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なんでも勤め人が30代になっても管理職になりたがらず、指示された仕事は上手にこなすものの、自主的に動くことができず、残業や休日出勤をできるだけ避け、マイペースで働く人が増えてきているのだとか。

2011/10/05 日経産業新聞
ぶら下がる30代の活性術「辞めたくない。昇進したくもない」
「辞めません。でも、責任の大きな仕事は無理です」――。日本経済の長期停滞を背景に、昇進に関心を持たず、転職などのリスクも避ける30歳代の社員が増えているという。受け身で仕事はこなすが、人材コンサルティング会社シェイクの吉田実 社長は、こうした現象を会社への「新ぶら下がり」と指摘。思い当たる企業は対策が必要かもしれない。

「ぶらさがり族」とは、90年代にブラザーと言われる外国人に身も心も入れあげる日本女子のことを揶揄して使われていたことがありますが、今では一般的に、「会社や役所、大口顧客、配偶者(夫や妻)などに、たいした貢献はしていないのにそれに頼りきって得られる利益だけはしっかり享受するずる賢い人達」のこと(私の想定)で、景気のいい時には目立たないものの、バブルがはじけた後、長期的な景気低迷期に入ると「役に立たないヤツは食わせていけない」と、俄然「貢献度」が注視されるようになります。

しかし今の30代前後の人達に対し気の毒に思うのは、以前ならある年代になって管理職になると基本給も手当も増えて大幅な給料アップになりましたが、雇用者保護の法令遵守と景気低迷の中では、非管理職にはキッチリと残業代がつくものの(中堅企業以上の場合)、管理職になったとたん、残業代がつかなくなり、一方仕事量は増え、責任が重くなります。つまり管理職になったとたん、手取りの年収は逆に下がってしまうという現象があちこちで起きています。

基本給が上がれば一般的には賞与に貢献しそうですが、それもやはり好景気の時の話しで、売上・利益とも前年割れが続く状態になると、逆に管理職のほうが責任を問われマイナス査定を受けやすく、非管理職より大きな比率でダウンして少なくなってしまうという悲惨な目に遭うこともあります。

さらに、少し上の年代には、数でも質でも圧倒的に上回る40代前後の激戦を戦い抜いてきたいわゆる団塊ジュニアが待ちかまえ、頭を押さえつけてきますから、不自由極まりありません。ようやく団塊世代が引退し、上のポストに空きが出てきたと思ったら、不況と団塊ジュニアのせいで、若手が会社の中でのし上がるのは至難の業です。

そしてそろそろ管理職(リーダーや課長)になり始める30代前後の人達は、すぐ上の先輩から「管理職になっても給料が実質上がらないこと」「管理職になると面倒な仕事が増えること」「仕事上関わる人が増え人間関係がたいへんなこと」「管理職には早朝、夜間、休日に遠慮なく指示が飛んでくること」「部下達の面倒をしっかりみてやらないとすぐクレームがつくこと」など聞かされると、そりゃ「偉くなりたい」というモチベーションは一気に下がってしまうことでしょう。

企業経営者側にとっては、経験も実績も積んだ働き盛りの社員が、率先して動かず、指示待ちでムダ飯を食ってもらいたくないと思うのは当然のことです。そこでなにかの本で読んだか、アホなコンサルタントに騙されて「成果報酬」などという一見すると公平そうな、実のところは経営者にとって都合のいい人事政策をどこからともなく持ち出してくることになります。

仕事に役立つ能力には肉体、精神、知能、知識、経験、ひらめき、リーダーシップ、プロセスなどいくつもありますが、それらについては考慮せず、結果がたまたまよかったという、それだけを最大限に評価しちゃいましょうという割り切った考え方が成果報酬制度です。あと成果主義とか言っておきながら諸々の条件などを付け加えるのが日本流ですが、それがまた曖昧模糊としています。

