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935
精霊の守り人 (新潮文庫) 上橋菜穂子

1996年に発表されたファンタジー小説で、その後「闇の守り人」「夢の守り人」など「守り人シリーズ」として拡がっていく元になる小説です。また今年2015年の本屋大賞に輝いた「鹿の王<鹿の王> (角川書店単行本)」の著者でもあります。

考えてみると直木賞や芥川賞というのは年2回選考会があり、しかも複数名の同時受賞もあります(受賞者なしもある)ので、平均すれば年に2~3名ずつが受賞していることになりますが、本屋大賞は原則年に1名だけなので、こちらのほうが受賞するのが難しい賞となっています。

それだけに価値も高いかな。でもそのうち本屋大賞も、より商業的になってくれば、年2回の開催とになったりするのかも。

さて本題に戻ると、この作品を原作として過去にはラジオドラマやアニメとして放送がされましたが、来年2016年から3年に渡って『放送90年 大河ファンタジー 「精霊の守り人」』として実写ドラマが放送される予定です。

主演となる女用心棒バルサ役は綾瀬はるかです。どうしてもあの鉄砲を構える勇ましい八重の姿がダブってしまいそうです。

ストーリーについてはネタバレするとアレなので、こうした小説の場合あまり触れない方がいいのでしょうけど、大ざっぱに書くと、架空の国の物語で、精霊の卵が身体に宿ったのため、国王から抹殺されそうになった第二王子を守るために、女用心棒の主人公が王妃に雇われて、卵を食べる魔物や王子を取り戻そうとする追っ手と戦って100年に一度現れるという精霊の卵の真実を明らかにしていくというもの。

ま、話の展開的には児童小説とも言えるけれど、主人公が30歳になる成熟した女性ということで、大人が読むことを想定して書かれているというのがわかります。児童文学なら主人公は子供だったり子供の面倒を見る先生だったりしますので。

いずれにしても、本を読むことで「ファンタジーに思いを寄せたい」、直接的に言えば「現実から逃避をしたい」って思う人には、ル=グウィン著「ゲド戦記」、J.R.R.トールキン著「指輪物語」、C.S.ルイス著「ナルニア国物語」などの超大作にはちょっと尻込みする人でも、この1冊なら十分に楽しむことができるでしょう。

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国家の闇 日本人と犯罪<蠢動する巨悪> (角川oneテーマ21) 一橋 文哉

闇に消えた怪人―グリコ・森永事件の真相」や「宮崎勤事件―塗り潰されたシナリオ」など社会を騒がせた重大事件などを深掘りしていったジャーナリストが書いた作品で、2012年に発刊されています。

この本ではオウム真理教事件、収賄汚職、大疑獄事件、ロッキード事件、グリコ・森永事件、赤報隊事件などの犯罪を通して見えてくる犯罪者の心理、犯罪者や悪徳政治家の行動、それに対する警察や検察、骨抜きにされてきたマスコミ、そして洗脳される人達など過去の犯罪と謎の総まとめといったところでしょうか。

また、新書らしく、著者の単行本や文庫のPRがあちこちに登場し、それらの紹介とPRのために書かれたって感じもします。「この事件については詳しくは拙書○○に」っていう、ちょっと嫌らしい感じですが最近の新書ではそれが当たり前なのかも。

ザッと目次を書いておくと、
 序章 巨悪は永遠に眠らない(金丸事件など政治家と金の問題)
 第1章 カルトに群がる亡者たち(国際武器商人とオーム真理教)
 第2章 国際謀略組織の犯罪(金大中事件、下山事件、三鷹事件など)
 第3章 ジジババ喰いのマニュアル(豊田商事事件~ライブドア事件~振り込め詐欺)
 第4章 劇場型企業テロの源流―グリコと赤報隊・悪の連鎖(闇社会のヒットマン)
 ※( )内は主な概要

古い話が多いものの、また内容がどこまで信用できるかはさておき、かなり深い闇の話しがこれでもかって書かれていて、著者の身を案じます。

例えば、自殺とされた下山事件は決して自殺ではないとか、ライブドア事件で取締役だった野口英昭が沖縄のカプセルホテルで不審死を遂げ、すぐに自殺とされた件も口封じだったとか、警察庁長官狙撃事件やオーム真理教の村井秀夫幹部が刺し殺された事件、また赤報隊事件など未解決事件には闇のヒットマンの存在など。

だからということではないのでしょうけど、一応著者名は本名ではなくペンネームですが、最近では特に本名を隠しているわけではなさそうですね。

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ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫) 松岡圭祐

「千里眼シリーズ」などで有名になった作家さんで、「催眠―Hypnosis」や「千里眼」「万能鑑定士Qの事件簿」などは、テレビドラマや映画にもなっています。

この小説はそうしたサイコティックや心理学テーマを扱ったものではなく、東京ディズニーランド(TDL)で働く派遣バイトを主人公とする青春ドラマって言うか、ディズニーの舞台裏と雑学を楽しめる小説です。

