リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~
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当時の乗用車や商用車の変速機はおよそ9割がMT(マニュアル)で、安い中古車は当然MTでした。
AT車は高級車で新車の価格表を見てもAT車はMT車より数万円高でした。車両本体価格が100万円程度で、ミッションの違いで2~3万円違うというのは結構大きな違いでした。
AT(オートマチック)とMTで運転時の違いは、いくつかあるでしょうけど、役割が違うなと思ったのは、サイドブレーキ(ハンドブレーキという場合もあり)の違いです。
MTの場合、赤信号などで停止するときには、クラッチを踏んでシフトダウンをしていき(しないときもあり)、停止する前にニュートラルの状態にし、停止すれば動かないようサイドブレーキを引くというのが普通でした。
もちろん右足でフットブレーキを踏み続けてもいいのですが、停止時はサイドブレーキ、右足は休めるか次に走り出すためアクセルを踏む準備をするというのが慣例でした。
そして走り出すときに、クラッチを踏んで1速に入れ、アクセルを踏みながらクラッチをゆっくりつなぐと同時にサイドブレーキを下ろします。その一連の動きが身についています。
で、ATが90%以上を占める現在はというと、いつの間にかサイドブレーキがパーキングブレーキと呼ばれることが多くなり、ワイヤーを手で引くのではなく、足踏み式のパーキングブレーキや、電気式のスイッチで指で切り替えるタイプが増えてきました。電動の場合はアクセルを踏むと自動的に解除されるものが多いようです。
私より20歳ほど若い人が横に乗ったとき、私が信号で停まる度にサイドブレーキを引くのを不思議に思って聞かれたことで、そのことが現在では異例なことになるのだと気がつきました。
最近のサイドブレーキ(パーキングブレーキも)は、信号待ちなどちょっとした停車時に使うものではなく、パーキング(駐車)するときに使うものとされているようです。名称もサイドブレーキ(ハンドブレーキともいう)から各社ともパーキングブレーキと変わっていました。
信号待ち等では、通常のフットブレーキを踏み続けるというのが、現在の使い方のようです。それは信号などで停車している時にはほぼすべてのクルマのブレーキランプが点灯し続けていることからもわかります。夜の信号待ち等で、前のクルマのブレーキランプがずっと点いていると眩しく邪魔以外の何物でもありません。
これに違和感があって、私は信号などで数秒以上停車する場合は、必ずサイドブレーキを引いてフットブレーキから足を離して待ちます。サイドブレーキとフットブレーキを併用するのは下記の事情によります。
・坂道でサイドブレーキだけでは動く可能性がある場合
・後方から来るクルマに対し停止していることを知らせる必要がある時
・踏切の先頭で待つ場合や大きな交差点で右折待ちをする時など、追突されて飛び出すと大きな事故につながる場合
上記以外の場合は、サイドブレーキを引いて、右足はフットブレーキからおろして休めています。したがってブレーキランプは点きません。
時々、交通事故のニュースで、後ろから追突されたクルマが暴走し、歩道に乗り上げ歩行者を巻き込むというようなことが起こります。
最初、どうして追突されたクルマが何十メートルも動くの?と理解不能でしたが、考えてみると、サイドブレーキをかけずにフットブレーキだけだと、追突された衝撃でブレーキから足が離れてしまいクルマが動き出すということなのかと気がつきました。またその衝撃で、ブレーキから足が外れ、その後ブレーキとアクセルを踏み間違え暴走することもあるのでしょう。
サイドブレーキをしっかり引いていれば、衝撃で少し飛ばされても、それ以上動くことはまずありません。もしパニックになってアクセルを踏んでしまっても、動きはしますがノロノロ進む程度で済むでしょう。少なくとも勢いよく歩道や路肩に飛び出すというようなことはありません。
そうした二次被害を出さないためにも停止中にはサイドブレーキをかけておくことを私はお勧めします。
サイドブレーキ(パーキングブレーキ)の構造ですが、基本はドラムブレーキです。というのも高速からの減速ではディスクブレーキが一番効率が良いのですが、低速時や停止時にブレーキ効果が高いのは実はドラムブレーキなのです。