その曖昧模糊のもっとも大きなものとして、成果主義の最後に、経営者や上長が独自に判断し、その社員が好きか嫌いかで大きくポイントを動かしたりしますから、まったくなにをか言わんやです。結果的には不景気な時は成果主義をとることで会社は人件費を抑えることができ、大いに経費節減でき助かるのです。今後しばらくは期待薄ですが、もし好景気になれば、成果主義から、また年功序列や能力主義に戻せばいいだけです。

なので、30代前後の若手~中堅社員においては、入社してから一度たりともいい思い(思ってもいなかった額の賞与が支給されたとか、非常に高評価で二段階特進したとか)を経験せず、これからもそういうことがまったく期待できないと思っているので、頑張るだけムダと、ぶら下がり族に成り下がっても仕方がありません。

日本の各企業も、すでに国内向けだけの従来の仕事で稼ぐことは難しく、海外へ出て稼ぐか、既存の仕事からアイデアと工夫して新たな需要を他よりも早く発掘していくしか伸ばす余地はありません。これから激しい競争を勝ち抜いて真面目でモチベーションの高い状態で会社に入ってくる人達には、なんとも皮肉な現実が待ち受けていることでしょう。



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543
履き慣れて馴染んだ靴というのは衣服以上に長く使うことから、愛着もわき捨てるときは一抹の寂しさを感じます。と同時に新しい靴を買うときは、これから長く付き合うのだからと、結構慎重に選んだりもします。

一般的に靴を捨てるタイミングというのは、どういう時でしょうか?

 1)買ってはみたけれど足に合わないとき
 2)下足箱がいっぱいになり整理したとき
 3)同種の新しい靴をおろすとき
 4)靴底がはがれたり水が浸水したりするようになったとき
 5)臭いがたまらなくなったとき
 6)かかとや靴底がすり減ったり全体がへたってしまったりしたとき

などが考えられます。

貧乏性でモノを捨てられない私は、履ける靴なら捨てずに残しておきたい性格ですが、家族が5人いると、元々作り付けの下足箱に、もう一つ追加で設置はしているものの、既に超満員いや満靴で、新しく靴を1足おろすときには同時に1足以上を捨てるように心がけています。

中には靴底がはがれてきたり水が浸透してきたぐらいで捨てるのは惜しいと思う、気に入った靴もあり、なんとか接着剤でくっつけてみたり、靴屋さんへ持っていって修理を依頼することがまれにあります。

逆に買って間もない新しい靴でも太くて長い釘やガラス片が刺さってしまい、雨の日に使うたびに水がしみ込み気持ちが悪く捨ててしまったり、長く履いていると足の指が痛くなったりして靴は簡単に捨ててしまうこともあります。

人によっていい靴(高い靴≒1足2万円以上)を長く大事に履く人と、安物の靴(1万円以内)を使い捨てのように履く人がいますが、私は面白味もへったくれもないのですが、疑いもなく後者です。

過去にリーガルなど高級とは言えないまでも、それなりの靴を買ったことはありますが、革が硬くて足に馴染まなかったのと、手入れが面倒で、雨や雪や泥の中を毎日何キロも歩かなくてはいけない仕事だった関係上、毎日ローテーションをする必要性があり、質よりも量ということで、安いビジネスシューズを次々と履きつぶしてきました。

最近というか、以前からそうだったのでしょうけど、一足10万円以上する靴が結構売れているそうです。昔なら大企業の重役クラスが競って履いていましたが、ジョージ・クレバリー、ジョンロブ、エドワードグリーン、ベルルッティーなど最近は若い人にも拡がっていると知り驚きです。

これら高級靴のブームは一種、普通の一般女性がプラダやヴィトンのバッグを競うように買う現象にも似ているのかなと思います。単純に靴もバッグもずっと安い製品でもことは足ります。よく「高級品は耐久性があるので」とか言いますが、1/10の価格で買える普及品と比べ10倍以上の耐久性があるとはとても思えません。

