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535
ここ数年のあいだに新しく単身生活を始めた人でなければ、たぶんどこの家庭にも数枚が残っているテレフォンカード。私も記念品としてもらったり、アンケートに回答した謝礼でもらったりと未使用で20枚ほど持っていますが、考えてみると自分で買ったのはそのうち数枚程度です。持ってはいるけど滅多に使う機会がないのが今のテレホンカードで、その使い道を考えてみました。

NTTもうまい方法を考えたもので、一時期は自分の趣味にあう未使用のテレカを集めることが一種の自慢の種、ステータスとなり、公社時代を含めNTTを大きく潤わせることになりました(簿記上は負債となるのでしょうけど)。それらの死蔵されたテレカの数はどのぐらいになるのか不明ですが、おそらくその多くは使われることなく、今でも机の引き出しの中にしまわれたままになっているものが多そうです。

テレカの利用法としてもっともベーシックなのは、公衆電話から電話をかけることです。

特に災害時などで携帯電話がつながりにくいときでも、公衆電話は優先的につながるようで、3月の震災の時にも、公衆電話に長い列ができていたのは記憶に新しいところです。テレフォンカードの有効利用法の一番目は、あえて携帯電話を使わず、公衆電話を積極的に利用することです。

しかし携帯電話の普及により公衆電話の数は年々減少し、2000年時点で約71万台あったのが、2010年には25万台にまで減少しています。この10年間毎年4~5万台が減ってきた勘定で、駅や大きなビルでもなければテレカが使える電話機を見かけることが少なくなってきたのがネックでしょう。

公衆電話の場合、近隣であれば固定電話へかける場合およそ1分間で10円、携帯電話へかける時は近隣で17.0秒10円(平日区域内夜間)ですから、携帯へかける場合を除き、千円のテレカを使い果たすには結構な回数、または長時間あるいは長距離をかける必要があり、遠距離恋愛や単身赴任でもしていなければ、あまりその機会があるとも思えません。相手の携帯にかける場合は近隣で平日夜間なら500円のカードで15分ほど話すことができます。

遠くに住む親の家に定期的に電話をしてあげるというのは、親孝行でもあり、たいへんいい使い方だとは思います。100kmを超すと時間帯にもよりますが、ざっくり10秒で10円ぐらいですので、15分も話せば1000円のテレカはなくなります。余っているテレカの有効的な使い方としては一番いい利用法ではないでしょうか。

二つめの方法は、NTTと契約しているダイヤル通話料をテレカで支払うという方法です。

これはNTT東日本とNTT西日本が請求する電話料金をテレカで支払える制度ですが、いろいろと制約や条件があります。

テレカで電話通話料金を支払える条件
1)NTT東日本かNTT西日本と契約していること(KDDIやソフトバンクテレコム、CATV会社などと固定電話の契約をしているとダメ)
2)未使用のテレカ限定で、使いかけのものはダメ
3)支払えるのは通話料だけで基本料やオプション(キャッチホンとか)はダメ
4)手数料が必要(磁気タイプ1枚52.5円、50度数だとなんと1割以上が手数料)
5)手続は116へ電話をして申請用紙を送ってもらう(近所の電話局では手続をおこなえないところが多い)

この中でも最近は1)のNTT以外と固定電話の契約を結んでいるケースが多いのではないでしょうか?例えば「ケーブルテレビと電話をセットにして安くなる」とか「インターネット回線とセットで」とか流行っていますので、そうしているとこの方法は使えません。また家には固定電話は引いてないという人も増えてきているように思います。

三つ目の方法は金券ショップやオークションでテレカを売る方法です。

おそらく50度数(500円分)で200~250円ぐらい、105度数で300~400円ぐらいで買い取ってもらえます。有名デパートなどの商品券なら額面の90%以上で買い取ってもらえますが、それらと比べるとテレカは半値以下と不利です。特殊なレアなものはオークションで販売するほうが多少高く売れるかもしれませんが、大きな期待はできません。