そのため、4輪ディスクブレーキのクルマでも、後輪2輪のディスクブレーキの中にドラムブレーキを内蔵し、パーキングブレーキとして使うことがほとんどでした。
しかしディスクブレーキの中にドラムブレーキを内蔵するにはそれだけコストがかかるので、内蔵のドラムブレーキを省略し、後輪のディスクブレーキでパーキングブレーキを代用するケースが増えてきました。
このドラム式が省略されたパーキングブレーキは停止時にはあまり効かないので、手動のサイドブレーキの場合は力一杯引っ張る必要があり、それゆえ、足踏み式や電気式に代わってきたのかも知れません。
ところで、電気式パーキングブレーキの場合、アクセルを踏むと自動的に解除されます。これはつまり動かないようパーキングブレーキをかけていたのに、なにかの拍子でアクセルペダルを強く踏んでしまう(後ろの荷物をとろうとして身体がひねったときに足がアクセルに乗っかってしまったり、足がつってアクセルペダルを踏むとか起こりえます)とクルマは飛び出してしまうということです。こんなのは本当の意味でパーキングブレーキとは言えません。
またバッテリーがあがると当然解除もできなくなります。他のクルマとブースターケーブルをつないで始動しようと思ってケーブルが届く位置まで押して動かそうとしても動かないということです。ま、そういう機会は滅多にないでしょうけど。あと、砂利道でのサイドターンもできませんしね。
【関連リンク】
1629 クルマの運転でわかるドライバーの文明度
1605 年齢層別交通事故数と運転免許取得者数
1560 ドライバーの交通ルールとマナー
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1700
祝!1700回 2002年から21年で日記(ブログ)が1700回に達しました。地味ながら続けています。
◇リストラ日記 過去INDEX
未来を見る力 人口減少に負けない思考法(PHP新書) 河合雅司
著者は「未来の年表」がベストセラーになり、その後「未来」を銘打ったシリーズ新書が柳の下のドジョウというか雨後の竹の子というか、次々と矢継ぎ早に出版しているジャーナリストです。
本著はその未来シリーズ5作目となる作品で2020年に出版されています。
こうした出生率や生産人口などのデータを元にした新書は、藻谷浩介著「デフレの正体 経済は「人口の波」で動く」など、数多くありますが、こうした話しはほとんどの日本人にとって「不都合な真実」であり、記憶に残したくない、議論のテーマにもしたくない一過性の話題にしかなりません。
というのも、政治家でも重鎮と言われる人達は概ね60歳以上で、さらにそうした政治家を選ぶ最大勢力の団塊世代が75歳以上ということもあり、せいぜいあと20年が無事に過ごせれば良いので、その先の未来がどうなろうと関係なく、考えたくもないというのが実態だからでしょう。
ちなみに現在の衆議院議員の平均年齢は55.5歳、昨年の参議院選挙の当選者の平均年齢は56.6歳ということです。いずれにしても30年後にはほとんどいなくなる人ばかりです。そう言う人達に50年後、100年後を考えた政治ができるとも思えません。
それはさておき、本著はコロナ禍が始まったあとに書かれたもので、そうした未曾有の厄災をきっかけに日本の社会構造や働き方などを変化させるアイデアなども書かれています。
ただ日本人というのは外圧によって変化する(させられる)のは得意ですが、厄災ごときで変化できるか?ってことは懸念するところです。
仕事や市場、老後、地域などの未来について、おおまかな想像図を示してくれていて、それに対してどうすれば良いかというヒントを与えてくれます。
しかし先に書いたように、こうした悩ましい不都合な真実の問題が、グルグルと頭の中に留まっているのがせいぜい1ヶ月ぐらいというのが残念なところです。
★★☆
◇著者別読書感想(河合雅司)
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
カタストロフ・マニア(新潮文庫) 島田雅彦
2017年に単行本、2020年に文庫化された予言的なSF小説です。
予言的と書いたのは、その中に出てきた世界中を襲った殺人新型ウイルスの出現と非常事態宣言などは、まだコロナ禍の2年前に書かれた本著で見事に予言をしていたからです。
さらにこの小説では、太陽フレアの爆発により電磁波が発生し地球上の電気通信がすべて異常をきたし使えなくなり、電気が使えなくなると、水道のポンプも動かなくなりインフラが壊滅、原発も冷却できずにメルトダウンし、東京も放射能に侵されていきます。