確かに高級靴は上等の厚い革に足がしっかりと包まれる安心感があり、古くなったときに靴屋さんへ持っていくときちっと修理し、見違えるようにリフレッシュされて戻ってくる感激がありますが、果たして安い靴の数倍~十数倍の価値をそれに見出せるかどうかは、それぞれの使い方や価値観なのでしょう。

仕事が外勤中心で1日中歩き回っていると、当然傷みが激しく、靴底の減りも早くなります。雨が降ったり雪が積もったりする中で革底の高級靴なんかを履いていたら、耐久性も急速に落ちますし、何度滑ってこけるかわかったものじゃありません。

私の主観で言えば、革底の高級靴(革底だから高級とは必ずしも言えませんが)を履いてもいいのは、満員電車の中で足を踏まれたりしない、家まで運転手付きのお迎えのクルマが来る人で、決して泥や油で汚れた現場へ出たり、濡れた道や焼けたコンクリートの上を歩くこともなく、ビルの中の空調の効いた場所で、ふかふかの絨毯の上だけを歩く人達のものだと思っています。

ある都銀の旭川支店へ新しい支店長が東京からやってきて、その出社初日、いつものようにお迎えのクルマから降り、玄関までのわずかな距離で、当然のように革底の高級靴を履いていたばかりに、薄く積もっていた雪で派手にひっくり返り、なお悪いことに頭を強打し、そのまま病院送り、結局1日も出勤をしないまま本店へ送還されたという実話(都市伝説かも)を聞いたことがあります。

そういう人には凍りついた道はもちろん、濡れた道を歩かせちゃいけないという教訓です。でもいつも安物靴で滑り止め付きのゴム底靴愛好家の私からすれば「ザマミロいい気味だ」ですね。ただいくら裏がゴム底で滑り止め状になっていても、東京で履いているようなヤワなビジネスシューズでは、北海道の冬の道はまったく通用しません。

転職して仕事が変わり、あまり外歩きをしなくなってからは、細めのスーツに合うイタリア製の格好いい高級靴を履きたくなるものですが、もう足の型がそういうデザイン重視の細めでスマートな革靴に合わなくなっていて、試しに履いてみても痛くて歩けそうもありません。

そうこうしているうちに時代はスーツ着用必須からカジュアルウェアの勤務となり、靴も革靴からスニーカーやウォーキングシューズへと変わってしまいました。

特にこの夏は節電対策によるエアコン温度高めのスーパークールビズとかで、慌ててカジュアルウェアやシューズを買いに走った中高年者も多かったのではないでしょうか。

私もここ10年ぐらいはずっとカジュアルシューズを履いていますが、それでもときにはスーツを着て出社するときがあり、ビジネスシューズも必要となります。

毎日スーツで出社していたときにはビジネスシューズを4~5足でローテーションしていましたが、今は1~2足もあればこと足ります。そしてカジュアルシューズが増えていくたびに、まだまだ履けそうなビジネスシューズを捨てざるを得ないのは、思いっきり後ろ髪を引かれる思いがします。ああなんて貧乏性なんだ。

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2009年から実施されてきた緊急人材育成支援事業に代わり、新しく10月1日から求職者支援制度が始まります。

失業したり廃業したりした際のセーフティネットとして失業保険や職業訓練を受けることで給付金が支給される制度がありますが、雇用保険に加入していなかったり、長期の失業で雇用保険の期限が終了してしまった人など、主に非正規労働者、卒業後の未就職者、自営廃業者を対象とする制度です。

毎月給付される額は10万円と交通費が実費支給され、訓練のコースは多岐にわたります。下記は10月より東京で実施される一部ですが、介護ヘルパーやマンション管理などは今が旬かもしれませんが、国際貿易実務や簿記2級、MOS資格、ゼロから学ぶホームページ作成を学んでいまどきどうなのよと思ってしまいます。企業は山ほどいる簡単な資格取得者や付け焼き刃的に学んだ人よりも実践で鍛えた経験者を欲しがります。

