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幸福寿命 ホルモンと腸内細菌が導く100年人生(朝日新書) 伊藤裕
この歳になると、健康本というかこうした健康や寿命などのタイトルについ惹かれて買ってしまいます。
頭のデキが違う著者自身、たぶん思うところがあって様々な決めつけで話は進められていきますが、正直「なに言っているかわからん」というのが私の頭の限界です。
「幸福」は「あいだ」にあると言われてなるほどーと思う人がどれだけいるのでしょうか。
とにかく「あいだ」が好きな方で、人間も「人」の「あいだ」と書くとか、もうわけわかりません。
確かに人の「幸福」という概念は難しく、「それって人それぞれに思うこと」であって誰かが「幸福でしょ?!」って決めつけるものではありません。
医者の立場からだと「健康ならば幸福でしょ?」ということなのでしょうけど、それなら障害者は幸福になれないの?って勘ぐってしまいます。
そしていきなり腸内細菌やホルモン、ミトコンドリア、遺伝子などの話が出てきてもついていけません。
「大便の半分は死滅した細菌」とか、決めつけと、エビデンスがハッキリしない単に自分自身が思っていること、思い込んでいることが多く、どうも話半分ぐらいで読む方が良さそうです。
それもあって結局私の理解力では「なに言っているかわからん」という結果になってしまいます。
★☆☆
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ゾディアック(ヴィレッジブックス) ロバート・グレイスミス
「ゾディアック事件」とは、1968年から1974年にかけてサンフランシスコ周辺で、ハッキリと判明しているだけで5名、疑わしいものを含めると10数名が殺害された連続殺人事件で、新聞社や警察に犯行声明文を送り、いわゆる「劇場型犯罪」のはしりとも言える未解決の事件です。
またこの連続殺人犯は、盗品や暴行などなにか目的があってのことではなく、ただ人殺しが自分の快楽を得る手段とするシリアルキラーという特徴があります。ターゲットは若い女性やカップルなどが多いですが、タクシーの男性運転手というケースもあります。
本著の原本(英語版)は1986年に出版されていますが、この日本語翻訳文庫本は2007年に発刊されています。
1970年前後というと、世界ではベトナム戦争が激しくなっていた頃で、日本国内では高度成長期の頃で、大阪万博(1970年)が開催されていました。
事件自体はアメリカ内でのことで、日本ではそれほど有名ではありませんが、その後の連続殺人事件やシリアルキラーと言われる殺人のための殺人事件が発生したときにはこの未解決事件が繰り返して比較するように登場します。
このノンフィクション作品を原作とする映画「ゾディアック」(2007年)を、「セブン」や「エイリアン3」などを監督したデヴィッド・フィンチャーが製作しています。
文庫本で594ページとかなり長編ですが、複数の事件の発生や、犯人からの手紙とそこに書かれていた暗号文の解読、担当刑事のインタビュー、被害者遺族や目撃者へのインタビュー、容疑者の友人へのインタビュー、容疑者の筆跡鑑定、犯行場所や殺害相手の類似性など様々な視点でひとつひとつ調査していくので膨大な時間と手間をかけています。
ジャーナリストが殺人事件を追いかけるノンフィクションで以前清水潔著「桶川ストーカー殺人事件」を読みましたが、日本の警察は部外者に対しては徹底的に隠すのに対し、アメリカの警察はかなりオープンで取材や調査にも協力的、記者の考えに対しても真摯に向き合ってくれるなど大きな違いがあることがわかります。
また事件発生当時には公開されていなかった犯人の手紙原本や手製爆弾の図なども、情報公開が許されたようで今回初めて本書で公開されていて、調べて初めてわかったことなども書かれています。
結局は2024年時点で犯人は特定されてなく、当時ゾディアックと思われた容疑者の自宅から決定づける現場から持ち去られていた被害者の持ち物などは見つかっていません。
著者が最終的に一番濃厚と思われる人物は、果たして、、、
なかなか興味深い事件調査報告と推理でした。
★★☆
