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悪人 (朝日文庫) 上・下 吉田修一
金髪に染めた妻夫木聡主演で最近映画化され有名になりました。いつも正義の味方風の役ばかりだった妻夫木聡がタイトル通り悪人役を初挑戦し、さらに根強い人気のある深津絵里との濃厚ラブシーンがあるというのが映画のウリでした。まだ観ていませんが。
著者の吉田修一氏は1968年生まれの42歳、東野圭吾氏より10歳若く、伊坂幸太郎氏と年齢的には近く、ちょうどノリにのった威勢のいい時期なのでしょう。
その伊坂氏と同様に作品数も多く、書店では平積みされ比較的よく目にするライトノベルな人気作家さんです。
その伊坂氏と同様に作品数も多く、書店では平積みされ比較的よく目にするライトノベルな人気作家さんです。
この悪人では九州の地方都市で織りなす若者のライフスタイルを描いていますが、出会い系サイトや合コンで知り合った肉体だけの軽薄な男女関係の描写が多く、様々な重苦しい感情と爽やかさ交差するような恋愛ものとは一線を画しています。
この小説を読んだだけでは、この内容がどうして映画化までされるようになったか、私には少しも理解ができません。
◇著者別読書感想(吉田修一)
この小説を読んだだけでは、この内容がどうして映画化までされるようになったか、私には少しも理解ができません。
◇著者別読書感想(吉田修一)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
言わずに死ねるか!日本車への遺言 三本和彦
著者は知る人ぞ知る1977年から2005年までの27年間ものあいだローカルテレビ局(テレビ神奈川)が制作していた「新車情報」という番組で、自動車会社の社員達に向かってズケズケと辛口の意見を言う態度も、それに見た目の体つきもでかいキャスターとして有名だった自動車ジャーナリスト(本人は評論家と言われるのを嫌がっている)です。
高度成長期時代には、自動車メーカーと言えば飛ぶ鳥をちぎっては投げ、ちぎっては捨てていくような、傲慢さと勢いのある会社ばかりですから、その会社の自信作に対して、テレビ番組でケチをつけるわけですから、それはそれは大変な勇気と覚悟がいったことでしょう。
元々がカメラマンで自動車だけでメシを食っていなかった三本氏だからこそできたのでしょう。
またそれを支えていたテレビ局も下手をすると大きな収入源である自動車メーカーを敵に回すことにつながりかねませんから、よくやってきたと思います。
元々がカメラマンで自動車だけでメシを食っていなかった三本氏だからこそできたのでしょう。
またそれを支えていたテレビ局も下手をすると大きな収入源である自動車メーカーを敵に回すことにつながりかねませんから、よくやってきたと思います。
新車情報がスタートする少し前、1976年に出版されて大ブームが起きた「間違いだらけのクルマ選び」と言う日本車の欠点を論った本は、徳大寺有恒という当時は正体不明のペンネームで出版されました。
これは自動車評論家の杉江博愛氏が「本名で出すと仕事上影響が出るから」という理由でしたが、それを物語っています。
これは自動車評論家の杉江博愛氏が「本名で出すと仕事上影響が出るから」という理由でしたが、それを物語っています。
その三本和彦氏も今年で79歳。もう立派な後期高齢者で、彼が名付けた?「枯れ葉マーク」を付けて運転しなければならない年齢ですが、これが最後の日本車に対する苦言というか、提言ということなのでしょう。
内容としては、学生時代にその後カーグラフィックスを立ち上げた小林彰太郎とバイト先で出会った話し、日本中ミニバンばかりで面白さがなくなったことを憂い、自動車メーカーだけでなく、クルマの部品メーカーの生き残りについても語っていますが、多くは現状、特に今年のクルマ情報です。
その最新クルマ情報の中では何度もフォルクスワーゲンポロをベタ褒め、スズキのスイフトを次に褒め、さらにはタイで生産が始まったマーチを褒めと、相変わらず庶民的な視点がいい感じです。