もし家の固定電話がNTTと契約していて、固定電話の通話料が毎月かなり発生しているのなら、手持ちのテレカがなくても、金券ショップでテレカを安く買ってそれで支払う方が、多少ですが手数料を引いても安くなるようです(買い取り価格による)。暇と行動力のある人はぜひどうぞ。

オークションに出品する場合、金券ショップへ持ち込むよりは多少高めに落札されることがあります(業者のマージンが不要な分)。但し1枚単位ではなく数十枚まとめたり、出品のため写真を撮ったり、落札相手とのやりとり、送付の手間などが余分にかかります。そのような手間をいとわなければ、ベターかもしれません。ちなみにいまオークションで人気のテレカはやはり萌え系またはちょっとH系アニメやアイドルの非売品のテレカで、中には1万円以上の値が付くものもあるようですが、そういうものは普通机の中に眠っていることはないでしょう。

その他の方法として、商品やサービスをテレカで支払うことができる店で使うという方法があります。

例えば全国にあるパソコン量販店のPCデポ(PC DEPOT)や、広島の福山ニューキャッスルホテルなどで利用できます(2011年9月現在)。

PCデポでは店舗により50度数が350~400円程度、福山ニューキャッスルホテルでは50度数で400円換算ですから金券ショップやオークションへ出すよりも割りがいいと思われます。また山口県にあるアービングという会社が運営しているフランチャイズ店舗(ハードオフ、ブックオフなど運営)もテレカで支払が可能なようです。

過去には他にももっとテレカで支払が可能だった店やホテルがあったようですが、今は他にはほとんど見当たりません。

あと、テレカには引越挨拶用や結婚記念用で住所や自宅電話番号などプライバシー情報が印刷されているものも珍しくありません。そういうものはさすがに金券屋やオークションで見知らぬ人の手に渡るのに抵抗があります。

そこで提案ですが、この余っているテレフォンカードや商品券を利用した寄付活動を自治体や公共団体が率先しておこなうというのはどうでしょう?

例えば新しい法律を作り、役所にテレカや商品券の寄付箱を置き、集めたものをNTTなど発行業者に強制的に高額(額面の9割とか)で買い取らせ、それを災害支援や障がい者支援、犯罪被害者や児童虐待で保護された児童への支援、奨学金などに活用する仕組みを作るというものです。これなら誰も損をすることなく、タンスや机の中で眠っていて、提供しても痛くもかゆくもない隠れた資産を有効に社会へ役立てることができます。プライバシー情報に関しても役所から発行業者へ渡るだけなので、大きな危惧はないでしょう。

同じように「家庭の中に眠っている記念切手についてはどうだ?」という意見については、切手の場合は現金の代わりに切手で支払いが可能なものが多く、ゆうパックなど日本郵便が取り扱うものは概ね手数料不要、切手で支払が可能ですし、少額の通販やオークションの支払も切手でOKという場合があります。また切手は世界的にコレクターの世界が出来上がっていますので、日本独自のNTTがやりたい放題儲け放題のテレカとは意味が違います。



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534
久しぶりにパソコンネタです。PCを買い替えてWindows7を使うようになって1年が経過しましたが、日本語変換は前のXPマシン時代からずっとATOK(2006)を使っています。

その変換効率の良さや細かな設定が可能な点はプロのライターや編集者にも愛用者が多いですが、Windows7に入れてから、時々画面下のタスクトレイの右側に常時表示されているはずの日本語変換モードが消えていることが時々あります。2006という古いバージョンだから仕方がないのかなと思ってあきらめていました。

 atok03.jpg

XP時代にはそのようなことはなく、いつも入力を始める際にはチラッと右下を見て、現在日本語入力がONかOFFなのかということを確認できましたので、その表示が消えてしまっていると、どちらかわからないので結構ストレスです。

日本語がオフになっていると、せっかく検索などでカタカタと入力した文字も全部半角ローマ字になってしまいますし、またその逆のケースも起きます。未だに完全ブラインドタッチではないのが丸バレですが。

