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ニュースにもなったので見たり読んだりした方も多いと思いますが、犯罪の総数は減ってきているものの、高齢者が引き起こす犯罪数は激増しているそうです。法務省が出している平成24年度の犯罪白書を見ると、
「我が国の犯罪情勢は,平成14年に刑法犯の認知件数が戦後最多を記録したが,国民と政府が一体となって治安の回復に取り組むなどした結果,刑法犯の過半数を占める窃盗を中心に刑法犯認知件数は減少傾向にあり…(中略)…近年の犯罪動向では,初犯者がおおむね減少傾向にある中,検挙人員に占める再犯者や刑務所入所受刑者に占める再入者の比率が上昇傾向にあり,特に覚せい剤事犯者や高齢受刑者等では再犯によるものの比重が大きい(以下略) |
とあります。
一般刑法犯の検挙数では全国的に高年齢化が進み、60歳以上の構成比が昭和57年(1982年)に3.5%(1万5,363人)だったのが、平成23年(2012年)には22.9%(7万83人)と率で6.5倍、人数でも4.6倍と急増しています。
もっとも65歳以上の人口は2012年で29,752千人に対して1985年で12,468千人と約2.4倍の差がありますから、高齢者の犯罪の数が増えるのは当然としても、それにしても人口の伸び率以上の激増です。
確かに最近目にする凶悪犯罪も高齢者(60歳以上)が引き起こしたものが目立ちます。
「山口県周南市の限界集落5人殺人事件」の容疑者は63歳
「複数名の殺人や監禁をした尼崎事件」の首謀者(拘置中自殺)とされる女性は当時64歳
「宝塚市役所放火事件」の容疑者は63歳
「堺女性傷害致死遺棄事件」の被告は63歳と57歳の女性
「栃木茂木町の整骨院院長殺害」の被告は60歳
暴走老人は元都知事だけでなく全国で出没しているということです。
また凶悪事件というのではありませんが、被害者や遺族からすると同様な感情を持ってしまいそうな交通事故、特にブレーキとアクセルを踏み間違えてしまうクルマでの暴走事故は特に高齢者ドライバーに多く見られます。
駐車場で暴走のクルマ、フェンスを突き破って15m下に転落
2013/8/14(奈良県 運転者74歳男性)
屋台に車突っ込む 子供ら5人重軽傷 東京・羽村の公園
2013/8/12(東京都 運転者70代男性)
ペダル踏み間違えで暴走、時計店にクルマ突っ込んで客が負傷
2013/8/9(北海道 運転者85歳男性)
兄弟はねられ9歳重体
2013/8/8(山口県 運転者77歳男性)
ペダル踏み間違えのクルマが歩道で暴走、歩行者をはねる
2013/5/11(北海道 運転者76歳男性)
ちょっと古い資料ですが、ブレーキの踏み間違いで起きる事故は年齢別には運転未熟者が多い19~29歳がもっとも多く、次いで70歳以上、次が60~69歳となっています。(平成18年交通事故総合分析センター)
この手の事故は、今後高齢者ドライバーが増えていくにつれまだ増えそうな勢いですが、各社から衝突防止装置の付いた新車が続々と出てきていますので、それに期待したいところです。ただ年金以外に収入のない一般的な高齢者が、割高な最新装備のついたクルマに買い換えるのか?というとはなはだ疑問が残ります。
私が近所のスーパーの駐車場で目撃したのは、70歳以上と思われる小柄なおじいさんが運転する軽バン自動車が駐車場に入ってきたものの、なかなかまっすぐに停められず何度も切り返しをしていました。しかもバックする際には左右に停まっている他人のクルマにガンガンぶつけながら切り返しをしているのです。それを間近で見ていた人が、おじいさんに注意をしたところ、「え?」と驚いて降りてきて、ぶつけたところを見ているのです。つまり何度もガンガン大きな音を立ててぶつけているのに運転している本人だけが気がつかなかったというお粗末さ。おそらく運転初心者ではなく何十年と運転歴のある人だと思いますが、歳を取るとそうした運転感覚や距離感が鈍るのでしょうね。
犯罪の話しに戻りますが、内閣府の「高齢社会白書」によると、平成19年の高齢者の一般刑法犯検挙数は「窃盗」が65.0%と最も高く、次が「横領」で22.0%、以下「暴行」3.7%、「傷害」2.3%と続いています。「窃盗」の多くは万引きと考えられ、「年金暮らしで生活費がかつかつで、、、」というパターンが多いそうです。