BMWやベンツのエンジニアにかくかくしかじか教えてやっただの、カメラのニコンにジョルジェット・ジウジアーロを紹介してやっただの、やや、自慢たらしい話しも多いですが、ま、遺言なのでなんでも許されてしまうのでしょう。
あとは単なるクルマ好きや自動車評論家ではない、三本スピリットをもった若い人を育てるようなこともしてもらえたらいいですね。
あとは単なるクルマ好きや自動車評論家ではない、三本スピリットをもった若い人を育てるようなこともしてもらえたらいいですね。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
夜明けの街で (角川文庫) 東野圭吾
出せば必ずヒットする多作なベストセラー作家ですが、少々飽きがきていて読むのは久しぶりかもしれません。
村上春樹の1Q84と並行して読んでいたせいもあって、時々小説の内容が混乱することがありました。
いや内容が似ていると言うのではないのですが、登場人物が時々混ざってしまい混乱をきたし、あれどうだったっけと少し後戻りして読み返したりしながらの読了でした。
内容は決して複雑ではなく、普通に一冊だけを読んでいれば、すぐに読めるものです。
いや内容が似ていると言うのではないのですが、登場人物が時々混ざってしまい混乱をきたし、あれどうだったっけと少し後戻りして読み返したりしながらの読了でした。
内容は決して複雑ではなく、普通に一冊だけを読んでいれば、すぐに読めるものです。
ストーリーは「15年前に起きた殺人事件と進行中の不倫」ということで、もう十分使い古されたテーマですが、そこは東野圭吾氏のテクニックで多少ひねりが入っています。
でも彼の人気と実力なら、いつまでもこのような本は書いていて欲しくないなという思いが半分で、あとの半分はこれだから安心して読めるということです。
でも彼の人気と実力なら、いつまでもこのような本は書いていて欲しくないなという思いが半分で、あとの半分はこれだから安心して読めるということです。
正直なところ、東野圭吾氏の小説はすでに10冊以上読んでいるので、ハーレクイーンか水戸黄門と同じく大筋の流れがワンパターン化も極まれり、もうお腹が一杯という感じです。
もう彼ほどの成功を収めると、お金のために書く必要はなくなっているはずなので、次は彼がなにかを吹っ切って、新しいことに大胆に挑戦した時に読んでみたい気がします。
◇著者別読書感想(東野圭吾)
もう彼ほどの成功を収めると、お金のために書く必要はなくなっているはずなので、次は彼がなにかを吹っ切って、新しいことに大胆に挑戦した時に読んでみたい気がします。
◇著者別読書感想(東野圭吾)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
1Q84 BOOK 1 村上春樹
単行本なので、日々の通勤時の満員電車内で読むのは控え、寝る前のナイトキャップ代わりに少しずつ読んでいます。年内にはBOOK3まで読めそうなので、またその時に感想を書きます。
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拝金 堀江貴文
お金持ちはみな嫌いなので、当然この著者も輪をかけて嫌いなので、わざわざ買って読んだりはしませんが、Twitterでは評判になっていたのと、人からたまたま借りることができたので、読んでみました。
ストーリーは地方から東京に出てきた負け組寸前の若者が、ゲームセンターでオッサンなる人から声をかけられ、その支援と本人の努力もあり、当初1円で作った会社が見る見る間に成長し、ついには上場も果たし、ネットベンチャーの成功者、若者のカリスマとして有名人になっていきます。
そのビジネスというのが、携帯ゲームから始まり、ポータルサイトの買収、金融ファンドなどで、やがてプロ野球球団の買収、テレビ局の大株主となっているラジオ局へのM&Aまでおこない、さらに部下にはめられて証券法違反で留置所入りと、堀江氏が短期間で関わってきた経験談が散りばめられています。
あくまでも小説ですので、その内容についてとやかく詮索することは意味がないのですが、多分にこうあって欲しいとか、こいつだけは許せないなど、著者の思惑や希望が入り交じっていて、野次馬的には面白く読めますが、中身はというとスカスカで訴えかけるものがなにもないという印象を受けました。