で、その表示が消えてしまうのは、いつもというわけでなく、時々なので、ずっとそのまま放置していましたが、そろそろ我慢ができなくなり、なぜそういう事が起きるのか、調べてみることにしました。

Googleで「ATOK 日本語表示 タスクトレイ 消える」などを入れて検索をかけてみると、同じように不便をしている人が結構多そうで、質問サイトやMSサイトなど含めて多くの質問と解決策が出ていました。

方法は、Windows7のコントロールパネルで設定を変更する方法と、ATOKのプロパティで設定する方法の二通りがあることがわかりました。ただしATOKはすでに2011までヴァージョンが上がっていて、2008あたりから、私の使っている2006と設定が少し異なっているようです。

結果的に、そのアドバイス通りに設定してみたところ、下記の方法で、常時右下のタスクトレイの中に、変換状況が表示されるようになりました。これは知ってないとできませんよねぇ。

【文字変換の常時表示 Windows7での設定方法】
 1.コントロールパネルから時計言語および地域
 2.地域と言語のオプションを選択
 3.キーボードと言語からキーボードの変更を選択
 4.テキストサービスと入力言語を選択
 5.「言語バータスクバーに固定する」と「言語バーアイコンをタスクバーで表示する」にチェックを入れコントロールパネルをすべて閉じる

さらに、

 6.デスクトップのタスクバーを右クリックしてプロパティを選択
 7.タスクバータブのカスタマイズを選択
 8.ATOKパレット管理プログラムの動作でアイコンと通知を表示に設定

 atok06.jpg

いやはや、もし1年後クリーンインストールして、再び設定せよと言われてもたぶんできません。



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533
wikiによると「ユニバーサルデザインとは、文化・言語・国籍の違い、老若男女といった差異、障害・能力の如何を問わずに利用することができる施設・製品・情報の設計(デザイン)をいう。」とあります。

つまり、身近なものでは普段生活に使っている食品や飲料、洗剤などを入れるパックとか、家電製品、文房具、生活雑貨、家具などに一部取り入れられている設計思想です。概念ですからなにか決められた規格や検定があるわけではなく、ほとんどが見過ごされてしまうようなものなのです。

ユニバーサルデザインの一例では、例えば缶ジュースの表面に目の不自由な人でも中身がわかるように点字が打たれていたり、手が不自由だったり握力がなくても水道の栓が簡単に開けるようレバー式になっていたり、公衆トイレの表示が外国人でも理解できるよう絵柄で書いてあったり、パソコンや携帯の表示を読み上げる機能が付いていたりするものなどです。

しかし残念ながら、ユニバーサルデザインだからと言っても必ずしもデザインが優れているとか、美しいとか、便利であるとかではありません。むしろデザイン的には野暮になったり、健常者にとっては余計と思えるものがついていたり、その分またコストも割高になってしまうこともあります。

したがって元々価格の安いものや、価格競争が激しい製品にまでユニバーサルデザインを取り入れるかどうかは、製造するメーカーの姿勢を大きく反映しているとも言えます。単に安く作るなら余計な機能や表示はせず、シンプルに本来の目的だけに特化して作ります。

20091118_lux003.jpgしかし40代を過ぎて、ひとつは視力が落ち、注意書や説明書を読もうとしても書いてある文字が小さいとぼやけて読めなくなります。また朝起きて、マウスウォッシュや男性化粧品のボトルのキャップを開けようとすると、朝起きてすぐだと力が入らず、おまけに洗ったあとの濡れている手では固いキャップが開けられません。

若い人には考えられないでしょうが、50代を過ぎて、右股関節を痛めているということもありますが、階段やトイレでも立ち上がるときに、掴まるところがあるのとないのとでは、その便利さが大きく違ってきます。最近では電車の座席で人と人の間に挟まって座ってしまった時は、立ち上がる際につかまり立ちができず、足の力だけで起き上がるように立たなければならず、結構焦ることがあります。