なにか昔だと「道徳は親や祖父母から教わる」「老人を労り、敬いましょう」的なことをよく言われましたが、現代における道徳教育は「高齢者の手癖の悪さは学んではいけない」「高齢者を見れば泥棒と思え」となっていきそうな勢いです。
高齢傷害・暴行事犯者の犯行時の動機・原因としては、「激情・憤怒」が63.9%、泥酔しているなど飲酒による影響が顕著に認められた「飲酒による酩酊」が14.3%、「報復・怨恨」が6.8%となっています。
最近よく聞く「キレる老人」は6割を超えるこの「激情・憤怒」で、今の60代はまだ人並みに体力や俊敏姓もあり、それが暴力事件や傷害事件へと発展していくのでしょう。なにかで読みましたが、60代で痴呆症を患っている男性を介護する場合、体力で劣る女性では気に入らないことがあるとすぐに暴れる患者は抑えられず、殴られたりして体中青あざだらけになると書いてありました。
65歳を超えた団塊世代の一部には、若いとき学生運動に情熱を傾けていた人も多く、そういう人にとっては会社勤務というタガが外れ、子ども達は巣立ってしまい、社会や家庭の中で自分の居場所がなくなってくると、沸々とわき出てくる情熱をぶつける対象がなくなり、アルコールへ逃避したり、酔った勢いで暴力行為に走ってしまうということも起きそうです。
そのアルコールですが、特徴的なのは「犯行時に飲酒が認められた者」は高齢傷害・暴行事犯者全体の53.7%と高く、他の年齢層と比較して多くなっています。私はよくタバコの被害よりも、ずっと多くの悲劇を生み出す飲酒こそ真っ先に規制すべきと主張しています。
飲酒運転による死亡事故や、酒が入った上での喧嘩やセクハラ、痴漢など、飲酒が引き金になった事故や事件の被害のほうが、喫煙による周囲の被害よりずっと大きいので、公衆の場所で販売や提供を制限・禁止をするのなら、タバコではなくまずはアルコールではないのか?と思ってしまいます。
あと、週刊朝日に掲載されていましたが、慶応大学の太田達也教授と警察庁が共同で調査したところ、同じ高齢者でも、単身世帯と子ども達など家族と同居しているか、またはよく行き来ががある場合とでは、その高齢者が犯罪を犯す率が大きく違ってくるそうです。当然気遣ってくれる家族が身近にいない単身世帯のほうが犯罪発生率は高くなります。
「社会的孤立」と犯罪には相関関係がありそうですが、先に起きた山口周南市の5人殺人放火事件の容疑者も、父親が存命中は問題は起きず、亡くなってから集落の中で孤立していったことが伝えられていました。今後の高齢化社会において憂慮すべき点でしょうね。
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著者別読書感想INDEX
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MOMENT (集英社文庫)
「FACE」「WISH」「FIREFLY」「MOMENT」の中編で構成され2002年に発刊された小説です。同氏の本では2006年にやはり中短編作品の「FINE DAYS
この「MOMENT」は優秀な大学に通いながら総合病院の清掃のアルバイトをする男性が主人公で、余命幾ばくもない患者やその家族、病院の医者や看護師、それにこの病院のアルバイトを紹介してくれた同級生の女性などとの会話が中心に展開されていきます。
その中でも同級生の女性は実家の葬儀屋を継いで病院へ出入りしている変わり者です。両親は事故で亡くなっていますが古くからの社員がその家業を盛り立ててくれています。
その病院では死期が近い患者の元に、突然黒衣の人物が現れ、なんでも希望をひとつ聞いてくれるという「必殺仕事人伝説」というのがあります。
その黒衣の人物というのが、いつの間にか「病院の清掃人らしい」という噂となっていて、それに乗っかる形で、主人公の男性が患者に頼まれごとをされて引き受けていきます。
病院の中では常に生と死がつきまとっていますが、ストーリーは淡々と描かれていて、それほど重苦しいものではありません。逆に主人公以外の登場人物がそれぞれユニークで、特にはユーモアもあり、サクッと読み進められます。
そしてこの「MOMENT」から7年後の続編が「WILL
◇著者別読書感想(本多孝好)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
