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522
数学的にありえない(文春文庫) 上・下巻 アダム・ファウアー

神経症を患っている天才的な若い数学者が賭博のポーカーの最中にその病気が発症してしまい、そのため大きな借金を背負うこととなり、それから逃れるためにあれやこれやと考えていると、やはり神経を病んで精神病院に入っていた双子の兄が退院してやってくるは、政府の謎の科学技術研究所やFBI、CIA、北朝鮮のスパイが起こす事件に巻き込まれて追われることになるわで、てんやわんやの1週間を描いたミステリー小説です。

数学者ということで、確率で博打や意志決定をしていくわけですが、さらにその上をいく特殊な能力「ラプラスの魔」別名「集合的無意識」が目覚め、少しずつ未来が予測できるようになっていきます。このあたりはなぜそうなるのか様々な理論が展開されますが、あまり知らないことばかりなので、素人には説得力がないのがちょいと残念なところです。数学者が読むとどう思うのか聞いてみたい気もします。

そして確率と未来予知を利用して、主人公は博打で借金を返済することに成功しますが、その特殊能力をもし自在に操れるようになれば、それはノーベル賞もの、国家ならば軍事目的などに大いに有効ですから、学者もスパイも必死になってそのサンプル(=主人公)を追いかけることになります。

実在する特殊な能力と言うと、映画レインマンで「サヴァン症候群」という常人では考えられない抜群の記憶力を持つ自閉症患者の役をダスティン・ホフマンが好演しましたが、あれにも記憶力による確率をもちいてカジノで大勝ちするシーンがありました。アメリカ人が考える特殊能力は、すぐに楽して金儲けと連想させるのがいかにもお国柄です。この小説もアメリカ人の大好きな「人生はいつもギャンブルだ」と言ってもいいでしょう。

著者のアダム・ファウアーはこの長編ミステリーがデビュー作ということで、大学で統計学を専攻した後、40歳までサラリーマンを続け、2005年にこの作品を上梓したとのことです。この小説が世界中で大ヒットしましたので、たぶんシリーズ化されて続編も出てくるのでしょう。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

青空の卵 (創元推理文庫) 坂木 司

2002年に発表された坂木司氏のデビュー作です。著者は北村薫のデビュー当初と同じような覆面作家で、年齢や性別すら公表されていません。小説の内容からすると北村薫氏と同様に男性で、年齢は40代前後ぐらいかなと思いますが、案外全然間違っているのかもしれません。家庭の主婦や女子大生だったら意外性があって面白いのですが、それはないでしょう。

作品はその後シリーズ化される「ひきこもり探偵」とその親友が主人公で、警察が絡むような大きな事件ではなく、ささやかな疑問や謎を抜群の洞察力と推理で解いていくという、初期の赤川次郎、東野圭吾的な青春推理探偵小説です。

二人の主人公のうち謎を解くシャーロック・ホームズにあたるのが、複雑な家庭環境で育ち、高校卒業後はひとり暮らしで、部屋にずっとこもったままソフト開発の仕事をしている精神的に不安定な男性で、もうひとりの事件や謎を持ち込んでくるワトソンにあたるのが、その男の親友で、せめて時々は部屋から外出させようと、買い物や事件の調査に引っ張り出し、代わりに料理をご馳走してもらう男性です。

いくつかの中篇をまとめて一冊となっていますが、他の中篇に出てきた登場人物が、後に出てきたりしますので、まとめてひとつの物語と言えなくもありません。

このような推理探偵小説は世界中に星の数ほどあるだけに、差別化するのが難しいと思いますが、著者自身が好きだという横溝正史のような、文章に飾りや難しい言い回しのないストレートな文章と展開が特徴で、読後もスッキリした気分になれます。このあたりはたぶん読書経験の少ない若い人にもうけるように書いているのかなと思います。

本書に登場する謎とは、「駅前でジッと立ち続けていて決して喋らない少年」や、「歌舞伎役者に送りつけられる不気味な謎の品々」だったり、「若い男性に対し無差別に嫌がらせをする謎の女性ストーカー」だったりと、決して大きな事件や犯罪ではないけれど、なにか不審な出来事です。

