忍者ブログ
リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~ HomePage https://restrer.sakura.ne.jp/
Calendar
<< 2024/11 >>
SMTWTFS
1
3456 78
10111213 1415
17181920 2122
24252627 282930
Recent Entry
Recent Comment
Category
215   216   217   218   219   220   221   222   223   224   225  



718
散る。アウト 盛田隆二

2004年に発刊、2009年に文庫化された小説です。(文庫版の)盛田氏の作品は過去概ね読んできましたが、その中ではちょっと異色の作品です。「散る。アウト」は「chill out」とかけていて、意味は「頭を冷やせ」とか「落ち着け」と言ったような意味です。

主人公は大学を卒業し、信州の精密機械メーカーに勤務し、順風満帆な生活をおくっていたものの、ある時から先物相場に手を出してしまいます。結局、その穴埋めでサラ金などから1千万円以上の借金を作ってしまい、妻は逃げだし職場からは追われ、借金取りから逃れるために東京の公園で寝泊まりしています。

日比谷公園で遠く中国やモンゴルから飛来する黄砂を浴びながら、死ぬことだけを考えていたところ、外国人との偽装結婚にスカウトされ、モンゴルへ飛び立つことになります。

そこで現地の女性と結婚式をあげ、証明書を発行してもらって帰国する予定が、同行していた男性がホテルで何者かに殺され、事件に巻き込まれてしまいます。その辺りから盛田作品には今までなかったハードボイルド的な展開となってきます。

モンゴルは元々社会主義国で日本との関係はそれほど深くはなかったものの、ここ数十年のあいだは様々なODA援助や資源輸入など関係は深まってきています。日本からも毎年2万人程度が観光やビジネスで訪れ、日本の国技と言える大相撲の力士ではモンゴル勢が上位を占めているのは両国の友好に貢献しています。

しかし、モンゴル国内はと言えばまだまだインフラ整備が遅れ、治安も悪く、ストリートチルドレンが多いなどアジアの中でも経済発展が遅れています。おそらくそのようなモンゴルの姿を著者が目の当たりにして、創作意欲をかき立てられたものと思います。

以前の社会主義国によくある外貨稼ぎのために観光客を誘致し、その観光客が辿るルートだけは見かけ上綺麗にしておくものの、一歩裏道に入ると腹黒い役人や様々な利権を手にするマフィアが暗躍し、捨てられた子供達が路上で必死に生きているという貧しい国の姿がよく伝わってきます。

主人公の日本人はモンゴルに着いてからは、ひ弱ながらも懸命に生きようともがきながら、やがては運命にまかせてロシアへ、そして再び日本へと帰ってきます。最後の終わり方がちょっと気に入りませんが、この主人公のその後を描いた続編を期待したいところです。

著者別読書感想(盛田隆二)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

盗作 (上)(下) (講談社文庫) 飯田譲治・梓河人

飯田譲治氏はどちらかといえば小説家というより映画監督や脚本家としてのほうが有名で、監督・脚本作品としては「NIGHT HEAD 劇場版」(1994年)、「らせん」(1998年)、「アナザヘヴン」(2000年)など、その他「世にも奇妙な物語」など数多くのテレビドラマの脚本等を書いています。

この小説は2006年に単行本、2009年に文庫化されました。梓河人氏との共作はこの「盗作」をはじめ、いくつかの小説でおこなわれていますが、実際この梓河人氏がいったいどのような人か調べてもよくわかりません。謎ですね。

この小説を読み始めたときは、女子高生の学園ドラマかと思いましたが、そうではなく、ちょっと精神世界に踏み込むオカルトチックなテーマのものです。

主人公の女子高生に、ある日突然天から神が降臨してきたような超常現象が起き、筆をとりがむしゃらに絵を描くことになります。そしてその絵を見ると誰もが呆然としてしまう傑作が出来上がっています。そしてその絵が全国的に話題になるも、やがてそれがあるモザイク絵とうり二つだということが判明し、盗作の疑惑をかけられてしまいます。

時は過ぎ、主人公は社会人になって東京で地味なOL生活をおくっていた時、やはり絵を描いた時と同じような突然のひらめきで、歌を作詞作曲します。これがまた大ヒットして多額の印税を手にすることになりますが、今度はオーストラリアの原住民アボジニが歌う曲とそっくりということがわかり、再び大きな非難を浴びてしまうことに。

本人は絵にしても曲にしても元の作品とはまったく接点がないのに、なぜそのような瓜二つの作品ができてしまうのかという奇妙な出来事に打ちひしがれてしまいます。自分の頭に浮かんだひらめきを作品にすることが芸術だと信じていたものの、それが盗作だと言うことになれば、創作とはいったいなんだという疑問にぶつかります。

そして盗作の疑惑をかけられたまま、逃げ出すように結婚してアメリカへ渡り、子供も授かり幸せな暮らしをおくっていた主人公は、三度自己の欲求を抑えることができず、夫の制止を振り切り、家を飛び出して今度は大河小説を書くことになります。その小説がなんとノーベル文学賞を受賞することになりますが、果たしてその作品は、、、という最後までドキドキハラハラの展開です。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