TDLはキャラクター管理や名称使用にやたらと決まりが厳しくてうるさいところなのですが、こうしたキャラクターの名称をタイトルにした小説が出るとはちょっと驚きでした。

また話しの中身も、架空の運営会社ということになっているにしろ、TDLの仕事の裏側や、権力を持って威張り散らす制服組の正社員と、バイトや準社員という非正規社員との関係や心の葛藤などを描いているのも、よくクレームつけられなかったな?って思います。

当然、小説ですから、架空の話しとして読まなくてはいけませんが、しかしところどころに事実も含まれていそうで、ディープでない普通のディズニーファンからすれば、楽しいTDLの裏側ではこんなに厳しい管理やゲストのためにキャストが努力をしてくれているのだってことがわかり、キャストやキャラクターを見る目がもっと優しくなりそうです。

私はと言えば、TDLが開設されたのが1983年、すでに社会人になってからで、特にデートとかで利用したことはなく、結婚して子供ができてから、数回連れて行ったぐらいで、さして興味も関心もありません。

とは言え、行くとそれなりに現実から離れられて、夢があって、気持ちが高ぶるのはやはりそうしたキャストの面々が来場者を楽しませるために努力奮闘しているのだなぁって思わずにはいられません。

著者別読書感想(松岡圭祐)

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きみはポラリス (新潮文庫) 三浦しをん

2007年に単行本、2011年に文庫化された短編小説集です。まったく事前の情報なく読みましたが、どうも片想い、純愛、裏切り、禁断の愛、同性愛、偏愛など様々な愛の形を短編にまとめたものでした。

著者の作品では「まほろ駅前多田便利軒」「神去なあなあ日常」「風が強く吹いている」「舟を編む」などいくつか読んでいて、あまり外れのない、面白い作品が多いので、特に考えず手に取りました。

あとタイトルの「ポラリス」っていう響きがなんとなく好きで、意味はこぐま座にあるいわゆる北極星ということですが、不動の愛とその周辺を回る様々な人間模様ということを表しているのかなとちょっと感じた次第。

その短編作品は「永遠に完成しない二通の手紙」「裏切らないこと」「私たちがしたこと」「夜にあふれるもの」「骨片」「ペーパークラフト」「森を歩く」「優雅な生活」「春太の毎日」「冬の一等星」「永遠につづく手紙の最後の一文」の11編からなっています。

ま、個人的な感想で言えば、この作家さんは短編よりも前述の中・長編小説のほうがいい感じです。雑誌などの依頼でこうした一話完結スタイルの短編を求められることが多いのでしょうけど、長編がうまい人の作品は、やはり長編をちゃんと選んで読むべきだったかも。

著者別読書感想(三浦しをん)

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イニシエーション・ラブ (文春文庫) 乾くるみ

著者は1998年にデビューし、比較的軽く若い人に人気の恋愛やミステリーをテーマとした繊細な小説を多く書いている作家さんで、ペンネームからすると女性だとばかり思っていたら、なんと!ひげ面の堂々とした体格の男性なんですね。

この小説は「塔の断章」に続く「タロット・シリーズ」として、2004年に刊行され、この作品を原作として、今年2015年には堤幸彦監督、松田翔太、前田敦子らが出演する映画にもなっています。

内容は昭和のバブル景気の中、静岡に住む理系の大学生の主人公をキーとして、合コンで知り合った女性との恋愛小説として進んでいきます。

大学生が合コンで知り合った女性との恋愛がテーマの小説と言えば、少し前に読んだ吉田修一著「横道世之介 (文春文庫)」を思い出しましたが、双方ともにハッピーエンドではないという共通項があるものの、その本質は大いに違っています。

この小説、しっかりと読んでいると、最後の一言で、「え?」って、再び前に戻って再読せずにはいられないという仕掛けがありますので、ストーリーは書きませんが、この不思議な仕掛け?を映画ではどのように表現したのかちょっと興味があるところです。

こうした普通の小説の中に、ミステリー的というか、仕掛けをするっていうのが、流行なのかそうかわかりませんが、真梨幸子著の「殺人鬼フジコの衝動」でもそうでしたが、深い洞察力と想像力を働かせないとちゃんと著者の思惑を理解できない作品は、読む側としてもしっかりと読んでいないと気がつかないこともありそうです。

小説を読むって言うのは言わば頭をリラックスさせたい時なので、個人的にはこのような凝ったややこしい小説はあまり好きではありません。


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932
少し前に「お薦めの面白い小説(国内本) 」を書きましたが、その続きで今回は翻訳小説をあげておきます。

細かくカウントしたわけではありませんが、蔵書3000冊の内、およそ8割が小説で、その小説の中の1/4ぐらいが翻訳小説です。つまりその数600冊の中から選んだ48冊(作品)です。順番は著者名の50音順です。

