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 2011/09/27【共同通信】
派遣女性ら39%賃金格差に不満 正社員への道なく
パートや派遣社員として働く独身女性の39%が「同じ仕事の正社員と賃金に差がある」との不満を持っていることが27日、流通や繊維などの労働組合でつくる産業別労組「UIゼンセン同盟」のアンケートで分かった。
「いくら働いても正社員になれない」とする人も25%いた。UIゼンセン同盟は「パートや派遣という雇用形態が抱える構造的問題。組合としてきちんと受けとめる必要がある」としている。
それによると、仕事に不満を抱く理由として、複数回答で「やりがいや達成感を感じられない」が35%、「雇用が不安定」30%、「昇進の機会がない」が28%だった。

こういう記事を見た人はどのように感じるのか興味があります。

ありそうな声
・パートや派遣社員は差別されていて気の毒だ
・パートや派遣だといくら頑張っても評価はされないのね
・派遣法は雇用問題に構造的な欠陥があるので早く規制(または廃止)すべきだ
・企業はパートや派遣社員のような非正規社員ではなく正規雇用社員をもっととるべきだ
・パート(直雇用)と派遣社員(間接雇用)は非正規というだけで一括りにされるのは変じゃないか
・派遣でも常用雇用型と非常用雇用型の社員がいるはずでそれを一緒にするのはおかしい
・アウトソーシング企業の正社員が受託先へ派遣されるのも派遣社員と見られていないか
・労働者側に立つ労働組合が主体となった調査だからまったく信用がおけない
・まだ派遣社員なんかやっているのか。早く就職しないからだよ。自業自得でしょ
・正社員だって給料、賞与が大幅に下がり、やりがいも落ちてるので同じじゃないの
・超難関を突破してやっと正社員になったのに、簡単に入れる派遣やパートと待遇が一緒ではやってられない
・人手不足のバブルの頃は派遣で高収入と自由を謳歌し、不況になったら文句を言うのは勝手すぎる
・不況で業績の厳しい企業が、正社員と同水準の賃金ならばパートを使うわけないじゃん
・嫌なことも業務命令ならジッと我慢してやる正社員と、嫌なら断るか辞めちゃう派遣・パートと比べるのはナンセンス

人それぞれの立場や関与の仕方で想いや意見は変わってきそうです。特に現在も非正規雇用で働かざるを得ない人達は「同じ仕事しているのに賃金や待遇に格差があるのはおかしい」「正社員は働かないで私たち派遣がこき使われているのに給料はずっと安いのは納得いかない」「所詮私たちは使い捨て労働者」などという声が聞こえてきそうです。

一方、中小企業に同期入社した二人のうち、一人が毎日の残業とつらい仕事に嫌気を感じ早々に退職し、有名大手企業へ派遣され、そこそこの高収入と希望する仕事に就いているのを、残ったもうひとりが、歯を食いしばって頑張り抜いた結果、認められて今がある人にとっては、不景気になって(あるいは年齢が高くなって)派遣の仕事が減ってしまい、泣きを入れるのは狡いということになります。

そしていまパートや派遣で働いている人が、めでたく希望通り正社員になれた場合、今度はその人と、パートや派遣社員とのあいだに火種が起きます。私の経験では派遣やパートから正社員になると同時に、派遣社員だった頃の緊張感や頑張りは影をひそめ、逆に派遣やパートの人を敵と見なしてつらく当たる人が比較的多いように思います。それは一種の自己防衛で生き残りをかけた生物的な本能からくるものなのかもしれません。

もちろんパートから社員になり、働きぶりを認められ重役まで登り詰める人もいます。ただそういうことが起きるとテレビでニュースになるぐらい世の中的には珍しい出来事なのでしょう。