星々の舟 Voyage Through Stars (文春文庫)
2003年上半期の直木賞を受賞した作品です。「雪虫」「子どもの神様」「ひとりしずか」「青葉闇」「雲の澪」「名の木散る」の連作中編が6作品と「あとがきにかえて」が加えられています。
後妻の志津子が亡くなったことにより、ずっと家を飛び出したままだった次男が実家に帰って来るところから始まります。
複雑な家族一家のそれぞれひとりずつを主人公にした物語の形式がとられています。
「雪虫」は亡くなった前妻との間に産まれ、家を飛び出し現在は札幌でひとりで生活をしている次男(暁)。
「子どもの神様」は両親の再婚後に産まれた次女(美希)で、仕事関係の中年男性と不倫中。
「ひとりしずか」は父親の前妻がまだ健在だった頃、後妻となる女性と不倫関係で産まれた長女(沙恵)の視点で。
「青葉闇」は市役所に勤める長男(貢)で部下と不倫中。帰宅拒否症候群に陥り近所の空き地で始めた家庭菜園に没頭中。
「雲の澪」はその長男の娘(聡美)の視点で上級生からのいじめや暴力事件。「名の木散る」は一家の主(重之)の視点で戦争体験が描かれます。
一家を整理すると、
夫(重之)------前妻(晴代)病死
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-|---|-------------後妻(志津子)
| | | |
長男(貢) 次男(暁) 長女(沙恵) 次女(美希)
|
長女(聡美)
こんな感じでしょうか。
その中で、不倫、幼児虐待、レイプ、近親相姦、家庭内暴力、学校のいじめ、戦争体験(慰安婦)など重苦しいテーマが次々に交錯していきます。
なんと問題や刺激の多い一家でしょう。複雑な家庭に産まれるとその子どもが大人になってから同じように複雑なことをしでかすという都市伝説なのか、科学的に実証されているのか知りませんが、一家は呪われているとしか思えません。
それらの重苦しい内容が綺麗に解決されることはなく、物語は進み、結局は家族といえども個人個人の思いや生活があり、つかず離れずで漂っていくというのがこうした家族のあり方なのかなぁと考えさせられるものでした。
深く精神を揺さぶりますが、なんとなく後味はよくない小説です。
◇著者別読書感想(村山由佳)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
パラダイス・ロスト (角川文庫)
「ジョーカー・ゲーム
期せずしてこの作品も上2つの作品と同様、「帰還」「失楽園(パラダイス・ロスト)」「追跡」「暗号名ケルベロス」の中編集となっています。
時代は太平洋戦争前の昭和10年代。謎の陸軍中佐が主導して全国から特殊な優れた能力をもった人を集めてスパイの訓練をおこない、機密情報を得るため世界中に送り込みます。
それら名も無きスパイ達の活躍ぶりが描かれます。
そうしたスパイを養成する場所がD機関と呼ばれ、モデルは陸軍中野学校です。
さすがにシリーズ第3作目ともなるとマンネリ化は避けられず、特に目新しいことや瞠目すべきことはありません。
その中にあって「追跡」ではD機関の生みの親とされる結城陸軍中佐に興味を持ち、その過去を洗い始める英国スパイと、それを見越して事前に様々な手を打つD機関との知恵比べという構図の話しでこれは秀逸です。
できればこの中編ではなく、もっと深く英国のMI6との知恵比べを見てみたかったなと思うのは私だけではないでしょう。
◇著者別読書感想(柳広司)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
瓦礫の矜持 (中公文庫)
著者の五條瑛(ごじょう あきら)氏は1999年にスパイ小説「プラチナ・ビーズ
名前や小説のタイトル、作風からして、ずっと男性作家だと思っていました。この「瓦礫の矜持」は2006年に単行本、2009年に文庫化されています。
ストーリーは警察官にまともにとりあってもらえずストーカーの被害で妹を亡くした主人公をはじめ、警察に恨みを持った男女が登場します。
その警察に恨みを抱く男女が、何者かよくわからないリーダーに操られ、国際イベントで厳戒態勢の街(仙台と思われる)で、大規模な事件を起こし、警察に大恥をかかせてやり、さらには銀行から大金をせしめようと動き出します。
