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極めて個人的なことですが、首筋に小さなイボ(疣・いぼ)がポツポツとできはじめたのは2~3年ほど前で、ほっておいても自然に乾燥してとれちゃうかなと楽観視していたら、それがいよいよ大きく育ってしまい、目立ちにくい場所とはいえ、このままじゃ格好も悪いし、シャツの襟でこすれると痛いしということで、イボを取りに意を決して皮膚科へ行ってきました。

首筋にはその割と大きめのイボと、まだ直径1mmぐらいの小さなものが2つほどがあり、それ以外に散髪屋で固い櫛で地肌を梳かれるときに引っかかり「イテテ」となり、「ありゃ、ここにイボができてますねぇ~」って教えられ、首筋のとは少し違うタイプのイボが頭頂部と後頭部に都合3箇所できていることが判明しています。

こんなにイボが集団でできるのは初めてのことで、おそらくは加齢と長年粗雑に扱ってきた皮膚の老化が原因だと思いますが、普段は触らなければ痛くもかゆくもないだけに、ついついほったらかしていました。

イボについて調べると、首イボというのもあり割とポピュラーな病気のようですが、できる場所は人によって手や足、顔、お腹、背中などそれぞれのようです。つまり全身どこにできても不思議ではなさそうです。

またイボと言ってもいろいろな種類があるらしく、市販薬を塗っておけばなんとかなるものもあれば、ちゃんと治療を受けないと取れないものもあるようです。

また病院も、イボの治療は基本的には皮膚科ですが、中には整形外科や内科でも治療をやってくれるところはあるようです。それほど一般的ということなのかも。

イボができる原因としては、ウイルス感染というのがもっぱら多いそうですが、遺伝や感染経路など発症する特定は難しいらしく、したがって予防できることは少なく、イボができてしまってからの対処療法しかないのが実際のところです。

私も少し前にイボに効くと言われている健康食品の一種「ヨクイニン錠剤(ハトムギ)」を1年ほど試してみましたが効果はなく、結局どんどんと成長を続けてしまい、今に至ってわけです。

で、イボの治療法ですが、皮膚科にかかる前に調べてみたところ、

(1) 塗り薬や内服薬
(2) 液体窒素で冷凍療法
(3) 炭酸ガスレーザーで切除
(4) 外科治療(メスで切除)

などがあり、近年多いのは(2)と(3)とのこと。(1)以外はどれも痛そうで気持ちが萎えそうです。

しかしそこは高い健康保険を何十年と支払い続けながら、風邪ひとつひかずに、ほとんど病院にはかかってこなかった故、たまには使わないともったいねぇとケチ臭い動機も手伝って近所にある小さな皮膚科専門病院へ。

病院を探したり選ぶ際にはネットの病院のホームページが役に立つわけですが、残念ながら郊外の個人病院レベルでは、10年前に作って一度も更新していない?って感じの情けないぐらいにプアなものだったり、それすらもなかったりする病院も結構あります。

ホームページがない病院も検索できる?

Google先生に「○○市●●区&皮膚科」で聞いてみると、地図でちゃんと所在地と名称を示してくれるので便利です。

そしてホームページのない病院に関しても、「お医者さんガイド病院検索」など、病院情報サイトで診療時間など調べることも可能です。

患者というか顧客の立場から言わせてもらうと、やっぱりキチンとしたホームページがあって、診療曜日、時間、治療設備、得意な治療科目、担当医の経歴や専門、治療方針、地図やアクセス方法、駐車場の位置などが、画像を使いながら綺麗にまとめられていると安心感が断然違います。

未だに権威丸出しで、出身大学や海外留学経験、著書や勤務してきた大学病院ばかりが列挙してある、なにか勘違いしている医者もいますが、郊外の住宅地にあるような個人病院や小さなクリニックではそれらは求められてません。

どこの学校を出てきたかではなく、得意な専門分野と経験年数、地域の中でどういう医療をしたいかが重要でしょう。

さて、近所には幸か不幸か皮膚科の専門病院は1軒しかなく、土曜日の朝1番で向かいました。こうした病院は9時診察開始ならその30分ぐらい前から受付が始まっていて、診療開始時間に行ったのではすでに満員ということがよくあります。

そこで初日は診療開始の15分前に病院へ到着すると、あらま、もう10人ぐらいが先に来ていて待合室が混雑しています。そう言うこともあろうかと、文庫本と狭い待合室で風邪などうつされたら困るのでマスクまで持っていきましたが正解です。

初診の基本データを書いて本を読んで待っていると、30分ぐらいで呼ばれました。様子をうかがっていると、診療はなしで薬だけをもらう人や、5分とかからず診療が終わる人もいて、割とスムーズに順番が回ってきました。

そして私の診察では、頭頂部と首筋のイボをみて、「まずは冷凍療法でイボを焼きましょう」「この治療は1回2回で終わることは少なく何度か通ってもらうことになる」「頭頂部のイボは小さいのですぐに取れると思うけど、首のほうは少し時間がかかるかも。どうしても取れなかったら切る方法も考える」とのことです。

その場ですぐに小さなポットの中に入っている冷凍窒素で冷やした綿棒やピンセットでイボを焼いていく感じです。

痛い?