黄昏の百合の骨 (講談社文庫) 恩田陸

2004年発刊、2007年に文庫化されたミステリー作品ですが、初出は文芸誌メフィストで2002年だったということで、10年以上前に書かれています。デビュー後10年が経ち、人気作家として次々とヒット作品を発表していた頃でもあります。

三月は深き紅の淵を」(1997年刊)、「麦の海に沈む果実」(2000年刊)の続編で、主人公だった水野理瀬のその後が描かれていますが、実は読み始めてからそのことを知り、その前作は読んでいません。道理で複雑な人間関係がすでに知っているものとして次々登場し、この作品から読み始めると、その複雑な縁戚関係、人間関係がどうなっているのかがすぐにはつかめません。ちょっと失敗してしまいました。

そう言うときはいったん読むのを中止して、前作から読むのが筋なのですが、気がついたのがもう半分近く読んでからでしたので、ままよと最後まで読むことに。

貴志祐介氏の「黒い家」のように、とかく変な噂と謎が多く近所の人から「魔女の家」と呼ばれ、室内にはいつも白百合が飾られている家で、そこの住人が連続して事故死する事故が起きます。その亡くなった祖母の遺言で留学中のイギリスから帰ってきてその家に住むようになった主人公の高校生は、同居する伯母や京都から法事にやってきた従兄弟とその謎について調べていきます。

恩田陸氏の小説にしては、ちょっと過激なシーンが多くて驚きですが、ストーリーを盛り上げていくにはそのような場面も必要なのでしょう。そして最後の最後までドキッとさせられるのもちょっと意外な感じで、これですべてが終わったとは思えない結末となり、またそのうち続編が出てきそうです。もう出ているのかな?よく知らないけど。

著者別読書感想(恩田陸)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

兎の眼 (角川文庫) 灰谷 健次郎

灰谷健次郎氏は、貧しい家から苦労して大学を出て、小学校教員を務めながら小説を書いていた苦労人で、その中の短編小説「笑いの影」(1962年)では、部落解放同盟から差別小説と激しく糾弾を受け、身内の不幸などもあり、その後教師を辞めています。

小学校教員としての経験を生かして文筆業に入り、実質のデビュー作品となるこの「兎の眼」は1974年に発刊され、児童文学の傑作として、ミリオンセラーに輝き、1979年には壇ふみ主演で映画化もされています。ということで、今さらながらと言われそうですが、人からのお薦めで読んでみました。

児童文学というと、小学生向けの文部省推薦図書というイメージを持っていましたが、実際はそうではなく、この小説は小学生でも読みやすくなっていますが、それよりも子供を持つ親や、教員を目指す若い人達にぜひ読んでもらいたい小説です。

小学生の教師を主人公にした小説は、古くは壺井栄氏の「二十四の瞳」や、伊集院静氏の「機関車先生」、湊かなえ氏「往復書簡(二十年後の宿題)(映画「北のカナリアたち」の原作)など数多くありますが、その中でもこの作品は特に秀逸と言えるものでしょう。発刊当時ミリオンセラーを記録しているので、おそらく65才以上の人はよく馴染みがあるのではないでしょうか。

ストーリーはゴミ処理施設が近くにあり、その処理施設で働いている貧しい家庭も多い小学校へ赴任してきた新任の女性教師が、子供やその親、同僚の先生に支えられて差別や子供の教育を学び、自らも成長していく姿を描いています。

中でもゴミ処理場近くに住み一言も喋らず暴力的な性格の問題児が、ハエのことになると夢中になり、それをきっかけとして先生が文字を教え、心の交流をしていくところは感動します。またそのゴミ処理場で働く祖父が実は早稲田卒のインテリで、戦争中には壮絶な思いをして朝鮮人の友人を失った記憶を訥々と語るところなども、物語にいいスパイスを効かせています。

また教頭の反対を押し切り、知恵遅れの子供を養護学校に行くまでしばらくの間、普通の小学校で預かることを受け入れ、最初は様々な問題を起こし、生徒や父兄からの激しい非難や苦情をうけながらも、やがては生徒や同僚教師の助けが得られ、保護者達にもこれこそ本当の教育だと理解されていくところは感動さえ覚えます。

解説に書かれていましたが、この本を読むことで、教師を目指している若者から「このようなたいへんな試練があるのならとても自分には勤まらない」という感想が出てくるのはすごくまともなことで、単に「子供が好きだから」「人に教えることが好き」というだけで教師にはなってもらいたくはないと思う反面、そうした問題意識を心の隅に置いているのなら、もう立派な教師の卵になっているとも言えます。

この小説は40年前の小学校の姿ですが、登場する一部の保護者のモンスターぶりや、子供のことよりも自分の出世や学校の評判ばかりを考えている上司(教頭)などいまの学校となにも変わっていないようです。そうした発見ができるだけもこの小説をよむ価値はありそうです。久しぶりにいい本に出会えました。