このようなバラバラに集められた犯罪者が、それぞれに与えられた役割を忠実に実行し、しかも緻密な計画に従って準備ができるとは常識的には考えられず、いまいち現実性に乏しく実感が湧かないかなと。例えば重要な役割をする元下着泥棒などちんけな犯罪者というのは、自分勝手で要領が悪く、すぐにカッとなり、普段は怠惰で、疑い深い性格と言えます。
洗練された多くのミステリーの中では、設定にぎこちなさというか、散々に過去の経緯を張り巡らしておきながら、クライマックス以降はそれらはなにも関係なくなり尻切れトンボ状態で脱力感いっぱいです。
逆に前段階はもっと簡単でも、クライマックスとエピローグの部分が手厚くなればまた違った展開が考えられそうです。
せっかく工学系大学院生やテーブルゲームマニアが登場しても、その知識やゲームで培った勘や創造力を生かした事件への展開は見られず(真犯人の手掛かりはつかむものの)、ちょっと残念でした。
こうした縁もゆかりもない犯罪者を集めて犯行をおこなうパターンは伊坂幸太郎氏の「陽気なギャングが地球を回す
【関連リンク】
7月後半の読書 氷の華、終わらざる夏(上)(中)(下)
7月前半の読書 40 翼ふたたび、沈底魚、この胸に深々と突き刺さる矢を抜け
6月後半の読書 ツ、イ、ラ、ク、終の住処、判決の誤差、対話のない社会 思いやりと優しさが圧殺するもの
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738
前回の「日本人が罹りやすい病気」に続いて、今回は「日本人の死因」についてです。厚生労働省人口動態統計データ(2009年)からの抜粋です。
まず5年ごとの年齢別に、最も多い死亡原因はなにかというのが下の表で、数値はその原因1位の死亡者数(2009年)です。
10歳までは赤ちゃん特有の「遺伝的な病気」か交通事故など「不慮の事故」がもっとも多く、10代後半から20代、30代の死因の一位はなんと「自殺」。
これだけをみると「若者の自殺を減らそう!」という運動もわからなくはありませんが、過去に何度か書いている通り、自殺者数がもっとも多い年代は50代でその次は60代です。50代以上は他の原因での死亡者数が多いため自殺者数が目立たないだけなのですね。
それはともかく、黄色でマーキングした55~59歳あたりから1位の「悪性新生物」での死亡者が急速に増えています。
40代前半と50代前半とを比べると3倍、50代後半と比べるとおよそ7倍という多さです。癌は長生き病と言われる所以で年齢が高くなるほど死亡者数急激に増えていきます。
私も50代半ば、そろそろ手遅れの癌が発見されても決して不思議ではありません。
その癌など「悪性新生物」も70代後半にいったん死亡者数の上ではピークを迎え、あとは緩やかに減少し、90歳以上となると心疾患(高血圧性を除く)が死亡原因の1位となります。
90歳まで生きれば死因最強を誇る癌も愛想を尽かしてしまうのでしょうか(そんなわけない)。
心疾患(高血圧性を除く)で多いのは急性心筋梗塞、狭心症、心不全などですが、老衰との区別がどうもつきにくいそうです。
ちなみに、検視した医者が死亡理由がハッキリしないときにはよく「心不全」を原因にすると聞いたことがあります。心臓が止まったから死亡したということですから間違いではないのでしょう。
健康だった若い人が突然死した場合も「急性心不全」でくくられてしまう時があります。
次に、10歳ごとの年齢層と日本人に多い死亡原因ベスト10を棒グラフにしてみました。縦軸の数字は人数です。
これでも50代から急速に「悪性新生物」(ブルー)が突出しているのがよくわかります。
ちょっと下位のグラフが見にくいので下位だけを拡大したものが次のグラフです。
自殺者数(赤色)は50代~60代で最大数となっているのがわかります。若い人の自殺防止も結構だけど、まずはこの層の自殺を減らさなければ、統計的にはあまり減ったことにはなりません。
上の表やグラフは、死亡者数(絶対数)なので、各年代ごとの人口の違いによってその割合に差が生じます。
下のグラフは、10歳ごとの年齢層と日本人に多い死亡原因ベスト10を人口10万人あたりの死亡者数を縦軸にしたものです。
よく中高年(一般的に40代後半~60代)になると、「親しい人との雑談は病気の話しになる」と言われていますが、その理由がよくわかるグラフです。