プロの作家ではないので、いわば芸能人が書くお気楽な娯楽小説と同等のものと思えば気になりません。
プロの作家ではないので、いわば芸能人が書くお気楽な娯楽小説と同等のものと思えば気になりません。
でも、書籍でも同時に発売された電子ブックでもたいへんよく売れているそうで、「ホリエモン人気まだまだ衰えず」ってところでしょう。彼はまだ若く野心も満々のようですので、そのうちにまたでかいことをやるのではないでしょうか。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
トロッコ・一塊の土 (角川文庫) 芥川龍之介
21もの短編小説集です。238ページで21編ということは、一編あたり平均11ページという短さですが、明治・大正時代を中心に、日本の様々な庶民の生活が生き生きと、あるいは皮肉っぽく描かれており、大衆文学の珠玉と言える作品がいっぱいです。
珠玉と書きましたが、この作家さんはストーリーとしては起承転結がハッキリしない物語をよく書きますので、平板で難解な部分もあります。
さらに、この短編小説は雑誌に連載をしていたようで、小説だけでなく、今で言うエッセーのようなものまでも含まれています。
さらに、この短編小説は雑誌に連載をしていたようで、小説だけでなく、今で言うエッセーのようなものまでも含まれています。
この時代は、当然ですが今と違い、時間がゆったりと流れている感じがします。それこそが人間が人間らしく生きていくことが一生懸命になれる時代だったのでしょう。今にして思えば、そういう時代も決して悪くないなと思ったり。
いま日本の年間死亡者数約100万人のうち、自殺者は3万名と公表されていますが、原因不明の死亡や病死(特に精神疾患者の死亡の場合)の中でもかなりの割合で本当は自殺というケースがあるそうで、実質的な自殺者数は年間10万~15万名とも言われています。特に遺書のない死亡の場合は事故死として扱われるケースが多いと聞きます。
国内で年間12万人とすると、10人の国民のうち1人が自殺をするような国が、素晴らしいと言えるわけもなく、国民は貧しくても精一杯生きていたこの時代がある意味羨ましくも思えてきます。
ただ芥川龍之介自身は様々な病気持ちで、結果35歳の時に服毒自殺をしてしまいました。自分の人生においても世の中の矛盾と皮肉を効かせたわけではないでしょうけれど。
ただ芥川龍之介自身は様々な病気持ちで、結果35歳の時に服毒自殺をしてしまいました。自分の人生においても世の中の矛盾と皮肉を効かせたわけではないでしょうけれど。
また、この短編集の中で一番私が好きになった「報恩記」の中には、おそらく日本では最初ではないかと思える表現が使われています。
それは現代の電子メールなどではよく使われる「・・・です(笑)」という表現です。この小説の中には「失礼は許してください(微笑)伴天連のあなたを疑うのは、盗人の私には僭上でしょう。・・・」などと「(微笑)」が何度か使われています。
それは現代の電子メールなどではよく使われる「・・・です(笑)」という表現です。この小説の中には「失礼は許してください(微笑)伴天連のあなたを疑うのは、盗人の私には僭上でしょう。・・・」などと「(微笑)」が何度か使われています。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
地球の果てまでつれてって (文春文庫) 横尾忠則
グラフィックデザイナーで確固たる地位を築いている横尾氏の1978年初出の日記風エッセー集です。
プロの作家の文章ではないので、同じ事の繰り返しなど、やや読みづらい面は歪めませんが、他にも多くの本を書かれているだけあって、絵筆だけでなくペンの動きも滑らかな感じです。
内容的には、交友録的なもの、3回目のインド旅行のこと、仏教と座禅のこと、UFOや超常現象のことなど、それに病気(不眠症、頭痛、風邪その他)のことと、幅が広く、横尾氏の人となりがよくわかります。