その太陽フレアの爆発で太陽コロナのプラズマ噴出などの話も出てきますが、太陽コロナと、2019年12月に発生し始めたコロナウイルスとも直接は関係ないですが、コロナという名称が妙に合致していて予言的と言えます。
小説で描かれる時代と舞台は2036年、今から13年後の関東です。
主人公はある医療薬の治験モニターになり、治験中に人工冬眠で眠らされていましたが、目が覚めたら周囲には誰もいなくなっているという異常事態に遭遇します。人工冬眠技術は現在もすでに実用化まで来ていて火星有人探査時に飛行士に施されるという話があります。
その眠らされているあいだに、太陽フレアの爆発で都市機能が完全に失われ、さらに新型ウイルスの流行で、都市部はガラリと変わってしまい、主人公はそうした絶望状態の中でどう生き抜くのか!?という感じ。
昔から無人島への漂流物語とか、ひとり取り残されて生き抜くというスタイルの小説が好きですから、この小説もたいへん面白く読めました。
そう言えば小松左京著の「復活の日」(1964年)とも似ています。あれは核戦争と殺人ウイルスの二重苦でした。主人公はたまたま南極の昭和基地にいて低温に弱いウイルスには罹りませんが、アメリカの核ミサイルが地震に反応して自動発射されると、ソ連の自動反撃核ミサイルが南極にも飛んでくる?ということで、アメリカの核ミサイルの発射を無効化するため生き延びていたアメリカの原子力潜水艦に乗り込みアメリカへ渡るという話でした。
そうした悲劇的な話ですが、主人公が軽く明るく前向きなので、読んでいても暗さはあまり感じません。
著者の小説は12年前に現代の若者を描いた「自由死刑」を、昨年には戦後のドサクサ時代を描いた「退廃姉妹」を読んでいて、そちらもとっても面白かったですが、今回のこの作品とは全く趣の違う内容で、同じ作家さんが書いたと思えないほどでした。有能というか万能な方です。
★★★
◇著者別読書感想(島田雅彦)
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
慈雨(集英社文庫) 柚月裕子
著者の小説は3作目となりますが、今回は前回読んだ「朽ちないサクラ」と同様に警察ものというか、正確には定年退職した元捜査一課の刑事が主人公のシリーズものではない独立した長編小説です。2016年に単行本、2019年に文庫化されています。
主人公は群馬県警に入りますが希望とは違い僻地の村民との関係が難しい駐在所に移動となりますが、そこで起きた事件を苦労して解決したことが認められ、県警本部に異動となって刑事になります。
そこで、幼女殺害事件が起き、容疑者を見つけますが、当時のあまり正確ではないDNA検査でクロとなり、本人はずっと否認したまま逮捕され裁判でも有罪が決まります。
しかし事件直後から長く留守にしていた容疑者の隣人が、その事件のあった日時に容疑者が自宅にいたことを目撃したことが判明し、えん罪の可能性があると上司に報告しますが、DNA検査の信憑性に疑義が出ると他の事件にも影響が出るので再捜査は握りつぶされることになります。
組織を守るため、また自分を守るために上司に抵抗できず、えん罪を見逃した16年前のことをずっと後悔していますが、退職後にその16年前の幼女殺害事件と非常によく似た事件が起きたことで、もしかすると当時見逃した真犯人が起こしたのではないかと苦悩します。
退職後は、仕事で向き合った死者の霊を収めるために妻とともに四国八十八か所霊場めぐりに出掛けますが、現職当時の部下からこの新しい事件捜査に協力して欲しいと頼まれ、お遍路を続けながら電話で連絡をとり続けます。
この小説では、犯人を除いて嫌な人は出てこず、また家庭も順調で、すごく恵まれた主人公です。世の中の半分ぐらいは嫌なヤツと思っているので、これほどいい人ばかりが登場すると、ちょっと真実味が薄れて感じます。
あと、四国お遍路のことも詳しく書かれていて、おそらく実際に現地に赴いて距離感や風景などを身を以て感じられたのでしょう。
★★★
◇著者別読書感想(柚月裕子)
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
ブルーアウト(小学館文庫) 鈴木光司
著者の小説は、1990年代に「リング」や「らせん」などホラー小説が大ヒットした頃にたくさん読みましたが、2008年に「アイズ」を読んでから15年間ご無沙汰していました。この小説は、2015年に単行本、2019年に文庫化されています。