ピリッとして熱いというか痛いですが、我慢できないほどの痛みではありません。特に首筋の場合は耳が近いので、ドライアイスのようなものでチリチリと皮膚を焼くような音が間近に聞こえるのはちょっとつらいです。あと終わった後もしばらくジンジンと痛みが残ります。

ケーキなど生ものを持ち運ぶときに入れるドライアイスは二酸化炭素を液化して凍らせたもので、昔はそれが治療に使われていたそうですが、保管や扱いの容易さから、今ではマイナス150度程度の液体窒素を凍らせたものが使われています。

それをイボに押しつけて瞬間冷凍し、イボの組織を死滅させ、やがてはその部分がかさぶたのようになって自然にはがれ落ちるというのが冷凍治療です。

で、とりあえず初回は大きめの2箇所(首筋と頭頂部)を治療してもらい、かかった時間は最初に症状の説明や患部を見せたりする時間も含めても10分程度と極めてスピーディ。治療は1~2週間おきに来てくださいと言われました。

その1回の治療で頭頂部にあったイボは洗髪中に痛くも何ともなくポロッとはがれ落ちてなくなりました。ただ首筋の大きめのイボは少し小さくなったもののさすがにダメです。同様に3回目に焼いてもらった首筋の小さなイボも2回ほど処置すると、もうほとんど突起がなくなりました。

その後何度か通い(現在合計5回治療)、小さなイボはすべてやっつけてもらいましたが、どうも首筋の大きめのイボは、半分ぐらいの大きさまで小さくなりましたが、かたくなにまだくっついていて、はがれ落ちてくれません。さてどうしよう。医者はもうしばらくこれでやってみましょうとのこと。

悪いことは言いません、もし小さなイボでもできたら、大きくなる前に皮膚科へ行ってちょっと焼いてもらうと早く綺麗に取れますが、大きく育ってしまうと長引くし何度も痛い治療を受けなければなりません。


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父親が亡くなって11年が経ちました。鏡に映る自分の顔が、まだ記憶に残る父親の顔とよく似ていることに気がついて愕然としたり、自分でも年を取ったなと感じる日々です。

父親は大正8年(1919年)生まれだったので、私とは38年の差があります。つまり38歳の時の子供だったわけです。

小学校の頃までは同じ家で暮らしていましたが、私が中学生に上がった頃には、仕事の関係で東京へ単身赴任してしまい、その後はお正月を除き、あまり一緒の生活をした記憶がありません。

父親が64歳で仕事を引退した後に(1983年頃)、実家に戻ってきましたが、その時はすでに私は就職をして東京で寮生活をおくっていましたので、すれ違いで一緒に暮らした期間はほとんどありません。

その父親が40代後半に胃潰瘍で1週間ほど入院していたことがあり、まだ私は小学校の低学年の頃ですが、母親に連れられて何度か病院へお見舞いに行ったことを覚えています。私も50歳の時にやはり胃潰瘍で1週間の入院をし、さすがに遺伝子を譲り受けた親子だとその時思い知りました。

その父親は82歳で天寿を全うしましたが、直接の原因は腎不全でした。亡くなる何年も前から腎臓を悪くし、毎週2回の人工透析をおこなっていました。

その頃には関西出張の時や、夏休みにはお見舞いを兼ねて実家に帰りましたので、子供の時を除くと一番父親と一緒に過ごすことができた時期かも知れません。

父親は腎臓病で長く療養していましたが、そうすると私も腎臓を悪くする遺伝子を持っている可能性がありそうです。現在は人間ドックの検査では特に腎臓に異常は見つかっていませんが、父親が60歳を過ぎてから悪化したように、いつ体内のDNAに埋め込まれた時限爆弾が炸裂するかわかりません。