著者別読書感想(坂木司)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

昔日(ハヤカワ・ミステリ文庫) ロバート・B・パーカー

昨年亡くなったロバート・B・パーカー氏の作品の中で、スペンサーシリーズとしてはラスト4にあたる2007年に出された小説(日本語版は2008年)です。まだシリーズ35冊(文庫発刊済み)の中で読んでないのが10冊ほどあるので、ブックオフへ行った際には必ず棚をチェックしています。しかしこのシリーズはほとんどブックオフに出てこないのですが、なにかワケでもあるのでしょううか。

今まで行った書店の中では、このスペンサーシリーズが一番多く置いてあったのは、丸善丸の内本店ですが、そこでもシリーズの8割ぐらいしかなかったように記憶しています。保管場所に困らないAmazonでも全部が在庫としては持っていないので、シリーズ全部揃えるのはたいへんな苦労です。そのうちまだ文庫として未発刊分のものを含め、38冊全部が箱詰めされて発売されるかもしれませんね。熱烈なファン以外「誰が買うねん、そんないっぱい」とも思いますが。

さて物語は、お馴染みの相棒ホークと、ガンマンのヴィニー・モリス、西海岸から応援に駆けつけたメキシコ系のチョヨが揃い、なかなか表面化してこない殺人集団を自らがそのターゲットとなって探していきます。

ちなみにスペンサーもホークも最高のガンマンと認める二人、ヴィニー・モリスの活躍は「拡がる環」「歩く影」など数多く、チョヨの活躍は「スターダスト」や「虚空」などで見られます。

題名は、妻の浮気調査を依頼してきた旦那が、その証拠を得た後に、夫婦とも何者かに殺されてしまったことから、その夫婦の復讐に燃え、さらに昔、スペンサーから離れていった恋人スーザンの心変わりが、今回の妻の浮気を心配する旦那の気持ちにシンクロして、それが関連づけられているのだと思われます。

著者別読書感想(ロバート・B・パーカー)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

下流社会 第2章 なぜ男は女に“負けた"のか (光文社新書) 三浦展

2005年に80万部の大ベストセラーとなった「下流社会 新たな階層集団の出現」の続編というか柳の下のドジョウで2007年に発刊されました。下流社会というのは2006年に流行語大賞を取ったのかと思っていましたが、その時はランクインすらせず、似たような意味で山田昌弘氏の「格差社会」がトップテン入りをしていました。

1万人の成人男性アンケートから、様々な傾向や分析をまとめた本ですが、対面調査ではなく謝礼に釣られて簡単に集められるネットユーザーに対しておこなったアンケートで、一冊の新書がポンと作れるなんて安易と言えば安易な気もします。それもこれも先に80万部のベストセラーがあればこそでしょう。

内容は、年収別、職業別、年齢別、既婚か未婚、親と同居とひとり住まいなど様々な切り口を変えてマーケティング的な分析がなされていますが、とりたてて興味深い内容ではありません。

唯一、気になったのは、ニートの収入がそこそこあり(60%が無収入だが残りは収入あり)、著者はオークションやアフィリエイトなどで収入を得ているのでは?と分析していますが、それはとても信じがたいところです。生活にも満足し(これは自分の好きなことだけやっているのでわかります)、自分を中流や上流と思っている人の割合が正社員で働いている人並みだっていうことです。

まずもってオークションやアフィリエイトで平均して月に十万円程度稼ぐなんてことは、セミプロでないと無理でしょうし、それをプロとしてやっているならニートとは言えません。たまたま副業でうまくいって月10万円稼ぐ人はいるかも知れませんが、それを何ヶ月も何年も続けられるのはやっぱりプロでしょう。

本来ニートの収入の多くは親や兄弟からの支援だと思いますが、この調査にあるニートは、実は自宅で、ソフト開発、ゲームなどのテスト、オンライントレードやFX、あるいはそのアドバイスなど、実際は在宅でなんらかの仕事をやっている人がかなり含まれているのではないかと想像します。そう考えないと年収数百万円のニートってどうなのよ?って思います。

著者別読書感想(三浦展)

    

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521
パナソニックが吸収した三洋電機の白物家電部門を中国の大手家電メーカーハイアールに売却することが決まりました