昨年、和歌山の潮岬へ行きましたが、そのすぐ近くの紀伊大島にあるトルコ記念館や、トルコ軍艦(エルトゥールル号)遭難慰霊碑があることは知っていました。時間の関係で通り過ぎましたが、もし先にこの小説を読んでいたら、きっと寄っていたでしょう。
著者とホラー小説は望むと望まないとに関わらず、ほぼそうしたイメージが定着していますが、この小説にはホラー要素はなく、現代と台風でエルトゥールル号が串本沖で沈んだ1890年と二つの時代が並行して進行していきます。
主人公は、現代は串本のダイビングショップでインストラクターとして働く若い女性、1890年はエルトゥールル号に乗り込むトルコ海軍のアッメフット大尉です。
エルトゥールル号が串本沖で沈んだという歴史は動かないので、旧式の蒸気と帆船の両方を動力とする大型船が、なぜ台風がやってくることを知りながら、難所である潮岬付近を航行し、遭難することになったのかを忠実に書いてありよく理解できました。
その一方、現代のほうで、トルコから来たダイビング客が実は祖父がエルトゥールル号の生き残りで、その祖父が預かった仲間の遺品(ガラスの小瓶)を探すために潜っているという話は、ちょっと無理矢理のこじつけな感じがしますが、ロマンは感じられます。
もう少し、違ったカタチ、例えばホラーでもファンタジーでも、時代を超えた壮大なロマンスなどを期待しただけに、あまりにもささやかなファンタジーで終わってしまい、そこのところだけはちょっと残念でした。
★★☆
◇著者別読書感想(鈴木光司)
【関連リンク】
2月前半の読書 幽界森娘異聞、保険ぎらい、ホテル・ニューハンプシャー、A2Z
1月後半の読書 ボートの三人男、叫びと祈り、帰れないヨッパライたちへ、親鸞 完結篇
1月前半の読書 志賀越みち、ファーストラヴ、一八八八切り裂きジャック、帰郷
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歩くのは飽きないよう毎日ルートを変え、狭い路地あり、広い国道沿いあり、山道ありとバラエティに富んでいます。
ただ自宅が交通量が多い幹線の県道に近い場所にあるので、また郊外とは言え交通量が多い地域ゆえ、ルートの途中は必ず歩道がある道を歩くことになります。
その歩道を歩いていると、自転車が走行しても良い歩道と、自転車は走れない歩行者専用の歩道が混在しています。
自転車が走れるかどうかの違いは、自動車の交通量の多さと歩道の広さが大きな違いの理由になっていることがわかります(例外はあり)。
つまり比較的歩道が広い(幅約1.2m以上)場所で、車道の交通量が多い場所では歩道を自転車通行可となっていて、それより狭い歩道では自転車通行禁止になっている感じです。
ただ実態としては、自転車不可の歩道でも、当たり前のように自転車が突っ走っていますので、ウォーキング中に後ろからすぐ横を通り過ぎられると、ヒヤリとすることがよくあります。
さらに最近は電動アシスト付きの自転車が多くなっていて、高齢者や幼児を乗せたママチャリでもやたらとスピードが出るので始末に悪いです(13歳未満と70歳以上は歩行者と同等とみなされ歩道を走ることができます)。
自転車乗りがなぜ広い車道より狭い歩道を走るたがるかというと、一番の理由は道路の逆走ができるからです。車道上で逆走すると危険極まりないですが、歩道の上なら一番強いのは自転車なので逆走含めやりたい放題です。
自転車の歩道走行中の事故は死亡事故のような重大事故こそ滅多にないですが、事故件数としてはかなり多いように思います。
(2023年3月4日追記)
それは自転車保険の加入が義務化された自治体(現在30都府県)が急に増えてきたことからもわかります。これらの都府県では保険に加入しないで自転車に乗ることは禁止されています。
2023年2月6日18:00前後、小平市天神町付近で自転車と歩行者の接触事故が発生。歩行者は外傷性くも膜下出血・脳挫傷・後頭部骨折で意識不明の重体。自転車はひき逃げで立ち去り、目撃者を探している。 |
上記の事故も歩道上で起きていますが、歩道上で自転車と歩行者が接触し、歩行者が転倒して大怪我をすることが多いことは周知の事実です。
高齢者でなくても、後ろや横から、突然ぶつかってこられると受け身をとったり身を守る術はありません。そのうち歩行者にヘルメット着用を義務化するつもりなのでしょうか?