死に至る健康を害するのは主に50~60代から始まり、80代ぐらいに完結するという図です。
同様に、上の部分をカットして下位の詳細がわかるようにしたのが下のグラフです。
「悪性新生物」は50代から、その他の病気は主に60代以降から死に至らしめるというグラフになっています。唯一「自殺」だけは50代にピークを迎え、その後は減少していきます。
前回も書きましたが、病気等で身体が動かなくなってしまう50代、60代になる前の元気なうちに、好きなことを思いっきりやっておくことを特に勧めておきます。
いくら会社に尽くしたところで、重病や末期の癌に罹れば、あとは体よく放り出されるだけですよ。
若くても年老いても死ぬ間際に「あぁ面白い人生だった」と言い残せる人が一番幸せでしょう。
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737
概ね40歳を超えると世間話の多くは健康に関するものと相場が決まっています。ちょうどその頃からそれまで健康だった人も、長年の酷使から身体のあちこちに不具合が出だし、また仕事や家庭でもちょうどその頃からストレスの多い時期にさしかかり、体調をさらに悪化させるということなのでしょう。
男の厄年、特に本厄が42歳(数え年)というのは、古来からこの頃には不吉なことが起きるので注意しなさいよというご先祖からの教えです。
少し前のデータからですが、厚生労働省の「平成23年(2011年)患者調査の概況」から、日本人がよく罹る病気の種類や怪我について調べてみました。
まずどのような疾患や怪我が多いのか、1996年から2011年までの人口10万人当たりの傷病別推移グラフです。
「高血圧性疾患」というのが圧倒的に多く、大きく開いて「歯肉炎及び歯周疾患及びう蝕」、「糖尿病」の順となっています。
次に男女別の傷病種類はどうかというグラフです。
男女間で違いが出ているのは、「高脂血症」と「高血圧性疾患」で、いずれも女性の罹患率が高くなっています。逆に男性が女性よりも高いのは「悪性新生物」「糖尿病」あたりですが大きな差ではありません。
次はざっくりとした年代別に見た場合の入院患者数です。このグラフは率ではなく入院患者数ということで、年代によって人数が違うので統計的に正確ではないものの、高齢者の入院割合が異常に高いと言うことがわかるグラフです。
年代によって罹りやすい病気があるのは明らかですが、それにしても65歳以上は「精神及び行動の障害(一般的には統合失調症やうつ病など)」以外は他の年代をはるかにしのぎます。
グラフの「新生物」とは良性・悪性の腫瘍や白血病など、「神経系疾患」は白内障、外耳疾患など、「循環器系疾患」は高血圧、脳梗塞など、「呼吸器系疾患」は肺炎、喘息、気管支炎など、「消化器系疾患」はう蝕、歯肉炎、歯周病、胃や十二指腸潰瘍などです。
次は同じく入院患者数ですが、1996年からの推移です。
うつ病などの「精神及び行動の障害」や「循環器系疾患」は近年減少傾向にあります。これは昔と違い専門医が増え治療法が確立されてきたことによるものと推定しますが、二つともストレスに大きく影響を受ける病気ですから、ストレスが減ってきているのか、それともストレス耐性ができてきたのか、よくわかりません。
他にも入院数が減る傾向にあるのが「新生物」や「筋骨格系及び皮下組織疾患」です。「筋骨格系及び皮下組織疾患」はリウマチなど関節障害や骨密度低下などです。
逆に上昇傾向にあるのは、「神経系」「呼吸器系」で、「呼吸器系」は肺炎や喘息、気管支炎など、「神経系」は眼や耳の病気です。このあたり、やはり高齢化によって増えてきた病気っていう気がします。
最後は年代別に入院・外来を受けた受療率(人口10万人あたりの率)です。
10歳ごとに区切りましたが、産まれたての時期は例外として、50代を境にして急速に受療率が上がります。
90歳以上がまた落ちるのはどういう理由か不明ですが、90歳以上まで生存している人は概して健康で、入院したり通院したりあまりしないのかも知れません。なんらかの持病持ちの多くは90歳までに亡くなるということで。
しかし70歳以上の高齢者の約1/3が入院または通院をしているという結果ですが、これって意外と少ない気もします。
自分の身近で考えると、少なくとも半分以上の高齢者はなにかしらの病気で入院または通院しているようですが、案外地方の農家に住む高齢者の多くはみなさん健康なのかもしれません。