その腎臓ですが、心臓や肺、胃などと比べてあまり馴染みがなく、私も最近になるまで特に関心がありませんでした。

腎臓の役割は、

 (1)老廃物を体外に排出
 (2)血圧を調節する
 (3)血液を作る一部の役目
 (4)体液量、イオンバランスの調整
 (5)強い骨を作る

とされています。

一般的には、人工透析のことから(1)の血液の中から老廃物を漉して綺麗にしているだけと思われがちですが、それら以外にも結構多くの重要な役目を担っています。

腎臓が不調になると起きやすい代表的な症状は、物忘れ、冷え、アレルギー、低血圧、貧血、ストレス、手足のむくみ、頻尿、夜尿症、倦怠や疲労感、湿疹、メニエール症候群(耳鳴り、めまい、難聴)、骨の異常などがあります。

その中で私が特にこの腎臓疾患の中で関心を持ったのが、年のせいだと言ってしまえばその通りですが、頻尿や骨の異常のほか、耳鳴り、めまい、難聴などを引き起こすメニエール症候群です。

特に耳鳴りはもう40代ぐらいの時からずっとで、常時耳の中でキーンとかジーとか鳴り続けています。立ちくらみもよく起きます。

また夜にスイカやミカンなど水分の多い果物を多めに摂った時など、夜中に何度もトイレに起きたり、昼間でも利尿効果のあるコーヒーを飲むと1時間おきにトイレに行きたくなったりすることがあります。

また若いときには冷え性とはまったく無縁でしたが、最近は手足がよく冷えてしまい、自分でも冷え性になったなと思いますし、仕事でストレスは溜まりまくり、手足にむくみはないですが、骨の異常で股関節臼蓋形成不全に陥ったりしています。

もしかするとこれらの症状から、被害妄想かもしれませんが、父親の遺伝子がそろそろと動き出し、腎臓の機能が弱ってきている証拠ではないかと勝手に想像しています。

そこで、筋肉と違って内臓を鍛えるということはできませんので、せめて腎臓の働きをよくする食べ物はなにかと思って調べたところ、腎臓が正常な人と、腎不全や腎炎を起こしている人とでは逆になることもあるそうで難しいものです。

例えば、ナトリウムの排出を促すカリウムが多い食品(白菜とかスイカ)は腎臓が健康な人にはよい働きをしますが、逆に腎臓病に罹っている人には制限すべき食品ということになります。

腎臓をを悪くしていた頃の父親がそうでしたが、食べ物の中でも味の濃いものや塩分の多いもの(中華料理、塩焼き、梅干し、ハム、ソーセージ、味噌、ソース、醤油など)は減塩以外のものしかダメでしたが、逆に腎臓が正常の場合は、梅干しなどは腎臓をよくする働きがあったりします。ただし塩分の取りすぎはいずれにしても成人病の原因となり、正常であってもやはり控えるべきということです。

高齢になってから、和食には欠かせない塩や味噌、醤油を制限されたのでは、食事の楽しみが半分以上失われてしまいそうですので、腎臓はなんとか最後まで大事に使いたいものです。

今のところまだ腎臓は健康ですので、ダイコン、カボチャ、きのこ、あずき、そら豆、梅干し、白菜、スイカ、山芋、柿などを意識して食べて腎臓強化に努めたいと思っています。

また腎臓の働きをよくする漢方薬もたくさんありますので、それも今度試してみようかと画策しているところです。

こうして高齢化社会においては健康食品がやたらともてはやされるのでしょうね。中高年者以上がメインの読者とされる新聞広告で、健康食品の広告が載らない日はないですから。


【腎臓関連書籍】

体の不調は腎臓でよくする!  北濱 みどり
腎臓のはなし - 130グラムの臓器の大きな役割 坂井 建雄
高血圧の9割は「脚」で下がる!  石原 結實
42才からの腎臓病―腎機能に問題があると言われたら(42才からの未病対策)  川村 哲也


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特に都市部においては「水を飲む」と言った場合の「水」はボトルに入った「ミネラルウォーター」や浄水器を通した水を指すことが多く、いつの間にか飲み水は蛇口をひねると出てくる水道水のことではなくなってしまいました。私の家でも、万が一の災害で長く水道が使えなくなった場合に備え、ずっと昔からミネラルウォーターを箱で購入し常備しています。それらの水は期限があるので、古いものからもっぱらコーヒーやお茶を煎れるときに使い、随時新しい水を補充しています。

また仕事中やスポーツのあとにも、ミネラルウォーター買ってを飲むことが多く、昭和の時代のように水道水をそのままガブガブ飲むことは滅多にありません。これは30年ほど前に大阪に住んでいた時、水道水があまりにもまずかったことから、次第に水道水はまずいという記憶と先入観が頭に刷り込まれ、大阪から転居したあともそれにしたがった行動をとっています。

昔から「水と空気はタダで手に入る」と言われてきました。

「え?空気はともかく、水は有料なのでは?」という人はおそらく昭和40年代以降の生まれではないかと思いますが、私が子供の頃(昭和30年代)には、どこにでも井戸があり、もちろん飲み水としても使えましたが、それはすべて無料でした。