 訓練の一例
ホームヘルパー2級科
介護実践ヘルパー2級科
医療事務スペシャリスト養成科
WEBデザイナー養成科
ゼロから学ぶホームページ作成科
マイクロソフト認定資格習得実践科
ビジネスパソコン基礎科
基礎から学ぶJavaとAndroidプログラミング科
電子書籍(E-PUB3.0)クリエイター科
MOS試験対策基礎科
経理事務スペシャリスト科
簿記2級チャレンジ科
国際貿易実務会計科
太陽光発電施工士養成科
マンション管理科
ビルメンテナンス科
アロマセラピスト養成科
ブティック販売員育成科
フェイシャル/ボディエステ科

従来、例え働く意欲のある健常者でも、厳しい経済環境の中で就職がうまくいかず、雇用保険も切れてしまうと、最後の手段として生活保護の受給生活に入ってしまうことがあります。そうすると働かなくても最低限の生活費が支給されるので、労働意欲(求職行動)が失われてしまうという問題がありました。

つまりこの制度は、失業して、雇用保険の支給対象でなかったり、雇用保険給付が終了しまって収入が途絶えてしまっても、そのまま生活保護申請とならないようにするためのものと思われます。

そこでちょいとシミュレーションをしてみました。(対象は関東周辺在住、単身者、20~40歳)
1)時給1000円のバイト 1日7時間 月20日 税込み14万円 税金、社会保険料、雇用保険料など差し引き手取り約12.6万円(休むとその分減額) 休日:バイト先条件による
2)求職者支援制度 給付10万円 平日毎日職業訓練へ通学(但し休んでもペナルティなし※) 休日:原則土・日曜日
3)生活保護 給付金12~13万円 休日:毎日(たま~に役所に呼ばれる)
※職業訓練中にやむを得ない事情で休むことは問題ない。例えば採用説明会や面接、風邪、持病の悪化などならペナルティなく休むことができると思われます(つまり理由さえつけられればいつでも休めるということ)

「さぁこの中からどれかひとつ選びなさい」
 と言われたらみなさんはどうでしょう?

つまり、働く意欲(表面上だけではなく事実として)が満々で、しかし正社員にはなれず、バイトや派遣で現状の(想定)時給が1000円以下の人は、この求職者支援制度に向くでしょう。

もしバイトや派遣で時給1200円もらえる人なら、休まなければ月手取り15.3万円の収入が得られますから、10万円もらって訓練を受けるのと迷うところでしょう。いや手取りで5万円も差があるなら普通はバイトや派遣を選ぶでしょう。

そして時給1000円以下の人も、働けばもっと高い労働価値がある人も、働く意欲がない人は、結局3)の生活保護を選びます

この求職者支援制度は生活保護受給者の急増で、なにか対策をということで頭のいい官僚と学者が考えたのでしょうが、どうもちぐはぐな感じがします。

まず訓練によって就職がうまくいくケースは資格や知識がなくてはできない業務に限られます。さらにその業務が人手不足であるという条件がつきます。

現状人手不足な業種は介護関連ぐらいで、経理や貿易、パソコン操作やWEBデザインの初心者でもいいと考える就職先はまずないでしょう。なので訓練の種類は、就職に直結できるようなものに絞るべきです。

次に働けるのに働かず生活保護を受給している人が、これらの訓練を積極的に受けるのかというと、とてもそうは思えません。

また訓練を受けなければ生活保護を打ち切ると脅して強制的に受けさせたとしても、就職先が決まらなければ(本人が決めなければ)元の木阿弥、訓練が終わればまた生活保護受給に戻ることになりますし、その可能性が高そうです。

結局は働けるのに働かない人(育児や介護中、心身障害者は除き)に対しては、給付金の支払いにあたり、年齢や体力に応じ、病院や介護施設、児童養護施設、保育所、福祉施設での補助的作業、公園や道路、公有林、駅やバス停、公立学校など公共施設の清掃、夜間の巡回、各種住民サービス(害虫駆除、どぶさらい、大型ゴミ収集、通学路の安全確保など)などの勤務を毎日強制的に命じるぐらいのことは必要なのではないかと思います。