今働いている会社の中で、私は年齢的には上の方に位置しますが、若いときは、歳を取ると身体のあちこちに不具合が起きてきて思うように動かなくなるというのがわからないものです。私も若いときはそうでした。
若いときに健康であればあるほど、自分は年を重ねても健康だと信じているのが普通でしょう。でもそれは大きな間違いで、年を重ねて経験や知識はたまっていくけれど、それと引き替えのようにして、心身の自由や酷使に耐える力が奪われていくことは誰にも共通することでしょう。
なので、仕事を引退してからあれをやろう、これをやろうと若いときに決めていても、その歳になると、身体が思うように動かずできないということもまま起きます。
若い人に「高齢者を敬え」と言うのはすでに死語となりつつあるようで、むしろ「高齢者の年金のために若者がつらい思いをする」などとののしられる状況で、無理は言いませんが、それでもアドバイスをしてと、「いつかはやりたいこと、行きたいと思っているなら、なるべく早く実現しておくのがいいよ」ということ。先へ延ばしていいことなどなにもありません。
昔なら、それこそ先輩を差し置いて遊ぶために会社を休むなんてことはできませんでしたし、また仕事で暇がないと言い訳してましたが、今は完全週休二日に祝日も増え、会社もワークライフバランスが肝心とか、ダイバーシティの時代と言うようになり、遊ぶために有給休暇をとったり、リフレッシュ休暇をとることにも後ろめたさがなくなってきました。
お金は高齢者と比べると若者は持っていないでしょうけど、知恵をフル動員すれば、昔と違ってそれを安く実現する方法が見付けられるでしょう。
歳を取ってからではできないこと、できなくなることが、健康で若いときなら簡単に実現できます。考えるよりもまず動いてなんでもやってみるというのが若い人へのアドバイスです。
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621 中高年者の活用について
602 ついに変形性股関節症の診断下る
556 塩の話
433 股関節唇損傷についての続編
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736
(1)0増5減の衆議院選挙区
2013年6月24日、衆院小選挙区定数の区割り変更により0増5減案が可決成立しました。最高裁判所での相次ぐ「違憲」や「違憲状態」の判決で待ったなしで急がれた結果による妥協の産物とも言える決着でした。
この際、審議をしなかった参議院がどうだとか、与野党間の合意がどうだとかというのは抜きにしても、3年前の国勢調査の人口統計でかろうじて2倍未満に抑えることを念頭におかれ、抜本的な選挙改革にはほど遠い結果となりました。
参議院選挙でねじれが解消された与党は、引き続き国会議員定数の大幅削減や、その先にある参議院の存在意義についての議論を始めることが可能でしょうか?
結局は、国会議員が自ら職を失う可能性が高まる法案に真剣に取り組むはずもなく、このまま、再び最高裁で違憲判決が出続けて始めて重い腰を上げて動き出すぐらいのスピードでしょう。
(2)選挙のネット活用
7月の参議院選挙からネットが解禁されました。正しくは「選挙運動にネットを使うことが一部だけに許されるようになった」というだけで、世界的なネットを利用した選挙の流れから見るとまだまだ大きく遅れていると言わざるを得ません。
ひとえにこうした法律を作る人達(決定権のある長老)のネットへの理解不足が促進の障害になっていることは明かです。
今回のネット選挙で大儲けしたのは、政党も候補者もわけがわからないので、丸投げして頼るしかなかった大手広告代理店や、一部のWeb系のシステム会社ぐらいで、経済的な影響はほとんどなかったと言えるでしょう。
それよりも、期待したほど若者の投票率は上がらなかったようで、これはネットを使う、使わないにかかわらず、国民全体の政治に対するあきらめというか、期待できないという表れです。
特に今回は与野党間の対決構造の大きな焦点が見あたらず、今回はぜひ投票しなければと言う浮動票があまり動きませんでした。そうなると地盤(よく組織された後援会)、看板(有名人や地元の名士)、カバン(金)のある自民、公明、共産が強く、その通りとなりました。
