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現在は、住宅地の一戸建てにもう30年近く住んでいます。家は建売の安普請だったこともあり、かなり老朽化が目立ち、内外ともあちこちにひび割れが目立っています。

当時、9棟が同時に建築され、この2~3年のあいだに2軒が売却されましたが、中古住宅として売り出されたのではなく、いったん更地にして、新築されて販売されました。それほど老朽化が進んでいるということです。

ま、安い中古物件より、高くても新築に飛びつきやすい日本人の新築神話ということもあるでしょうけど。

また自宅の周辺には、バブル直前の40年ほど前に大手不動産会社が開発した、駅からはやや離れた場所に大規模な住宅地があり、そういうところを散歩していると、住人はリタイアした団塊世代と思われる人が多く、さらに解体されて更地にしたままだったり、放置されたりしている家が目立ちます。

そういうことを考えると、一生モノの家を買うならば、やはり立地というか、駅へのアクセスの良さが重要だなぁと思います。駅から近ければ、不要になったとき少なくとも土地の売却は簡単でしょうから。

よく、スーパーやコンビニが近くにあるから、駅から遠くても生活に便利という人もいますが、何十年とそこで暮らすことを考えると、スーパーもコンビニもなくなってしまうことがあります。

大都市圏であれば、駅はその点簡単にはなくなりませんので、駅近というのは最強なのです。

学校が近いというのは功罪あって、子供が小さな時には便利さを実感しますが、子供が卒業してしまうともう学校は邪魔なだけで、風が強いときには校庭の砂が巻き上がり、洗濯物を外に干せない、通学時にはガヤガヤとうるさく、チャイムやイベントの時の放送や音楽がうるさいということになります。

さて、その自宅ですが、今のところは悪くなった箇所は小規模に補修しながら終の棲家にしたいと思っています。

数年ぐらい前からポストに「この地域で家を探している人がいます!」というチラシがよく入るようになりました。

「へぇーこの辺りは人気エリアなんだな?」と勝手な解釈をしていましたが、よく考えればそれっていわゆる営業トークのひとつで、すべてのエリアでエリア名だけ変えて印刷し配布しているんだろうなぁって思ってました。

それを裏付けるように下記の記事を読みました。

自宅に「家を売りませんか?」というチラシが頻繁に入る理由(幻冬舎ゴールドオンライン)
世の中には、「家の売却はむずかしい」という情報が氾濫していることを十分に知っていても、それを見た人は、「私の家は売却できるかも?」とか「私の家にはほかの人が認める価値があるのかも?」と思ってしまうようなコピーが並んでいるはずです。
チラシそのものはいたって素朴でシンプル、言い換えると安っぽいものですが、中身のコピーはできるだけ売る気にさせる・・・、たとえ買い仲介業者のポジションに立つ不動産会社でも、なんとか売り仲介の立場になりたいと、それなりに知恵を絞っているのでしょう。

最近、家のポストに入っていた大手不動産会社のチラシはこのようなものです(一部モザイクかけてます)。

それぞれのエリア(○○ △丁目)が個別に印刷できるよう白抜き部分があります。

このピンポイントにエリアを記載することで、受け取った人の気持ちをググッと引き寄せるのでしょう。

チラシの裏面には、「即日回答FAX査定」と個人情報を書いて送れるようになっています。

今どきFAXでもないだろ?と思いますが、団塊世代以上の家ではまだFAX付きの固定電話が普通にありそうです。一応スマホで読み取れるQRコードもついていますが。

上記は大手不動産会社のものですが、もっと簡単でモノクロコピー?的な「この地域(学区)で家を探している人がいます!」「希望価格○千万円以上」と書かれたチラシもよく見かけます。

こうしたチラシを日常的にみていると、そこの住人は良い気分にさせられます。でも、いざ、売ろうとしたときにはガッカリすることになりそうですが。

あと、これとは別に、「排水管高圧洗浄キャンペーン」のチラシも最近よく見ます。

特徴は、「通常一戸建ての場合30,000円~50,000円前後かかる高圧洗浄」が、「3,000円(税別)」と大きく書かれていて目を引きます。

さらに「地域一斉工事により格安にて実施」とお得感を演出しています。

また申込期限を大きく赤字で書いて期間限定ということを強調します。

ただ、下の方には小さく「1箇所3,300円。約4mごとに1箇所扱い」などと書かれています。

決して、詐欺商法ではないでしょうけど、キッチンや洗面所、トイレ、お風呂など数カ所のを配水管(外と内側の各2箇所)を頼めばすぐに数万円になり、さらに洗浄効果を高める洗浄剤を使うとプラス1回数千円が必要となり、決して3,300円ポッキリとはいかないのが普通だそうです。

また、こうしたサービスは広告している会社が自ら動くことはほとんどなく、それぞれの地域に応じて別の業者や自営業者に依頼することが多く、その工事の質や対応がバラバラで、不満が多いケースもあるようです。

地域密着で事務所を構えて商売するならば、悪い評判が立つと致命的ですが、こうした1回こっきりの仕事だと、仕事を取ったモノ勝ちです。

要はどちらも「まず客をつかむという目的のチラシ」だと言うことです。案外高齢者が多く住む住宅街だと、こうした手作り感いっぱいのチラシが一番効果が高いのかも知れません。

世の中、善人ばかりではないのと、お得な話しなどないことを肝に銘じ、チラシや甘い誘惑には十分に注意しましょう。

【関連リンク】
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