それなのに今年2023年7月から、新たに電動キックボードが堂々と歩道上に加わることになります。
歩道を自由にサクサク歩きたい私にとって、もー勘弁してって言いたい。
電動キックボード、7月1日から免許不要に 条件は最高速度20km以下など 時速6km以下なら歩道も走行(ITmedia)
法改正により、最高速度が時速20km以下の電動キックボードは「特定小型原動機付自転車」と区分される。車両には、速度に応じて点灯・点滅する「最高速度表示灯」の装着が義務付けられる。車道や普通自動車専用通行帯、自転車道を走行可能な他、時速6km以下であれば歩道も走行できる。歩道走行時には、最高速度表示灯を点滅させる必要がある。 |
一般的なウォーキングの速度は4km/hぐらいですから、自転車の平均速度10~20km/hが後ろからすぐ横を抜かれると歩くリズムが狂わされ躓きそうになることがあります。
電動キックボードの場合は6km/hに制限して自転車よりもずっと低速だから歩道でも大丈夫だろ?ということで決まったのではないかと思いますが、原則歩道上の走行が禁止されている自転車と違い、ひとりがやっと通れる狭い歩行者専用の歩道上で追いつかれたり、向こうから歩道の真ん中を突っ込んでくる電動キックボードを避けなければならないのはきっと歩行者です。これはつらい。
そしてこれ大事なことですが、ルールでは歩道上は歩行者優先と決まっていますが、現在の自転車でも歩道上において歩行者優先を実践している人などまず見たことがありません。「ちんたら歩いてるな!邪魔だのけ!」という感覚が普通ですから電動キックボードも同様になるでしょう。
時速6km「歩道通行車モード」は安全な速さか?「電動キックボード」新規定への期待と不安(東洋経済ONLINE)
時速6kmや時速10kmでの走行とは実際、どういうものなのか。電動キックボードを使って車道で体感してみた。すると、時速6kmでは直進安定性を保つのがやっとであり、この状態で長く走り続けるのなら、「降りて押して歩いたほうが楽だ」と感じる。 |
上記の記事にも書かれていますが、電動キックボードで時速6kmというのはかなり遅く感じる速度です。きっと乗り慣れた人ならイライラするスピードでしょう。
ルールでは、車道から歩道に乗り入れる際、一度止まって走行モードを歩道用に切り替え、時速6kmまでしか出ないようにしなければなりません。しかし目の前に警察官が立っていなければ、わざわざそんな面倒なことをするでしょうか?