 【関連リンク】
 5月前半の読書 すべてがFになる、マンチュリアン・リポート、砂の上のあなた、寝ながら学べる構造主義
 4月後半の読書 写楽 閉じた国の幻(上)(下)、なぜ日本でiPhoneが生まれなかったのか?、夕映え天使、純平、考え直せ
 4月前半の読書 竜の道 飛翔篇、ルームメイト、父・こんなこと
 世界と日本の書籍ベストセラーランキング


Amazon売れ筋ランキング

ドライブレコーダー売れ筋ランキング

レーダー探知機本体売れ筋ランキング 

カーナビゲーション売れ筋ランキング


車用タイヤチェーンの売れ筋ランキング

車体カバーの売れ筋ランキング

バイク工具/メンテナンス売れ筋ランキング

車/バイク用オイル売れ筋ランキング




[PR] Amazon売れ筋ランキング   
ドライブレコーダー 
レーダー探知機
ETC
レーダー探知機本体
カーナビゲーション
車体カバー
車用タイヤチェーン
車・バイク用オイル/フルード
電動工具・エア工具
ミラーレス一眼
空気清浄機
スマートフォン
スマートウォッチ
イヤホン・ヘッドホン 
ノートパソコン
プリンタ
microSDカード
Nintendo Switch
ホーム&キッチン
キッズ&ベビーファッション
メンズスニーカー

レディーススニーカー
ペット用品
健康家電
レトルト・料理
ラーメン
家庭用非常用品・備品
メンズシェーバー
シャンプー・コンディショナー
スポーツウェア
ランニングシューズ
ゴルフクラブ
枕・抱き枕

リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
著者別読書感想INDEX
PR



717
以前書いた「40歳以上の解雇や退職勧奨は最悪だ」の続編にあたります。

その時には「正社員の解雇規制を緩和するのには反対で、逆にもっと解雇規制強化すべし」と書きましたが、ではどうすればその正社員(=無期限の正規雇用)を増やすことが出来るのか?という問題について考えてみました。

まず、非正規雇用の中身を復習してみましょう。

hiseiki001.jpg

2010年のデータでは、正社員3,355万人に対して非正規雇用は1,755万人で就業者全体の34.3%を占めていることになります。

この非正規雇用の中身を見てみると、パート847万名(非正規全体に占める割合48.3%)、アルバイト345万人(同19.7%)、派遣社員96万人(同5.5%)、契約社員・嘱託330万人(同18.8%)、その他137万人(同7.8%)です。

一般論から言えば、パートやアルバイトの大半を占めるのは、フルタイムで勤務ができなかったり、勤務地が限定されたり、長期間の勤務ができない人達でしょう。

例えば育児や介護のため働ける時間や曜日に制限がある主婦(夫)、学校へ行きながら空いた時間にアルバイトをする学生、劇団の練習や司法試験受験のため出勤が比較的自由な仕事しかできない人、様々な理由から住んでいるところから離れられない人などなど。

そういう人達(非正規雇用の68%)は果たして本当に正社員(フルタイム勤務、残業・休日出勤あり、転勤あり、合宿研修あり、会社行事参加必須、職種や部署変更ありetc.)の仕事を望んでいるでしょうか?

それでも統計データ等を見ると(意外にも)半数近くが「正社員になりたい」と回答しています(内閣府国民生活白書)。しかし実際に正社員になるための諸条件(勤務時間、残業、転勤、仕事内容の変更など)を認識して覚悟をした上でのことなのかと言えばたぶんそうではないでしょう。学生のアルバイトが学校をやめて飲食店の正社員になりたいと思っているとは考えにくいです。

もちろんパート・アルバイト就労している人の中には、正社員となって残業、転勤上等、ガンガン働きたいし、すでに正社員よりも働いているという人もいるでしょう。

しかし実際には統計の聞き方が「パートやアルバイトのままがいいか、正社員になりたいか」であれば、思い浮かぶのは「仕事はいまと同じで給与や福利の待遇だけ正社員と同じがいいか」という現実ではあり得ない回答を引き出す質問ではなかったのではと推察します。ちょっとうがった見方でしょうか?

次に派遣社員、契約社員・嘱託の非正規雇用の人達はというと、長期で働く派遣社員や契約社員は、不況時にはかなりの割合で正社員志向が強いことが予想されます。逆に好況時になると、派遣社員の中で正社員になりたい人の割合は一気に下がる傾向があります。

それは派遣で働く人にとっての大きなデメリットが仕事が切れてしまうととたんに収入がなくなるということだからです。それ以外では派遣で働くメリットもあり、好景気で仕事が次々ありさえすればそのような問題は起きにくいのです。

しかし最近急増している嘱託はどうでしょう?一般的に嘱託というのは、定年後にその後も働いてもらうために作られた制度と言ってもいいでしょう。

特に今年度から高年齢者雇用安定法が改正され、定年後65才までの雇用が企業に(段階的に)義務づけられることになりました。その先取りとして、60才以降、嘱託になって働く人がここ数年で急増しています。その嘱託の人達が、現役時代と同じように残業や転勤もいとわずガンガン働く正社員になりたいかというと、多くはそうは思えません。

