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鋭い指摘が面白くて定点観測をしている「Chikirinの日記」のブログを読んで目から鱗がパラリと落ちた内容があります。それは、「なぜ本格的な高齢者向けビジネスが起きないか?」という疑問に答えるものです。
 
 
その理由はひと言で言えばビジネスをおこなったり発案する人には高齢者の経験がないからということになります。
 
一般的に市場に出る商品やサービスを開発して提供する人達というのは通常は20歳~60歳の人達です。その人達は過去に少年時代、青年時代、思春期、恋愛、結婚、子育てを経験またはいずれ経験する人達です。

経験があればその時になにが必要で、なにが不便だったかはよくわかりますので、その経験を元にして例えば「若者向けの新たなビジネス」を開発することが容易です。
 
脱サラして起業を思い立ったときに考えるのは、仕事や趣味の中から自分自身で経験または興味のある内容でしょう。

決していきなりなんの経験もない高齢者に向けたビジネスを考える人はまずいないでしょう。

従って対象はいつも若者向けであったり、ビジネスパーソン向けであったり、法人向けのサービスや商品となります。
 
つまりビジネスを考え、企画し、実行する人の中には60歳以上の高齢者や75歳以上の後期高齢者はもちろん、それを経験したことがありません。

経験がなく、わからないことに新たに投資をしたり、社運を賭けたり、将来を賭けて勝負に出ようとする人や企業はまずありません。
 
高齢者の中でも若い人に負けない活動的な高齢者(Chikirinさんはアクティブ高齢者と呼ぶ)向けのビジネスはそこそこありますが、これは、高齢者のために考えたと言うより、元々は若い人や中高年向けのビジネスが自然と高齢者に拡がっていったものに過ぎません。

例えば高齢者にも人気のカメラ、釣り、登山、ファッション、ガーデニングなどです。高齢者向けに軽量で表示文字がばかでかく、面倒なダイヤルやスイッチは少なく、震える手でもプロ並みの本格的な写真が撮れる、最高級一眼レフカメラなんてないですものね。
 
テレビ番組を例にとりましょう。
 
高齢者にまもなく踏み入れようとしている私でも、今のテレビ番組で面白いと思えるものがほとんどありません。お笑い芸人達が出てきてギャーギャー騒いでいる番組ばかりです。

基本的にはテレビを見るのは昼は子供と専業主婦、夜は子供から大人まで家族、深夜は若者という概念がテレビ制作側にはあるのでしょう。

しかも民放の場合はスポンサーの要望が一番ですから、そのターゲットがテレビ広告が始まった1950年代からずっと変わらないので番組編成に進歩がないのでしょう。
 
でもよく考えても見てください。超高齢化社会は目の前です。昭和35(1960年)年当時、った6%だった高齢化率(全人口のうち65歳以上が占める割合)が、まもなく30%を超えようとしているのです。私のような眼の弱った50歳以上となるともっと多くなります。
 
しかも高齢者は若者や専業主婦や子供とは違い、携帯やパソコンやスポーツやアウトドアや恋愛や仕事や家事やカルチャークラブや塾や勉強で他に時間をとられることもなく、主にテレビが置いてある部屋に1日中ジッとしていることが多いのです。

そんなもっともターゲットしやすい相手をみすみす逃しているというのはまったく不思議なことです。
 
では高齢者向けのテレビ番組を想像してみましょう。
 
朝のニュースはフリップや字幕は大きく見やすく、イケメンで優しそうなまなざしのアナウンサーは低音が効いた重厚な声で語りかけるように、ゆっくりとしゃべり、午前中のワイドショーでは皇室日記や政治問題、訃報情報、本日おこなわれる議会や裁判の情報などが中心で、若い芸能人がどうしたこうしたなど下世話なものはありません。

しかし高齢者と同年齢の俳優や女優が入院したとか、孫が芸能界にデビューしたとかの情報は時々出てきます。
 
午後には高齢者用に柔らかい煮物を中心とした料理番組や、囲碁・将棋・盆栽・読書・医学・健康・スポーツ・公演・映画・音楽・旅行等の趣味性の高い情報番組で、夕方からのゴールデンタイムには大相撲中継や水戸黄門をはじめとする時代劇、昭和のドキュメンタリーの再放送、夜になると60年代の映画やドラマ、落語、オペラ、日本や世界の歴史番組が放送されるという編成です。
 
と、書いていながら本当に上記の番組(まるで語学講座のないNHK教育放送じゃないか)が高齢者に受け入れられるかどうかは、自分はまだ高齢者の経験がないのでわからないのが本音です。
 
しかしもし高齢者に近い今の自分が、もし1日中テレビを見ていられる立場だったら、朝~昼:大リーグ中継(オフシーズンは困る)、午後:映画か長時間ドラマ、夕方:ニュース、夜:紀行(NHKの世界の街歩きみたいな)やドキュメンタリーかスポーツ(サッカー、野球)、深夜:映画や落語、クラッシック音楽となります。
 