つまり、自転車と同様、車道からパッと歩道にあがり、時速20kmで歩道上を走り抜けていくことが当たり前になると予想されます。
本当にこの性善説で歩行者の安全が確保できるのでしょうか?このルールを決めた人は、そうした簡単な想像(モードの切り替えしない)もできないボンクラばかりなのでしょうか。
【関連リンク】
1669 自転車が横断歩道で横断する時クルマは停止すべきか
1152 マンホールで転ける原因
658 自転車のマナー違反が特にひどい
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1698
前回の読書感想記事の中で少し書きましたが、保険について得られた知識を備忘録的にもう少し書いておきます。
内容は、荻原博子著の「保険ぎらい」から得られた知識やノウハウを元にして、個人的に経験したり調べてわかったことなどです。
個人的なことを書いておくと、生命保険はずっと共済保険、火災保険はローン終了後に共済のすまいる共済に加入、マイカーは長く外資系損保だったのが、東京海上日動を経由して現在はマイカー共済となり、主だった3種類(生命、火災、自動車)はいずれも共済となっています。
なにか共済が良いとか安いとかではなく、なんとなーく、調べて比べてみたら、結果的にそうなったと言うことで、共済の回し者ではありませんし、今はいろいろ不満があって、今後、火災保険と自動車保険に関しては別の損保に変えようと思っています。
◇窓ガラスの熱割れで火災保険は使えるか? 2021/6/26(土)
それはともかく、生命保険に関してです。
上記の著者で経済評論家の荻原氏はキッパリと保険は当たるか外れるかわからないあまり効率が良くないクジと書いていますが、生命保険の保障は死亡と病気(入院・通院)だけで、保障内容は大差なく、死亡や病気に罹る保険算出用の係数はどこも同じものを使います。
そこで保険に加入するならば、有名人を使って派手に広告・宣伝している保険や、多くの外交員と店舗を抱え、人件費や事務所費を多く負担している保険会社の保険代は、その経費の分だけ自ずと高額になるから、できれば知名度はないけど堅実にやっているネット保険などで保険料の安い保険に加入するのがお勧めとのことです。
保険会社に所属していて説明や相談にのってくれる保険アドバイザーやセールスにしても、保険加入者を増やすことで自分の収入が増える仕組みですから、加入者のことよりも保険会社や自分の成績に関係するほうを優先するのが当たり前です。
有名でない保険会社だともし倒産してしまったら?という疑問には、生命保険契約者保護機構というのがあり、掛け捨ての保険は保護される仕組みができているので安心です。しかし貯蓄型保険に関しては貯蓄の一部が削られてしまう(利率が同じではない)ことがあります。
そしてもうひとつ言うなら「大手保険会社はつぶれない」という神話は、日産生命(1997年破綻)、東邦生命(1999年破綻)、千代田生命(2000年破綻)、第百生命(2000年破綻)、協栄生命(2000年破綻)、大和生命(2008年破綻)など、バブル崩壊後に過去のものとなっています。
あと、満期保険金が受け取れる貯蓄型保険と、掛け捨ての保険の比較ですが、利率が5%以上と高かった1990年頃までに加入した保険でもなければ、現在の金利の低さ(0.3%前後)で、今後もし世の中の金利が上がってもそれには関係なく低いままの利率の貯蓄型保険はまったく無意味とこれもキッパリと荻原氏は斬り捨てています。
逆に言えば、1980年代に高い利率で貯蓄型保険を長期で契約しているならば、解約はしないほうがお得と言うことです。
つまり、満期で支払いのある生命保険は、満期で受け取れる預金分だけが上乗せされるだけで、しかも金利は低いので、別の方法でその分を運用する方が何倍もマシということです。
ま、面倒くさいから積み立て預金だと思ってという人は多いでしょうけど、保険会社にとってはタダみたいな金利で調達したお金をまとめて債券などに投資できてウハウハなんでしょう。それに上記に書いたように、万一破綻した場合はそのわずかな金利すら削られてしまうことになります。
テレビでは「持病があっても」「何歳になっても」という保険が盛んに喧伝されていますが、それらは基本的には割高な保険でうま味はないと言うことです。万一というなら少しでも貯金しておくほうがマシだそうです。
同様に「先進医療保障」や特約を謳っている保険も、最近は先進医療の多くが続々と健康保険の対象となってきていて、つまりまだ日本では認められていないような特殊な医療でない限り、3割負担の上、高額療養費制度がある健保が使えない先進医療にならないそうです。
子供が生まれると条件反射的に勧められる「学資保険」ですが、これも基本的には貯蓄型保険なので、1980年代ならともかく、極めて低い金利の現在は意味がないとのことです。
また学資保険の病気や怪我の保障も、通常の健康保険や、自治体がそれぞれおこなっている子供に対しての助成や医療費補助でまかなえるものが多くあり、保険としての意味は薄いとのことです。
その他、介護、個人年金、労災、iDeCo、火災保険についての保険やお金の問題なども紹介されていましたが、営業妨害にもなりそうなので、もっと詳しく知りたい人は買って読んでください。
【関連リンク】
1677 健保と健康診断
1548 窓ガラスの熱割れで火災保険は使えるか?