芸術家の日常とはこういうものなんだということが理解できますが、少なくともあまりお友達にはなりたくないという感じがします。ただ朝はゆっくり起きて、国内はもとより世界中へ招待?旅行をして、羨ましい気持ちは感じます。
本人が書く文章ですから、当然いいことしか書かないわけで、想像するしかないのですが、この人は結構わがままで、自分の言い分が通用しなかったり、気分が乗らないと、すぐに相手を無視したり、感情を露わにするする人なのかなぁって思ったり。その代わり気分のいいときはおそらく「とっても気さくで物事に執着しないいい人」なんでしょう。
スペイン政府の招待でスペインを訪問した際に、ポルト・リガトに住むサルバドール・ダリに会いに行ったことが詳しく書かれていますが、その際、ダリとその妻ガラのたいへん失礼な応対と奇行に、同じ芸術家同士にしかわからない感情がなんとなくその時の文章で読み取れます。
そう言えば20年ぐらい前、当時勤めていた会社のイベントのポスターを横尾忠則氏に描いてもらったことがありました。
その時には、有名なデザイナーなのに、えらく簡単に仕事を受けてもらえるんだなぁって感心したことを覚えています。本の中でも「来る仕事はなんでも引き受けちゃう習性」があるようなことが書かれていて納得です。いまはどうかわかりませんが。
その時には、有名なデザイナーなのに、えらく簡単に仕事を受けてもらえるんだなぁって感心したことを覚えています。本の中でも「来る仕事はなんでも引き受けちゃう習性」があるようなことが書かれていて納得です。いまはどうかわかりませんが。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオ ジョージ・ソロス
会社の同僚の机にあったので、たまにはこういうのを読まなくっちゃねと貸してもらいました。
で、読んでみたところ、、、これがまた難解で例えば、
「再帰性」のせいで、社会科学はどれも自然科学の基準を満たすことができないと論じた。社会的事象の過程は本来的に不確定なのだから、いくら科学的方法をあてはめても、確定的な予測や説明もたらす一般化は不可能なのだ。・・・」 | |
「ロビンズは、需要と供給を互いに独立であると決めつけることで、両者が「再帰的」に繋がっている可能性を最初から除去してしまったのだ。こうした強引なアプローチは、後に合理的期待理論において極限まで推し進められた。・・・」 | |
「経済学は、自然科学を模倣しようとする。経済現象を説明することも予測することも可能な、どんな時代ににもあてはまる一般原則を樹立しようとするものだ。特に均衡理論はニュートン力学をもとにしたものであり、「需要と供給の均衡点に向かって価格は収斂する傾向がある」とするものである。」 |
ですよ。哲学と経済学と科学が入り交じっていて、よほどの集中力と読解力、経済知識がないと読んでも理解ができずに役に立たないでしょう。無人島に1年間行くときにはいい本かも知れません。
で、この本を貸してくれた同僚に尊敬のまなざしで「こんなのよく読んだね。理解できた?」と聞くと、「いや、誰かにもらったんだけど、まだ読んでないし、読む気も起きないな」だと。
なんとか半分ぐらい読み進めましたが、理解できないまま断念して返却しました。
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447
東京島 (新潮文庫) 桐野夏生
映画化もされて有名になった小説です。書店でも長く平積みされていて何度か手にとってみたものの、どうも子供の頃からイメージができている無人島冒険小説の夢が壊されてしまう気がして読めなかった本です。
しかしたまたま知人からいただいた本の中にありましたので読んでみました。
無人島冒険小説は数々ありますが、名作映画で言えばロビンソン・クルーソー物やイタリア映画の「流されて…
」、トム・ハンクス主演の「キャスト・アウェイ
」やブルース・ウイルス主演の「6デイズ/7ナイツ
」など数々ありますが、和製の無人島版です。
映画は見ていませんので、小説の感想ですが、日本人らしくディテールにこだわっています。また漂流してきたのは数十人と数が多く、その中に女性が1人だけという設定がいかにも日本人作家の小説っぽい感じです。
