロの迎撃、チェーン・ポイズン

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1540
ザ・チーム 日本の一番大きな問題を解く 齋藤ウィリアム浩幸

1971年にロサンジェルスで生まれた日系2世で、アントレプレナーの著者が、閉塞感で停滞する日本の企業人に様々な提言をするという体のビジネス書で、2012年に発刊されています。

日本の企業や役所には、グループはあっても、目的を達成するためのチームがないというのが著者がもっとも言いたいことです。

「そんなことない!チームFUKUSIMAや、ラグビーのワンチームなどいくらでもあるぞ!」って反論も聞こえてきそうですが、確かにいくつかの企業に勤めた経験からすると、チームを大事に育てようとする企業もあれば、個人主義に徹する企業、柔軟性がある緩やかなグループで関わり合っていく企業など様々です。

ただ、日本人の特性として、「お上の言うとおりにしておけば間違いない」という洗脳に近い教育や社会制度、慣習が何百年と長く続いてきた歴史があるので、なかなかその都度、目標を一にする合理的で強力なチームが作られることがなく、またそのチームを率いるリーダーが育っていないという事情もあります。

官僚組織なんて、縦割り行政のもっとも最たるもので、それぞれの省庁や担当分野で利権を守ることが最大の功績で、それを崩して担当分野を横串に貫いたチームを作るなんてもっともやりたくないでしょう。

なーんて言い訳ばかり考えてしまうのが、劣化したオヤジの悪い癖でもあるわけです。

ただこの本は、経営や組織に関係する話しですから、実力のある管理職レベル以上の人が読んで、納得し、動かないと、なんの権限もない若い人が読んで「そうだ!そうだ!」と盛り上がるだけではきっとなにも変わらないでしょう。

あと、この著者は、講演で語っていたことや、本書の中で書いている自分の経歴について、一部の経歴がよく見えるように盛り盛りで詐称していたことが2017年に発覚し、多くの信用を失っています。

ま、アントレプレナーなんて、元々口八丁手八丁が普通なので、別に経歴詐称なんか特に不思議でもありませんが、それにすっかり騙されて内閣府や経済産業省で参与を務め、果ては文化勲章まで授与されているというところに、日本人の人の良さというか、ハッキリと物事を主張するエリート(っぽい)外国人に弱い役人や政治家というのが露呈しました。

★★☆

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緋色の記憶 (文春文庫) トマス・H・クック

死の記憶」「夏草の記憶」「緋色の記憶」「夜の記憶」「沼地の記憶」と続くミステリー「記憶シリーズ」の3作目で、作品オリジナルは1996年に発刊、日本語翻訳版は1998年に出版されています。

この作品はアメリカでも著名なエドガー賞を受賞した作品で、著者を一気に有名にした作品です。

シリーズと言っても、日本語の翻訳版だけの話しで、原題にはそれにあたる言葉やつながりはありません。

原題は「The Chatham School Affair」で、直訳すれば「チャタム校事件」ということになります。

著者の作品は好きで、過去には「死の記憶」「夏草の記憶」「沼地の記憶」など9作品を読んでいますが、1990年代から2000年代初頭の比較的昔に読んだので、ブログで感想を書いたのは2011年に読んだ下記だけです。

2011年9月前半の読書(沼地の記憶)

ストーリーは、ボストンから130kmほどに位置する実在するチャタムという港町にある私立学校に通う主人公はそこの学校長の息子です。

その学校にアフリカへ家族と移住していた若い女性が新しく美術教員としてやってきて、学校長の父親と共に、新しい生活の支援をすることで仲良くなっていきます。

小説のスタイルが、過去に起きた出来事の主題にはなかなか触れず、どうもこの女性教師に関連してなにか大きな事件が起きたようだけど、小出しで少しづつしか話題に出てこず、「いったいなにが起きた?」という疑問符だらけになっていきます。

謎は読んだ人だけのお楽しみですが、長く陰湿な話しが延々と続きますので、今のような軽くてスピード感あふれるライトなものが好かれる時代には決して合った作品ではありません。

以前読んだ記憶シリーズについてはあまり覚えてませんが、こうしたローカルな地域の話しで過去の出来事を振り返るという形が多いです。

私のような引退して時間がいっぱいできてからジックリ読むことをお薦めします。

★★☆

著者別読書感想(トマス・H・クック)

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ビット・トレーダー (幻冬舎文庫) 樹林伸

2007年に単行本、2010年に文庫版が発刊された長編小説です。著者はいくつものペンネームで漫画の原作や小説、脚本、作詞などを書いている多才な方です。名前の読み方は「きばやし しん」とのことです。

タイトル通り、株式の売買が主要なストーリーとなりますが、組織や会社が舞台ではなく、主人公個人が交通事故で亡くした息子の賠償金を元に副業で始めた株式の売買が成功を収め、家庭とは別に愛人と高級マンションを持ち、そこでサラリーマンの本業とは別にトレーディングで巨額マネーを動かしています。