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おもかげ(講談社文庫) 浅田次郎
巻末の解説にも書かれていましたが、著者の初期の作品で、映画化された「地下鉄に乗って」(1994年)と、直接的には関係ありませんが対となる作品とも言えます。
「地下鉄に乗って」が地下鉄を一種のタイムマシンに仕立て過去へさかのぼりますが、今回の作品では自分の出生の謎や見知らぬ母親との関係を夢の中で地下鉄を通して知ることになります。
私が仕事のため東京に生活するようになったのが1980年で(1970年代にも遊びで何度か来てはいましたが)、その時の銀座緯は全面黄色のボディで時々電灯がパッと消える仕様、丸ノ内線はこの小説でも出てくる赤色のボディに白のラインとシルバーの模様の車両でした。
そうした古い車両には冷房装置はついてなく、夏は窓を開けて走るのが普通でしたので、騒音がひどかったことが印象に残っています。
小説では主人公の生まれた頃(1950年頃)から、65歳になっている現代までの地下鉄の姿が出てきます。
65歳になり大企業の関連会社を定年で退職した主人公が、送別会が終わって地下鉄で自宅へ向かっている時に脳梗塞で倒れ、病院へ運ばれますが危篤状態でICUの中で眠り続けています。
身体は危篤状態ですが、意思はハッキリしていて、謎の女性達と街へ出掛けて食事をしたり、海辺を散歩したり、またICUで同じく危篤状態の老人と一緒に風呂屋へいったりします。
それらの人は誰?そして肉体から離脱した意識はどこへ向かうのか?ってところが「泣かせの浅田」の本領発揮です。泣きはしませんでしたが。
★★★
◇著者別読書感想(浅田次郎)
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野わけ(文春文庫) 渡辺淳一
舞台は京都の医療機関で、同施設で血液検査員として勤める主人公の独身女性と、妻帯者の上司との恋愛という定番ストーリーです。
デートの場所は南禅寺近くのラブホテルや、ドライブは大原を過ぎて途中越えで琵琶湖大橋といった1970年代のこれまた定番デートスポットです。
今でこそ、小説やドラマの中で男女の恋愛や不倫関係はほとんど読者や視聴者に与えるインパクトはないでしょうけど、この頃(1970年代)だと、まだ一般的には気軽に扱えるほどのものではなかったでしょう。
さらに、妻帯者の不倫相手の義弟とお見合いをしたりしている主人公よりさらにぶっ飛んでいる妹から、男をじらす恋愛のテクニックを伝授されるとか、舞台となっている閉鎖的な古都京都と対照的で、20年は先へ行っていそうな先進的な内容に驚きました。さすが女性誌non-noだけのことがあります。
その平凡パンチの女性版として1971年に登場した雑誌non-noですが、長引く紙媒体不況の中で今でもあるのかなぁ?と思って調べてみると、月1回発行(2010年頃までは月2回発行)で現在も健在です。
★★☆
◇著者別読書感想(渡辺淳一)
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1809
「月に1冊も読書しない」が6割超 進む読書離れ 国語世論調査(毎日新聞社)
同じ調査項目が設けられた08年度以降では最も多く、初めて5割を超えた。スマートフォンやネット交流サービス(SNS)の普及が原因とみられ、文化庁の担当者は「読書離れを顕著に示しており、国語力の養成に影響が出かねない」と危機感を示している。 |
「紙の書籍が売れないのは電子書籍に移ったからだ」という人も以前はいましたが、電子書籍は思ったほどには伸びてなく、紙あるいは電子を含めても読書する人自体が急速に減ってしまっているということです。
読書を教養の一環としてとらえていた書籍が大好きだった団塊世代を中心とする中高年以上の人たちが、高齢化のため読書する習慣が減ってきています。これは新聞購読者数の減少とも似ています。
趣味の世界は、様々に多様化していて、趣味や余暇の時間の奪い合いが続いていますが、その中でも圧倒的に上昇しているのがスマホを使ったSNSなどの時間です。
読書は、趣味や余暇の時間の過ごし方として、インドアの場面では長く映画やテレビ、ビデオ(DVD)などと覇権を争ってきました。
