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時が滲む朝 (文春文庫) 楊逸

2008年に芥川賞を受賞した作品で、著者は中国生まれの中国籍で、大学生時代に留学生として日本に渡り、その後苦学しながら日本に住み着いたという変わり種の作家さんです。

中国の近代史、特に文化大革命から民主化運動の天安門事件などについては、報道や学者の話しによって概略こそ知ってはいるものの、その騒ぎの中にいた民衆や学生の話しというのはなかなか伝わってきません。

主人公は苦労して大学へ入学したものの、国を少しでも良くしようと、民主化運動に目覚めて仲間と共に行動を起こし、やがては暴力事件を引き起こして大学を追われてしまいます。

その後、日本へ留学することがかない、日本で中国の民主化運動をおこないますが、やがてはそれも有名無実化していくという、若者の政治熱とその後という、どこの国でもありそうな理想と現実の物語です。

この小説を読んでいると、激しい競争を勝ち抜き、有名大学に入り、日本の共産化運動に目覚め、そして北朝鮮やアラブへ散っていった若者(当時)というか、自分よりは10年以上も年上の先輩たちですが、そのことをふと思い出したり。

そうした革命を目指した彼らの大学の同級生の多くは、その後ちゃっかり大企業へ入り、企業戦士として第一線で活躍し、そして現在は定年退職をして、孫に囲まれ悠々自適の生活を送っていることを考えると、学生時代の仲間や時の運というものは、その後の人生に大きく影響を及ぼすことになり、それはまた世界共通のことなのかも知れません。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

追風に帆を上げよ クリフトン年代記 第4部 (新潮文庫)(上・下) ジェフリー・アーチャー

2015年3月に刊行された「クリフトン年代記」の第4部となります。ここまでのところ3世代に渡る英国版大河ドラマですが、この先いったい何部まで続くのやら。

=「クリフトン年代記」過去の読書感想=
時のみぞ知る - クリフトン年代記第1部
死もまた我等なり - クリフトン年代記第2部
裁きの鐘は - クリフトン年代記第3部

このシリーズでは過去からの因縁というか恩讐が複雑に絡んでくるので、シリーズの途中から読むと?って感じになるので注意が必要です。

著者を一気に有名にした「ケインとアベル」のように親から息子や娘へと物語が続いていくところが似てはいますが、こちらは安物の2時間ドラマみたく、悪人と正義の味方がハッキリと区分されていて、文学的要素の欠片もないと言うと失礼ですが、ま、そういう大衆演劇に仕上がっています。

読んでいて感じたのは、前にも書いたことがありますが、これは著者の過去の代表的な作品「ケインとアベル」(1981年)、「ロスノフスキ家の娘」(1983年)、「めざせダウニング街10番地」(1985年)、「チェルシー・テラスへの道」(1991年)、「運命の息子」(2003年)の、それぞれのいいとこ取りをした総集編のように思えてきます。

それだけに、過去の作品を全て読んでいると、先が読めてきて、ドキドキワクワク感が乏しいのです。

著者も御歳75歳、もういい年なので、引退に向けてそろそろまとめに入ってきたのか?と、そういうことなのかも知れません。

★★☆

著者別読書感想(ジェフリー・アーチャー)

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

午前三時のルースター (文春文庫) 垣根涼介

ワイルド・ソウル」や「君たちに明日はない」、「真夏の島に咲く花は」など、この著者の本は好きで結構読んできたのですが、この本は2000年に発刊され、2003年に文庫化されたかなり前の小説ながらまだ読んでいませんでした。

著者がまだサラリーマン時代に勤務をしていた旅行代理店の仕事で行ったであろうベトナムを舞台にした小説で、これが実質のデビュー作品です。

この作品はサントリーミステリー大賞と読者賞を受賞し、2000年に高橋克典主演のテレビドラマになりました。見ていないけど。

ストーリーは、数年前に忽然とベトナムで消息を絶ち、もう生きてはいないと思われていた父親を、偶然テレビに映っていたの見つけ、「父親は生きている?」「生きているならなぜなにも連絡をくれない」という謎に挑もうとする中学生?の息子と、その旅行の世話をする羽目になった旅行代理店の主人公の話です。

ベトナムに着くと、予約していたホテルやガイドが何者かによってキャンセルされていたり、父親らしき人物が映っていた市場に向かうと後を付けられ、あげくは激しいカーチェースをすることになり、アクション場面も豊富な設定です。

ま、でも元自衛隊員とか、CIAだとか、元海兵隊員とか、なんでもひとりで片付けちゃうスーパーマンが活躍するようなドラマでないことは救われます。

父親を見つけ出すところまでにそのほとんどのマス目を費やし、見つかった以降は、なんとあっさりと収束してしまうことか。せっかくなのでもう少しベトナムの街や人の魅力が伝わるような、娼婦やヤクザ組織だけでなく、ドラマ化すればベトナム政府からも多大な協力が得られそうな設定にしてもよかったかな。ちょっと終わり方に物足りなさを感じなくもありません。

★★☆

著者別読書感想(垣根涼介)

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 時代小説文庫) 高田郁

「みをつくし料理帖シリーズ」になる第1作目の作品で2009年に刊行されています。著者の本は少し前に「銀二貫」を読みましたがとても心安らぐいい小説でした。

このシリーズは、2012年にパート1が、そして2014年にパート2が、北川景子主演でテレビドラマ化されています。見てないけど。料理とテレビドラマって結びつきやすいのですね。仕込みが楽なのでしょうか。

主人公は、水害で両親を亡くしてしまい孤児となり、大阪にある一流の料理屋に拾ってもらってそこで奉公するうちに認められ、女でありながら調理場で働いていた澪(みお)という名前の女性です。

ところがその料理屋も隣家の火事で全焼してしまい、料理屋の主人とご寮(女将)さんと3人で、江戸で料理屋を開いている息子を頼ってやってきますが、その息子は吉原通いで身上をつぶし、店も失っていたという悲惨な状況です。

心労がたたって主人は亡くなり、病気がちな御寮人を助けながら澪は蕎麦屋で働きながら、そこの主人に見守られながら料理人としての腕を磨いていく時代劇青春ストーリーと言ったとこころです。

今まで大阪で鍛えた料理を作っても、上方の料亭の味が、江戸の職人達にはまったく通じず、試行錯誤しながらも気に入ってもらえる料理を作っていきます。このあたりは直木賞を受賞した山本一力著の「あかね空」と似た感じです。

前に読んだ「銀二貫」は寒天問屋の話しでしたが、そこにも出てくる心太(ところてん)のうんちくも登場。確かに関西の心太と関東のそれとは見掛けは似ていてもまったく違うところがミソいやダシですね。

関西人の私が初めて関東の心太を出されたときには「これは腐っている」と断言してしまったのは今から40年前の話しです。だって酸っぱい心太なんて知らなかったので。

巻末には登場した料理の作り方レシピが書かれています。あまり食べたいと思うものはありませんが、マメな食通の人なら試してみようという人もいるのかも知れません。

★★☆


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