それが嫌ならば自分で働き先を探してもらえばいいのですから。そうすることで、公務員の削減にもつながりますので、一石二鳥ではないでしょうか。



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 2011/09/27【共同通信】
派遣女性ら39%賃金格差に不満 正社員への道なく
パートや派遣社員として働く独身女性の39%が「同じ仕事の正社員と賃金に差がある」との不満を持っていることが27日、流通や繊維などの労働組合でつくる産業別労組「UIゼンセン同盟」のアンケートで分かった。
「いくら働いても正社員になれない」とする人も25%いた。UIゼンセン同盟は「パートや派遣という雇用形態が抱える構造的問題。組合としてきちんと受けとめる必要がある」としている。
それによると、仕事に不満を抱く理由として、複数回答で「やりがいや達成感を感じられない」が35%、「雇用が不安定」30%、「昇進の機会がない」が28%だった。

こういう記事を見た人はどのように感じるのか興味があります。

ありそうな声
・パートや派遣社員は差別されていて気の毒だ
・パートや派遣だといくら頑張っても評価はされないのね
・派遣法は雇用問題に構造的な欠陥があるので早く規制(または廃止)すべきだ
・企業はパートや派遣社員のような非正規社員ではなく正規雇用社員をもっととるべきだ
・パート(直雇用)と派遣社員(間接雇用)は非正規というだけで一括りにされるのは変じゃないか
・派遣でも常用雇用型と非常用雇用型の社員がいるはずでそれを一緒にするのはおかしい
・アウトソーシング企業の正社員が受託先へ派遣されるのも派遣社員と見られていないか
・労働者側に立つ労働組合が主体となった調査だからまったく信用がおけない
・まだ派遣社員なんかやっているのか。早く就職しないからだよ。自業自得でしょ
・正社員だって給料、賞与が大幅に下がり、やりがいも落ちてるので同じじゃないの
・超難関を突破してやっと正社員になったのに、簡単に入れる派遣やパートと待遇が一緒ではやってられない
・人手不足のバブルの頃は派遣で高収入と自由を謳歌し、不況になったら文句を言うのは勝手すぎる
・不況で業績の厳しい企業が、正社員と同水準の賃金ならばパートを使うわけないじゃん
・嫌なことも業務命令ならジッと我慢してやる正社員と、嫌なら断るか辞めちゃう派遣・パートと比べるのはナンセンス

人それぞれの立場や関与の仕方で想いや意見は変わってきそうです。特に現在も非正規雇用で働かざるを得ない人達は「同じ仕事しているのに賃金や待遇に格差があるのはおかしい」「正社員は働かないで私たち派遣がこき使われているのに給料はずっと安いのは納得いかない」「所詮私たちは使い捨て労働者」などという声が聞こえてきそうです。

一方、中小企業に同期入社した二人のうち、一人が毎日の残業とつらい仕事に嫌気を感じ早々に退職し、有名大手企業へ派遣され、そこそこの高収入と希望する仕事に就いているのを、残ったもうひとりが、歯を食いしばって頑張り抜いた結果、認められて今がある人にとっては、不景気になって(あるいは年齢が高くなって)派遣の仕事が減ってしまい、泣きを入れるのは狡いということになります。

そしていまパートや派遣で働いている人が、めでたく希望通り正社員になれた場合、今度はその人と、パートや派遣社員とのあいだに火種が起きます。私の経験では派遣やパートから正社員になると同時に、派遣社員だった頃の緊張感や頑張りは影をひそめ、逆に派遣やパートの人を敵と見なしてつらく当たる人が比較的多いように思います。それは一種の自己防衛で生き残りをかけた生物的な本能からくるものなのかもしれません。

もちろんパートから社員になり、働きぶりを認められ重役まで登り詰める人もいます。ただそういうことが起きるとテレビでニュースになるぐらい世の中的には珍しい出来事なのでしょう。