国内の小説の時にも書きましたが、決して他の評判が高いとかで選んだのではなく、自分が読んでみた中で、面白かった、感動した、長く記憶に残ったというのが選択理由で、個人的な感覚ですので異論・反論は受け付けておりません。

ロシア皇帝の密約 ジェフリー・アーチャー
チェルシー・テラスへの道 ジェフリー・アーチャー
警察署長 スチュアート・ウッズ
ブラック・ダリア ジェイムズ・エルロイ
変身 カフカ
冷血 トルーマン・カポーティ
異邦人 カミュ
ナイロビの蜂 ジョン・ル・カレ
アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス
デカローグ クシシュトフ・キェシロフスキ/クシシュトフ・ピェシェヴィチ
アトランティスのこころ スティーヴン・キング
スタンド・バイ・ミー スティーヴン・キング
夏草の記憶 トマス・H・クック
緋色の記憶 トマス・H・クック
過ぎ去りし日々の光 アーサー・C・クラーク
グランド・バンクスの幻影 アーサー・C・クラーク
ライトニング ディーン・R・クーンツ
ウォッチャーズ ディーン・R・クーンツ
パイレーツ マイクル・クライトン
愛国者のゲーム トム・クランシー
フランチェスコの暗号 イアン・コールドウェル/ダスティン・トマスン
蒼穹のかなたへ ロバート・ゴダード
ナイトホークス マイクル・コナリー
ある微笑 サガン
シンプル・プラン スコット・スミス
チャイルド44 トム・ロブ・スミス
大いなる眠り レイモンド・チャンドラー
カンタベリー物語 チョーサー
罪と罰 ドストエフスキー
復活 トルストイ
夏への扉 ロバート・A・ハインライン
マルタの鷹 ダシール・ハメット
狩りのとき スティーヴン・ハンター
初秋 ロバート・B・パーカー
雨の朝パリに死す F・スコット・フィッツジェラルド
THE DECEIVER1騙し屋 フレディック・フォーサイス
アフガンの男 フレディック・フォーサイス
鷲の翼に乗って ケン・フォレット
007/カジノ・ロワイヤル イアン・フレミング
八百万の死にざま ローレンス・ブロック
車輪の下 ヘルマン・ヘッセ
O・ヘンリ短編集 O・ヘンリ
卵をめぐる祖父の戦争 デイヴィッド・ベニオフ
海流の中の島々 ヘミングウェイ
さむけ ロス・マクドナルド
失楽園 ミルトン
メービウスの環 ロバート・ラドラム
ミスティック・リバー デニス・レヘイン


和書と同様、古いものが多く、すでに絶版本もあるかも知れませんが、逆に最新版ではないだけに、うまくすればブックオフなどで100円で購入することもできますので、お手軽でしょう。

  ======

話は変わりますが、このまま蔵書を保管しておくか、あるいはどこかへ売っぱらうか、それとも寄付するかボチボチと考えています。

子供達が独立してくれて部屋が空くか、それとも今よりもっと広い部屋に住めると、そのまま置いておけるのですが、いずれもすぐにかないそうにないので、本がそろそろ生活の場にまであふれ出して邪魔になってきました。

なんでも多くの公立図書館では古書の寄付が多く集まりすぎて、闇雲に寄付されるのは嬉しくないようなことをニュースでやっていたので、ここは面倒がない古書屋さんに来てもらって一気に引き取ってもらうのがいいのかも知れません。

色が変色してしまって値段が付かないような古い本も多いのですが、それはそれで無料で引き取ってもらえるならヨシとせねばなりません。

ミカン箱ぐらいの段ボール箱1箱に詰めると文庫本で100冊ぐらい、単行本だと40冊ぐらい入りますので、平均して70冊詰められると仮定すると、3000冊(約1.2トン)全部を段ボール箱に詰めると43箱(1箱28kg)となります。

一度に売っぱらうのが半分だとしても、買取業者さんはトラックで来ないと一度では運べなさそうですね。

23年前に今の家に引っ越ししてきた時、やはり本だけで段ボール箱20箱ぐらいあり、引っ越し業者のアルバイトのお兄さんが「いったいどれだけあるの、このクソ重たい箱」とうんざりしながら愚痴ってました。そうなんですよねぇ、まったく迷惑な重さと量です。


【関連リンク】
920 お薦めの面白い小説(国内本)
886 リス天管理人が選ぶ2014年に読んだベスト書籍
808 ロバート・B・パーカー「スペンサーシリーズ」全巻まとめ
784 リス天管理人が選ぶ2013年に読んだベスト書籍
676 2012年に読んだ本のベストを発表
509 本屋大賞ノミネート作品について


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とせい (中公文庫) 今野敏

著者は大学在学中の1978年に作家デビュー、その後はサラリーマン生活を送るもすぐに辞めて作家と、大学時代から始めた空手に専念というちょっと変わった経歴の持ち主です。著書の多くは警察事件ものですが、サイキックやSF的な小説もあります。