最近、洗面化粧台をDIYで交換したのですが、家に元々付いていた国産のマイセットの洗面化粧台のミラー部に、歯ブラシを収納する場所があり、そこには閉じることができる扉というかふたがついていました。一見すると扉付きで清潔そうでいいのですが、信じられないことに、そのふたをパチンと閉めてしまうと、ガッチリとプラスチック同士が噛み合い、次に開くことができなくなるのです。

20110602_003.jpgおまけに洗面化粧台を使う時は、石けんで手を洗った後で、手が濡れていることが多いですが、そうなると固い上に滑ってしまい、たぶんプロレスラーでもそのふたを指の先の力だけで開けることは無理だったでしょう。

私もすぐにそのことに気がつき、どうしたかいうと、しばらくはふたを閉めないで使い、次にはその小さな取っ手にキリで穴を開け、鉄のリング(キーホルダー)をはめ込みました。開けるときにはそのリングを引っ張れるように改造したのです。そのようにユーザーが改良しなければ使い物にならない、常識を疑うような、ふざけた無能なデザインでした。

今でも、日常的にこのような馬鹿げたデザイン、仕様、細かな文字なのだろうと思うことがしばしばあります。

例えばペットボトルのキャップで、滑り止めのギザギザを入れず、小さくてつるつるしたキャップだと、固く締まっていると、高齢者や女性ではパイプレンチでも持ってこないと開けられないでしょう。同様に濡れた手で使うことの多い化粧品などのビンのキャップも同様です。おまけに朝の時間帯は、身体が暖まっている昼間と違い、指に力が入らないことが多いのです。そういうことをまったく考えない安直で見た目重視、コストダウン重視の無能なデザインが今でも多く見られます。

ラーメンやふりかけなど加工食品、洗剤やシャンプーなどの詰め替え用パックの袋から中身を取り出すとき、ビニールの袋に未だ切れ目が入っていないものや、切れ目の部分が非常にわかりにくいものがあり、そういうものはどれだけ頑張ってもうまく開かず、イラッとして強く力を入れすぎてしまい勢い余って中身をぶちまけてしまうことがあります。

高齢者の場合、一般的に眼が悪くて切れ目の部分がわからなかったり、相当な指の力が必要だったりするので、いつも近くにハサミを用意している人が多いようですが、本来はパッケージのデザインと機能、それが誰でもすぐわかるように大きく表示することで十分に対応が可能なはずです。

日本はいま世界でも有数の高齢化社会真っ只中と言ってもいいでしょう。まだこれから数十年は高齢社会が続きます。それならもっとも世界中で最も進んだユニバーサルデザインがあふれかえっていてもよさそうに思うのですが、「製品の企画やデザインは高齢者が使うことは眼中にない若い人がおこない、製造はコストダウンのため海外で」という流れがあり、なかなか進みません。

それを解決するためには、経営者が社是として「当社の製品はすべてユニバーサルデザインを取り入れる」と打ち出し、若い社員に何度も繰り返し言い聞かせ、試作品を高齢者や、目や手の不自由な障がい者の方に実際に使ってもらい、どのような状態でも問題がないことを確かめ、使い勝手のいい製品を作る仕組みを浸透させる必要があります。

いまは日本だけかも知れませんが、すぐ後に欧米や中国など、高齢化社会を迎える国が続々と現れることはわかっていますので、今から「日本の製品は中身もいいが、パッケージや使い勝手に細かな配慮がされていて素晴らしい」と世界中から言ってもらえるよう、先進的な高齢化対策、ユニバーサルデザイン対策をキチンとやっておいて損はないと思います。

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532
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1  2010年英・米 

監督:デイビッド・イェーツ 出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン

ハリポタシリーズの最終章の前編ですが、シリーズすべてをちゃんと見たわけではないので、内容がわかるかどうか心配でしたが、案の定登場人物の過去の経緯がわからず苦戦しました。