そして次は空気の有料化です。

「空気が有料になってきた」言うとまだ抵抗がある人も多いと思いますが、中国から流れてくる黄砂やPM2.5、昭和期に数多く植えられたスギやヒノキの花粉、毎年訪れるインフルエンザの流行、嫌煙権などの影響などもあり、綺麗な空気もお金を出して買う時代がすでにやってきています。

住宅街でも近くに小中学校があると、そこのグラウンドから飛来する砂や、国道や高速道路のような幹線があれば風向きによってはホコリや煤塵が開け放った窓から侵入してきます。

あるいは遠くにあっても工場やごみ焼却場、火葬場などの高い煙突から出る煤が、今はかなり改善されてきているとは言え、やはり半日も窓を開けていると、部屋の中はうっすらとチリとほこりが積もることは珍しいことではありません。

部屋の掃除が好きではない家族が住む我が家も、ふと気がつくと、すでに4台の空気清浄機が常時動いていますが、さらにもう一台買う予定があります。

空気清浄機のなにがいいと言うと、もちろん部屋に入ってくるホコリや花粉を集めてとってくれたり、部屋の中のじゅうたんや布団などからでる細かなほこりやニオイまで吸収してくれて、スッキリ透明感のある状態に保ってくれることが一番のメリットですが、使ってみてから知ったのですが、それ以外にも役立ってくれます。

それは、都会の家ではしばらく拭き掃除をせずにいると部屋の中のオーディオやテレビやテーブルの上に、うっすらとホコリが積もるのが普通ですが、そのホコリのたまる量が格段に減ってきます。つまり部屋のあちこちに積もるはずだったホコリを吸い取ってくれているのですね。これで掃除する手間がだいぶんと省けますし、PCや家電など精密機械の中に入り込むホコリが減れば故障の可能性を減らしてくれそうです。

その家庭用の空気清浄機には大きく分けて2つのタイプがあります。

それはファン式空気清浄機と、かつて流行ったイオン式空気清浄機です。それとファン式には付加機能として加湿機能や除湿機能がつくものもあります。

先に言っておくと、現在はファン式の空気清浄機が主流で、かつて一世を風靡したものの、その後宣伝されていたような効果はないと不当表示で広告の排除命令が出されたイオン式空気清浄機は現在は一部が細々と生き残っている状態です。

ファン式空気清浄機の付加機能としてイオン発生器を付けたものは多くありますが、ファンのないイオン式空気清浄機というのは、家庭用では通販で細々と売られているのと、あとは自動車用に少しあるぐらいです。

なので、2つのタイプと書きましたが、実質的に空気清浄機と言えばファン式空気清浄機だけと思っていいでしょう。

で、我が家にある空気清浄機はと言うと、

1)ダイキン製空気清浄機 TCK55M STREAM-ER(ファン式)
2)シャープ製加湿機能付き空気清浄機 KC-B50 プラズマクラスター(同上)
3)パナソニック製空気清浄機 F-PXD50-W (同上)
4)ヤーマン イオニック空気清浄機 Ionicpro TURBO STA-98 (イオン式)


の4つが稼働中です。見事にメーカーバラバラです。

1)のダイキンは空調機器メーカーとしては世界一の規模と実績を誇っているメーカーで、特に業務用エアコンが得意ですが、家庭用のエアコンや空気清浄機「光速ストリーマ」シリーズの評価も高いです。値段はそれなりに高価で、普及している平均的なもので3~5万円します。

特徴の光速ストリーマとは「イオンをつくるためのプラズマ放電技術の名称」のことで、ファン式空気清浄機でイオンを発生させて、さらに細菌を分解するというのがうたい文句です。

2)のシャープは花粉の時期には「プラズマクラスター」シリーズのCMがよく流されていて、液晶テレビ等一般家電の業績不振で窮地に陥っていたシャープが立ち直るきっかけとなり、今や屋台骨を支える製品にまで成長しています。スタンダードな製品で2~3万円ってところでしょうか。

このプラズマクラスターはシャープ独自のイオン発生装置のことで、そのイオンで除菌効果があるとされていますが、それほど明確な効果が期待できるわけではなさそうです。それよりもPM2.5対応の製品は、中国では品切れになるほどよく売れているそうです。

3)のパナソニックも生活家電に力を入れていて「エアーリッチ(ナノイー)」シリーズがよく知られています。ナノイー(nanoe)とは微粒子イオンの力によってカビ菌やニオイ成分を分解するというものです。売れ筋の製品はやはり2~3万円のものでしょう。