さて、ここまでで非正規雇用の実態が少しだけ明らかになってきたので、正社員への道を考えてみたいと思います。

企業からすると、非正規雇用を採用するのは、

1)定型業務や単純作業など軽作業はできるだけコストを抑えたい
2)景気の影響で業務量が上下するのでその緩衝役として
3)季節要因で業務量が上下するのでその緩衝役として
4)正社員は基本幹部候補生という考え
5)まず非正規雇用で働きぶりをみてから正社員に登用する(採用の一手段)
6)期限が決まっている仕事をこなすため

などが考えられます。

2)や3)6)のような業務量や期限の関係で一時的に補充しなければならないケースはさておき、それ以外では、問題点を解決してあげれば非正規雇用を採用する理由はなくなります。

例えば1)の単純作業や軽作業ですが、正社員の採用において何種類かのパターンが用意されていて、それによって採用条件を違えても合法とすると、今まではアルバイトで採用していた人を正社員として採用と言うことが可能でしょう。

つまりわざわざ本社と工場で別会社や子会社にしたり、雇用形態を変えて非正規社員を採用するのではなく、ひとつの会社の正社員というくくりの中に、いくつもの職制とキャリアパスがあり、それを選択して採用試験や昇進試験を受けるというもの。

昔あった一般職と総合職、国家公務員のキャリアとノンキャリアのようなもので、それをもっと細かく分類します。

当然幹部候補生となる経営職と軽作業が中心の業務職では、入社採用試験時の条件(例えば経営職は大卒以上&TOEIC700点以上とか)や、試験の難易度や条件、入社してから与えられる業務量、研修時間、勤務時間、その他転勤や出向などの諸条件も違ってきます。

当然支払われる賃金や昇給率も違ってきます。単純労働の場合は、アルバイトとそう変わらない給料で年功制度もなく昇級もほとんどありません。しかし双方とも解雇規制があり、福利厚生や有給休暇制度など正社員としての扱いはどの職でも同じです。

そうなるとおそらく社内の中に入社時のクラス(階級)がハッキリと分かれてしまい、それなりの弊害もあるでしょうけど、それは現在のアルバイトや派遣社員と正社員との格差を比べればまだマシに思えるはずです。

そして入社時に一度決まったクラスでも、入社後に入れ替わることも想定しておきます。

例えば幹部候補クラスで入ったけど、病気になりストレスの溜まる激務から、単純労働へ移りたいという希望をすれば変更でき、その逆で軽作業業務で採用された人が抜群のリーダーシップを持ち、数々の改善提案を成功させ、認められて一定の条件と社内試験をクリアすれば、マネジメントクラスや幹部クラスへ抜擢されることも可能とします。

そういう制度を義務づけ、入社時の条件と選択がすべてではないようにします。

おそらく労働組合などからは、平等の精神に反するなど反対意見も多そうですが、ひとつの企業内でも様々な職種や場所がある中で、労働条件や賃金、ベースアップが一律同じというほうがおかしな話しで、すでに有名無実化している年功序列を完全になくすのであれば、せめて実力主義、成果主義にして、それを職能給として賃金に反映すべきでしょう。

5)の採用の一手段として非正規雇用を利用するケースも増えていますが、企業側からするとせっかく非正規雇用を正社員にしようとしているのに、それを禁止されるのではあまりにも理不尽です。

ただ言えるのは数ヶ月のアルバイトや契約社員だった時には有能であっても、正社員に登用したとたん?という人が経験上少なくなかったことです。

正社員になるというのがモチベーションの人は、それが達成されてしまうと、いきなりそれに安住してしまい普通の凡人になってしまうことがよくあります。

つまり非正規社員の働きはあまり参考にならないというのが実感です。自ら考え自主的に動くことが多い正社員に求められる資質と、基本は指示された範囲の中で動く非正規社員に求められるそれとが違うこともひとつの要因です。

正社員となると通常は数年間ではなく、何十年間と長いつき合いになるわけで、その間ずっと全速力で走り続けられるかというとそれも無理な話しです。

逆に入社時はあまりパッとしなくても、十年後、二十年後に大活躍し会社の危機を救う社員が出てくることがあるのはドラマだけでなく実話を元にした「プロジェクトX」によく登場していました。

つまり、正社員の試用期間の代わりにと非正規雇用を長くやったところで、それでは才能を見抜くことはできないということを論理的にまた事例をもって証明し、そのような採用手法を採るところが(主としてワンマン経営の中小企業)減るでしょう。どうしてもという場合は、派遣で紹介予定派遣というのがあり、それをうまく活用すればいいのです。

ユニクロが始めた地域限定社員のような制度を政府も検討を始めたようです。

果たしてそれがどのようなものかはまだわかりませんが、なにか解雇規制の緩和とセットで論じられているところが嫌な雰囲気です。つまり「(中高年や病気がちな)正社員をどんどん解雇して、その代わりに地域限定社員を安く雇えば企業はお得です」的な。

ま、議論が始まったのはいいことなので、しばらくその様子をウォッチするしかないですね。


 【関連リンク】 
 697 非正規雇用拡大の元凶が人材派遣だって?
 683 退職勧奨・強要にあった場合の対処法
 606 正社員の解雇には2千万円かかる!それホント?