しかし、長時間見ることだけを強いられる映画や、テレビ局の質の落ちたお仕着せ番組を見せられるテレビは時間の無駄、行動や場所の制限、見たくないものまで見せられる苦痛などから敬遠されてきています。
テレビや新聞の既存メディアの衰退はもう何十年も前から言われ続けてきましたが、しかし少なくとも今の団塊世代のほとんどが世を去るまでは縮小しながらもしつこく生き残るでしょう。
読書については、すでに電子書籍や電子コミックなどが若い人の中では当たり前になりつつありますが、中高年以上にとっては読書と言えば紙の書籍というのが基本でしょう。
SDGsの観点から言えば、森林を伐採して作る紙の書籍よりも、電子データのほうが環境や持続性に向いていますが、文化的な側面からは、やはり紙とインクの香りがする書籍にこそ愛着がわきます。
なにか勉強をしようと思ったとき、新たな仕事を覚えようと思ったとき、キャリアアップを目指して資格を取るなどスキルアップしたいときは、ほとんどの場合、本を読む必要があります。
最近はそうした勉強用書籍も電子化されているものもあるでしょうけど、やはりジックリ読み込み、時には余白に書き込みをしながら学ぼうと思うと紙の書籍が好都合と思います。
そういう考え方や勉強法自体が古すぎると言われればそうなのかも知れませんが。
しかし職場でも、最先端のITを扱っている人でも、新しい技術や手法を学ぶときには分厚い専門書を手元に置いて時間があるときに熱心に読んでいるというのが実情です。
そういう紙の書籍でしか学べないことや、それが効率的という時が必ずあり、普段から紙の書籍を読み込むことに慣れていないと、その時になって苦労することになりそうです。
本を理解しながら読み進める速度は、電子化や紙の書籍に関係なく、やはり経験と読書量がモノを言います。つまり普段から文字をサラサラと読みながらインプットする訓練を積んでいないと、なかなかうまくいかないでしょう。周囲からは理解度が遅いと言われかねません。
そのためにも、普段からまずは軽いモノからで良いので漫画ではなく文字だらけの文章をできるだけ早く読む訓練を積んでおくことが必要なのです。
かと言っていきなり「新約聖書」や「相対性理論」を読んでも眠たくなるだけですから、まずは小説やビジネス新書レベルの読書を若いときから習慣づけしておくのが良いでしょう。
現在の「読書離れ」から起きることは、人は長々と書かれた文章を読まない(読めない)ことを前提に、すでにスマホなどで始まっていますが製品の「取扱説明書」は消滅していき、アーリーアダプターが自主的に作った「使い方動画」などがそれらに代わってくるのでしょう。メーカー側もそのほうが面倒がなくコストが下げられます。
やがてメーカー側も、誰も読まない文書や絵だけの取扱説明書でなく、動画やアニメを制作して「使い方はネットで見てください」というのが普通になっていくでしょう。
小説家と言われている人たちは今後は芸能人と同様に特定のファン向けの作品執筆だけとなり、ミリオンセラーや大ヒット作品はなくなります。小説執筆だけで食べていける作家は、昭和、平成の時代と比べて間違いなく減少していくはずです。
気の毒なのは法律家で、今のところ法律で使われる言葉や文章は、古い過去から積み上がってきたものが多く、言い回しや難しい用語などを勝手に書き換えてしまうわけにはいかず、古い因習に縛られた中でそれに慣れていくしかありません。条文や判例の文章に込められた深い読解力が必要なだけに読書が苦手という人には向かない仕事でしょう。
読書する人の減少で出版社は、新聞社と同様、厳しい冬の時代が続いていきます。時には大ヒットアニメやコミック、またノーベル文学賞受賞などで一時的に賑わうことはあるでしょうけど、長期的に衰退するのは避けられません。
その中から、画期的な発想の転換で、脱・出版を果たす出版社が出てくるでしょう。どういう形態になるのか?収益構造は?など、凡人の私には想像も付きません。単に「ネットに対応しました」というようなものでないことだけはわかります。
機械メーカーが農業を始めたり、家電メーカーが自動車の製造販売を始める時代ですから、なにが起きても不思議ではありません。