光速ストリーマもナノイーもプラズマクラスターもイオンを発生させて除菌、脱臭効果を期待させるうたい文句が書かれていますが、誰でもが体感できるというものではなく、そう言われるとそうなのかな?と思うぐらいの効果しか期待はしないほうがいいかもしれません。

こうしたイオンを使った効果は、その使用条件など(一般的には公表される実験データは密閉された空間で人工的な環境でとられたデータとか)で大きく変わってきたりしますので、研究者や技術者には失礼ながら、「そう言われるとなんとなく効いているのかも」というブラシーボ効果が一番ではないかと言われています(もちろん敏感な人が実感することを否定はしませんが)。

消費者の立場からすれば、技術的なことはともかく、「イオンの力で除菌も脱臭もしてくれる!」と書いてあれば、価格的に大差がなければ、それがついていないものよりは付いている製品に食指がのびやすくなるのではないでしょうか。

さてここで、問題の4)イオニック(メーカー名はヤーマン)の空気清浄機ですが、ファンがなく、深夜でも動作音がほとんど聞こえないぐらい、たいへん静かでいいのですが、ネット上では極端な悪評と好評のオンパレードです。

使ってみての正直な感想を言えば、空気清浄機としてはちょっとどうかな?と疑問符が付きます(個人的感想)。

たいへん好評の口コミもありますが、この製品は通販でしか売られていないようなので、アフェリエイトへの誘導目的という可能性があり、あまりにも褒め称えている書き込みは信憑性を疑います。

私は安かったこともあり、半分騙されたつもりで買ってみました。なんと言っても他のメーカーの妖怪ぬりかべみたいな製品とは違ってスタイリッシュです(笑)。これで首振り機能がつけば立派な送風機にもなりそうです(そんなに風は強くありません)。

このイオニック(イオニック プロ ターボ STA98)が、なぜファンなし、フィルターなしで汚れた空気やホコリ、ニオイを吸い込み、取り込めるの?って言えば、中に据えられた大きな電極のプラスとマイナスの間に気流が発生するのを使って空気を流し、帯電させた大きなブレードという金属にホコリなどを付着させています。

確かに中にある金属ブレードに運転開始後すぐ黒い汚れがどんどん付着しますので、効き目がないとは言いませんが、他のファン式のフィルターと比べると、たまる量があまりにも微量です。

このイオニックの特徴は、ファン式空気清浄機と比べて、イオン発生装置に重きを置いていて、さらにファンがないことで音がほとんどしないこと、交換用フィルターの必要がないことなどをメリットとしています。

イオン発生装置だと割り切って買うのならばいいのですが、イオンの効き目そのものに懐疑的な人や、これでカタログや高評価の書き込み通りにホコリやニオイをよくとってくれるって期待するのはちょっとどうでしょう。

各社、それぞれ自社製品に有利なデータや根拠を元に製品をアピールしますので、なかなかその本質は一般人には見抜けません。

それに通販サイトの口コミでは大手メーカーの製品でも「いかにもこれはサクラだろう?」って思えるような讃辞一色の書き込みもあり、それらがホントに信用できる情報かどうかの見極めも難しいところです。条件がバラバラの部屋の空気が綺麗になったかどうかなんて、感覚的なもので、数値では表せず、結果言ったもの勝ちというところがあります。

それならば、あまり細かな機能や科学的データなどにこだわらず、浮遊物などホコリや花粉、ペットのニオイなどを目に見える形で(ニオイは目に見えませんが)取ってくれたらいいと割り切って、そこそこ売れ筋の大手メーカーの製品(ファン式)を選んでおくのがベターな選択でしょう。

あと、くれぐれも量販店へ行って、店員さんに売れ筋やら人気製品を聞いてみるというのは避けたほうがよさそうです。

店員さんは店の儲けが大きいもの(原価率が低い製品や原価率が同じなら高額な製品、そしてメーカーから販売奨励金やキックバックがあるもの)を客に勧めるよう上司から厳しく指導されていますので、決して客のことを第一に思って良心的にアドバイスしてくれるわけではありません。

販売額や利益率、特定品の販売ノルマ等(個人や店舗ごと)が自分の給料や賞与、昇級に反映し直結しますので、その唯一の目的に向かって当たり前のことをやっているまでです。それを親切に教えてくれたと信じ込むのは勝手ですが、言われるままの購入では決してベストな買い物にはならないでしょう。

それに空気清浄機は毎日24時間フルに動かしておくことが多いので、最小消費電力やフィルターなどの交換頻度、消耗品の価格などにも購入するときに注意しておくべき点でしょう。消耗品は意外と高くつきます。