しかし、あるときに、まもなく倒産するので空売りをして数億円の利益が得られるとの確かな情報を得て、他人から預かっているお金を含めすべてをつぎ込んだところ、倒産するはずの会社に大きなファンドが買収を持ちかけたため、逆に高騰してしまいすべてを失う危機に陥ります。

そうしたトレーディングの切った張ったの世界を素人にもわかりやすく展開していきますが、本来ならば、息子を亡くして同情してもよさそうなこの主人公が好きになれず(モデルの愛人と高級外車やマンションなどを持っているのでひがみもある)、逆に「破滅しちゃえ!」とも思ってしまいます。

ま、小説ですから、結果的には落ち着くところに落ち着くわけですが、ちょっと薄っぺらで、内容に乏しい気がしました。

★☆☆

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王妃マリーアントワネット(上)(下) (新潮文庫) 遠藤周作

マリー・アントワネットを元にした小説という体裁ですが、先般読んだ有名なシュテファン・ツヴァイク著の伝記「マリー・アントアネット」(1932年)等を参考にした作品となっています。

1979年~1980年に単行本、1985年に文庫版が発刊されました。

内容は、オーストリア王家の娘として育ったマリーが、フランス国王の息子(王子)に14歳で嫁ぎ、周囲の言いなりになって自由を謳歌して散在を続け、やがては「国民から愛されている」と思っていたのが違っていたと言うことに気づき、生き抜く気力も亡くしていくという流れは伝記と変わりありません。

登場人物の多くは、伝記と基本的には変わりませんが、伝記ではなく小説のため、フランスの市井の人々など架空の人物も多く出てきます。

また、伝記ではほとんど出てこないものの、実在の人物で、マリーと同世代に生きたサド侯爵やモーツアルトなども出てきます。そうすることで、イメージがより深く広がっていきます。

その辺りの登場人物は、先日「マリー・アントワネットの時代 2021/5/12(水)」に書いています。

エンタメの小説だけあって、事実を淡々と並べていく伝記と比べると、感情の動きがより細やかでウエットで読みやすく、マリー含め登場人物の性格やら印象もまた違ったように感じます。

もちろんカトリック信者であり、その知識も詳しい著者ですから、それとうまく合っているようです。

★★★

著者別読書感想(遠藤周作)

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 4月前半の読書 獄中記 煉獄篇、さよなら、ニルヴァーナ、邪馬台国殺人紀行、眠りの森

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1536
「食糧危機」をあおってはいけない (Bunshun Paperbacks) 川島博之

2009年に発刊された元東京大学大学院農学生命科学研究科准教授の著者が書いた科学分野の単行本です。

様々なデータを駆使し、以前から言われてきた食糧危機の誤りを正していきます。

例えば、「世界一の人口の中国が裕福になり世界中から食糧を買い集めて食糧不足に陥る」や、「温暖化によって作物が作れなくなる」、「穀物がバイオ燃料に転嫁されていくと食用がなくなる」などなど。

読んでみると、世界中でおこなわれている生産調整、日本で言えば減反ですが、これが相当な面積だそうです。

アメリカでもトウモロコシなどそうした減反のために農家に対して多額の補助金を出しているようで、そういうことを考えると、もっと需要があれば(お金になるならば)まだまだ供給はできます。

さらに温暖化の影響で、作物が作れなくなる地域ができる一方で、例えば今まで作物が作れなかった例えばシベリアなどの地域で新たに農業ができる可能性などにも触れています。

北海道でも何十年前なら米を作るのは無理と言われていましたが、品種改良と気候変動で、今では広大な農場で美味しいお米が作れています。

1970年代に、「あと数年で石油がなくなる!」と騒いで、世界中で何度か石油ショックが起きましたが、それから50年経った今、「石油がなくなる!」という人はいません。逆にいまは環境問題から石油に代わるエネルギーを模索しています。それと似たようなことが起きているということです。

ただ、机上の計算と実際の現場とでは食い違ったりすることがありますので、そこのところの実証ができているものではないことを付け加えておきます。

例えば、減反で休耕して何年も経った農地で、急に作付けをおこなおうとしてもできず、従来の生産高に戻るまで10数年かかったりすることもあるようです。そうした現場の話しは、ジャーナリストではないので、ほとんどありません。

とは言え、知らなかったことが豊富に書かれているので、食糧問題に危機感を持っている人は、一度読むことをお薦めします。

★★☆

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泥棒はクロゼットのなか (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 146-5)) ローレンス・ブロック

原題は「The Burglar in the Closet」で、1978年に発表された作品です(翻訳版文庫は1993年発刊)。「泥棒バーニイ・シリーズ」の第2作目となります。

過去にはシリーズ3作目の「泥棒は詩を口ずさむ」と、6作目の「泥棒は野球カードを集める」を読んでいます。

2013年2月の後半の読書(泥棒は詩を口ずさむ)

ブロックと言えばハードボイルド探偵小説「マット・スカダー・シリーズ」が特に有名ですが、スカダーの長編が17作品に対し、このバーニイの長編は11作品と、それに次いで多いシリーズ作品となっています。

私のマット・スカダー好きは下記に書いてます。

元アル中探偵マット・スカダーに惚れる 2017/5/20(土)