そしてもっと救いがたいのは書店で、この10年間で半分近くの書店がなくなっています。残った書店も書籍だけではない店舗へと変わらざるを得ない状況です。
消える書店 ネット通販拡大 電子書籍化など背景(NHK)
全国の書店や出版社などの業界団体が設立した「日本出版インフラセンター」によりますと、ことし3月時点の書店数は1万918店で、10年前と比べて、4600店あまり減りました。 |
そして名著の多い古典文学は今後も残るのか?と言うと、著者が亡くなってから70年以上が経過して著作権が切れているものは、青空文庫のような無料で読める電子書籍か、中古本で出回る程度で、収益化の見込みがない書籍に文化活動のためにと出版社が力を入れて販売することはありません。
紙の書籍が好きだった団塊世代がすべて75歳以上となり、余命が残り少なくなってきました。その世代は書籍を捨てるのには抵抗があるので、おそらく今でも自宅にはほこりをかぶった大量の書籍が押し入れの中に積まれているでしょう。
50~60年ほど前なら、遺品に大量の書籍があれば、図書館や学校に寄贈するというのが喜ばれ美徳として紹介されたこともありましたが、現在では古書を欲しがるところはどこにもありません。遺品整理をする遺族は、厄介物として捨てるしかないわけです。
昔なら親が残した書籍を子供が受け継いで読むこともありましたが、今ではその可能性はゼロに近く、捨てられた大量の書籍はミックスペーパーとして捨てられ再生紙に代わっていくしかないでしょう。
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1808
ヴェアヴォルフ オルデンベルグ探偵事務所録(中公文庫) 九条菜月
2006年の中央公論新社の新人賞「C★NOVELS大賞」でこの作品が特別賞(大賞は多崎礼著「煌夜祭」)になり作家デビューした方です。
したがって初出は2006年にC★NOVELSの新書として出版され、その後2013年に文庫化されています。
物語の舞台は20世紀初頭のベルリン、主人公は探偵事務所に勤める「人にまぎれている人でない者」という変化球です。
確かに西洋には古くからバンパイアや吸血鬼、ドラゴン、魔女など多くの「ひとでない者」の話がありますが、探偵ものの小説でそれらに出会うとは思いませんでした。
ま、奇想天外ながら、読めば読むほど味が出てくる深みのある作品で、デビュー前の新人作家が表に出すまでには多くの苦労や葛藤があったものと偲ばれます。
主人公以外にも、主人公を助ける「人間」の少年や、上司にあたる「人ではない者」の探偵事務所社長などにも魅力があり、時代や国が違えど違和感なくスラスラ読めて楽しめます。
この「オルデンベルグ探偵事務所録」シリーズの続編として「ヴァンピーア」、「ヘクセ」、「エルの幻想曲」とありますが、読みたいか?と問われれば、う~ん、、、どうでしょう、保留にしておきます。
★★☆
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草笛の音次郎(角川文庫) 山本一力
時代小説が多い著者ですから他にもいくつかの股旅小説はあると思っていましたが、意外と少ないようです。
しかし股旅と言えば欠かせない三度笠や道中合羽、葛籠(つづらこ)など、渡世人の姿形、しきたり、仁義のきりかた、言葉遣いなど、きっちりと説明がされていて楽しく読めます。
主人公は、東京浅草の貸元(賭博場の主)に属している若者で、千葉にある佐原(現香取市)にある兄弟分の貸元から香取神宮の祭りの招待状が届きますが、貸元の体調が優れず代わりに名代を出すことになり選ばれます。
江戸から一歩も出たことがない主人公が、佐原まで旅をして成長していくという物語ですが、当然順調にはいかず、盗賊に遭ったり、盗賊に一味と疑われ番所に投獄されたりと苦労が続きます。
しかし一方では、誠実な人柄が幸いして親切な人や、それぞれの有力者に気に入られ、旅の途中ながら弟分ができ、そしてどうにか佐原について名代の役目を果たし終えます。
クライマックスは、旅籠で襲ってきた有名な盗賊一味との決着で、晴れ晴れしくハッピーエンドに終わります。
主人公は鰻を食べると女を抱かずにいられないという体質があり、お色気もたっぷりの小説で、もしかすると男性向け週刊誌などに連載されていたのかな?と思ってしまいます。