元々空気清浄機の場合、普及品は最大適用床面積が20畳とか30畳など、各社ともかなり大き目に表示しています。旅館やホテルの宴会場でもなければ30畳なんて部屋は普通の家ではまずないでしょう。ただし金額に大差がなければ、大きめのものを買って最少モードで運転しておくと、意外と静かで電力消費も少なく抑えられます。

売れ筋を見ていると、概ね24~28畳タイプの普及品が6~8畳の部屋で、もう少し広いリビングダイニングなどでは30畳以上のタイプを使っているという感じです。

現在市販されている中で、お勧めは、やっぱり売れ筋の大手メーカー製で、

(加湿機能なし、最大床面積24~28畳タイプ)
ダイキン(DAIKIN) ストリーマ空気清浄機「光クリエール」 ホワイト TCM75P-W
シャープ PM2.5対応空気清浄機(24畳まで)高濃度プラズマクラスター7000搭載 FU-D51-W
シャープ PM2.5対応 プラズマクラスター搭載 空気清浄機 ホワイト系 FU-B51-W

(加湿機能あり、最大床面積23~25畳タイプ)
ダイキン(DAIKIN) 加湿ストリーマ空気清浄機「うるおい光クリエール」 ホワイト TCK55P-W
シャープ PM2.5対応加湿空気清浄機(空清23畳まで/加湿13畳まで)高濃度「プラズマクラスター7000」搭載 KC-D50-W
Panasonic 加湿空気清浄機 ナノイー搭載 8~14畳相当 ホワイト F-VXJ50-W

あたりでしょうか。我が家の5台目空気清浄機は、お手頃でお値打ちなシャープFU-B51かなと思っています。


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少し前の話しになりますが、NHKスペシャルで「認知症800万人時代 行方不明者1万人~知られざる徘徊の実態」という番組が放映され、7年前に家を出たまま、自分の名前も住所もわからず、身元不明者となり群馬県の介護施設に収容されている認知症の女性高齢者が登場していました。

番組を見た人からの通報で、その認知症患者が、7年前に行方不明となり警察に捜索願が出されていた東京在住の方だったことが判明し、夫と再会できたと続報をニュースでやっていました。

NHKの調べによると、認知症患者が行方不明となって警察に届けられた件数は2012年の1年間で9607人で、大半はすぐに見つかるそうですが、見つかったときにすでに死亡していた方が351人、年末時点で行方不明のままという人が208人もいたそうです。

上記のケースは東京在住の患者が群馬県で発見され、着ていた衣服に名前が書かれていたのにも関わらず、警察間の情報共有の不手際や連携の悪さが露呈したわけですが、認知症患者の徘徊の多くは、住まいの近くで発見されるというケースが大半ということで、こうした都道府県をまたがっての捜索や身元照会に不備があると言われても仕方がありません。

盛岡在住の患者が京都で発見された例も出ていました。新幹線を乗り継いで5~6時間、距離にすると約1000kmの距離を患者は移動しています。
「認知症女性」700キロ離れた盛岡に警察官が送り届ける…京都の寺で保護

そして今後、現在65歳前後の団塊世代が、認知症に罹りやすい75歳前後の後期高齢に入っていくにつれ、今後もこうしたケースが増えていくことが予想されます。

さらに、要介護者の増加に伴って、すでに専門の24時間体制の介護施設や介護人が不足してきており、政府や国は認知症患者の自宅介護政策を強く推し進めています。

これはどういうことかと言えば、夜中でもいつ起き出して外へ飛び出してしまうかわからない認知症患者を家族、と言ってもその多くは同じく高齢の配偶者が24時間監視をしていなくてはならないということで、これは現実的に不可能とも思えます。

また例え息子や娘と同居していたとしても、ずっと介護にかかりきりになると、外では働けず、恋愛や結婚もできず、24時間、親の介護だけをすることになり、それもまた限界があります。

でもそうしないと、自宅介護の場合、家族はどういうことになるかと言うと、

二審も家族に賠償命令 認知症徘徊電車訴訟で名古屋高裁 2014/4/24
愛知県大府市で2007年、電車にはねられ、死亡した認知症患者の男性の家族に対し、JR東海が列車遅延などの720万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が24日、名古屋高裁であった。長門栄吉裁判長は一審・名古屋地裁に続き、男性の妻の責任を認めた上で、約360万円の賠償を命じた。

つまり91才の認知症患者が家族の見張りの隙を突いて外出し徘徊した結果、電車にはねられ死亡。その患者(夫)が外出した時に、うつらうつらしていて気がつかなかった85才の妻にその責任があり、鉄道会社に損害賠償金を支払えとの判決です。