また企業側に立ってみれば、会社に対するロイヤリティが高く、深夜や休日でも必要とあらば自主的に仕事をこなし、会社独自のルールを熟知し、社内の他部署とも交流があり人間関係ができている正社員と、確かに仕事はできるけれどただそれだけのパートや派遣社員を比較すると、どちらを重宝するかと言えばそれは明かです。

時々割り切った考え方で「社員、派遣関係なく仕事が早いほうが優秀」と決めつける人がいますが、それは木を見て森を見ていない人の典型で、仕事が早いというのは訓練や方法を変更することでいくらでも改善ができるのに対し、会社へのロイヤリティや人間関係の構築、リーダーシップは長い時間をかけて育てていくしかありません。

それらはパートや派遣社員の立場や期間、就業意欲ではなかなか育ちにくいもので、会社から期待もされていません。外資系のようにスパスパと社員の首切りをおこなう会社以外は、例え業務処理能力が派遣社員よりも低くても厳しい選抜を受けてきた正社員を大事に優遇するわけです。

元々、入社試験や何度もある人事・役員面接をクリアしてきた正社員と、履歴書が書けて簡単な面接をクリアすれば誰でも割と簡単になれるパートや派遣社員を、一定の業務処理能力だけで比較するのが間違っています。中には面接や採用条件の厳しいパートもあるでしょうけど(派遣の場合は事前面接や試験は原則禁止)、その多くは一定業務の即戦力になるかどうかで、その人に将来性やリーダーシップを期待してということではありません。

それでも単純に雇用という観点で「同一業務、同一賃金」や「非正規雇用を減らして正規雇用を増やそう」と主張してやまない人がいます。

もし正社員とパートを同一賃金にする必要があるなら、企業はパートは雇わず単純業務はアウトソーシングに出すか、一時的な業務であれば正社員にさらに過重な残業をさせてしのぐでしょうし、非正規雇用の需要と機会は激減することになります。

それに正社員であるからには急な残業はもちろん、業務内容の変更、転勤、会社行事への参加、ノルマや達成目標、経営方針の理解などをすることが当たり前ですから、同一賃金であるなら非正規労働者に対してもそれらが求められることになります。

最近になって正社員でも転勤のない昔大手企業であった「一般職」のような採用が行われるようになりましたが、この制度、伸びていていつも人手不足の企業はいいのですが、そうでない企業は人事計画に柔軟性が持たせられなり、二の足を踏むでしょう。

よく非正規雇用と正規雇用で年間所得の差を比べ「ほ~ら、こんなに違う」と象徴的に言う人がいます。しかし非正規雇用の人には、夫の扶養家族の範囲で働く人や、高齢者が年金の減らない範囲とか、学校などへ通っているのでフルタイムでは働けない人などの年間所得を含め平均賃金を出していることが多く見られます。それらを含めて年収を比較するのはナンセンスでしょう。

同様に一般派遣の場合、年間を通じて1社にフルタイムで働いている人と、何度か職場を変わりながら、変わる際には数週~数カ月あいだを開けて働く人や1日短時間(4~5時間)働く人の数に比べると、人数比で見ると後者のほうが多く、当然その人の年収は働く日数や時間が少ない分減額します。それらの人の平均所得とフルタイムの正社員の平均所得を比べるというのも同様にナンセンスです。

そういうデータを使い、非正規雇用はかわいそう、というムードを作るのは明らかに意図的な情報操作です。

正しい比較をするならば、
(1)正社員はサービス残業や休日会社の催し等に費やす時間も含めた年間総労働時間を出し、年収+退職金(最近はない場合も多い)相当で割り、実質時間給を出す
(2)正社員には要求されるが非正規社員には要求されない価値(転勤やリーダーシップ、人間関係、長期継続勤務の肉体的精神的疲労度、会社忠誠心など)を金額換算しパートや派遣の時給に加算する
(3)正社員の(1)時給とその(2)の調整したパートや派遣の時間給と比較をする
ということになります。
ま、誰もこんなことする人はいないでしょうけどね。