★★☆
◇著者別読書感想(山本一力)
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自分をどう愛するか<生活編>幸せの求め方(青春文庫) 遠藤周作
著者が亡くなったのは1996年ですからもう28年が経っていますが、私が子供の頃には(大人向きの難しい小説はともかく)狐狸庵先生の「ぐうたら」シリーズや、インスタントコーヒーのコマーシャルで「違いのわかる男」として登場し人気だったことを思い出します。
元本が1982年の出版と言うことで、今なら「女性蔑視だ!」とか「パワハラでしょ?」っていう話しが本文中にいくつも出てきますが、一時代を築いた偉大な作家ということもあり、ご愛敬と言うことなのでしょう。
文末には「今日の観点から見ると一部差別的ととられかねない表現がありますが・・・」と出版社のエクスキューズが書かれています。
著者が生きた戦中・戦後の昭和時代の価値観が際立っているので、21世紀の今読むと「ちょっとなぁ」という部分と、普遍的な思想や考え方で「なるほど」と思える点が混在しています。42年の月日でこれだけ社会は変わるのだと言うことが実感できました。
もっとも当時、比較的若い人向けに書かれたエッセイですので、1982年当時の私は社会人になりたてという、ちょうどこの本の想定される読者だったと思います。
★☆☆
◇著者別読書感想(遠藤周作)
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新月譚(文春文庫) 貫井徳郎
比較的多作の著者の小説は数多くありますが、私は過去に13作品だけを読んでいて、作品に当たり外れがない作家さんと思っていて、どうして直木賞がとれないのか不思議(過去この作品を含め4回候補にあがっている)な作家さんのひとりです。
タイトルの「新月」は、「そこにあるはずだけど見えない月」という意味を、顔の整形をして、もはや以前の顔をすっかり変えてしまった女性主人公が、昔の自分を新月に見立てたものです。
一般の若い女性が顔を整形してすっかり変えて絶世の美女に生まれ変わるストーリーは、百田尚樹著の「モンスター」(2010年)にもありましたが、なにかありそうであり得ない感じです。
頭の弱い小金持ちの女性が、なにも考えず、なにかに執着して整形を繰り返すというのならよくあることかも知れませんが。
また小説家を主人公にする手法は、売れっ子の作家さんからすると一番身近でよく知っている職業で、出版社や編集者との関係などは勝手知ったることを書けば良いだけなので、いかにもお手盛りというか物語のお手軽さは拭えません。自伝的な小説ならばそれもやむを得ないのですが。
著者は多作ながらも、テーマが多岐に渡っているのが素晴らしく思っているだけに、身近な話題ではなく、調査や視察、ヒアリングなどの苦労が偲ばれる作品を期待してやみません。
★☆☆
◇著者別読書感想(貫井徳郎)
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1806
老人をなめるな(幻冬舎新書) 下重暁子
本著は2年前の2022年出版のエッセイで、健康でアクティブな著者が独自の視点で、世の中には高齢者のネガティブな報道や話題が多い中、それを逆手にとった老人賛美の内容です。
著者の主張には賛成するところと、いやいやそれは違うでしょう?と思うところが混在しますが、いずれも高齢者になって初めて理解ができる点で、うなづける点が多くあります。
例えば、すでにある程度の蓄えがありながら、いくつになっても現役で働き続けることを善とする著者の考え方には、若い人の邪魔になるだけのわがままで自己中心的な高齢者が多い中、賛成しかねるところですが、高齢者の交通事故ばかりマスメディアは取り上げるけど、事故率で圧倒的に多いのは若者であって、高齢者が増加しているので件数こそ増えているものの、高齢者の事故率は昔からほとんど変わりがないという事実などは賛同できます。
断捨離に対してもネガティブな思いがあるようですが、少し前に読んだ五木寛之著「捨てない生きかた」にも同じようなことが書かれていました。