[PR]

Amazonタイムセール

ホーム&キッチンの売れ筋ランキング 

枕・抱き枕の売れ筋ランキング

旅行用品の売れ筋ランキング


ミラーレス一眼の売れ筋ランキング 

空気清浄機 タイムセール

掃除機の売れ筋ランキング

ペット用品の売れ筋ランキング


リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
著者別読書感想INDEX



716
1年前に変形性股関節症と診断された右足(右股関節)の痛みを感じ始めてからもう10数年が経ちますが、症状が日々悪化していくのを感じ、過去には様々な痛みをとる試みをしてきました。

当初変形性股関節症とはわからなかった頃に検査した内科(リューマチ科)や整形外科で処方された薬はまったくと言っていいほど意味をなさず、2005年に1年ほど通った民間療法の整体カイロプラクティックでは最初のうちアクティベータという器具でツボを刺激する施術を受け、これが最初のうちは抜群の効きで絶賛しましたが、半年ぐらい経つとやがて効果がなくなり、最終的にはほとんど効かなくなってしまいました。

その整体が効かなくなった旨を整体師に恐る恐る言うと、ご機嫌を損ねてしまったらしく、結果的には喧嘩別れとなってしまい、それ以来、正直に言っただけなのにどうして整体師に気を使わなければならないんだと、もうこりごりで、他の整体院へ行く気も失せてしまいました。

様々な書籍やネットで調べてみる限り、この変形性股関節症は自然に治癒することはなく、保存療法(つまりこれ以上酷くならないように気をつける)か、人工関節の置き換えをするしかないようです。

特別な場合のみ骨切り手術で改善するケースがあるそうですが、私の場合は年齢的なこと(若いほどいい)や、収入を得るため仕事をしなければならず、手術とそのリハビリにかけられる日数も限られる(骨切り手術をすると最低でも1ヶ月は歩行できない)のでどだい無理な話しです。

中には保存療法で劇的に改善が可能というやり方も紹介されたりしていますが、どうもうさん臭く、結局は股関節に近い筋肉を鍛え、股関節にできるだけ負担がかからないように生活を改善していくしかないようです。

と言っても仕事を続けている以上、毎日嫌でも歩いたり階段を上り下りしなければならず、ちょっと動かすだけでも痛むときはつらいです。

ただ運動不足で足の筋肉が落ちてしまうのだけはなんとか防がなくてはならないと思い、スポーツクラブで股関節を使わない運動や、プールにつかって歩行をしたりしましたが、それらはやっていても本当に退屈で、数回でやめてしまいました。よほど意志が強くないと面白くも楽しくもないスポーツは続きません。

ただ最近では毎日欠かさずおこなっている軽体操があり、それをやると痛みが多少緩和されているようです。

イスに浅く腰掛けて、両足は軽く開いて膝は90度。背筋は軽く伸ばし、腰から少し下の股関節辺りに両手を添えてゆっくりと前屈。その前屈を10~20回繰り返すだけ。この体操では股関節に痛みはありませんし、いつでもどこでもすぐにできるのが便利です。

下手な絵ですが、こんな感じ。
henkeisei1.jpg

当初の頃は、その体操を忘れた翌日は、少し歩くだけで股関節に痛みが走るのに、その体操をやった翌日は普通にゆっくり歩いている分には痛みを感じません。もちろん重心が右足にかかったり、ひねったりすると激痛が走るのは同じです。

それと普段寝るときに痛む側を下にするとそれだけで痛くなってくる(体重が痛む股関節にどーんと乗っかってくる感じ)のが、この体操を始めてからは、それがなくなりました。

今は左右どちら向きでも横になっている限り痛みはほとんどありません。この体操のおかげかどうかは定かではありませんが、いまのところそれ以外には考えられません。

この体操は以前読んだ「股関節の痛み―変形性股関節症の治療がよくわかる (別冊NHKきょうの健康) 」に書かれていた骨盤おこしの体操ですが、いくつか載っていた体操を半信半疑でやってみた中では、これが一番お手軽で、あくまで私感ですが効果があります。

あとは、歩くときに少しでも股関節の負担を減らすため、少しでも体重を減らそうと努力しています。いえ別にそんなに太っているわけではないのですが、それでも20代前半の頃から比べると、身長は変わらないのに、30数年後のいまは体重が15kgぐらい増えてしまっていますから、せめて5kgは減らそうと、食事の量を抑えています。

節制が効いたのか一時期よりは5kgほど減すことに成功し、それだけでも歩くのが少し楽になったのが実感でき、あわよくばあと5kg減を目標に減量しようと鋭意絶賛努力中です。

【関連リンク】
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(1)初診編
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(2)手術前検査編
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(3)入院手術編
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(4)リハビリ、退院編