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哀愁的東京 (角川文庫) 重松 清

まったくバカですね。これでいったい何冊目になることか。軽く10冊は超えてます。すでに持っていて読んだ本をまた買ってしまいました。買うときにはタイトルや、カバー裏面のあらすじを読んでもわからず、中身を少し読んでみてから「あれ?」と気がつくものがほとんどです。中には最後まで読んでまったく気がつかず、読んだ後にデータを登録する際「ありゃ10年前に読んでら」とか気がついたものもありました。恥ずかしながらボケちまってます。

時には単行本で買って読んで、その後文庫本でも買ってしまうケースや、A社の文庫として刊行されたあと、しばらくしてから別のB社から同じ小説が文庫で発刊されることがあり、そのB社から発刊されるときは「新刊」となるので、それを「あ、誰それさんの新刊が出た!」と思わず中身を見ずに買ってしまったということも何回かありました。もちろん同じA社からカバーがガラリと変わり「新装刊」として出る場合もややこしいです。そりゃ一種の詐欺だろとか思ってしまいます。

この本は一度2007年初頭に文庫を買って読んでいます(文庫の発刊は2006年12月)。小説の中に自宅の近所にある向ヶ丘遊園地がモデルとして登場し、そこの閉園に絡み、そこで働いていた年老いたピエロと、遊びに来ていたヤク中の父親に殺されてしまう少女の話しが記憶に残っていて、そこの場面でハッと気がつきました。遅すぎです。

内容は短編連作で、主人公は昔に絵本を出したこともある離婚歴のある中年フリーライター男性。父親に殺されて亡くなった少女を想い、遊園地で楽しそうにピエロをジッと眺めているシーンを象徴的にハッピーエンドで締めくくった絵本で賞をとったものの、それを見せに行った遊園地のピエロにいきなり殴りつけられ、そのことによって次作が描けなくなってしまいます。

小説には、その絵本の大ファンでそれが編集者になるきっかけだったという若い女性編集者や、IT長者で時の人だったものの事業が破綻してしまった社長、小学生の頃にデビューし大ヒットしたものの、大人になるにつれ落ち目になってしまった少女歌手、売れっ子だった作曲家など、次々に魅力たっぷりな人物が登場します。活字離れが激しい中で、そういう仕事に溢れる右肩上がりのライターがいれば素晴らしいなぁとも思えるファンタジードラマのようでもあります。

2度も買ったので言うわけではありませんが、タイトルはもちろん、中身も面白く仕上がっていてお勧めな文庫です。このブログにプレゼントコーナーがあれば余分な1冊を熨斗つけて出品するのですけどね。

著者別読書感想(重松清)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

ネットの炎上力 (文春新書) 蜷川 真夫

著者の蜷川氏はネットのヘビーユーザーなら誰でも知っている「J-CAST(ジェイキャスト)」の社長さんです。元々大手新聞社に勤めていて、ネットビジネスに興味が移り、やがてネットメディアの可能性を信じて設立されたそうです(ちょっと違うかも)。

内容はひと言で言うと「J-CAST」の宣伝が主体で、書かれている情報は少し古いようですがこういったネットメディアに興味がある人は、面白く読めます。ネットの話しというのは書いている側から古くなっていくので、賞味期間は極めて短いですね。

例えば、ユーザー集め(ページビュー)の方法や、ログの解析による誘導元分析、SEOなどが素人にわかりやすく書かれています。ただ、こういう事が本にして書けると言うことは、すでにその手法や発想は古く、もう使えないので公表してもいいだろうという段階なのだと思われます。

ネットビジネスの世界はもの凄く流行廃りが激しいので、同じやり方が2年以上通用することは滅多にありません。次々と新しい手を打ち、その中から使えそうなものを選択し、同時にまた新しいことを始めるという終わりなきアイデアでしか生きてはいけません。

