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さすがに今の時代、新規開拓営業で飛び込み営業を恒常的におこなっている会社は少ないと思いますが、私が20代の頃(今から30年前)はまだ普通にやっていました。

今でも4月になるとピカピカの新入社員達が、研修を兼ねて飛び込み営業をして回るという会社はあるようです。

飛び込みをすれば確かに知らない人とでも平気で話しをする度胸はつきますし、そうした極限状態(オーバーですが)に追い込まれることで、必死に頭を使い、遊び半分の学生時代と違って厳しい社会人になったという実感を得るには手っ取り早い方法なのかも知れません。

な~んてことを言うと、旧世代の悪弊にコチコチに固まった老害の風習と決めつけられそうですが、若い人でもそうした飛び込み営業で一定の成果を収め、訓練と割り切ってまじめに取り組み乗り切った人にとっては、「あれはいい経験になった」と振り返って言う人も多いのではないでしょうか。

文句しか出てこない人は頭も身体も使わず、さぼってロクな成績もあげられなかった人でしょう(偏見含む)。

私自身、飛び込み営業は、最初のうちはすごく抵抗があって、なかなかその一歩が踏み出せませんでした。

受付があって受付嬢が座っているような大きな会社の場合は、受付で90%以上はサラリと面会を断られてしまいますので、逆に気楽ですが、入り口ドアを開くとそこが事務所兼受付(総務)のような会社の場合、周囲に座っている人が全員耳をそばだてて聞いているように思える中、自己紹介をして取り次ぎを依頼する恥ずかしさったらありません。それも少しやっていると慣れちゃいましたけど。

取り次ぎを依頼と言っても飛び込みですから、誰に会いたいのかってことを対応に出てきた人に対し簡単明瞭に話しをしなければなりません。

ここでモタモタしていると、怪しがられてほぼ100%の確率で追い返されます。モタモタせずにスムーズに話せたとしても、目的とする相手に取り次いでもらえる確率がわずかに上昇するぐらいです。

つまり飛び込み営業の場合、どこへ行っても約9割以上は目的とする相手には会えないってことです(商品やサービスなどにもよると思いますが)。

会えないばかりか、アポなしで訪問するわけですから相手にも迷惑をかけていることになり、怒られることさえよくあります。

もちろん時には調子がよくて、3割ぐらいの確率で相手に会える(話せる)こともありますが、そうしたラッキーがずっと続くことはありません。

以前、自衛隊の幹部候補生が民間企業研修にやってきたので、一緒に飛び込み営業をしてもらったことがあります。

普段はキリリと制服を着て、イザとなれば戦場や被災地、どんなところへでも重装備を背負って駆けつけるタフな連中でも、1日目の飛び込みでは足が震え、声が震え、緊張の極みだったことを覚えています。あとで聞いたら「初めてパラシュート降下した時より緊張した」と言ってました。

誰だって飛び込み営業って緊張もするし、断られるのがほぼ確実で、相手にも迷惑をかけることがあり、人間のプライドもメチャメチャにされそうで嫌うのはわかっています。

でもね、別に飛び込み営業自体は違法ではなく、命に危険があるわけではなく、ごくまれだけどニーズに合えば客に喜ばれることもあり、知らない人と知り合いになれるチャンスだと、自分に前向きになるよう言い聞かせれば、意外と気持ちはスッと楽になっていくものです。

断られることに悩んだり、断られたらどうしようとか、後ろ向きになったら、そこで先へ進めなくなります。

最近はテレアポと言って、先に電話でアポイントを取り付け、効率よく営業担当者が訪問する新規開拓が主ですが、それでも非効率な飛び込み営業が決してなくならないのは、先の度胸試しだけではなく、他にもやはりなにかメリットがあるのでしょう。

ひとつには、ただ数多く飛び込み営業をするというのではなく、アポイントで訪問した企業の周辺企業に「ついでに挨拶」って感じで新規開拓営業をすることがあります。

これが当たり前にできるかできないかで、その人の成績が将来にわたって大きく違っていくでしょう。

飛び込み営業を経験していると、自ずと様々な会社の仕組みがわかってきて、「この業界の会社にはこういう言い方をすればかなりの高確率で会える」とか「この規模の会社だと、こういうことに興味を持っているハズ」とか。

つまり会社名を見ただけで、その会社の業種が思い浮かび、受付の突破法から、担当者の興味を引く話しまで一気にイメージがふくらむのです。それってやはり飛び込み営業で数多くの失敗と試行錯誤を繰り返すことで、自信につながっていくということです。

二つめには、社会の仕組みやつながりについて知識が深くなります。三菱や三井と言った有名どころならば社名で関係性がわかりますが、そうした社名ではわからなくても、受付においてあるカタログや商品サンプル、または受付の人と雑談して聞き、会社の系列や取引先、主要商品などがわかるようになり、それを起点にして、相手の興味を引きながら話しを拡げていくことができます。

そうした訓練は、すでにアポがあって事前にWebサイトで相手がどういう会社かを調べてから訪問するのと違い、とっさの判断力で相手の興味や需要をうまく引き出し、興味のありそうな話しにうまく巻き込んでいくスキルが鍛えられます。

三つ目は、どこの誰ともわからない不機嫌そうな自分よりずっと年配の相手とでも、うまく話しを合わせて、最終的にはお互いに少しだけ分かり合えて気持ちよく帰って行くという、社会な中でうまく生きていくためには必須でしかも上級の訓練になります。

もっと言えば、「難攻不落の会社」を「高嶺の花の彼女」と置き換えてもそのテクニックは通用します。

つまり飛び込み営業で鍛えられた前向きで積極的な社交性が、人に合わせるために話題が豊富になり、例えばパーティーなどで一人ポツンとしている人を見つけたら、たとえまったく知らない自分よりずっと年配の人とでも気軽に話しかけ、やがては一緒になって盛り上がることが普通にできるようになるのです。同世代同士ならともかく、これって若い人には結構なハードルでしょ。

「老人キラー」って遺産を狙っている女性だけではなく、もちろん男性にもいます。特にベンチャー企業などを立ち上げて成功している人の多くは、老人キラーだったりします。

男性の「老人キラー」は、遺産目当てではなく、老人というか年配の人を味方につけ資金を集めるだけでなく、その人脈やノウハウなどアドバイスも得られ、事業の成功に直結します。成功しているベンチャー経営者の多くは、創業まもないまだ力も金も知恵もない時に、たいへん世話になった年配の人が必ずいます。

ま、いずれにしても、「もう飛び込み営業なんか非効率すぎて過去の遺物」って時代ですので今更でしょうが、人間関係に自殺を考えるほど悩んだり、アスペルガー症候群やコミュニケーション障害に陥る人が増えているって話しを聞いたり、若いうちに起業しようとする人の割合が他国と比べるとずっと少ないって聞くと、若いうちに飛び込み営業でもやって、少々無理してでもそうした能力、スキルを磨いておけば、そういうことにはならなかったんじゃないかなって、ちょっと飛躍しすぎているかも知れませんが思ったので。


【関連リンク】
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