[PR] Amazn ほしいものランキング

携帯電話・スマートフォン 

スマートウォッチ

空気清浄機

洗濯機・乾燥機

衣類・ふとん乾燥機

テレビ・レコーダー


車&バイク


ヘルメット

洗車用品

自動車整備工具

釣りフィッシング   

ゴルフボール


ランニングシューズ

メンズスニーカー

レディーススニーカー

ベビー&マタニティ

ハンドケア・フットケア

シャンプー・コンディショナー


リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
著者別読書感想INDEX



715
西武ホールディングスの大株主である米投資会社サーベラスから西武に対し、株主提案として下記のような要求が突きつけられたと以前報道がありました(サーベラス側は「路線廃止などを要請したことはない」と否定)。

 ・多摩川線、国分寺線、秩父線、山口線などの不採算路線の廃止
 ・埼玉西武ライオンズの売却
 ・プリンスホテルのサービス料の値上げ
 ・品川駅周辺の再開発案の策定

これに対して、西武側は「公共性を重要視するので廃止や撤退は考えていない」と模範的回答をして、沿線住民や国民世論を味方に付けてサーベラスのTOBを阻止しようとする姑息な態度がミエミエですが、本音のところでは改善する見込みがない不採算部門(沿線)は、今日明日ではないにしろ、いずれはなにか理由をつけて撤退したいと考えるのは事業家なら当然のことでしょう。

すでに日本各地で不採算路線が次々と撤退していて、その後を受けた第三セクター方式もかなり苦戦をしているという状況です。

train1.jpg特に鉄道事業というのはなにかをやって短期に収益をあげられるものではなく、長期的なビジョンでインフラを整備し、その沿線に新しい町や施設を作り事業を展開していくものです。

そのような将来ビジョンがなく、いま通学・通勤で困る人がいるからというだけで、(公営や第三セクターの場合)税金をじゃぶじゃぶと投入して一時しのぎをするのはどうなのでしょう。

苦境に立つ九州の三セク鉄道……存続につながるレールたどれるか(ビジネスメディア誠)

西武にしても不採算路線や事業を長期的に抱えることで、トータルで利益が出せず、その結果本来納めるべき税金を納めない(あるいは少ない)のであれば、それは企業としての社会的責任を果たしていないことになります。

そして今後30年ほどの間に日本の人口が2/3以下になり、しかも住民の多くは毎日通勤や通学、買い物やレジャーで使ってくれる若い人達ではなく、たまに使ってくれる程度の高齢者ばかりとなれば、もう地方の鉄道路線の廃止や縮小は急坂を転げ落ちるかのように一気に急加速していくことになります。

50年後には人口8千万人台になり、その結果として大都市部でも人口は中心部に集中し、団塊世代等に人気のあった都心から1時間を超える閑静な郊外は、過疎化が進んだ廃村のような寂れた状態になってしまい、手を広げすぎた鉄道路線も見直され、終着駅もいまより都市中心部寄りに変更せざるを得なくなるだろうという予測もあります。

人口8000万人、うち3000万人が老人の国になるニッポン(現代ビジネス)

次に、運賃の問題があります。

運賃はインフラの自社保有度合いや維持コストのかけ方、あるいは補助金(つまり税金)の有無などにより変わってきますが、また競合するライバル路線の有無など様々な要因によっても変わってきます。

結局は建設費等の借入金返済や事業運営、保守、維持管理費、事業利益、株主配当などがまかなえるように「運賃×想定利用者数」で算出されることになります。

高度成長の時期は鉄道事業で赤字でも駅周辺開発など不動産事業やエンタメ系事業で稼ぐことも可能でしたが、もうそのような内需は期待できず、鉄道事業は運賃で稼ぐしかありません。

鉄道インフラに使う土地を昔に安く取得している場合はまだいいですが、新しく土地を買い、お金のかかる高架や地下に線路を敷いていると、今では天文学的なコストがかかります。

そしてそうしたお金には、屍肉に群がるハイエナのように建設・土木業者や政治家、許認可権を持つ役人が群がり、さらにコストを高くしていきます。

そして自治体の財政厳しい折、これからは市や県からの補助金はあまり期待できませんので、鉄道会社が利益を上げて健全な経営をするためには利用者を増やすか運賃を上げるか、それともコストを切り詰めるしかありません。

まず利用者を増やすのは前述の通り期待薄で、したがって駅員や車掌を極限まで減らし、コストを下げ、ワンマン乗車や無人運転、無人駅を取り入れて、最後に運賃を上げていくことになるのでしょう。

運賃が高い路線は比較的新しく建設された路線で、しかも土地の取得費や建設費にべらぼうなお金をつぎ込んだ場所や、線路は別の会社が保有していてそこを通過するために使用料がとられる場合、そして過疎化で乗客が減少しそのため運賃を上げるしかない、あるいは特殊な観光客用路線という理解で間違っていません。

train2.jpg運賃(キロ当たり運賃)が高額で有名なところとしては、仙台交通局、埼玉高速鉄道、北総鉄道、東葉高速鉄道、りんかい線、多摩都市モノレール、上田電鉄、大井川鉄道、富士急行線、横浜市営地下鉄、みなとみらい線、近江鉄道、京都市営地下鉄、京阪電鉄鴨東線、泉北高速鉄道、長良川鉄道があげられます。