また企業側に立ってみれば、会社に対するロイヤリティが高く、深夜や休日でも必要とあらば自主的に仕事をこなし、会社独自のルールを熟知し、社内の他部署とも交流があり人間関係ができている正社員と、確かに仕事はできるけれどただそれだけのパートや派遣社員を比較すると、どちらを重宝するかと言えばそれは明かです。

時々割り切った考え方で「社員、派遣関係なく仕事が早いほうが優秀」と決めつける人がいますが、それは木を見て森を見ていない人の典型で、仕事が早いというのは訓練や方法を変更することでいくらでも改善ができるのに対し、会社へのロイヤリティや人間関係の構築、リーダーシップは長い時間をかけて育てていくしかありません。

それらはパートや派遣社員の立場や期間、就業意欲ではなかなか育ちにくいもので、会社から期待もされていません。外資系のようにスパスパと社員の首切りをおこなう会社以外は、例え業務処理能力が派遣社員よりも低くても厳しい選抜を受けてきた正社員を大事に優遇するわけです。

元々、入社試験や何度もある人事・役員面接をクリアしてきた正社員と、履歴書が書けて簡単な面接をクリアすれば誰でも割と簡単になれるパートや派遣社員を、一定の業務処理能力だけで比較するのが間違っています。中には面接や採用条件の厳しいパートもあるでしょうけど(派遣の場合は事前面接や試験は原則禁止)、その多くは一定業務の即戦力になるかどうかで、その人に将来性やリーダーシップを期待してということではありません。

それでも単純に雇用という観点で「同一業務、同一賃金」や「非正規雇用を減らして正規雇用を増やそう」と主張してやまない人がいます。

もし正社員とパートを同一賃金にする必要があるなら、企業はパートは雇わず単純業務はアウトソーシングに出すか、一時的な業務であれば正社員にさらに過重な残業をさせてしのぐでしょうし、非正規雇用の需要と機会は激減することになります。

それに正社員であるからには急な残業はもちろん、業務内容の変更、転勤、会社行事への参加、ノルマや達成目標、経営方針の理解などをすることが当たり前ですから、同一賃金であるなら非正規労働者に対してもそれらが求められることになります。

最近になって正社員でも転勤のない昔大手企業であった「一般職」のような採用が行われるようになりましたが、この制度、伸びていていつも人手不足の企業はいいのですが、そうでない企業は人事計画に柔軟性が持たせられなり、二の足を踏むでしょう。

よく非正規雇用と正規雇用で年間所得の差を比べ「ほ~ら、こんなに違う」と象徴的に言う人がいます。しかし非正規雇用の人には、夫の扶養家族の範囲で働く人や、高齢者が年金の減らない範囲とか、学校などへ通っているのでフルタイムでは働けない人などの年間所得を含め平均賃金を出していることが多く見られます。それらを含めて年収を比較するのはナンセンスでしょう。

同様に一般派遣の場合、年間を通じて1社にフルタイムで働いている人と、何度か職場を変わりながら、変わる際には数週~数カ月あいだを開けて働く人や1日短時間(4~5時間)働く人の数に比べると、人数比で見ると後者のほうが多く、当然その人の年収は働く日数や時間が少ない分減額します。それらの人の平均所得とフルタイムの正社員の平均所得を比べるというのも同様にナンセンスです。

そういうデータを使い、非正規雇用はかわいそう、というムードを作るのは明らかに意図的な情報操作です。

正しい比較をするならば、
(1)正社員はサービス残業や休日会社の催し等に費やす時間も含めた年間総労働時間を出し、年収+退職金(最近はない場合も多い)相当で割り、実質時間給を出す
(2)正社員には要求されるが非正規社員には要求されない価値(転勤やリーダーシップ、人間関係、長期継続勤務の肉体的精神的疲労度、会社忠誠心など)を金額換算しパートや派遣の時給に加算する
(3)正社員の(1)時給とその(2)の調整したパートや派遣の時間給と比較をする
ということになります。
ま、誰もこんなことする人はいないでしょうけどね。



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