女性の中には多くの男性から崇められるという願望があるらしく、自分を巡って多くの男が闘い、求愛してくれるという想定内のパターンです。
ただ、日本人以外にも中国人やフィリピン人(女性)までが次々とやってくることで、混乱していくことになります。
ただ、日本人以外にも中国人やフィリピン人(女性)までが次々とやってくることで、混乱していくことになります。
沖縄を中心とする南西諸島には今でもかなりの数の無人島が存在し、今話題の尖閣列島も無人島です。沖縄には行ったことがないのですが、長期滞在者向けに、無人島へのツアーやしばらく無人島での生活を体験するツアーがあると聞いたことがあります。
無人島で生活する最低限の設備や食料が用意されていて、船で送ってもらい、数日間そこでカップルだけで(あるいはファミリーで)生活ができるというツアーです。
これはあこがれでしたが、かないそうもありません。でもアウトドア生活の経験がほとんどない人にとっては(私のことです)、すぐに怪我した、病気になった、たいくつだ、コンビニがないとか言ってしまいそうです。
◇著者別読書感想(桐野夏生)
これはあこがれでしたが、かないそうもありません。でもアウトドア生活の経験がほとんどない人にとっては(私のことです)、すぐに怪我した、病気になった、たいくつだ、コンビニがないとか言ってしまいそうです。
◇著者別読書感想(桐野夏生)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
REVERSE―リバース (中公文庫) 石田衣良
ネットの中でコミュニティに参加していると、特に匿名で参加できるところでは変人・奇人がいっぱいいることがわかります。
自分も人からすれば奇人・変人と映っているのかも知れません。そういう人の価値観の多様性やジョークをよく理解し、嫌な人や書き込みは簡単にスルーする姿勢を持っていないと、とても耐えられない場所ということです。
この小説では男性が女性になりすまし、女性が男性になりすましてネット上のコミュニティで意気投合していくストーリーです。
でも現実では男性に完璧な女性言葉はムリですし、すごく違和感があるものです。小説では相手に送る文章は何度も推敲して書けますが、ネット上では瞬時に書いて送るのが普通です。そうすると必ずボロが出ちゃうでしょうね。
でも現実では男性に完璧な女性言葉はムリですし、すごく違和感があるものです。小説では相手に送る文章は何度も推敲して書けますが、ネット上では瞬時に書いて送るのが普通です。そうすると必ずボロが出ちゃうでしょうね。
ま、そういう細かいことはさておいて、小説では都合よく、男性は女性の知人に、女性は元彼を自分の代理にたてて実際に会うことになります。もちろん自分はすぐそばで相手のことをうかがうという設定でです。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
レベル7(セブン) (新潮文庫) 宮部みゆき
現代ミステリーの女王宮部みゆき氏の初期の代表的な作品でもあります。過去には「火車 (新潮文庫)
記憶喪失した男女が目を覚ますと5千万円の現金と拳銃、血の付いたタオルが部屋にあり、謎が深まっていきます。
味方と思っていた人が敵だったり、敵方と思っていたら味方だったりと、混乱を極めていきますが、並行して進む二つの物語が次第に重なっていきます。
味方と思っていた人が敵だったり、敵方と思っていたら味方だったりと、混乱を極めていきますが、並行して進む二つの物語が次第に重なっていきます。
今では医療ミステリーは多くなってきましたが、その走りに当たるのかも知れませんし、またホテルニュージャパンの火災事故や、精神病院でのリンチ殺人事件なども彷彿される社会派小説でもあります。
◇著者別読書感想(宮部みゆき)
◇著者別読書感想(宮部みゆき)
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444
中原の虹 (講談社文庫)(1)(2)(3)(4) 浅田次郎