馴染みの歯科医に離婚した妻の住まいに侵入して結婚中に買ってやった宝石類を盗んで欲しいと頼まれた主人公は、軽い仕事と思って請け負います。

セキュリティの厳しいアパートに侵入し、宝石を物色していたところ、思わぬ速さで住人が帰って来てクローゼットの中に閉じ込められることになります。

シャワーにでも入ればその間に抜け出せると思っていたら、案の定というか、その女性は一緒にいた男性に刺されて殺されてしまいます。しかも、集めた宝石を入れたバッグも持ち去られてしまいます。

このままだと、離婚した旦那に調べが入り、アパートに侵入することを知っている自分が最大の容疑者となるのも時間の問題?ということで、警察から逃げながら犯人捜しを始めます。

なかなか手の込んだ複雑な人間模様で登場人物も多く疲れますが、決してスーパーマンではなく、人間味あふれる泥棒が主人公で気楽に楽しめます。

★★☆

著者別読書感想(ローレンス・ブロック)

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愚者よ、お前がいなくなって淋しくてたまらない (集英社文庫) 伊集院静

2014年に単行本、2017年に文庫化された自伝的長編小説です。

と、言うことは、亡くなった前妻夏目雅子さんのことを「愚者」とは何事!とちょっと不審に思いながら読み始めました。

著者の自伝的小説と言えば、私も読みましたが「海峡」、「春雷(海峡 少年篇)」、「岬へ(海峡・青春篇)」の三部作が有名です。

タイトルにある愚者とは、もちろん若くして亡くなった前妻のことではなく、気の合った友人、スポーツ紙の競馬担当記者、弱小芸能プロダクションの社長、小説を書くように執拗に迫る出版社の編集者の三人のことを指しています。

妻の死で、酒とギャンブルに溺れていた主人公が、それら3人の友人と深く関わっていくことで、再生していく姿を描いています。

この著者の自伝的な話しを読んでいると、なんとこの人のごく近い周囲には死が満ちあふれているのだろうと思ってしまいます。もちろん本人の責任ではないのですけど、、、

最初は子供の頃、一緒にいた幼い弟が海で溺れて亡くなり、周囲の猛反対を押し切って結婚した夏目雅子、この小説に登場する上記の3人(生死がわからない人含む)や、応援していた年配の競輪選手、小説を書くきっかけとなった阿佐田哲也(色川武大)との出会いと死など、常に死がつきまとっています。

暗く重い内容が続きますが、今の著者を知っていれば、そうしたモヤモヤも我慢して読めます。

著者は昨年2020年にくも膜下出血で手術を受けましたが、予後は良さそうで、また「ノボさん 小説正岡子規と夏目漱石」(2013年)のような、明るく面白い小説を期待したいところです。

2019年10月前半の読書(ノボさん 小説正岡子規と夏目漱石)

★★☆

著者別読書感想(伊集院静)

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屍人荘の殺人 屍人荘の殺人シリーズ (創元推理文庫) 今村昌弘

2017年に単行本、2019年に文庫化された長編ミステリー小説です。著者の本は今回初めて読みますが、名前の印象から50~60代のベテラン作家さん?と思っていたら、まだ30代の新進気鋭?な作家さんでした。

この作品を原作として2019年に木村ひさし監督、神木隆之介、浜辺美波、中村倫也など出演で映画が、また同年に少年ジャンプ+で漫画が連載されています。

ミステリーの常道とも言える、隔離された山の中の旅館で合宿中だった学生たちの中で起きる連続殺人と、それだけに飽き足らず、テロ集団による野外イベントでの化学汚染で大量のゾンビが発生し、生き残った学生たちが追いつめられていくという荒唐無稽な内容です。

う~ん、鮎川哲也賞受賞や、本格ミステリ大賞受賞など、最近はこうした突拍子もない破天荒なストーリーがウケているのか!?って気もします。

確かについつい先を読ませる内容ですが、別にドキドキもしないし、感情移入などほど遠いし、人里離れた旅館とは言え、取引業者や通行人なども多いはずなのが完全に孤立していたりします。

さらに、なぜここにゾンビ、、、って、最近読んだ山口雅也著「生ける屍の死」や、スティーヴン・キング著「呪われた町」の中にもゾンビがゾロゾロ登場しています。鬼滅の刃に出てくる鬼に噛まれて鬼になるのもゾンビと似たようなものですね。

個人的には小説の中に、タイムスリップ(この小説には出てきません)とゾンビは飽きたから「もういいや~」って感じです。

最後の犯人捜しの謎解きがなかなか面白かったのが救いです。

★★☆

【関連リンク】
 4月後半の読書 ふりだしに戻る(上)(下)、極上の孤独、ゼロの迎撃、チェーン・ポイズン
 4月前半の読書 獄中記 煉獄篇、さよなら、ニルヴァーナ、邪馬台国殺人紀行、眠りの森
 3月後半の読書 証言拒否 リンカーン弁護士、コンビニ人間、官報複合体、レプリカたちの夜

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