1376 台風と地震被害と保険について
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幽界森娘異聞(講談社文庫) 笙野頼子
ほぼ私と同年代(2歳違い)の三重県出身の著者の小説は今回が初めてです。ちょっと変わったというか私にとっては難解な小説を得意とされているようです。
今回の作品は、2000年~2001年に群像で掲載された後、2001年に単行本、2006年に文庫化された(私)小説です。
(私)と加えたのは、文中に何度も(笙野注)があり、「私」の主張を強く意識したエッセイ風な内容となっているからです。
それにしてもまったく内容は知らず読み始めたところ、タイトルの「森娘」というのが、文豪森鴎外の娘で明治・大正・昭和を生きた作家の森茉莉のことであるとわかりました。タイトルからすると、なんとなくファンタジーもの?と勝手に思っていました。
「贅沢貧乏」などを書いた森鴎外の娘(森娘)、森茉莉が書いたエッセイや小説などから引用し、その考え方や思いを著者なりに評価というか持ち上げていきます。
その他にも、森娘と関わった作家や、エッセイに書かれた主にテレビで活躍した芸能人などの話が出てきます。例えば室生犀星、志賀直哉、白洲正子、円地文子、三島由紀夫、米原万里、山口百恵、桃井かおりなどなど。
またどういう関係かはともかく、主人公(著者?)が飼っている猫たちの話しも多分に加わって、これはエッセイなのか小説なのか、よくわからないところもあります。読み進めていくのが結構苦痛でした。
私は米原万里の小説やエッセイは好きですが、この著者や「森娘」の感性と精神性が理解できず苦手だと言うことがわかりました。
★☆☆
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保険ぎらい 「人生最大の資産リスク」対策(PHP新書) 荻原博子
テレビの情報番組で引っ張りだこの経済評論家の著者ですが、著書も数多くあって、一度読んでみたいと思って買ってきました。今回は2020年発刊の新書ですが、「年金だけでも暮らせます」(2019年)も一緒に買ってきましたのでそれは近いうちに。
新書はタイトルで売れるかどうかが決まってしまう側面がありますが、この著書のタイトル(主題)はシンプルながらわかりやすくて良いと思いますが、副題につけられた「人生最大の・・」はちょっとどうかな?って感じです。
中身をじっくり読むとわかりますが、要は健康面では公的保険(加入必須の健康保険や介護保険等)が多くの部分をカバーしてくれているので、「生命保険や医療保険の必要性はほとんどない」ことや、死亡や病気になる確率はどこの保険会社でも同じデータを使うので、「有名芸能人を使ったテレビ広告や保険アドバイザーなどの人件費が少ない保険会社のほうが保険料が安くなる」のでそちらを選ぶべきなど。
また保険は掛け捨てが基本で、学資保険や養老保険など掛け捨てではない保険の場合、「昔の金利が高い時代に契約したもの以外は意味がない」など、保険選びや保険解約のノウハウ、知恵がメインです。
ただし、広くすべての人を対象としているので、本の半分ぐらいは自分(引退した65歳)とは関係がない話し(iDeCoとか、労災、介護休暇など)があり、そこは飛ばして読めるので、サクッと読めるかわりに内容的に薄かったということもあります。
しかしこれを多くの人に読まれると、特に大手、しかもテレビ広告をよく出しているような保険会社は困るでしょうね。したがって、保険会社のスポンサーが多いテレビの情報番組等で触れるのがタブーなことばかりです。
この本に書かれていた内容で、私が知らなかったことや誤解していたことなどを今後別の機会に書いてみたいと思います。
★★☆
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ホテル・ニューハンプシャー(上)(下)(新潮文庫) ジョン・アーヴィング