著者の作品で私が過去に読んだ4冊「隠蔽捜査」「朱夏―警視庁強行犯係・樋口顕」「ビート―警視庁強行犯係・樋口顕」「リオ―警視庁強行犯係・樋口顕」はいずれも警察小説です。

今回のこの小説は警察モノではなく、タイトルからもわかるようにヤクザ稼業を描いたもので、ストーリーはひょんなことからつぶれかかっている総合出版社の経営をすることになった弱小ヤクザ組織が、獅子奮迅の働きで出版社を蘇らせていくという、ま、ありきたりと言えばそのような内容です。

ヤクザが介護ヘルパーとして老人ホームで働いたり、ヤクザのイメージアップのために広告代理店が関わったりするコメディタッチのこの手の小説がすでにあり、こうした内容はもはや珍しくもありませんが、確かに出版社とヤクザ稼業とは案外相性がよいのかも知れません。

つまり週刊誌グラビアに使う元有名アイドルの「脱がせ屋」、関西のヤクザ同士の抗争裏話、ブラックな芸能プロ所属のタレントへのインタビューなど、出版社が望むものをヤクザがコネと脅しを使って紹介することで、うまく手に入れられそうです。素人っぽいちょっと安易な考えではありますが。

小説では、他に出版社の再生と並行して、本来のヤクザ稼業である技術力はあるけど需要が減少して運転資金を闇金から借りていた倒産間際の町工場の高利貸しトラブル解決や、同業者がフロント企業を通じて合法的なしのぎ稼業の販売ノルマに汲々している姿など、コミカルに書かれています。

なお、この「とせい」の続編?と言える「阿岐本組任侠シリーズ」として「任侠学園」(2007年)、「任侠病院」(2011年)がすでに発刊されています。タイトルを見ればすぐにピンときますが、この作品と同様、ヤクザが学校や病院の経営を立て直すっていう感じなのだろうと思います。

著者別読書感想(今野敏)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア) パウロ・コエーリョ

著者はブラジルの作家で、この本は1988年に発表され、世界中に拡がった有名な小説です。原題はポルトガル語で「O Alquimista」。アルケミストとは直訳すれば錬金術師という意味です。

特になにも事前情報なしにしばらく読むと、主人公は少年で、これは「星の王子さま」のような児童文学書なのかな?と思いましたが、どうもそうではなさそうです。

ストーリーは、牧師になるため神学校に通っていたスペインはアンダルシア地方の少年が、「旅をしてもっといろんなところをみてみたい」と親の反対を押し切り、あちこちを旅する羊飼いになります。

そしてある廃れた教会で野宿していると、二日続けて同じ夢を見ます。その夢のことをジプシーの老女に夢診断してもらうと、ピラミッドの近くで宝物を発見すると予言され、飼っていた羊を売って渡航費を作り、単身海を渡りアフリカへ向かいます。

しかしピラミッドのある街へ行くにはサハラ砂漠を横断して行かねばならず(上陸したのは西海岸モロッコ付近?)、その旅のガイド役を探していたところ、地元の少年に有り金全部を奪われてしまうことに。

お金をなくしたために、商売で身を立て、その他いろいろなことがありつつ、お金を作り、当初の予定通りにピラミッドへ向かう途中の砂漠のオアシスで、タイトルにもある錬金術師と出会い、そこでまた様々な試練を乗り越えピラミッドへたどり着くという物語。

「大切なのはお金ではない」とか「希望を持ち努力することは成功につながる」や、「前兆を知りそれをを逃すな」など教訓めいた話しが盛りだくさんあって、道理で世界中でベストセラーになった訳です。

著者別読書感想(パウロ・コエーリョ)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫)  高田 郁

私とは年齢で2歳違いの著者が時代小説家としてデビューしたのは2008年の短編集「出世花」で、まもなく50歳になろうかという時ですから20代でデビューする作家も多い昨今では結構遅咲きだった方です。

この小説は2009年に単行本、2010年に文庫化された小説で、江戸時代に大坂にあった寒天問屋の商人の話しです。知りませんでしたが、昨年2014年にはNHK総合テレビの木曜時代劇枠でドラマが放送されたそうです。

脱藩して流浪中の侍の父とその子(主人公)が大坂の街を歩いていたとき、子供の目の前で父親が敵討ちに遭って斬られてしまい、そこを通りがかった寒天問屋の主に銀二貫で救われます。

父親は亡くなり、他に身寄りがなかったため、救った大坂商人の主が面倒を見ることとなり、商人(あきんど)魂を叩き込まれ、様々な辛苦を乗り越えて成長していく姿を描いています。

タイトルの銀二貫とは、父親が斬られた際に、寒天問屋の主人が焼けた天満宮へ寄進するために持っていたお金で、機転を利かせてそれを父親を斬った侍に渡すことで、子供を救うために使いました。