売却するのは三洋電機の事業のうちパナソニックとかぶる洗濯機、冷蔵庫の製造部門で従業員2千名もハイアールへ移ることになります。すでに三洋電機の半導体は米国オン・セミコンダクターへ、小型モーターは日本電産への売却が決まっていて、残りの電池、カーナビ、調理器具、デジカメ、業務用空冷機器などはそのままパナソニックに残ることになります。ただ残ると言ってもブランドや技術は残るものの従業員は先日報道されたように1万数千人規模で三洋電機(とグループ会社)の従業員が解雇されるようです。

パナソニックとしては、三洋電機の得意分野だった蓄電池や太陽電池が手に入れれば、あとはそれほど興味がなかったとも思えますが、意外と海外ではSANYOブランドがソニーやパナソニック以上に強い地域もあって、デジカメに至っては多くのメーカーにOEMで提供していたり、お米からパンを作るホームベーカリーゴパンは納期が何ヶ月待ちという大ヒット商品だったりと、地味に堅実な製品をもっています。もちろんそのあたりはちゃっかりとパナソニックが手に入れています。

一方中国のハイアールはと言うと、以前から日本へ低価格の家電製品を売り込んでいますが、その壁はなかなか突破できていません。中国企業ですから中国国内やアジア、欧米へ販路を拡大すれば、別に日本なんか相手にしなくてもいいように思いますが、中国企業には「世界一目の肥えた消費者がいる日本で成功すれば世界で大成功する」という方程式があり、また多くの事業家は先進国日本で成功したいという夢を持っているそうで、家電に限らず次から次へと日本をターゲットとしたビジネスが展開されています。

そして今後はサンヨーブランドを使って日本での販売が可能となりますので、日本のユーザーも従来より違和感なく、ハイアールの製品を購入してくれるという期待を寄せているのでしょう。しかし実際は日本の工場で働く人達の労働条件や給与水準などが、中国の経営者からするととても受け入れられないように思えますので、今後の工場海外移転や給料の大幅な引き下げなど雇用不安が気になるところです。

20110803.jpg私自身は三洋電機の製品は、10年ほど前に動画の撮れるデジカメを買ったのと、もっとずっと前にエアコンを1台購入したことがあるぐらいで、あまり縁はありません。

いち早く日本でドラム式洗濯機を出してきたとき、ちょうど自宅の洗濯機が壊れて候補に挙がりましたが、洗濯機の大きさが合わず、また価格も高めであきらめました。デジカメは電池の消耗が激しく、すぐに電池切れを起こしてしまい、ほとんど使い物になりませんでした。

結構有名な話しですが一般的によく使われている「デジカメ」と言う言葉は三洋電機が商標権を持っていて、基本的には他のメーカーは使えません。それぐらいデジカメは三洋電機のお得意分野だったのです。

あぁ、書いているうちに思い出しましたが、まだ小学生の頃(1960年代後半)、初めて家にやってきたカラーテレビが三洋(薔薇シリーズ)でした。薔薇が描かれた大きな絵皿が一緒に付いてきて、それをテレビの上に飾ってあったのが印象に残っています。まだリモコンはついてなくチャンネルを回すタイプです。当時としてはサラリーマンの給料3~4カ月分ぐらいはしたのではと思います。それまでの白黒テレビとは違い、どっしりとした大きな家具調テレビで感激した記憶があります。

やがて表からは消えてなくなってしまうでしょうが、三洋電機というユニークなメーカーがあったと言うことは決して忘れません。

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520
私は今から約30年前の1980年に新社会人として人材系の会社に就職しましたが、入社して最初驚いたのは男女ともいつもビシッとしたダークスーツを着ていて、半端なく残業が深夜近くまで日々続いても先輩の服装が乱れることはなく、靴もいつもピカピカの革靴で、社内だからといってネクタイを外す人や、サンダルに履き替えているような人は誰ひとりいませんでした。

時代が時代だったからとも言えますが、会社の業種、つまり人と会って話すことが多い仕事だと、普段から他人に不快感を与えない清潔さ、信頼感を得るための身だしなみ、マナーを心掛け、テキパキとした行動がいつも求められていた結果だと思います。

そういう今思うとお堅い環境の中で20年近く過ごしてきたこともあり、その後人材ビジネス以外の業種へ転職し、社員の服装が自由になり、さらに近年はクールビズとかで、周りにスーツを着ている人がほとんどいなくなるこの環境の変化には凄く衝撃を受けました。