もちろん鉄道会社も事故で大きな損害を受けており、今後のことを考えると、前例として残るだけに一歩も引けないでしょう。

でも自分より元気で力の強い認知症患者がその気になれば、自宅から抜け出すことを止める手段は家族にはなく、それこそ人権侵害になりそうですが、手足を縛っておくか、鎖でつないでおく以外難しそうです。

ちなみに前述の7年間身元不明だった患者は、身元がわかるまで仮の名前で生活保護を受けていて、その公費(税金)が使われた費用は7年総額でおよそ1000万円。

今回家族が見つかったことで、法令上はその費用を家族が速やかに返却しなくてはなりませんが、これも「ご無体な」って感じがします。

このケースでは群馬県館林市の安楽岡一雄市長が、「認知症は社会全体の問題で、人道的見地から請求すべきでない」と判断したそうで、ホッとしましたが、こうしたケースが今後増えてきた時に、果たしていつまでも温情的判断が下されるのかわかりません。

その行方不明になったまま見つからない認知症患者の話しに戻りますが、NHKの全国放送で、ゴールデンタイムに放送されたから身元が判明したものの、そうでなければこの患者は身元不明者のまま一生を終わっていたでしょう。

その後も18年間身元不明で狭山市の施設で保護されていた認知症の男性が、東京在住の方だったことが判明したというニュースがありましたが、これも当時に捜索願が出ていながら、なぜ今まで発見できなかったのか不思議です。

東京・渋谷区の「野村正吉」さんか 埼玉・狭山市で保護、18年の認知症男性

どうして警察が行方不明者の届け出を受けていながら、この認知症患者をすぐに発見できなかったのか、ささいなミスもあったようですが、優秀とされる日本の警察にしては残念なことです。

今回NHKがそのような警察の行方不明者捜索の問題をやんわり指摘したこともあり、あわてて警察署の連携や捜索方針の見直しなど対策を講じているようですが、今後急増していく中で、根本的な解決をするためには、全国一斉に「顔認識システム」を導入するのが一番手っ取り早いのではないでしょうか。

つまり身元不明者や中には身元不明で亡くなった方、身元がハッキリしない受刑者などをすべて顔認識ソフトで登録し、行方不明者の届け出があったときに、写真を持ってきてもらい、それを登録照合すれば一発だったハズです。

登録されるタイミングで、行方不明の捜索願か、身元不明者の登録か、どちらが先であっても、後から登録した時点での検索で発見が可能です。

あと身元不明のままで亡くなる人の数は、1年間に1000人から1400人に達します。そうした人の写真は、過去何十年とすべて撮られているでしょうから、過去の行方不明者の捜索でもそれを使うことも可能です。

最近の顔認識の正誤率は、一般的なものでも98%前後まで達しています。

つまり顔正面の写真さえあれば、生死に関係なく、経年変化があっても、特徴を一瞬で見分けられますし、完全一致はしなくてもかなり似ているとか捜索を効率化させることも可能です。

すでに一部の犯罪捜査では、犯人が駅や街頭の膨大な防犯カメラに写っていないかを調べるときに使われているとも聞きます。

顔認識ソフトはすでに一般的になりつつあり、カメラや画像処理ソフトでも使われていて、かなり普及しています。もっと高機能、高効率なものでも、時間をかけてじっくり検討し、何度もテストを繰り返して慎重に導入するほどのものではなく、コストもそんなに大きいものではありません。

要は、全国一斉に基準を決めてすぐにやるかやらないか、だけのことでしょう。そうすれば前述のような不幸な身元不明者(本人も家族も)を減らすことができます。

将来的には、累犯者や、指名手配犯などの写真も取り込み、プライバシー情報には注意しながらも、犯罪捜査や、再犯予防・抑止にも使っていけることを考えれば、従来からある指紋照合DBとは別に、顔認識ソフトと顔データの情報共有をもっと早くから取り入れてもよさそうに思います。

そんなに導入を躊躇うようななにか問題があるのでしょうかね?


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日本茶といえば一般的には煎茶の緑茶を思い浮かべる人が多いと思いますが、種類としてはまず大きく抹茶と煎茶に分かれ、次に煎茶の中に小分類として玉露、煎茶、番茶、ほうじ茶、玄米茶、豆茶などがあります。お抹茶は茶道で使われている形式張ったあの苦いお茶ですね。そのいずれもが一般的に日本茶と呼ばれます。

それら日本茶全般を指す言葉として緑茶と呼ばれていますが、とても緑色とは思えない番茶やほうじ茶なども含まれますので、子供の時には緑茶と呼ばれることにちょっと違和感がありました。

調べてみると、緑茶は「摘み取った茶葉を加熱処理して発酵を妨げたもの」と定義されており、大分類では同じ製法の中国茶の龍井茶(ロンジン茶)、碧螺春(へきらしゅん)なども中国では代表的な緑茶と分類されています。