その父親を斬った侍に渡った銀二貫が終盤でなにに使われることになったのか判明することになりますが、それはこの本を読んだ人だけのお楽しみと言うことで。

なにか、2002年の直木賞に輝いた山本一力著「あかね空」をちょっと思い出しました。「あかね空」は江戸に出てきた京都の豆腐職人とその息子達の話しですが、どちらも関西の職人と、商売が前面に出ていて、苦労はいとわず、他人には優しく、絶望状態の中からでも、信念を曲げずに努力していくと報われるという、文科省が喜びそうな健康的サクセスストーリーです。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) 窪美澄

本作品は2010年に発刊され、第24回山本周五郎賞を受賞し、2011年の第8回本屋大賞では第2位に輝いた作品です。また2012年にはタナダユキ監督、永山絢斗、田畑智子らの主演で映画化もされています、見てませんが。

内容はそれぞれに主人公が変わる連作短編集となっていて、「ミクマリ」、「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」、「2035年のオーガズム」、「セイタカアワダチソウの空」、「花粉・受粉」の5編からなっています。

テーマは恋愛と不倫というか、ちょっとややこしい関係になっていて、短編だから読み進めると徐々にそれがほぐれていくって感じ。

ま、コスプレにはまる主婦とか、ネットで噂が広まるとかの現代的なテーマと、主人公の母親が昔ながらの自宅で助産師の仕事をしているという設定など、話し的には登場人物が面白く割り振られているなぁって感じ。

でもなにか淡々としすぎていて、ちょっと物足りないと感じてしまうのは、他の多くの小説の余計なまでに強い刺激に慣れてしまったからかも。

著者別読書感想(窪美澄)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

ゲイルズバーグの春を愛す (ハヤカワ文庫 FT 26) ジャック・フィニイ

この小説は短編として発表されたものを集め、1960年に発刊された作品で、収録作品は「ゲイルズバーグの春を愛す」(I Love Galesburg in the Spring-Time)、「悪の魔力」(Love, Your Magic Spell is Everwhere)、「クルーエット夫妻の家」(Where the Cluetts Are)、「おい、こっちをむけ!」(Hey, Look At Me!)、「もう一人の大統領候補」(A Possible Candidate for the Presidency)、「独房ファンタジア」(Prison Legend)、「時に境界なし」(Time Has No Boundaries)、「大胆不敵な気球乗り」(The Intrepid Aeronaut)、「コイン・コレクション」(The Coin Collector)、「愛の手紙」(The Love Letter)の10編です。

選んでそうなっているわけではなく、短編を読むと、なぜかその後も続いてしまいます。短編はあまり好きではないのですけどね。

好きではない理由は、雑誌や週刊誌の誌面の都合上、決められた文字数で短編の1話完結型にしたいがためってケースが多く、それだと似たようなストーリー展開になり、週刊誌のコラムと変わらないじゃん、って思うようなものが多いから。

こちらの古い作品は特にそういう週刊誌の連載という事情があってのことではなさそうで、ボリュームもそれぞれに違っていますが、でもやっぱり著者が昔住んでいた場所が舞台となっていて、コラムにしても良さそうな雰囲気は漂っています。

タイトルにもなっている最初の作品の「ゲイルズバーグ」はアメリカ合衆国の中西部に位置するイリノイ州の北西部ノックス郡に実在する人口3万人ほどの街で起きた出来事の物語です。

最初は南北戦争の激戦地で、リンカーンがおこなった演説でも有名な「ゲティスバーグ」と勘違いしてました。

そうしたタイトル名だったので、最初は南北戦争にまつわるような話かなぁって思っていましたが、全然違いました。この街は、著者が昔住んだことがある街のようです。

O・ヘンリ」や「サキ」など、こうした短編集で、発刊後何十年も読み継がれていく小説というのは、他にはない特別なものがあって、大きな外れはないですね。

著者別読書感想(ジャック・フィニイ)


【関連リンク】
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927
慈悲深い死 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション) ローレンス・ブロック

ニューヨークが舞台のアル中探偵マット・スカダーシリーズ7作目の作品で1990年に翻訳版が出た作品です。

2012年に同シリーズ17作目「償いの報酬」が出た後はもう次はないかなと思っていますが、過去にさかのぼってまだ読んでいなかった本をぼちぼちと探しているところです。

この作品では自身のアルコール中毒から苦心して抜け出すためにもがき苦しむ様子が描かれ、新しい恋人ができたり、さらにこのシリーズの後半で欠かせなくなる、友人でありよき理解者のミック・バルーとこの作品の中で知り合うことになります。パーカーのスペンサーシリーズで言えばホークのような存在です。

あらすじは、女優を目指しニューヨークで一人で住んでいた娘が3ヶ月前に行方不明となり、その父親がインディアナ州から出てきて娘を捜して欲しいとスカダーに頼みます。

そして着手金千ドルをもらい捜査を始めますが、まったく手がかりがつかめないでいます。

一方断酒を継続するためのAA集会(アルコール中毒者の会合)でいかにもケチな犯罪者風の青年と知り合うこととなり、来週にも自分の告白を聞いて欲しいと頼まれますが、翌週になっても男は現れず、嫌な予感がしてアパートを訪ねるとそこでその青年の死体を発見します。