ま、楽しめればいいやということで、割り切って見ましたが、魔法の数々にもさすがに新鮮さはなく、ちっちゃくて可愛かったダニエル・ラドクリフもすっかり大人顔になり、ファンタジーというよりは冒険活劇に近くなりました。そりゃ第1作の賢者の石が公開されてから10年ですからね。

また30~40年ほどしたらリメイク版が作られたりするのでしょうけど、子供の頃にワクワクして観た中年達がこぞって子供を連れて映画館へ(40年後にまだ映画館があるのかはわかりませんが)いく様子がなんとなく想像できます。

そんなわけでひとつのストーリーが完結するわけではなく、途中でプッツリと終わってしまうので、消化不良のままです。Part2を観に映画館へ行けばいいのでしょうけど、その気にはなれず、また半年後にDVDを借りようと思ってます。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

十三人の刺客 2010年東宝他

監督:三池崇史 出演:役所広司、山田孝之、沢村一樹、伊勢谷友介、伊原剛志、稲垣吾郎、松方弘樹、市村正親

昨年の日本の映画賞はノミネートされながらも「悪人」や「告白」に負けて受賞することはなく、大作ではあるものの、いまいち盛り上がらなかった映画でした。

タイトルから想像できるように、七人の侍インスパイヤ的な内容で、徹底して悪事を尽くすひ弱っぽい稲垣吾郎扮するお大名を懲らしめるため、役所広司以下、山田孝之、伊勢谷友介、沢村一樹、高岡蒼甫、伊原剛志、松方弘樹などが立ち上がり、最後には一人を除き討ち死にしてしまうという物語です。

後半延々と続く殺陣のシーンは迫力があってまぁいいのですが、敵も味方もあまりに数が多くて、なにがなんだかだんだんとわからなくなってきてしまい、予定通り最後のお大名ととの一騎打ちまでのあいだまでに観ている方も休まるときがなく疲れ果ててしまいました。

やっぱり13人よりは7人ぐらいのほうがちょうどいいのではないかと思った次第です。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

SPACE BATTLESHIP ヤマト 2010年東宝

監督:山崎貴 出演:木村拓哉、黒木メイサ、柳葉敏郎、堤真一、西田敏行、山崎努

私の中高生の頃に絶賛公開中だったSFアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の実写映画版です。監督は「ALWAYS 三丁目の夕日」などで売り出し中の山崎貴、主演は古代進役の木村拓也、ヒロイン森雪は当初予定されていた沢尻エリカが活動謹慎になったため、急遽代役となった黒木メイサ、その他に沖田艦長に山崎努など豪華キャストです。

ま、アニメの時は30分番組で合計26回、正味20分としても約9時間に及ぶ元々は長いストーリーですから、それを2時間弱の限られた時間で表現するのは、かなり厳しいだろうと思っていましたが、その通りで大幅にストーリーが変えられていました。元々の原作者であった松本零士氏が「ヤマトはもう私の手から離れた」と言っていた意味がよくわかります。ちなみにこの映画の原作は西崎義展となっています。

CGの出来は、細かな点では実写版とはおこがましいとも思いましたが、意外とまずまずよくできていたように思いました。そこには山崎監督のこだわりがあったのでしょう。

実写版でもアニメ映画版と同様、続編が次々と作られるのでしょうか?興行的に成功したとも聞かないのでそれはたぶんないでしょうね。ま、どちらでもいいのですが。



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531
悼む人(文春文庫) 天童 荒太

天童氏は1986年にデビューし、2年に1作品程度の寡作で有名な作家です。この「悼む人」はデビュー後8作目にして直木賞(2009年)を受賞した作品で、タイトルや表紙デザイン通りに不気味で重いテーマを扱っています。

主人公の男性は、子供の頃のふとしたトラウマから、死によって忘れられていく哀れさを引きずり、親友の若くしての死やボランティア活動で子供の不治の病に接し、突然勤めていた会社を辞めて、見知らぬ人の死をひとりひとり尋ね、それを悼むために全国放浪の旅を始めます。