特にオフィスの中を素足にサンダル履きでペタペタ歩く人が結構いるのを見て、さすがにそれはないだろと思ってしまいますが、最近はそれも決して珍しいことではなくなりました。
20110730_1.jpg
学校を出たばかりの若い人ほどこのスーパークールビズに慣れるのは早く、つまり学生時代の普段着で出社すればいいのですから、あらためて買ったりする必要もなく、また普段から着慣れているのと髪型もカジュアルに適したスタイルで、悔しいけれどサマになっています。

私のようなおじさんは、転職後、服装は自由でいいよと言われてからもかなり長い間スーツにネクタイをして通勤していました。1週間毎日違うスーツを着ることはできても、休日用の服(カジュアル)や靴はそんなに持っていません。

また毎日着慣れたスーツのほうが、当時は楽だったこともあります。それに、今日はお客さんの偉いさんと会わなければならないのでスーツを着なくちゃ、明日はカジュアルでいいとか毎日考えるのが面倒と言うこともありました。

クールビズが流行り始めた頃も、おじさん連中は単にスーツのズボンにノーネクタイのワイシャツというスタイルが多かったように思います。

スーパーの紳士用品売り場ではクールビズ用の半袖シャツが一番目立つところで売られていましたので、それを求める人が多かったのでしょう。

靴だってビジネス用の革靴は何足も持っていますが、カジュアルシューズなんて1足しか持っていませんからスーツ用のズボンを活用するしか手はありません。

しかし、しかし、もし若いあなたが就職や転職をして、服装にそれぞれの価値観を持つ会社で、いきなりサンダルでペタペタと歩いていたら、先輩や上司からぶっ飛ばされる会社がいくつもあるということを知っておいてください。

「そんなお堅い会社にはいかないよー」と思っていても、もし自分の本当にやりたいことができて、しかも給料がよければ、社内のドレスコードなんて気にしないで決めてしまうでしょ普通は。

要は服装の自由度がどこまで許されるのかというのは、会社(つまり上層部の年寄り連中)によって決められてしまうってことです。

若い人しかいないベンチャー企業なら比較的自由度は高いですが、そのベンチャー企業を興した社長が元々お堅い会社勤めをしていた人ならまた違ったセンスを持っているかも知れません。

昔勤めていた会社の社長が「役所の中でサンダル履いてペタペタ歩いているのは仕事のできない下級役人と思って間違いない。

エリートのキャリア達はいつもスーツを着てちゃんと靴を履いているし、海外の企業を見ても上層のエリート達はみんな服装はキッチリしている。」と言ってました。

まだ勝ち組とか負け組という流行語がない時代でしたが、要は勝ち組の服装はみんなキッチリしていると言いたかったのでしょう。

私の感覚ですが、金融ビジネス(銀行、証券、商品取引、消費者金融、保険等)、人材系ビジネス(紹介、派遣、教育等)、商社、官公庁向けビジネス、経営コンサルタントなどは、職種にもよると思いますが保守的なスタイルが多いところです。

当然その子会社や関連会社というところも、その多くの会社の社長は親会社からの天下りなので、規則やドレスコードは同じというところが多いのです。

 

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519
ソーシャル・ネットワーク 2010年米 監督:デヴィッド・フィンチャー 出演:ジェシー・アイゼンバーグ

日本ではイマイチ盛り上がりに欠けていますが、世界の中ではもっとも使われているというSNS、Facebookを創設したマーク・ザッカーバーグの創業を描いたフィクション映画です。決してザッカーバーグやFacebook社が金に飽かして作らせた宣伝用映画ではなく、ある程度は事実を元にして、本人や会社には了承は得ずに勝手に作られたものです。

Facebookの立ち上げに協力したと言われているNapster(ナップスター)の創設者ショーン・パーカーなども出てきて(本人ではなく役者)、基本登場人物は実名で出てきますので、アメリカのIT業界に詳しいとなかなか面白く見られるのではないでしょうか。

しかし、果たしてこれがエンタティメント映画として耐えられる内容かと言うと、いわゆるどこにでもありそうなベンチャー起業の成功物語であり、興味深いことはあまりなかったなと言うのが印象です。場面も訴訟?シーンと、その原因となった行為や行動のくり返しで、淡々と進んでいくだけです。