このまったく関係がない二つの事件を追いかけ、ふとしたことがきっかけで、それまで行き詰まっていた二つの事件の捜査が一気に進展していきます。

シリーズの他の作品を読んでいなくとも、これ単独でも十分におもしろく読めそうですが、やはり過去から引きずっているアルコール依存になった原因などは知っていた上で読むほうがよりいっそう楽しめるでしょう。

著者別読書感想(ローレンス・ブロック)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

港町食堂 (新潮文庫) 奥田英朗

この著者の作品は過去文庫化されている小説はだいたい読んでいますが、これは珍しい?っていうか、たぶん初めての紀行エッセイ集で2005年刊(文庫は2008年刊)です。

旅先は、すべて新潮社がセッティングし、同行の編集者やカメラマンがお世話してくれるあご・足・枕つきの優雅な旅で、訪れる場所、そして港町独特のおいしい魚料理を食べる店まで出版社におまかせというご大尽ぶりで、なんのご褒美?っていうぐらいのうらやましさ満載の紀行集です。

人気が出てきてそのうちに大きな賞をとりそうな(このエッセイ連載中に直木賞受賞)作家先生に、講談社(デビュー作他多数)や文藝春秋(直木賞受賞作品他多数)に大きく差をつけられ、遅ればせながらも新潮社で書いてもらおうための接待攻勢か?って思わなくもありません。

それにしては船の中では同行者と相部屋の二等部屋だったりして不満?タラタラのところもあったりしますが。

行き先は高知土佐清水、長崎五島列島、宮城牡鹿半島、韓国釜山、新潟佐渡、礼文島となっています。テーマが港町ですので、船に乗ってその目的地へ入ることにこだわっています。

そういえばNHKの番組「ブラタモリ」で、長崎を訪れたタモリが「長崎のような港町は、船が着く場所が表玄関で、こうした港町へは船で来るのが正統な訪れ方」って言ってましたっけね。よくわかっていらっしゃる。

その中でも宮城県牡鹿半島編では、震災前の石巻、金華山、女川の美しい風景の描写が出てきて当時を偲ばせます。また女川港へ向かう船からは、巨大な女川原発が見え、その原発設置の恩恵として女川に建てられていた豪華な近代的な公共ビル群を淡々と「女川住人の選択」と書いてあるのが、それから6年後に町の8割の建物が津波でなくなってしまうことをなにか暗示していたかのようです。

著者別読書感想(奥田英朗)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

グランド・フィナーレ (講談社文庫) 阿部和重

2005年の芥川賞を受賞した「グランド・フィナーレ」をはじめ、「馬小屋の乙女」「新宿ヨドバシカメラ」「20世紀」の計4編を収めた短編集です。

芥川賞受賞ということから新人作家か?と思ってしまいますが、あにはからんや受賞したときはすでにデビュー後10年以上が経っていました。デビュー作品は1994年発刊「アメリカの夜」で、その作品含め何度か芥川賞候補になっていました。

この著者の作品を読むのはこれが最初ですが、評判になっている「ピストルズ」(2010年)を探していて見つからなかったので、この作品を先に買ってきて読みました。

芥川賞の候補は純文学作品ということですが、最近の同賞の小説はどうも若者の感性と流行を追いすぎているものが多くて、どうもいけません。中高年者にとってはということですが。

というか、ストーリーは単純明快なものが一応ちゃんとあるのですが、それで結局何が言いたかったの?書きたかったの?主題や意図は何?なにかを暗示している?ってところが私にはよくわかりません。モブ・ノリオの「介護入門」もそんな感じで、芥川賞ってそんなのばっかり。

ストーリーは映画制作会社に勤め、妻と子がいる主人公の男性が、自分の中のロリコン性癖に目覚め、仕事で知り合った小学生の少女と付き合い、アルバイト感覚の少女をロリコン誌へ紹介して小金を稼いだりしています。

しかし自分でも少女や自分の娘の裸の写真を撮ってためていたことが妻に知られることになり、離婚裁判で接近禁止命令がでて、結果仕事も辞めざるを得なくなり、地方にある実家でブラブラしています。

そうした中で、旧友に頼まれたボランティアの仕事が、少女が演じる舞台の演技指導。だからなんだっていうのよ?ロリコンには避けようとしても避けられない宿命があるとでも言いたいのだろうか?他の3作品も似たり寄ったりで、結論というかよくわからないぞー。あ~気持ち悪い。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

リア家の人々 (新潮文庫) 橋本治

シェークスピアの有名な悲劇「リア王」をモチーフにしたもので、昭和の時代の一家の日常を描くという手法をとった小説です。

私は「リア王」を読んだことがありませが、ざっくり要約すれば「長女と次女に国を譲ったのち2人に事実上追い出されたリア王が、末娘の力を借りて2人と戦うも敗れてしまう。」(wikipedia)っていう17世紀初頭に書かれた小説です。

