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シュテファン・ツヴァイク著の伝記「マリー・アントワネット」、遠藤周作著の小説「王妃マリー・アントワネット」を読んで、18世紀頃のフランスや、今はなきフランス王政のことが結構理解できましたので、備忘録じゃないですが、主要な人物別に簡単にまとめておきたいと思います。

1760年代から1780年代の日本は、10代将軍徳川家治(1760年~)、11代将軍徳川家斉(1787年~)の時代で、江戸中期の鎖国の真っ只中、特に新しい動きはない時代でした。ただ、江戸で明和の大火(1772年)、岩木山、浅間山の噴火などが続き、天明の大飢饉(1782年)を引き起こし数十万人が餓死したと言われる頃の話しです。


1)マリー・アントワネット

1755年オーストラリアのハプスブルク家王女マリア・テレジアの11女として生まれ、14歳の時に、それまで犬猿の仲だった隣国フランスの王太子(後にルイ16世として即位)に嫁ぎ、ベルサイユ宮殿に入ります。

マリー・アントワネットは勉強が嫌いでフランス語が話せず、まだ14歳の若さで政治にも王室行事にも関心がなく、関心があるのは演劇(鑑賞と自ら出演)やオペラ鑑賞、社交界で最先端を行く奇抜なファッションと宝石などアクセラリー、トランプやカジノなどのゲームや賭け事などです。自分が目立ち、周囲からチヤホヤされるのが大好きだったようです。

フランス国内は英国との7年戦争(1754年から1763年)などで経済が疲弊し、国民が重税にあえいでいる中での貴族の特権や、王室の浪費に対して国民の不満がたまっていて、1789年に国民革命が勃発、多くの貴族や王家は一転してとらわれの身になります。

マリー・アントワネットの恋人とも言われるスウェーデン人貴族のフェルセンなどの力を借りて、一度は軟禁先からの逃亡を企てますが、逃げ切れずに捕まり再び軟禁されます。

そして1793年にコンコルド広場において、夫のルイ16世の処刑から9ヶ月後、断頭台ギロチンによる公開処刑され38歳で刑死します。

ちなみにギロチンはフランス人のギヨタン氏が受刑者に苦痛を伴わない処刑法として発案(その名前が由来で英語読みがギロチン)し、マリー・アントワネット処刑の前年1792年から使用されました。

それまでの処刑法は、刑吏が大なたで首を切り落としたり、両手両足をクルマで四方へ引っ張る方法など刑によっていくつかの方法がありました。

  ◇   ◇   ◇

2)ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

天才作曲家と言われるモーツァルトは、1756年オーストラリア生まれ、マリー・アントアネットより1歳下で、ほぼ同年代です。

父親はオーストラリアの宮廷作曲家であり、すでに早熟の天才作曲家・演奏家として活躍していたモーツァルト6歳の時に、王女だった7歳のマリー・アントワネットと出会い、「将来お嫁さんにしてあげる」と言ったという逸話があります。遠藤周作著の小説に少しだけ出てきます。

その後、二人が出会ったという記録はなさそうです。マリー・アントワネットより2年早く、1791年にオーストリアで病死します。

もし、マリー・アントワネットが政略結婚でフランスへいかず、モーツァルトと結婚していれば、母国オーストリアの地で、天命が尽きるまで心穏やかに平和に暮らしていたのかも知れません。

  ◇   ◇   ◇

3)カリオストロ

1743年イタリア生まれの稀代の詐欺師で、アヴァンチュリエ(山師)と呼ばれていましたが、富裕層から金品をまきあげて貧しい人に与えていたという鼠小僧的な義賊の側面もあったとか。

フランス王室やマリー・アントワネットの評判を一気に貶めることとなった、宝石商から高級首飾りを王室の名を騙り、騙し取られた「首飾り事件(1785年)」という大きな事件が起きますが、その黒幕だったのではないかと言われていました。

しかし当時の裁判では無罪になっています。遠藤周作の小説では、黒幕説で描かれています。

モーリス・ルブラン著のアルセーヌ・ルパンシリーズ「カリオストロ伯爵夫人」は、そのカリオストロの娘という設定で、ルパンのライバルとして出てきます。

またモンキーパンチ原作、宮崎駿監督の映画「ルパン三世 カリオストロの城」のカリオストロは、このルパンシリーズをヒントに名称を使ったようですが、上記の伯爵個人とはまったく関係がなく(由来がなく)、フランス近郊の架空の小国の名称とその統治者がカリオストロという設定です。