NHKが中国と共同でドラマ化している清朝末期を描いた「蒼穹の昴(講談社文庫)
清朝末期といえば映画「ラストエンペラー
」が有名ですが、まさにその少し前の西太后や袁世凱、満州の馬賊の張作霖が暗躍した頃の時代で、一般的には史上最悪の悪女とも言われている西太后がそうしなければならなかった時代背景、それに愛と苦悩が壮大なスケールで描かれています。
小説ですので、実在の人物以外にも想像の人物も多数出てきていて、どこまでが真実でどこからが創作なのかよくわかりません。
中学校や高校の時に習った元、明、清王朝のことや、義和団事件、辛亥革命などを思い出しつつ読んでいくことになりますが、相当に浅田ロマンが込められていますので、あくまでもそうあって欲しいという著者の願望だと思って読み進めることがいいのかもしれません。
中学校や高校の時に習った元、明、清王朝のことや、義和団事件、辛亥革命などを思い出しつつ読んでいくことになりますが、相当に浅田ロマンが込められていますので、あくまでもそうあって欲しいという著者の願望だと思って読み進めることがいいのかもしれません。
文庫本4冊にまたがる長編ですが、蒼穹の昴同様あっという間に読み進められます。ただ人名や地名が慣れ親しんだ漢字の日本語読みではなく、中国発音のふりがながふってありますので、それに多少とまどってなかなか覚えられないかもしれません。
例えば満州で活躍した馬賊で後に清朝の軍隊に加わった「張作霖」は日本の教科書では「ちょうさくりん」ですが、小説では「チャン ヅォリン」、しかも通称が「白虎張(パイフーチャン)」、字は「雨亭(ユゥ ティン)」となりますので、この3つの名前が次々と出てくることになります。
日本でも有名な袁世凱(えんせいがい=ユアン シーカイ)に至っては、字は慰亭(いてい)、号は容菴(ようあん)、また一時は洪憲皇帝を名乗ることになります。
日本でも有名な袁世凱(えんせいがい=ユアン シーカイ)に至っては、字は慰亭(いてい)、号は容菴(ようあん)、また一時は洪憲皇帝を名乗ることになります。
現在は日本と中国の関係は非常に険悪なムードとなっていますが、この小説の舞台では、日清戦争や義和団事件で日本が大陸や満州に進出していく様子が出てきます。
と同時に反政府の革命家達は、政府軍に追われると日本へ逃げて庇護されるという微妙な関係になりたっています。
いずれにしてもこの頃から太平洋戦争までの日本の行いが、100年後の今になっても政争の道具とされ、反日運動の火種になっていることは間違いありませんので、ちょっと複雑な思いがします。
と同時に反政府の革命家達は、政府軍に追われると日本へ逃げて庇護されるという微妙な関係になりたっています。
いずれにしてもこの頃から太平洋戦争までの日本の行いが、100年後の今になっても政争の道具とされ、反日運動の火種になっていることは間違いありませんので、ちょっと複雑な思いがします。
清王朝のきらびやかで、厳かな雰囲気と、清朝末期に起きた漢民族による革命で大きく動く大陸、権益を狙う先進諸国の思惑、隣接する領土満州で起きる新しい国作りの動きなどが相まって、混乱の極みを呈する清朝末期を、浅田ワールドがもの悲しく、しかし時には暖かく展開されるこの小説は、漢民族が主体の中国人民はともかく、きっと世界中で長く読み継がれていくのではと思います
◇著者別読書感想(浅田次郎)
◇著者別読書感想(浅田次郎)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
激流 (徳間文庫) 上・下 柴田よしき
知人にいただいた本です。一時期平積みになっていて少し興味があったので買おうかどうしようか迷ったことのある本ですが、結局買わずに現在に至ってました。
柴田よしき氏も売れっ子となり、書店ではよく新刊が並んでいるのですが、イマイチ作品のテーマにつかみ所がなくインパクトに欠けているようで、それが今まで手にとってはみても買わなかった理由です。
もし今回もらわなかったとしたら、おそらく読むことはなかった小説だと思います。
もし今回もらわなかったとしたら、おそらく読むことはなかった小説だと思います。