どうも断捨離は富裕層の高齢者には不評のようです。なかなか買えない、買っても置く場所がない普通の年金暮らしの高齢者は次々と不要なものを断捨離せざるを得ないのが現実です。
全般的には高齢者あるあるで、高齢者にとってはあらためて納得できる話が多く、ためになるというより思ったことを文章で思い出させてくれた、代弁してくれたという感じになるでしょう。
ただ人生を順風満帆に送ってきた成功者であり、富裕層ゆえのやや上から目線の独善的な話しにはちょっとガッカリするところもあります。
★★☆
◇著者別読書感想(下重暁子)
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パラドックス13(講談社文庫) 東野圭吾
宇宙のブラックホールの影響で、ある日時に13秒間消滅する事態を物理学者が発見しますが、いったい何が起きるかわからないので、政府は国民には知らせないでやり過ごす策に出ます。
その13秒間には危険な勤務をしないように自衛隊や警察に通達しますが、犯人逮捕の現場にいる警察官にとって、その逮捕をするチャンスを逃すわけには行かず行動に移したところ、犯人から発砲を受けます。
そして気がつくと、天変地異が繰り返され人がほとんどいなくなった東京で、少数の訳ありな人たちと共にサバイバル生活が始まります。つまり、ここにいる人たちは、別の次元に迷い込んでしまったということです。
サバイバルに詳しい人が読めば、登場人物達が生き抜くためにいかにダメダメな行動ばかりをしているかというのがわかりますが、なにも情報がなく、いきなり頼れるものがなくなったときに、冷静にまともな精神状態ではいられないだろうということで、混乱やひどい対応にも仕方がないでしょう。
アメリカ映画で「アイ・アム・レジェンド」など地球滅亡で生き残った少数の人間がサバイバルをするものや、タイムマシンで過去や未来へ行ってサバイバル、何百年ぶりに地球に帰還したら猿が支配していたというものはありましたが、異次元へ飛ばされ、そこにある人や動物だけがいなくなったまったく同じ都市の中でサバイバルというのはあまり聞かないです。
エンタメとしては自分ならどうするだろう?とか考えながら、たいへん面白く読めました。異次元の東京が壊れていくシーンをSFXやVFXで工夫すれば映画化も十分可能でしょう。
★★☆
◇著者別読書感想(東野圭吾)
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顔をなくした男(上)(下)(新潮文庫) ブライアン・フリーマントル
そのシリーズ15作目が本作で、そのひとつ前の14作目「片腕をなくした男」と、あとの16作目「魂をなくした男」が連続した三部作となっています。
今回三部作の真ん中から読んでしまい(読み始めるまで知らなかった)、やや最初のうちは以前の活躍が話に出てきてもよくわからず苦心しましたが、なんとなくわかってきてからは順調に読み進められました。でもやっぱり14作目から読む方が良さそうです。
ストーリーは、国内の治安維持を行うMI5と国外で諜報活動を行うMI6との確執と権力争いなどが中心で、そうした中で、ロシアに残してきたMI5の主人公の妻と子を英国に連れ出す作戦と、同時に秘密裏でお今合われているロシアの高官亡命作戦の二つが展開されるというものです。
外国にある英国大使館の中で起きた犯罪は外国にあるとは言え大使館の敷地内は英国領と同等と言うことで国内担当のMI5に調査を手動する権利があり、同じ外国の大使館の中でMI5とMI6が同居し、時には協力し合ったりだまし合ったりするという関係があるのが面白かったです。
主人公のMI5の諜報員は、関係の良くないMI6はもちろん、同じMI5のメンバーも信用せず、独自の判断と行動でこの世界を生き抜いてきましたが、今回はMI6に囮として利用され、最後には付け狙われて暗殺されようとします。
最後は、主人公がピンチに陥りロシア側に捕まってしまうところで終わり、以下次号に続くという感じです。やっぱり最初から3部作を購入しておいて、順番に読まないとストレスが溜まってしまいます。
★★☆
◇著者別読書感想(ブライアン・フリーマントル)
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京の怨霊、元出雲 古事記異聞(講談社文庫) 高田崇史