教訓として得られるのは、成功するビジネスというのは決して、理論や経験値ではなく、ふとひらめいた遊び心のあるアイデアや、人のアイデアのパクリ、ちょっとした先輩からのアドバイスなどによるもので、学歴やMBA資格などを持っていたところで、そういう起業家にはなれないということでしょう。

アメリカでは勧善懲悪、アメリカが一番(あるいはアメリカ最低)という映画が多い中、このようなドキュメンタリーチックな映画をふと見ると、あれ?っていう違和感を感じます。それがこの映画の狙いなのかもしれません。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

大帝の剣 2007年東映ほか 監督:堤幸彦 出演:阿部寛、長谷川京子、黒木メイサ

夢枕獏の長編小説の映画化で、ゲームやコミックとしても出ていますので、このタイトルは幅広い層に知られているものと思われます。と書きましたが、私はこういう映画があるとはまったく知りませんでした。

夢枕獏氏の小説は過去に「神々の山嶺」「上弦の月を喰べる獅子」「陰陽師」を読みましたが、いずれも面白く、さて次は何を読もうかと調べていてこの「大帝の剣」が映画化されていることを知りさっそく借りてきました。

内容は、大昔に地球に落ちてきた特殊な物質が三種の神器となり、それを求めて善と悪2つの地球外生命が徳川時代の日本にやってきます。

おそらく小説ではその由来や経緯なども書かれているのでしょうが、映画では相当部分端折ってあり、アレクサンダー大王が持っていたとされる剣がなぜか織田信長へ異国人とともに献上品として渡り、さらにその異国人の息子万源九郎へと渡っていったかなどはよくわかりません。

ま、細かいことは抜きにして、阿部寛がその異国人の息子として大太刀を背負い、奪いに来た地球外生命や、密かにそれらを探してきた徳川幕府勢と闘い、そしてなぜか北陸にまで来ていた天草四郎(黒木メイサ)にも助けられ、三種の神器を揃えて悪をやっつけるというハチャメチャな映画でした。

見所は、黒木メイサのキリッとした天草四郎役の若侍姿と、悪と手を組み剣を奪おうとする姫夜叉の杉本彩の艶っぽさぐらいでしょうか。杉本彩も今は43歳、この映画当時は39歳でしたが色気や存在感はまったく衰えていません。

ただ原作の小説ではエロチックな場面が多いそうですが、映画ではR指定を恐れてかどうか知りませんが、そのようなシーンはまったくありません。姫夜叉と万源九郎が露天風呂の中で闘うシーンも、色っぽさはまったくなく、原作を読んでからこの映画を観て、それらを期待すると、ガックリするのは間違いありません。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

武士の家計簿 2010年松竹ほか 監督:森田芳光 出演:堺雅人、仲間由紀恵、中村雅俊

磯田道史著の「武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新」を元にした映画で、加賀藩に勤める祖先から続く「そろばん侍」の生活を、残された入払帳などの記録を元にして再現した映画です。

したがって時代劇でありながら派手なチャンバラもなければ、忍者もお姫様も悪の代官様も越後屋も登場しません。

堺雅人はデビューから長くいい映画に恵まれていませんでしたが、2009年頃から主役級の「ジェネラル・ルージュの凱旋」、「南極料理人」では主役、2010年に「ゴールデンスランバー」の主役など、人気と演技力が認められてか、急速にいい仕事が回ってきているようです。この映画でも本当にいい味を出しています。

今回も地味な役で人情の機微に触れるような場面が多いながら、人柄の良さと真面目さが十分に伝わってきます。

代々そろばん侍の家系を継ぎ、彼もまたそれを息子に伝え、その反発しながらも親の意志を継いでいく息子が、明治維新で大きく世の中が動く中、得意の会計知識で新政府の中で抜擢されていくという感動的なシーンがとてもいい感じです。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

グリーンホーネット 2011年米 監督:ミシェル・ゴンドリー 出演:セス・ローゲン、ジェイ・チョウ

元々「グリーンホーネット」は、1960年代以降、バットマンやスーパーマンと並ぶ主人公が変身して活躍するスーパーヒーローもので、テレビドラマとして放送されていました。

日本ではその内容よりも、主人公の相棒役の運転手カトーが、当時まだ無名だったブルース・リーがお得意のカンフーを使い演じていたことで評判となり、これが彼の出世作と言われています。