ストーリーは中学校を卒業して20年が経った主人公達に謎のメールが送られてきます。その同級生に共通しているのが、京都での修学旅行中に同じグループ行動をしていた1人の女生徒が行方不明となり、現在も生死不明のままで、そのトラウマを抱えています。
送られてきた謎のメールというのが、行方不明となった女生徒の名前だったことから、社会人になってからほとんど縁のなかった同級生達が集まってきます。
送られてきた謎のメールというのが、行方不明となった女生徒の名前だったことから、社会人になってからほとんど縁のなかった同級生達が集まってきます。
あっけない結末と謎には少しガッカリしたのと「思春期の頃の仲間が中年になってから再会し」というのはミステリー小説ではよくあるケースで、次第にその当時の記憶が蘇り、それに現在の仕事や恋愛が絡んできたり二つの時代を行ったり来たりする共通したパターンです。主人公達の年代はちょうど団塊ジュニア世代を意識していると思われます。
同様の同級生が集まるパターンでは恩田陸の「黒と茶の幻想
」や、たまたま最近読んだ重松清の「カシオペアの丘で
」などが思い出されますが、「黒と茶の幻想」がしっとりとした大人のミステリーに対して、「激流」はわかりやすくドタバタと動きの激しいミステリーという感じです。ま、人それぞれに趣味が違いますので両方あっていいと思います。
あとこの小説はたぶん週刊誌かなにかで連載をされていたのでしょうけど、同じ話しが何度も何度も繰り返して出てくるのが気になります。
もしこの作品を有能な編集者が担当していたら、単行本や文庫化するにあたりそういう繰り返す部分はバサバサとカットして、上下巻で850ページを超えるこの大作も500ページぐらいまで圧縮してくれるのではないかなと読みながら思ったり。
売れっ子作家の書いたものを、バッサリ削ったりできる度胸のある編集者はもうほとんどいないのでしょうけど。
もしこの作品を有能な編集者が担当していたら、単行本や文庫化するにあたりそういう繰り返す部分はバサバサとカットして、上下巻で850ページを超えるこの大作も500ページぐらいまで圧縮してくれるのではないかなと読みながら思ったり。
売れっ子作家の書いたものを、バッサリ削ったりできる度胸のある編集者はもうほとんどいないのでしょうけど。
あと、世間ではあまり縁のない出版業界のことがたびたび小説に登場するのも、作家と出版社の深い関係性や、柴田氏もそのようですが、作家自身が元出版社の編集担当だったというケースが多く、やや食傷気味です。
決してハッピーエンドではないですが、お気楽に読むのには、わかりやすく、スピード感があって、団塊ジュニア達にとっては懐かしいところもあったりして、いいのではないかというのが感想です。
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「ボーンコレクター」で一躍有名になったミステリー作家ジェフリー ディーヴァーの短編小説をいくつも集めた本です。
長編でシリーズ化されている「リンカーン・ライム」もその中の1編に登場してきます。何かの書評でお勧めマークがあったので、少し前の本ですが買ってみました。
長編でシリーズ化されている「リンカーン・ライム」もその中の1編に登場してきます。何かの書評でお勧めマークがあったので、少し前の本ですが買ってみました。
短編小説のいいところは、事前の長い前置きもなく、スピード感があり急転直下最後にアッと言わせる展開を容易に出せることですが、私は登場人物が少なく特定の2~3人に物語が集中することに一番魅力を感じています。
古くはサキやO・ヘンリ、新しいところではジェフリー・アーチャーやローレンス・ブロックなど短編の名手達も多いですが、残念ながらそのレベルにはちょっと及ばないかもしれません。しかし中には「三角関係」などキラッと光る素晴らしい短編も含まれまれています。
タイトルになっている「クリスマスプレゼント」は著者の大ヒット作リンカーン・ライムが登場する短編です。
そのタイトルから私はO・ヘンリの「賢者の贈り物(講談社青い鳥文庫)
」や、クリスマスキャロルを現代版にアレンジした1988年の映画「3人のゴースト