本来シリーズものは順番通りに読むのが正しい読書法ですが、1作目、2作目、そして先に第4作を読んでいて、この3作目が最後になってしまいました。ま、あまり気にするほどは前巻から持ち越された精緻なミステリーではないので大丈夫です。
主人公はシリーズ共通で東京の大学院生で民俗学研究室に属し、出雲について研究しています。第1巻では出雲大社を中心に出雲地方を、第2巻ではたたら製鉄などが有名な奥出雲へ、この第3巻では京都に「出雲」があると教わりフィールドワークでやってきます。
京都と出雲の関係が現在でもよくわかる場所として、京都府の亀岡市には地元民ならよく知っている「出雲大神宮」があり、京都市内には「出雲路橋」という加茂川にかかる大きな橋があります。
そしてその橋の近くに小さな「出雲寺」や「出雲路幸神社」、高野川の上流八瀬近くに「出雲高野神社(崇道神社)」という寺社があるというのはほとんど知られていないでしょう。
また出雲路橋からも近い葵祭で有名な下鴨神社境内に出雲井於神社((いずもいのへのじんじゃ、別名比良木神社)というのがあり、こちらにも古代出雲の痕跡が残されています。
そしてその出雲と京都の関係は?ということがこの歴史ミステリー小説では最大のテーマですので書きません。面白いですよ~
そしてこのシリーズの「主人公が現れる場所には死体あり」で、今回も下鴨神社境内で死体が発見され、その謎に関わっていくことになります。
シリーズは、この次に奈良を舞台にした既読の4作目「古事記異聞 鬼統べる国、大和出雲」、そして現在はまだ文庫化されてなく新書版ですが、シリーズ最終作品?の「古事記異聞 陽昇る国、伊勢」が刊行されています。
個人的には、出雲へ旅する前に「出雲」のことがわかりそうな小説を探しこれを見つけ読んでみたらすっかりこのシリーズにはまってしまいました。
しかし古代天皇や神々の名前は複雑で覚えきれず、著者の言わんとすべきことが理解できたとは言えません。しかし女子大学院生を主人公にして、難しいことをわかりやすくして書かれていることは救われます。
★★☆
◇著者別読書感想(高田崇史)
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1804
捨てない生きかた(マガジンハウス新書) 五木寛之
確かに高齢になるほど昔の物不足の記憶や、家庭でも学校でも教え込まれて身体に染みついている「モノは大事に長く使う」という思想があります。
前期とは言え高齢者に入っている私も、子供の頃からの習性で、買い物をしたときにもらった大きな紙袋や、通販で送ってきた外箱の段ボール箱などなかなか捨てられません。あとは購入した書籍を捨てたり売ったりすることもできず、部屋には3千冊を超える書籍が山になっています。
したがって、この「捨てない生き方」は、概ね60代以上の、まだ日本が貧しい時代を経験してきた人にとっては普通の考え方で、そのうまい理由付けを著者がいろいろとしてくれているわけです。
したがって、この思想は私にとってはよく理解ができるし、実際に実践している生き方でもあります。
しかし効率的で合理的な生き方や、コスパ重視が尊重される今の風潮の中で生きている若い人達には、こうした過去の役に立たない遺物を大事にするという考え方や、使わないモノを長く所有していることの意義についてなかなか賛同は得られなさそうです。
その辺りはやはり世代間格差があるように思えるのと、家電一つとっても昔のように修理すれば30年50年が普通に使えたものが、今はそれこそ耐久性や満足できる性能が期待できるのは5年とか10年ぐらいで、海外生産でブラックボックス化されていて修理もできない製品が多く「捨てざるを得ない生き方」となっています。
「5年で陳腐化するなら借りれば良いか」ってことです。
あとは、著者のようにガラクタでもいっぱいためておける広い家に住んでいるとそれが可能でも、地方から都会に出てきて狭い住居に住んでいると、やはり「捨てざるを得ない生き方」を選ぶことになります。これは所得格差の問題でもありそうです。
★★☆
◇著者別読書感想(五木寛之)
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森へ還れ コロナからの警告(文芸社セレクション) 山田博愛
