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まだまだ寒い日が続きますが、プロ野球のオープン戦も各地で始まり、確実にMLBやプロ野球の開幕が近づいてきているようです。

今年のメジャーは昨年同様にダルビッシュや上原、黒田、岩隈が好投できるか?とともに、新たに日本代表エースの田中将大投手のヤンキース移籍によりその活躍が注目されています。

しかし多くの人が言っているように、日本人最高の破格の契約金を手にし、ニューヨークヤンキースという名門チームの中で、果たしてそのプレッシャーに押しつぶされることなく、メジャーの野球にうまく適合し、日本プロ野球時代と同様に勝利を積み重ねていけるのか?と心配する向きもあります。

過去にはメジャーでも通用すると期待されながら、ほとんど成績が残せなかった選手が何人もいます。

日本人投手の多くは公式ボール、ストライクゾーン、気候(気温、湿度)、マウンドの堅さ、傾斜角度、トレーニングなど調整法、キャッチャーとの相性、言葉、試合数、試合の移動距離、食事や生活環境などの違いで、うまくそれらに順応できず、ストレスをためたり、果ては肩や足腰を傷めてしまった選手も多くいます。

しかしそうは言ってもダルビッシュと肩を並べる日本の大エース。きっとやってくれるに違いないと思いますが、田中が日本で経験してきた過去7年間のデータと他の選手のそれと比較し、どの程度期待をもてるのか勝手に推測してみました。

比較の対象としてあげたのは、ダルビッシュ有(レンジャーズ)、松坂大輔(メッツ)、前田健太(広島カープ)で、プロ野球時代の成績を単純比較してみました。


※松坂大輔は西武に8年間、前田健太は広島に6年間1軍に在籍していますので、公平を期すため率以外は田中、ダルビッシュと同じ7年に換算しています

表の中でピンク色に色づけしているのは、4人の中でもっともいい成績で、田中は、完封、無四球試合数、勝利数、敗戦数、勝率、投球回数、1試合平均与四球、与四球数、与死球数、ボーク数の10部門でトップです。さすがですね。

なにかと対比されることが多い2年先輩のダルビッシュは、完封。被安打数、被本塁打数、敬遠数、奪三振数、1試合平均奪三振数、暴投、失点、自責点、防御率、WHIP(投球回当たりの与四球・被安打数)の11部門でトップです。

なんと昨年24勝0敗という目覚ましい活躍を見せた田中をも上回っています。そりゃ日本の打者との対戦に愛想を尽かしてしまうのも無理ないですね。

次に怪物と称されWBCに日本代表で2度出場し、その2度ともMVPを獲得した松坂は、西武時代の8年間(7年に換算)で2部門(完投数と暴投数)でトップ、もうひとり現在広島カープに所属し、やはり将来メジャー移籍が濃厚と言われている前田は5部門(登板数、先発数、与四球数、1試合平均与四球数、ボーク数)でトップです。

意外だったのは、松坂はメジャーへ移籍したときには日本最高の投手としてもてはやされましたが、記録だけを見ると、そうでもないということがわかります。

現在とは違い、よく飛ぶボールの時代で、投手に不利な時の記録ですから公平とは言えませんが、現在はそのほとんどが塗り替えられています。しかしもちろん日本でトップクラスの選手だったことに疑いの余地はありません。

この結果から推定すれば、田中は松坂よりも上で、ダルビッシュと同程度には活躍できそうと言えます。

もうひとつ黄色でマーキングしているのは、映画マネーボールでも有名になりましたが、オークランド・アスレチックスのビリー・ビーンが、投手の成績評価を従来の防御率や勝利数などではなく、セイバーメトリクスという独自理論で判断する時に使ったとされる被本塁打数、与四球数、1試合平均与四球数、奪三振数、1試合平均奪三振数だけを見た場合、どうなるかを見ました。

これは被安打数や失点、勝利数などは、味方チームの守備力や攻撃力などにも影響され、投手の評価に使うのは適当ではなく、その代わりに本塁打や与四球は他に責任を転嫁できない投手の責任、三振は投手の手柄と割り切った見方です。

その5つの基準だけで見ると田中は1試合平均与四球数だけでトップ。ダルビッシュは被本塁打数、奪三振数、1試合平均奪三振数の3つでトップ、松坂はなし、前田は与四球数と1試合平均与四球数の2つでトップとなりました(1試合平均与四球は田中と前田と同数)。

この数値で見ると、ダルビッシュの優位は明かで、次が前田、田中という順の評価になります。

もちろん先にも書いたとおり、日本での実績とメジャーで活躍できるかどうかは必ずしも同一ではありません。

ただ期待値としては、初年度はまだライバルチームに研究しつくされないということもあり、うまく環境に慣れさえすればダルビッシュの初年度と同等かそれより少し低めの13~15勝(ダルビッシュは初年度16勝、2年目13勝)程度と考えておくのが無難なのではないでしょうか。

おそらく先発として年間約30試合に登板すると思われますので、そうすると勝利投手になるのは2回に1回ということで、あの破格の契約金を考慮するとちょっと物足りなさを感じてしまいます。

しかし初年度からそれ以上(日米の公式ゲームでの連勝記録とか)を求めるのは、実力以上に期待をされ、余計なプレッシャーを与えかねないことになります。

最後に田中、ダルビッシュの初年度の年俸を比較すると、田中が7年契約で1年あたり約23億円、ダルビッシュは6年契約で1年あたり約9億7千万円と2倍以上の大きな開きがあります。

契約金(年俸)の違いは、今年から変わったポスティング制度の影響が最大要因で、ダルビッシュの時にはポスティングシステムへの入札金が高騰し日本ハム球団に大きな利益をもたらしましたが、田中の時には入札金は一定額に収まり、その分本人への契約金が高騰する結果になりました。

さらに金満球団ヤンキースが、2011年オフのダルビッシュのポスティングではいまいち積極的でなく入札に失敗しましたが、その反省もあってか、今回の田中の獲得に積極的に乗り出したことで、契約金高騰に拍車がかかり、結果的に田中はもの凄く恵まれた絶妙のタイミングでの移籍となりました。

ヤンキースとしては1996年オフの伊良部、そして2006年オフの井川と続けて日本の高額獲得投手の見込み違いがあり(伊良部はそこそこの成績を残したもののわずか3年でトレード)、そのトラウマがまだ残っていた2011年オフのダルビッシュを逃しました。

その逃したダルビッシュがレンジャーズで素晴らしい活躍をしているのを目の当たりにしてヤンキースのファンやスカウト陣は地団駄を踏むことになります。

ま、野球の楽しみ方は人それぞれで、例え負けが込んでも一生懸命に投げる姿が見られればそれでいいと思う人もいるわけで、成績だけにこだわらず、これぞ日本野球の実力という接戦をものにする好ゲームを期待したいものです。


【関連リンク】
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