その悼む人(主人公)と偶然に交錯した不幸な生い立ちから再婚後ある事情で夫を刺し刑務所から出てきた女性や、癌に冒され余命があとわずかという主人公の母親、人間の嫌な部分をほじくり出しては、えげつない記事を書いてきた週刊誌のルポライターなどが、この主人公の悼む姿と行動に深く共感と影響を受けていきます。

読んでいるあいだ中、ずっしりと重いテーマを頭上に乗せられた気分になり、読むスピードもあがりませんでした。しかし、こういう人間や家族というものを考えさせられる小説も時にはいいものです。

著者別読書感想(天童荒太)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫) 森見登美彦

森見登美彦氏のデビュー作品「太陽の塔」を読み、なんだか著者に親近感を感じましたが、それは森見氏が関西出身で、京都で大学生活をおくるという私と共通の体験(同じ大学ではないが)をしていたことに大きな要因があるでしょう。

それはまた「鴨川ホルモー」などの著作で知られる万城目学氏とも共通します。ただ年齢は私より森見氏や万城目氏のほうがずっと若く、20年以上も離れています。私にとって森見氏の「太陽の塔」はあくまで1970年に開催された万博会場の中に立つシンボルとしての思い入れですが、氏のそれはデートで行く公園のシンボルになっていたことに、その世代の違いを感じます。

この本は「太陽の塔」とはまた大きく違い、どちらかと言えばすでに商品化されていますがコミックやアニメに近いものがあり、若い人にはたぶん面白おかしく読めるのでしょうが、すでに50代に入った私には全然面白くもなんともないなぁって感じです。

本屋大賞でノミネートされていた本なので期待をしていましたが、何度か途中で読むのをやめようかと思うぐらい、ちょっと残念な気持ちです。森見氏の本では2007年発刊の「有頂天家族」も既に購入済みなので、そちらに期待することにしましょう。いま手元には20冊ぐらいの未読の本があり、日々衝動買いや知人にもらったりすることもあるので、それがいつ読めるかはわかりませんが。

内容は京都大学とその周辺で起きるドタバタを、ユニークな京大生の女性とその女性にあこがれる大学の先輩とが巻き起こすファンタジーコメディです。

著者別読書感想(森見登美彦)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

街場のメディア論 (光文社新書) 内田樹

この「待場の・・・」新書はシリーズ化されていて、このシリーズは大学での講義を元に書き起こされたものだと前書きにあります。したがって内容的には大学生向けなのですが、読んでみるといやいやレジャー気分で登校している大学生などにはもったいない、たいへん中身が濃くて興味を喚起されるものです。

同様にマスメディアを批判した佐々木俊尚氏の「2011年 新聞・テレビ消滅」とは違い、システム的なものではなく、メディアの中にこそ問題が堆積していることを学生向けにわかりやすく解説していきます。この点はジャーナリストと学者との違いを感じるところですが、私にはこの街場のメディア論のほうが納得感を強く得られました。

この内田樹氏は、著作権についても他の多くの学者や著作権者、出版社とは違った考えを持っておられ、氏の書いたものは、事前の断りや、出典の記載など必要なく、自由に引用でも盗用でも使ってくださいという考え方です。全然別の機会に、ある有名作家氏がTwitterで「私は書き下ろし小説が多いので、新刊本をすぐに図書館で買われ貸し出しされるときつい」という意味の書き込みがありましたが、それにもまったく反する考え方をこの本で述べています。

まぁ、両者の言い分はそれぞれに理解できますが、少なくともWebに上げたものは、無償、引用や個人の利用は自由というのは私も大いに賛成です。内田氏のように盗用して勝手に別人の名前で発表してもOKとは言いませんが。