2019年暮れ頃から中国で広がり始めた新型コロナウイルス感染者は、2020年には日本の各所でも感染者が増え始め、直前まで元気だった有名人がそれによって急逝したことで一気に恐ろしい病気と認知されるようになります。
主人公は、著者と同様(というか分身)、岐阜の中山間地で開業する医師で、都会で拡がるコロナ感染者がなぜか岐阜の中山間地ではいつまで経っても感染者は現れず、もしかするとこの地域の森には新型コロナウイルスの感染力を弱めるなにかがあるのではないか?と考え始めます。
岐阜の美濃と飛騨の境あたりの山はヒノキの産地で、同じく台湾ヒノキの産地でもある台湾でも感染者が少ないのはなにか共通する点があるのではと仮説を立てていきます。
そしてヒノキの成分を調べてもらうために大学へ依頼したり、テレビに出演したときにその「根拠はないけれど」と前置きをしながらも、仮説を披露して話題になっていきます。
果たして、その仮説は証明されるのか?ってところがクライマックスへとつながっていきますが、やや話は飛躍し、スピチュアルな展開になっていきますが、これも小説だからと許されるのでしょう。
結局は、新型コロナに対する特効薬や、感染防止の決定打というものは未だに開発されていませんが、様々な研究や、この小説の主人公のように、わずかな可能性であってもそれを突き詰めていく人が何人も出てくるからこそ、細菌の一種アオカビからペニシリンなど抗生物質を発見したフレミングなど人類の救世主が出てくるものです。
かなり実際に起きたことを元にして書かれているようで、面白く読めました。
★★★
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みんなで一人旅(集英社文庫) 遠藤彩見
本著は2020年に文庫書き下ろし作品として出版された短篇小説集で、旅と著者がお得意の食をうまくミックスした内容のものが多いです。
短篇は「男二人は聖地を目指す」「みんなで一人旅」「癒やしのホテル」「空飛ぶ修行」「氷上のカウントダウン」「誰も行きたがらない旅」「幸せへのフライトマップ」の7編でそれぞれ独立した作品です。
文庫のタイトルにもなっている「みんなで一人旅」は、一人旅の客を集めた海外ツアーの話しで、個人的には私は気楽で自由な一人旅が好きで子育てが終わってからはいつもそうしているのですが、この小説では「一人旅」はあまり前向きとは言えないなにか事情があって一人旅にせざるを得ない寂しい雰囲気があるのがやや不満なところです。
一人旅が好きなのでこのタイトルに惹かれて買ったのに、それが短篇の一つだとあとから知ってややガックリしました。
その他では、通常は「マイル修行」とも言われる目的地ではなく、上級会員になるためマイルを貯めるために飛行機に乗り続ける「空飛ぶ修行」など、昨今の数円のポイントのために何十枚もポイントカードを財布の中やスマホに持っている浅ましい日本人の姿と重なって笑えます。
★★☆
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その青の、その先の、(幻冬舎文庫) 椰月美智子
今回の作品は2013年に単行本、2016年に文庫化された青春群像というか高校生男女を中心とする柔らかな物語です。
主人公の女子高生の彼氏が大きなバイクに乗っているということだったので、「これはきっと事故を起こして亡くなるのだろう?」と想像していましたが、半分あたって半分外れ、亡くなるという最悪の事態は免れました。
自分が高校生だった時には、スポーツ万能でイケメン、読者の推薦で女性週刊誌にも取り上げられたことがある同級生がバイク事故で卒業間近に亡くなったことがあり、それを思い出しました。今も昔もティーンのバイク事故は多いので容易に想像ができました。
かと言って悲しい物語ではなく、主人公やその友人達は前向きにそれぞれの道を生きていくという爽やかな内容で、やはり若者向けのキラキラした青春小説だなぁというのが感想です。還暦過ぎたオッサンが読むにはまぶしすぎます。
★★☆
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