こうした古典には必ず善悪がハッキリと区別されていて、通常は善良な人が悪役に責め続けられて涙を誘うような仕様となっています。そして最後には立場が逆転して善良な人が勝利を収め、勧善懲悪で終わるってのが通例ですが、上記の要約のとおり、このリア王は敗北しハッピーエンドではありません。だから悲劇と言われているわけですね。

この小説では特に善悪があるわけではなく、また父親が娘に追い出されてしまうわけではありません。

旧文部省勤めから関連団体へ天下りしている父親と3人の娘、それに東京の学校へ進みたいという親戚の甥を預かっている家族です。妻は早くに亡くし、娘達が順番に嫁いでいき、やがてはひとりぼっちになっていくだろう年老いた男の姿を、懐かしの昭和史を散りばめながら描かれています。

戦前文部省に勤めていたことから、終戦後に公職追放されて生活が苦境に陥ったものの、それ以外は順風満帆な上流エリート家庭というのは、出てくる人みんなが傲慢で、ふてぶてしく、身勝手でどうにも好きになれず、従って感情移入もまったくできません。

また後半は当時の政治状況や学園紛争の話しが続き、小説の本質とはまったく関係のないところで話しが長々と展開していくのも無駄のような気がします。

同様にリア王をモチーフとした作品として、黒澤明監督の「」(1985年)があります。こちらは3人姉妹から3人の兄弟へと変更されていて戦国時代に合わせて悲劇をうまく表しています。

上映されたのは今から30年も前で、当時映画館へ見に行った記憶がありますが、家族の愛憎ということしか、いまいちその内容がよくつかめていませんでした。こちらは今度もう一度機会があればゆっくりとみてみたいものです。

著者別読書感想(橋本治)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

知の逆転 (NHK出版新書 395) ジェームズ・ワトソン他

2012年に発刊された知の巨人達へのインタビューがまとめられた本です。インタビュアーは元NHKディレクターでサイエンスライターの吉成真由美氏です。

第1章から第6章まで各章ごとに著名な6人に対し、アメリカ大好きサイコー!ってな感じのよく事前に勉強したインタビュアーが素人にもわかりやすい質問をしてくれます。

「日本のグローバル化」や「太平洋戦争」、「福島原発事故」など、日本に関係ある話題も随所に散りばめていますので、読んでいても難しくて遙か遠い話しばかりではないので救われます。でもしっかりと読み進めていくにはそれなりに頭は使います。

頭を使うのはたいへん結構なことなのではありますが、私の場合、寝る前の1時間ぐらいを読書時間に充てているわけで、そうするとこの新書を読み始めると、速攻で睡魔に襲われてしまい、一向に先へ進まないと言う日々が何日も続きました。

ホテルに置いてある聖書のように、なにか眠気を誘う効果が秘められている気がします。いや読むとタメになりそうないいことがいっぱい書いてはあることは間違いないのですけどね。

第1章「文明の崩壊」は世界の文明発達に差ができた理由に迫った『文庫 銃・病原菌・鉄』の著者で進化生物学者ジャレド・ダイアモンド。

第2章「帝国主義の終わり」は50年以上マサチューセッツ工科大学に在籍し「現代言語学の父」と称されるノーム・チョムスキー。

第3章「柔らかな脳」のオリバー・サックスは映画になった『レナードの朝』の原作者であり神経学者。

第4章「なぜ福島にロボットを送れなかったか」は「AI人工知能の父」と呼ばれているマービン・ミンスキー。

第5章「サイバー戦線異状あり」のトム・レイトンは元MIT の応用数学教授でアカマイ・テクノロジーズの創業者。

第6章「人間はロジックより感情に支配される」は分子物理学者で、DNAの二重らせん構造を明らかにしたノーベル賞受賞者のジェームズ・ワトソン

それぞれにタメになる話しが盛りだくさんで、それらをあげていてはきりがないので省略しますが、これを読んだからビジネスや人生に役立つとかってものではありません。

頭のいい人がどういう思考性向を持っているのか、どういう人生を歩んできたのか、ブレークスルーはなんだったのかなど、これから生きていく上で、なにかひとつやふたつヒントになりそうなことがあるかも?って、あまり期待はせずに軽い気持ちで読むのがいいでしょう。


【関連リンク】
 5月前半の読書 大人の流儀、その時は彼によろし、長生きすりゃいいってもんじゃない、カラフル
 4月後半の読書 介護入門、ナイン・ドラゴンズ(上)(下)、エネルギー論争の盲点―天然ガスと分散化が日本を救う、横道世之介
 4月前半の読書 運命の人(1)(2)(3)(4) 山崎豊子、ゲーテ格言集 ゲーテ


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925
先月2015年4月16日に作家の白川道(しらかわ・とおる)氏が亡くなりました。
1945年10月の生まれですから享年69歳でした。