」をふっと思い浮かべましたが、内容はオーソドックスに著者の得意なリンカーン・ライムと悪人との知恵比べで安心して読んでいられます。
◇著者別読書感想(ジェフリー・ディーヴァー)
そのタイトルから私はO・ヘンリの「賢者の贈り物(講談社青い鳥文庫)
◇著者別読書感想(ジェフリー・ディーヴァー)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「かもめのジョナサン (新潮文庫)
」で有名なリチャード・バックの不思議で魅力的な中編の小説です。現代にキリストの再来か超能力を持つ救世主が現れたのだけども、本人はいたってクールで今は複葉飛行機で観光飛行ガイドをやっています。その救世主と語り部のリチャード(作者)とのふれあいがストーリーとなっています。
詩的でライトな文章は、ヘビーなミステリー小説などに慣れてしまっていると、ややもするとうわべだけをスルッと流れてしまいそうですが、本当はじっくりと味わいたい作品です。
実はこのわずか200ページ足らずの小説は1995年頃に買っていたのですが、15年を経てようやく完読しました。15年前と言えば自分で言うのもなんですが、会社の中で重要な地位にいて、全国を飛び歩いていた時期で、おそらくこのようなゆったりしたテンポの小説は合わなかったのでしょう。
「かもめのジョナサン」は五木寛之氏の翻訳でしたが、こちらの翻訳は村上龍氏です。この村上龍氏の翻訳には賛否両論があり、原書との内容の違いはわかりませんが、私はよくできているのではないかと思います。
こういう小説をプロの翻訳家が行わずに、日本の作家が行うと言うことは、それなりにはメリットがあるのでしょう。
こういう小説をプロの翻訳家が行わずに、日本の作家が行うと言うことは、それなりにはメリットがあるのでしょう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
2006年に購入したまま、積ん読状態になっていた本ですが、発掘して完読しました。
時は江戸時代から明治へと日本が大きく変わり、日本が世界にデビューし始めた時代、欧米が日本を研究する際に、彼らの宗教観、政治観、倫理観ではとうてい理解しがたい日本人の思想、行動、様式などの根源について、キリスト教徒でもあり、外国によく通じていた新渡戸稲造氏が、日本人にというより外国人向けに書いた「大和魂」と「武士道」という理解です。
したがって、内容は欧州の哲学者や宗教家、思想家と日本の武家やリーダーの残した言葉を引用し、日本人は欧米人と哲学的な考え方は変わらないばかりか、ずっとその先を行っている部分もあるのだということを解説しています。
章立ては第1章「武士道とは何か」から始まり、第2章「武士道の源をさぐる」……第17章「武士道の遺産から何を学ぶか」まで、このスタイルは現在のよくある新書を読んでいるような錯覚に陥ります。
世界中のいろいろな人の言葉や記録を引用できると言うことは、現在のようにインターネットがあるわけでもない明治初期に、この新渡戸稲造氏がいったいどれだけ多くの世界中の書物や文献を集めて読み、しかもそれらをちゃんと理解して記憶していたかということを考えると驚異を感じます。
それだけにこれほどの貴重でよくまとめられた情報量の詰まった本ですから、世界中で大ベストセラーとなったのでしょう。日本人にももっと読んでもらいたい本です。
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ロバート・B・パーカー「スペンサーシリーズ」全巻まとめ
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スペンサーシリーズの読み方(初級者編)
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リタイア後の心配事
2021年版出版社不況
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(1)
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