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贖罪の街(上)(下)(講談社文庫) マイクル・コナリー

前作「燃える部屋(The Burning Room)と同じ2018年に日本語版が出版されたハリーボッシュシリーズの第18作目となります。

前作では定年後の延長契約で未解決事件の捜査をする刑事でしたが、その時に起こした上司の個室へ無断で忍び込み捜査資料を閲覧するという暴走をしたためにロス市警を任期途中で退職することになり、異母兄弟の刑事弁護士ミッッキー・ハラーに代理人として異議申し立てをしています。

そんななか、ミッキーの専属調査員が交通事故に遭い、代わりに殺人事件の容疑者の無実を証明する調査をして欲しいと頼まれ、それが今まで仲間だった刑事達を裏切る行為になることで悩みますが、結果的に本当の犯人を捜すことは今までやってきた正義でもあるので事件に関わっていくというストーリーです。

原題は「The Crossing」で、作者の意味としては、主人公ハリー・ボッシュが今まで原告側の立場だったのが、今回は弁護側の立場に立つということでそれを横断という表現にしているそうです(訳者あとがきより)。

ただそれではわかりにくいと言うことと、ボッシュ自身が警察に対する裏切り行為とも言える警察が挙げた容疑者の弁護側調査員になることで、「贖罪」というタイトルに変えたと言うことです。

主人公のボッシュが刑事ではないのは、過去にもあり、それは9作目「暗く聖なる夜」と10作目「天使と罪の街」で、私立探偵の許可をとっての事件捜査でした。その後11作目の「終決者たち」でロス市警に復職しています。

刑事だったら軽々と調べられたり、協力を得られるところ、単に弁護士の調査員という立場なので殺人事件の調査は困難を極めます。

そして従来にはほとんどなかったスマホを駆使してウーバーでクルマを呼んだり、スマホで録音した事件の真相を話す関係者の音声をすぐに弁護士宛にメールに添付して送ったり、なかなか定年後のオヤジにしてはやってくれます。

おぞましい殺人事件調査だけではなく、前回ぐらいから続いていた恋人とは別れ、その代わりに新たな恋人(候補)ができそうだったりと、エンタメを意識した人間臭さもちゃんと入っています。

★★☆

著者別読書感想(マイクル・コナリー)
ハリー・ボッシュシリーズはまだ未完 2020/10/3(土)

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ストロベリーライフ(毎日文庫) 荻原浩

長編小説のデビュー作「オロロ畑でつかまえて」以来、文庫化された小説のほとんどを読んできた著者の小説は好きで、今回の作品(2016年単行本、2019年文庫)もやや遅れましたがようやく読むことができました。

妻と子どもがいる男性が主人公で、広告会社を退職してフリーのデザイナーとして独立したものの、あまり順調と言えない状況に陥っています。

そこへほとんど帰ることがなかった静岡の実家で農業をしている父親が倒れ、一時的に実家へ戻って農業の手伝いをすることになります。

タイトルにもあるように、イチゴをメインにしている小規模な家族経営の農業で、時間をかけて取材をされたのでしょう、農業就業者の高齢化や後継者不足、化学肥料、転作、農業法人、国の施策、補助金など農業に関わる様々な問題を小説の中で露わにしています。

また農業は常に自然(災害や気温、雨量、害虫など)との闘いと融和でもあり、野菜や果物はスーパーで買うしかない多くの都会に住む人達には新鮮な気持ちになれそうです。

そうした中、中途半端に農業を手伝うだけでなく、思い切って腰を据えて農業をやろうとする主人公が決意をするまでの一種のお仕事小説になるのかも知れません。

★★☆

著者別読書感想(荻原浩)

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最澄と空海―日本人の心のふるさと(小学館文庫) 梅原猛

著者は2019年に亡くなっていますが、西洋哲学者として、また宗教、特に仏教の造詣が深い方で多くの著作があります。その中では1990年代に「歎異抄入門」を過去に読んでいます。

本書は2005年に文庫で発刊されましたが、ほとんどの日本人なら中学校や高校で習っているはずの「最澄と空海」の名前は知っていても、いったいなにを成し遂げた僧侶なのかはあまり知らないというのが実情でしょう。

私も以前五木寛之著の「親鸞」を読んでその壮絶な生き方を感じることができましたが、その親鸞や親鸞の師でもある法然上人にも大きな影響を及ぼした「最澄と空海」が成し遂げたことを知りたいと思ってこの入門書のような書籍を手に取りました。

個人的には特定の宗教を信じているわけでも信者でもないですが、サブタイトルにあるように、日本人の心の中にはこうした歴史を積み上げてきた仏教や神道などを知識として理解しておくことは重要で、例えば外国人観光客に我が国の文化や歴史を聞かれたとき、になにも知らないという文化度が低いという恥ずかしい思いはしたくないものです。

内容は特に書きませんが、仏教が日本中で拡がっていく大きな役割を果たした二人の僧侶「最澄と空海」はともに大きなリスクを冒して当時の先進国だった唐(中国)に渡って仏教を学び、同時代にそれぞれ違ったやり方で日本で布教活動や後進育成をしていく姿が浮かび上がってきます。

また最澄は比叡山、空海は高野山と、当時はまったく開発されていない秘境の山の中に修行の場所を決め、旧来の奈良仏教から新しい平安仏教へと変わっていく大きなうねりの中での苦悩と進展はなるほどと思えるところが多々ありました。

しかしこの文庫の中では同じ話しの繰り返しが多く、また著者が研究して書いたおかげで司馬遼太郎などの小説家達がそれらの僧侶を見直して主人公にした作品ができたというような自慢話が何度も繰り返されるのにはちょっと辟易します。

★★☆

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王国(河出文庫) 中村文則

昨年に読んだ「掏摸」(2009年)の続編というか姉妹編に近いクライムノベルで、2011年に単行本、2015年に文庫化されています。

「掏摸」では器用でスリを生業としていた若い男性が主人公で、怪物と言われていた犯罪の元締め的な男との絶望的な関係が描かれましたが、今回の主人公は娼婦のフリをして男性を籠絡し、スキャンダルの脅しになる証拠や機密情報を奪うことを依頼されて生業としている若い女性です。その女性に怪物が近づいてきます。

「掏摸」の主人公にはなぜか感情移入してしまい、裏切ったことで最後に刺されたところで終わり、死んだのだろうか?と思わされましたが、今回、怪物が女性に接触を図ってきたあとに、ハンドバッグに隠していたナイフを鮮やかに奪い、その後ナイフを返しながら「ヤツとは関わるな、怪物だ」と密かに忠告を与えていますから彼は死んでいなかったんだと少しホッとします。

結局は、それまで女性に犯行を指示していた組織と、新たに関わることになった怪物が率いる組織との対立まで発展していき、女性の過去や、怪物に操られ行き止まりになってしまった絶望感が再び描かれます。

「掏摸」では暴力や陰謀など重苦しい内容が延々と続きますが、それと比べると割と軽快に進んでいくので安心して読めます。

★★☆

著者別読書感想(中村文則)

【関連リンク】
 5月前半の読書 ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン、ゲーム・メーカー 沈黙の侵略者、漂流、JR上野駅公園口
 4月後半の読書 ひなた、宝島(上)(下)、パレートの誤算、権現の踊り子
 4月前半の読書 ロスト・シンボル(上)(中)(下)、糸、年金だけでも暮らせます


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