一般的な知識として中国のお茶と言えば緑茶ではない烏龍茶というイメージが強いのですが、実は現在でも中国茶の中では緑茶が一番よく飲まれており、元々は奈良時代あたりに中国から伝来した製造法なので、「緑茶=日本茶」という認識は誤っています。

烏龍茶(ウーロン茶)は「茶葉を発酵途中で加熱して発酵を止め、半発酵させた茶」と定義されており、緑茶とは別の青茶としての大分類となります。その種類は有名な鉄観音、凍頂烏龍茶などがありますが、意外なことに中国では一般的に飲まれているわけではなく、日本で言えば特別な機会にお抹茶をたしなむように、まれに飲まれているそうです。

ついでに日本では烏龍茶として一緒にされてしまうことが多いプーアル茶は、麹菌により数ヶ月以上発酵させる後発酵製法で、緑茶でも青茶でもなく黒茶の大分類となります。今まではそのプーアル茶や香りのいいジャスミン茶(花茶)なども烏龍茶の一種だと思っていましたが、あらためてその違いを認識しました。

一方、西洋で一般的な紅茶は「摘み取った茶の葉と芽を乾燥させ、もみ込んで完全発酵させたもの」を言い、発酵させるかさせないか、茶葉をもみ込むかどうかの製法が緑茶との区分で、決して茶葉の種類や茶を抽出したあとの色で判別するものではないということです。確かに紅茶の葉はもみ込まれてよじれているのが多いです。

さて、日本茶の話しに戻すと、まず日本で一般的によく飲まれている煎茶や番茶は、日本各地で茶葉が生産されていてそれぞれに特徴があります。煎茶と番茶の違いは茶葉の収穫時期などで製法はほぼ同じだそうです。

私の好きなほうじ茶は名の通り茶葉をコーヒー豆のように焙煎したもので、それが独特の香りを引き出します。ほうじ茶は比較的関西、特に京都などで日常的に飲まれていることが多く、そう言えば関東では番茶はよく見かけますが、こうばしい香りが立つほうじ茶にはあまりお目にかかりません。

そしてほうじ茶は焙煎することで苦味成分のタンニン(カテキンなど)が壊れ、渋味や苦味がなくなり、口当たりがさっぱりしています。胃に負担がかかるカフェインの量が少なく、子供や高齢者でも安心して飲用できることから病院での入院患者などにも出されています。

そう言えば、胃潰瘍で入院して4日間絶食したあと、食事の前に出されて最初に口に入れた(薬は別として)のがこのほうじ茶だったような気がします。

もうひとつ私の好きな玄米茶は、その名の通り炒った玄米を番茶に混ぜ込んだ緑茶で、玄米のこうばしい味と香りが子供の頃からとても好きでした。今も昼休みに自分でいれてよく飲んでいます。

ただこの玄米茶というのは茶葉はもちろんですが、炒った玄米の質によっても味や香りが大きく左右され、スーパーで買うティーバックでは残念ながらあまり美味しいものには出会えません。やはりちゃんと品質管理され、製造に手間をかけたお店で買わないと本当の玄米茶は味わえないようです。

先日、食べ物の糖質を減らしてダイエットをという記事を書きましたが、日本茶は基本的には糖質ゼロで、ビールや日本酒、ジュース類と違い、いくら飲んでも太りません。

私は朝はコーヒーを飲みますが、午後はその日の気分で抹茶(狭義の意味で普通の緑茶)、玄米茶、ほうじ茶、紅茶を選び、自分でティーバックをいれて飲んでいます。その都度缶コーヒーやペットボトルのジュースを買って飲むより、エコでふところにもそして健康にもよさそうです。

そう言えば関東中心に展開している喫茶室ルノアールでは、少し長居(30分以上ぐらいかな)する客に、途中で緑茶のサービスがあります。これは決して「早く帰れ」の合図ではなく、「どうぞゆっくりしていってください」という店のサービスで、私は熱くて茶碗に触れないぐらい煮立ったあのお茶が気に入っています。飲むときには茶碗をおしぼりでくるんで飲んでます。

アメリカなどでもダイエットブームや健康志向の波にのって、日本茶ブームが起きていると少し前にテレビで見たことがあります。伊藤園の「お~い!お茶」のペットボトルが頭脳労働するアメリカ人に大人気だとか。確かにどんな添加物が入っているかわからないコーラを飲むより健康的でしょう。

健康のことを考えると日本茶は最高ですね。ただしストレスなどで胃が荒れている人や、寝る前なのでカフェインを抜きたい時は、ほうじ茶を選ばなくてはなりません。それだけはお忘れなく。


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