死因は東京都内の自宅で大動脈瘤破裂のため意識を失っているところを、同居している中瀬ゆかり氏に発見され、病院へ運ばれたが死亡したとのことです。

代表作は山本周五郎賞の候補となった「天国への階段」ですが、結局最後まで有名な賞とは無縁な作家さんでした。

自伝的な小説が数多くあり、その中にもたびたび登場してきますが、著者自身も一橋大学を卒業後、三洋電機や大手広告代理店など様々な仕事をしながら、麻雀や競輪などにのめり込むギャンブラーであり、株や先物取引など相場師でもあり、そして有名な投資ジャーナル事件に関わり、インサイダー取引やマネーロンダリングなどの罪で逮捕、3年の実刑で服役をしています。

ギャンブルにまつわる噂や借金も業界の中では有名だったとか。

ベストセラー作家・白川道さん訃報、「ギャンブルの借金どうする」とざわめく出版業界
麻雀、競馬などのギャンブルも好み、“最後の無頼派作家”とも呼ばれた。莫大な借金があるということも、出版業界内ではよく知られた事実だった。

そうした自分で直接関わったり、また近くで見聞きしてきた裏の世界や、自身の波瀾万丈の生活が他人からすれば面白くないわけがなく、服役中に初めて小説の書き方を学び、出所後に自身の経験などを元にして書いた「流星たちの宴」でデビューします。その後はおよそ2年に1冊ぐらいのペースで、脛に傷あるクールな男を描いたハードボイルド小説をいくつも出しています。

作家には昔から現在まで過度にギャンブラー好きが多いようで、菊池寛、柴田錬三郎、山口瞳、清水一行、阿佐田哲也(色川武大)、藤原伊織、伊集院静、黒川博行の各氏。ロシアの文豪ドストエフスキーもギャンブラーで有名です。浅田次郎氏も借金こそこさえてなさそうですが相当なギャンブラーです。

作家がギャンブラーになるのか、ギャンブラーが作家という仕事を選ぶのかは不明ですが、名門一橋大から大企業に入社して、コツコツと真面目に働いていれば20年後はきっと同社の幹部だったはずのところ(三洋電機が経営危機を迎えた2007年はすでに定年)、たった3ヶ月働いただけでさっさと見切りを付けてしまうところは、とても会社人間は勤まらないと悟ったのでしょう。

さて白川道氏の小説では、自伝的な大河長編シリーズものとして、 「病葉流れて」シリーズがあり、主人公梨田雅之が大学時代からギャンブルにのめり込み、やがては自分で会社を興して、裏の世界ともつながり、犯罪に手を染めていく過程が描かれています。

下記はシリーズの発刊日順ですが、デビュー作品の「流星たちの宴」は同じ主人公が登場しますが、シリーズ外という位置付けのようです。

流星たちの宴(1994年)
病葉流れて(1998年)
朽ちた花びら―病葉流れて2(2004年)
崩れる日なにおもう―病葉流れて3(2004年)
身を捨ててこそ 新・病葉流れて(2012年)
浮かぶ瀬もあれ 新・病葉流れて(2013年)
漂えど沈まず 新・病葉流れて(2013年)
そして奔流へ 新・病葉流れて(2014年)

こうした自伝的な小説は私小説とも言われ、川端康成の「伊豆の踊子」や夏目漱石の「道草」のように、ある一時期だけを切り出したものもありますが、少年時代から大人になるまでを大河ドラマ的にシリーズ化された小説は、尾崎士郎の「人生劇場」シリーズ、五木寛之の「青春の門」シリーズ、宮本輝「流転の海」シリーズ、花村萬月「百万遍」 シリーズ、伊集院静の「海峡」シリーズなどがあり、いずれもベストセラーとなっています。

いつも諸般の事情から文庫が出るまでは我慢して待ってから買ってきたので、実はまだ文庫になっていない「漂えど沈まず - 新・病葉流れて」と「そして奔流へ - 新・病葉流れて」は読んでいません。まもなく出るでしょうから、いま単行本で買うのも悔しいので、待っているところです。

その代わりというか、遺作となるであろう最新刊の「神様が降りてくる」(2015年3月20日刊)をご供養を兼ねて単行本で買ってきました。もちろん初版です。

そう言えば「ファントム強奪」や「情報クーデター」などで、活躍が期待されていた竹島将が1990年にオートバイ事故で亡くなったときも、それまでは文庫しか買っていなかったので、その時点での最新刊「破滅の日」を単行本で買ってきたことを思い出しました。

著者別読書感想(白川道)

【関連リンク】
843 8月前半の読書(身を捨ててこそ 新・病葉流れて、浮かぶ瀬もあれ 新・病葉流れて
704 4月前半の読書(竜の道 飛翔篇)
607 5月前半の読書(冬の童話)
404 2010年6月後半の読書(最も遠い銀河 1巻 冬、2巻 春、3巻 夏、4巻 秋)



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