そのリメイク最新版の映画ですが、カトー役は台湾のマルチタレント、ジェイ・チョウが演じています。そう言えば実写版の「頭文字[イニシャル]D THE MOVIE」(2005年)で主人公をやっていたのはジェイ・チョウでした。日本では俳優と言うよりミュージシャン、作曲家としてのほうが有名かもしれません。

ストーリーは、グリーンホーネットの誕生秘話的なところから、街を仕切るマフィアのボスとの対決や、父親を蜂を使って殺した選挙に勝つためならなんでもやる悪徳検事との対決です。

バットマンと比べるとファンクラブまでありそうな「ジョーカー」や「ペンギン」など象徴的なヒール役がいないので、ちょっとそのあたりを期待するファンにとっては弱いなと感じます。

もし世界中でヒットすればシリーズ化されるのでしょうが、どうもそれはなさそうに思えます。

ブルース・リーのあの絵になるカンフーに対して、ジェイ・チョウは格闘技は素人同然で、特撮やCGでごまかしているものの、その迫力がまったく伝わってきません。

とか書くと彼には熱狂的ファンが多そうでクレームがやってきそうですが。ま、本人も単にブルース・リーのカトーを真似るのではなく、新しいカトーを演じるということで、割り切った出演だったのでしょう。

ちなみに映画の時代設定は現代になっていますが、テレビドラマ当時の1960年代は、まだアメリカでは人種差別的なことが多く、アメリカに住んでいるアジア人は能力も地位も低く、せいぜい庭師か、白人のお抱え運転手をしているというのが一般的でした。ブルース・リー演じるカトーも主人の命令には絶対服従の下僕という感じでした。

しかしさすがに現代のこの映画ではそういうわけにもいかず、一応は役柄は同じように社長の運転手ですが、運転以外にも画期的な武器を次々と開発する優秀なエンジニアでもあり、主人公が社長を務める新聞社の中ではスーツを着て、主人公と対等な関係のパートナーとなっているところに時代を感じさせられます。

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518
相変わらず高齢者が絡む交通事故が多いです。特に各地で梅雨明けした7月11日には下記の4件が、同時に報道されていましたが、当然新聞テレビでは報道されていない事故も多くあるのでしょう。

◆真っ暗な道路、歩行者がはねられ死亡
7月11日午前1時ごろ、佐賀県佐賀市内の県道で、車道を歩いていたとみられる76歳の男性が進行してきた乗用車にはねられる事故が起きた。男性は収容先の病院で死亡。警察はクルマを運転していた38歳の男性から事情を聞いている。

◆トンネル内で後続車と接触、自転車の女性が死亡
7月11日午前7時55分ごろ、徳島県鳴門市内の県道で、トンネル内の路肩を走行していた自転車に対し、後ろから進行してきた乗用車が接触する事故が起きた。自転車は転倒し、乗っていた68歳の女性が収容先の病院で死亡している。

◆遮断機作動後の踏切に進入、運転者は意識朦朧
7月11日午前9時ごろ、愛知県江南市内にある名古屋鉄道・犬山線の踏切で、遮断機が作動した後に踏切内へ進入してきた乗用車と、通過中の急行列車が接触する事故が起きた。クルマの運転者にケガはなかったが、意識朦朧だったことから病院へ収容されている。
クルマは中破。運転していた60歳代の男性にケガはなかったが、意識が朦朧とした状態だったことから、近くの病院へ収容した。

◆軽トラックと電動車いすが正面衝突
7月11日午後1時30分ごろ、広島県安芸高田市内の県道を電動車いすで走行していた91歳の女性に対し、対向してきた軽トラックが衝突する事故が起きた。女性は収容先の病院で死亡。警察はクルマを運転していた64歳の女を逮捕している。

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クルマに乗るということは常に人身事故とは無縁でありません。特にこれから夏休みに入る子供や高齢者は、想像できない動き方をする場合があり、また高齢者の運転するクルマは、注意散漫や安全確認不足による飛び出しなど多いように感じますので、注意をしたいものです。メーカー側も例えばボルボのシティ・セーフティや、スバルのアイサイトなど安全装置の幅広い普及など、もっと高齢者ドライバーに優しいクルマを提供してくれることを強く望みます。

    

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