著者が書いているとおりJ-CASTは、テレビや新聞などのニュースや速報など一次情報と、雑誌・週刊誌の事件や事故を深掘りして論評などを加えた二次情報との中間的存在で「1.5次情報」を扱うメディアとして、ある意味ニッチなところに最初に目をつけて開拓してきました。しかし本書には書かれていませんが、ライバルと目されるサイトも増えてきています。

通常ならブログやTwitterが炎上(非難や否定的な書き込みが急増する)するのは避けたいところですが、こうした1.5次情報を扱うネットメディアは、その炎上を引き起こすことでうまくビジネスに利用します。

言ってみると「他人の褌で相撲」なところがありますが、大手メディアの間違いや、書かないこと、書かれちゃ困ることを拾い上げて、ニュースにするところに絶妙のうまさがあります。

ま、そう言ったJ-CASTが躍進していく過程と、新聞・テレビなど旧メディアがダメダメになっていく理由を述べたのが本書です。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

弥勒の掌 (文春文庫) 我孫子武丸

我孫子武丸氏の名前は当然ペンネームで、デビューの1989年以来数多くの推理小説をだされていますが、今回読むのは初めてです。

弥勒というと京都広隆寺にある弥勒菩薩像を思い浮かべますが、仏陀の入滅後56億7千万年後に現世に現れ仏陀となるとされていますが、著者はこの「56億7千万」を「年」ではなく「人」と置き換えたストーリーで、現代の日本に現れた弥勒様としてうまくストーリーが作られています。

「地球上の人口が56億7千万人になると弥勒は再び現世に現れる」としたら、弥勒は仏陀となって1995年に現れることになります。その弥勒を神と崇める新興宗教団体がこの物語のキーとなってきます。と言ってもよくあるオーム真理教に似せた犯罪集団との闘いと言ったようなものではありません。

主人公は妻が行方不明になった高校教師と、妻がラブホテルで殺された刑事の二人です。なぜ妻が失踪または殺されたのかを二人が協力して解明していきます。この辺りの二人それぞれの心の中の思惑が微に入り細に入りで、ややそのあたりにもっさり感が漂います。最近のやたらとスピード感のある小説が多い中では異例かもしれません。

ま、しかしいずれにしても最後の最後で明らかになるビックリ仰天の結末は、貫井徳郎氏の「慟哭」以来で久々のことです。

著者別読書感想(我孫子武丸)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

プリンセス・トヨトミ (文春文庫) 万城目学

2006年に鴨川ホルモーで衝撃デビューを果たした万城目学氏の作品で、すでに綾瀬はるかなどが出演した映画も作られています。

よく「大阪(広い意味では関西)は独立国」と言われます。それは独特の進化を遂げた関西弁や、400年前までは江戸(東京)よりもはるかに賑わっていた世界有数の都市だったという独特のプライドなどが入り交じっています。

多くの小説や映画では悪役のイメージが強い最初の天下人豊臣秀吉に対して、大阪(関西)人の多くは今でも慕っているというのも特徴的です。

本書にも出てきますが、大阪城のすぐ側にある大阪府庁のマークは豊臣秀吉の象徴でもある馬印のひょうたんを象ったもので、徳川200年の間に徹底的に破壊し排除された豊臣色ですが、現在でも様々なところに受け継がれたり残っているものがあります。

さて本書ではその秀吉と血のつながった子孫が延々と庶民に守られ、明治政府ができる直前に日本の臨時政府と取り交わした条約により表には出ない大阪国という存在が、会計検査院の調査で明らかになっていきます。

ま、荒唐無稽なドタバタ劇ですが、鴨川ホルモーと同様に、「そういうことがあったら面白いなぁ…」というぐらいの話しです。

しかしうんちくですが、いまの復元された大阪城の原型が秀吉の作ったものではなく、夏の陣で豊臣一族がすべて亡くなり、大阪城もいったん灰燼に帰した後に、徳川秀忠、家光の時代に豊臣色を消すために新たに作らせた大阪城だとは初めて知りました。

著者別読書感想(万城目学)



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