もし本当にもっと投票率を上げたいのなら、中・高校生への政治教育の徹底は基本として、それこそネットで自宅からでも投票が可能とする仕組みや、いきなりそこまでいかずとも、投票をコンビニや郵便局に設置した専用の投票マシンから可能とするなど、投票してもらいやすくする仕組み作りが重要で、旧態依然のやり方では無理でしょう。
今回のようにやっていいことと、ダメなことがいくつもるような中途半端なネット選挙では、どこまでやると選挙違反になるのかがよくわからないまま進み、またネットの世界では次々と新しい使い方や仕組みが生まれてくる中で、結局はよくわからないまま、見切り発車的におこなわれました。
ネットを活用すると決めたら、ブラックリスト方式で禁止事項だけを決め、それ以外はすべて解放すべきでした。ただネットに限りませんが、ただ金持ちだけがたくさん露出できるという候補者の有料広告については、なんらかの規制が必要でしょう。
その他のネット利用については、候補者であれ、有権者であれ、何をどう使おうと自由にして、一般国民が自由にその討論や議論に参加できるようにして、友人や知人に対して自分の主義や主張、応援している候補者を伝えることも可能とすべきで、それがなにか問題があるとは思えません。
(3)柔道やサッカー、プロ野球など公益団体代表の進退
理事長職は名誉職でもあり、天下り官僚のお飾りというケースも多くありますが、そうでない場合は、それぞれの業界やもっと上のクラスの社交界で、権力志向の強い人がなっているケースがよくあります。
現在の柔道やサッカー、プロ野球のそれぞれの公益団体の理事長やコミッショナーは、いずれもギラギラの権力志向が強い人達のようで、不祥事で自分が責任をとって辞めることなど、絶対にありえないしあってはいけないと思っている人達です。
体罰やセクハラ、補助金の不正流用など問題が噴出した全日本柔道連盟の会長は、投書はどこ吹く風の態度でしたが、さすがにバッシングが強くなり、下手をすれば公開の場で引きずり下ろされてしまう事態にまで発展してきたことに危機感を感じたのか、8月末にようやく辞任をすることになりましたが、これははまだ異例のことです。
問題が起きたときの責任は、例え部下や他人になすりつけてでも、自分は無関係と開き直り、天命と信じて疑わず、人々から尊敬を受ける役職を全うし、(表面上だけでも)惜しまれつつ、自らの意志で勇退をするのが美学だと強く思っています。そのことによって叙勲の道も開けてくるというものです。
その辺りの感覚が一般国民や各種スポーツに精を出している選手達と大きく乖離しているのは当たり前のことで、これは独善的な経営者とその従業員との関係や、学閥でグルグル捲きにされた医学会、年功序列を守り抜く官僚機構、特権階級意識の強い世襲政治家などと共通したところがあります。
骨のあるジャーナリストならば徹底糾弾して、それこそキャンペーンでも張って、新聞、テレビ、ラジオ、雑誌、週刊誌、ネットを駆使して「ならぬものはならぬ」と筋を通すべきなのですが、そのようなキャンペーンは我が身や我が社の総帥の意志に反すると見ておこなわず、逆に貧困層からのし上がってきて目障り耳障りなことをする成り上がり者の橋下氏などを、徹底的に糾弾し痛めつけることばかりに専念します。
日本では表向き階級制度はなくなったとされていますが、年収何億円というテレビキャスターや、30才で軽く年収1千万円を超える新聞記者やテレビ局員などは、明らかに資産家や事業家、世襲政治家など持てる者と同類の立場、近い階級と言ってもよく、その人達が作った番組や紙面、語る言葉を鵜呑みにしてしまうようではその階級とは一生縁がないと言っていいでしょう。
そしてこのような玉虫色の解決こそが、権力者と一部のマスコミが共同して作り上げた、一般国民を押さえ込む作戦であることはあまり知られていません。
【関連リンク】
723 個人情報保護も大事だと思うが
711 地方が限界集落化していく
693 引きこもりが長期化する前にすべきこと
660 40~50歳代プチ高所得者がハマる罠
636 昨今の新入社員は終身雇用制を支持している
585 川崎市営の駐輪場が理不尽な大幅値上げ1
441 自衛官の定員不足と少子高齢化
419 消費税増税論議素人編
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