著者は1942年生まれで今年81歳になるアメリカの作家です。有名な作品には「ガープの世界」(1978年)などがあります。この作品、「The Hotel New Hampshire」は1981年にアメリカで発刊されました。日本語翻訳版は1986年に単行本、1989年に文庫化されています。
ニューハンプシャーというのはアメリカの州の名前だということは知っていても、はてどの辺りにあったっけ?とわからない日本人が多いと思いますが、私もそのひとりです。
アメリカ合衆国の北東部、カナダ国境に近く、大西洋に面していてメイン州とバーモント州、マサチューセッツ州に囲まれている州です。歴史ある場所ですが東海岸で大きな産業があるわけではないので日本人には馴染みがない州です。
そこで生まれ育った1家族の物語で、時代は第2次大戦前後、両親と5人の子供と1匹の熊(その後犬)が中心で、語り手は次男で、中年になってからその当時家族に起きたことを語っていくという流れです。
タイトルは、ハーバードを出た父親が戻ってきてから妻となった女性の実家を売って得た金で廃校になった女子高を買い取って改装し、従業員を雇ってホテルを経営することになりますが、場所は観光地はなく企業もなく、経営は思わしくなく、子供達もそれに否応なく巻き込まれていきます。
ホテル経営に活路が見いだせず、昔に知り合ったウイーンに住むユダヤ人に誘われ、ホテルを売って、オーストリアのウィーンへと家族で移住することになります。そこでも古びたビルの中で(第二次)ニューハンプシャーホテルと名付けたホテルを経営することになります。
一見すると一家のホテル経営苦労物語に見えますが、その中身は、奇形、レイプ、同性愛、近親相姦、オーストラリアで合法化されている売春、ユダヤ人迫害、テロリスト達との対決など話題性、エンタメ性豊富というか詰め込みすぎ?という感じもします。
この小説を読んでいたときはもっと古い時期(1960年代)ぐらいの作品かなと思っていましたが、意外に1981年と40数年前の作品でした。というのも、戦前や戦後間もない頃の話しが中心で、その時代がまだすぐ近くにあるような感じがしたから。
あとで知りましたが、1984年(日本公開は1986年)に、ジョディ・フォスターやロブ・ロウが主演したこの作品を原作とした映画が作られています。機会があれば見たいかな。
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
A2Z(講談社文庫) 山田詠美
2000年に単行本、2003年に文庫化された大人の恋愛小説と言えるでしょう。タイトルのA2Zは、章立てことにABC順にアルファベット仕立てになっていて、そのアルファベットの単語がその章の中で使われているというたわいもないことです。
ちょうど読書していた時期と同じタイミングで、Amazonプライムビデオのオリジナルドラマが2月3日に公開されました。主演は適応障害のためしばらく休んでいて久しぶりに登場する深田恭子主演とのことです。
主人公は大手出版社で文芸書籍の編集を担当している35歳の既婚女性です。小説にはこうした出版社や編集者を扱ったものが多いのも身近にそのネタや知識があるから書きやすいのでしょう。
その主人公の女性がまたぶっ飛んでいて、夫の浮気を知ことになっても取り乱すこともなく、並行して自分も10歳年下の若い男性といい仲になり、さらに新しく担当することになった若手の有望新人作家にも言い寄られと、夫が若い女性にぞっこんになるのは別として、これは多くの女性からは夢のようで憧れられるでしょう。
その浮気男の夫も、終盤には浮気相手にふられて主人公の元へ戻ってきますが、今度は主人公が家を出て若い男との逢瀬を継続する道を選びます。
と、まぁ、ベタな女性向きの不倫恋愛小説ですが、登場する人物がみないい人で、悪者役というか悪意のある人が出てこないのがちょっと不意義な感じです。
それだけにサラッと軽く飛ばして読めますが、還暦過ぎた男性が読むにはちょっと違和感がありまくりでした。
★★☆
◇著者別読書感想(山田詠美)
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