今後サラリーマンが住宅用、事業用の不動産を購入したり賃貸で借りようとする際は、その土地が活断層や液状化の懸念がないかという問題以外に、最寄りの鉄道路線が高額沿線かどうか、廃線になる可能性はないかというのも大きな検討材料になるでしょう。

通勤代は正社員の場合は会社負担が多いものの、生活費の中に占める通学や買い物、パートやアルバイト等で使う交通費というのは、決してバカになりません。

北総線沿線に住む人達が運賃認可権をもつ国に対して運賃値下げを要求する裁判を起こしたことが大きく報じられましたが(東京地裁で原告敗訴)、このようなことが報じられると、その沿線に住むのは避けようという心理が働きます。

この裁判や報道はその沿線で事業を行っている不動産会社や建設業者、商店にとっては死活問題に発展するかもしれません。

傷口に塩を塗るような話しで申し訳ないですが、北総鉄道北総線の運賃がどれぐらい高いか、JR東日本の運賃と比較すると、JR東日本の運賃が290円の距離(東京-川崎18.2km)とほぼ同距離(千葉ニュータウン中央-秋山 17.6km)を北総線に乗ると650円が必要です。

距離は同じでも料金は2.2倍です。ちょっと電車に乗って出掛けるだけで往復千円以上がかかってしまいます。こんなに交通費がかかっては、交通費が支給されないアルバイトなぞやってられません。

そしてその結果、その沿線は敬遠され、住人が見込み数より増えず、鉄道会社の収益は改善されず、やがて経営が苦しくなってさらに値上げという悪循環も起きそうです。

それにしても日本の人口減少は、鉄道会社にとって大きな影響があるものだなとあらためて知りました。

利用者の便益のため既存線同士を相互乗り入れするための拡張工事ならばまだ理解できますが、未だに都市部を中心に新線計画や複々線計画が計画されています。

税金の無駄遣いと私鉄の場合は経営者の先を見る目を疑ってしまいます。そういう経営者には、これからもますます日本は成長し拡大していくという亡霊が目の前にうようよしているのでしょうか。


 【関連リンク】
 711 日本が限界集落化していく
 706 高齢化社会の行方
 666 子供の教育費の負担を覚悟しているか
 617 人口減少と年金受給者増加

[PR] Amazn ほしいものランキング

携帯電話・スマートフォン 

スマートウォッチ

空気清浄機

洗濯機・乾燥機

衣類・ふとん乾燥機

テレビ・レコーダー


車&バイク


ヘルメット

洗車用品

自動車整備工具

釣りフィッシング   

ゴルフボール


ランニングシューズ

メンズスニーカー

レディーススニーカー

ベビー&マタニティ

ハンドケア・フットケア

シャンプー・コンディショナー


リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
著者別読書感想INDEX



714
過去のリストラ天国日記の中で読まれたページがもっとも多いのは2002年4月の一番最初に書いた日記のページで、それはわかる気がしますが、その次に多いのは「人気企業ランキングとブラック企業について」(2010年1月)です。

その理由は簡単で「ブラック企業」+「有名企業名」で検索すると結果の上位にこの記事が出てきます。つまり検索サイトからの流入が多いということですね。

就活生を中心に、多くの人がこの「ブラック企業 ○○」(○○は企業名)で検索をかけているようで、ほぼ毎日Googleなど検索エンジンからの流入があります。もちろんそれを狙って書いたわけではありませんが、結果的にそうなっています。

このブログページには、タイトルにもあるように「人気企業」の社名が男女別で上位5社ずつ入っていますから、それらの超有名な企業とブラック企業という組み合わせに意外性があるのでしょう。検索から来た人は読んで思惑とは違いガッカリすることになりますが。

自民党の公約にも出ていましたが、雇用を増やすという目的で、退職者の多い、いわゆるブラック企業の社名を公表しようという動きが出ています。

正規雇用20万人増目指す 自民原案、ブラック企業公表

と、言うことは、すでに何万人もリストラで退職を強要しているソニーやパナソニック、シャープ、NECなど大手の製造業が真っ先にブラック企業ということになりそうですね。

それに比べれば、中小企業の数十~数百名程度の退職勧奨や強要など、些末なことにみえてしまいます。

あと、企業ではないですが、離職率が高い自衛隊や警察、国税局(国税庁)もブラック官公庁として発表するつもりでしょうか。

実際には「就職から数年以内に退職する人の割合が高い企業」をブラック企業とするそうですが、どうもその基準は曖昧で、単に勤続平均年数や採用数と退職者数が基本となるみたいで、それで本当にブラック企業かどうか判断できるものでしょうか。また入社後数年以内の退職は悪で、数十年後の退職強要なら善とでも言うのでしょうか。

考えようによっては逆かも知れません。船に乗って沖合に出て陸地も見えなくなってから君の仕事はないから船から降りてくれと言われるより、まだ港近くにいる間、つまり中高年になってからではなく若いうちに船(=企業)を降りてくれと言われる方がずっと良心的でまともにも思えます。

退職の理由も様々あり、残業月20時間で多いと感じる人もいれば50時間でも全然平気な人もいますので、退職理由が労使どちらに非があるかというのは一律の条件では捕捉しにくいものです。