地震学者であり、いち早く原発事故による放射能汚染地図を公開してきた早川氏もTwitterで「日経のWebサイトはコピーペーストができないようになっている。報道機関としてあるまじき行為で、所詮金儲けしか考えていないのだろう」と発言されていましたが、まったくその通りで、そういう体質が近いうちに崩壊する前兆なのだろうと思います。

著者別読書感想(内田樹)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

千年樹 (集英社文庫) 荻原浩

私とほぼ同年齢の現代小説を主とする作家さんで、テーマが多岐にわたり、その内容は深く、私は刊行された小説(20数冊)の文庫になったものはほとんどは読んでいます。特に印象に残っているのは「オロロ畑でつかまえて」「誘拐ラプソディー」「神様からひと言」「僕たちの戦争」「明日の記憶」などです。

この千年樹は、大きな樹齢千年と言われる樫木を中心とし、その拡がる枝葉のように様々な年代で様々な人が死と生を積み重ねていく姿を連作形式で書かれたものです。

時代は千年前の平安時代から始まり最後は現代ですが、中間は、江戸時代や、昭和でも太平洋戦争の時代や現代などを行ったり来たりします。時代が次々に飛びますので、しっかりと記憶して読んでいないと、後でその関係性がわからなくなったり(まったく関係ないことも多い)します。この手法は荻原氏の新しい試みなのでしょうか、今までの小説のように軽くサラッと読んでいると混乱をきたします。

それにしても荻原浩氏はここ最近何度も直木賞候補に挙がりながらも、あと一歩のところで逃し、ちょっと気の毒なところがあります。しかし同じく私が贔屓にしている佐々木譲氏も昨年に60歳で直木賞を受賞されましたので、荻原氏も間違いなく数年のうちには受賞され、受賞後のインタビューで感想を聞かれたときには「待ち疲れました」と言ってもらいたいものです。

著者別読書感想(荻原浩)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫) 細川 貂々
その後のツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫) 細川 貂々


この通称「ツレうつ」を原作とした実写映画が10月に公開されると言うことと、前からタイトルが気になっていて読んでみました。いや、読むというのは正確ではないかもしれません、基本漫画なのですが、イラストエッセイという新しいジャンルの出版物のようです。でもやっぱり私の感覚では漫画です。

この本がヒットしたため、まとめた続編なども出ていますが、ま、柳のドジョウで、営業的にはどうだったのでしょうか。

絵は特徴的で、上手いとはとても言い難いのですが、なかなか味はあります。鬱という難解な病気に対してなにか愛着すら沸いてきそうなエッセイで、それは見事に当たったと思います。

うつ病は誰でも罹る可能性のある心の風邪とも言われていますが、私の身近にも過去に患った人が複数います。この病気は一見ではわかりにくいので、病気のことを知らないと冗談と思ってかわいそうな事を言ってしまったり、逆に知ってしまったあとは、とても気を遣うことになります。

うつ病というのが一般的に社会で認知されてきたのはここ10数年ぐらいで、それまでは、急に出社しなくなり、「怠け病」とか言われていた時期が長くありました。私も直属の部下に、今思えばうつ病だと思うのですが、その頃は「急に休んでばかりでけしからん、もう面倒をみきれない」とか叱ったことがあり、その後大いに反省しました。

この本では、ドキュメンタリー風にバリバリのスーパーサラリーマンだった夫(映画では堺雅人)が、突然うつに罹ってしまい、「朝起き上がれない」「満員電車に怖くて乗れない」「悪いことばかり考える」「自殺を考える」などの症状を、売れないフリーの漫画家の妻(映画では宮崎あおい)と一緒に数年かけて、数々の難局を乗り越えていく姿が面白おかしく描かれています。

その中には「うつの本に載っている症状とは違うぞ」「やってはいけないという常識もケースバイケース」など、わかりやすく治癒までの経験談が説明がされていて、絵本のように2~30分もあれば一冊が読めてしまいます。

ちなみに堺雅人と宮﨑あおいの夫婦役はNHK大河ドラマの「篤姫」以来となり、それを楽しみにしている人も多いとか。



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