ひとつ確実なことは、中高年以降、高齢者は特に眼が弱っているのと、気が短くなっているので、現在のテレビのように次々と場面が代わったり、派手に画面が点滅したりすると眼が疲れて見ていられなくなります。

また「正解はCMの後!」みたいな(山場CMというらしい)、気を持たせて引っ張るような、せこくて下品な番組は気に入らなく、どちらかと言えばジッと見るよりも、静かに眺めていられることを重要視します。

もちろん早口なアナウンサーや芸人、ワーキャーばかり叫ぶリアクション芸人、興ざめするオーバーアクションな芸人はまったく必要ありません。どうぞ早々に失業してください。
 
高齢者向けの番組にスポンサーが付くのかと言われると、上記のような理由で高齢者向けの製品・サービスが余りにも少ないのでわかりませんが、少なくとも主婦向けや若者向けよりは視聴率は確実に稼げるのではないかと思います。
 
現在テレビで見る高齢者向けのCMとはどんなものがあるでしょうか。

思いつくのは、介護施設、成人用おむつ、入れ歯洗浄剤、老眼鏡、健康薬、健康食品、補聴器、かつら、医療用ベッド、霊園、高齢者向け携帯電話などでしょうか、やっぱり少ないですよね。それも地味で後ろ向きなものばかり。
 
本来なら飲料、お菓子、インスタント食品、旅行、音楽、靴、衣服、クルマ、家電、住宅、リフォーム、金融投資、趣味やスポーツ関連(ゴルフ・テニス・ランニング・水泳・釣り・登山)、化粧品、自転車、バイク、映画などで、高齢者に向けた広告があっても不思議ではありません。新車のスポーツカーをポンと買うのは今や中高年以上の人ばかりなんですから。
 
ところが高級車と言えばエリート然したプレステージ感、スポーツカーなら若くはつらつ感を出すしか能がありません。

数千万円の退職金があり、貯金はたっぷりもっているけれど普段は気楽に年金生活やっている人に、エリート然したプレステージ感や、眼が痛くなるような激しくゆれ動く画面で若々しさやキビキビ感を出したって、高齢者の心は動かんでしょう。

広告制作会社がバカなのか、それともスポンサーの意向なのかわかりませんが、明らかにターゲットを誤っています。
 
気軽に買い物ができるネット通販が盛り上がっていますが、高齢者向けにはまだ新聞折り込みチラシやカタログスタイルが一般的で、高齢者向けにはジャパネットたかたなどが善戦しています。

でもパソコンを難なく使うしらけ世代や新人類世代が高齢者に入ってくる10年先を見るとそれもちょっと怪しいかなと思います。
 
現在の通販サイトはあくまでも若者向けに作られていて、文字が小さく、意味不明な用語が多かったり、いちいち検索をしなければ、目的までたどり着けなかったりと、サクサクと素早く操作ができない今の高齢者にとっては敷居が高いように思えます。

高齢者が運営する高齢者向けの専用ポータルや通販サイトがあっても不思議ではありません。
 
本当の高齢者向けビジネスが普通に展開されるようになるまでには、まだ少し時間がかかりそうです。それはこの60年間ずっと時代をリードしてきた団塊世代が現役を完全に引退し、本格的な高齢者生活に入る、5年ぐらい先になってようやく拡がっていくのではないかと思います。
 


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通販の需要
高齢者向けに通販支援をビジネスにできないか構想中。それは、買い物難民としての高齢者が使えるサイトが必要だろうと考えたからです。
本記事でご提案の内容はとても参考になりました。
その後のお考えに変化はないでしょうか?
当方、50前にしてチラシやサイトの小さな文字にストレスを感じ始めております。
また、パスワードの要求に不慣れなキーボード操作では高齢者の敷居が高いのでクリックだけで済ませられるサイトの仕掛けが必須と考えた次第です。
ご意見をお聞かせ下されば幸いです。
2012-05-16 Wed 11:19
kawashiman
RE:通販の需要
kawashimanさんコメントありがとうございます。

現在の高齢者(70才以上)はまだPCやネットにやや抵抗がある人が多く、ネット通販にはあまり向きませんが、現在65才前後の団塊世代以降は若いときから仕事でPCを使っていた人達なので、抵抗感はないでしょう。
ただ今のネット通販は「忙しい人が便利に使うもの」的な需要が多く引退した高齢者のように暇がいっぱいある人にも受け入れられるかはなんとも言えません。
あとは据え付けや配線など高齢者に面倒な作業もやってくれる配送業者が必要など、現在の若者向けとはちょっと違ったスタイルになるような気がします。昔の「ご用聞き」(サザエさんに出てくる三河屋さんみたいな)イメージが本当は一番いいのかも知れませんね。
とすると、現在の通販のような全国相手ではなく、地域ごとのサービスということになるのかも知れません。介護(派遣)会社などと手を組むのもいいかもしれませんね。

2012-05-20 Sun 18:47
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