これはもしかすると退職証明書、離職票に「会社都合で退職」と書かれると失業給付の総額や期間が増えるので、それを防止するための官僚の猿知恵かなと疑ってみたり。

つまり失業保険の支給総額や期間を減らすために「本人都合の退職」と企業側に書かせるためかなと。「本人都合退職」なら何人辞めてもブラック企業にはなりませんものね、なるのかな。

もちろん離職率の高さだけがブラック企業の所以ではありません。日経ビジネスに書かれていたブラック企業の特徴は下の6つに集約されるそうです。

nikkeibusiness.jpg1)給料が安い
2)離職率が高い
3)休みが取れない
4)人使いが荒い
5)体育会系の雰囲気
6)飲み会など社内行事が強制


これらは企業戦士だった中高年者からすると「なんだ若い頃は当たり前のことばかり」と思うのではないでしょうか。

つまり中高年が若いときには当たり前だったことが、今の若い人には我慢できないブラックなことなのです。

なので会社の実権をもつ中高年者が幅をきかせている限りは、これらのことはそう簡単にはなくなりません。

ただ、その中高年者側に立って反論を試みるなら、例えば本来ならどこの企業も採用してくれそうもない卒業後長く正社員経験がなかったり、長期間引きこもりしていた人を恩情で採用し、社会人としての心構えを養ってもらうため、甘えをなくし鍛えるため、徹底した訓練と厳しい業務を与えたとします。

当然そういう企業の離職率は高くなるでしょうけど、それを恐れてややこしそうな人は採用しない方針となると、それはまた様々な事情を抱える求職者にとっては困る話しでしょう。

あるいは20~30年前のリクルートがそうであってように、大手人気企業ならあまり採用しないチームプレーより個性的で独立心が旺盛な人を積極的に採用する企業も、当然若手社員の退職が多くなるのですが、それは本人の意志で独立や転職をしていく人が多いからであって、自己都合退職とはいえ離職率が高くなり平均勤続期間も短くなります。

 えっ!?グリーは「1年」!?IT企業の平均勤続年数一覧表
平均勤続年数とは、在職中の社員の勤続年数の平均です。社員が辞めるまでの勤続年数の平均ではないという点に注意する必要があります。平均勤続年数が低いと離職率が高いと考えがちですが、必ずしもそうとは限りません。「会社の設立年数が短い企業」や「急成長した企業」は総じて平均勤続年数が短くなります。…

また、一般的に学生に不人気業界(企業)というのがありますが、そういうところで採用できるのは、誤解を恐れず言うと他の人気業界では採用されない、能力的、性格的にちょっとという人が多くなります。

そこでいう能力は、学校を卒業する時点での能力であって、その人の本来の能力ではないのですが、例えば「コミュニケーションがうまくとれない」「覇気や、やる気が感じられない」「引っ込み思案で消極的」「理解力が足りない」など、その後の訓練と本人の自覚次第ではどうにでもなるものがあります。

不人気業界の企業が人を採用するとしたら、どうしてもそのような人を採用するしかありません。

そうすると企業では、社会人としては当たり前の能力を身につけてもらうために、優秀な人を採用する企業より厳しい訓練をおこなわなければなりません。

いわば親や学校になりかわり、マナーや躾から教えなければ使いものにならないのです。そして厳しい新入教育に耐えられない人も出てくるので、ブラック企業と名指しされる要因となります。

しかしそうでもしないと客商売に関わらず、ろくに喋れない、挨拶ができない、説明してる声が聞こえないでは、特にサービス業では致命的です。

そのような過激とも思える教育や訓練を施す企業は、そうでない企業と比べて退職率は高くなります。

しかしそのままの状態では厳しい社会で通用しない人達に対し、自立心をもって働ける社会人作りを、親や兄弟、学校になりかわっておこなってくれる企業は表彰こそすべきであってブラック企業の烙印を押すというのは本末転倒ではないでしょうか。


 【関連リンク】
 683 退職勧奨・強要にあった場合の対処法
 627 起業するのは難しくないが、引き際が難しい
 614 企業は若者の早期離職を恐れるな
 577 ハローワークを頼りにしていいのか?
 572 転職のキモは履歴書だ

[PR] Amazn ほしいものランキング

携帯電話・スマートフォン 

スマートウォッチ

空気清浄機

洗濯機・乾燥機

衣類・ふとん乾燥機

テレビ・レコーダー


車&バイク


ヘルメット

洗車用品

自動車整備工具

釣りフィッシング   

ゴルフボール


ランニングシューズ

メンズスニーカー

レディーススニーカー

ベビー&マタニティ

ハンドケア・フットケア

シャンプー・コンディショナー


リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
著者別読書感想INDEX
ブログ内検索
プロフィール
HN:
area@リストラ天国
HP:
性別:
男性
趣味:
ドライブ・日帰り温泉
自己紹介:
紆余曲折の人生を歩む、しがないオヤヂです。
============
プライバシーポリシー及び利用規約
Template & Icon by kura07 / Photo by Abundant Shine

Powered by [PR]


忍者ブログ