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写真は文藝春秋「本の話し」より |
著作で全68冊(上下巻を2冊というようにカウントすると)、作品数としては48作品の小説やエッセイなどがあります。
これは、蔵書の全著作者別冊数では堂々1位です。ちなみに2位は、20代30代の頃に読みまくった高杉良氏の61冊、3位は中学生の頃から読んできた五木寛之氏の55冊です。
浅田次郎氏の作家デビュー作品は、「とられてたまるか!」で、1991年のことです。
その当時は、書店で見かけても、あまりピンとくるものがなく、タイトルから単に「またヤクザ者がヤクザ小説でも書いた?」ぐらいにしか思っていませんでした。えぇ見る目がなかったのです。
そのデビューから6年後の1997年に、書店に平積みされていた文庫の「日輪の遺産」(1993年単行本刊、文庫は1997年刊)を手に取り、タイトルも、また文庫の裏の紹介文を読んでも、「これは硬派?」と気がつきすぐに購入して読んだのが最初です。
この小説は泣けるし、とにかくめちゃ面白い!と気に入って、ちょうど堤真一などが出演する映画も作られていた「地下鉄(メトロ)に乗って」(吉川英治文学新人賞)を次に買って読みました。
その当時、仕事で毎日のように東京メトロ(当時は帝都高速度交通営団)丸ノ内線に乗っていて、小説の舞台を身近に感じていたということも相まって、これまた泣かされて楽しめました。
この2冊で、著者浅田次郎氏のファンになり、あとは一気呵成に読み続けました。
すると「平成の泣かせ屋」としての浅田次郎氏だけではなく、「プリズンホテルシリーズ」や「天切り松 闇がたりシリーズ」のようなユーモア、コミカル路線や、意外と日本人は知らない複雑怪奇な中国の近代史をわかりやすく描く壮大な「蒼穹の昴シリーズ」など、小説家としての器の大きさ、筆の達者さなどますますのめり込んでいきます。
そして小説の多くは映画化やテレビドラマ化がされています。基本的には私は小説を読んでから映画を見る派です。
中でも、高倉健さん主演で代表作とも言える「鉄道員(ぽっぽや)」、新選組を近藤勇でも土方歳三でも沖田総司でもなく東北の寒村から出てきた凄まじい最強の剣士を主役にした「壬生義士伝」、時任三郎と八千草薫が見事な親子を演じたロードムービー「天国までの百マイル」など、良い原作に良い映画ありを実感しました。
すでに何冊も読んだと言う人には無用かと思いますが、私が勝手に決める「浅田次郎の歩き方」としてお勧めの小説を読む順番を考慮した上で書いておきます。()内は単行本発刊年です。
まずは「鉄道員(ぽっぽや)」(1997年 直木三十五賞)と「天国までの百マイル」(1998年)は入門編としてまずはお勧めです。いずれもそれほど長くはないので、活字苦手な人でも大丈夫です。
ストレス発散のため、パッと明るく軽めのコミカル小説を読みたいなら「プリズンホテルシリーズ」(1993年~1997年)や「オー・マイ・ガアッ!」(2001年)がお勧めです。なにも考えずにゲラゲラ笑えます。
著者はピカレスクロマン(悪漢ヒーロー小説)の小説も多く、その中でもすでにシリーズで5作品ある、「天切り松 闇がたりシリーズ」の第1作目「天切り松 闇がたり」(1996年)、第2作目「天切り松 闇がたり 残侠」(1999年)を強くお勧めしておきます。
「天切り松」とは、天=屋根を破って夜中に侵入する泥棒の松(名前)という意味で、義賊の鼠小僧的な面白さがあります。
さて、ここから中・上級者?向けとなっていきますが、浅田次郎ファンならばこれだけは読まないとダメってのが「蒼穹の昴」(1996年)、「中原の虹」(2006~2007年 吉川英治文学賞)です。
「蒼穹の昴」「中原の虹」は各々文庫で4巻ありますから、ちょっと集中して読書ができる時間と覚悟が必要です。
でも心配いりません、読み始めると面白くて、仕事をさぼってでも次々と読みたくなりますので、覚悟が必要なのは読み始める前だけのことです。
ただ、中国人の名前というのはどうも似たようなものが多く、途中で混乱したり、わからなくなってしまうことがあり、私のように通勤の電車の中だけの読書だと「これって誰だっけ?」と行ったり来たりして意外と読書スピードはあがりませんでした。
次に数は少ないですが、第二次世界大戦中が舞台の小説で、「日輪の遺産」(1993年)、「終わらざる夏」(2010年)の二つは秀逸です。
どちらも実際にいた人物が小説に登場していて、そうしたリアルの中にフィクションのミステリーやドラマを肉付けていくストーリーには定評ありです。
最後に割と数多くある幕末を含めた時代物小説での中で、これだけは読んどけ!って勝手に推薦するのは、「壬生義士伝」(2000年 柴田錬三郎賞)、「五郎治殿御始末」(2003年)、「一刀斎夢録」(2011年)、「一路」(2013年)です。
「五郎治殿御始末」は短編集で、その中の「柘榴坂の仇討」は、中井貴一と阿部寛のW主演で2014年に映画化されています。
また「一刀斎夢録」は新選組の中で「人斬りの鬼」と恐れられていた斉藤一(さいとうはじめ)が、老いてから、新選組時代、その後、新政府の警察隊として戦った西南戦争の頃の話しを語っていくという内容です。
エッセイ集や他の短編集にも面白いものが多くありますが、やはり浅田次郎氏の一番の魅力は長編小説で、ぐいぐいと読者をその物語の中に引き込んでいき共感を得ていくようなストーリーです。
ここ数年は、1年に長編1作品ペースで出版されていますが、2~3年遅れて文庫本が出てくるまで待ちつつ、これからも愛読していきます。
◇著者別読書感想(浅田次郎)
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