  ◇   ◇   ◇

4)マルキ・ド・サド

サディズムという言葉の由来となったフランスの貴族であり小説家のマルキ・ド・サド(侯爵)は、 1740年フランスパリ生まれで、マリー・アントワネットが生きた時代(サドが15歳年上)とかぶります。

そのためか、遠藤周作著の小説では、時々変人として登場してきます。

貴族だったとはいえ、札付きということもあり、マリー・アントワネットと直接会ったことはなさそうですが、暴行や虐待などで収監されていたバスティーユ監獄からの王政批判の訴えが、フランス王室を転覆させるフランス革命のきっかけを作ったとも言われています。

革命後も、しばしば監獄や精神病院に収監され、1795年にフランスシャラントン精神病院で死亡(55歳)します。

  ◇   ◇   ◇

5)ナポレオン・ボナパルト(1769年~1821年)

マリー・アントワネットと時代はかぶっているものの、王室と一軍人ということでなんの関係もなさそうですが、私が気になったのは、フランス革命で国王ルイ16世とその王妃マリー・アントワネットを処刑し、フランス国民主体の共和国制に移行したはずなのに、その国民革命に協力した一軍人のナポレオンが、革命から数年後の1804年にはフランス皇帝を名乗っていたことがよく理解できませんでした。歴史は繰り返すと言いますが。

で、調べてみると、フランスの9世紀以降の中世は、日本の戦国時代と同様に各地域で群雄割拠していて、その中の一番の支配者(名門家)が勝手に国王を名乗っていたようです。

上記のフランス革命で一時期は王制から共和制に移行し、一度はフランスから国王(皇帝)は消えたものの、オーストリアやイタリアとの戦争で連戦連勝し、国の英雄としてフランス国民の信頼を勝ち得たナポレオン(1世)が国民議会の承認を得て1804年にボナパルト王朝を作ります。しかしあれだけ王制(王政・君主制)を嫌がっていたのにフランス人も懲りない人達です。

しかしフランス革命が起きたときにはまだ若干20歳で駆け出しの軍人だったナポレオンが、その15年後に皇帝まで上り詰めていくというのはなんだか凄い話しです。

尾張の小国の跡取りのうつけが、一度は担いだ将軍を追い出し、次は天皇の座を狙っていたという(諸説あり)信長伝説ともかぶります。

それまで負け知らずだったナポレオンですが、スペインやオーストリア、そしてロシアに敗北しセントヘレナへ流刑されそこで亡くなります。亡くなったのが1821年5月5日で、今からちょうど200年前です。

その後はまたルイ王朝(ルイ18世)が復活しますが、ナポレオン(3世)が奪還、1870年に崩壊するまでフランスでは王制が生き延びることになります。

そして1871年以降はフランスに皇帝や国王はいなくなり、元首は王や皇帝ではなく選挙で選ばれた大統領になります。フランス初代の大統領は、ルイ・ナポレオン・ボナパルト(ナポレオン3世)で、2代目はアドルフ・ティエールです。

  ◇   ◇   ◇

と、ここまで5人の簡単な略歴を書きましたが、伝記や小説にはそれぞれ何十名という登場人物が出てきて、なかなか興味深い話しでした。

そして、ふと、ヴェルサイユ宮殿の造営など王朝として絶頂期だったルイ14世時代から3代目のルイ16世で、それまでのたまりに溜まったツケが暴発し、国民の不満が爆発し革命が起き王朝が崩壊する動き、これは日本の近くにある某国にも今後当てはまるのかもなぁと思っています。

つまり戦後のドサクサで建国者となった主席(最高指導者)から、その最高指導者から世襲してきた今の3代目最高指導者ですが、国民の生活そっちのけで軍備を増強し、家族と一部の幹部だけが贅沢な暮らしができる状態が、歴史を振り返ってみるといつまでも続くわけはないような気がします。

フランス革命に遅れて230数年後、東アジアの片隅で起きるかもしれない国民革命が、数年後かに世界を揺らすことになるかも知れません。

【関連リンク】
1480 10月後半の読書と感想、書評(マリー・アントワネット)
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